JPH10310665A - シリカ充填材を伴う高トランスの結晶性ヒドロシレート化ポリブタジエン組成物、上記組成物を基とするタイヤおよびそれの製造方法 - Google Patents

シリカ充填材を伴う高トランスの結晶性ヒドロシレート化ポリブタジエン組成物、上記組成物を基とするタイヤおよびそれの製造方法

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JPH10310665A
JPH10310665A JP10123917A JP12391798A JPH10310665A JP H10310665 A JPH10310665 A JP H10310665A JP 10123917 A JP10123917 A JP 10123917A JP 12391798 A JP12391798 A JP 12391798A JP H10310665 A JPH10310665 A JP H10310665A
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JP10123917A
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Jung W Kang
ジヤング・ダブリユー・カング
Jason T Poulton
ジエイソン・テイ・ポールトン
Takashi Kitamura
隆 北村
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Bridgestone Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/25Incorporating silicon atoms into the molecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers

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  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ充填材を伴う高トランスの結晶性ヒド
ロシレート化ポリブタジエン組成物、上記組成物を基と
するタイヤおよびそれの製造方法。 【解決手段】 ブタジエンポリマーの主鎖に沿って有機
ケイ素含有基が1,2−ビニル炭素原子に炭素−ケイ素
結合を通して結合している新規なケイ素含有結晶性高ト
ランス−1,4ポリブタジエン誘導体。このブタジエン
ポリマー誘導体の製造を、ケイ素原子に直接結合してい
る水素原子を分子中に1個有する有機ケイ素化合物を
1,2−ビニル基を有するブタジエンポリマーの二重結
合に付加反応させることで行う。この誘導体はケイ質充
填材に良好な相溶性を示すことでこれを充填材添加ジエ
ンゴムと一緒にブレンドして硬化させるとタイヤの製造
で用いるに適切な優れた特性を示すエラストマー組成物
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、高トランス−1,4(hig
h trans−1,4)ポリブタジエン類の新規なシ
ラン誘導体、それの製造方法、およびそれをタイヤの製
造でシリカなどの如き充填材と一緒に用いる使用に関す
る。
【0002】
【発明の背景】ゴムが充填材に対して示す接着力を向上
させかつ耐熱性を向上させる目的でシランで修飾したゴ
ムが用いられてきた。典型的には、ゴムに入れるシリカ
充填材とシランの相互作用を向上させる目的でコンパン
ド用ケイ素剤(siliconcompounding
agents)、例えばビス−(3−トリエトキシシ
リルプロピル)−テトラスルフィドなどが用いられてき
た。
【0003】ポリブタジエンゴムがシリカ充填材に対し
て示す接着力を向上させかつ耐熱性を向上させる試みの
中でブタジエンゴムにいろいろなシラン基を結合させる
ことが行われてきたが、しかしながら、他の材料、例え
ばシリカ補強剤(silica−reinforcin
g agents)などと一緒にして適切にコンパンド
にした後に加硫を受けさせた時に低下したヒステリシス
を示し得るエラストマー状ポリマーを製造することがで
きれば、これは極めて望ましいことである。そのような
エラストマー類をタイヤ、振動絶縁装置、パワーベルト
などの如き製品の構成要素に加工すると、それは、反発
弾性が高くなり、転がり抵抗が低くなり、かつ通常使用
中に機械的応力がかかった時に起こる熱蓄積の量が低く
なると言った特性として現れる。
【0004】エラストマーのヒステリシスは、エラスト
マーで作られた製品の変形時にかかるエネルギーと上記
エラストマーがそれの最初の未変形状態に戻る時に放出
されるエネルギーとの間の差を指す。空気入りタイヤの
場合、ヒステリシス特性が低いことはタイヤ作動中の転
がり抵抗が低いことと熱蓄積が低いことに関係する。タ
イヤがそのような特性を示すと、今度は結果として、上
記タイヤが用いられている車の燃料消費量が低くなりか
つタイヤの寿命が長くなる。このことに関連して、コン
パンドにした加硫性エラストマー組成物が低いヒステリ
シスを示すと言った特性は特に有意である。そのような
コンパンドにしたエラストマー系の例は本技術で公知で
あり、そのような系は、少なくとも1種のエラストマー
(即ちエラストマー特性を示す天然もしくは合成ポリマ
ー、例えばゴム)など、補強用充填材(例えば微細なカ
ーボンブラック、サーマルブラックまたはシリカな
ど)、および加硫系、例えば硫黄含有加硫(即ち硬化)
系などで構成されている。
【0005】
【発明の要約】本発明は、シラン置換基を含んでいてそ
れがポリブタジエンバックボーンに沿って1,2−ビニ
ル基に各1,2−ビニル基当たり1以下のシラン置換基
から成るレベルで結合している結晶性高トランス−1,
4ポリブタジエンを含むゴム用添加剤の製造に関する。
その結果として得られる、高トランス−1,4ポリブタ
ジエンのシラン誘導体を、他のゴムおよびシリカ充填材
と一緒にブレンドすると、低下したムーニー粘度および
より低いヒステリシス特性の両方を示すシリカ充填ゴム
ブレンド物を得ることができる。
【0006】
【発明の詳細な記述】結晶性のケイ素含有高トランスポ
リブタジエン誘導体の製造を、本発明に従い、Si−H
結合を分子中に有する有機シラン化合物と少なくとも7
5%の高トランス−1,4含有量を有するポリブタジエ
ンのヒドロシレート化(hydrosilation)
反応で行う。このヒドロシレート化反応では、反応
(1):
【0007】
【化2】
【0008】[ここで、R、R’、mおよびnを以下に
定義する]で示されるように、ポリブタジエン鎖に沿っ
て存在する1,2−ビニル基と上記有機シラン化合物が
直接結合する。
【0009】出発材料として用いるポリブタジエン類が
含むトランス1,4の含有量は、少なくとも75%で、
75から96%、好適には85から95%の範囲であ
り、そして1,2−ビニル含有量は、少なくとも約5.
