JP2001341519A - 燃焼式ヒータ装置 - Google Patents

燃焼式ヒータ装置

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JP2001341519A
JP2001341519A JP2000162699A JP2000162699A JP2001341519A JP 2001341519 A JP2001341519 A JP 2001341519A JP 2000162699 A JP2000162699 A JP 2000162699A JP 2000162699 A JP2000162699 A JP 2000162699A JP 2001341519 A JP2001341519 A JP 2001341519A
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Japan
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combustion
heater
air
intake
gas
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JP2000162699A
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Akio Matsuoka
彰夫 松岡
Takatomo Narahara
崇伴 楢原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブの耐久性(信頼性)を損なうことな
く、燃焼式ヒータ装置の製造原価低減を図る。 【解決手段】 燃焼ガスが流通するガス通路(第1排気
通路146b)のうち熱交換器18より燃焼ガス流れ下
流側に、燃焼ガス流れを制御する第1開閉バルブ21を
設ける。これにより、第1開閉バルブ21は、熱交換器
18にて熱交換(冷却)された比較的温度の低い燃焼ガ
スに晒されることとなるので、第1開閉バルブ21を比
較的耐熱性の低い材料にて製造しても耐熱性の低下に伴
う耐久性(信頼性)の悪化を招くことがなく、燃焼式ヒ
ータ装置(車両暖房装置及び吸気加熱システム)の製造
原価低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を燃焼させて
熱を発生させる燃焼式ヒータを有する燃焼式ヒータ装置
に関するもので、内燃機関(エンジン)を有する車両に
適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭63−7142号公報に
記載の発明では、燃焼式ヒータの燃焼ガス(燃焼排気)
をエンジンの吸気管に排出する場合と、暖房用熱交換器
に排出する場合とを切替バルブにて切替制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の発明では、燃焼式ヒータ本体に切替バルブを設けて
いるので、切替バルブが高温の燃焼ガスに晒されてしま
う。このため、切替バルブに対して高い耐熱性が要求さ
れるので、切替バルブの製造原価低減を図ることが難し
い。一方、比較的耐熱性の低い材料にて切替バルブを製
造すると、耐熱性の低下に伴う耐久性(信頼性)の悪化
を招いてしまう。
【0004】本発明は、上記点に鑑み、バルブの耐久性
(信頼性)を損なうことなく、燃焼式ヒータ装置の製造
原価低減を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、燃料を燃焼
させて熱を発生させる燃焼式ヒータ(14)と、燃焼式
ヒータ(14)から排出される燃焼ガスと流体とを熱交
換する熱交換器(18)と、燃焼ガスが流通するガス通
路(146b)のうち熱交換器(18)より燃焼ガス流
れ下流側に設けられ、燃焼ガスの流通状態を制御するバ
ルブ手段(21)とを備えることを特徴とする。
【0006】これにより、バルブ手段(21)は、熱交
換器(18)にて熱交換(冷却)された比較的温度の低
い燃焼ガスに晒されることとなるので、バルブ手段(2
1)を比較的耐熱性の低い材料にて製造しても耐熱性の
低下に伴う耐久性(信頼性)の悪化を招くことがなく、
燃焼式ヒータ装置の製造原価低減を図ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明では、燃料を燃焼さ
せる燃焼室(142)を有する燃焼式ヒータ(14)
と、燃焼室(142)に連通して燃焼室(142)にて
発生した燃焼ガスを排気口(146a)に導く内筒管
(146)、及び内筒管(146)の外側を覆うように
