JPH10309934A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JPH10309934A
JPH10309934A JP12241697A JP12241697A JPH10309934A JP H10309934 A JPH10309934 A JP H10309934A JP 12241697 A JP12241697 A JP 12241697A JP 12241697 A JP12241697 A JP 12241697A JP H10309934 A JPH10309934 A JP H10309934A
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heating
combustion
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貞久 鬼丸
Hiroshi Okada
弘 岡田
Yasuo Kondo
靖男 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用暖房装置において、暖房立ち上げ時間
の短縮と、車両搭載スペースの縮小を図る。 【構成】 触媒燃焼を用いると、燃焼ガスがクリーンで
あり、煤の発生を抑制できるため、燃焼ガスと温水とを
熱交換する温水加熱用の熱交換コア部を、温水と暖房空
気とを熱交換する熱交換コア部と同一構成としても不都
合なく使用できる。この点に着目して、温水と暖房空気
とを熱交換して暖房空気を加熱する熱交換器10に、燃
焼室31からの燃焼ガスと温水とを熱交換して温水を加
熱する第1コア部19と、温水と暖房空気との熱交換を
行う第2コア部とを一体に構成し、温水上流側に第1コ
ア部19を配置し、温水下流側に第2コア部20を配置
する。第1コア部19において燃焼ガスで加熱された温
水を、その加熱直後に第2コア部に流入させ、ここで暖
房空気と熱交換して、暖房空気を加熱できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼式ヒータ、特
に、触媒燃焼器と、熱源液体(温水等)が循環する熱交
換器とを一体化した熱交換器構成を有する車両用暖房装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−143985号公報で
は、触媒燃焼器を用いた車両用暖房装置が提案されてお
り、この従来装置では触媒燃焼器の燃焼ガスと温水とを
熱交換する熱交換器と、この熱交換器で加熱された温水
と暖房空気とを熱交換する熱交換器とを別々に備えてい
る。
【0003】このように、触媒燃焼器の燃焼ガスで温水
を加熱するため、電気自動車のように、高温のエンジン
冷却水を温水源として利用できない車両においても、温
水を熱源とした車室内暖房を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、温水加熱用
の熱交換器と暖房空気加熱用の熱交換器とを別々に備え
ているので、暖房始動時には、最初に温水加熱用の熱交
換器と暖房空気加熱用の熱交換器とを連結する配管内の
低温の温水が暖房空気加熱用の熱交換器に循環してくる
とともに、配管途中での放熱ロスが発生する。その結
果、車室内暖房に必要な高温の温風を吹き出すまでの暖
房立ち上げ時間が長くなってしまうという不具合があ
る。
【0005】また、温水加熱用の熱交換器と暖房空気加
熱用の熱交換器とがそれぞれ別々に構成されているた
め、この両者を合わせた全体の体格がどうしも大きくな
り、車両への搭載スペースが増大する。本発明は上記点
に鑑みてなされたもので、暖房立ち上げ時間を短縮でき
るとともに、車両への搭載スペースを縮小できる車両用
暖房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】触媒燃焼を用いると、燃
焼ガスがクリーンであり、煤の発生を抑制できるため、
燃焼ガスと熱源液体(温水等)とを熱交換する熱交換コ
ア部を、熱源液体と暖房空気とを熱交換する熱交換コア
部と同一構成としても不都合なく使用できる。この点に
着目して、本発明では、暖房空気加熱用熱交換器の熱交
換コア部の一部にて、燃焼ガスと熱源液体との熱交換を
行う構成とすることにより、上記目的を達成しようとす
るものである。
【0007】すなわち、上記目的を達成するため、請求
