JPH10311159A - 建築構造物用の耐震構造パネル - Google Patents
建築構造物用の耐震構造パネルInfo
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- JPH10311159A JPH10311159A JP13757697A JP13757697A JPH10311159A JP H10311159 A JPH10311159 A JP H10311159A JP 13757697 A JP13757697 A JP 13757697A JP 13757697 A JP13757697 A JP 13757697A JP H10311159 A JPH10311159 A JP H10311159A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐震構造パネルを、新設や既設の建築構造物
における梁組立体とするに際して、設置現場での溶接作
業を不要化し、且つ、現場での作業工数の低減化を図り
得ると共に、施工工事の標準化を図り得る耐震構造パネ
ルを提供する。 【解決手段】 第1縦梁部材21と第2縦梁部材22を
平行に配設しその間に第1横梁部材23〜第4横梁部材
26を所定間隔をもって配設する。このときに形成され
る3つの矩形領域のそれぞれの隅角部に、三角形状の第
1上辺板材27a〜第2下辺板材27dを溶接加工で固
着する。さらに、第1上辺板材27aと第2上辺板材2
7bの当接部に第1補強板28aを溶接し、第1下辺板
材27cと第2下辺板材27dの当接部に第2補強板2
8bを溶接して全体としては3つの八角形の開口を形成
する。従って、軽量薄形でありながら剛性の高い耐震構
造パネル20とすることができる。
における梁組立体とするに際して、設置現場での溶接作
業を不要化し、且つ、現場での作業工数の低減化を図り
得ると共に、施工工事の標準化を図り得る耐震構造パネ
ルを提供する。 【解決手段】 第1縦梁部材21と第2縦梁部材22を
平行に配設しその間に第1横梁部材23〜第4横梁部材
26を所定間隔をもって配設する。このときに形成され
る3つの矩形領域のそれぞれの隅角部に、三角形状の第
1上辺板材27a〜第2下辺板材27dを溶接加工で固
着する。さらに、第1上辺板材27aと第2上辺板材2
7bの当接部に第1補強板28aを溶接し、第1下辺板
材27cと第2下辺板材27dの当接部に第2補強板2
8bを溶接して全体としては3つの八角形の開口を形成
する。従って、軽量薄形でありながら剛性の高い耐震構
造パネル20とすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新設の建築構造物
や既設の建築構造物に用いて強固な梁組立体を得ること
ができる建築構造物用の耐震構造パネルに関するもので
ある。
や既設の建築構造物に用いて強固な梁組立体を得ること
ができる建築構造物用の耐震構造パネルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】個人住宅等の建築構造物は、在来工法と
称される標準の強度設計基準に基づいて構築されていた
が、近年特に耐震性を向上させることが要求されてい
る。このために建築構造物が固定される土台部材と、こ
れに結合される基礎枠体を構成する柱、梁部材、床部
材、壁部材、床部材等々の構成部材の材質や形状等を工
夫して耐震性を向上させることによって建築構造物全体
の耐震性が向上できるようにしている。しかし、このよ
うなことが技術的に可能であってもその費用が非常に高
くなったり施工が繁雑になったりしてしまうので現実的
でない。
称される標準の強度設計基準に基づいて構築されていた
が、近年特に耐震性を向上させることが要求されてい
る。このために建築構造物が固定される土台部材と、こ
れに結合される基礎枠体を構成する柱、梁部材、床部
材、壁部材、床部材等々の構成部材の材質や形状等を工
夫して耐震性を向上させることによって建築構造物全体
の耐震性が向上できるようにしている。しかし、このよ
うなことが技術的に可能であってもその費用が非常に高
くなったり施工が繁雑になったりしてしまうので現実的
でない。
【0003】このために、家屋を構成する複数室のうち
の任意部屋を改造して耐震性と安全性に極めて優れた耐
震避難室とすることが提案されている。この具体例とし
て登録実用新案公報第3019502号に記載された
「耐震避難室付き家屋」がある。これは既設の家屋の梁
組立体に大幅な改造を要さずに容易に施工することがで
き、しかも地震に対して極めて安全性が高い耐震避難室
を設けるようにしたものである。
の任意部屋を改造して耐震性と安全性に極めて優れた耐
震避難室とすることが提案されている。この具体例とし
て登録実用新案公報第3019502号に記載された
「耐震避難室付き家屋」がある。これは既設の家屋の梁
組立体に大幅な改造を要さずに容易に施工することがで
き、しかも地震に対して極めて安全性が高い耐震避難室
を設けるようにしたものである。
【0004】即ち、家屋を構成する複数室のうちの任意
部屋を改造して耐震性と安全性に極めて優れた耐震避難
室とするもので、この耐震避難室は、フローリングや畳
等の床仕上げ部材を解体し、地面に強固に結合された基
礎土台を露呈させ、この土台上に鉄骨組土台を増設し、
この鉄骨組立土台の4隅角部のそれぞれに鉄骨柱を増設
して立設し、この鉄骨柱のそれぞれの上部間に上部鉄骨
組梁を掛け渡し、該鉄骨柱のそれぞれの下部間に下部鉄
骨組梁を掛け渡すことによって、箱状の「梁組立体」を
構成している。また、この梁組立体を形成する上述の
「鉄骨組立土台、鉄骨柱、上部鉄骨組梁、下部鉄骨組
梁」の間に壁面を形成するための鉄骨組壁パネルを当該
耐震避難室の隣室に連絡する開口部や換気窓や空調機器
の設置部分を除いた部分に固定設置している。
部屋を改造して耐震性と安全性に極めて優れた耐震避難
室とするもので、この耐震避難室は、フローリングや畳
等の床仕上げ部材を解体し、地面に強固に結合された基
礎土台を露呈させ、この土台上に鉄骨組土台を増設し、
この鉄骨組立土台の4隅角部のそれぞれに鉄骨柱を増設
して立設し、この鉄骨柱のそれぞれの上部間に上部鉄骨
組梁を掛け渡し、該鉄骨柱のそれぞれの下部間に下部鉄
骨組梁を掛け渡すことによって、箱状の「梁組立体」を
構成している。また、この梁組立体を形成する上述の
「鉄骨組立土台、鉄骨柱、上部鉄骨組梁、下部鉄骨組
梁」の間に壁面を形成するための鉄骨組壁パネルを当該
耐震避難室の隣室に連絡する開口部や換気窓や空調機器
の設置部分を除いた部分に固定設置している。
【0005】この場合の、施工方法としては、当該耐震
避難室を施工すべき現場において、鉄骨組立て式で「鉄
骨組立土台、鉄骨柱、上部鉄骨組梁、下部鉄骨組梁」の
部材ユニットを当該室に搬入して現場組立で「梁組立
体」を設置している。さらに、この「梁組立体」の空間
部に複数の耐震構造パネル(鉄骨組壁パネル)を固定
し、このパネル上に石膏ボードを貼設してその表面に化
粧クロスを添着することによって化粧壁面を構成した
り、当該耐震構造パネル上に木材壁板を貼設してそのま
ま、もしくは表面に化粧塗装を施すことによって化粧壁
面を構成している。
避難室を施工すべき現場において、鉄骨組立て式で「鉄
骨組立土台、鉄骨柱、上部鉄骨組梁、下部鉄骨組梁」の
部材ユニットを当該室に搬入して現場組立で「梁組立
体」を設置している。さらに、この「梁組立体」の空間
部に複数の耐震構造パネル(鉄骨組壁パネル)を固定
し、このパネル上に石膏ボードを貼設してその表面に化
粧クロスを添着することによって化粧壁面を構成した
り、当該耐震構造パネル上に木材壁板を貼設してそのま
ま、もしくは表面に化粧塗装を施すことによって化粧壁
面を構成している。
【0006】また、当該耐震避難室の周囲全部を壁面で
覆わずに隣接部屋との連絡用(出入り口や換気用窓)の
開口部が設けられているので室内への出入りが容易とな
り、換気設備や冷暖房設備も既存のものをそのまま有効
に利用することができるのである。従って、このような
施工による耐震避難室によれば、既設の家屋の床面と壁
面を解体して床骨組みと壁骨組みを露呈させ、この骨組
みの強度を向上させるための補強材等を追加して設ける
という一般的な施工に比べて、簡単、迅速かつ経済的で
ある。
覆わずに隣接部屋との連絡用(出入り口や換気用窓)の
開口部が設けられているので室内への出入りが容易とな
り、換気設備や冷暖房設備も既存のものをそのまま有効
に利用することができるのである。従って、このような
施工による耐震避難室によれば、既設の家屋の床面と壁
面を解体して床骨組みと壁骨組みを露呈させ、この骨組
みの強度を向上させるための補強材等を追加して設ける
という一般的な施工に比べて、簡単、迅速かつ経済的で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】耐震構造パネルの形状
は、それが組み付けられるべき「梁組立体」の形状とそ
の寸法に合わせて組み付け現場でもって正方形または矩
形のパネル枠体を組み立て、その4つの角部の間にクロ
スさせて補強部材を掛け渡すようにしている。従って、
「梁組立体」の各部寸法を個々の施工現場の状態に合わ
せて最適な構造を選定し、これに基づいて耐震構造パネ
ルの材質や各部寸法を設定し、使用材料を手配して機械
加工を手配して施工に先立って耐震構造パネルを製作す
ることになるので、かなりの時間が掛かってしまい、工
数が多く掛かるためにコストダウンすることが難しいも
のであった。
は、それが組み付けられるべき「梁組立体」の形状とそ
の寸法に合わせて組み付け現場でもって正方形または矩
形のパネル枠体を組み立て、その4つの角部の間にクロ
スさせて補強部材を掛け渡すようにしている。従って、
「梁組立体」の各部寸法を個々の施工現場の状態に合わ
せて最適な構造を選定し、これに基づいて耐震構造パネ
ルの材質や各部寸法を設定し、使用材料を手配して機械
加工を手配して施工に先立って耐震構造パネルを製作す
ることになるので、かなりの時間が掛かってしまい、工
数が多く掛かるためにコストダウンすることが難しいも
のであった。
【0008】また、耐震構造パネルを施工に先立って製
作せず、個々の施工現場でもって製作する場合には、作
業能率が非常に悪くなってしまう。さらに、ボルトとナ
ットを用いて複数の枠部材や補強部材等を固定して耐震
構造パネルの組み立てをする場合には、部品点数が増大
してしまい製造管理が繁雑化すると共に、ボルトの締め
忘れや締付け力が不足する等の事故が発生しやすく、品
質低下となる虞がある。
作せず、個々の施工現場でもって製作する場合には、作
業能率が非常に悪くなってしまう。さらに、ボルトとナ
ットを用いて複数の枠部材や補強部材等を固定して耐震
構造パネルの組み立てをする場合には、部品点数が増大
してしまい製造管理が繁雑化すると共に、ボルトの締め
忘れや締付け力が不足する等の事故が発生しやすく、品
質低下となる虞がある。
【0009】また、ボルトとナットを用いて複数の枠部
材や補強部材等を固定する代わりに溶接作業でもって複
数の枠部材や補強部材等を固定して耐震構造パネルの組
み立てをする場合には、溶接機器等の大掛かりの製造設
備が必要となり、しかも溶接技術を持っている専門の作
業員が必要となり、工数が増大し、これに伴ってコスト
が上昇してしまう虞があるという問題がある。特に、耐
震構造パネルを個々の施工現場でもって溶接作業を行う
場合には、前述の問題が著しく大きくなることになる。
さらに、材質や各部寸法を割り出し、使用材料を手配し
機械加工を手配することになるのでかなりの時間が掛か
ってしまい、コストダウンが難しいものであった。
材や補強部材等を固定する代わりに溶接作業でもって複
数の枠部材や補強部材等を固定して耐震構造パネルの組
み立てをする場合には、溶接機器等の大掛かりの製造設
備が必要となり、しかも溶接技術を持っている専門の作
業員が必要となり、工数が増大し、これに伴ってコスト
が上昇してしまう虞があるという問題がある。特に、耐
震構造パネルを個々の施工現場でもって溶接作業を行う
場合には、前述の問題が著しく大きくなることになる。
さらに、材質や各部寸法を割り出し、使用材料を手配し
機械加工を手配することになるのでかなりの時間が掛か
ってしまい、コストダウンが難しいものであった。
【0010】そこで、本発明の目的は、本発明に係る耐
震構造パネルを、新設の建築構造物における梁組立体を
構成する縦方向または横方向の梁部材としたり、既設の
建築構造物における梁組立体に追加的に設けたりするこ
とによって耐震性に優れた建築構造物とするに際して、
建築構造物の設置現場での溶接作業を極力少なくし、ま
た、「梁組立体」の各部寸法を個々の施工現場の状態に
合わせて構造選定し、これに基づいて耐震構造パネルの
材質や各部寸法を割り出し、使用材料を手配し機械加工
を行うということを行わずに、必要最小限の数種の耐震
構造パネルに標準化して以て多くの施工現場に対応させ
ることができる建築構造物用の耐震構造パネルを提供す
ることにある。
震構造パネルを、新設の建築構造物における梁組立体を
構成する縦方向または横方向の梁部材としたり、既設の
建築構造物における梁組立体に追加的に設けたりするこ
とによって耐震性に優れた建築構造物とするに際して、
建築構造物の設置現場での溶接作業を極力少なくし、ま
た、「梁組立体」の各部寸法を個々の施工現場の状態に
合わせて構造選定し、これに基づいて耐震構造パネルの
材質や各部寸法を割り出し、使用材料を手配し機械加工
を行うということを行わずに、必要最小限の数種の耐震
構造パネルに標準化して以て多くの施工現場に対応させ
ることができる建築構造物用の耐震構造パネルを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
建築構造物用の耐震構造パネルは、本発明の上記目的を
達成するために、長手状部材で形成されかつ平行に配設
された第1および第2の縦梁部材と、この第1および第
2の縦梁部材の間に該第1および第2の縦梁部材の長手
方向に直交し、かつ所定距離を隔てて互いに並行して掛
け渡された長手状部材でなる少なくとも2本の横梁部材
と、上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とに
よって区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平
面形状を呈する板材から、該板材の上下辺のそれぞれの
少なくとも隅角部が分断されて形成された上辺板材およ
び下辺板材よりなる第1の補強板部材と、上記上辺板材
と下辺板材のそれぞれが、上記第1および第2の縦梁部
材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形枠の上
辺の内端面隅部と下辺の内端面隅部のそれぞれに固着さ
れた第1の耐震構造パネルと、を具備する、ことを特徴
とするものである。
建築構造物用の耐震構造パネルは、本発明の上記目的を
達成するために、長手状部材で形成されかつ平行に配設
された第1および第2の縦梁部材と、この第1および第
2の縦梁部材の間に該第1および第2の縦梁部材の長手