設けらた外筒管(147)を有して構成され、内筒管
(146)と外筒管(147)との間に形成された空間
(148)に流体を流通させることにより、この流体と
燃焼ガスと熱交換を行う熱交換器と、燃焼ガスが流通す
るガス通路(146b)のうち熱交換器(18)より燃
焼ガス流れ下流側に設けられ、燃焼ガスの流通状態を制
御するバルブ手段(21)とを備えることを特徴とす
る。
【0008】これにより、バルブ手段(21)は、熱交
換器(18)にて熱交換(冷却)された比較的温度の低
い燃焼ガスに晒されることとなるので、バルブ手段(2
1)を比較的耐熱性の低い材料にて製造しても耐熱性の
低下に伴う耐久性(信頼性)の悪化を招くことがなく、
燃焼式ヒータ装置の製造原価低減を図ることができる。
【0009】なお、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の燃焼式ヒータ装置を備える内燃機関
(1)の吸気を加熱する吸気加熱システムであって、燃
焼式ヒータ(14)と熱交換器(18)との間には、内
燃機関(1)の吸気管(2)に連なる吸気管側ガス通路
(19)が接続されており、内燃機関(1)の吸気を加
熱する際には、バルブ手段(21)を閉じるものであ
る。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の燃焼式ヒータ装置を備える内燃機関(1)の吸
気を加熱する吸気加熱システムであって、内筒管(14
6)には、内燃機関(1)の吸気管(2)に連なる吸気
管側ガス通路(19)が接続されており、内燃機関
(1)の吸気を加熱する際には、バルブ手段(21)を
閉じるものである。
【0011】さらに、請求項5に記載の発明は、大気中
から空気を導入し、燃焼式ヒータ(14)に燃焼用の空
気を供給する第1ヒータ吸気管(16a)と、内燃機関
(1)の吸気管(2)から空気を導入し、燃焼式ヒータ
(14)に燃焼用の空気を供給する第2ヒータ吸気管
(16b)とを備え、内燃機関(1)の吸気を加熱する
際には、第2ヒータ吸気管(16b)から空気を導入し
て燃焼式ヒータ(14)に供給するものである。
【0012】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る燃焼式ヒータ装置を車両に適用したもので
あって、図1は本実施形態に係る燃焼式ヒータ装置を用
いた吸気加熱システム及び車両用暖房装置を示す模式図
である。
【0014】図1中、1はディーゼルエンジン(内燃機
関)であり、2はディーゼルエンジン(以下、エンジン
と略す。)に吸入される吸気が流通する吸気管であり、
3はエンジン1から排出される排気が流通する排気管で
ある。
【0015】そして、吸気管2には、その上流側から順
に、吸気中の塵埃を除去するエアフィルタ4、排気の有
するエネルギにより稼働するターボ型のコンプレッサ
5、及びコンプレッサ5にて加圧された吸気を冷却する
インタークーラ6が配設されている。一方、排気管3に
は、その上流側から順に、排気の酸化還元反応を促進す
ることにより排気を浄化する三元触媒7、及び排気の騒
音を低減するマフラー8が配設されている。
【0016】10はエンジン1内を循環する冷却水を冷
却するラジエータであり、11はエンジン1から駆動力
を得て冷却水を循環させるポンプであり、12は冷却水
温度を所定範囲(約80℃〜100℃)に維持すべく、
ラジエータ10を流通する冷却水量を調節するサーモス
タットである。
【0017】13はエンジン1内を循環する冷却水(流
体)を熱源として車室内を暖房するヒータコアであり、
14は燃料(本実施形態では、軽油)を燃焼することに
よりヒータコア13内を流通する冷却水を加熱する燃焼
式ヒータであり、15は燃焼式ヒータ14に燃料を供給
する燃料ポンプである。なお、図1に示された燃焼式ヒ
ータ14は模式的なものであり、詳細は後述する。
【0018】16aは大気中から空気を導入して燃焼式
ヒータ14に燃焼用の空気を供給する第1ヒータ吸気管
であり、16bはエンジン1の吸気管2(本実施形態で
は、インタークーラ6の空気流れ下流側)から空気を導
入して燃焼式ヒータ14に燃焼用の空気を供給する第2
ヒータ吸気管であり、17は燃焼式ヒータ14に供給す
る燃焼用の空気を第1ヒータ吸気管16aから導入する
場合と第2ヒータ吸気管16bから導入する場合とを切
り替える吸気切替バルブである。
【0019】ところで、図2は図1の一点鎖線部分の詳
細拡大図であり、141は燃料を燃焼させる燃焼室14
2を構成する、一端側(紙面左側)が閉塞された円筒状
の燃焼室ケーシングであり、この燃焼室ケーシング14