項1〜4記載の発明では、燃料を燃料空気混合室(2
9)に供給する燃料供給装置(29、40、45、4
6)と、燃焼用空気を燃料空気混合室(29)に供給す
る燃焼用空気供給装置(24、25)と、燃料空気混合
室(29)で混合された燃料と空気の混合気を触媒燃焼
させる触媒体(30)を配置した燃焼室(31)と、熱
源となる液体と暖房空気とを熱交換して暖房空気を加熱
する熱交換器(10)とを備え、この熱交換器(10)
に、燃焼室(31)からの燃焼ガスと熱源液体とを熱交
換して熱源液体を加熱する第1コア部(19)と、熱源
液体と暖房空気との熱交換を行う第2コア部(20)と
を一体に構成し、熱源液体の上流側に第1コア部(1
9)を配置し、熱源液体の下流側に第2コア部(20)
を配置したことを特徴としている。
【0008】これによると、第1コア部(19)におい
て燃焼ガスで加熱された熱源液体(温水等)を、その加
熱直後に第2コア部(20)に流入させ、ここで暖房空
気と熱交換して、暖房空気を加熱できる。従って、暖房
始動時に第2コア部(20)に対して配管内の低温の熱
源液体が最初に循環してくるということがなくなり、し
かも、配管途中での放熱ロスもなくなるので、暖房効果
を急速に立ち上げることができ、暖房立ち上げ時間を従
来技術に比して大幅に短縮できる。また、燃焼ガスがク
リーンな触媒燃焼であるため、煤の発生を抑制できる。
そのため、燃焼ガスが第1コア部(19)を通過して
も、長期にわたって、熱交換性能を良好に維持できる。
【0009】さらに、第1コア部(19)と第2コア部
(20)とを一体に構成しているから、この両者(1
9、20)を合わせた全体の体格を大幅に小型化でき、
車両への搭載スペースも縮小でき、実用上極めて有利で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)図1〜5は本発明の第1実施形態を示
すもので、図1は正面図、図2は図3のB−Bの断面
図、図3は図2のA−A断面図である。10は本発明に
よる熱交換器(ヒータコア)で、温水入口側タンク11
と、温水出口側タンク12と、この両タンク11、12
の間に設けられた熱交換用コア部13とを有している。
【0011】温水入口側タンク11には車両の水冷式エ
ンジン14からの温水(エンジン冷却水)が流入する入
口パイプ11aが設けられ、温水出口側タンク12には
温水を外部へ流出させ、エンジン14側に還流させる出
口パイプ12aが設けられている。各タンク11、12
はそれぞれタンク本体部と、このタンク本体部の開口端
面を閉じるシートメタルとからなり、図1の上下方向が
長手方向となる周知のタンク構造である。そして、各タ
ンク11、12のシートメタルには偏平状のチューブ挿
入穴(図示せず)が多数個、図1の上下方向に1列また
は複数列並んで形成されている。
【0012】熱交換用コア部13は図4に拡大図示すに
ように、暖房用空気の流れ方向(図3の矢印a方向)に
対して平行な断面偏平状に形成された偏平チューブ13
aを多数個図1の上下方向に並列配置している。そし
て、この多数個の偏平チューブ13a相互の間に波形状
に成形されたコルゲートフィン(フィン部材)13bを
配置し接合している。このコルゲートフィン13bには
周知のごとく暖房用空気の流れ方向に対して所定角度で
斜めに多数のルーバ(図示せず)が切り起こし成形され
ており、このルーバの成形によりフィン熱伝達率を向上
させている。
【0013】偏平チューブ13aの両端開口部は各タン
ク11、12のシートメタルのチューブ挿入穴内にそれ
ぞれ挿通され、接合される。従って、本例の熱交換器1
0では温水入口側タンク11に流入した温水は、温水熱
交換用コア部13の偏平チューブ13aを通って、温水
出口側タンク12に対して図3、4の矢印bに示す一方
向(左側から右側への一方向)に流れる、いわゆる全パ
スタイプ(一方向流れタイプ)として構成されている。
【0014】また、本例の熱交換器10では、上記各構
成部品11、12、13のすべてがアルミニウム(アル
ミニウム合金も含む)にて成形されており、一体ろう付
けにて組付られる。図1に示す温水回路15において、
温水弁16はエンジン14から熱交換器10への温水の
流れを制御するものであり、ウォータポンプ17はエン
ジン14により駆動され、温水を図1の温水回路15に
循環するものである。水温センサ18は熱交換器10出
