JP5724715B2 - バーナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を燃焼させてディーゼルエンジンの排気ガスを昇温するバーナ装置に関する。
近年、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる煤等の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を除去するパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)が普及している。このパティキュレートフィルタに粒子状物質が堆積すると目詰まりを起こす。その場合、排気ガスを昇温し堆積した粒子状物質を燃焼させるフィルタ再生処理が必要となる。そこで、排気経路におけるパティキュレートフィルタの前段に、燃料を燃焼して排気ガスを昇温するディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)が設けられている。
しかし、ディーゼル酸化触媒は、エンジンの始動時や低負荷時等、排気ガスの温度が低く酸化が促進される活性温度に達していない間、排気ガスを昇温できず、その後段のパティキュレートフィルタにおいてフィルタ再生処理を行うことができない。そのため、ディーゼル酸化触媒を迅速に温める技術が望まれる。触媒を温める手段としては、例えば、触媒層を予熱する際、予熱バーナの燃焼を少なくすることで触媒層の耐熱限界を超えないようにする触媒燃焼装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−55110号公報
例えば、ディーゼル酸化触媒をバーナの火炎で加熱する場合、排気ガスの流速が速かったり、排気ガスの酸素濃度が低かったりして、失火してしまう可能性がある。そこで、本願発明者は、排気ガスを分流し流速を抑制して、流速が抑制された排気ガス中に配置された触媒であるバーナ触媒で燃料を燃焼させ、昇温した排気ガスをディーゼル酸化触媒へ流出させる構成を検討している。
しかし、バーナ触媒において、触媒燃焼が激しくなると、触媒の使用想定温度を超えてしまい、バーナ触媒に凝集が生じて劣化してしまう可能性がある。この場合、例えば、特許文献1に記載の技術をバーナ触媒に用い、バーナ触媒を予熱する予熱バーナの火炎による加熱を抑制したとしても、バーナ触媒自体の触媒燃焼による昇温は抑制できない。
本発明は、このような課題に鑑み、触媒の使用想定温度を超えることによる触媒の劣化を防止することが可能な、バーナ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、ディーゼルエンジンの排気経路において排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置される、本発明のバーナ装置は、燃料の酸化を促進するバーナ触媒と、バーナ触媒に燃料を供給する燃焼燃料供給部と、バーナ触媒を冷却する冷却材が循環する冷却管とを備えることを特徴とする。
上記バーナ装置は、バーナ触媒の温度を検知する温度検知部と、検知されたバーナ触媒の温度が、予め定められた値を超えている場合、冷却材の循環を開始する冷却制御部と、をさらに備えてもよい。
上記課題を解決するために、ディーゼルエンジンの排気経路において排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置される、本発明の他のバーナ装置は、燃料の酸化を促進するバーナ触媒と、バーナ触媒に燃料を供給する燃焼燃料供給部と、燃焼燃料供給部が供給する燃料を、当量比1を超える量に制御する冷却制御部とを備えることを特徴とする。
上記バーナ装置は、バーナ触媒の温度を検知する温度検知部をさらに備え、冷却制御部は、検知されたバーナ触媒の温度が、予め定められた値以下の場合、当量比が1以下となる量の燃料を燃焼燃料供給部に供給させ、予め定められた値を超えている場合、当量比が1より大きくなる量の燃料を燃焼燃料供給部に供給させてもよい。
上記課題を解決するために、ディーゼルエンジンの排気経路において排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置される、本発明の他のバーナ装置は、燃料の酸化を促進するバーナ触媒と、バーナ触媒に燃料を供給する燃焼燃料供給部と、排気経路に配され、バーナ触媒で生じる熱を、排気経路を通過する排気ガスに放熱する放熱部を備えることを特徴とする。