1は燃焼式ヒータ14のヒータハウジング143内に固
定されている。
【0020】そして、燃焼室142(燃焼室ケーシング
141)のうち閉塞された側には、燃料を一時的に保持
することにより燃料の気化を促すウィック144が配設
されおり、このウィック144には、燃料ポンプ15か
ら常に所定量の燃料が保持される(染み込んでいる)。
因みに、ウィック144は、多数個の孔を有する金属メ
ッシュ製や石綿製である。
【0021】また、145は燃焼室142に空気を送風
するエアポンプであり、本実施形態では、インペラ14
5aの回転に伴う遠心力により羽根溝145bの円弧状
底部に沿って空気(流体)がインペラ145aの内径側
から外形側に向けて流動することを利用して空気(流
体)を送り出す渦流(ウエスコ式)ポンプを採用してい
る。なお、145cはインペラ145aを回転駆動する
電動モータである。
【0022】そして、エアポンプ145と燃焼室142
とを結ぶエア吐出通路145dの燃焼室142側の開口
部は、燃焼室142内に吹き出す空気(以下、この空気
を燃焼用空気と呼ぶ。)に旋回成分を与えて燃焼室14
2内でスワール(渦)が発生するように、燃焼室ケーシ
ング141の径方向からずれた方向に向いている。具体
的には、燃焼用空気を燃焼室ケーシング141の内壁に
対して鋭角的に衝突させて、燃焼用空気流れに燃焼室ケ
ーシング141の内壁接線方向成分を発生させるもので
ある。
【0023】なお、ウィック144に保持された燃料
は、着火時(始動時)においては、燃焼室142内でウ
ィック144の表面近傍に設置された燃料を加熱するグ
ロープラグ等の加熱手段(図示せず。)の熱により蒸発
して燃焼用空気と混合して燃焼し、着火後、安定燃焼状
態になったときにおいては、火炎の輻射熱により蒸発し
て燃焼用空気と混合して燃焼する。
【0024】また、146は燃焼室142に連通して、
燃焼室142にて発生した燃焼ガスを排気口146aに
導く円筒状の内筒管(排気管)であり、147は内筒管
146の外側を覆うように設けらた円筒状の外筒管であ
り、両筒管146、147は、両者146、147の中
心を一致させた状態で二重管構造を形成している。
【0025】そして、内筒管146と外筒管147との
間に形成された空間(以下、この空間を冷却水通路と呼
ぶ。)148に冷却水(流体)が流通することにより、
燃焼ガスと冷却水とが熱交換(冷却水が加熱)されて、
ヒータコア13に供給する冷却水が加熱される(以下、
内筒管146と外筒管147とからなる部位を熱交換器
18と呼ぶ。)。
【0026】なお、冷却水との熱交換を終えた燃焼ガス
は、排気口146aから大気中に放出される。そこで、
本実施形態では、内筒管146を経て大気中に放出され
る経路を第1排気通路146bと呼ぶ。
【0027】ここで、冷却水通路148は、外筒管14
7の軸方向と平行に延びる仕切部材(図示せず。)によ
り外筒管147の周方向に複数本の通路に仕切られてい
るとともに、外筒管217の長手方向一端側(燃焼室1
42側)にヒータコア13の冷却水入口側に接続される
流出口149bを設け、他端側(排気口146a側)に
エンジン1の冷却水出口側に接続される流入口149a
を設けたものである。
【0028】因みに、219cは、流入口149aから
流入した冷却水を複数本の冷却水通路148に分配供給
する第1タンク部であり、219dは、複数本の冷却水
通路148から流出する冷却水を集合回収して流出口1
49bに導くものである。
【0029】なお、内筒管146及び外筒管147から
なる二重管は、アルミニウム材から押し出し加工又は引
く抜き加工にて一体成形されており、その一体成形した
二重管の外筒管147のうち第1、2タンク部219
c、219dに対応する部位を、切削削除することによ
って第1、2タンク219c、219d用の空間を形成
し、一体成形した二重管と第1、2タンク219c、2
19dとをろう付け又は溶接等の接合手段により接合し
ている。
【0030】ところで、内筒管146と燃焼室142と
の接続部には、燃焼式ヒータ14の排気口141aを、
内筒管146(第1排気通路146b)及びエンジン1
の吸気管2に接続された第2排気管(第2排気通路)1
9の両者に連通させる分岐ジョイント20が設けられて
おり、この分岐ジョイント20と燃焼室142(排気口
141a)との接続部には、燃焼室142から内筒管1
46に流入するガス流れを絞る絞り手段141bが設け
られている。
【0031】なお、本実施形態では、絞り手段141b
のオリフィス141cの断面積を燃焼室142の断面積
(内径寸法d1(<d2))より小さくするとともに、