口での温水温度を感知するものである。
【0015】そして、熱交換器10の熱交換用コア部1
3は、図3に示すように、第1コア部19と、第2コア
部20との2つの部分に区分されている。第1コア部1
9は、熱交換用コア部13のうち、空調ケース21の外
部に配置される部分であり、これに対し、第2コア部2
0は空調ケース21内に配置され、収容される部分であ
る。
【0016】第1コア部19は空調ケース21の外部に
て触媒燃焼器22の燃焼ガスと偏平チューブ13a内の
温水との間で熱交換して温水を加熱する部分であって、
第1コア部19は熱交換用コア部13のうち温水入口側
に配置されている。一方、第2コア部20は、空調ケー
ス21内を送風される暖房空気と、偏平チューブ13a
内を流通する温水との間で熱交換して暖房空気を加熱す
る部分であって、第1コア部19にて加熱されて温度上
昇した温水がその加熱直後に第2コア部20において暖
房空気を加熱できるようにしてある。
【0017】次に、触媒燃焼器22は、耐熱金属で形成
されたハウジング部材23を備えており、このハウジン
グ部材23の上方部に燃焼用の吸気を送り込む電動エア
ポンプ24が配置されている。このエアポンプ24の吸
入口24aには消音用マフラー25が設置されている。
エアポンプ24の吐出側には吸気予熱パイプ26が接続
されており、この吸気予熱パイプ26はハウジング部材
23の内部に上下方向に延びるように配置され、ハウジ
ング部材23内の燃焼ガスと吸気とを熱交換することに
より吸気を予熱する。
【0018】吸気予熱パイプ26の出口部は図2の下方
端に設けられ、この出口部には燃焼始動時に吸気を予熱
する吸気予熱ヒータ27が配置されている。この吸気予
熱ヒータ27は、例えば、格子状に形成された電気発熱
体で構成され、吸気を加熱する。ハウジング部材23の
底部には燃料供給パイプ28が配置され、この燃料供給
パイプ28の先端部から液体燃料が燃料空気混合室29
内に噴霧される。
【0019】ここで、燃料空気混合室29はハウジング
部材23内の底部側に形成され、吸気予熱器27を通過
した吸気(燃焼用空気)と燃料供給パイプ28のノズル
部から噴霧された液体燃料とを混合するためのものであ
る。そして、ハウジング部材23の内部において、燃料
空気混合室29の上方側には、触媒体30を配置した燃
焼室31を形成している。ここで、触媒体30の全体形
状は図3に示すように円筒状であって、多数の微細な通
路を有するハニカム状の触媒担体に貴金属触媒を担持し
た構成からなる。より具体的に述べると、ハニカム状の
触媒担体は例えばセラミック製が好適であり、貴金属触
媒としては白金、パラジウム等の貴金属が好適である。
【0020】さらに、触媒体30の下方側、すなわち、
燃料と空気との混合気の入口側には、電気発熱体で構成
された触媒予熱ヒータ32が配置され、燃焼始動時に触
媒体30を予熱する。また、ハウジング部材23の内部
において、吸気予熱パイプ26の周囲にはハウジング部
材23の上方から下方へ向かう燃焼ガス流路33が形成
されており、この燃焼ガス流路33は第1コア部19の
上流側に位置している。
【0021】前述した熱交換器10の第1コア部19は
図2、3に示すようにハウジング部材23と排気ダクト
34との間に気密に配置され、この排気ダクト34によ
って第1コア部19下流側の燃焼ガス流路34aが形成
されている。燃焼ガス流路33からの燃焼ガスは偏平チ
ューブ13aとコルゲートフィン13bとの間隙を通過
して、排気ダクト34内の燃焼ガス流路34a内に流入
する。そして、燃焼ガス流路34aの底部には排気口3
5が設置されており、この排気口35に排気管36が接
続されている。この排気管36の先端は車両外側の後方
等に燃焼ガスを排出するための排気パイプ37に繋がっ
ている。
【0022】また、前述した燃料供給パイプ28と燃料
タンク38との間を連結する燃料配管39に、タンク3
8内の液体燃料を圧送する電動燃料ポンプ40が備えら
れている。ここで、燃料タンク38は車両エンジン14
のための車両既設のものと共用でよい。従って、液体燃
料は車両エンジン14と同じ燃料(ガソリンまたは軽
油)である。
【0023】ところで、触媒燃焼によって生じる燃焼ガ
スの温度は800℃程度であり、一方、暖房に用いる温
水の温度は80℃程度で、温水との熱交換によって暖め
られた暖房空気温度は50℃程度である。従って、熱交