バーナ触媒は、燃料の流動方向に貫通した穴を有してもよい。
バーナ触媒は、基材に触媒がコーティングされた1または複数の触媒層と、触媒がコーティングされていない基材から成る1または複数の非触媒層とが積層された構造であってもよい。
上記バーナ装置は、排気経路から分流した排気ガスが流入する流入路と、バーナ触媒が設けられ、排気ガスと燃料との混合気を燃焼し、燃焼後の排気ガスを排気経路に流出させる燃焼室と、流入路から燃焼室へ流入する排気ガスの流量を制限する燃焼流量制限機構と、をさらに備えてもよい。
本発明のバーナ装置によれば、触媒の使用想定温度を超えることによる触媒の劣化を防止することが可能となる。
ディーゼルエンジンの排気構造を説明するための説明図である。 第1の実施形態におけるバーナ装置の構造を説明するための説明図である。 第1の実施形態におけるバーナ装置の構造を説明するための説明図である。 第1の実施形態におけるバーナ装置の冷却構造を説明するための説明図である。 第2の実施形態におけるバーナ装置の構造を説明するための説明図である。 第2の実施形態におけるバーナ装置の冷却構造を説明するための説明図である。 当量比とバーナ触媒の温度との関係を説明するための説明図である。 バーナ触媒の構造の変形例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、ディーゼルエンジン100の排気構造を説明するための説明図である。図1(a)に示すように、ディーゼルエンジン100は、ピストンによってシリンダ内の空気を圧縮して高温高圧化し、燃料タンク102に蓄えられた、軽油、重油等の燃料を燃料ポンプ104や噴射ポンプ106で昇圧して噴射し、爆発を起こして、その爆発によって生じるエネルギーを動力に変えるレシプロエンジンである。過給機108は、ディーゼルエンジン100の排気ガスのエネルギーでタービンを回転し、吸気を圧縮して吸気圧を高めることでエンジン出力を向上する装置である。
排気経路110は、ディーゼルエンジン100から排出された排気ガスを外部に排気するための配管112によって形成され、配管112の一端部がディーゼルエンジン100の排気口と接続され、他端部がディーゼル酸化触媒130に接続される。パティキュレートフィルタ120は、ディーゼルエンジン100の排気ガスに含まれる煤等の粒子状物質を、例えば、10ミクロン程度の孔で捕集して除去する、セラミックや金属のフィルタで構成される。パティキュレートフィルタ120のフィルタ120aは、図1(b)の断面図に示すように、粒子状物質122が堆積し過ぎると目詰まり124を起こす。目詰まり124は排気圧の上昇を招き燃費の悪化や出力低下につながる。
ディーゼル酸化触媒130は、ディーゼルエンジン100とパティキュレートフィルタ120の間に設けられ、例えばプラチナ、パラジウム等の触媒で構成され、ディーゼルエンジン100の排気ガス中に含まれる酸素を利用し未燃の燃料を触媒燃焼させることによって排気ガスを昇温する。昇温された排気ガスは、後段のパティキュレートフィルタ120に流れ、パティキュレートフィルタ120に堆積した粒子状物質122を燃やし二酸化炭素として排気させ、パティキュレートフィルタ120の目詰まりを解消する(フィルタ再生処理)。
このようなフィルタ再生処理は、パティキュレートフィルタ120が目詰まりを起こしたとき、例えば、目詰まりが解消されるまで実行されるバッチ処理である。しかし、ディーゼル酸化触媒130は、ディーゼルエンジン100の始動時や低負荷時等、排気ガスの温度が低く酸化が促進される活性温度に達していない間、排気ガスを昇温できず、その後段のパティキュレートフィルタ120においてフィルタ再生処理を行うことができない。そこで、本願発明者は、排気経路110の排気ガスを分流し流速を抑制して、流速が抑制された排気ガス中に配置された触媒を備えるバーナ装置200で燃料を燃焼させ、昇温した排気ガスを排気経路110に戻すことでディーゼル酸化触媒130の昇温を助勢する構成を検討している。
しかし、バーナ装置200の触媒において、触媒燃焼が激しくなると、触媒の使用想定温度を超えてしまい、触媒に凝集が生じて劣化してしまう可能性がある。そこで、以下の実施形態では、触媒の使用想定温度を超えることによる劣化を防止可能なバーナ装置200、300についてそれぞれ詳述する。
