JP2002097954A - エンジン冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却装置

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JP2002097954A
JP2002097954A JP2000290612A JP2000290612A JP2002097954A JP 2002097954 A JP2002097954 A JP 2002097954A JP 2000290612 A JP2000290612 A JP 2000290612A JP 2000290612 A JP2000290612 A JP 2000290612A JP 2002097954 A JP2002097954 A JP 2002097954A
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JP
Japan
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cooling water
engine
water
temperature
engine cooling
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JP2000290612A
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English (en)
Inventor
Naohiro Hara
直広 原
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン出力向上のため吸入空気の温度を制
御させ燃料の霧化を促進させる。 【解決手段】 吸気管(7)まわりにウォータジャケッ
ト(8)を配し、温度制御された冷却水を電動ウォータ
ポンプ(3)を用いてウォータジャケット(8)へ供給
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エンジンの
吸気系に冷却水回路を配したエンジン冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両エンジンは、冷間時暖機促進をな
し、又、高負荷、高速時等におけるエンジンの高温化に
よる悪影響(燃焼効率の低下、エンジン部品の強度低下
外)を防止するため、シリンダヘッドとシリンダブロッ
クに冷却水を流す冷却水回路装置を設けている。エンジ
ンの暖気促進のために、エンジンから流出する高温の冷
却水を保温貯蔵する蓄熱タンクを冷却水回路に配してい
る(特開平10−71838号公報参照)。
【0003】冷却水回路装置は、エンジンブロックのウ
ォータジャケットの入口に通じるウォータポンプ、エン
ジンのシリンダヘッドに設けられたウォータジャケット
の出口に通じるサーモスタット、ウォータポンプとサー
モスタットとを接続するラジエータ、ラジエータと平行
に配されかつウォータポンプとサーモスタットとを接続
するバイパス回路とを備える。エンジン高温時には、ウ
ォータジャケットの出口から流出した高温冷却水をラジ
エータで冷却し、冷却された冷却水をウォータポンプを
用いてウォータジャケットの入口に送り、エンジンを冷
却する。
【0004】冷間時にはサーモスタットによりバイパス
回路を開とさせ、バイパス回路中の蓄熱タンクの高温冷
却水をウォータポンプによりウォータジャケットに送
り、エンジンを暖める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例では、
たとえば、冷間時のエンジン始動時、蓄熱タンクの高温
冷却水をウォータジャケットに供給し、エンジンを暖め
る。しかし、燃焼室への吸入空気の温度はエンジンルー
ムの温度に左右されることから吸入空気の温度は低く、
燃料の霧化が悪い。このため、シリンダブロックとシリ
ンダヘッドを暖めても、燃焼効率が悪く、燃費を低下さ
せている。さらには、排ガス中のHCやCOを増大させ
ている。
【0006】エンジン負荷が高くエンジン温度が上昇す
ると、同時にエンジンルームの温度も高くなる。この結
果、エンジンルームの温度の影響を受ける吸入空気の温
度も上昇し、酸素量の低下からエンジン出力が低下す
る。
【0007】本発明は、前述した従来技術の不具合を解
消させることを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、基本的には、シリンダヘッドに接続
される吸気管まわりにウォータジャケットを配し、冷却
水により吸入空気を冷却又は暖める技術概念を導入す
る。この新たな技術概念の導入は、冷間時には吸気管を
温めかつエンジン暖機時には吸気管を冷やし、吸入空気
の温度を適正に維持させ得る。
【0009】本発明によれば、エンジンの吸気管まわり
にウォータジャケットを配し、該ウォータジャケットに
接続された主冷却水通路が電動ウォータポンプと、蓄熱
器と、三方弁とを有することを特徴とするエンジン冷却
装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照する。エンジンのシリ
ンダヘッド1のウォータジャケットの出入口に接続され
る主冷却水通路2に電動ウォータポンプ3と蓄熱器4と
を直列に接続する。シリンダヘッドのウォータジャケッ
トに平行な吸気系冷却水通路5を三方弁6を介して主冷
却水通路2に接続する。この吸気系冷却水通路5は吸気
管7の少なくとも一部を覆うウォータジャケット8の出
入口に接続される(図2参照)。図示例では吸気管のた
めの冷却装置のみを図示したが、常用のエンジン冷却装
置(たとえば、従来技術の項で説明した如きエンジン冷
却装置)が図示した冷却装置と併用される。
【0011】暖機状態のエンジン停止後、三方弁5をシ
リンダヘッド側へと開とさせ、電動ウォータポンプ3を
駆動する。この結果、シリンダヘッド1内の高温冷却水
が、好ましくはヒータを備える蓄熱器4に貯えられる。
そして、電動ウォータポンプ3を止め、三方弁6を吸気
系冷却水通路5に開とし、次のエンジン始動に備える。
【0012】冷間時のエンジン始動に際しては、電動ウ
ォータポンプ3を駆動して、蓄熱器4内に貯え、かつ必
要に応じヒータにより加熱された高温冷却水を吸気系冷
却水通路5に三方弁6を介して流す。この高温冷却水の
流れはインテークマニホールド即ち吸気管7を温め、吸
入空気の温度を上昇させて燃料の霧化を促進させ得る。
【0013】図3に示す第2実施例は、シリンダヘッド
1のウォータジャケットに通じる冷却水路を用いること
なく、かつ三方弁6を吸気系冷却水通路5に通じるウォ