換器10の熱交換用コア部13において、燃焼ガスと温
水との熱交換を行う第1コア部19の方が温度差が大と
なり、温水と暖房空気との熱交換を行う第2コア部20
の方が温度差が小となる。
【0024】従って、熱通過率は第1コア部19の方が
第2コア部20より大きくなる。そして、第1コア部1
9と第2コア部20とで伝熱量は概略同じとなるよう
に、両コア部19、20の伝熱面積を設定するので、図
1、3から分かるように、第1コア部19の伝熱面積が
小で、第2コア部20の伝熱面積が大となる。次に、図
5により第1実施形態における電気制御の概要を説明す
ると、電子制御装置41はマイクロコンピュータ等から
構成されるものであって、上記した電気機器(24、2
7、32、40)の作動を制御するものである。電子制
御装置41には水温センサ18から熱交換器10出口の
水温信号、熱交換器10吹出側に設置された空気温セン
サ42(図3参照)からの暖房空気温信号、乗員により
手動操作される温度設定器43からの設定温信号、乗員
により手動操作される作動スイッチ44からの暖房作動
信号等が入力される。
【0025】なお、温度設定器43、作動スイッチ44
等の操作部材は周知のごとく車室内前部の計器盤近傍に
設置される空調操作パネル(図示せず)に設置される。
電子制御装置41は予め設定されたプログラムに従って
上記入力信号の演算処理を行って、上記した電気機器の
作動制御のための出力を発生する。次に、上記構成にお
いて第1実施形態の作動を説明する。いま、作動スイッ
チ44が投入されると、触媒燃焼器22が始動され、ま
ず最初に、吸気予熱ヒータ27と触媒予熱ヒータ32に
通電し、この両ヒータ27、32を発熱させる。触媒予
熱ヒータ32の発熱により触媒体30の温度が活性温度
に達するまで(例えば、軽油等の燃料を用いる場合は3
50℃以上になるまで)十分に触媒体30を予熱する。
【0026】そして、触媒体30の温度が活性温度に達
するに必要な通電時間が経過すると、エアポンプ24と
燃料ポンプ40に作動の指令が送られ、予め始動時の燃
焼能力に応じて決められた量の吸気と燃料が燃料空気混
合室29に供給される。ここで、エアポンプ24により
送りこまれる吸気も吸気予熱ヒータ27の発熱により予
熱される。
【0027】それ故、吸気予熱ヒータ27によって高温
となった吸気中に燃料が吹き込まれ、気化混合した後、
活性温度になっている触媒体30に吸気と燃料の混合気
が到達し、触媒体30上で燃焼反応が起こり、高温の燃
焼ガスが生成される。この燃焼ガスは触媒反応を利用し
た完全燃焼によって形成されるため、クリーンなガスで
あって、煤が全く含まれないものとなっている。
【0028】従って、フィンアンドチューブ型のコア部
を形成する第1コア部19において、フィン13bの間
隔が詰まった微小な間隙を燃焼ガスが通過しても、煤に
よる目詰まり等の問題が生じない。そして、燃焼ガスは
吸気予熱パイプ26内の吸気と熱交換して吸気を予熱し
た後に、熱交換器10の第1コア部19を通り、第1コ
ア部19のチューブ13a内を流れる温水と熱交換し、
温水を加熱する。次に、燃焼ガスは排気ダクト34内の
燃焼ガス流路34aを通って排気口35から外部へ排出
される。
【0029】燃焼が始まると、吸気、触媒体30とも、
その燃焼熱で加熱されるため、吸気予熱ヒータ27と触
媒予熱ヒータ32への通電は停止される。第1コア部1
9を通過する間に加熱されたチューブ13a内の温水
は、その加熱直後に、第2コア部20のチューブ13a
内に移動し、空調ケース21内を送風される暖房用空気
と熱交換し暖房用空気を加熱する。
【0030】従って、温水配管途中での放熱ロスを生じ
ることなく、温水を熱源として暖房用空気を効果的に加
熱することができる。この加熱空気(温風)は空調ケー
ス21の空気下流端の下方部に開口しているフット吹出
口(図示せず)から車室内に吹き出され、車室内を暖房
する。そして、暖房用空気との熱交換で温度の下がった
温水は図1に示す温水回路15によりエンジン14に還
流して、エンジン14にて加熱された後に、再び熱交換
器10を循環する。
【0031】以上の説明から理解されるように、触媒燃
焼器22の燃焼ガスで温水を加熱すして車室内の暖房を
行うことができるため、エンジン始動直後のエンジン水
温が低いときや、寒冷時のようにエンジン暖機終了後で
もエンジン水温が十分上昇しないとき、あるいはエンジ