(第1の実施形態)
図2、3は、第1の実施形態におけるバーナ装置200の構造を説明するための説明図である。図2に示すように、バーナ装置200は、流入路210と、燃焼室212と、バーナ触媒214と、燃焼燃料供給部216と、仕切部材218と、火炎加熱部220と、冷却管222と、温度検知部224と、冷却制御部226とを備える。
流入路210は、排気経路110から分流した排気ガス(Exhausted Gas:図中、Exh.Gasで示す)が、排気経路110を流れる排気ガスの流量の20%程度流入する。燃焼室212は、流入路210からの排気ガスと燃料との混合気を燃焼するための領域であり、仕切部材218、260と、バーナ装置200の外形を形成する外壁228と、配管112の外周面に相当する開口部230とで囲まれている。
バーナ触媒214は、基材(図示せず)と、その基材を覆う例えばプラチナ、パラジウム等の触媒のコーディング材で構成され、燃焼室212内に設けられており、混合気の燃焼を促進する。ここでは、より触媒燃焼を促進するため、バーナ触媒214を2重に配置しているが1重としてもよいし、3重以上としてもよい。燃焼燃料供給部216は、例えば燃料噴射装置(インジェクタ)で構成され、燃焼室212内に燃料を霧状に噴霧して、バーナ触媒214に燃料を供給する。
仕切部材218は、孔218aと共に燃焼流量制限機構として機能する。燃焼流量制限機構は、流入路210と燃焼室212とを隔て、流入路210から燃焼室212へ流入する流量を、例えば、流入路210を流れる排気ガスの流量の80%程度、すなわち排気経路110を流れる排気ガスの流量の16%程度に制限する。具体的に、燃焼流量制限機構は、孔218a(図3(a)のXX断面図参照)が開いており、この孔218aを介して流入路210から燃焼室212に流入する排気ガスの流量を制限することによって、燃焼室212内の排気ガスの流速が抑制される。
かかる流速を抑制する構成により、バーナ触媒214による触媒燃焼が安定化する。そのため、流速を抑制する構成を取らない場合より、低温、低酸素濃度の排気ガスでも、バーナ触媒214は、触媒燃焼を開始可能となる。また、本実施形態のバーナ装置200は、さらに触媒燃焼を迅速に開始するため、火炎加熱部220を備える。
火炎加熱部220は、バーナ触媒214を火炎や高温の排気ガスで加熱する。火炎加熱部220は、火炎生成室250と、火炎燃料供給部252と、着火部254と、燃料保持部256と、仕切部材258、260と、邪魔板262とを含んで構成される。
火炎生成室250は、バーナ触媒214を加熱するための火炎が生成されるための領域であり、火炎流量制限機構である仕切部材258、260と外壁228とで囲まれる。火炎燃料供給部252は、例えば燃料噴射装置で構成され、火炎生成室250に燃料を供給する。着火部254は、燃料(液体燃料を用いる場合、着火部254の熱で液体燃料が気化した燃料)と排気ガスとの混合気を、着火温度以上に加熱して着火させるグロープラグで構成されている。燃料保持部256は、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等によって形成され、着火部254の先端に設置され、火炎燃料供給部252から供給された燃料を燃焼するまで一時的に保持する。
仕切部材258は、流入路210と火炎生成室250とを隔て、仕切部材260は、火炎生成室250と燃焼室212とを隔てる。そして、仕切部材258、260は、それぞれに設けられた孔258a、260aに基づいて、火炎流量制限機構として機能する。火炎流量制限機構は、火炎生成室250への流入流量および火炎生成室250からの流出流量のいずれか一方または両方を制限する。例えば、火炎流量制限機構は、火炎生成室250に流入する流量を、流入路210を流れる排気ガスの流量の20%程度、すなわち排気経路110を流れる排気ガスの流量の4%程度に制限する。
具体的に、火炎流量制限機構は、孔258a(図3(b)のYY断面図参照)を通じて流入路210から火炎生成室250に排気ガスを通気可能とし、孔260aによって火炎生成室250から燃焼室212に燃焼後の排気ガスを通気可能としており、この孔258a、260aを介して火炎生成室250への流入流量および火炎生成室250からの流出流量を制限することによって、火炎生成室250内の排気ガスの流速が抑制される。
邪魔板262は、流入路210から流入する排気ガスの着火部254に直接衝突する流路を妨げるように配置される。かかる構成により、着火部254付近の排気ガスや混合気の流速を抑制でき、着火性が向上する。
続いて、バーナ装置200における排気ガスの流れを説明する。流入路210に分流した排気ガスは、燃焼室212および火炎生成室250に流入する。火炎生成室250では、着火部254が、着火温度以上に加熱され、排気ガスと燃料の混合気を着火し燃焼して火炎を生成する。
火炎生成室250における燃焼後の排気ガスは、孔260aを通過して、燃焼室212に流入し、バーナ触媒214を加熱する。また、火炎生成室250で生成された火炎も、孔260aを通ってバーナ触媒214を加熱する。バーナ触媒214は、活性温度以上に加熱されると、燃焼燃料供給部216から供給された燃料と、孔218aから流入した排気ガスとが混合した混合気を触媒燃焼させる。そして、燃焼後の高温の排気ガス(図中、Heated Exh.Gasで示す)は、排気経路110に流入し、排気経路110を通過する排気ガスの温度を高める。
このように、本実施形態のバーナ装置200は、火炎流量制限機構や燃焼流量制限機構を備える構成により、ディーゼルエンジン100が高回転であっても、火炎生成室250や燃焼室212では排気ガスの流速が抑制され着火性や保炎性を向上できるため、バーナ触媒214を昇温して触媒燃焼を安定化することが可能となる。そのため、燃焼室212から流出した高温の排気ガスで排気経路110の排気ガスを昇温し、後段のディーゼル酸化触媒130を迅速かつ確実に活性温度まで昇温することができる。
また、例えば、排気ガスの酸素濃度が低い場合、仮に、酸素を補充すべく酸素を供給する機構を設けるとなると、排気経路110の圧力より高圧で酸素を供給しなければならず、大幅にコストがかかってしまう。しかし、バーナ装置200は、混合気の流速を抑制することで触媒燃焼が安定しているため、排気ガスの酸素濃度が低い場合であっても、酸素を供給する機構を設ける必要がなく、低コスト化を図ることができる。
バーナ触媒214は、触媒燃焼による発熱によって触媒の使用想定温度より高温になり、このような高い温度域での稼働が続くと、バーナ触媒214が劣化してしまうおそれがある。そこで、本実施形態のバーナ装置200は、冷却管222を備える。
冷却管222は、バーナ触媒214を冷却する冷却材が内部を循環する。図4は、第1の実施形態におけるバーナ装置200の冷却構造を説明するための説明図である。図4に示すように、バーナ触媒214には燃料と低温の排気ガスが供給され、昇温した高温の排気ガスが放出される。また、本実施形態におけるバーナ触媒214には冷却管222が通されており、バーナ触媒214の熱が、冷却管222の内部を循環する冷却材を媒体として、例えば、冷却管222に繋がる図示しないラジエータから外気に放熱される。
このように、本実施形態のバーナ装置200は、冷却管222を備えるため、適量の冷却材によりバーナ触媒214が使用想定温度に保たれるため、触媒燃焼が促進されても、安定的にフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
温度検知部224は、バーナ触媒214の温度を検知する。冷却制御部226は、検知されたバーナ触媒214の温度が、予め定められた値を超えている場合、冷却材の循環を開始する。
温度検知部224と冷却制御部226を備える構成により、バーナ装置200は、バーナ触媒214の温度が上がりすぎたときにのみバーナ触媒214を冷却することとし、冷却により触媒の活性を悪化させることなく効率的に排気ガスを昇温し、触媒の劣化も防止する事が可能となる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態では、冷却管222がバーナ触媒214を冷却する構成を有するバーナ装置200について説明した。続いて、冷却管222とは異なる構成でバーナ触媒214を冷却するバーナ装置300について詳述する。