0%、好適には約5から20%の範囲である。このよう
な高トランス含有量のポリブタジエン類を製造する適切
な方法がSandstrom他の米国特許第5,17
4,838号、Patterson他の米国特許第5,
037,912号、そしてJung W.Kangおよ
びJason T.Poultonの表題が“Process
for Preparing Crystalline High 1,4-Trans Polybutad
iene"の同時係属中出願(これらは引用することによっ
て本明細書に組み入れられる)に示されている。
【0010】この付加反応で用いる有機シラン化合物
は、ケイ素原子に直接結合している水素原子を1個のみ
有していて、式(2): HSi(OR')nRm(X)3-m-n (2) [式中、RおよびR’基は、各々、脂肪族不飽和を持た
ない同一もしくは異なる一価炭化水素基であり、X=C
l、BrまたはI;m=0、1または2;n=1、2ま
たは3;そして(n+m)3である]で表される。こ
のような一価の炭化水素であるRおよびR’基には、C
1−C20アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルおよびオクチル基など、C3−C20シクロア
ルキル基、例えばシクロプロピル、シクロヘキシルな
ど、そしてC6−C20アリール基、例えばフェニル、ト
リル、キシリルおよびナフチル基など、そして上述した
アルキルもしくはアリール基中の水素原子もしくは原子
類をビニル基に反応性を示さない置換基で置き換えるこ
とによって得られる基が含まれる。
【0011】RおよびR’アルキル基の炭素原子数は6
以下であるのが好適である。適切なシラン化合物の典型
的な例には、トリメトキシシラン、トリエトキシシラ
ン、トリプロポキシシラン、ジエトキシプロポキシシラ
ン、トリブトキシシラン、トリオクトキシシラン、トリ
フェノキシシラン、トリシクロヘキソキシシラン、トリ
メチルシラン、ジクロロメチルシラン、それらの置換類
似物などが含まれる。
【0012】上記高トランスポリブタジエン類と有機シ
ラン化合物の間の付加反応を、好適には、上記材料の混
合物を撹拌しながら大気圧下または加圧容器内で加熱す
ることで起こさせる。これらの材料を約60℃から20
0℃、好適には80℃から160℃の範囲の温度に加熱
する。この付加反応を好適には撹拌機が備わっている加
圧可能反応槽内で実施する。また、この付加反応をポリ
ブタジエンの酸化が起こらないように不活性ガス雰囲
気、例えば窒素ガス雰囲気中で実施するのも好適であ
る。また、酸化抑制剤を反応混合物に添加して酸化反応
を更にいくらか防止するのも望ましい。
【0013】Si−H含有有機ケイ素化合物とブタジエ
ンポリマーの間の付加反応を、有利には、ケイ素に結合
している水素原子と脂肪族不飽和化合物の間の付加反応
を促進することが本分野で知られるロジウムもしくは白
金またはロジウム化合物もしくは白金化合物を触媒とし
て用いて促進させることも可能である。このようなロジ
ウム触媒は、RhCl(PPh)3、RhH(CO)
(PR33、RhCl(CO)(PR33、[RhH
(PR32(S)2+[ここで、Sは溶媒、例えばアセ
トニトリルまたはアセトンなどである]、[Rh(C2
42Cl]2、RhCl(PR34[ここで、Rは、
この上で定義したRである]で例示され、そして白金触
媒は、白金ブラック、白金含有アルミナもしくはシリカ
触媒、クロロ白金酸、クロロ白金酸とオレフィン類の錯
体、そしてクロロ白金酸をアルコールで修飾したもので
例示される。また、ロジウムおよび白金以外の遷移金属
を含有する他の化合物、例えばCo2(CO)4、Ni
(PR32Cl2およびNi[P(OR)34、そして
典型的にはSpeier, J.L.;Advances 「Organometallic
Chemistry」(1979),17,407に考察されて
いるようにヒドロシレート化の触媒で本分野の技術者に
知られる他の化合物で上記ヒドロシレート化反応を触媒
させることも可能である。
【0014】ケイ素に結合している水素原子と高トラン
ス−1,4ブタジエンポリマー類の付加反応では、ポリ
マーバックボーン鎖に沿ってケイ素含有基[(R’O)
3Si−]が主にペンダント型1,2−ビニル基に結合
しているケイ素含有誘導体がもたらされる。このよう
に、このケイ素含有基は、下記の式:
【0015】
【化3】
【0016】[式中、R、R’、X、mおよびnは、こ
の上で定義した通りであるが、好適には、RおよびR’
は、独立して、置換および未置換C1−C20アルキル
基、C3−C20シクロアルキル基およびC6−C20アリー
ル基から成る群から選択されそして該置換されている基
