JP2001330212A - 燃焼式加熱装置 - Google Patents

燃焼式加熱装置

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JP2001330212A
JP2001330212A JP2000154413A JP2000154413A JP2001330212A JP 2001330212 A JP2001330212 A JP 2001330212A JP 2000154413 A JP2000154413 A JP 2000154413A JP 2000154413 A JP2000154413 A JP 2000154413A JP 2001330212 A JP2001330212 A JP 2001330212A
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Japan
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combustion
air
chamber
air supply
supply port
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JP2000154413A
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English (en)
Inventor
Takatomo Narahara
崇伴 楢原
Akio Matsuoka
彰夫 松岡
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼式加熱装置において、構造の複雑化、コ
ストの上昇、大型化等の問題を伴うことなく、2段燃焼
を実現してサーマルNOx を減少させる。 【解決手段】 ウイック9のような燃料気化手段が設け
られた第1燃焼室11を形成する第1燃焼筒8と、絞り
開口7aを有する隔壁7を介して第1燃焼室の下流側に
接続する第2燃焼室14を形成する第2燃焼筒13と、
第1燃焼室に向かって開口する空気供給口21及び第2
燃焼室に向かって開口する空気供給口7bの双方へ燃焼
用空気を分流させて供給するための空気室12を形成す
る空気筒6を設けている。燃焼用空気は空気室12から
分流して第1燃焼室11と第2燃焼室14へ流入するの
で、総量として完全燃焼に必要な空気量を空気室12へ
供給すれば、第1燃焼室11においては空気量不足にな
るが、双方の燃焼室における燃焼温度が低下してNOx
の発生量を低く抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体燃料を燃焼させ
ることによって被加熱流体を加熱する燃焼式加熱装置に
係り、特に燃焼室の熱負荷が小さくて全体を小型化し得
ることから車両空調用として好適な燃焼式加熱装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−72133号公報には車両用
の加熱装置が示されている。この加熱装置においては、
円筒状の燃焼室がその中心軸線に垂直に設けられた穴明
き隔壁によって前後2つの部分に区分されている。燃焼
室のそれら前後の各部分へそれぞれ燃焼用の空気を供給
するために、燃焼室の周囲に形成された環状室が燃焼室
の穴明き隔壁に対応して設けられた中間壁によって前後
2つの部分に区分されていると共に、環状室の前後の各
部分から空気通過口がそれぞれ燃焼室の前後の各部分に
向かって開口している。そして、環状室の前後の各部分
にそれぞれ別に接続する空気供給管路と、一方の空気供
給管路に挿入された切り換え手段とによって、送風機か
ら圧送される燃焼用の空気が分配されて、それらの各部
分へ別々に供給されるようになっている。
【0003】前述の従来技術においては、穴明き隔壁に
よって区分された燃焼室の前後の各部分へ、空気供給管
路に設けられた切り換え手段によって独立にそれぞれ適
量の燃焼用空気を供給することができることから、加熱
装置の燃焼可能な領域を全負荷から1/10ないし1/
15というような部分負荷までの広い範囲に拡大するこ
とができると記載されている。
【0004】しかしながら、前述の従来技術によれば、
中間壁によって区分された環状室の前後2つの部分へ燃
焼用空気を供給するための空気供給管路をそれぞれ独立