方向に直交し、かつ所定距離を隔てて互いに並行して掛
け渡された長手状部材でなる少なくとも2本の横梁部材
と、上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とに
よって区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平
面形状を呈する板材から、該板材の上下辺のそれぞれの
少なくとも隅角部が分断されて形成された上辺板材およ
び下辺板材よりなる第1の補強板部材と、上記上辺板材
と下辺板材のそれぞれが、上記第1および第2の縦梁部
材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形枠の上
辺の内端面隅部と下辺の内端面隅部のそれぞれに固着さ
れた第1の耐震構造パネルと、を具備する、ことを特徴
とするものである。
【0012】本発明の請求項2に係る建築構造物用の耐
震構造パネルは、本発明の上記の目的を達成するため
に、長手状部材で形成されかつ平行に配設された第1お
よび第2の縦梁部材と、この第1および第2の縦梁部材
の間に該第1および第2の縦梁部材の長手方向に直交
し、かつ所定距離を隔てて互いに並行して掛け渡された
長手状部材でなる少なくとも2本の横梁部材と、上記第
1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分
けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈
する板材から、該板材の上下辺のそれぞれの少なくとも
隅角部が分断されて形成された上辺板材および下辺板材
が分断除去されて六角形形状に形成された残部材よりな
る第2の補強板部材と、上記残板材の側方端面のそれぞ
れが、上記第1および第2の縦梁部材の内端面に固着さ
れ、上記残部材の上下部が上記横梁部材に固着された第
2の耐震構造パネルと、を具備する、ことを特徴とする
ものである。
震構造パネルは、本発明の上記の目的を達成するため
に、長手状部材で形成されかつ平行に配設された第1お
よび第2の縦梁部材と、この第1および第2の縦梁部材
の間に該第1および第2の縦梁部材の長手方向に直交
し、かつ所定距離を隔てて互いに並行して掛け渡された
長手状部材でなる少なくとも2本の横梁部材と、上記第
1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分
けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈
する板材から、該板材の上下辺のそれぞれの少なくとも
隅角部が分断されて形成された上辺板材および下辺板材
が分断除去されて六角形形状に形成された残部材よりな
る第2の補強板部材と、上記残板材の側方端面のそれぞ
れが、上記第1および第2の縦梁部材の内端面に固着さ
れ、上記残部材の上下部が上記横梁部材に固着された第
2の耐震構造パネルと、を具備する、ことを特徴とする
ものである。
【0013】本発明の請求項3に係る建築構造物用の耐
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために、請求
項1における横梁部材材を、上記第1および第2の縦梁
部材の間に該縦梁部材の長手方向に直交し、かつ所定距
離を隔てて互いに並行して掛け渡された複数本の直線状
部材でなり、上記第1および第2の縦梁部材とによって
複数の四角形枠に区分けするように構成された、ことを
特徴と特徴とするものである。
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために、請求
項1における横梁部材材を、上記第1および第2の縦梁
部材の間に該縦梁部材の長手方向に直交し、かつ所定距
離を隔てて互いに並行して掛け渡された複数本の直線状
部材でなり、上記第1および第2の縦梁部材とによって
複数の四角形枠に区分けするように構成された、ことを
特徴と特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項4に係る建築構造物用の耐
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
1における補強板部材を、上記第1および第2の縦梁部
材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形枠の内
端面形状に略等しい平面形状を呈した板材の上辺部の中
央を頂部とする二等辺三角形状として分断された一対の
上辺板材と、該補強板部材の下辺部の中央を谷部とする
二等辺三角形状として分断された一対の下辺板材とから
なり、上記第1の耐震構造パネルは、上記第1および第
2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四
角形枠の内端面隅角部のそれぞれに上記一対の上辺板材
および上記一対の下辺板材の二等辺三角形状の等辺部端
面が固定されると共に、上記上辺板材と上記下辺板材の
突き合わせ頂底部が上記横梁部材の長手方向に平行する
辺部を持った第1の当て板部を介して上記横梁部材に固
着され、ことを特徴とするものである。
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
1における補強板部材を、上記第1および第2の縦梁部
材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形枠の内
端面形状に略等しい平面形状を呈した板材の上辺部の中
央を頂部とする二等辺三角形状として分断された一対の
上辺板材と、該補強板部材の下辺部の中央を谷部とする
二等辺三角形状として分断された一対の下辺板材とから
なり、上記第1の耐震構造パネルは、上記第1および第
2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四
角形枠の内端面隅角部のそれぞれに上記一対の上辺板材
および上記一対の下辺板材の二等辺三角形状の等辺部端
面が固定されると共に、上記上辺板材と上記下辺板材の
突き合わせ頂底部が上記横梁部材の長手方向に平行する
辺部を持った第1の当て板部を介して上記横梁部材に固
着され、ことを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項5に係る建築構造物用の耐
震構造パネルにおける上記第1の補強板部材は、上記第
1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分
けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈
した板材から、その上下辺部の中央を所定幅で上記横梁
部材の長軸に平行する底部とし、該底部からそれぞれ外
方に伸び出す傾斜部が形成されるように分断された上辺
板材および下辺板材と、上記第1の耐震構造パネルは、
上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状の隅角部のそれぞ
れに上記上辺部材および下辺板材の傾斜部が内方に向く
ようにして該上辺板材および下辺板材の端面を該四角形
枠部分の上記横梁部材の内方辺と上記第1の縦梁部材と
第2の縦梁部材のそれぞれの内方辺に固着されているこ
とを特徴とするものである。
震構造パネルにおける上記第1の補強板部材は、上記第
1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分
けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈
した板材から、その上下辺部の中央を所定幅で上記横梁
部材の長軸に平行する底部とし、該底部からそれぞれ外
方に伸び出す傾斜部が形成されるように分断された上辺
板材および下辺板材と、上記第1の耐震構造パネルは、
上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状の隅角部のそれぞ
れに上記上辺部材および下辺板材の傾斜部が内方に向く
ようにして該上辺板材および下辺板材の端面を該四角形
枠部分の上記横梁部材の内方辺と上記第1の縦梁部材と
第2の縦梁部材のそれぞれの内方辺に固着されているこ
とを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項6に係る建築構造物用の耐
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
2における第2の補強板部材を、上記第1および第2の
縦梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形
枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈した板材から、
上下部の隅角部を分断除去してなる残板材が用いられ、
上記第2の耐震構造パネルは、上記第1および第2の縦
梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形枠
の該第1および第2の縦梁部材の内方端面部のそれぞれ
に上記残板材の側方向端面のそれぞれが固着され、該四
角形枠部分の上記横梁部材の内方端面部のそれぞれに上
記残板材の上下方向の各頂部が上記横梁部材の長手軸に
平行する辺部を持った第2の当て板部を介し固着され
る、ことを特徴とするものである。
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
2における第2の補強板部材を、上記第1および第2の
縦梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形
枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈した板材から、
上下部の隅角部を分断除去してなる残板材が用いられ、
上記第2の耐震構造パネルは、上記第1および第2の縦
梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形枠
の該第1および第2の縦梁部材の内方端面部のそれぞれ
に上記残板材の側方向端面のそれぞれが固着され、該四
角形枠部分の上記横梁部材の内方端面部のそれぞれに上
記残板材の上下方向の各頂部が上記横梁部材の長手軸に
平行する辺部を持った第2の当て板部を介し固着され
る、ことを特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項7に係る建築構造物用の耐
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
2における第2の補強板部材を、上記第1および第2の
縦梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形
枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈した板材の上下
辺部の中央を所定幅だけ残し隅角部を切断除去してなる
残部材を用い、上記第2の耐震構造パネルは、上記第1
および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分け
される四角形枠の上記第1および第2の縦梁部材の内方
端面部のそれぞれに上記残板材の左右方向端面のそれぞ
れが固定され、四角形枠部分の上記横梁部材の内方端面
部のそれぞれに該残板材の上下方向端面のそれぞれが当
て板部を介して固着される、ことを特徴とするものであ
る。
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
2における第2の補強板部材を、上記第1および第2の
縦梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる四角形
枠の内端面形状に略等しい平面形状を呈した板材の上下
辺部の中央を所定幅だけ残し隅角部を切断除去してなる
残部材を用い、上記第2の耐震構造パネルは、上記第1
および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分け
される四角形枠の上記第1および第2の縦梁部材の内方
端面部のそれぞれに上記残板材の左右方向端面のそれぞ
れが固定され、四角形枠部分の上記横梁部材の内方端面
部のそれぞれに該残板材の上下方向端面のそれぞれが当
て板部を介して固着される、ことを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明の請求項8に係る建築構造物用の耐
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
1における第1の補強板部材は、上記第1および第2の
縦梁部材と上記複数の横梁部材とによって区分けされる
複数の四角形枠を包含する縦長の矩形に形成され、該矩
形の上記複数の四角形枠のそれぞれに対応する部位に八
角形の開口が打ち抜かれた第1板材であり、上記第1の
耐震構造パネルは、上記第1および第2の縦梁部材と上
記横梁部材とによって形成される複数の四角形枠のそれ
ぞれの内方端面部のそれぞれに、上記第1板材の周縁部
が固着される、ことを特徴とするものである。
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
1における第1の補強板部材は、上記第1および第2の
縦梁部材と上記複数の横梁部材とによって区分けされる
複数の四角形枠を包含する縦長の矩形に形成され、該矩
形の上記複数の四角形枠のそれぞれに対応する部位に八
角形の開口が打ち抜かれた第1板材であり、上記第1の
耐震構造パネルは、上記第1および第2の縦梁部材と上
記横梁部材とによって形成される複数の四角形枠のそれ
ぞれの内方端面部のそれぞれに、上記第1板材の周縁部
が固着される、ことを特徴とするものである。
【0019】本発明の請求項9に係る建築構造物用の耐
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
1に記載の第1の補強板部材を、上記第1の縦梁部材と
上記横梁部材とによって形成される四角枠形状に略等し
い平面形状を呈した板材の4隅角部を頂部とする二等辺
三角形状として切り落された切落板材が用いられ、上記
第1の耐震構造パネルは、上記第1および第2の縦梁部
材と上記横梁部材とによって形成される四角枠部分の隅
角部のそれぞれに上記切落板材の二等辺三角形状の等辺
部端面が固着されている、ことを特徴とするものであ
る。
震構造パネルは、本発明の目的を達成するために請求項
1に記載の第1の補強板部材を、上記第1の縦梁部材と
上記横梁部材とによって形成される四角枠形状に略等し
い平面形状を呈した板材の4隅角部を頂部とする二等辺
三角形状として切り落された切落板材が用いられ、上記
第1の耐震構造パネルは、上記第1および第2の縦梁部
材と上記横梁部材とによって形成される四角枠部分の隅
角部のそれぞれに上記切落板材の二等辺三角形状の等辺