ンの燃焼効率の向上によりエンジン水温が十分上昇しな
い低熱源車両等においても、暖房効果を高めることがで
きる。
【0032】なお、燃焼能力は空調用電子制御装置41
において演算される必要暖房能力の指令値によって決定
され、燃焼作動が定常状態に入った後は、水温センサ1
8からの熱交換器出口水温信号、空気温センサ42から
の暖房空気温信号、乗員により手動操作される温度設定
器43からの設定温信号等をフィードバックし所定の暖
房能力となるように、エアポンプ24および燃料ポンプ
40の回転数を制御して、燃焼能力(燃焼空気量と燃料
供給量)が制御される。
【0033】燃焼作動の停止時は、燃料ポンプ40を停
止して燃料の供給を停止することにより、煤、スモーク
の発生なしに燃焼作動を停止することができる。 (第2実施形態)上記第1実施形態では、触媒燃焼器2
2として吸気予熱パイプ26を用いる構成のものについ
て説明したが、本発明はこのようなものに限られるもの
ではなく、例えば、図6の第2実施形態に示すように、
吸気予熱パイプ26を廃止して、燃料空気混合室29に
エアポンプ24からの吸気を直接吹き込み、燃料空気混
合室29内部で触媒体30からの輻射熱によって吸気の
加熱を行なう構成としてもよい。
【0034】(第3実施形態)上記第1実施形態では、
燃料空気混合室29内に燃料供給パイプ28の先端部か
ら液体燃料を噴出させる構成としているが、本発明はこ
のような燃料供給方法に限られるものではなく、例え
ば、図7の第3実施形態に示すように、インジェクタ4
5を用いて燃料を燃料空気混合室29内に霧状に吹き込
む構成としても良い。この場合、燃料供給系はノズル状
の微小噴射口から燃料を霧状に噴霧するインジェクタ4
5、このインジェクタ45への燃料供給圧を調整するプ
レッシャレギュレータ46、および燃料ポンプ40によ
り構成され、燃料供給量はインジェクタ45の噴射間
隔、噴射回数で制御することができる。
【0035】(他の実施形態)なお、第1実施形態では
暖房用熱交換器10に温水を循環する温水回路15を車
両のエンジン冷却系水路と繋がった構成としているが、
暖房用熱交換器10に温水を循環する温水回路15を車
両のエンジン冷却系水路から分離して独立に構成しても
よい。この場合は、温水の温度変化に基づく体積変化を
吸収するためのリザーバタンクを温水回路15の中に備
えることが好ましい。
【0036】また、本発明は水冷式エンジンを搭載して
いない電気自動車にももちろん適用可能であり、この場
合は、必然的に、暖房用熱交換器10に温水を循環する
温水回路15を独立に構成することになる。また、第1
実施形態では触媒燃焼器22の燃料を車両エンジン用の
燃料と共通としているが、車両エンジン用とは異なる燃
料を用いてもよい。また、液体燃料でなく気体燃料を用
いる構成としてもよい。
【0037】また、第1実施形態では触媒燃焼器22の
触媒予熱ヒータ32を触媒体30と別に配置する構成と
しているが、触媒体30自身に予熱ヒータ32を内蔵し
て、この予熱ヒータ32に通電することにより、触媒体
30を直接加熱する構成としても良い。また、第1実施
形態では排気管36の先端に車両外側の後方等に燃焼ガ
スを排出するための排気パイプ37を設けているが、排
気パイプ37を車両エンジンルーム等へ向けて配置する
構成としても良い。
【0038】また、触媒体30の構成も第1実施形態に
限られるものではなく、例えば、貴金属触媒の代わりに
触媒種として酸化金属を用いたものでも良い。要は、供
給された混合気を燃焼反応させることができる触媒であ
れば、何でもよい。また、上記の各実施形態では、熱交
換器10に循環する熱源液体が温水である場合について
説明したが、熱源液体としてエンジンオイルのような油
類を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の温水回路を含む、熱交
換器構成の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の燃料供給系を含む、熱
交換器構成の断面図で、図3のB−B断面を示す。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態における燃焼ガスと温水
との熱交換を行う第1コア部の部分斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態における電気制御ブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第2実施形態の燃料供給系を含む、熱