がビニル基に反応性を示さない置換基で置換されてお
り、X=Cl、BrまたはI;m=0、1または2;n
=1、2または3そして(n+m)3である]で表さ
れる如き様式で、介在する1個または2個の炭素原子を
通して主鎖中の炭素原子に結合している。
【0017】このような置換基がトランス−1,4モノ
マー由来(contributed)単位との反応でポ
リマーのバックボーンに存在する不飽和をなくすことが
ないように、高トランス−1,4ポリブタジエンのヒド
ロシレート化置換を有機シラン置換基の置換が1,2−
ビニルモノマー由来単位に対して起こるように限定する
のが好適である。
【0018】本発明に従うケイ素含有ブタジエンポリマ
ー誘導体が通常のブタジエンポリマーに比べて有利な点
が充分に現れるのは、ケイ素に結合している水素原子を
分子中に有する有機ケイ素化合物が1,2−ビニル基に
付加して全1,2−ビニル基の少なくとも1%が飽和状
態になるような度合で付加反応が起こった時である。ケ
イ素に結合している水素原子を分子中に有する有機ケイ
素化合物が付加することで飽和状態になる度合は、出発
ブタジエンポリマーに元々存在している1,2−ビニル
二重結合の5%以上から100%に及ぶ度合であっても
よい。
【0019】この付加反応をそのような高い度合にまで
進行させようとして上記有機ケイ素化合物の量を1,2
−ビニルモノマー由来単位が有する1,2−ビニル基へ
の意図した付加度合から計算した1:1の化学量論的量
よりあまり過剰にしないように、反応させるべき出発材
料の割合を設定することが推奨され得る。
【0020】この付加反応が終了した後、適切な技術、
例えば必要ならば濾過を行った後に減圧下で凝固をアル
コール、例えばイソプロパノールなど中で起こさせるか
或は他のある手段を用いて、所望のケイ素含有ブタジエ
ンポリマー誘導体を反応混合物から単離する。この完成
品の同定を、分析手段、例えば構成元素(ケイ素を包
含)の元素分析、赤外吸収分光測定、または脂肪族不飽
和の測定などと一緒に、特定のパラメーター、即ち粘
度、屈折率、平均分子量上昇などの物理的もしくは物理
化学的測定を通して行うことができる。例えば、生成物
が示す赤外吸収スペクトルの吸収帯を出発ブタジエンポ
リマー類に存在する1,2−ビニル二重結合に割り当て
て、それが大きな度合で減少したか或は消失したかを測
定する一方、Si−C結合に割り当てられる吸収帯が上
記スペクトルに現れるか否かを測定する。
【0021】本発明のケイ素含有高トランス−1,4ブ
タジエンポリマー誘導体が通常のブタジエンポリマーに
比べて特徴的に有利なことは、以下に示す如き機構で理
解され得るであろう。1番目として、脂肪族不飽和の度
合が低くなる結果として熱安定性ばかりでなく抗酸化抵
抗の度合が向上する。2番目として、本質的にかさ高い
ケイ素含有基がブタジエンポリマーの分子に結合するこ
とから、分子間凝集の度合が低下することで粘度が温度
に依存する度合が小さくなり、ケイ質(siliceo
us)充填材を添加した時に上記ケイ素含有誘導体の組
成物が充分な流動性を示し、かつそれから得られる硬化
製品が満足される柔軟性を示すと言ったことが達成され
る。
【0022】本発明のケイ素含有ブタジエンポリマー誘
導体が有する追加的利点は、ケイ質充填材を上記誘導体
に添加して得られる組成物が低下したムーニー粘度を示
す一方でエッグブリスター(egg blister)
を示さなくなってヒステリシス損が低下しかつ収縮度合
が低くなると言った利点であり得る。
【0023】本発明に従うケイ素含有ブタジエンポリマ
ー誘導体は、出発ブタジエンポリマーから得られる相当
する硬化品に比べて高い柔軟性を示す硬化品(弾性もし
くは硬質品)を生じ得る。本発明の誘導体の架橋は本分
野の技術者に明らかないろいろな様式で実施可能であ
る。本発明のケイ素含有高トランス−1,4−ポリブタ
ジエン誘導体で意図する用途分野には、タイヤ、タイヤ
トレッド(tire treads)およびタイヤ構成
要素、ベルト、ホース、パッキンおよびガスケットなど
の如き製品の製造、そして接着剤、被膜、埋め込みによ
る電気絶縁、カプセル封じまたは流し込み成形、屋根
材、歯科および医学用途などが含まれる。
【0024】上述した用途で用いるに適切な硬化性組成
物の典型的な配合には下記を含める: (a)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエン
ゴム、スチレン−ブタジエンコポリマーゴム、クロロプ
レンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー
ゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ブタジエン
−メタアクリレートゴムを含む何らかのジエンゴム組成
物[ジエン(ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、
2−フェニル−1,3−ブタジエン、ピペリレンな
ど)。またコポリマー類もそのコモノマー類が所望の特
性を与える場合には使用可能である。このようなコモノ
マー類は他の共役ジエン類またはビニルアリールもしく
はイソプロペニルアリール化合物であってもよいか、或
は芳香族核に結合しているアルキル、アラルキル、シク
ロアルキルまたはハロゲンを有するそれらの誘導体であ
ってもよい。芳香族コモノマー類の典型的な例はスチレ
ン、アルファメチルスチレン、ビニルトルエン、イソプ
ロペニルトルエン、エチルスチレン、p−シクロヘキシ
ルスチレン、o−、m−およびp−Cl−スチレン、ビ
ニルナフタレン、ビニル−シクロヘキシル−ナフタレ
ン、1−ビニル−4−メチル−ジフェニル、4−ビニル
−4−クロロジフェニルなどおよびそれらの混合物であ
る]を0から100重量部、好適には50から100重
量部、最も好適には70から99重量部(タイヤの場
合)、(b)本発明に従って製造したシラン修飾ポリブ
タジエンを1から30重量部、(c)硬化剤を0.01
から100重量部、そして(d)充填材を900重量部
以下の量。
【0025】本シラン修飾高トランスポリブタジエンを
好適には他のジエンゴム、例えば天然ゴム、スチレン−
ブタジエンゴムおよび他のポリブタジエンゴムなどと一
緒にブレンドする。硬化もしくは架橋コンパンドでは、
上記ゴムブレンド物を適切な充填材、増量剤、可塑剤、
補強材などと一緒に用いる。
【0026】上記目的で用いるに適切な充填材は有機も
しくは無機の充填材であり、それらにはポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、フッ素含有ポリマー類、ポリブタジエ
ン類、セルロース、セルロース誘導体、カーボンブラッ
ク、石英、フュームド(fumed)シリカ、沈澱シリ
カ、ケイソウ土、タルク、粘土、アルミナ、炭酸カルシ
ウムおよび炭酸マグネシウム、粉末形態の酸化亜鉛、そ
してまたガラスビード、ガラス微細球およびガラス繊維
などが含まれる。これらの中でケイ質充填材が最も好適
であり、このような充填材は、この充填材と本ケイ素含
有ブタジエンポリマー類の間に大きな親和力を生じさせ
かつ本組成物の加工性を良好にする。
【0027】硬化系は硫黄系またはパーオキシ系であっ
てもよい。現在のところ好適な硬化系は硫黄系である。
この硫黄硬化系には硫黄または硫黄含有化合物、例えば
有機スルフィド類、有機スルフェンアミド類などばかり
でなくいろいろな組み合わせが含まれる。遊離形態また
は組み合わせ形態で用いる硫黄の量を、トレッド用スト
ックコンパンドに含めるゴム部分100重量部当たり一
般に約0.1から5重量部(phr)、好適には約1か
ら3phrの範囲にする。
【0028】いろいろな1次促進剤および2次促進剤を
添加することができ、それらはベンゾチアジルジスルフ
ィドまたはメルカプトベンゾチアゾールまたはベンゾチ
アジルスルフェンアミド、ベンゾチアジル−2−スルフ
ェノモルホリン、またはジチオカルバメートで代表され
る。一般的には如何なる種類の商業的ブレンド用ミキサ
ーも使用可能であり、バンバリミキサーなどが使用可能
である。タイヤトレッド用ストック(このトレッド用ス
トックが我々の発明の特に望ましい面を構成する)の一
般処方に下記を典型的な成分および量として含めること
ができる: タイヤトレッド用ストック 成分 幅広php(重量部) 好適php(重量部) ジエンゴム 100 100 シラン修飾ポリブタジエン 2−20 4−10 カーボンブラック 15−60 20−50 シリカ 5−200 10−60 エクステンダーオイル 3−30 5−15 硫黄 1−3 f 活性化剤(a) 1−8 f 促進剤(b) 0.5−1.5 f 2次促進剤(c) 0−0.5 f 抗酸化剤および抗オゾン剤(d) 1−3 加工助剤(e) 0−5(a) 通常は酸化亜鉛、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛
およびそれらの混合物を用いる。
【0029】(b)通常は2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェ
ンアミドおよびN−t−ブチル−2−ベンゾチアジルス
ルフェンアミドを用いる。
【0030】(c)通常はジフェニルグアニジン、テトラ
メチルチウラムジスルフィドを用いる。