部端面が固着されている、ことを特徴とするものであ
る。
【0020】本発明の請求項10に係る建築構造物用の
耐震構造パネルにおける上記第1および第2の縦梁部材
と上記横梁部材のそれぞれは、地盤上に設置された基礎
部材の上に結合される梁組立体を形成する複数の縦方向
の梁部材と複数の横方向の梁部材のうちの少なくとも2
つの梁部材に固定された、ことを特徴特徴とするもので
ある。
耐震構造パネルにおける上記第1および第2の縦梁部材
と上記横梁部材のそれぞれは、地盤上に設置された基礎
部材の上に結合される梁組立体を形成する複数の縦方向
の梁部材と複数の横方向の梁部材のうちの少なくとも2
つの梁部材に固定された、ことを特徴特徴とするもので
ある。
【0021】本発明の請求項11に係る建築構造物用の
耐震構造パネルにおける上記縦梁部材と上記横梁部材の
それぞれは、地盤上に設置された基礎部材の上に結合さ
れる梁組立体を形成する複数の縦方向の梁部材と複数の
横方向の梁部材のうちの少なくとも2つの梁部と兼用さ
れた、ことを特徴とするものである。
耐震構造パネルにおける上記縦梁部材と上記横梁部材の
それぞれは、地盤上に設置された基礎部材の上に結合さ
れる梁組立体を形成する複数の縦方向の梁部材と複数の
横方向の梁部材のうちの少なくとも2つの梁部と兼用さ
れた、ことを特徴とするものである。
【0022】
【作用】以上のよう構成された本発明の建築構造物用の
耐震構造パネルは、第1および第2の縦梁部材を所定距
離を保って平行に位置させ、この間に少なくとも2つの
横梁部材を配設してある。この縦梁部材と横梁部材によ
って区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面
形状になっている補強板部材を、例えば、その4隅角部
を上辺部の中央を頂部とする二等辺三角形状として分断
された左右一対の「上辺板材」と、該補強板部材の下辺
部の中央を谷部とする二等辺三角形状として分断された
左右一対の「下辺板材」と、「残板材」とに分割させ
る。そして、この「上辺板材と下辺板材」を第1および
第2の縦梁部材に接触させ且つ互いに所定距離を保って
平行に位置させ、この間に少なくとも2つの横梁部材を
配設し、このときに縦梁部材と横梁部材のよって区分け
される四角形枠の4隅部に固着して第1の耐震構造パネ
ルとされる。
耐震構造パネルは、第1および第2の縦梁部材を所定距
離を保って平行に位置させ、この間に少なくとも2つの
横梁部材を配設してある。この縦梁部材と横梁部材によ
って区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面
形状になっている補強板部材を、例えば、その4隅角部
を上辺部の中央を頂部とする二等辺三角形状として分断
された左右一対の「上辺板材」と、該補強板部材の下辺
部の中央を谷部とする二等辺三角形状として分断された
左右一対の「下辺板材」と、「残板材」とに分割させ
る。そして、この「上辺板材と下辺板材」を第1および
第2の縦梁部材に接触させ且つ互いに所定距離を保って
平行に位置させ、この間に少なくとも2つの横梁部材を
配設し、このときに縦梁部材と横梁部材のよって区分け
される四角形枠の4隅部に固着して第1の耐震構造パネ
ルとされる。
【0023】また、「残板材」を、第1および第2の縦
梁部材を所定距離を保って平行に位置させ、この間に少
なくとも2つの横梁部材を配設し、このときに縦梁部材
と横梁部材のよって区分けされる四角形枠の各辺の略中
央に固着して第2の耐震構造パネルとされる。
梁部材を所定距離を保って平行に位置させ、この間に少
なくとも2つの横梁部材を配設し、このときに縦梁部材
と横梁部材のよって区分けされる四角形枠の各辺の略中
央に固着して第2の耐震構造パネルとされる。
【0024】第1縦梁部材と第2縦梁部材と複数の横梁
部材で区分けされる四角形枠をもった組立体は、第1の
耐震構造パネルと第2の耐震構造パネルに共通に用いら
れるものであり、当該組立体の四角形枠に「上辺板材」
と「下辺板材」を固定して第1の耐震構造パネルが製作
され、当該組立体の四角形枠に「残板材」を固定して第
2の耐震構造パネルが製作される。このために補強板部
材の無駄がなくなり、耐震構造パネルの標準化が図れ
る。
部材で区分けされる四角形枠をもった組立体は、第1の
耐震構造パネルと第2の耐震構造パネルに共通に用いら
れるものであり、当該組立体の四角形枠に「上辺板材」
と「下辺板材」を固定して第1の耐震構造パネルが製作
され、当該組立体の四角形枠に「残板材」を固定して第
2の耐震構造パネルが製作される。このために補強板部
材の無駄がなくなり、耐震構造パネルの標準化が図れ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、建築構造物用の耐震構造パ
ネルが用いられる梁組立体の一例を示す斜視図であり、
地盤に強固に固設された基礎部材1の上部に梁組立体2
を固定したものである。なお、この基礎部材1は、鉄筋
打ちとコンクリート打ちを建築現場作業で全て行う場合
もあるが、本形態では、現場作業を極力に少なくする趣
旨で標準ユニット化されたコンクリートブロック基体を
予め工場等で製造しておき、この基体を建築現場に運搬
して基礎部材1を少ない工数で簡単に構築することがで
きるようにしたものである。
を用いて説明する。図1は、建築構造物用の耐震構造パ
ネルが用いられる梁組立体の一例を示す斜視図であり、
地盤に強固に固設された基礎部材1の上部に梁組立体2
を固定したものである。なお、この基礎部材1は、鉄筋
打ちとコンクリート打ちを建築現場作業で全て行う場合
もあるが、本形態では、現場作業を極力に少なくする趣
旨で標準ユニット化されたコンクリートブロック基体を
予め工場等で製造しておき、この基体を建築現場に運搬
して基礎部材1を少ない工数で簡単に構築することがで
きるようにしたものである。
【0026】この基礎部材1は、図2に詳しく示すよう
に地盤に掘られた溝の底部に栗石を突き固めて形成した
割栗部1aを現場作業で設け、この上部に強固に固定さ
れるものであり、基礎ブロック基体8,横筋部材9,縦
筋部材10,チャンネル11,調整ねじ12,基板13
を具備している。即ち、基礎ブロック基体8は、コンク
リートにより形成され、横長のほぼ矩形板状をなし、下
端面に長手方向の両端部を残して中間部をほぼ台形状に
切欠した形状の切欠部8aが形成されている。基礎ブロ
ック基体8は、上面側が全体に亘って平坦であり、高さ
寸法が切欠部8aの部分のみ短寸となっていて、長手方
向の両端を下方に突出した形状となっている。切欠部8
aの形状は、図示のような台形状でなく矩形状としても
よい。
に地盤に掘られた溝の底部に栗石を突き固めて形成した
割栗部1aを現場作業で設け、この上部に強固に固定さ
れるものであり、基礎ブロック基体8,横筋部材9,縦
筋部材10,チャンネル11,調整ねじ12,基板13
を具備している。即ち、基礎ブロック基体8は、コンク
リートにより形成され、横長のほぼ矩形板状をなし、下
端面に長手方向の両端部を残して中間部をほぼ台形状に
切欠した形状の切欠部8aが形成されている。基礎ブロ
ック基体8は、上面側が全体に亘って平坦であり、高さ
寸法が切欠部8aの部分のみ短寸となっていて、長手方
向の両端を下方に突出した形状となっている。切欠部8
aの形状は、図示のような台形状でなく矩形状としても
よい。
【0027】横筋部材9は、鉄筋からなり、基礎ブロッ
ク基体8の長手方向に平行して等間隔で3本が基礎ブロ
ック基体8内に埋設される。横筋部材9は、各々の両端
部を基礎ブロック基体8の両端面から突出させている。
また、横筋部材9は、複数本のうちの一部、この場合3
本のうちの最も下方に位置する1本の中間部を、基礎ブ
ロック基体8の切欠部8aの部分で露呈されている。
ク基体8の長手方向に平行して等間隔で3本が基礎ブロ
ック基体8内に埋設される。横筋部材9は、各々の両端
部を基礎ブロック基体8の両端面から突出させている。
また、横筋部材9は、複数本のうちの一部、この場合3
本のうちの最も下方に位置する1本の中間部を、基礎ブ
ロック基体8の切欠部8aの部分で露呈されている。
【0028】また、縦筋部材10は、鉄筋からなり、基
礎ブロック基体8の長手方向に直交して高さ方向に等間
隔に、この場合、8本が基礎ブロック基体8内に埋設さ
れる。この8本の縦筋部材10のそれぞれの下端には、
上記切欠部8aの下面(上底面)から下方に所定長さ突
出し、下端が屈曲されて鉤状に形成された係留部10a
を形成している。さらに、8本の縦筋部材10のうちの
両端の縦筋部材10は、その上端に雄ねじ部が加工形成
されてアンカーボルト部10bを形成し、このアンカー
ボルト部10bを基礎ブロック基体8の上面から突出さ
せている。
礎ブロック基体8の長手方向に直交して高さ方向に等間
隔に、この場合、8本が基礎ブロック基体8内に埋設さ
れる。この8本の縦筋部材10のそれぞれの下端には、
上記切欠部8aの下面(上底面)から下方に所定長さ突
出し、下端が屈曲されて鉤状に形成された係留部10a
を形成している。さらに、8本の縦筋部材10のうちの
両端の縦筋部材10は、その上端に雄ねじ部が加工形成
されてアンカーボルト部10bを形成し、このアンカー
ボルト部10bを基礎ブロック基体8の上面から突出さ
せている。
【0029】さらに、基礎ブロック基体8の長手方向の
略中央には、横筋部材9の位置に対応して厚み方向に貫
通する貫通孔8bが形成されている。この貫通孔8b
は、内部に横筋部材9が露呈されており、別途の基礎ユ
ニットを多数結合して、全体形状を上面から見たときT
字状または、断面十字状とする際に相互間の結合を強固
にするために用いられる。また、基礎ブロック基体8の
長手方向両端下部の突出部に、その先端を下端面から埋
め込みボルトが突設されている。
略中央には、横筋部材9の位置に対応して厚み方向に貫
通する貫通孔8bが形成されている。この貫通孔8b
は、内部に横筋部材9が露呈されており、別途の基礎ユ
ニットを多数結合して、全体形状を上面から見たときT
字状または、断面十字状とする際に相互間の結合を強固
にするために用いられる。また、基礎ブロック基体8の
長手方向両端下部の突出部に、その先端を下端面から埋
め込みボルトが突設されている。
【0030】この基礎部材1は、予め設定した規格寸法
とすることにより、工場にて、大量生産が可能となる。
その場合、縦筋部材10の先端部の係留部10aの屈曲
成型加工は工場において行うことも可能であるが、工場
において屈曲成型加工を行わずに直線状にしておき、建
築現場にてコンクリート打設に先立って屈曲加工するよ
うにした方が格納および搬送に便利である。
とすることにより、工場にて、大量生産が可能となる。
その場合、縦筋部材10の先端部の係留部10aの屈曲
成型加工は工場において行うことも可能であるが、工場
において屈曲成型加工を行わずに直線状にしておき、建
築現場にてコンクリート打設に先立って屈曲加工するよ
うにした方が格納および搬送に便利である。
【0031】前述のように複数の基礎ブロック基体8等
々によって構築される基礎部材1の上に図1に示すよう
に、床枠組立体3が固定されている。この床枠組立体3
は、断面がI字状の鉄鋼材(金属材)でなる床枠3a,
3b,3c,3dによって略正方形の枠体に組み立てら
れている。また、この床枠組立体3の隅部のそれぞれに
は、縦長の矩形でなる2つの第1の耐震構造パネル2
0,20(詳細については後述)が直立状態で立設さ
れ、その基部には化粧柱としての木製柱4が配設されて
いる。そして、この第1の耐震構造パネル20,20の
上部には、床枠組立体3と略同様の形状を持った天井枠
組立体5が配設されている。
々によって構築される基礎部材1の上に図1に示すよう
に、床枠組立体3が固定されている。この床枠組立体3
は、断面がI字状の鉄鋼材(金属材)でなる床枠3a,
3b,3c,3dによって略正方形の枠体に組み立てら
れている。また、この床枠組立体3の隅部のそれぞれに
は、縦長の矩形でなる2つの第1の耐震構造パネル2
0,20(詳細については後述)が直立状態で立設さ
れ、その基部には化粧柱としての木製柱4が配設されて
いる。そして、この第1の耐震構造パネル20,20の
上部には、床枠組立体3と略同様の形状を持った天井枠
組立体5が配設されている。
【0032】この天井枠組立体5は、床枠組立体3と同
様の4つの天井枠5a,5b,5c,5dによって形成
されている。従って、梁組立体2は、床枠組立体3と第
1の耐震構造パネル20,20……と天井枠組立体5に
よって構成されることになる。なお、梁組立体2のコー
ナー部分に位置する木製柱4は、強度的には弱いもので
あり、梁組立体2の全体強度の向上にはあまり寄与しな
いものであるが、第1の耐震構造パネル20の表面に石
膏ボード等の化粧パネルを取り付ける際に当該コーナー
部分に釘打ち固定できるようにするために設けられたも
のである。
様の4つの天井枠5a,5b,5c,5dによって形成
されている。従って、梁組立体2は、床枠組立体3と第
1の耐震構造パネル20,20……と天井枠組立体5に
よって構成されることになる。なお、梁組立体2のコー
ナー部分に位置する木製柱4は、強度的には弱いもので
あり、梁組立体2の全体強度の向上にはあまり寄与しな
いものであるが、第1の耐震構造パネル20の表面に石
膏ボード等の化粧パネルを取り付ける際に当該コーナー
部分に釘打ち固定できるようにするために設けられたも
のである。
【0033】次に、第1の耐震構造パネル20の詳細構
成を図3ないし図5を用いて説明する。即ち、一辺の長
さが100mmの正方形断面外形を持った鋼鉄製の角パ
イプでなる第1縦梁部材21と第2縦梁部材22は、内
寸L3なる所定距離(例えば600mm)を隔てて平行
に配設され、その間に内寸L4なる所定距離(例えば8
00mm)を隔てて互いに平行して掛け渡された少なく
とも2本の横梁部材としての第1横梁部材23と第2横
梁部材24が配設されている。この第1横梁部材23と
第2横梁部材24のそれぞれは、100mm×50mm
の矩形外形を持った鋼鉄製(金属製)の角パイプで形成
されている。
成を図3ないし図5を用いて説明する。即ち、一辺の長
さが100mmの正方形断面外形を持った鋼鉄製の角パ
イプでなる第1縦梁部材21と第2縦梁部材22は、内
寸L3なる所定距離(例えば600mm)を隔てて平行
に配設され、その間に内寸L4なる所定距離(例えば8
00mm)を隔てて互いに平行して掛け渡された少なく
とも2本の横梁部材としての第1横梁部材23と第2横
梁部材24が配設されている。この第1横梁部材23と
第2横梁部材24のそれぞれは、100mm×50mm
の矩形外形を持った鋼鉄製(金属製)の角パイプで形成
されている。
【0034】また、第1横梁部材23の両端部のそれぞ
れは、その矩形断面外形の長辺が表面を向くようにされ
た状態で第1縦梁部材21と第2縦梁部材22のそれぞ
れの内端面に溶接によって強固に固着されている。ま
た、第2横梁部材24の両端も第1横梁部材23と同様
にして第1縦梁部材21と第2縦梁部材22の内側の壁
面に強固に溶接されている。さらに、第2横梁部材24
の下位にも所定間隔を持って第3横梁部材25と第4横