交換器構成の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の燃料供給系を含む、熱
交換器構成の断面図である。
【符号の説明】 10…熱交換器、13…熱交換用コア部、13a…チュ
ーブ、13b…フィン、19…第1コア部、20…第2
コア部、21…空調ケース、22…触媒燃焼器、23…
ハウジング部材、24…エアポンプ、28…燃料供給パ
イプ、29…燃料空気混合室、30…触媒体、31…燃
焼室、33、34a…燃焼ガス流路、34…排気ダク
ト、38…燃料タンク、40…燃料ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 靖男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と燃焼用空気とを混合する燃料空気
    混合室(29)と、 燃料タンク(38)からの燃料を前記燃料空気混合室
    (29)に供給する燃料供給装置(39、40、45、
    46)と、 燃焼用空気を前記燃料空気混合室(29)に供給する燃
    焼用空気供給装置(24、25、26)と、 前記燃料空気混合室(29)で混合された燃料と空気の
    混合気を触媒燃焼させる触媒体(30)を配置した燃焼
    室(31)と、 熱源となる液体と暖房空気とを熱交換して暖房空気を加
    熱する熱交換器(10)とを備え、 この熱交換器(10)に、前記燃焼室(31)からの燃
    焼ガスと前記熱源液体とを熱交換して前記熱源液体を加
    熱する第1コア部(19)と、前記熱源液体と前記暖房
    空気との熱交換を行う第2コア部(20)とを一体に構
    成し、 前記熱源液体の上流側に前記第1コア部(19)を配置
    し、前記熱源液体の下流側に前記第2コア部(20)を
    配置したことを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記第2コア部(20)は前記暖房空気
    が送風される空調ケース(21)内に配置され、 前記第1コア部(19)は前記空調ケース(21)の外
    部に配置され、前記燃焼室(31)からの燃焼ガスが通
    過する燃焼ガス流路(33、34a)と連通しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料空気混合室(29)、前記燃焼
    室(31)、前記燃焼ガス流路のうち、前記第1コア部
    (19)上流側の燃焼ガス流路(33)を形成するハウ
    ジング部材(23)と、 前記燃焼ガス流路のうち、前記第1コア部(19)下流
    側の燃焼ガス流路(34a)を形成する排気ダクト(3
    4)とを備え、 前記ハウジング部材(23)と前記排気ダクト(34)
    との間に前記第1コア部(19)を配置したことを特徴
    とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記第1コア部(19)および前記第2
    コア部(20)は、この両コア部(19、20)を貫通
    するように配置され、前記熱源液体が流通するチューブ
    (13a)と、このチューブ(13a)に接合されたフ
    ィン(13b)とから構成されていることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用暖房装
    置。
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WO2001074613A1 (de) * 2000-04-04 2001-10-11 Webasto Thermosysteme International Gmbh Heizsystem für ein kraftfahrzeug
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KR101022694B1 (ko) 2004-12-20 2011-03-22 현대자동차주식회사 버스용 히터
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