燃焼室142(燃焼室ケーシング142)の中心軸に対
してオリフィス141cの中心軸を偏心させた状態で絞
り手段141bをヒータケーシング143に固定してい
る。
【0032】また、燃焼ガスが流通するガス通路(第1
排気通路146b)のうち熱交換器18より燃焼ガス流
れ下流側には、図1に示すように、ガス通路(第1排気
通路146b)を開閉する第1開閉バルブ(バルブ手
段)21が設けられ、第2排気管(第2排気通路)19
とエンジン1の吸気管2との接続部位には、第2排気管
19を開閉する第2開閉バルブ22が設けられている。
そして、両開閉バルブ21、22のを開閉制御すること
により燃焼ガスの流通状態を制御している。
【0033】なお、両開閉バルブ21、22、吸気切替
バルブ17、燃料ポンプ及び燃焼式ヒータ(エアポンプ
145)は、図3に示すように、電子制御装置(EC
U)23により制御されており、ECU23には車両用
暖房装置(A/Cスイッチ)24及びエンジン1の始動
スイッチ(イグニッションスイッチ)25からの信号が
入力されている。
【0034】次に、本実施形態の作動を述べる。
【0035】図4は各バルブ17、21、22の作動状
態等を示す図表であり、以下、この図表に従って作動を
述べる。
【0036】1.プレ暖房運転(プレヒート)モード このモードは、エンジン1の始動前に車室内を暖房する
ためのモードであり、遠隔操作(リモートコントロー
ル)又は事前に設定されたタイマー等により燃焼式ヒー
タ14を始動し、ヒータコア13に燃焼式ヒータ14に
て加熱された冷却水(温水)を供給する。
【0037】このとき、第1ヒータ吸気管16aから燃
焼用の空気を燃焼式ヒータ14に供給するように吸気切
替バルブ17を作動させるとともに、第1開閉バルブ2
1を開き、かつ、第2開閉バルブ22を閉じることによ
り燃焼ガスを第1排気通路146bを流通させて大気中
に放出する。
【0038】2.エンジン始動(吸気加熱運転)モード このモードは、吸気を加熱することによりエンジン1の
始動性を向上させるものであり、始動スイッチ25が投
入されると同時に燃焼式ヒータ14を始動し、第2ヒー
タ吸気管16bから燃焼用の空気を燃焼式ヒータ14に
供給するように吸気切替バルブ17を作動させるととも
に、第1開閉バルブ21を閉じ、かつ、第2開閉バルブ
22を開くことにより燃焼ガスをエンジン1の吸気管2
に供給する。これにより、高温の燃焼ガスをエンジン1
に供給してエンジン1を加熱し、エンジン1の始動を向
上させる。
【0039】3.エンジン稼働中の暖房運転 燃焼式ヒータ14を始動して、ヒータコア13に燃焼式
ヒータ14にて加熱された冷却水(温水)を供給する。
【0040】このとき、第1ヒータ吸気管16aから燃
焼用の空気を燃焼式ヒータ14に供給するように吸気切
替バルブ17を作動させるとともに、第1開閉バルブ2
1を開き、かつ、第2開閉バルブ22を閉じることによ
り燃焼ガスを第1排気通路146bを流通させて大気中
に放出する。
【0041】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0042】本実施形態によれば、燃焼ガスが流通する
ガス通路(第1排気通路146b)のうち熱交換器18
より燃焼ガス流れ下流側に、燃焼ガス流れを制御する第
1開閉バルブ21が設けられているので、第1開閉バル
ブ21は、熱交換器18にて熱交換(冷却)された比較
的温度の低い燃焼ガスに晒されることとなる。
【0043】したがって、第1開閉バルブ21を比較的
耐熱性の低い材料にて製造しても耐熱性の低下に伴う耐
久性(信頼性)の悪化を招くことがないので、燃焼式ヒ
ータ装置(車両暖房装置及び吸気加熱システム)の製造
原価低減を図ることができる。
【0044】また、内筒管146と燃焼室142との接
続部には、燃焼室142から内筒管146に流入するガ
ス流れを絞る絞り手段141bが設けられているので、
燃焼室142内の火炎や燃焼ガスが内筒管(排気管)1
46側に過度に流出してしまうことを防止できる。した
がって、燃焼室142内の火炎が失火してしまうことを
防止できるので、安定的に燃料を燃焼させることができ
る。
【0045】また、燃焼用空気に旋回成分を与えて燃焼
室142内でスワールを発生させているので、燃焼用空
気と燃料との混合を促進するとともに、火炎が速やかに
燃焼室142内に伝播するので、燃焼効率を向上させる
ことができる。
【0046】また、燃焼室142(燃焼室ケーシング1
42)の中心軸に対して内筒管146の中心軸が偏心し
ているので、燃焼室142から内筒管(排気管)146
に流出するガス流により燃焼室142内のスワール発生