梁部材26が溶接により固着されている。
れは、その矩形断面外形の長辺が表面を向くようにされ
た状態で第1縦梁部材21と第2縦梁部材22のそれぞ
れの内端面に溶接によって強固に固着されている。ま
た、第2横梁部材24の両端も第1横梁部材23と同様
にして第1縦梁部材21と第2縦梁部材22の内側の壁
面に強固に溶接されている。さらに、第2横梁部材24
の下位にも所定間隔を持って第3横梁部材25と第4横
梁部材26が溶接により固着されている。
【0035】そして、第1縦梁部材21と第1横梁部材
23と第2縦梁部材22と第2横梁部材24のそれぞれ
の内方の外壁面によって形成される四角枠形の寸法は、
600mm×800mmの縦長の矩形領域となってい
て、第1縦梁部材21と第2横梁部材24と第2縦梁部
材22と第3横梁部材25のそれぞれの内方の外壁面に
よって形成される縦長の矩形領域と、第1縦梁部材21
と第3横梁部材25と第2縦梁部材22と第4横梁部材
26のそれぞれの内方の外壁面によって形成される縦長
の矩形領域も前述同様の600×800mmとなってい
る。
23と第2縦梁部材22と第2横梁部材24のそれぞれ
の内方の外壁面によって形成される四角枠形の寸法は、
600mm×800mmの縦長の矩形領域となってい
て、第1縦梁部材21と第2横梁部材24と第2縦梁部
材22と第3横梁部材25のそれぞれの内方の外壁面に
よって形成される縦長の矩形領域と、第1縦梁部材21
と第3横梁部材25と第2縦梁部材22と第4横梁部材
26のそれぞれの内方の外壁面によって形成される縦長
の矩形領域も前述同様の600×800mmとなってい
る。
【0036】また、矩形領域内に固定される補強板部材
27は、原形は、平面形状を呈し、図4に示すように、
横幅L1が600mmで、縦幅L2が800mmで、鉄
鋼材(金属材)でなる補強板部材27の4隅がプレス加
工等によって切断線a,b,c,dのそれぞれの部位が
切断されて5つの板材、即ち、第1上辺板材27a、第
2上辺板材27b、第1下辺板材27c、第2下辺板材
27d、残板材27eに分割される。この、第1上辺板
材27a、第2上辺板材27b、第1下辺板材27c、
第2下辺板材27dのそれぞれは、頂角が90°の二等
辺三角形として形成され、その等辺長L5が300mm
とされている。また、残板材27eは、その横幅L1が
600mmとされ、縦幅L2が800mmとされ、左右
辺のそれぞれの辺長L6が200mmとされている。
27は、原形は、平面形状を呈し、図4に示すように、
横幅L1が600mmで、縦幅L2が800mmで、鉄
鋼材(金属材)でなる補強板部材27の4隅がプレス加
工等によって切断線a,b,c,dのそれぞれの部位が
切断されて5つの板材、即ち、第1上辺板材27a、第
2上辺板材27b、第1下辺板材27c、第2下辺板材
27d、残板材27eに分割される。この、第1上辺板
材27a、第2上辺板材27b、第1下辺板材27c、
第2下辺板材27dのそれぞれは、頂角が90°の二等
辺三角形として形成され、その等辺長L5が300mm
とされている。また、残板材27eは、その横幅L1が
600mmとされ、縦幅L2が800mmとされ、左右
辺のそれぞれの辺長L6が200mmとされている。
【0037】従って、第1の耐震構造パネル20を製造
する場合には、先ず、第1縦梁部材21と第2縦梁部材
22を平行に配置してその間に第1横梁部材23〜第4
横梁部材26を所定ピッチ(900m)で配置して溶接
加工を施して枠体を形成する。この所定ピッチ(900
mm)は、縦幅L4(800mm)と第1横梁部材23
の幅の1/2(100÷2=50mm)と第2横梁部材
24の幅の1/2(100÷2=50mm)とを加え合
わせたものである。これに先立って補強板部材27の切
断線a,b,c,dを切断加工することによって第1上
辺板材27a、第2上辺板材27b、第1下辺板材27
c、第2下辺板材27d、残板材27eを作成して準備
しておく。
する場合には、先ず、第1縦梁部材21と第2縦梁部材
22を平行に配置してその間に第1横梁部材23〜第4
横梁部材26を所定ピッチ(900m)で配置して溶接
加工を施して枠体を形成する。この所定ピッチ(900
mm)は、縦幅L4(800mm)と第1横梁部材23
の幅の1/2(100÷2=50mm)と第2横梁部材
24の幅の1/2(100÷2=50mm)とを加え合
わせたものである。これに先立って補強板部材27の切
断線a,b,c,dを切断加工することによって第1上
辺板材27a、第2上辺板材27b、第1下辺板材27
c、第2下辺板材27d、残板材27eを作成して準備
しておく。
【0038】次に、第1縦梁部材21と第1横梁部材2
3と第2縦梁部材22と第2横梁部材24のそれぞれで
形成される矩形領域の内方端面のうちの隅部に第1上辺
板材27aないし第2下辺板材27dをその等辺部を矩
形領域の隅部に溶接加工でもって強固に固着する。この
溶接加工と同時もしくは後に、第1上辺板材27aと第
2上辺板材27bの突き合わせ部に第1補強板28aに
溶接加工でもって強固に固着し、第1下辺板材27cと
第2下辺板材27dの突き合わせ部に第2補強板28b
に溶接加工でもって強固に固着する。従って、前述の矩
形領域の中心に八角形の開口が形成されることになる。
3と第2縦梁部材22と第2横梁部材24のそれぞれで
形成される矩形領域の内方端面のうちの隅部に第1上辺
板材27aないし第2下辺板材27dをその等辺部を矩
形領域の隅部に溶接加工でもって強固に固着する。この
溶接加工と同時もしくは後に、第1上辺板材27aと第
2上辺板材27bの突き合わせ部に第1補強板28aに
溶接加工でもって強固に固着し、第1下辺板材27cと
第2下辺板材27dの突き合わせ部に第2補強板28b
に溶接加工でもって強固に固着する。従って、前述の矩
形領域の中心に八角形の開口が形成されることになる。
【0039】また、この矩形領域の下位に前述のように
存在する2つの矩形領域においても当該矩形領域の中心
に八角形の開口が形成されることになる。別の見方をす
れば、当該矩形領域の隅部が第1上辺板材27a〜第2
下辺板材27dによって補強されるので極めて強固で耐
震性に優れた第1の耐震構造パネル20となるのであ
る。この第1の耐震構造パネル20は、第1縦梁部材2
1または第2縦梁部材22の側面が木製柱4に図示しな
いボルトとナットを用いて固定され、上部が天井枠組立
体5を形成する天井枠5aの底部にL字状のチャンネル
部材でなる取付部材14と第1横梁部材23の上面に溶
接固定された第1取付板部29aを介して現場作業でも
って図示しないボルトとナットを用いて強固に固定され
ることになる。
存在する2つの矩形領域においても当該矩形領域の中心
に八角形の開口が形成されることになる。別の見方をす
れば、当該矩形領域の隅部が第1上辺板材27a〜第2
下辺板材27dによって補強されるので極めて強固で耐
震性に優れた第1の耐震構造パネル20となるのであ
る。この第1の耐震構造パネル20は、第1縦梁部材2
1または第2縦梁部材22の側面が木製柱4に図示しな
いボルトとナットを用いて固定され、上部が天井枠組立
体5を形成する天井枠5aの底部にL字状のチャンネル
部材でなる取付部材14と第1横梁部材23の上面に溶
接固定された第1取付板部29aを介して現場作業でも
って図示しないボルトとナットを用いて強固に固定され
ることになる。
【0040】このときのボルトとナットによる取り付け
位置は、図5中に破線で示すように天井枠5aの底部の
伸び出し部の略中央部である。また、第1の耐震構造パ
ネル20の底部も前述の天井枠5aに対する固定の場合
と同様にして床枠組立体3を形成する床枠3a〜床枠3
dの上面に固定(図示せず)されるものである。
位置は、図5中に破線で示すように天井枠5aの底部の
伸び出し部の略中央部である。また、第1の耐震構造パ
ネル20の底部も前述の天井枠5aに対する固定の場合
と同様にして床枠組立体3を形成する床枠3a〜床枠3
dの上面に固定(図示せず)されるものである。
【0041】次に第2の耐震構造パネル30について図
6と図7を用いて説明する。図6に示すように第2の耐
震構造パネル30は、その枠組みは前述の第1の耐震構
造パネル20におけると同様の第1縦梁部材31,第2
縦梁部材32,第1横梁部材33〜第4横梁部材36,
第1取付板部38a,第2取付板部38bで構成され、
その3つの矩形領域の大きさも前述の第1の耐震構造パ
ネル20の場合と同様である。
6と図7を用いて説明する。図6に示すように第2の耐
震構造パネル30は、その枠組みは前述の第1の耐震構
造パネル20におけると同様の第1縦梁部材31,第2
縦梁部材32,第1横梁部材33〜第4横梁部材36,
第1取付板部38a,第2取付板部38bで構成され、
その3つの矩形領域の大きさも前述の第1の耐震構造パ
ネル20の場合と同様である。
【0042】また、第1縦梁部材31と第1横梁部材3
3と第2縦梁部材32と第2横梁部材34のそれぞれの
内方端面によって形成される矩形領域の内部には、前述
の補強板部材27に切断加工を施して作られた残板材と
しての残板材27eが固定されている。即ち、残板材2
7eは、その頂部が第1横梁部材33の下面中央に位置
され、谷部が第2横梁部材34の上面中央に位置され、
水平方向の一側辺部が第1縦梁部材31の内壁面に位置
され、水平方向の他側辺部が第2縦梁部材32の内壁面
に位置されている。
3と第2縦梁部材32と第2横梁部材34のそれぞれの
内方端面によって形成される矩形領域の内部には、前述
の補強板部材27に切断加工を施して作られた残板材と
しての残板材27eが固定されている。即ち、残板材2
7eは、その頂部が第1横梁部材33の下面中央に位置
され、谷部が第2横梁部材34の上面中央に位置され、
水平方向の一側辺部が第1縦梁部材31の内壁面に位置
され、水平方向の他側辺部が第2縦梁部材32の内壁面
に位置されている。
【0043】そして、残板材27eの水平方向の一側辺
部と他側辺部のそれぞれが第1縦梁部材31と第2縦梁
部材32のそれぞれの内壁面に溶接加工によって強固に
結合されている。また、残板材27eの頂部は、その前
面に残板材27eの一側辺部と他側辺部の長さに等しい
横幅を持った横長の第1補強板37aを密接させて溶接
されることによって第1横梁部材33の下面に強固に結
合される(図6のB−B線切断断面を拡大して示す図7
参照)。即ち、この第1補強板37aの溶接箇所は、
「上辺部と第1横梁部材33の下面中央との当接部」と
「下辺部と残板材27eの頂部表面との当接部」と「裏
面部と残板材27eの頂部側面との当接部」である。
部と他側辺部のそれぞれが第1縦梁部材31と第2縦梁
部材32のそれぞれの内壁面に溶接加工によって強固に
結合されている。また、残板材27eの頂部は、その前
面に残板材27eの一側辺部と他側辺部の長さに等しい
横幅を持った横長の第1補強板37aを密接させて溶接
されることによって第1横梁部材33の下面に強固に結
合される(図6のB−B線切断断面を拡大して示す図7
参照)。即ち、この第1補強板37aの溶接箇所は、
「上辺部と第1横梁部材33の下面中央との当接部」と
「下辺部と残板材27eの頂部表面との当接部」と「裏
面部と残板材27eの頂部側面との当接部」である。
【0044】なお、残板材27eの谷部も前述の第1補
強板37aを用いて行われる溶接と同様にして当該谷部
が第2横梁部材34の上面中央に強固に結合される。従
って、前述の矩形領域の中心に八角形の板部が位置され
ることになる。また、この矩形領域の下位に前述のよう
に存在する2つの矩形領域においても当該矩形領域の中
心に八角形の板部が位置されることになる。別の見方を
すれば、当該矩形領域の中央部が残板材27eによって
補強されるので極めて強固で耐震性に優れた第2の耐震
構造パネル30となるのである。
強板37aを用いて行われる溶接と同様にして当該谷部
が第2横梁部材34の上面中央に強固に結合される。従
って、前述の矩形領域の中心に八角形の板部が位置され
ることになる。また、この矩形領域の下位に前述のよう
に存在する2つの矩形領域においても当該矩形領域の中
心に八角形の板部が位置されることになる。別の見方を
すれば、当該矩形領域の中央部が残板材27eによって
補強されるので極めて強固で耐震性に優れた第2の耐震
構造パネル30となるのである。
【0045】この第2の耐震構造パネル30は、第1縦
梁部材31または第2縦梁部材32の側面が木製柱4に
図示しないボルトとナットを用いて固定され、上部が天
井枠組立体5を形成する天井枠5a〜天井枠5dの底部
にL字状のチャンネル部材でなる取付部材14と第1横
梁部材33の上面に溶接固定された第1取付板部38a
を介して現場作業でもって図示しないボルトとナットを
用いて図7に示す破線の位置で強固に固定されることに
なる。また、第2の耐震構造パネル30の底部に設けら
れた第2取付板部38bも前述の床枠組立体3の床枠3
aに対する固着の場合と同様にされるものである。
梁部材31または第2縦梁部材32の側面が木製柱4に
図示しないボルトとナットを用いて固定され、上部が天
井枠組立体5を形成する天井枠5a〜天井枠5dの底部
にL字状のチャンネル部材でなる取付部材14と第1横
梁部材33の上面に溶接固定された第1取付板部38a
を介して現場作業でもって図示しないボルトとナットを
用いて図7に示す破線の位置で強固に固定されることに
なる。また、第2の耐震構造パネル30の底部に設けら
れた第2取付板部38bも前述の床枠組立体3の床枠3
aに対する固着の場合と同様にされるものである。
【0046】次に、図1に示す梁組立体2における天井
枠組立体5の詳細を図8ないし図10を用いて説明す
る。この天井枠組立体5は、断面がI字状の鉄鋼材(例
えば、横幅が100mmで縦幅が200mm)でなる天
井枠5a,5b,5c,5dのそれぞれの端部同士を直
角に突き合わせることによって正方形に位置させ天井枠
5bの内方端面の略中央と天井枠5d(図8においては
省略してある)の内方端面の略中央の間に天井枠5aと
同様の鉄鋼材でなる中間枠7aが位置されている。ま
た、この中間枠7aの天井枠5a寄りの端面の略中央部
と天井枠5aの内方端面部の略中央部の間に中間枠7b
が位置され、中間枠7aの天井枠5c寄りの端面の略中
央部と天井枠5cの内方端面部の略中央部の間に中間枠
7cが位置されている。
枠組立体5の詳細を図8ないし図10を用いて説明す
る。この天井枠組立体5は、断面がI字状の鉄鋼材(例
えば、横幅が100mmで縦幅が200mm)でなる天
井枠5a,5b,5c,5dのそれぞれの端部同士を直
角に突き合わせることによって正方形に位置させ天井枠
5bの内方端面の略中央と天井枠5d(図8においては
省略してある)の内方端面の略中央の間に天井枠5aと
同様の鉄鋼材でなる中間枠7aが位置されている。ま
た、この中間枠7aの天井枠5a寄りの端面の略中央部
と天井枠5aの内方端面部の略中央部の間に中間枠7b
が位置され、中間枠7aの天井枠5c寄りの端面の略中
央部と天井枠5cの内方端面部の略中央部の間に中間枠
7cが位置されている。
【0047】そして、天井枠5aと天井枠5bの当接部
