JP6123191B2 - 排気システム - Google Patents

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本発明は、排気ガスを昇温させる排気システムに関する。
従来、エンジン等の装置の排気ガスを昇温するために燃料を燃焼させる場合がある。例えば、ディーゼルエンジンの場合、排気ガスに含まれる煤等のPM(粒子状物質)を除去するパティキュレートフィルタの再生処理が必要となる。かかる処理では、酸化触媒で排気ガスを昇温するが、酸化触媒を活性温度まで迅速に上昇させるため、排気ガスの一部を燃焼室に導いて燃焼によって昇温させ、酸化触媒より上流の排気流路に戻すバーナ装置を備えた排気システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
かかる特許文献1の構成においては、エンジンの排気流路の一部を二重管構造とし、その内管の内部に燃焼室が形成されている。また、代替例として、排気流路から分岐する配管の内部に燃焼室が形成された構成も記載されている。
特開昭64−35007号公報
上述した特許文献1のような従来の排気システムでは、燃焼室内の気体の流速が速くなり過ぎた場合など、燃焼によって昇温した排気ガスから燃料に十分な伝熱がなされる前に、燃料の一部が未燃のまま排気流路に流出することがある。排気流路では、燃焼によって昇温された排気ガスが、排気流路を流れる昇温されていない排気ガスと混合して、温度が低下してしまう。そのため、排気流路においても未燃の燃料に十分に伝熱されず、そのままでは未燃の燃料が外部に排出されてしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、未燃の燃料の外部への排出を抑制し、排気ガスの昇温を効率的に行うことが可能な排気システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、排気ガスを昇温する本発明の排気システムは、排気ガスが流通する排気流路から、排気ガスの一部が導かれる燃焼室と、燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、燃焼室内に設けられ、燃料に着火する着火部と、着火部によって生成された火炎を通じて昇温された排気ガスおよび未燃の燃料を、排気流路に排出する排出口と、を備えるバーナ装置と、排出口より下流側の排気流路において、流路断面方向の位置が排出口から近い側の第1流路と遠い側の第2流路とに、排気流路を流路方向に沿って分流するとともに、分流位置よりも下流側で合流させる分流部と、を備え、第1流路は、分流部のうちの上流側の一部を構成し流路断面が半円形状となる配管である半円部の内部に形成されており、昇温された排気ガスおよび未燃の燃料が、第2流路よりも多く流入することを特徴とする。
分流部は、半円部を有し排気流路内に設けられた配管であって、排気流路を構成する配管とで二重管構造を構成し、分流部の内側が第1流路であり、分流部の外側であって排気流路を構成する配管の内側が第2流路であってもよい。
分流部は、第1流路の流路断面が上流側よりも大きい拡大部を有してもよい。
燃焼室および排出口は、排気流路の鉛直上側に設けられ、分流部は、排気流路において排出口の鉛直下側まで延在し、未燃の燃料を第1流路に導くガイド部を有してもよい。
バーナ装置は、燃焼室および排出口が、排気流路の鉛直上側に設けられ、燃焼室の着火部より鉛直下側には、未燃の燃料の排出口への流路上において、未燃の燃料が付着する燃料保持部が配されてもよい。
本発明によれば、未燃の燃料の外部への排出を抑制し、排気ガスの昇温を効率的に行うことが可能となる。
ディーゼルエンジンの排気システムを説明するための説明図である。 バーナ装置の構造を説明するための説明図である。 ディーゼルエンジンのアイドル時における必要空気量を比較した説明図である。 分流部の斜視図である。 分流部の効果について説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(排気システム)
図1は、ディーゼルエンジン1の排気システムを説明するための説明図である。図1(a)に示すように、ディーゼルエンジン1はレシプロエンジンであり、具体的に、ピストンによってシリンダ内の空気を圧縮して高温高圧化するとともに、燃料タンク2に蓄えられた、軽油、重油等の燃料を燃料ポンプ3や噴射ポンプ4で昇圧して、その高温高圧化された空気中に噴射することで爆発を起こさせ、その爆発によって生じるエネルギーを動力に変える。過給機5は、ディーゼルエンジン1の排気ガスのエネルギーでタービンを回転し、吸気を圧縮して吸気圧を高めることでエンジン出力を向上させる装置である。
排気流路6は、ディーゼルエンジン1の排出口から排出された排気ガスを外部に排出するための配管で構成され、その流路には、上流側から順に、バーナ装置7、分流部8、ディーゼル酸化触媒9(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)、ディーゼルパティキュレートフィルタ10(DPF:Diesel Particulate Filter)が設けられている。排気システムは、バーナ装置7、分流部8、ディーゼル酸化触媒9と、ディーゼルパティキュレートフィルタ10とを含んで構成される。以下、ディーゼルパティキュレートフィルタ10、ディーゼル酸化触媒9、バーナ装置7、分流部8の順に説明する。
(ディーゼルパティキュレートフィルタ10)
ディーゼルパティキュレートフィルタ10は、図1(b)の縦断面図に示すように、セラミックや金属をハニカム構造に形成した多孔体10aで構成される。そして、ディーゼルパティキュレートフィルタ10は、ディーゼルエンジン1の排気ガス(図1(b)中矢印で示す)に含まれる、例えば10ミクロン以上の大きさの粒子状物質20を捕集し、排気ガスから粒子状物質20を分離する。このように粒子状物質20が分離された排気ガスは外部に放出される。このとき、ディーