JP2010096122A - 内燃機関用排気ガス昇温装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関用排気ガス昇温装置において、排気ガスを効率よく昇温させる。
【解決手段】燃料と空気とを燃焼させる燃焼器7を排気ガスの経路から分離して配置し、燃焼器7で生成された燃焼ガスを排気管12内に導入する。これによると、燃焼器7内での燃焼は排気ガスの影響を受けないためその燃焼が安定する。したがって、発生熱量の減少を抑制して排気ガスを効率よく昇温させることができる。
【選択図】図2
【解決手段】燃料と空気とを燃焼させる燃焼器7を排気ガスの経路から分離して配置し、燃焼器7で生成された燃焼ガスを排気管12内に導入する。これによると、燃焼器7内での燃焼は排気ガスの影響を受けないためその燃焼が安定する。したがって、発生熱量の減少を抑制して排気ガスを効率よく昇温させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の排気管内を流れる排気ガスを加熱する内燃機関用排気ガス昇温装置に関する。
従来の内燃機関用排気ガス昇温装置においては、排気ガス浄化用触媒を早期に活性化するために、触媒の暖気時には、内燃機関にリッチミクスチャを供給するとともに排気管内に二次空気を供給し、排気ガス中の未燃成分と二次空気とを排気管内で燃焼させて排気ガスを昇温させるようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、他の従来の内燃機関用排気ガス昇温装置においては、排気ガス浄化用触媒を早期に活性化するために、触媒の暖気時には、内燃機関にリーンミクスチャを供給するとともに排気管内に燃料を供給し、排気管中に配置した燃焼器にて燃料と空気とを燃焼させて排気ガスを昇温させるようにしている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、ボイラの排気ガスを触媒燃焼器により加熱するボイラ用排気ガス昇温装置も知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−263050号公報
特開2005−36674号公報
特表2008−508474号公報
実開昭61−198838号公報
しかしながら、特許文献1〜3の内燃機関用排気ガス昇温装置においては、排気ガス中で燃料と空気とを燃焼させるため、排気ガスの影響を受けてその燃焼が不安定になり易い。特に、車両用内燃機関においては、排気ガスの流量、流速、圧力が激しく変動し、さらに、内燃機関でのリッチ燃焼やリーン燃焼により排気ガス成分も激しく変動するため、排気ガス中での燃料と空気との燃焼が極めて不安定になり易い。そして、排気ガス中での燃料と空気との燃焼が不安定であるため、発生熱量が減少して排気ガスを効率よく昇温させることができないという問題があった。また、排気ガスを昇温させる際には、内燃機関にリッチミクスチャまたはリーンミクスチャを供給する必要があり、負荷に応じた最適な空燃比に制御することができないという問題があった。
なお、およそ一定の運転条件下で燃焼させるボイラは排気ガスの状態が安定しているため、特許文献4に示されたボイラ用排気ガス昇温装置においては、上記した内燃機関用排気ガス昇温装置のような問題は殆ど発生しない。
本発明は上記点に鑑みて、内燃機関用排気ガス昇温装置において、排気ガスを効率よく昇温させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、内燃機関(1)から排出されて排気管(12)内を流れる排気ガスを加熱する内燃機関用排気ガス昇温装置であって、排気ガスの経路から分離して配置されて燃料と空気とを燃焼させる燃焼器(7)を備え、燃焼器(7)で生成された燃焼ガスが排気管(12)内に導入される構成であることを特徴とする。
これによると、燃焼器(7)内での燃焼は排気ガスの影響を受けないためその燃焼が安定する。したがって、発生熱量の減少を抑制して排気ガスを効率よく昇温させることができる。また、燃焼器(7)を作動させて排気ガスを昇温させる際にも、内燃機関(1)に供給される混合気は負荷に応じた最適な空燃比に制御することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置において、燃焼器(7)は、排気管(12)に密着した状態で排気管(12)と同軸に配置されていることを特徴とする。
これによると、燃焼器(7)に供給される燃料および空気は排気ガスによって予熱されるため、燃焼器(7)内での燃焼をさらに安定させることができるともに、排気ガスの熱損失(外気への放熱)を低減することができる。また、排気管(12)に密着させることにより、燃焼器(7)の強度を向上させることができるとともに、車両搭載性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置において、燃焼器(7)は、触媒によって燃料と空気との反応を促進する燃焼器であることを特徴とする。これによると、燃焼器(7)内での燃焼をさらに安定させることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1または2に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置において、燃焼器(7)は、触媒によって燃料と空気との反応を促進する触媒燃焼部(73)と、火炎によって燃料と空気とを燃焼させる火炎燃焼部(75)とからなり、触媒燃焼部(73)は火炎燃焼部(75)よりも燃焼ガス流れ上流側に配置されていることを特徴とする。
これによると、触媒燃焼部(73)ではリーン燃焼として触媒の過熱を防止し、触媒燃焼部(73)の耐久性を向上させることができる。また、火炎燃焼部(75)にて本燃焼を行い、必要熱量を得ることができる。さらに、触媒燃焼部(73)から出る燃焼ガスは自然発火温度以上になるため、火炎燃焼部(75)において容易に着火し且つ安定な燃焼が得られる。
請求項5に記載の発明では、請求項1または2に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置において、燃焼器(7)は、触媒によって燃料と空気との反応を促進する触媒燃焼部(73)と、火炎によって燃料と空気とを燃焼させる火炎燃焼部(75)とからなり、触媒燃焼部(73)は火炎燃焼部(75)よりも燃焼ガス流れ下流側に配置されていることを特徴とする。
これによると、火炎燃焼部(75)から出る燃焼ガスにより、触媒燃焼部(73)の触媒を速やかに昇温、活性化することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の内燃機関用排気ガス昇温装置において、燃焼器(7)は、排気管(12)に密着し、且つ、排気ガスの流れと燃焼ガスの流れが対向流になるように配置されていることを特徴とする。
これによると、並行流である場合と比較して、排気ガスと燃焼ガスとの熱交換率が高いため、燃焼器(7)に供給される燃料および空気の予熱がより確実に行われる。したがって、燃焼器(7)内での燃焼をより一層安定させることができるともに、排気ガスの熱損失をさらに低減することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の内燃機関用排気ガス昇温装置において、排気ガスの熱によって媒体を加熱する排気熱回収器(3)を備えることを特徴とする。
これによると、燃焼器(7)と排気熱回収器(3)とを組み合わせて用いているため、燃焼器(7)の熱を暖房用熱源などに利用できるだけでなく、排気ガスの温度制御(昇温、降温)を行うこともできる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る排気ガス昇温装置を備える内燃機関の構成図、図2は図1の燃焼器周辺の模式的な断面図である。
本発明の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る排気ガス昇温装置を備える内燃機関の構成図、図2は図1の燃焼器周辺の模式的な断面図である。
図1に示す内燃機関1は、自動車に搭載される圧縮着火式の多気筒内燃機関である。この内燃機関1には、各気筒の排気ポートと連通する排気マニホルド11が接続され、この排気マニホルド11に円筒状の排気管12が接続されている。
排気管12には、内燃機関1から排出される排気ガス中のNOxを還元するNOx触媒2、排気ガスの熱によって媒体を加熱する排気熱回収器3、および消音器4が、排気ガス流れ上流側から順に配置されている。
排気熱回収器3には、内燃機関1を冷却するための水(以下、エンジン冷却水という)を冷却する冷却装置5が接続されている。冷却装置5は、エンジン冷却水を循環させる冷却水回路51を備えており、この冷却水回路51により内燃機関1のウォータジャケットと排気熱回収器3とが接続されている。
冷却水回路51中には、水流を発生させるウォータポンプ52、エンジン冷却水と外気とを熱交換させてエンジン冷却水を冷却するラジエータ53、およびラジエータ53へのエンジン冷却水の流れをエンジン冷却水の温度に応じて制御するサーモスタット54が配置されている。
また、冷却水回路51中には、車両用空調装置のヒータコア6が配置されている。このヒータコア6は、エンジン冷却水と空調用空気とを熱交換させて空調用空気を加熱するものである。
エンジン冷却水の温度が所定温度以下のときには、サーモスタット54によりラジエータ53へのエンジン冷却水の流れが止められ、図1中に実線の矢印および一点鎖線の矢印で示すように、内燃機関1と排気熱回収器3とヒータコア6の間でエンジン冷却水が循環するようになっている。また、エンジン冷却水の温度が所定温度を超えたときには、サーモスタット54はラジエータ53へのエンジン冷却水の流れを許容し、図1中に実線の矢印および破線の矢印で示すように、内燃機関1と排気熱回収器3とヒータコア6とラジエータ53の間でエンジン冷却水が循環するようになっている。
排気管12におけるNOx触媒2よりも排気ガス流れ上流側の部位には、燃料と空気とを燃焼させる燃焼器7が、排気管12に密着した状態で、排気管12の外周側に排気管12と同軸に配置されている。なお、排気マニホルド11とNOx触媒2との間に位置する排気管12、換言すると、燃焼器7が装着される部位の排気管12(以下、この部位の排気管を、燃焼器装着部排気管12という)は、外径が一定の円筒管である。
図2に示すように、内燃機関から排出された排気ガスは、燃焼器装着部排気管12内を通過する際には矢印Aの如く図2において左から右に向かって流れる。また、燃焼器7内で生成された燃焼ガスは、矢印Bの如く図2において左から右に向かって流れる。すなわち、本実施形態では、燃焼器装着部排気管12内での排気ガス流れAと燃焼器7内での燃焼ガス流れBは並行流になっている。
燃焼器7は、二重円筒状の金属製のケース71を備えており、ケース71の内径は、燃焼器装着部排気管12の外径と略等しく、ケース71の外径は、燃焼器装着部排気管12の外径よりも大きくなっている。このケース71の内筒の燃焼ガス流れ下流端(図2における右端)には、環状の開口部72が形成されている。そして、この開口部72が排気管12の開口穴121と連通するように、燃焼器7は燃焼器装着部排気管12に対して位置決めされている。
ケース71内には、触媒(例えば白金触媒)によって燃料と空気との反応を促進する環状の触媒燃焼部73が配置されている。この触媒燃焼部73には、触媒燃焼部73の触媒、および、触媒燃焼部73に流入する燃料や空気を加熱する電気式の着火ヒータ74が装着されている。また、ケース71内の空間において、触媒燃焼部73よりも燃焼ガス流れ下流側には、火炎によって燃料と空気とを燃焼させる火炎燃焼部75が形成されている。
ケース71の外筒のうち、触媒燃焼部73よりも燃焼ガス流れ上流側(図2における左側)には、円形の空気導入口76が形成されている。そして、空気流を発生させるエアポンプ77が空気導入口76に接続され、エアポンプ76からの送風空気が空気導入口76を介して触媒燃焼部73に供給されるようになっている。換言すると、エアポンプ77からの送風空気は、内燃機関1を経由せずに燃焼器7に直接供給される。
また、燃料流を発生させるフューエルポンプ78により、触媒燃焼部73および火炎燃焼部75に燃料が供給されるようになっている。換言すると、フューエルポンプ78からの供給燃料は、内燃機関1を経由せずに燃焼器7に直接供給される。なお、触媒燃焼部73および火炎燃焼部75に供給される燃料は、内燃機関1に供給される燃料と同じものを用いることができる。
詳細は後述するが、燃焼器7に供給された燃料と空気とが燃焼し、その燃焼ガスは開口部72および開口穴121を介して排気管12内に導入される。一方、排気管12内を流れる排気ガスは燃焼器7内を流通しない。換言すると、燃焼器7は、排気ガスの経路から分離して配置されていることになる。
上記構成において、内燃機関1の始動直後のように、内燃機関1やNOx触媒2の温度が低いときには、燃焼器7を作動させる。具体的には、エアポンプ77を作動させて触媒燃焼部73に空気を供給するとともに、フューエルポンプ78を作動させて触媒燃焼部73および火炎燃焼部75に燃料を供給する。また、着火ヒータ74に通電し、触媒燃焼部73に流入する燃料および空気を加熱し、触媒燃焼部73の触媒によって燃料と空気との反応を促進し、触媒燃焼を開始させる。
触媒燃焼部73で生成された燃焼ガスは火炎燃焼部75に流入し、触媒燃焼部73で未反応の空気と火炎燃焼部75に直接供給された燃料は、触媒燃焼部73から流入した燃焼ガスによって着火され、火炎燃焼部75で火炎燃焼が始まる。
なお、触媒燃焼部73ではリーン燃焼を行わせることにより触媒の過熱を防止し、火炎燃焼部75での本燃焼により排気ガスを所定の温度に昇温させるのに必要な熱量が得られるように、触媒燃焼部73や火炎燃焼部75に供給される燃料の量を制御している。
そして、触媒燃焼部73および火炎燃焼部75において生成された燃焼ガスは、開口部72および開口穴121を介して排気管12内に流入し、排気管12内を流れる排気ガスを加熱して昇温(例えば300℃以上に昇温)させる。
このようにして高温になった排気ガスにより、NOx触媒2の早期活性化が図られる。また、高温になった排気ガスは、排気熱回収器3内を通過する際にエンジン冷却水を加熱して昇温させる。エンジン冷却水が加熱されることにより、内燃機関1の暖機が促進されるとともに、ヒータコア6でのエンジン冷却水と空調用空気との熱交換による車室内の暖房を早期に開始することができる。
本実施形態では、排気管12内を流れる排気ガスは燃焼器7内を流通せず、燃焼器7内での燃焼は排気ガスの影響を受けないため、その燃焼が安定する。したがって、発生熱量の減少を抑制して排気ガスを効率よく昇温させることができる。
また、燃焼器7が排気管12に密着していて、燃焼器7に供給される燃料および空気は排気ガスによって予熱されるため、燃焼器7内での燃焼をさらに安定させることができるともに、排気ガスの熱損失(外気への放熱)を低減することができる。
また、燃焼器7を排気管12に密着させることにより、燃焼器7の強度を向上させることができるとともに、車両搭載性を向上させることができる。
また、触媒燃焼部73ではリーン燃焼を行わせることにより、触媒の過熱を防止して触媒燃焼部73の耐久性を向上させることができる。
また、触媒燃焼部73から出る燃焼ガスは燃料の自然発火温度以上になるため、火炎燃焼部75において容易に着火し且つ安定な燃焼が得られる。
また、燃焼器7を作動させて排気ガスを昇温させる際にも、内燃機関1に供給される混合気は負荷に応じた最適な空燃比に制御することができる。
また、燃焼器7と排気熱回収器3とを組み合わせて用いているため、燃焼器7の熱を暖房用熱源などに利用できるだけでなく、排気ガスの温度制御(昇温、降温)を行うこともできる。
また、内燃機関1でリッチ燃焼を行っているときに燃焼器7でリーン燃焼を行い、逆に内燃機関1でリーン燃焼を行っているときに燃焼器7でリッチ燃焼を行うことにより、出口排気ガスをストイキ状態に制御することができる。
なお、上記第1実施形態においては、燃焼器7の外径が排気管12の外径よりも大きくなる構成であったが、図3に示す変型例のように、燃焼器7の外径と排気管12の外径を等しくしてもよい。これにより、排気管12がすっきりしたレイアウトとなる。
また、着火ヒータ74の代わりに、点火プラグを用いてもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態に係る排気ガス昇温装置における燃焼器周辺の模式的な断面図である。第1実施形態では、燃焼器装着部排気管12内での排気ガス流れAと燃焼器7内での燃焼ガス流れBは並行流であったが、本実施形態は、燃焼器装着部排気管12内での排気ガス流れAと燃焼器7内での燃焼ガス流れBが対向流になるようにしたものである。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態に係る排気ガス昇温装置における燃焼器周辺の模式的な断面図である。第1実施形態では、燃焼器装着部排気管12内での排気ガス流れAと燃焼器7内での燃焼ガス流れBは並行流であったが、本実施形態は、燃焼器装着部排気管12内での排気ガス流れAと燃焼器7内での燃焼ガス流れBが対向流になるようにしたものである。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すように、開口部72と触媒燃焼部73と火炎燃焼部75の位置関係は、燃焼器装着部排気管12内での排気ガス流れAを規準にすると、開口部72は排気ガス流れ上流側に位置し、触媒燃焼部73は排気ガス流れ下流側に位置し、火炎燃焼部75は開口部72と触媒燃焼部73との間に位置している。これにより、燃焼器7内で生成された燃焼ガスは図2において右から左に向かって流れる。
このように、排気ガス流れAと燃焼ガス流れBが対向流である場合、燃焼器7に供給される燃料および空気は、燃焼ガスにて加熱されて高温になった排気ガスによって予熱されるため、その予熱が効率よく行われる。また、排気ガス流れAと燃焼ガス流れBが対向流である場合、並行流である場合と比較して、排気ガスと燃焼ガスとの熱交換率が高いため、燃焼器7に供給される燃料および空気の予熱がより確実に行われる。したがって、燃焼器7内での燃焼をより一層安定させることができるともに、排気ガスの熱損失をさらに低減することができる。
(第2実施形態の変形例)
図5に示す第1変型例のように、NOx触媒2を、排気管12内における燃焼器7の内側部位に配置してもよい。これにより、排気系をコンパクトにすることができる。
図5に示す第1変型例のように、NOx触媒2を、排気管12内における燃焼器7の内側部位に配置してもよい。これにより、排気系をコンパクトにすることができる。
図6に示す第2変型例のように、燃焼器7の外径と排気管12の外径を等しくしてもよい。これにより、排気管12がすっきりしたレイアウトとなる。
図7に示す第3変型例のように、NOx触媒2を、排気管12内における燃焼器7の内側部位に配置し、さらに、燃焼器7の外径と排気管12の外径を等しくしてもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図8は第3実施形態に係る排気ガス昇温装置における燃焼器周辺の模式的な断面図である。本実施形態は、第1実施形態の触媒燃焼部73と火炎燃焼部75の位置関係を変更したものである。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