に設けることと、それらの空気供給管路の少なくとも一
部に切り換え手段を設けることが必要になるから、加熱
装置の構造が複雑になって高価なものになると共に、加
熱装置全体が大型化して、加熱装置を空調用として車両
に搭載する場合に困難が伴うという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おけるこのような問題に鑑み、比較的小型の燃焼室を前
後2つの部分に区分して、各部分において段階的に燃焼
を行わせることにより、燃焼室の各部分における燃焼温
度を低下させて燃焼筒の熱負荷を低減し、燃焼筒に高価
な耐熱性材料を使用する必要をなくすと共に、高温の燃
焼によって発生し易い所謂サーマルNOx の発生量を減
少させることができるにもかかわらず、前述の従来技術
のように構造の複雑化や、コストの上昇、大型化等の問
題を派生することがない、改良された燃焼式加熱装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の請求項1
に記載された構成を有する燃焼式加熱装置を提供する。
本発明の燃焼式加熱装置においては、第1燃焼室内の燃
料気化手段によって気化された燃料は、空気筒から供給
される燃焼用空気と共に第1燃焼室内で燃焼するが、燃
焼用空気の量が十分でないので完全燃焼はできない。そ
のために温度上昇が抑えられてサーマルNOx の発生量
が少なくなる。未燃の燃料を含む燃焼ガスは第1燃焼筒
から隔壁の絞り開口を通って第2燃焼筒へ流入し、ここ
で燃焼用空気の不足分が第1燃焼筒の外側に形成された
共通の空気室から供給されて完全燃焼する。しかし、新
たな発熱量は少ないから、第2燃焼筒内でも温度上昇が
抑えられてサーマルNOx の発生量が少なくなる。第2
燃焼室の燃焼ガスは燃焼ガス通路を流れて外部へ放出さ
れるが、その間に熱交換壁を介して熱媒体通路を流れる
エンジン冷却水のような熱媒体へ熱を与えるので、その
熱が車両空調のような目的に利用される。
【0007】このように、本発明の燃焼式加熱装置にお
いては、比較的小型の燃焼室を前後2つの部分に区分し
て従来技術と同様に2段燃焼を行うものであるが、分流
して2つの燃焼室へ供給される燃焼用空気は、従来技術
のように嵩張る独立の空気供給管路や管路の切り換え手
段等を設けないで、共通の空気室から簡単にそれぞれの
空気供給口へ空気を分流させている。しかも、空気供給
手段によって共通の空気室へ供給する燃焼用空気の総量
を最終的に完全燃焼に必要な量として、その配分に切り
換え手段等を用いることがないので、構成が簡単になる
と共に全体が小型化し、安価に製造することができる。
【0008】第1燃焼室内に設けられる燃料気化手段と
しては、例えば液体燃料を表面まで浸透させ得る多孔質
のウイック等が好適である。空気室から第2燃焼室に向
かって開口する空気供給口は、第1燃焼筒と第2燃焼筒
を接続する位置にある絞り開口を有する隔壁自体に形成
することができる。また、この空気供給口は、第2燃焼
筒の円筒面の一部に開口させてもよい。更に、この空気
供給口は、それを通過する燃焼用空気に方向性を与える
ガイドと共に形成してもよい。ガイドを伴う空気供給口
は、例えば切り起こしの方法によって容易に形成するこ
とができる。
【0009】空気供給口とガイドは、それによって案内
される燃焼用空気を円筒形の第2燃焼室の中心に向かっ
て半径方向に指向させるように形成することができる。
その場合は、空気供給口から吹き込まれる燃焼用空気
が、第1燃焼室内から隔壁の絞り開口を通って第2燃焼
室内へ流入する未燃の燃料を含む燃焼ガスに向かって直
接に混入する。また、空気供給口とガイドを、それによ
って案内される燃焼用空気を円筒形の第2燃焼室に対し
て接線方向に指向させるように形成することもできる。
その場合は、空気供給口から吹き込まれる燃焼用空気が
第2燃焼室内に旋回流を発生するので、第1燃焼室内か
ら隔壁の絞り開口を通って第2燃焼室内へ流入する未燃
の燃料を含む燃焼ガスも旋回しながら燃焼用空気と混合
する。従って、いずれの場合も燃焼ガスと燃焼用空気の
混合が促進されて、未燃の燃料は第2燃焼室内で完全に
燃焼することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例としての燃焼
式加熱装置1の要部構造を図1に示す。加熱装置1の大
部分は概ね円筒形のハウジング2の内部に構成される。
ハウジング2は、前方の端壁2aを含むフロントハウジ
ング2bと、後方の円筒部分2c等からなるリアハウジ
ング2dが、突き合わせ面において図示しないボルトの
ような手段によって一体的に締結されたものである。フ
ロントハウジング2bとリアハウジング2dとの継ぎ目
には仕切り板3が挟み込まれて固定されていて、仕切り
板3とフロントハウジング2bの端壁2aとの間に第1
空気室4が区画形成されている。第1空気室4には図示
しない送風機から延びる空気供給管5が入口5aにおい
て接続している。仕切り板3の右側面には実質的にリア
ハウジング2dの円筒部分2cと同軸に無孔円筒形の空
気筒6の開放された端部が取り付けられている。空気筒
6の右端部には耐熱性のある金属等の材料からなる隔壁
7が設けられているが、隔壁7の中央部分には絞り開口
7aと、周囲に比較的小径の空気供給口7bが図2に例
示するように複数個形成されている。空気供給口7bに
ついては後に詳述する。
【0011】空気筒6の内部には、耐熱性金属のような
材料からなる有底円筒状の第1燃焼筒8が空気筒6と同
軸に設けられている。第1燃焼筒8の底部には、多孔質
のセラミックや圧縮された不燃性繊維のブロック等から
なるウイック9が取り付けられている。ウイック9には
第1燃焼筒8の底壁8aを貫通して設けられた燃料供給
管10によって軽油等の燃料が供給されて浸透する。図
示していないが、燃料供給管10に関連して、弁やポン
プ、燃料タンク等が設けられることは言うまでもない。
もっとも、燃焼式加熱装置1が内燃機関を搭載している
車両の空調用として設けられる場合には、これらの機器
の少なくとも一部として内燃機関に設けられた燃料供給
手段の一部を利用することも可能である。
【0012】このようにして、第1燃焼筒8の内部には
空間としての第1燃焼室11が形成されると共に、外部
には空気筒6との間に環状の空間としての第2空気室1
2が形成され、図1に示す左端部において前述の第1空
気室4と連通している。そして、第1燃焼室11の右端
部を区画する前述の隔壁7の下流側には円筒状の第2燃
焼筒13が取り付けられる。第2燃焼筒13の内部には
第2燃焼室14が形成され、第2燃焼室14は隔壁7の
絞り開口7aを介して第1燃焼室11と連通している。
第2燃焼筒13及び空気筒6の外部の空間は燃焼ガス通
路15を形成し、第2燃焼室14の開放された右端部と
接続している。
【0013】第2空気室12は第1燃焼筒8の円筒面に
形成された多数の空気供給口21を介して第1燃焼室1
1と連通しており、空気供給口21を通じて第1燃焼室
11内へ燃焼に必要な空気のうちの大部分を供給する。
本発明の特徴の要部に対応して、第1実施例では、隔壁
7の周辺部分に開口している複数個の空気供給口7b
が、環状の第2空気室12と第2燃焼筒13の周辺部分
とを連通しており、空気供給口7bを通じて燃焼に必要
な空気の残部を第2燃焼室14内へ供給する。
【0014】燃焼ガス通路15の図1における左端下部
に形成された燃焼ガス出口15aは図示しない排気ガス
通路に接続していて、第2燃焼室14から燃焼ガス通路
15を通過した燃焼ガスを排気ガスとして外部へ排出す
る。そして、高温の燃焼ガスが通路15を通過する間
に、熱伝導性の高い材料によって形成された熱交換壁1
7を加熱する。熱交換壁17とリアハウジング2dとの
間には冷却水通路18が形成されていて、車両空調用の
熱媒体としてのエンジンの冷却水が入口19から入って
出口20へ流れるようになっているので、冷却水は通路
18を通過する間に熱交換壁17によって加熱されて車
両空調用に使用される。
【0015】なお、図1に示す16は燃焼式加熱装置1
の始動時に通電可能なグロープラグであって、その発熱
部分は第1燃焼室11内のウイック9の表面(一般的に
は燃料気化手段)に近接した位置に突出して支持され
る。グロープラグ16は通電されたときに赤熱してウイ
ック9の一部を加熱して燃料を蒸発させると共に、燃料
蒸気に点火することができる。
【0016】第1実施例の燃焼式加熱装置1はこのよう
に構成されているから、図示しない送風機から加圧され
た燃焼用空気を空気供給管5を通じて第1空気室4内へ
供給すると、燃焼用空気の大部分は第2空気室12から
第1燃焼筒8の多数の空気供給口21を通過して第1燃
焼室11内へ流入する。第1燃焼室11内に設けられた
ウイック9には燃料供給管10を通って軽油のような液
体燃料が供給され、燃料はウイック9の表面まで浸透し
ている。グロープラグ16に通電して赤熱させると、そ
の熱によってウイック9の表面から燃料が蒸発し、流入
した燃焼用空気の流れに混入して燃料と空気の混合気が
生成される。混合気はグロープラグ16の熱によって着
火し、燃焼ガスは乱流となって第1燃焼室11内を流れ
るので、第1燃焼室11内が高温となってグロープラグ
16への通電を絶ってもウイック9からの燃料の蒸発は
続き、筒内の火焔によって燃焼が維持される。
【0017】第1燃焼室11内で大部分の混合気の燃焼
は完了するが、一部未燃の燃料を含む燃焼ガスが隔壁7
の絞り開口7aを通って第2燃焼筒13内に形成されて
いる第2燃焼室14へ流入する。第2燃焼室14には隔
壁7の周辺部に設けられた数個の空気供給口7bを通っ
て、第1燃焼室11と共用の第2空気室12から直接に
燃焼用空気の一部が供給されているから、燃焼ガスに含
まれる未燃の燃料はここで完全に燃焼する。このため、
空気供給管5から第1空気室4を経て第2空気室12へ
供給される燃焼用空気の総量は、第2燃焼室14におい
て全ての燃料が完全に燃焼を終える程度の量に予め設定
されている。
【0018】従って、第1段目の第1燃焼室11内にお
ける燃焼は若干空気量不足の状態で行われるために、第
1燃焼室11内の燃焼温度が完全燃焼の場合に比べて低
くなる。また、第2段目の第2燃焼室14内における燃
焼は、残った少量の未燃の燃料が完全燃焼をするだけで
あるから、新たな発熱量は少なくて、やはり第2燃焼室
14内の燃焼温度も低くなる。このように燃焼を2段に
分けて行うことによって、第1燃焼室11及び第2燃焼
室14のいずれにおいてもサーマルNOx の発生量が低
くなるので、排気エミッション特性を向上させることが
できる。
【0019】更に、このように2段燃焼を行うと、同じ
理由によって第1燃焼筒8及び第2燃焼筒13の熱負荷
率(燃焼熱量/燃焼室の容積)が小さくなり、燃焼筒の
内壁面の温度がいずれも低く保たれる。特に、燃焼式加
熱装置1の中で最も高い温度に曝される第1燃焼筒8の
内壁面や、隔壁7の絞り開口7a周辺の熱負荷率が大幅
に低減する。これは、第1燃焼筒8や隔壁7を構成する
耐熱性の金属等に比較的安価なものを使用し得るという
コスト面の効果だけでなく、2つの燃焼筒8,13及び
隔壁7の耐久性が高くなって、加熱装置1全体の寿命が
長くなるという効果をもたらす。また、前述の従来技術
のように複雑で嵩張る空気供給管路や切り換え手段等を
必要とせず、隔壁7に簡単に空気供給口7bを設けて2
段燃焼を行うので、小型の加熱装置1において安価に実
施することができる。
【0020】なお、図示実施例においては第1燃焼筒8
の底部にウイック9を設けて、燃料供給管10から供給
される液体燃料をウイック9へ浸透させることによりそ
の表面から蒸発させるようにしているが、図示実施例の
ウイック9は燃料気化手段の一例を示すものであって、
本発明にいう燃料気化手段は必ずしも液体燃料が浸透し
得る多孔質のものであるとは限らず、ノズルからの噴射
霧化作用を利用するものや、回転する皿によって遠心噴
霧するもの等、従来から知られているような各種の燃料
気化手段を利用することができる。
【0021】図3の(A)及び(B)は本発明の第2実
施例としての燃焼式加熱装置22の要部を示すものであ
る。第2実施例の特徴は隔壁7に半径方向の内向きに指
向する数個の空気供給口7cを設けている点にある。即
ち、空気供給口7cを形成するために隔壁7の一部を打
ち抜く際に空気供給口7cの全周を切り離さないで、円
周方向の1辺のみを切断すると共に他の3辺を残して、
切り口が開くように隔壁7の一部を変形させることによ
り、空気供給口7cの開口方向を半径方向の内向きに傾
斜させるのと同時に、燃焼用空気を案内するガイド7d
を形成したものである。
【0022】このような「切り起こし」の方法によって
簡単に空気供給口7cの方向を半径方向の内向きに傾斜
させると共に、ガイド7dを形成することによって、図
3の(A)及び(B)中に矢印で示したように、空気供
給口7cを通過して第2燃焼室14内へ噴出する燃焼用
空気は、第1燃焼室11から隔壁7の絞り開口7aを通
って第2燃焼室14へ流出する未燃の燃料を含む燃焼ガ
スに向かって合流するように流れるので、燃焼ガスと空
気の混合が促進されて、第2燃焼室14における完全燃
焼が確実に行われる。
【0023】図4の(A)及び(B)は本発明の第3実