や中間枠7aと天井枠5bとの当接部等々の全ての突き
当て部にL字状の板材でなる取付部材15,16,1
7,18が配設され、図示しないボルトとナットでもっ
てI字状の鉄鋼材の基部肉部同士が強固に結合される。
また、この取付部材15,16,17,18によって正
方形にされた領域と同様の他領域(3領域)においても
同様にして図示しないボルトとナットを用いて強固に結
合されている。
や中間枠7aと天井枠5bとの当接部等々の全ての突き
当て部にL字状の板材でなる取付部材15,16,1
7,18が配設され、図示しないボルトとナットでもっ
てI字状の鉄鋼材の基部肉部同士が強固に結合される。
また、この取付部材15,16,17,18によって正
方形にされた領域と同様の他領域(3領域)においても
同様にして図示しないボルトとナットを用いて強固に結
合されている。
【0048】また、天井枠組立体5の正方形領域を4等
分した小正方形領域の内部には、正方形のデッキプレー
ト42の4隅が切欠かれ図9に示すように、L字状の鉄
鋼材(例えば、横幅が100mmで縦幅が100mm)
でなる第1枠部材41a、第2枠部材41b、第3枠部
材41c、第4枠部材41dが正方形に配置され、その
内方に厚みが25mmの鋼板でなるデッキプレート42
が溶接で固着され、このデッキプレート42の上面に補
強のために十字に配設される第1フラットバー43a,
第2フラットバー43b,第3フラットバー43が溶接
により強固に固着されている。
分した小正方形領域の内部には、正方形のデッキプレー
ト42の4隅が切欠かれ図9に示すように、L字状の鉄
鋼材(例えば、横幅が100mmで縦幅が100mm)
でなる第1枠部材41a、第2枠部材41b、第3枠部
材41c、第4枠部材41dが正方形に配置され、その
内方に厚みが25mmの鋼板でなるデッキプレート42
が溶接で固着され、このデッキプレート42の上面に補
強のために十字に配設される第1フラットバー43a,
第2フラットバー43b,第3フラットバー43が溶接
により強固に固着されている。
【0049】このような耐震構造パネル40は、天井枠
組立体5に形成される前述の正方形枠の内部に位置され
た状態で第1取付板部44a,44aと第2取付板部4
5b,45bを用いて固定されている。即ち、第1枠部
材41aと第3枠部材41cの突き当て部は、第1取付
板部44aを用いて天井枠5bの上面に図示しないボル
トとナットを用いて結合されている。また、第1枠部材
41aと第2枠部材41bの突き当て部は、第2取付板
部44bを用いて天井枠5aの上面に図示しないボルト
とナットを用いて結合されている。
組立体5に形成される前述の正方形枠の内部に位置され
た状態で第1取付板部44a,44aと第2取付板部4
5b,45bを用いて固定されている。即ち、第1枠部
材41aと第3枠部材41cの突き当て部は、第1取付
板部44aを用いて天井枠5bの上面に図示しないボル
トとナットを用いて結合されている。また、第1枠部材
41aと第2枠部材41bの突き当て部は、第2取付板
部44bを用いて天井枠5aの上面に図示しないボルト
とナットを用いて結合されている。
【0050】さらに、第2枠部材41bと第4枠部材4
1dの突き当て部は、第1取付板部45aを用いて中間
枠7bの上面に図示しないボルトとナットを用いて結合
されている。また、この第1取付板部45aは、耐震構
造パネル40に隣り合う耐震構造パネルの左突き当て部
が図示しないボルトとナットを用いて結合されていて、
第2取付板部45bにおいても第1取付板部45aと同
様に耐震構造パネル40の下端と下位の耐震構造パネル
が固定されている。
1dの突き当て部は、第1取付板部45aを用いて中間
枠7bの上面に図示しないボルトとナットを用いて結合
されている。また、この第1取付板部45aは、耐震構
造パネル40に隣り合う耐震構造パネルの左突き当て部
が図示しないボルトとナットを用いて結合されていて、
第2取付板部45bにおいても第1取付板部45aと同
様に耐震構造パネル40の下端と下位の耐震構造パネル
が固定されている。
【0051】次に、床枠組立体3の詳細は、図11に示
すように、断面がI字状の鉄鋼材でなる床枠3a,3
b,3c,3d(但し、図11には3dは現れていな
い)のそれぞれの端部同士を直角に突き合わせることに
よって正方形に位置させ、床枠3bの内方端面の略中央
と床枠3d(図11においては現れていない)の内方端
面の略中央の間に床枠3aと同様の鉄鋼材でなる中間枠
6aが位置されている。また、この中間枠6aの床枠3
a寄りの端面の略中央部と床枠3aの内方端面部の略中
央部の間に中間枠6bが位置され、中間枠6aの床枠3
c寄りの端面の略中央部と床枠3cの内方端面部の略中
央部の間に中間枠6cが位置されている。そして、床枠
3aと床枠3bの当接部や中間枠6aと床枠3bとの当
接部等々の全ての突き当て部にL字状の板材でなる取付
部材(図示は省略したが、図8における取付部材15と
同様のもの)が配設され、I字状の鉄鋼材の基部肉部に
強固に結合されている。また、床枠組立体3の正方形領
域を4等分した小正方形領域の内部には、前述の耐震構
造パネル40と同一のものが位置され、このような耐震
構造パネル40は、床枠組立体3に形成される前述の正
方形枠の内部に位置された状態で溶接により強固に結合
されている。
すように、断面がI字状の鉄鋼材でなる床枠3a,3
b,3c,3d(但し、図11には3dは現れていな
い)のそれぞれの端部同士を直角に突き合わせることに
よって正方形に位置させ、床枠3bの内方端面の略中央
と床枠3d(図11においては現れていない)の内方端
面の略中央の間に床枠3aと同様の鉄鋼材でなる中間枠
6aが位置されている。また、この中間枠6aの床枠3
a寄りの端面の略中央部と床枠3aの内方端面部の略中
央部の間に中間枠6bが位置され、中間枠6aの床枠3
c寄りの端面の略中央部と床枠3cの内方端面部の略中
央部の間に中間枠6cが位置されている。そして、床枠
3aと床枠3bの当接部や中間枠6aと床枠3bとの当
接部等々の全ての突き当て部にL字状の板材でなる取付
部材(図示は省略したが、図8における取付部材15と
同様のもの)が配設され、I字状の鉄鋼材の基部肉部に
強固に結合されている。また、床枠組立体3の正方形領
域を4等分した小正方形領域の内部には、前述の耐震構
造パネル40と同一のものが位置され、このような耐震
構造パネル40は、床枠組立体3に形成される前述の正
方形枠の内部に位置された状態で溶接により強固に結合
されている。
【0052】従って、今まで説明した第1の実施の形態
に係る建築構造物用の耐震構造パネルは、基礎部材1の
上に結合される梁組立体2における4隅のそれぞれに第
1の耐震構造パネル20が固定されているので地震に強
い梁組立体2とすることができる。また、天井枠組立体
5を形成する天井面に4つの耐震構造パネル40が固定
され、しかもこの耐震構造パネル40にはデッキプレー
ト42が設けられその表面に第1フラットバー43a,
第2フラットバー43b,第3フラットバー43cが溶
接されているので、もし地震等で屋根部分が破損したと
しても、屋根瓦等が天井面を突き破って居室内に侵入し
て居住者に害を与えることがない。
に係る建築構造物用の耐震構造パネルは、基礎部材1の
上に結合される梁組立体2における4隅のそれぞれに第
1の耐震構造パネル20が固定されているので地震に強
い梁組立体2とすることができる。また、天井枠組立体
5を形成する天井面に4つの耐震構造パネル40が固定
され、しかもこの耐震構造パネル40にはデッキプレー
ト42が設けられその表面に第1フラットバー43a,
第2フラットバー43b,第3フラットバー43cが溶
接されているので、もし地震等で屋根部分が破損したと
しても、屋根瓦等が天井面を突き破って居室内に侵入し
て居住者に害を与えることがない。
【0053】また、梁組立体2の4隅のそれぞれに第1
の耐震構造パネル20が配設されているので、梁組立体
2の全体の剛性が高くなり圧縮やねじれに対して非常に
強くなっているので安全性に優れている。また、第1の
耐震構造パネル20の内方に固定される第1上辺板材2
7a,第2上辺板材27b,第1下辺板材27c,第2
下辺板材27dは,補強板部材27の4隅を切断したも
のであり、しかもこのときの残板材27e(図6参照)
を第2の耐震構造パネル30に使用しているので板材料
の利用効率が高くなり、加工の工数も少ないので製造コ
ストを大幅に低減させることができる。
の耐震構造パネル20が配設されているので、梁組立体
2の全体の剛性が高くなり圧縮やねじれに対して非常に
強くなっているので安全性に優れている。また、第1の
耐震構造パネル20の内方に固定される第1上辺板材2
7a,第2上辺板材27b,第1下辺板材27c,第2
下辺板材27dは,補強板部材27の4隅を切断したも
のであり、しかもこのときの残板材27e(図6参照)
を第2の耐震構造パネル30に使用しているので板材料
の利用効率が高くなり、加工の工数も少ないので製造コ
ストを大幅に低減させることができる。
【0054】次に、本発明の第2の実施の形態に係る建
築構造物用の耐震構造パネルを図12ないし図14を用
いて説明する。図12に示すように第1の耐震構造パネ
ル50は、平行に配設されると共に、棒状部材、即ち、
1辺の長さが100mmの正方形外形を持った鉄鋼製の
角パイプでなる第1縦梁部材51と第2縦梁部材52が
備えられている。この第1縦梁部材51と第2縦梁部材
52の間には、その長手方向に直交し、かつ互いに平行
して掛け渡された第1横梁部材53と第2横梁部材54
が備えられている。この第1横梁部材53と第2横梁部
材54のそれぞれは、100mm×50mmの矩形外形
を持った鉄鋼材製の角パイプで形成されている。
築構造物用の耐震構造パネルを図12ないし図14を用
いて説明する。図12に示すように第1の耐震構造パネ
ル50は、平行に配設されると共に、棒状部材、即ち、
1辺の長さが100mmの正方形外形を持った鉄鋼製の
角パイプでなる第1縦梁部材51と第2縦梁部材52が
備えられている。この第1縦梁部材51と第2縦梁部材
52の間には、その長手方向に直交し、かつ互いに平行
して掛け渡された第1横梁部材53と第2横梁部材54
が備えられている。この第1横梁部材53と第2横梁部
材54のそれぞれは、100mm×50mmの矩形外形
を持った鉄鋼材製の角パイプで形成されている。
【0055】また、第1横梁部材53の両端部は、矩形
外形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接固定さ
れている。また、第2横梁部材54の両端も第1横梁部
材53と同様にして第1縦梁部材51と第2縦梁部材5
2の内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第2
横梁部材54の下位にも所定間隔を持って第3横梁部材
55と第4横梁部材56が溶接固定されている。そし
て、第1縦梁部材51と第1横梁部材53と第2縦梁部
材52と第2横梁部材54のそれぞれの内方の外壁面に
よって形成される四角枠形の内部に嵌合する寸法の板部
材が準備される。この板部材の原形は、上述の四角枠の
形状に略等しい平面形状を呈する図13に示すように横
幅L7が600mmで縦幅L8が800mmの鉄鋼材で
なる板材57である。
外形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接固定さ
れている。また、第2横梁部材54の両端も第1横梁部
材53と同様にして第1縦梁部材51と第2縦梁部材5
2の内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第2
横梁部材54の下位にも所定間隔を持って第3横梁部材
55と第4横梁部材56が溶接固定されている。そし
て、第1縦梁部材51と第1横梁部材53と第2縦梁部
材52と第2横梁部材54のそれぞれの内方の外壁面に
よって形成される四角枠形の内部に嵌合する寸法の板部
材が準備される。この板部材の原形は、上述の四角枠の
形状に略等しい平面形状を呈する図13に示すように横
幅L7が600mmで縦幅L8が800mmの鉄鋼材で
なる板材57である。
【0056】この板材57は、その上下部のそれぞれが
プレス切断加工等によって切断線e,fのそれぞれによ
って3つの板材、即ち、第1板部57a,第2板部57
b,第3板部57cに分割される。この切断線eによっ
て分割される第1板部57aは、45°の上り傾斜部e
1と、幅L10が100mmの水平部e2と、45°の
下り傾斜部e3とが連続して形成されていて、また、切
断線fによって分割される第2板部57bは、前述の第
1板部57aと相似な形状を呈している。
プレス切断加工等によって切断線e,fのそれぞれによ
って3つの板材、即ち、第1板部57a,第2板部57
b,第3板部57cに分割される。この切断線eによっ
て分割される第1板部57aは、45°の上り傾斜部e
1と、幅L10が100mmの水平部e2と、45°の
下り傾斜部e3とが連続して形成されていて、また、切
断線fによって分割される第2板部57bは、前述の第
1板部57aと相似な形状を呈している。
【0057】さらに、第3板部57cは、前述の長さL
7と等しい横幅と縦幅を持った正八角形状を呈してい
る。従って、第1の耐震構造パネル50を製造する場合
には、第1縦梁部材51と第2縦梁部材52を平行に配
置しその間に第1横梁部材53〜第4横梁部材56を所
定ピッチ(900mm)で配置して溶接加工を施して枠
体を形成する。これに先立って板材57に切断加工を行
うことによって第1板部57aと第2板部57bと第3
板部57cを作成しておく。
7と等しい横幅と縦幅を持った正八角形状を呈してい
る。従って、第1の耐震構造パネル50を製造する場合
には、第1縦梁部材51と第2縦梁部材52を平行に配
置しその間に第1横梁部材53〜第4横梁部材56を所
定ピッチ(900mm)で配置して溶接加工を施して枠
体を形成する。これに先立って板材57に切断加工を行
うことによって第1板部57aと第2板部57bと第3
板部57cを作成しておく。
【0058】次に第2の耐震構造パネル60について図
14を用いて説明する。図14に示すように第2の耐震
構造パネル60は、平行に配設されると共に、棒状部
材、即ち、1辺の長さが100mmの正方形外形を持っ
た鉄鋼材製の角パイプでなる第1縦梁部材61と第2縦
梁部材62が備えられている。この第1縦梁部材61と
第2縦梁部材62の間には、縦梁部材の長手方向に直交
し、かつ互いに平行して掛け渡された第1横梁部材63
と第2横梁部材64が固定されている。この第1横梁部
材63と第2横梁部材64のそれぞれは、100mm×
50mmの矩形外形を持った鋼鉄製の角パイプで形成さ
れている。また、第1横梁部材63の両端部は、矩形外
形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接固定され
ている。
14を用いて説明する。図14に示すように第2の耐震
構造パネル60は、平行に配設されると共に、棒状部
材、即ち、1辺の長さが100mmの正方形外形を持っ