ータジャケット8の出口側に配し、加えて、主冷却水通
路2に並列にラジエータ9を接続する。ラジエータ9へ
の冷却水の供給は三方弁6により制御される。
【0014】図3に示す例において、エンジン停止時、
蓄熱器4内のヒータが冷却水の温度をたとえば110℃
の一定温度に維持し、次のエンジン始動に備える。冷間
時のエンジン始動に際しては、三方弁6を電動ウォータ
ポンプ3側に開としかつ電動ウォータポンプ3を駆動さ
せる。この結果、蓄熱器4内の昇温した冷却水が吸気系
冷却水通路5に接続されたウォータジャケット8内に流
れ、吸気管7を加熱させる。次いで、冷却水は蓄熱器4
内に戻りヒータにより再度加熱されて主冷却水通路2内
を循環する。これにより吸気管7内の吸入空気が加温さ
れ、燃料の霧化が促進され、燃焼効率が向上する。
【0015】エンジン高負荷時において、エンジンルー
ムが高温となり、吸入空気の温度が上昇しすぎ、吸入空
気の温度を下げる必要が生じたとき、三方弁6をラジエ
ータ9側に開としかつ蓄熱器4内のヒータを止め、電動
ウォータポンプ3を駆動する。冷却水は電動ウォータポ
ンプ3によりウォータジャケット8内に供給され、吸気
管7を冷却し、次いで、ラジエータ9により冷却水を冷
却し、冷えた冷却水を循環させる。このように吸入空気
の温度を下げることで吸入空気量が増加し、出力の向上
が可能となる。
【0016】図4に示す例に第3実施例においては、サ
ーモスタット弁10をシリンダヘッド1のウォータジャ
ケットの出口側に配し、エンジン温度に応じて冷却水の
流れ方向を制御しかつ電気的に水温を制御可能とさせ、
かつシリンダヘッド1内のウォータジャケット11を各
吸気管7に沿う方向に複数個配した構成としている。シ
リンダヘッド1内のウォータジャケット11はエンジン
ブロック12のウォータジャケットに接続し、これをサ
ーモスタット弁10の上流側に接続する。
【0017】図4に示す例はエンジン冷却水路と吸気管
冷却水路とを一つにまとめたものである。シリンダヘッ
ド1内のウォータジャケット11内の冷却水の流れは横
流れ(エンジンの気筒配列方向に対して直交する方向の
流れ)であって、従来の縦流れ(エンジンの気筒配列方
向に対して平行な流れ)に対し流れ抵抗を少なくさせて
いる。冷間時のエンジン始動に際しては、サーモスタッ
ト弁10をオンとさせ主冷却通路2側へ開口させかつ水
温制御をなしかつ電動ウォータポンプ3を駆動させ、水
温制御された冷却水を吸気管7まわりのウォータジャケ
ット8、シリンダヘッド1内のウォータジャケット1
1、シリンダブロック12内を通してサーモスタット弁
10へ戻し、再び水温制御しながら冷却水を循環させ
る。これにより吸入空気を昇温させ燃焼効率を向上させ
得る。
【0018】エンジン高負荷(全負荷)時、サーモスタ
ット弁10をラジエータ9′側に開口し、冷却水をラジ
エータ9′を通して循環させる。ラジエータ9′はエン
ジンにより加熱された冷却水を冷やし、冷えた冷却水を
電動ウォータポンプ3に戻す。この際、ウォータジャケ
ット8内の冷却水により吸入空気の温度を下げ、吸入空
気量を増大させ、出力を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す説明図である。
【図2】図1の矢視II−IIよりみた吸気管を冷却するウ
ォータジャケットを示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す説明図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 主冷却通路 3 電動ウォータポンプ 4 蓄熱器 5 吸気系冷却水路 6 三方弁 7 吸気管 8 ウォータジャケット 9,9′ ラジエータ 10 サーモスタット弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 31/04 F02M 31/04 A 31/16 31/16 E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気管まわりにウォータジャ
    ケットを配し、該ウォータジャケットに接続された主冷
    却水通路が電動ウォータポンプと、蓄熱器と、三方弁と
    を有することを特徴とするエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】 三方弁がウォータジャケットの上流側に
    配され、三方弁がシリンダヘッド内に冷却水を供給し、
    シリンダヘッド内で加熱された冷却水が蓄熱器内に貯え
    られる請求項1記載のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】 三方弁がウォータジャケットの下流側に
    配され、かつ主冷却水通路にラジエータが配され、三方
    弁が冷却水の温度が上昇したとき冷却水をラジエータへ
    供給させ、次いで電動ウォータポンプへ戻す請求項1記
    載のエンジン冷却装置。
  4. 【請求項4】 蓄熱器内のヒータが冷却水温度を制御す
    る請求項2又は3記載のエンジン冷却装置。
  5. 【請求項5】 電動ウォータポンプからの冷却水を受け
    る吸気管まわりのウォータジャケット、ウォータジャケ
    ットからの冷却水を流すエンジン冷却水通路、エンジン
    冷却水通路の下流側に配されたサーモスタット弁、サー
    モスタット弁と電動ウォータポンプとを接続する冷間時
    用冷却水通路、およびサーモスタット弁と電動ウォータ
    ポンプとを接続しかつラジエータを有する熱間時用冷却
    水通路とを備えるエンジン冷却装置。
  6. 【請求項6】 エンジン冷却水通路が冷却水をエンジン
    の気筒配列方向に対し直交する方向に流す請求項5記載
    のエンジン冷却装置。
  7. 【請求項7】 サーモスタット弁が水温制御可能である
    請求項6記載のエンジン冷却装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010079623A1 (ja) * 2009-01-06 2010-07-15 トヨタ自動車株式会社 火花点火式内燃機関
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CN108425772A (zh) * 2018-04-12 2018-08-21 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种油管预热装置

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