施例としての燃焼式加熱装置23の要部を示すものであ
る。第3実施例の特徴は隔壁7にその円周方向(接線方
向)に指向する数個の空気供給口7eを設けている点に
ある。即ち、空気供給口7eを形成するために隔壁7の
一部を打ち抜く際に空気供給口7eの全周を切り離さな
いで、半径方向の1辺のみを切断すると共に他の3辺を
残して、切り口が開くように隔壁7の一部を変形させる
ことにより、空気供給口7eの開口方向を円周方向の下
流側へ傾斜させるのと同時に、燃焼用空気を案内するガ
イド7fを形成したものである。
【0024】この場合も「切り起こし」の方法によって
簡単に空気供給口7eの方向を円周方向の下流側向きに
傾斜させると共に、ガイド7fを形成することによっ
て、図4の(B)中に矢印で示したように、空気供給口
7eを通過して第2燃焼室14内へ噴出する燃焼用空気
は、第1燃焼室11から隔壁7の絞り開口7aを通って
第2燃焼室14へ流出する未燃の燃料を含む燃焼ガスに
旋回運動を与えるので、燃焼ガスと空気が共に第2燃焼
室14内で旋回することにより、それらの混合が促進さ
れて、第2燃焼室14における完全燃焼が確実に行われ
る。
【0025】図5及び図6は本発明の第4実施例として
の燃焼式加熱装置24を示すものである。第4実施例に
おいては、第1燃焼筒8と第2燃焼筒13が同程度の直
径を有しており、第2燃焼筒13の前面が全域にわたっ
て第1燃焼筒8の後面に対向している。従って、前出の
各実施例のように両者の段差面に第2燃焼室14への空
気供給口を設けることができない。そこで、第1燃焼筒
8の下流側端の隔壁7と接続する部分における円周上の
数カ所に軸方向の溝8aを形成すると共に、それらの溝
8aに対応する形状の空気供給口7gを、隔壁7の周辺
部に開口させている。第4実施例の他の構成や作用効果
等は第1実施例のそれと同等である。
【0026】図7は本発明の第5実施例としての燃焼式
加熱装置25を示すものである。第5実施例において
は、第1燃焼筒8と第2燃焼筒13が同程度の直径を有
していると共に、空気筒6の下流側先端が隔壁7よりも
後方まで延びていて、そこで縮径して参照符号26によ
って示すように第2燃焼筒13の円筒面に直接に接合さ
れている。第2燃焼筒13の前面が全域にわたって第1
燃焼筒8の後面に対向している。従って、第2空気室1
2から第2燃焼室14へ燃焼用空気を送り込むために、
隔壁7よりも下流側で且つ接合位置26よりも上流側の
位置にある第2燃焼筒13の円筒面13aに複数個の空
気供給口13bが形成されている。第5実施例のその他
の構成や作用効果等は第1実施例のそれと同等である。
【0027】図8は前述の第5実施例の変形例を示すも
のである。この例の特徴は図7に示した単なる円形の開
口としての空気供給口13bの代わりに、図4に示した
第3実施例における空気供給口7e及びガイド7fと同
様に、第2燃焼筒13の円筒面13aに対して円周方向
に「切り起こし」を加えることによって、概ね接線方向
で少しばかり第2燃焼室14内に指向する空気供給口1
3cと、それを通過する燃焼用空気に方向性を与えるガ
イド13dを形成している。この変形例の作用効果は第
3実施例のそれと同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の燃焼式加熱装置の構造を示す縦断
正面図である。
【図2】図1に示す燃焼式加熱装置の一部の横断側面図
である。
【図3】第2実施例の燃焼式加熱装置の要部を示すもの
で(A)は縦断正面図、(B)は横断側面図である。
【図4】第3実施例の燃焼式加熱装置の要部を示すもの
で(A)は縦断正面図、(B)は横断側面図である。
【図5】第4実施例の燃焼式加熱装置の構造を示す縦断
正面図である。
【図6】図4に示す燃焼式加熱装置の一部の横断側面図
である。
【図7】第5実施例の燃焼式加熱装置の構造を示す縦断
正面図である。
【図8】第5実施例の変形例の要部を示す横断側面図で
ある。
【符号の説明】