た鉄鋼材製の角パイプでなる第1縦梁部材61と第2縦
梁部材62が備えられている。この第1縦梁部材61と
第2縦梁部材62の間には、縦梁部材の長手方向に直交
し、かつ互いに平行して掛け渡された第1横梁部材63
と第2横梁部材64が固定されている。この第1横梁部
材63と第2横梁部材64のそれぞれは、100mm×
50mmの矩形外形を持った鋼鉄製の角パイプで形成さ
れている。また、第1横梁部材63の両端部は、矩形外
形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接固定され
ている。
【0059】また、第2横梁部材64の両端も第1横梁
部材63と同様にして第1縦梁部材61と第2縦梁部材
62の内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第
2横梁部材64の下位にも所定間隔を保って第3横梁部
材65と第4横梁部材66が溶接固定されている。ま
た、第1縦梁部材61と第1横梁部材63と第2縦梁部
材62と第2横梁部材64のそれぞれの内端面によって
形成される四角形枠の内部には、板部材をプレス加工し
てなる第3板部57cが配設されている。この板部材
は、上述の板材57に切断加工を施して作られた残板材
としての第3板部57cである。
部材63と同様にして第1縦梁部材61と第2縦梁部材
62の内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第
2横梁部材64の下位にも所定間隔を保って第3横梁部
材65と第4横梁部材66が溶接固定されている。ま
た、第1縦梁部材61と第1横梁部材63と第2縦梁部
材62と第2横梁部材64のそれぞれの内端面によって
形成される四角形枠の内部には、板部材をプレス加工し
てなる第3板部57cが配設されている。この板部材
は、上述の板材57に切断加工を施して作られた残板材
としての第3板部57cである。
【0060】即ち、第3板部57cは、左右の両側辺部
のそれぞれが第1縦梁部材61と第2縦梁部材62のそ
れぞれの内端面に溶接でもって強固に固着され、当該第
3板部57cの上辺と下辺のそれぞれが、第1補強板6
9aと第2補強板69bのそれぞれを介して第1横梁部
材63の内端面と第2横梁部材64の内端面に溶接でも
って強固に固着されている。従って、今まで説明した本
発明の第2の実施の形態に係る建築構造物用の耐震構造
パネル50は、補強板部材57を第1板部57aと第2
板部57bと第3板部57cに3分割したものであり、
第1の耐震構造パネル50の内方には、第1部材57a
と第57bが用いられ、第2の耐震構造パネル60は、
第3の板材57cが用いられており、即ち、残部材57
cとして第3板部57cを第2の耐震構造パネル60に
用いているから、板材料の利用効率が高くなり、部品点
数も少ないので加工の工数も少なくなり製造コストを大
幅に低減させることができる。
のそれぞれが第1縦梁部材61と第2縦梁部材62のそ
れぞれの内端面に溶接でもって強固に固着され、当該第
3板部57cの上辺と下辺のそれぞれが、第1補強板6
9aと第2補強板69bのそれぞれを介して第1横梁部
材63の内端面と第2横梁部材64の内端面に溶接でも
って強固に固着されている。従って、今まで説明した本
発明の第2の実施の形態に係る建築構造物用の耐震構造
パネル50は、補強板部材57を第1板部57aと第2
板部57bと第3板部57cに3分割したものであり、
第1の耐震構造パネル50の内方には、第1部材57a
と第57bが用いられ、第2の耐震構造パネル60は、
第3の板材57cが用いられており、即ち、残部材57
cとして第3板部57cを第2の耐震構造パネル60に
用いているから、板材料の利用効率が高くなり、部品点
数も少ないので加工の工数も少なくなり製造コストを大
幅に低減させることができる。
【0061】次に、本発明の第3の実施の形態に係る建
築構造物用の耐震構造パネルを図15ないし図17を用
いて説明する。図15に示すように第1の耐震構造パネ
ル70は、平行に配設されると共に、棒状部材、即ち、
1辺の長さが100mmの正方形外形を持った角パイプ
でなる第1縦梁部材71と第2縦梁部材72が備えられ
ている。この第1縦梁部材71と第2縦梁部材72の間
には、縦梁部材71,72の長手方向に直交し、かつ互
いに平行して掛け渡された第1横梁部材73と第2横梁
部材74が備えられている。この第1横梁部材73と第
2横梁部材74のそれぞれは、100mm×50mmの
矩形外形を持った角パイプで形成されている。
築構造物用の耐震構造パネルを図15ないし図17を用
いて説明する。図15に示すように第1の耐震構造パネ
ル70は、平行に配設されると共に、棒状部材、即ち、
1辺の長さが100mmの正方形外形を持った角パイプ
でなる第1縦梁部材71と第2縦梁部材72が備えられ
ている。この第1縦梁部材71と第2縦梁部材72の間
には、縦梁部材71,72の長手方向に直交し、かつ互
いに平行して掛け渡された第1横梁部材73と第2横梁
部材74が備えられている。この第1横梁部材73と第
2横梁部材74のそれぞれは、100mm×50mmの
矩形外形を持った角パイプで形成されている。
【0062】また、第1横梁部材73の両端部は、矩形
外形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接されて
いる。また、第2横梁部材74の両端も第1横梁部材7
3と同様にして第1縦梁部材71と第2縦梁部材72の
内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第2横梁
部材74の下位にも所定ピッチ(例えば1m)を隔てて
第3横梁部材75と第4横梁部材76が溶接固定されて
いる。そして、第1縦梁部材71と第1横梁部材73と
第2縦梁部材72と第2横梁部材74のそれぞれの内方
の外壁面によって形成される四角枠形の内部には、板部
材77が配設されている。この板部材77は、原形にお
いて上述の四角枠の形状に略等しい平面形状を呈する板
材であるが、該板部材の少なくとも左右辺の一部を切り
落して切落板材と残板材とに分割してなるものであり、
即ち、この板部材77は、上記四角形枠が3つ分を包含
する長尺(縦長)の板材であり、各四角形枠に対応する
部位に八角形の打抜き孔を形成することによって、3つ
の八角形孔が開けられた長尺の第1梁部77aと打抜か
れた3つの八角形状の残部である第2板部77b、第3
板部77c、第4板部77dとに分析される。第1板部
77aは、第1の耐震構造パネル70に用いられる。図
15に示すように、長尺の第1板部77aの上に、第
1,第2縦粱部分71,72と第1〜第4横粱部材73
〜76からなる枠部材を重ねた状態で、図15において
×××にて示す箇所を溶接にて両者を一体的に結合する
ことによって、耐震構造パネルが形成される。
外形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接されて
いる。また、第2横梁部材74の両端も第1横梁部材7
3と同様にして第1縦梁部材71と第2縦梁部材72の
内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第2横梁
部材74の下位にも所定ピッチ(例えば1m)を隔てて
第3横梁部材75と第4横梁部材76が溶接固定されて
いる。そして、第1縦梁部材71と第1横梁部材73と
第2縦梁部材72と第2横梁部材74のそれぞれの内方
の外壁面によって形成される四角枠形の内部には、板部
材77が配設されている。この板部材77は、原形にお
いて上述の四角枠の形状に略等しい平面形状を呈する板
材であるが、該板部材の少なくとも左右辺の一部を切り
落して切落板材と残板材とに分割してなるものであり、
即ち、この板部材77は、上記四角形枠が3つ分を包含
する長尺(縦長)の板材であり、各四角形枠に対応する
部位に八角形の打抜き孔を形成することによって、3つ
の八角形孔が開けられた長尺の第1梁部77aと打抜か
れた3つの八角形状の残部である第2板部77b、第3
板部77c、第4板部77dとに分析される。第1板部
77aは、第1の耐震構造パネル70に用いられる。図
15に示すように、長尺の第1板部77aの上に、第
1,第2縦粱部分71,72と第1〜第4横粱部材73
〜76からなる枠部材を重ねた状態で、図15において
×××にて示す箇所を溶接にて両者を一体的に結合する
ことによって、耐震構造パネルが形成される。
【0063】次に第2の耐震構造パネル80について図
17を用いて説明する。図17に示すように第2の耐震
構造パネル80は、平行に配設されると共に、棒状部
材、即ち、1辺の長さが100mmの正方形外形を持っ
た鉄鋼材製の角パイプでなる第1縦梁部材81と第2縦
梁部材82が備えられている。この第1縦梁部材81と
第2縦梁部材82の間には、縦梁部材の長手方向に直交
し、かつ互いに平行して掛け渡された第1横梁部材83
と第2横梁部材84が備えられている。この第1横梁部
材83と第2横梁部材84のそれぞれは、100mm×
50mmの矩形外形を持った鉄鋼材製の角パイプで形成
されている。
17を用いて説明する。図17に示すように第2の耐震
構造パネル80は、平行に配設されると共に、棒状部
材、即ち、1辺の長さが100mmの正方形外形を持っ
た鉄鋼材製の角パイプでなる第1縦梁部材81と第2縦
梁部材82が備えられている。この第1縦梁部材81と
第2縦梁部材82の間には、縦梁部材の長手方向に直交
し、かつ互いに平行して掛け渡された第1横梁部材83
と第2横梁部材84が備えられている。この第1横梁部
材83と第2横梁部材84のそれぞれは、100mm×
50mmの矩形外形を持った鉄鋼材製の角パイプで形成
されている。
【0064】また、第1横梁部材83の両端部は、矩形
外形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接固定さ
れている。また、第2横梁部材84の両端も第1横梁部
材83と同様にして第1縦梁部材81と第2縦梁部材8
2の内端面に強固に溶接されている。さらに、第2横梁
部材84の下位にも所定間隔を持って第3横梁部材85
と第4横梁部材86が溶接固定されている。
外形の長辺が表面を向くようにされた状態で溶接固定さ
れている。また、第2横梁部材84の両端も第1横梁部
材83と同様にして第1縦梁部材81と第2縦梁部材8
2の内端面に強固に溶接されている。さらに、第2横梁
部材84の下位にも所定間隔を持って第3横梁部材85
と第4横梁部材86が溶接固定されている。
【0065】また、第1縦梁部材81と第1横梁部材8
3と第2縦梁部材82と第2横梁部材84のそれぞれの
内端面によって形成される四角形枠の内部には、原形に
おいて四角形状の板部材から、上述の補強板部材として
の板部材77に切断加工を施して作られた残板材として
の第2板部77bである。即ち、第2板部77bは、そ
の上辺が第1横梁部材83の下端面中央に位置され、下
辺が第2横梁部材84の上方端面に位置された状態で溶
接でもって強固に固着されている。
3と第2縦梁部材82と第2横梁部材84のそれぞれの
内端面によって形成される四角形枠の内部には、原形に
おいて四角形状の板部材から、上述の補強板部材として
の板部材77に切断加工を施して作られた残板材として
の第2板部77bである。即ち、第2板部77bは、そ
の上辺が第1横梁部材83の下端面中央に位置され、下
辺が第2横梁部材84の上方端面に位置された状態で溶
接でもって強固に固着されている。
【0066】従って、第1の耐震構造パネル70は、第
1縦梁部材71と第2縦梁部材72と第1横梁部材73
〜第4横梁部材76とで形成される3つの矩形開口に対
応する八角形開口が3つ穿設された第1板部77aが第
1の補強板部材として用いられ、また、このときの残板
材である第2板部77b〜第4板部77dを第2の耐震
構造パネル80の第2の補強板部材として用いられてい
るので板材料の利用効率が高くなり、部品点数を少な
く、即ち、3つの矩形開口のそれぞれに必要な3つの八
角形開口が縦長の補強板部材77に一度に加工すること
ができるので1つの部品で済むことになり加工の工数も
少なくなり製造コストを大幅に低減させることができ
る。
1縦梁部材71と第2縦梁部材72と第1横梁部材73
〜第4横梁部材76とで形成される3つの矩形開口に対
応する八角形開口が3つ穿設された第1板部77aが第
1の補強板部材として用いられ、また、このときの残板
材である第2板部77b〜第4板部77dを第2の耐震
構造パネル80の第2の補強板部材として用いられてい
るので板材料の利用効率が高くなり、部品点数を少な
く、即ち、3つの矩形開口のそれぞれに必要な3つの八
角形開口が縦長の補強板部材77に一度に加工すること
ができるので1つの部品で済むことになり加工の工数も
少なくなり製造コストを大幅に低減させることができ
る。
【0067】次に、本発明の第4の実施の形態に係る建
築構造物用の耐震構造パネルを図18ないし図20を用
いて説明する。図18に示すように第1の耐震構造パネ
ル90は、平行に配設されると共に、棒状部材、即ち、
1辺の長さが100mmの正方形外形を持った角パイプ
でなる第1縦梁部材91と第2縦梁部材92が備えられ
ている。この第1縦梁部材91と第2縦梁部材92の間
には、縦梁部材の長手方向に直交し、かつ互いに平行し
て掛け渡された第1横梁部材93と第2横梁部材94が
備えられている。この第1横梁部材93と第2横梁部材
94のそれぞれは、100mm×50mmの矩形外形を
持った角パイプで形成されている。また、第1横梁部材
93の両端部は矩形外形の長辺が表面を向くようにされ
た状態で溶接固定されている。
築構造物用の耐震構造パネルを図18ないし図20を用
いて説明する。図18に示すように第1の耐震構造パネ
ル90は、平行に配設されると共に、棒状部材、即ち、
1辺の長さが100mmの正方形外形を持った角パイプ
でなる第1縦梁部材91と第2縦梁部材92が備えられ
ている。この第1縦梁部材91と第2縦梁部材92の間
には、縦梁部材の長手方向に直交し、かつ互いに平行し
て掛け渡された第1横梁部材93と第2横梁部材94が
備えられている。この第1横梁部材93と第2横梁部材
94のそれぞれは、100mm×50mmの矩形外形を
持った角パイプで形成されている。また、第1横梁部材
93の両端部は矩形外形の長辺が表面を向くようにされ
た状態で溶接固定されている。
【0068】また、第2横梁部材94の両端も第1横梁
部材93と同様にして第1縦梁部材91と第2縦梁部材
92の内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第
2横梁部材94の下位にも所定間隔を持って第3横梁部
材95と第4横梁部材96が溶接固定されている。この
補強板部材97は、その4隅がプレス加工等によって切
断線j,k,m,nのそれぞれによって5つの板材、即
ち、第1上辺板材97a,第2上辺板材97b,第1下
辺板材97c,第2下辺板材97d,残板材97eに分
割される。この、第1上辺板材27a〜第2下辺板材2
7dのそれぞれは、頂角が90°の二等辺三角形として