図5は、第2の実施形態におけるバーナ装置300の構造を説明するための説明図であり、図6は、第2の実施形態におけるバーナ装置300の冷却構造を説明するための説明図である。バーナ装置300は、流入路210と、燃焼室212と、バーナ触媒214と、燃焼燃料供給部216と、仕切部材218と、火炎加熱部220と、温度検知部224と、冷却制御部326と、放熱部328とを備える。第1の実施形態における構成要素として既に述べた、流入路210、燃焼室212、バーナ触媒214、燃焼燃料供給部216、仕切部材218、火炎加熱部220、温度検知部224は、実質的に機能が等しいので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する冷却制御部326、放熱部328を主に説明する。
冷却制御部326は、燃焼燃料供給部216が供給する燃料を、当量比1を超える量に制御する。
図7は、当量比とバーナ触媒214の温度との関係を説明するための説明図である。図7では、酸素供給量を変化させない場合における、当量比とバーナ触媒214の温度の関係を曲線290で、当量比と燃料流量の関係を直線292で示す。
図7に示すように、当量比が1以下となる燃料流量(燃料がリーン状態)では燃料流量が増加する程、バーナ触媒214の温度が上昇する。そして、当量比が1となると、バーナ触媒214の温度は大凡1000度にまで上昇する。しかし、当量比が1を超える燃料流量(燃料がリッチ状態)では燃料流量の増加に伴ってバーナ触媒214の温度は低下し、700〜800度程度(図7では800度の例を示す)に落ち着く。これは、燃焼燃料供給部216が当量比1を超える量の燃料を供給すると、酸素不足で燃焼しきれない燃料がバーナ触媒214に接触し気化して気化熱を奪い、図6に示すように未燃の燃料ガスとなり燃焼熱を発することなく排気経路110に流出していくためである。
そのため、冷却制御部326が、燃焼燃料供給部216が供給する燃料を、当量比1を超える量に制御する構成により、バーナ触媒214が使用想定温度に保たれ、劣化し難く安定的にフィルタ再生処理を行うことができる。さらに、後段に配されたディーゼル酸化触媒130が、バーナ装置300で燃焼されなかった未燃の燃料ガスを酸化して排気ガスをさらに昇温してフィルタ再生処理に活かすため、燃料に無駄がなく外気に未燃の燃料ガスを排出してしまうこともない。
また、冷却制御部326は、特に、温度検知部224に検知されたバーナ触媒214の温度が、予め定められた値以下の場合、当量比が1以下となる量の燃料を燃焼燃料供給部216に供給させ、予め定められた値を超えている場合、当量比が1より大きくなる量の燃料を燃焼燃料供給部216に供給させる。
このように、バーナ触媒214の温度に応じて燃料の供給量を変える構成により、バーナ装置300は、バーナ触媒214が使用想定温度を超えてしまいそうな状況においてのみ燃料を供給することができ、触媒の劣化を防止しつつ燃料の消費効率を改善できる。
放熱部328は、例えば、金属製のフィンで構成され、一端部がバーナ触媒214に当接し、他端部が排気経路110に突き出すように配される。そして、放熱部328は、当接部分から伝わったバーナ触媒214の熱を熱伝導で排気経路110側に伝熱し、排気経路110を通過し放熱部328に衝突する排気ガスに放熱する。
本実施形態のバーナ装置300は、放熱部328を備えるため、バーナ触媒214が使用想定温度に保たれ劣化し難く安定的にフィルタ再生処理を行うことができる。さらに、放熱部328を通じて、バーナ触媒214の熱が排気ガスに伝熱され易く、排気ガスを効率的に昇温する事が可能となる。
図8は、バーナ触媒214の構造の変形例を説明するための説明図である。図8(a)に示すように、バーナ触媒214(図8(a)において214a、214b、214cで示す)は燃料の流動方向に貫通した穴350(図8(a)において350a、350b、350cで示す)を有してもよい。
このように、バーナ触媒214に穴350を設ける構成により、燃料の一部が触媒燃焼せずに穴350を通過する。そして、燃料が穴350を通過する際に周囲の排気ガスや気化した燃料ガスから熱を奪うことで、バーナ触媒214が使用想定温度に保たれるため、触媒燃焼が促進されても、安定的にフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
また、図8(b)に示すように、バーナ触媒214は、基材に触媒がコーティングされた1または複数の触媒層352aと、触媒がコーティングされていない基材から成る1または複数の非触媒層352bとが、例えば交互に積層されたものであってもよい。
