JP3774991B2 - 車両用暖房装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼式ヒータ、特に、触媒燃焼器と、熱源液体(温水等)が循環する熱交換器とを一体化した熱交換器構成を有する車両用暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平6−143985号公報では、触媒燃焼器を用いた車両用暖房装置が提案されており、この従来装置では触媒燃焼器の燃焼ガスと温水とを熱交換する熱交換器と、この熱交換器で加熱された温水と暖房空気とを熱交換する熱交換器とを別々に備えている。
【0003】
このように、触媒燃焼器の燃焼ガスで温水を加熱するため、電気自動車のように、高温のエンジン冷却水を温水源として利用できない車両においても、温水を熱源とした車室内暖房を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、温水加熱用の熱交換器と暖房空気加熱用の熱交換器とを別々に備えているので、暖房始動時には、最初に温水加熱用の熱交換器と暖房空気加熱用の熱交換器とを連結する配管内の低温の温水が暖房空気加熱用の熱交換器に循環してくるとともに、配管途中での放熱ロスが発生する。その結果、車室内暖房に必要な高温の温風を吹き出すまでの暖房立ち上げ時間が長くなってしまうという不具合がある。
【0005】
また、温水加熱用の熱交換器と暖房空気加熱用の熱交換器とがそれぞれ別々に構成されているため、この両者を合わせた全体の体格がどうしも大きくなり、車両への搭載スペースが増大する。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、暖房立ち上げ時間を短縮できるとともに、車両への搭載スペースを縮小できる車両用暖房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
触媒燃焼を用いると、燃焼ガスがクリーンであり、煤の発生を抑制できるため、燃焼ガスと熱源液体(温水等)とを熱交換する熱交換コア部を、熱源液体と暖房空気とを熱交換する熱交換コア部と同一構成としても不都合なく使用できる。この点に着目して、本発明では、暖房空気加熱用熱交換器の熱交換コア部の一部にて、燃焼ガスと熱源液体との熱交換を行う構成とすることにより、上記目的を達成しようとするものである。
【0007】
すなわち、上記目的を達成するため、請求項1〜4記載の発明では、燃料を燃料空気混合室(29)に供給する燃料供給装置(29、40、45、46)と、燃焼用空気を燃料空気混合室(29)に供給する燃焼用空気供給装置(24、25)と、
燃料空気混合室(29)で混合された燃料と空気の混合気を触媒燃焼させる触媒体(30)を配置した燃焼室(31)と、
熱源となる液体と暖房空気とを熱交換して暖房空気を加熱する熱交換器(10)とを備え、
この熱交換器(10)に、燃焼室(31)からの燃焼ガスと熱源液体とを熱交換して熱源液体を加熱する第1コア部(19)と、熱源液体と暖房空気との熱交換を行う第2コア部(20)とを一体に構成し、
熱源液体の上流側に第1コア部(19)を配置し、熱源液体の下流側に第2コア部(20)を配置したことを特徴としている。
【0008】
これによると、第1コア部(19)において燃焼ガスで加熱された熱源液体(温水等)を、その加熱直後に第2コア部(20)に流入させ、ここで暖房空気と熱交換して、暖房空気を加熱できる。
従って、暖房始動時に第2コア部(20)に対して配管内の低温の熱源液体が最初に循環してくるということがなくなり、しかも、配管途中での放熱ロスもなくなるので、暖房効果を急速に立ち上げることができ、暖房立ち上げ時間を従来技術に比して大幅に短縮できる。また、燃焼ガスがクリーンな触媒燃焼であるため、煤の発生を抑制できる。そのため、燃焼ガスが第1コア部(19)を通過しても、長期にわたって、熱交換性能を良好に維持できる。
【0009】
さらに、第1コア部(19)と第2コア部(20)とを一体に構成しているから、この両者(19、20)を合わせた全体の体格を大幅に小型化でき、車両への搭載スペースも縮小でき、実用上極めて有利である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1〜5は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は正面図、図2は図3のB−Bの断面図、図3は図2のA−A断面図である。10は本発明による熱交換器(ヒータコア)で、温水入口側タンク11と、温水出口側タンク12と、この両タンク11、12の間に設けられた熱交換用コア部13とを有している。