形成され、残板材27eは、その横幅L16が600m
mとされ、縦幅L15が800mmとされている。
部材93と同様にして第1縦梁部材91と第2縦梁部材
92の内側の壁面に強固に溶接されている。さらに、第
2横梁部材94の下位にも所定間隔を持って第3横梁部
材95と第4横梁部材96が溶接固定されている。この
補強板部材97は、その4隅がプレス加工等によって切
断線j,k,m,nのそれぞれによって5つの板材、即
ち、第1上辺板材97a,第2上辺板材97b,第1下
辺板材97c,第2下辺板材97d,残板材97eに分
割される。この、第1上辺板材27a〜第2下辺板材2
7dのそれぞれは、頂角が90°の二等辺三角形として
形成され、残板材27eは、その横幅L16が600m
mとされ、縦幅L15が800mmとされている。
【0069】従って、第1の耐震構造パネル90を製造
する場合には、第1縦梁部材91と第2縦梁部材92を
平行に配置しその間に第1横梁部材93〜第4横梁部材
96を所定ピッチ(900mm)を配置して溶接加工を
施して枠体を形成する。これに先立って補強板部材27
にプレス加工を行うことによって第1上辺板材97a、
第2上辺板材97b、第1下辺板材97c、第2下辺板
材97d、残板材97eを準備しておく。
する場合には、第1縦梁部材91と第2縦梁部材92を
平行に配置しその間に第1横梁部材93〜第4横梁部材
96を所定ピッチ(900mm)を配置して溶接加工を
施して枠体を形成する。これに先立って補強板部材27
にプレス加工を行うことによって第1上辺板材97a、
第2上辺板材97b、第1下辺板材97c、第2下辺板
材97d、残板材97eを準備しておく。
【0070】従って、第1の耐震構造パネル90は、補
強板部材97の4隅をカットして二等辺三角形でなる4
つの第1上辺板材27a,第2上辺板材27b,第1下
辺板材27c,第2下辺板材27dを作り、前述の3つ
の矩形開口のそれぞれの隅部に溶着することによって八
角形開口が形成される。しかもこのときの残板材である
第1板部97eを第2の耐震構造パネル100に固着し
ているので、板材料の利用効率が高くなり、部品点数も
少なく、即ち、第1の耐震構造パネル90および第2の
耐震構造パネル100は、補強板部材97を分断して作
られた5つの部品をそのまま第1縦梁部材91,第2縦
梁部材92,第1横梁部材93等々の内方端面に直接に
溶接でき、補強板等を介在させることなしに行えるの
で、加工の工数も少なくなり製造コストを大幅に低減さ
せることができる。
強板部材97の4隅をカットして二等辺三角形でなる4
つの第1上辺板材27a,第2上辺板材27b,第1下
辺板材27c,第2下辺板材27dを作り、前述の3つ
の矩形開口のそれぞれの隅部に溶着することによって八
角形開口が形成される。しかもこのときの残板材である
第1板部97eを第2の耐震構造パネル100に固着し
ているので、板材料の利用効率が高くなり、部品点数も
少なく、即ち、第1の耐震構造パネル90および第2の
耐震構造パネル100は、補強板部材97を分断して作
られた5つの部品をそのまま第1縦梁部材91,第2縦
梁部材92,第1横梁部材93等々の内方端面に直接に
溶接でき、補強板等を介在させることなしに行えるの
で、加工の工数も少なくなり製造コストを大幅に低減さ
せることができる。
【0071】なお、本発明に係る建築構造物用の耐震構
造パネルは、前述のような第1ないし第4の実施の形態
に限定されることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲内
でもって種々の変形実施を採ることができることは勿論
である。前述の第1の耐震構造パネル20を第2の耐震
構造パネル30に置き換えることができることは勿論で
あり、同様に第1の耐震構造パネル50,70,90の
それぞれを第2の耐震構造パネル60,80,100の
それぞれに置き換えてもよいことは勿論である。
造パネルは、前述のような第1ないし第4の実施の形態
に限定されることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲内
でもって種々の変形実施を採ることができることは勿論
である。前述の第1の耐震構造パネル20を第2の耐震
構造パネル30に置き換えることができることは勿論で
あり、同様に第1の耐震構造パネル50,70,90の
それぞれを第2の耐震構造パネル60,80,100の
それぞれに置き換えてもよいことは勿論である。
【0072】また、第1の耐震構造パネルまたは第2の
耐震構造パネルを梁組立体に固定するための手段は、前
述のように第1取付板部,第2取付板部を介して天井枠
組立体または床枠組立体を構成する天井枠または床枠に
固定しているが直接に固定してもよく、その固定手段も
ボルトとナットによる結合のみならず溶接によって直接
に固定するようにしてもよい。また、第1または第2の
耐震構造パネルにおける矩形領域は3つであるが、その
数は全くの任意であり、当該矩形領域の形状も略正方形
となっているが縦長または横長のものであってもよいこ
とは勿論である。また、開口形状は八角形となっている
が他形状であってもよい。
耐震構造パネルを梁組立体に固定するための手段は、前
述のように第1取付板部,第2取付板部を介して天井枠
組立体または床枠組立体を構成する天井枠または床枠に
固定しているが直接に固定してもよく、その固定手段も
ボルトとナットによる結合のみならず溶接によって直接
に固定するようにしてもよい。また、第1または第2の
耐震構造パネルにおける矩形領域は3つであるが、その
数は全くの任意であり、当該矩形領域の形状も略正方形
となっているが縦長または横長のものであってもよいこ
とは勿論である。また、開口形状は八角形となっている
が他形状であってもよい。
【0073】また、本発明に係る耐震構造パネルにおけ
る横梁部材、縦梁部材、補強板部材、当て板部材等の材
質は、上述した鉄鋼材に限らず、アルミニウムのような
軽金属部材、木材、プラスチック材のようなものであっ
てもよく、また、その形状は、H形鋼、構造用鋼、角パ
イプ、C形鋼、その他の形状であってもよい。
る横梁部材、縦梁部材、補強板部材、当て板部材等の材
質は、上述した鉄鋼材に限らず、アルミニウムのような
軽金属部材、木材、プラスチック材のようなものであっ
てもよく、また、その形状は、H形鋼、構造用鋼、角パ
イプ、C形鋼、その他の形状であってもよい。
【0074】尚、図3、図6、図12、図14〜図20
に見られるように、第1、第2の縦梁部材および第1、
第2の横梁部材によって囲まれる部分に形成される補強
構造は、八角形の蜂巣形をなしているところから、本出
願人は、これを蜂巣工法と称している。
に見られるように、第1、第2の縦梁部材および第1、
第2の横梁部材によって囲まれる部分に形成される補強
構造は、八角形の蜂巣形をなしているところから、本出
願人は、これを蜂巣工法と称している。
【0075】また、本発明に係る耐震構造パネルを活用
して、タイシンハウス、耐震ルーム、耐震リビングルー
ム、木造合体ハウス等と称する、地震に強い建築物を一
般市場に供給することが可能である。
して、タイシンハウス、耐震ルーム、耐震リビングルー
ム、木造合体ハウス等と称する、地震に強い建築物を一
般市場に供給することが可能である。
【0076】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば耐震構造パネルを、新設の建築構造物における梁
組立体を構成する縦方向または横方向の梁部材とした
り、既設の建築構造物における梁組立体に追加的に設け
たりすることによって耐震性に優れた建築構造物とする
に際して、建築構造物の設置現場でもって溶接作業を行
うことを不要とし、現場での作業を極力に少なくし、ま
た、「梁組立体」の各部寸法を個々の施工現場の状態に
合わせて各部寸法を選定し、それに基づいて耐震構造パ
ネルの材質や各部寸法を割り出し、使用材料を手配し機
械加工を行うという、従来の工法を用いずに、工場にお
いて予め耐震構造パネルを製作しておき現場ではそれを
梁組立体を構成する床枠組立体や天井枠組立体等に取り
付け固定するのみでよい耐震構造パネルを提供すること
ができる。
よれば耐震構造パネルを、新設の建築構造物における梁
組立体を構成する縦方向または横方向の梁部材とした
り、既設の建築構造物における梁組立体に追加的に設け
たりすることによって耐震性に優れた建築構造物とする
に際して、建築構造物の設置現場でもって溶接作業を行
うことを不要とし、現場での作業を極力に少なくし、ま
た、「梁組立体」の各部寸法を個々の施工現場の状態に
合わせて各部寸法を選定し、それに基づいて耐震構造パ
ネルの材質や各部寸法を割り出し、使用材料を手配し機
械加工を行うという、従来の工法を用いずに、工場にお
いて予め耐震構造パネルを製作しておき現場ではそれを
梁組立体を構成する床枠組立体や天井枠組立体等に取り
付け固定するのみでよい耐震構造パネルを提供すること
ができる。
【0077】また、本発明に係る建築構造物用の耐震構
造パネルは、薄型であるに拘らず強い強度を持ち、しか
もそのパネル面に多くの開口が形成されているために、
この開口を利用して電気配線,上下水道の配管,ガス配
管,空調機器の配管,解放小窓,ステンドグラス等の密
閉窓,換気口等々の施設設備の工事を簡単に行うことが
でき、しかもこれらの工事によって耐震構造パネルの強
度を損なうことがない。また、請求項1ないし請求項4
に係る建築構造物用の耐震構造パネルは、基礎部材の上
に結合される梁組立体における4隅のそれぞれに耐震構
造パネルが固定されているので地震に強い梁組立体とす
ることができる。
造パネルは、薄型であるに拘らず強い強度を持ち、しか
もそのパネル面に多くの開口が形成されているために、
この開口を利用して電気配線,上下水道の配管,ガス配
管,空調機器の配管,解放小窓,ステンドグラス等の密
閉窓,換気口等々の施設設備の工事を簡単に行うことが
でき、しかもこれらの工事によって耐震構造パネルの強
度を損なうことがない。また、請求項1ないし請求項4
に係る建築構造物用の耐震構造パネルは、基礎部材の上
に結合される梁組立体における4隅のそれぞれに耐震構
造パネルが固定されているので地震に強い梁組立体とす
ることができる。
【0078】また、梁組立体の4隅のそれぞれに耐震構
造パネルが配設されているので、梁組立体の全体の剛性
が高くなり圧縮やねじれに対して非常に強くなっている
ので安全性に優れている。また、耐震構造パネルの内方
に固定される第1上辺板材,第2上辺板材,第1下辺板
材,第2下辺板材は,補強板部材の4隅を切断したもの
であり、しかもこのときの残板材を第2の耐震構造パネ
ルに固定しているので板材料の利用効率が高くなり、加
工の工数も少ないので製造コストを大幅に低減させるこ
とができる。
造パネルが配設されているので、梁組立体の全体の剛性
が高くなり圧縮やねじれに対して非常に強くなっている
ので安全性に優れている。また、耐震構造パネルの内方
に固定される第1上辺板材,第2上辺板材,第1下辺板
材,第2下辺板材は,補強板部材の4隅を切断したもの
であり、しかもこのときの残板材を第2の耐震構造パネ
ルに固定しているので板材料の利用効率が高くなり、加
工の工数も少ないので製造コストを大幅に低減させるこ
とができる。
【0079】また、本発明に係る建築構造物用の耐震構
造パネルは、第1補強板部材を、上辺部材と下辺部材と
残部材に3分割し、このうち、第1の耐震構造パネルの
内方に固定される上辺板材と下辺板材は、補強板部材の
4隅を切断したものであり、しかもこのときの残板材を
第2の耐震構造パネルに利用可能としているので板材料
の利用効率が高くなり、部品点数も少ないので加工の工
数も少なくなり製造コストを大幅に低減させることがで
きる。
造パネルは、第1補強板部材を、上辺部材と下辺部材と
残部材に3分割し、このうち、第1の耐震構造パネルの
内方に固定される上辺板材と下辺板材は、補強板部材の
4隅を切断したものであり、しかもこのときの残板材を
第2の耐震構造パネルに利用可能としているので板材料
の利用効率が高くなり、部品点数も少ないので加工の工
数も少なくなり製造コストを大幅に低減させることがで
きる。
【0080】また、特に、請求項8に係る建築構造物用
の耐震構造パネルは、第1縦梁部材と第2縦梁部材と第
1横梁部材〜第4横梁部材とで形成される3つの矩形開
口に対応する八角形開口が複数穿設されているので板材
料の利用効率が高くなり、部品点数を少なく、即ち、3
つの矩形開口のそれぞれに必要な3つの八角形開口が縦
長の補強板部材に一度に加工することができるので1つ
の部品で済むことになり加工の工数も少なくなり製造コ
ストを大幅に低減させることができる。
の耐震構造パネルは、第1縦梁部材と第2縦梁部材と第
1横梁部材〜第4横梁部材とで形成される3つの矩形開
口に対応する八角形開口が複数穿設されているので板材
料の利用効率が高くなり、部品点数を少なく、即ち、3
つの矩形開口のそれぞれに必要な3つの八角形開口が縦
長の補強板部材に一度に加工することができるので1つ
の部品で済むことになり加工の工数も少なくなり製造コ
ストを大幅に低減させることができる。
【図1】本発明に係る建築構造物用の耐震構造パネルが
用いられた梁組立体の例を示す斜視図である。
用いられた梁組立体の例を示す斜視図である。
【図2】図1中に示される基礎部材の詳細を示す正面図
である。
である。
【図3】第1の実施の形態に係る建築構造物用の耐震構
造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図である。
造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図である。
【図4】図3に示される第1の耐震構造パネルに用いら
れる補強板部材形成過程を説明するための正面図であ
る。
れる補強板部材形成過程を説明するための正面図であ
る。
【図5】図3に示される第1の耐震構造パネルを図1に
示す梁組立体に組み付けたときのA−A線で切断した拡
大断面図である。
示す梁組立体に組み付けたときのA−A線で切断した拡
大断面図である。
【図6】第1の実施の形態に係る建築構造物用の耐震構
造パネルの第2の耐震構造パネルの正面図である。
造パネルの第2の耐震構造パネルの正面図である。
【図7】図6に示される第2の耐震構造パネルをB−B
線で切断した拡大断面図である。
線で切断した拡大断面図である。
【図8】図1中に示される天井枠組立体の詳細を示す平
面図である。
面図である。
【図9】図8中に示される耐震構造パネルをC−C線で
切断した断面図である。
切断した断面図である。
【図10】図8中に示される耐震構造パネルと天井枠と
の結合状態を示すD−D線で切断した断面図である。
の結合状態を示すD−D線で切断した断面図である。
【図11】図1中に示される床枠組立体の詳細を示す平
面図である。
面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る建築構造物
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