が促進されるので、より一層燃焼効率を向上させること
ができる。
【0047】(第2実施形態)第1実施形態では、燃焼
ガスが流通するガス通路(第1排気通路146b)のう
ち熱交換器18より燃焼ガス流れ上流側に、第1排気通
路146bと第2排気管19との分岐部(分岐ジョイン
ト20)を設けたが、本実施形態は、図5に示すよう
に、分岐ジョイント20を廃止して、第2排気管(吸気
管側ガス通路)19を内筒管146に直接に連通するよ
にしたものである。
【0048】なお、第2排気管(吸気管側ガス通路)1
9は、第2排気管19の端部に溶接された円盤状のフラ
ンジ部19aと外筒管147とをボルト(図示せず。)
にて締結することにより外筒管147(熱交換器18)
に固定されている。
【0049】(第3実施形態)上述の実施形態では、吸
気切替バルブ17により燃焼式ヒータ14に供給する燃
焼用の空気を第1ヒータ吸気管16aから導入する場合
と第2ヒータ吸気管16bから導入する場合とを切り替
えたが、本実施形態は、図6に示すように、吸気切替バ
ルブ17を廃止し、第1ヒータ吸気管16aを開閉する
第3開閉バルブ17a及び第2ヒータ吸気管16bを開
閉する第4開閉バルブ17bを設けるとともに、第3、
4開閉バルブ17a、17bを交互に切替制御するもの
である。
【0050】これにより、第1〜4開閉バルブ21、2
2、17a、17bを同一のものとすることができるの
で、部品の共通化により製造原価低減を図ることができ
る。
【0051】(第4実施形態)本実施形態は、図7に示
すように、熱交換器18の排気流れ下流側に燃焼式ヒー
タ14の排気をエンジン1の排気管3のうち三元触媒7
の排気流れ上流側に導くヒータ排気管(第3排気通路)
26を設けるとともに、ヒータ排気管26の連通状態を
制御する第5開閉バルブ27を設けたものである。
【0052】以下、本実施形態の作動述べる。
【0053】1.プレ暖房運転(プレヒート)モード 遠隔操作(リモートコントロール)又は事前に設定され
たタイマー等により燃焼式ヒータ14を始動し、ヒータ
コア13に燃焼式ヒータ14にて加熱された冷却水(温
水)を供給する。
【0054】このとき、第1ヒータ吸気管16aから燃
焼用の空気を燃焼式ヒータ14に供給するように吸気切
替バルブ17を作動させるとともに、第1開閉バルブ2
1及び第2開閉バルブ22を閉じ、かつ、第5開閉バル
ブ27を開くことにより燃焼ガスヒータ排気管26を経
由させてエンジン1の排気管3から大気中に放出する。
【0055】これにより、燃焼式ヒータ14の燃焼ガス
により三元触媒7が加熱されるので、三元触媒7を早期
に活性化温度まで昇温させることができる。
【0056】2.エンジン始動(吸気加熱運転)モード このモードは、吸気を加熱することによりエンジン1の
始動性を向上させるものであり、始動スイッチ25が投
入されると同時に燃焼式ヒータ14を始動し、第2ヒー
タ吸気管16bから燃焼用の空気を燃焼式ヒータ14に
供給するように吸気切替バルブ17を作動させるととも
に、第1開閉バルブ21を閉じ、かつ、第2開閉バルブ
22を開くことにより燃焼ガスをエンジン1の吸気管2
に供給する。これにより、高温の燃焼ガスをエンジン1
に供給してエンジン1を加熱し、エンジン1の始動を向
上させる。
【0057】3.エンジン稼働中の暖房運転 燃焼式ヒータ14を始動して、ヒータコア13に燃焼式
ヒータ14にて加熱された冷却水(温水)を供給する。
【0058】このとき、第1ヒータ吸気管16aから燃
焼用の空気を燃焼式ヒータ14に供給するように吸気切
替バルブ17を作動させるとともに、第1開閉バルブ2
1を開き、かつ、第2開閉バルブ22及び第5開閉バル
ブ27を閉じることにより燃焼ガスを第1排気通路14
6bを流通させて大気中に放出する。
【0059】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、本発明に係る燃焼式ヒータ装置を車両暖房装置及び
吸気加熱システムに適用したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、その他の装置にも適用することがで
きる。
【0060】また、上述の実施形態では、熱交換器18
は内筒管146と外筒管147とからなる二重円筒式の
ものであったが、本発明はこれに限定されるものではな
く、その他の形式の熱交換器であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る燃焼式ヒータ装置
を用いた車両用暖房装置及び吸気加熱システムの模式図