【0011】
温水入口側タンク11には車両の水冷式エンジン14からの温水(エンジン冷却水)が流入する入口パイプ11aが設けられ、温水出口側タンク12には温水を外部へ流出させ、エンジン14側に還流させる出口パイプ12aが設けられている。各タンク11、12はそれぞれタンク本体部と、このタンク本体部の開口端面を閉じるシートメタルとからなり、図1の上下方向が長手方向となる周知のタンク構造である。そして、各タンク11、12のシートメタルには偏平状のチューブ挿入穴(図示せず)が多数個、図1の上下方向に1列または複数列並んで形成されている。
【0012】
熱交換用コア部13は図4に拡大図示すにように、暖房用空気の流れ方向(図3の矢印a方向)に対して平行な断面偏平状に形成された偏平チューブ13aを多数個図1の上下方向に並列配置している。そして、この多数個の偏平チューブ13a相互の間に波形状に成形されたコルゲートフィン(フィン部材)13bを配置し接合している。このコルゲートフィン13bには周知のごとく暖房用空気の流れ方向に対して所定角度で斜めに多数のルーバ(図示せず)が切り起こし成形されており、このルーバの成形によりフィン熱伝達率を向上させている。
【0013】
偏平チューブ13aの両端開口部は各タンク11、12のシートメタルのチューブ挿入穴内にそれぞれ挿通され、接合される。従って、本例の熱交換器10では温水入口側タンク11に流入した温水は、温水熱交換用コア部13の偏平チューブ13aを通って、温水出口側タンク12に対して図3、4の矢印bに示す一方向(左側から右側への一方向)に流れる、いわゆる全パスタイプ(一方向流れタイプ)として構成されている。
【0014】
また、本例の熱交換器10では、上記各構成部品11、12、13のすべてがアルミニウム(アルミニウム合金も含む)にて成形されており、一体ろう付けにて組付られる。
図1に示す温水回路15において、温水弁16はエンジン14から熱交換器10への温水の流れを制御するものであり、ウォータポンプ17はエンジン14により駆動され、温水を図1の温水回路15に循環するものである。水温センサ18は熱交換器10出口での温水温度を感知するものである。
【0015】
そして、熱交換器10の熱交換用コア部13は、図3に示すように、第1コア部19と、第2コア部20との2つの部分に区分されている。第1コア部19は、熱交換用コア部13のうち、空調ケース21の外部に配置される部分であり、これに対し、第2コア部20は空調ケース21内に配置され、収容される部分である。
【0016】
第1コア部19は空調ケース21の外部にて触媒燃焼器22の燃焼ガスと偏平チューブ13a内の温水との間で熱交換して温水を加熱する部分であって、第1コア部19は熱交換用コア部13のうち温水入口側に配置されている。
一方、第2コア部20は、空調ケース21内を送風される暖房空気と、偏平チューブ13a内を流通する温水との間で熱交換して暖房空気を加熱する部分であって、第1コア部19にて加熱されて温度上昇した温水がその加熱直後に第2コア部20において暖房空気を加熱できるようにしてある。
【0017】
次に、触媒燃焼器22は、耐熱金属で形成されたハウジング部材23を備えており、このハウジング部材23の上方部に燃焼用の吸気を送り込む電動エアポンプ24が配置されている。このエアポンプ24の吸入口24aには消音用マフラー25が設置されている。エアポンプ24の吐出側には吸気予熱パイプ26が接続されており、この吸気予熱パイプ26はハウジング部材23の内部に上下方向に延びるように配置され、ハウジング部材23内の燃焼ガスと吸気とを熱交換することにより吸気を予熱する。
【0018】
吸気予熱パイプ26の出口部は図2の下方端に設けられ、この出口部には燃焼始動時に吸気を予熱する吸気予熱ヒータ27が配置されている。この吸気予熱ヒータ27は、例えば、格子状に形成された電気発熱体で構成され、吸気を加熱する。ハウジング部材23の底部には燃料供給パイプ28が配置され、この燃料供給パイプ28の先端部から液体燃料が燃料空気混合室29内に噴霧される。
【0019】
ここで、燃料空気混合室29はハウジング部材23内の底部側に形成され、吸気予熱器27を通過した吸気(燃焼用空気)と燃料供給パイプ28のノズル部から噴霧された液体燃料とを混合するためのものである。
そして、ハウジング部材23の内部において、燃料空気混合室29の上方側には、触媒体30を配置した燃焼室31を形成している。ここで、触媒体30の全体形状は図3に示すように円筒状であって、多数の微細な通路を有するハニカム状の触媒担体に貴金属触媒を担持した構成からなる。より具体的に述べると、ハニカム状の触媒担体は例えばセラミック製が好適であり、貴金属触媒としては白金、パラジウム等の貴金属が好適である。