【0031】(d)通常はアミン類、例えばフェニル−β
−ナフチルアミン、ジアリールアミンとケトンの反応生
成物、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン
など、アルキル化フェノール類、例えばブチル化ヒドロ
キシトルエンなど、ホスファイト類、例えばトリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイトなどを用いる。
【0032】(e)通常は炭化水素ワックス類を用いる。
【0033】(f)本分野の技術者に公知なように加硫ゴ
ムの所望特性に応じて硫黄と促進剤と2次促進剤の量を
相互に関係づける。
【0034】本発明で用いるに好適なタイヤ組成物は、
(a)トランス−1,4含有量が約75%から96%の
範囲で1,2−ビニル含有量が約5から20%の範囲の
結晶性ポリブタジエンが有する1,2−ビニル基の少な
くとも1.0%を式: (Rm)(R'O)n3-m-nSiH [式中、RおよびR’基は、各々、同一もしくは異なる
非加水分解性(non−hydrolyzable)の
一価炭化水素基であり、X=Cl、BrまたはI;m=
0、1または2;n=1、2または3そして(n+m)
3である]で表されるシラン化合物と反応させること
でシラン化合物による修飾を受けさせておいた結晶性ポ
リブタジエンが30から1.0重量部でジエンゴムが7
0から99重量部のブレンド物をゴム材料として含み、
そして(b)シリカを該ゴム材料100重量部を基準に
して5から200重量部含む、ことを特徴とし、この組
成物を上記タイヤに含めるゴム部分の中の少なくとも1
つの部分に適用する。
【0035】本発明で用いるに好適なゴムタイヤトレッ
ド組成物には、ゴム材料として、トランス−1,4含有
量が約75%から約96%の範囲で1,2−ビニル含有
量が約5から20%の範囲の結晶性ポリブタジエンが有
する1,2−ビニル基の少なくとも1.0%が一般式: HSi(OR')nRm(X)3-m-n [式中、RおよびR’基は、各々、同一もしくは異なる
非加水分解性の一価炭化水素基であり、X=Cl、Br
またはI;m=0、1または2;n=1、2または3そ
して(n+m)3である]で表されるケイ素含有基に
炭素−ケイ素結合を通して結合している結晶性ポリブタ
ジエンを含める。
【0036】本発明に従って製造する好適なポリマー類
には、トランス−1,4含有量が少なくとも75%で
1,2−ビニル含有量が少なくとも5%のポリブタジエ
ンが有する1,2−ビニル基の少なくとも1%を下記の
単位:
【0037】
【化4】
【0038】[ここで、RおよびR’は、独立して、置
換および未置換C1−C20アルキル基、C3−C20シクロ
アルキル基およびC6−C20アリール基から成る群から
選択されそして該置換されている基がビニル基に反応性
を示さない置換基で置換されており、X=Cl、Brま
たはI;m=0、1または2;n=1、2または3そし
て(n+m)3である]の1つ以上で表されるモノマ
ー由来単位が生じるように反応させた結晶性ポリマー類
が含まれる。トランス−1,4含有量が約75%から9
6%の範囲で1,2−ビニル含有量が約5%から20%
の範囲のポリブタジエンをシラン化合物で修飾したケイ
素含有結晶性ポリマー類の製造を、1,2−ビニル基の
少なくとも1.0%を式: HSi(OR')nm(X)3-m-n [式中、RおよびR’は、独立して、置換および未置換
1−C20アルキル基、C3−C20シクロアルキル基およ
びC6−C20アリール基から成る群から選択されそして
該置換されている基がビニル基に反応性を示さない置換
基で置換されており、X=Cl、BrまたはI;m=
0、1または2;n=1、2または3そして(n+m)
3である]で表されるシラン化合物と反応させること
で行う。
【0039】
【実施例】示す実施例は我々の発明のいろいろな面を説
明かつ実証することを意図するものである。用いる具体
的な材料、個々の関係、種、量などは説明として見なさ
れるべきで、我々の発明の合理的な範囲の制限として見
なされるべきでなく、むしろ本分野の技術者の利益にな
るように我々の開示を更に説明するものであるとして見
なされるべきである。
【0040】実施例1 2ガロンのステンレス鋼製反応槽に温度計、撹拌機、加
熱手段、圧力手段および入り口/出口を取り付けてパー
ジ洗浄することで窒素雰囲気を確立した。窒素雰囲気を
保持しながら、上記反応槽に、1,3−ブタジエンが9
86g(このモノマーが24.1%)入っているブタジ
エン/ヘキサンブレンド物を4086g、ニッケルボロ
アシレート(boro acylate)を12.0m
l(NiOB:ヘキサン中0.84モル規定溶液;1.