1…第1実施例の燃焼式加熱装置 2…ハウジング 5…空気供給管 6…空気筒 7…隔壁 7a…絞り開口 7b,7c,7e,7g…空気供給口 7d,7f…ガイド 8…第1燃焼筒 8a…溝 9…ウイック 10…燃料供給管 11…第1燃焼室 12…第2空気室 13…第2燃焼筒 13a…円筒面 13b,13c…空気供給口 13d…ガイド 14…第2燃焼室 15…燃焼ガス通路 17…熱交換壁 18…冷却水通路(熱媒体通路) 21…空気供給口 22…第2実施例の燃焼式加熱装置 23…第3実施例の燃焼式加熱装置 24…第4実施例の燃焼式加熱装置 25…第5実施例の燃焼式加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K023 KA03 KB01 KB02 KB07 KC01 KD05 3K047 BA02 BA06 3K065 TA01 TC05 TD04 TE07 TF03 TJ02 TJ06 TM02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給手段によって供給される液体燃
    料を気化する燃料気化手段が設けられた第1燃焼室を内
    部に形成する円筒形の第1燃焼筒と、絞り開口を有する
    隔壁を介して前記第1燃焼室の下流側に接続する第2燃
    焼室を内部に形成する円筒形の第2燃焼筒と、前記第1
    燃焼室に向かって開口する空気供給口と前記第2燃焼室
    に向かって開口する空気供給口との双方へ燃焼用空気を
    分流させて供給するために前記第1燃焼筒の外側におい
    て共通の空気室を内部に形成する円筒形の空気筒と、前
    記空気室内へ燃焼用空気を供給する空気供給手段と、接
    続された前記第1燃焼筒及び第2燃焼筒の外側において
    それとの間に燃焼ガス通路が形成されるように設けられ
    る熱交換壁と、前記熱交換壁の外側においてそれとの間
    に熱媒体通路が形成されるように設けられるハウジング
    とを含んでいることを特徴とする燃焼式加熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1燃焼室内に
    設けられる燃料気化手段が、燃料供給手段によって供給
    される液体燃料を表面まで浸透させ得る多孔質のウイッ
    クからなることを特徴とする燃焼式加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記空気室か
    ら前記第2燃焼室に向かって開口する前記空気供給口
    が、前記第1燃焼筒と前記第2燃焼筒とを接続する位置
    にある絞り開口を有する隔壁自体に開口として形成され
    ていることを特徴とする燃焼式加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記空気供給口を前
    記隔壁自体に形成するために、前記第1燃焼筒の円筒面
    の一部に溝が形成されていることを特徴とする燃焼式加
    熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、前記空気室か
    ら前記第2燃焼室に向かって開口する前記空気供給口
    が、前記第2燃焼筒の円筒面の一部に開口として形成さ
    れていることを特徴とする燃焼式加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかにおいて、
    前記空気室から前記第2燃焼室に向かって開口する前記
    空気供給口の少なくとも一部が、それを通過する燃焼用
    空気に方向性を与えるガイドと共に形成されていること
    を特徴とする燃焼式加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記空気供給口とガ
    イドが、それによって案内される燃焼用空気を円筒形の
    前記第2燃焼室の中心に向かって半径方向に指向させる
    ように形成されていることを特徴とする燃焼式加熱装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記空気供給口とガ
    イドが、それによって案内される燃焼用空気を円筒形の
    前記第2燃焼室に対して接線方向に指向させるように形
    成されていることを特徴とする燃焼式加熱装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、
    前記空気供給口が切り起こしの方法によって空気のガイ
    ドと同時に形成されていることを特徴とする燃焼式加熱
    装置。
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