【0020】
さらに、触媒体30の下方側、すなわち、燃料と空気との混合気の入口側には、電気発熱体で構成された触媒予熱ヒータ32が配置され、燃焼始動時に触媒体30を予熱する。また、ハウジング部材23の内部において、吸気予熱パイプ26の周囲にはハウジング部材23の上方から下方へ向かう燃焼ガス流路33が形成されており、この燃焼ガス流路33は第1コア部19の上流側に位置している。
【0021】
前述した熱交換器10の第1コア部19は図2、3に示すようにハウジング部材23と排気ダクト34との間に気密に配置され、この排気ダクト34によって第1コア部19下流側の燃焼ガス流路34aが形成されている。
燃焼ガス流路33からの燃焼ガスは偏平チューブ13aとコルゲートフィン13bとの間隙を通過して、排気ダクト34内の燃焼ガス流路34a内に流入する。そして、燃焼ガス流路34aの底部には排気口35が設置されており、この排気口35に排気管36が接続されている。この排気管36の先端は車両外側の後方等に燃焼ガスを排出するための排気パイプ37に繋がっている。
【0022】
また、前述した燃料供給パイプ28と燃料タンク38との間を連結する燃料配管39に、タンク38内の液体燃料を圧送する電動燃料ポンプ40が備えられている。ここで、燃料タンク38は車両エンジン14のための車両既設のものと共用でよい。従って、液体燃料は車両エンジン14と同じ燃料(ガソリンまたは軽油)である。
【0023】
ところで、触媒燃焼によって生じる燃焼ガスの温度は800℃程度であり、一方、暖房に用いる温水の温度は80℃程度で、温水との熱交換によって暖められた暖房空気温度は50℃程度である。従って、熱交換器10の熱交換用コア部13において、燃焼ガスと温水との熱交換を行う第1コア部19の方が温度差が大となり、温水と暖房空気との熱交換を行う第2コア部20の方が温度差が小となる。
【0024】
従って、熱通過率は第1コア部19の方が第2コア部20より大きくなる。そして、第1コア部19と第2コア部20とで伝熱量は概略同じとなるように、両コア部19、20の伝熱面積を設定するので、図1、3から分かるように、第1コア部19の伝熱面積が小で、第2コア部20の伝熱面積が大となる。
次に、図5により第1実施形態における電気制御の概要を説明すると、電子制御装置41はマイクロコンピュータ等から構成されるものであって、上記した電気機器(24、27、32、40)の作動を制御するものである。電子制御装置41には水温センサ18から熱交換器10出口の水温信号、熱交換器10吹出側に設置された空気温センサ42(図3参照)からの暖房空気温信号、乗員により手動操作される温度設定器43からの設定温信号、乗員により手動操作される作動スイッチ44からの暖房作動信号等が入力される。
【0025】
なお、温度設定器43、作動スイッチ44等の操作部材は周知のごとく車室内前部の計器盤近傍に設置される空調操作パネル(図示せず)に設置される。電子制御装置41は予め設定されたプログラムに従って上記入力信号の演算処理を行って、上記した電気機器の作動制御のための出力を発生する。
次に、上記構成において第1実施形態の作動を説明する。いま、作動スイッチ44が投入されると、触媒燃焼器22が始動され、まず最初に、吸気予熱ヒータ27と触媒予熱ヒータ32に通電し、この両ヒータ27、32を発熱させる。触媒予熱ヒータ32の発熱により触媒体30の温度が活性温度に達するまで(例えば、軽油等の燃料を用いる場合は350℃以上になるまで)十分に触媒体30を予熱する。
【0026】
そして、触媒体30の温度が活性温度に達するに必要な通電時間が経過すると、エアポンプ24と燃料ポンプ40に作動の指令が送られ、予め始動時の燃焼能力に応じて決められた量の吸気と燃料が燃料空気混合室29に供給される。ここで、エアポンプ24により送りこまれる吸気も吸気予熱ヒータ27の発熱により予熱される。
【0027】
それ故、吸気予熱ヒータ27によって高温となった吸気中に燃料が吹き込まれ、気化混合した後、活性温度になっている触媒体30に吸気と燃料の混合気が到達し、触媒体30上で燃焼反応が起こり、高温の燃焼ガスが生成される。この燃焼ガスは触媒反応を利用した完全燃焼によって形成されるため、クリーンなガスであって、煤が全く含まれないものとなっている。
【0028】
従って、フィンアンドチューブ型のコア部を形成する第1コア部19において、フィン13bの間隔が詰まった微小な間隙を燃焼ガスが通過しても、煤による目詰まり等の問題が生じない。