非触媒層352bでは、触媒燃焼が起きず発熱しないため、自体の温度が上昇しない。そして、触媒層352aに燃料が接触し触媒燃焼が起きた際の発生熱が非触媒層352bに伝熱することで触媒層352aが冷却され、バーナ触媒214が使用想定温度に保たれるため、触媒燃焼が促進されても、安定的にフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
以上、説明したバーナ装置200、300によって、触媒の使用想定温度を超えることによる劣化を防止することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、燃料を燃焼させてディーゼルエンジンの排気ガスを昇温するバーナ装置に利用することができる。
100 …ディーゼルエンジン
110 …排気経路
130 …ディーゼル酸化触媒
200、300 …バーナ装置
210 …流入路
212 …燃焼室
214 …バーナ触媒
216 …燃焼燃料供給部
222 …冷却管
224 …温度検知部
226、326 …冷却制御部
328 …放熱部

Claims (8)

  1. ディーゼルエンジンの排気経路において、排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置されるバーナ装置であって、
    燃料の酸化を促進するバーナ触媒と、
    前記バーナ触媒に燃料を供給する燃焼燃料供給部と、
    前記バーナ触媒を冷却する冷却材が循環する冷却管と、
    を備えることを特徴とするバーナ装置。
  2. 前記バーナ触媒の温度を検知する温度検知部と、
    検知された前記バーナ触媒の温度が、予め定められた値を超えている場合、前記冷却材の循環を開始する冷却制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
  3. ディーゼルエンジンの排気経路において、排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置されるバーナ装置であって、
    燃料の酸化を促進するバーナ触媒と、
    前記バーナ触媒に燃料を供給する燃焼燃料供給部と、
    前記燃焼燃料供給部が供給する燃料を、当量比1を超える量に制御する冷却制御部と、
    を備えることを特徴とするバーナ装置。
  4. 前記バーナ触媒の温度を検知する温度検知部をさらに備え、
    前記冷却制御部は、前記検知されたバーナ触媒の温度が、予め定められた値以下の場合、当量比が1以下となる量の燃料を前記燃焼燃料供給部に供給させ、予め定められた値を超えている場合、当量比が1より大きくなる量の燃料を該燃焼燃料供給部に供給させることを特徴とする請求項3に記載のバーナ装置。
  5. ディーゼルエンジンの排気経路において、排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置されるバーナ装置であって、
    燃料の酸化を促進するバーナ触媒と、
    前記バーナ触媒に燃料を供給する燃焼燃料供給部と、
    前記排気経路に配され、前記バーナ触媒で生じる熱を、該排気経路を通過する排気ガスに放熱する放熱部と、
    を備えることを特徴とするバーナ装置。
  6. 前記バーナ触媒は、燃料の流動方向に貫通した穴を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のバーナ装置。
  7. 前記バーナ触媒は、基材に触媒がコーティングされた1または複数の触媒層と、触媒がコーティングされていない基材から成る1または複数の非触媒層とが積層された構造であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のバーナ装置。
  8. 前記排気経路から分流した排気ガスが流入する流入路と、
    前記バーナ触媒が設けられ、前記排気ガスと燃料との混合気を燃焼し、燃焼後の排気ガスを前記排気経路に流出させる燃焼室と、
    前記流入路から前記燃焼室へ流入する前記排気ガスの流量を制限する燃焼流量制限機構と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のバーナ装置。
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