0mM Ni phgm)(25mlのヘキサンに入れ
て)、トリイソブチルアルミニウムを49ml(TIB
AL:ヘキサン中0.62モル規定溶液;3.0 mM
phgm)、混ぜものなしトリフェニルホスファイト
を1.32ml(TPP:0.5 mM phgm)
(25mlのヘキサンに入れて)、そしてトリフルオロ
酢酸を7.8ml(TFA:10.0 mM phg
m)(25mlのヘキサンに入れて)仕込んだ。次に、
重合を121℃で2時間行った。その結果として生じた
セメント状ポリマーを、ポリエチレン製ライナーが備わ
っていて過剰量のイソプロパノールと抗酸化剤が入って
いる5ガロンのバケツに落下させた。凝固した樹脂を濾
過で集めて真空下50℃のオーブンで乾燥させた。モノ
マーからポリマーへの変換率は90%であった。結果と
して得た結晶性の高トランス−1,4−ポリブタジエン
(CHT−BR)の物性は下記の通りであり、これをま
た表1にも示す。
【0041】 DSV(希釈溶液粘度) : 0.26 ゲル% : 0.5 Mn : 8917 Mw : 19178 Mw/Mn : 2.15 微細構造(CdCl3中で測定した1H NMR) 1,4−シス含有量 : 7.0% 1,4−トランス含有量 : 85.6% ビニル含有量 : 6.0% 融点(DSCで測定) Tm : 50.3℃ Tg(ガラス転移温度) : −72.6℃実施例2 コンデンサと温度計とN2入り口を取り付けた1000
mlの3つ口フラスコに入れた〜300mlのトルエン
に実施例1で製造した結晶性の高トランス−1,4ポリ
ブタジエン(ビニルが7.0%でトランスが86.0%
でシスが7.0%)を120g溶解させた。RhCl
(PPh33を0.3g(0.3ミリモル)の仕込み量
で20mlのトルエン中のスラリーとして加えることで
ワインレッド色の溶液を得た。この赤色溶液にトリエト
キシシラン(EtO)3SiHを24g(146ミリモ
ル、1,2ビニル基1個当たり〜1個のシラン分子)加
えた。色が淡い黄色に変化した。この溶液を108℃で
90分間還流させると、その間に色が次第に明オレンジ
色になった。生成物をイソプロパノール中で凝固させる
ことで回収した後、真空オーブンに入れて室温で一晩乾
燥させた。この回収した生成物である結晶性のシラン修
飾高トランスブタジエンゴム(Si−CHT−BR)の
特性を表Iに示す。
【0042】以下に示す実施例3−5では実施例1で製
造した結晶性の高トランス−1,4−ポリブタジエンを
用いてヒドロシレート化をいろいろな度合で行う試みを
行った。
【0043】実施例3 ヒドロシレート化を還流下で30分間実施する以外は実
施例2の手順を繰り返した。回収した生成物(Si−C
HT−BR)の特性を表Iに示す。
【0044】実施例4 実施例1を2.4gの(EtO)3SiH(14.6ミ
リモル、ビニル基1個当たり約0.1個のシラン分子)
でヒドロシレート化しそしてその溶液の還流を90分間
行う以外は実施例3の手順を繰り返した。回収した生成
物(Si−CHT−BR)の特性を表Iに示す。
【0045】実施例5 ヒドロシレート化を還流下で30分間実施する以外は実
施例4の手順を繰り返した。回収した生成物(Si−C
HT−BR)の特性を表Iに示す。
【0046】実施例6 1,3−ブタジエンの重合を低レベルのNi触媒系
(0.5 Ni phgm: Ni/TIBAL/TPP/TFA
=1:3:1:10比)を用いて104℃で22時間実
施する以外は実施例1の手順を繰り返した。モノマーか
らポリマーへの変換率は81%であった。その結果とし
て得た高トランス−1,4−ポリブタジエンの物性は下
記の通りであり、これをまた表Iにも示す。
【0047】 DSV : 0.44 ゲル% : 0.7 Mn : 15379 Mw : 33855 Mw/Mn : 2.20 微細構造(1H NMR) 1,4含有量 : 95.3 ビニル含有量 : 4.7 融点(DSCで測定) Tm1 : 47℃ Tm2 : 86℃実施例7 コンデンサと温度計とN2入り口を取り付けた1000
mlの3つ口フラスコに入れた400mlのトルエンに
実施例6で得た高分子量で結晶性の高トランス−1,4
−ポリブタジエン(CHT−BR)(ビニルが4.6%
でトランスが91.9%でシスが3.5%)を50g溶
解させた。RhCl(PPh33を0.15g(0.1
5ミリモル)の仕込み量で20mlのトルエン中のスラ
リーとして加えることでワインレッド色の溶液を得た。
この赤色溶液に(EtO)3SiHを9.9g(60ミ
リモル、ビニル基1個当たり約1.5分子のシラン)加
えた。この溶液を108℃で75分間還流させると、そ
の間に色が明黄色から明オレンジ色に変化した。生成物
をイソプロパノール中で凝固させることで回収した後、
真空オーブンに入れて室温で一晩乾燥させた。この回収
したSi−CHT−BR生成物の特性を表Iに示す。
【0048】実施例8 0.99gの(EtO)3SiH(6ミリモル、ビニル
基1個当たり約0.15分子のシラン)を用いたポリマ
ーのヒドロシレート化を還流下で75分間実施する以外
は実施例7の手順を繰り返した。回収したSi−CHT
−BR生成物の特性を表Iに示す。
【0049】
【表1】