【図13】図12に示される第1の耐震構造パネルに用
いられる補強板部材のプレス成形される前の段階におけ
る板材の正面図である。
いられる補強板部材のプレス成形される前の段階におけ
る板材の正面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る建築構造物
用の耐震構造パネルの第2の耐震構造パネルの正面図で
ある。
用の耐震構造パネルの第2の耐震構造パネルの正面図で
ある。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る建築構造物
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
【図16】図15に示される第1の耐震構造パネルに用
いられる補強板部材の成形前の板部材の正面図である。
いられる補強板部材の成形前の板部材の正面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る建築構造物
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係る建築構造物
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
用の耐震構造パネルの第1の耐震構造パネルの正面図で
ある。
【図19】図18に示される第1の耐震構造パネルに用
いられる補強板部材の成形前の段階を示す正面図であ
る。
いられる補強板部材の成形前の段階を示す正面図であ
る。
【図20】本発明の第4の実施の形態に係る建築構造物
用の耐震構造パネルの第2の耐震構造パネルの正面図で
ある。
用の耐震構造パネルの第2の耐震構造パネルの正面図で
ある。
1 基礎部材 1a 割栗部 2 梁組立体 3 床枠組立体 3a,3b,3c,3d 床枠 4 木製柱 5 天井枠組立体 5a,5b,5c,5d 天井枠 6a,6b,6c 中間枠 7a,7b,7c 中間枠 8 ブロック基体 8a 切欠部 8b 貫通孔 9 横筋部材 10 縦筋部材 10a 係留部 10b アンカーボルト部 11 チャンネル 12 調整ねじ 13 基板 14 取付部材 20,50,70,90 第1の耐震構造パネル 21,31,51,61,71,81,91,101
第1縦梁部材 22,32,52,62,72,82,92,102
第2縦梁部材 23,33,53,63,73,83,93,103
第1横梁部材 24,34,54,64,74,84,94,104
第2横梁部材 25,35,55,65,75,85,95,105
第3横梁部材 26,36,56,66,76,86,96,106
第4横梁部材 27,57,77,97 補強板部材 27a,97a 第1上辺板材 27b,97b 第2上辺板材 27c,97c 第1下辺板材 27d,97d 第2下辺板材 27e,97e 残板材 28a,69a 第1補強板 28b,69b 第2補強板 29a,44a,45a 第1取付板部 29b,44b,45b 第2取付板部 30,60,80,100 第2の耐震構造パネル 40 耐震構造パネル 41a 第1枠部材 41b 第2枠部材 41c 第3枠部材 41d 第4枠部材 42 デッキプレート 43a 第1フラットバー 43b 第2フラットバー 43c 第3フラットバー 57a,77a 第1板部 57b,77b 第2板部 57c,77c 第3板部 77d 第4板部
第1縦梁部材 22,32,52,62,72,82,92,102
第2縦梁部材 23,33,53,63,73,83,93,103
第1横梁部材 24,34,54,64,74,84,94,104
第2横梁部材 25,35,55,65,75,85,95,105
第3横梁部材 26,36,56,66,76,86,96,106
第4横梁部材 27,57,77,97 補強板部材 27a,97a 第1上辺板材 27b,97b 第2上辺板材 27c,97c 第1下辺板材 27d,97d 第2下辺板材 27e,97e 残板材 28a,69a 第1補強板 28b,69b 第2補強板 29a,44a,45a 第1取付板部 29b,44b,45b 第2取付板部 30,60,80,100 第2の耐震構造パネル 40 耐震構造パネル 41a 第1枠部材 41b 第2枠部材 41c 第3枠部材 41d 第4枠部材 42 デッキプレート 43a 第1フラットバー 43b 第2フラットバー 43c 第3フラットバー 57a,77a 第1板部 57b,77b 第2板部 57c,77c 第3板部 77d 第4板部
Claims (11)
- 【請求項1】 長手状部材で形成されかつ平行に配設さ
れた第1および第2の縦梁部材と、 この第1および第2の縦梁部材の間に該第1および第2
の縦梁部材の長手方向に直交し、かつ所定距離を隔てて
互いに並行して掛け渡された長手状部材でなる少なくと
も2本の横梁部材と、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形
状を呈する板材から、該板材の上下辺のそれぞれの少な
くとも隅角部が分断されて形成された上辺板材および下
辺板材よりなる第1の補強板部材と、 上記上辺板材と下辺板材のそれぞれが、上記第1および
第2の縦梁部材と上記横梁部材とによって区分けされる
四角形枠の上辺の内端面隅部と下辺の内端面隅部のそれ
ぞれに固着された第1の耐震構造パネルと、 を具備する、ことを特徴とする建築構造物用の耐震構造
パネル。 - 【請求項2】 長手状部材で形成されかつ平行に配設さ
れた第1および第2の縦梁部材と、 この第1および第2の縦梁部材の間に該第1および第2
の縦梁部材の長手方向に直交し、かつ所定距離を隔てて
互いに並行して掛け渡された長手状部材でなる少なくと
も2本の横梁部材と、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形
状を呈する板材から、該板材の上下辺のそれぞれの少な
くとも隅角部が分断されて形成された上辺板材および下
辺板材が分断除去されて六角形形状に形成された残部材
よりなる第2の補強板部材と、 上記残板材の側方端面のそれぞれが、上記第1および第
2の縦梁部材の内端面に固着され、上記残部材の上下部
が上記横梁部材に固着された第2の耐震構造パネルと、 を具備する、 ことを特徴とする建築構造物用の耐震構造パネル。 - 【請求項3】 上記横梁部材は、上記第1および第2の
縦梁部材の間に該縦梁部材の長手方向に直交し、かつ所
定距離を隔てて互いに並行して掛け渡された複数本の直
線状部材でなり、上記第1および第2の縦梁部材とによ
って複数の四角形枠に区分けするように構成された、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の建築構造物
用の耐震構造パネル。 - 【請求項4】 上記第1の補強板部材は、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形
状を呈した板材の上辺部の中央を頂部とする二等辺三角
形状として分断された一対の上辺板材と、該補強板部材
の下辺部の中央を谷部とする二等辺三角形状として分断
された一対の下辺板材とからなり、 上記第1の耐震構造パネルは、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面隅角部のそれぞれに上
記一対の上辺板材および上記一対の下辺板材の二等辺三
角形状の等辺部端面が固定されると共に、上記上辺板材
と上記下辺板材の突き合わせ頂底部が上記横梁部材の長
手方向に平行する辺部を持った第1の当て板部を介して
上記横梁部材に固着され、 ことを特徴とする請求項1記載の建築構造物用の耐震構
造パネル。 - 【請求項5】 上記第1の補強板部材は、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形
状を呈した板材から、その上下辺部の中央を所定幅で上
記横梁部材の長軸に平行する底部とし、該底部からそれ
ぞれ外方に伸び出す傾斜部が形成されるように分断され
た上辺板材および下辺板材と、 上記第1の耐震構造パネルは、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状の隅角部のそれぞ
れに上記上辺部材および下辺板材の傾斜部が内方に向く
ようにして該上辺板材および下辺板材の端面を該四角形
枠部分の上記横梁部材の内方辺と上記第1の縦梁部材と
第2の縦梁部材のそれぞれの内方辺に固着されているこ
とを特徴とする請求項1記載の建築構造物用の耐震構造
パネル。 - 【請求項6】上記第2の補強板部材は、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形
状を呈した板材から、上下部の隅角部を分断除去してな
る残板材が用いられ、 上記第2の耐震構造パネルは、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の該第1および第2の縦梁部材
の内方端面部のそれぞれに上記残板材の側方向端面のそ
れぞれが固着され、該四角形枠部分の上記横梁部材の内
方端面部のそれぞれに上記残板材の上下方向の各頂部が
上記横梁部材の長手軸に平行する辺部を持った第2の当
て板部を介し固着される、 ことを特徴とする請求項2記載の建築構造物用の耐震構
造パネル。 - 【請求項7】 上記第2の補強板部材は、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の内端面形状に略等しい平面形
状を呈した板材の上下辺部の中央を所定幅だけ残し隅角
部を切断除去してなる残部材を用い、 上記第2の耐震構造パネルは、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て区分けされる四角形枠の上記第1および第2の縦梁部
材の内方端面部のそれぞれに上記残板材の左右方向端面
のそれぞれが固定され、四角形枠部分の上記横梁部材の
内方端面部のそれぞれに該残板材の上下方向端面のそれ
ぞれが当て板部を介して固着される、 ことを特徴とする請求項2記載の建築構造物用の耐震構
造パネル。 - 【請求項8】 上記第1の補強板部材は、 上記第1および第2の縦梁部材と上記複数の横梁部材と
によって区分けされる複数の四角形枠を包含する縦長の
矩形に形成され、 該矩形の上記複数の四角形枠のそれぞれに対応する部位
に八角形の開口が打ち抜かれた第1板材であり、 上記第1の耐震構造パネルは、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て形成される複数の四角形枠のそれぞれの内方端面部の
それぞれに、上記第1板材の周縁部が固着される、 ことを特徴とする請求項1記載の建築構造物用の耐震構
造パネル。 - 【請求項9】 上記第1の補強板部材は、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て形成される四角枠形状に略等しい平面形状を呈した板
材の4隅角部を頂部とする二等辺三角形状として切り落
された切落板材が用いられ、 上記第1の耐震構造パネルは、 上記第1および第2の縦梁部材と上記横梁部材とによっ
て形成される四角枠部分の隅角部のそれぞれに上記切落
板材の二等辺三角形状の等辺部端面が固着されている、 ことを特徴とする請求項1記載の建築構造物用の耐震構
造パネル。 - 【請求項10】上記第1および第2の縦梁部材と上記横
梁部材のそれぞれは、 地盤上に設置された基礎部材の上に結合される梁組立体
を形成する複数の縦方向の梁部材と複数の横方向の梁部
材のうちの少なくとも2つの梁部材に固定された、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに
記載の建築構造物用の耐震構造パネル。 - 【請求項11】上記縦梁部材と上記横梁部材のそれぞれ
は、 地盤上に設置された基礎部材の上に結合される梁組立体
を形成する複数の縦方向の梁部材と複数の横方向の梁部
材のうちの少なくとも2つの梁部と兼用された、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか
に記載の建築構造物用の耐震構造パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13757697A JPH10311159A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 建築構造物用の耐震構造パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13757697A JPH10311159A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 建築構造物用の耐震構造パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10311159A true JPH10311159A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=15201955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13757697A Pending JPH10311159A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 建築構造物用の耐震構造パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10311159A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006207325A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Kamita Sogo Setsubi Kk | 構築物 |
JP2011144543A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Uesho:Kk | 木造建物の部屋の耐震補強方法および耐震シェルター |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP13757697A patent/JPH10311159A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006207325A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Kamita Sogo Setsubi Kk | 構築物 |
JP2011144543A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-07-28 | Uesho:Kk | 木造建物の部屋の耐震補強方法および耐震シェルター |
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