そして、燃焼ガスは吸気予熱パイプ26内の吸気と熱交換して吸気を予熱した後に、熱交換器10の第1コア部19を通り、第1コア部19のチューブ13a内を流れる温水と熱交換し、温水を加熱する。次に、燃焼ガスは排気ダクト34内の燃焼ガス流路34aを通って排気口35から外部へ排出される。
【0029】
燃焼が始まると、吸気、触媒体30とも、その燃焼熱で加熱されるため、吸気予熱ヒータ27と触媒予熱ヒータ32への通電は停止される。第1コア部19を通過する間に加熱されたチューブ13a内の温水は、その加熱直後に、第2コア部20のチューブ13a内に移動し、空調ケース21内を送風される暖房用空気と熱交換し暖房用空気を加熱する。
【0030】
従って、温水配管途中での放熱ロスを生じることなく、温水を熱源として暖房用空気を効果的に加熱することができる。この加熱空気(温風)は空調ケース21の空気下流端の下方部に開口しているフット吹出口(図示せず)から車室内に吹き出され、車室内を暖房する。
そして、暖房用空気との熱交換で温度の下がった温水は図1に示す温水回路15によりエンジン14に還流して、エンジン14にて加熱された後に、再び熱交換器10を循環する。
【0031】
以上の説明から理解されるように、触媒燃焼器22の燃焼ガスで温水を加熱すして車室内の暖房を行うことができるため、エンジン始動直後のエンジン水温が低いときや、寒冷時のようにエンジン暖機終了後でもエンジン水温が十分上昇しないとき、あるいはエンジンの燃焼効率の向上によりエンジン水温が十分上昇しない低熱源車両等においても、暖房効果を高めることができる。
【0032】
なお、燃焼能力は空調用電子制御装置41において演算される必要暖房能力の指令値によって決定され、燃焼作動が定常状態に入った後は、水温センサ18からの熱交換器出口水温信号、空気温センサ42からの暖房空気温信号、乗員により手動操作される温度設定器43からの設定温信号等をフィードバックし所定の暖房能力となるように、エアポンプ24および燃料ポンプ40の回転数を制御して、燃焼能力(燃焼空気量と燃料供給量)が制御される。
【0033】
燃焼作動の停止時は、燃料ポンプ40を停止して燃料の供給を停止することにより、煤、スモークの発生なしに燃焼作動を停止することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、触媒燃焼器22として吸気予熱パイプ26を用いる構成のものについて説明したが、本発明はこのようなものに限られるものではなく、例えば、図6の第2実施形態に示すように、吸気予熱パイプ26を廃止して、燃料空気混合室29にエアポンプ24からの吸気を直接吹き込み、燃料空気混合室29内部で触媒体30からの輻射熱によって吸気の加熱を行なう構成としてもよい。
【0034】
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、燃料空気混合室29内に燃料供給パイプ28の先端部から液体燃料を噴出させる構成としているが、本発明はこのような燃料供給方法に限られるものではなく、例えば、図7の第3実施形態に示すように、インジェクタ45を用いて燃料を燃料空気混合室29内に霧状に吹き込む構成としても良い。この場合、燃料供給系はノズル状の微小噴射口から燃料を霧状に噴霧するインジェクタ45、このインジェクタ45への燃料供給圧を調整するプレッシャレギュレータ46、および燃料ポンプ40により構成され、燃料供給量はインジェクタ45の噴射間隔、噴射回数で制御することができる。
【0035】
(他の実施形態)
なお、第1実施形態では暖房用熱交換器10に温水を循環する温水回路15を車両のエンジン冷却系水路と繋がった構成としているが、暖房用熱交換器10に温水を循環する温水回路15を車両のエンジン冷却系水路から分離して独立に構成してもよい。この場合は、温水の温度変化に基づく体積変化を吸収するためのリザーバタンクを温水回路15の中に備えることが好ましい。
【0036】
また、本発明は水冷式エンジンを搭載していない電気自動車にももちろん適用可能であり、この場合は、必然的に、暖房用熱交換器10に温水を循環する温水回路15を独立に構成することになる。
また、第1実施形態では触媒燃焼器22の燃料を車両エンジン用の燃料と共通としているが、車両エンジン用とは異なる燃料を用いてもよい。また、液体燃料でなく気体燃料を用いる構成としてもよい。
【0037】
また、第1実施形態では触媒燃焼器22の触媒予熱ヒータ32を触媒体30と別に配置する構成としているが、触媒体30自身に予熱ヒータ32を内蔵して、この予熱ヒータ32に通電することにより、触媒体30を直接加熱する構成としても良い。