【0050】* 1H NMRから計算したSiR3の%
1H NMRはSi(OCH2CH33基が存在してい
てHSi(OCH2CH33が存在していないことを明
らかに実証]。
【0051】実施例9−14 これらの実施例で用いた材料は、ヨーロッパ特許第59
0491 A2号と同様にリチウムヘキサメチレンイミ
ンで開始させ/四塩化錫で連成させて調製したポリブタ
ジエン(LHMI−BR*)と天然ゴム(NR)のゴム
ブレンド(75:25)物であり、これを実施例1で得
たCHT−BRと一緒にか或は実施例2から5で製造し
たヒドロシレート化CHT−BR(Si−CHT−B
R)と一緒に用いた。このブレンドしたゴム組成物の調
製を以下の表IIに示す如きコンパンド化処方に従って
行った。
【0052】
【表2】
【0053】* LHMI−BR=リチウムヘキサメチ
レンイミンで開始させ/四塩化錫で連成させて調製した
ポリブタジエン(ヨーロッパ特許第590491 A2
号)。
【0054】上記ゴム組成物を145℃で45分間硬化
させることで試験片の調製を行った。ゴムの重量比およ
び結果として得た硬化ゴムブレンド物の特性を表III
に示す。
【0055】
【表3】
【0056】この上に示した実施例が示すように、結晶
性の高トランスポリブタジエンゴムをゴムブレンド物で
添加剤として用いた時にはコンパンドのムーニー粘度が
低下するのみであるが、シランで修飾した結晶性の高ト
ランスポリブタジエンを添加剤として用いるとゴムブレ
ンド物のムーニー粘度が低下するばかりでなくヒステリ
シス特性(Tan δ)も低下した。
【0057】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0058】1. タイヤであって、ゴム組成物が、
(a)トランス−1,4含有量が約75%から96%の
範囲で1,2−ビニル含有量が約5から20%の範囲の
結晶性ポリブタジエンが有する1,2−ビニル基の少な
くとも1.0%を式: Rm(R'O)n3-m-nSiH [式中、RおよびR’は、各々、同一もしくは異なる非
加水分解性の一価炭化水素基であり、X=Cl、Brま
たはI;m=0、1または2;n=1、2または3;そ
して(n+m)3である]で表されるシラン化合物と
反応させることでシラン化合物による修飾を受けさせて
おいた結晶性ポリブタジエンが30から1.0重量部で
ジエンゴムが70から99重量部のブレンド物をゴム材
料として含み、そして(b)シリカを該ゴム材料100
重量部を基準にして5から200重量部含む、ことを特
徴とするタイヤ。
【0059】2. 該結晶性ポリブタジエンが約85%
から95%の範囲のトランス−1,4含有量を有する第
1項記載のタイヤ。
【0060】3. RおよびR’が独立して1種以上の
置換および未置換C1−C20アルキル基、C3−C20シク
ロアルキル基およびC6−C20アリール基から成る群か
ら選択されそして該置換されている基がビニル基に反応
性を示さない置換基で置換されている第1項記載のタイ
ヤ。
【0061】4. ゴム製タイヤトレッドであって、
(a)トランス−1,4含有量が約75%から約96%
の範囲で1,2−ビニル含有量が約5から20%の範囲
の結晶性ポリブタジエンが有する1,2−ビニル基の少
なくとも1.0%が一般式: Rm(R'O)n3-m-nSiH [式中、RおよびR’は、各々、同一もしくは異なる非
加水分解性の一価炭化水素基であり、X=Cl、Brま
たはI;m=0、1または2;n=1、2または3;そ
して(n+m)3である]で表されるケイ素含有基に
炭素−ケイ素結合を通して結合している結晶性ポリブタ
ジエンをゴム材料として含む、ゴム製タイヤトレッド。
【0062】5. RおよびR’が独立して置換および
未置換C1−C20アルキル基、C3−C20シクロアルキル
基およびC6−C20アリール基から成る群から選択され
そして該置換されている基がビニル基に反応性を示さな
い置換基で置換されている第4項記載のゴム製タイヤト
レッド。
【0063】6. 該結晶性ポリブタジエンが約85%
から95%の範囲のトランス−1,4含有量を有する第
4項記載のゴム製タイヤトレッド。
【0064】7. RおよびR’が炭素原子を1から6
個有するアルキル基である第4項記載のゴム製タイヤト
レッド。
【0065】8. 結晶性ポリブタジエンポリマーであ
って、トランス−1,4含有量が少なくとも75%で
1,2−ビニル含有量が少なくとも5%のポリブタジエ
ンが有する1,2−ビニル基の少なくとも1%を下記の
単位:
【0066】
【化5】
【0067】[ここで、RおよびR’は、独立して、置
換および未置換C1−C20アルキル基、C3−C20シクロ
アルキル基およびC6−C20アリール基から成る群から
選択されそして該置換されている基がビニル基に反応性
を示さない置換基で置換されており、X=Cl、Brま
たはI;m=0、1または2;n=1、2または3;そ
して(n+m)3である]の1つ以上で表されるモノ
マー由来単位が生じるように反応させたものである結晶
性ポリブタジエンポリマー。
【0068】9. RおよびR’が独立して置換および
未置換C1−C20アルキル基、C3−C20シクロアルキル