本発明の第3実施形態について説明する。図8は第3実施形態に係る排気ガス昇温装置における燃焼器周辺の模式的な断面図である。本実施形態は、第1実施形態の触媒燃焼部73と火炎燃焼部75の位置関係を変更したものである。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態では、触媒燃焼部73は、火炎燃焼部75よりも燃焼ガス流れ下流側に配置されている。火炎燃焼部75には、火炎燃焼部75の混合気に着火する点火プラグ79が配置されている。また、第1実施形態における着火ヒータ74(図2参照)は廃止されている。
上記構成において、触媒燃焼部73の温度が低温(例えば200℃以下)のときには、まず火炎燃焼部75に供給された燃料と空気の混合気に点火プラグ79にて着火して、火炎燃焼部75で火炎燃焼を開始させる。そして、この火炎燃焼部75で生成された燃焼ガスにより、触媒燃焼部73の触媒を速やかに昇温、活性化させて、触媒燃焼部73で触媒燃焼を開始させる。なお、触媒昇温後は火炎燃焼を停止させても良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態において、NOx触媒2の代わりに、三元触媒を用いてもよいし、或いは、内燃機関1から排出される排気ガス中のPM(粒子状物質)を捕捉するDPF(Diesel Paticulate Filter)を用いてもよいし、さらにそれらを複数組み合わせて用いてもよい。
上記各実施形態において、NOx触媒2の代わりに、三元触媒を用いてもよいし、或いは、内燃機関1から排出される排気ガス中のPM(粒子状物質)を捕捉するDPF(Diesel Paticulate Filter)を用いてもよいし、さらにそれらを複数組み合わせて用いてもよい。
また、上記各実施形態においては、排気熱回収器3にてエンジン冷却水を加熱したが、AT(自動変速機)の暖機促進のために、排気熱回収器3によりATFを加熱してもよいし、排気熱回収器3により空調用空気を直接加熱してもよい。
上記各実施形態では、本発明を圧縮着火式内燃機関に適用したが、本発明は火花点火式内燃機関にも適用することができる。
1 内燃機関
7 燃焼器
12 排気管
7 燃焼器
12 排気管
Claims (7)
- 内燃機関(1)から排出されて排気管(12)内を流れる排気ガスを加熱する内燃機関用排気ガス昇温装置であって、
排気ガスの経路から分離して配置されて燃料と空気とを燃焼させる燃焼器(7)を備え、前記燃焼器(7)で生成された燃焼ガスが前記排気管(12)内に導入される構成であることを特徴とする内燃機関用排気ガス昇温装置。 - 前記燃焼器(7)は、前記排気管(12)に密着した状態で前記排気管(12)と同軸に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置。
- 前記燃焼器(7)は、触媒によって燃料と空気との反応を促進する燃焼器であることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置。
- 前記燃焼器(7)は、触媒によって燃料と空気との反応を促進する触媒燃焼部(73)と、火炎によって燃料と空気とを燃焼させる火炎燃焼部(75)とからなり、
前記触媒燃焼部(73)は前記火炎燃焼部(75)よりも燃焼ガス流れ上流側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置。 - 前記燃焼器(7)は、触媒によって燃料と空気との反応を促進する触媒燃焼部(73)と、火炎によって燃料と空気とを燃焼させる火炎燃焼部(75)とからなり、
前記触媒燃焼部(73)は前記火炎燃焼部(75)よりも燃焼ガス流れ下流側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用排気ガス昇温装置。 - 前記燃焼器(7)は、前記排気管(12)に密着し、且つ、排気ガスの流れと燃焼ガスの流れが対向流になるように配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の内燃機関用排気ガス昇温装置。
- 排気ガスの熱によって媒体を加熱する排気熱回収器(3)を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の内燃機関用排気ガス昇温装置。
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WO2013058499A2 (ko) * | 2011-10-21 | 2013-04-25 | 주식회사 알란텀 | 금속폼을 이용한 매연저감장치 |
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