また、第1実施形態では排気管36の先端に車両外側の後方等に燃焼ガスを排出するための排気パイプ37を設けているが、排気パイプ37を車両エンジンルーム等へ向けて配置する構成としても良い。
【0038】
また、触媒体30の構成も第1実施形態に限られるものではなく、例えば、貴金属触媒の代わりに触媒種として酸化金属を用いたものでも良い。要は、供給された混合気を燃焼反応させることができる触媒であれば、何でもよい。
また、上記の各実施形態では、熱交換器10に循環する熱源液体が温水である場合について説明したが、熱源液体としてエンジンオイルのような油類を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の温水回路を含む、熱交換器構成の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の燃料供給系を含む、熱交換器構成の断面図で、図3のB−B断面を示す。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態における燃焼ガスと温水との熱交換を行う第1コア部の部分斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態における電気制御ブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態の燃料供給系を含む、熱交換器構成の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の燃料供給系を含む、熱交換器構成の断面図である。
【符号の説明】
10…熱交換器、13…熱交換用コア部、13a…チューブ、
13b…フィン、19…第1コア部、20…第2コア部、21…空調ケース、
22…触媒燃焼器、23…ハウジング部材、24…エアポンプ、
28…燃料供給パイプ、29…燃料空気混合室、30…触媒体、31…燃焼室、
33、34a…燃焼ガス流路、34…排気ダクト、38…燃料タンク、
40…燃料ポンプ。

Claims (4)

  1. 燃料と燃焼用空気とを混合する燃料空気混合室(29)と、燃料タンク(38)からの燃料を前記燃料空気混合室(29)に供給する燃料供給装置(39、40、45、46)と、
    燃焼用空気を前記燃料空気混合室(29)に供給する燃焼用空気供給装置(24、25、26)と、
    前記燃料空気混合室(29)で混合された燃料と空気の混合気を触媒燃焼させる触媒体(30)を配置した燃焼室(31)と、
    熱源となる液体と暖房空気とを熱交換して暖房空気を加熱する熱交換器(10)とを備え、
    この熱交換器(10)に、前記燃焼室(31)からの燃焼ガスと前記熱源液体とを熱交換して前記熱源液体を加熱する第1コア部(19)と、前記熱源液体と前記暖房空気との熱交換を行う第2コア部(20)とを一体に構成し、
    前記熱源液体の上流側に前記第1コア部(19)を配置し、前記熱源液体の下流側に前記第2コア部(20)を配置したことを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 前記第2コア部(20)は前記暖房空気が送風される空調ケース(21)内に配置され、
    前記第1コア部(19)は前記空調ケース(21)の外部に配置され、前記燃焼室(31)からの燃焼ガスが通過する燃焼ガス流路(33、34a)と連通していることを特徴とする請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. 前記燃料空気混合室(29)、前記燃焼室(31)、前記燃焼ガス流路のうち、前記第1コア部(19)上流側の燃焼ガス流路(33)を形成するハウジング部材(23)と、
    前記燃焼ガス流路のうち、前記第1コア部(19)下流側の燃焼ガス流路(34a)を形成する排気ダクト(34)とを備え、
    前記ハウジング部材(23)と前記排気ダクト(34)との間に前記第1コア部(19)を配置したことを特徴とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
  4. 前記第1コア部(19)および前記第2コア部(20)は、この両コア部(19、20)を貫通するように配置され、前記熱源液体が流通するチューブ(13a)と、このチューブ(13a)に接合されたフィン(13b)とから構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用暖房装置。
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