基およびC6−C20アリール基から成る群から選択され
そして該置換されている基がビニル基に反応性を示さな
い置換基で置換されている第8項記載の結晶性ポリブタ
ジエンポリマー。
【0069】10. 該ポリマーが85%から95%の
範囲のトランス−1,4含有量を有する第8項記載のポ
リマー。
【0070】11. R’が炭素原子を1から6個有す
るアルキル基でありそしてn=3である第8項記載のポ
リマー。
【0071】12. ケイ素を含有する結晶性ポリブタ
ジエンを製造する方法であって、トランス−1,4含有
量が約75%から96%の範囲で1,2−ビニル含有量
が約5%から20%の範囲のポリブタジエンが有する
1,2−ビニル基の少なくとも1.0%を式: Rm(R'O)n3-m-nSiH [式中、RおよびR’は、独立して、置換および未置換
1−C20アルキル基、C3−C20シクロアルキル基およ
びC6−C20アリール基から成る群から選択されそして
該置換されている基がビニル基に反応性を示さない置換
基で置換されており、X=Cl、BrまたはI;m=
0、1または2;n=1、2または3;そして(n+
m)3である]で表されるシラン化合物と反応させる
ことでシラン化合物による修飾を受けさせる方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤであって、ゴム組成物が、(a)
    トランス−1,4含有量が約75%から96%の範囲で
    1,2−ビニル含有量が約5から20%の範囲の結晶性
    ポリブタジエンが有する1,2−ビニル基の少なくとも
    1.0%を式: Rm(R'O)n3-m-nSiH [式中、RおよびR’は、各々、同一もしくは異なる非
    加水分解性の一価炭化水素基であり、X=Cl、Brま
    たはI;m=0、1または2;n=1、2または3;そ
    して(n+m)3である]で表されるシラン化合物と
    反応させることでシラン化合物による修飾を受けさせて
    おいた結晶性ポリブタジエンが30から1.0重量部で
    ジエンゴムが70から99重量部のブレンド物をゴム材
    料として含み、そして(b)シリカを該ゴム材料100
    重量部を基準にして5から200重量部含む、ことを特
    徴とするタイヤ。
  2. 【請求項2】 ゴム製タイヤトレッドであって、(a)
    トランス−1,4含有量が約75%から約96%の範囲
    で1,2−ビニル含有量が約5から20%の範囲の結晶
    性ポリブタジエンが有する1,2−ビニル基の少なくと
    も1.0%が一般式: Rm(R'O)n3-m-nSiH [式中、RおよびR’は、各々、同一もしくは異なる非
    加水分解性の一価炭化水素基であり、X=Cl、Brま
    たはI;m=0、1または2;n=1、2または3;そ
    して(n+m)3である]で表されるケイ素含有基に
    炭素−ケイ素結合を通して結合している結晶性ポリブタ
    ジエンをゴム材料として含む、ゴム製タイヤトレッド。
  3. 【請求項3】 結晶性ポリブタジエンポリマーであっ
    て、トランス−1,4含有量が少なくとも75%で1,
    2−ビニル含有量が少なくとも5%のポリブタジエンが
    有する1,2−ビニル基の少なくとも1%を下記の単
    位: 【化1】 [ここで、RおよびR’は、独立して、置換および未置
    換C1−C20アルキル基、C3−C20シクロアルキル基お
    よびC6−C20アリール基から成る群から選択されそし
    て該置換されている基がビニル基に反応性を示さない置
    換基で置換されており、X=Cl、BrまたはI;m=
    0、1または2;n=1、2または3;そして(n+
    m)3である]の1つ以上で表されるモノマー由来単
    位が生じるように反応させたものである結晶性ポリブタ
    ジエンポリマー。
  4. 【請求項4】 ケイ素を含有する結晶性ポリブタジエン
    を製造する方法であって、トランス−1,4含有量が約
    75%から96%の範囲で1,2−ビニル含有量が約5
    %から20%の範囲のポリブタジエンが有する1,2−
    ビニル基の少なくとも1.0%を式: Rm(R'O)n3-m-nSiH [式中、RおよびR’は、独立して、置換および未置換
    1−C20アルキル基、C3−C20シクロアルキル基およ
    びC6−C20アリール基から成る群から選択されそして
    該置換されている基がビニル基に反応性を示さない置換
    基で置換されており、X=Cl、BrまたはI;m=
    0、1または2;n=1、2または3;そして(n+
    m)3である]で表されるシラン化合物と反応させる
    ことでシラン化合物による修飾を受けさせる方法。
JP10123917A 1997-04-21 1998-04-20 シリカ充填材を伴う高トランスの結晶性ヒドロシレート化ポリブタジエン組成物、上記組成物を基とするタイヤおよびそれの製造方法 Pending JPH10310665A (ja)

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