である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る燃焼式ヒータ装置
の模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る燃焼式ヒータ装置
を用いた車両用暖房装置の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る燃焼式ヒータ装置
の作動を示す図表である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る燃焼式ヒータ装置
の模式図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る燃焼式ヒータ装置
の模式図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る燃焼式ヒータ装置
の模式図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…吸気管、3…排気管、13…ヒータ
コア、14…燃焼式ヒータ、18…熱交換器、17…切
替バルブ、21…第1開閉バルブ(バルブ手段)、22
…第2開閉バルブ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼させて熱を発生させる燃焼式
    ヒータ(14)と、 前記燃焼式ヒータ(14)から排出される燃焼ガスと流
    体とを熱交換する熱交換器(18)と、 前記燃焼ガスが流通するガス通路(146b)のうち前
    記熱交換器(18)より燃焼ガス流れ下流側に設けら
    れ、前記燃焼ガスの流通状態を制御するバルブ手段(2
    1)とを備えることを特徴とする燃焼式ヒータ装置。
  2. 【請求項2】 燃料を燃焼させる燃焼室(142)を有
    する燃焼式ヒータ(14)と、 前記燃焼室(142)に連通して前記燃焼室(142)
    にて発生した燃焼ガスを排気口(146a)に導く内筒
    管(146)、及び前記内筒管(146)の外側を覆う
    ように設けらた外筒管(147)を有して構成され、前
    記内筒管(146)と前記外筒管(147)との間に形
    成された空間(148)に流体を流通させることによ
    り、この流体と前記燃焼ガスと熱交換を行う熱交換器
    と、 前記燃焼ガスが流通するガス通路(146b)のうち前
    記熱交換器(18)より燃焼ガス流れ下流側に設けら
    れ、前記燃焼ガスの流通状態を制御するバルブ手段(2
    1)とを備えることを特徴とする燃焼式ヒータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の燃焼式ヒータ装
    置を備える内燃機関(1)の吸気を加熱する吸気加熱シ
    ステムであって、 前記燃焼式ヒータ(14)と前記熱交換器(18)との
    間には、前記内燃機関(1)の吸気管(2)に連なる吸
    気管側ガス通路(19)が接続されており、 前記内燃機関(1)の吸気を加熱する際には、前記バル
    ブ手段(21)を閉じることを特徴とする吸気加熱シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の燃焼式ヒータ装置を備
    える内燃機関(1)の吸気を加熱する吸気加熱システム
    であって、 前記内筒管(146)には、前記内燃機関(1)の吸気
    管(2)に連なる吸気管側ガス通路(19)が接続され
    ており、 前記内燃機関(1)の吸気を加熱する際には、前記バル
    ブ手段(21)を閉じることを特徴とする吸気加熱シス
    テム。
  5. 【請求項5】 大気中から空気を導入し、前記燃焼式ヒ
    ータ(14)に燃焼用の空気を供給する第1ヒータ吸気
    管(16a)と、 前記内燃機関(1)の吸気管(2)から空気を導入し、
    前記燃焼式ヒータ(14)に燃焼用の空気を供給する第
    2ヒータ吸気管(16b)とを備え、 前記内燃機関(1)の吸気を加熱する際には、前記第2
    ヒータ吸気管(16b)から空気を導入して前記燃焼式
    ヒータ(14)に供給することを特徴とする吸気加熱シ
    ステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106525283A (zh) * 2016-12-09 2017-03-22 中国船舶重工集团公司第七研究所 一种开关阀的试验装置

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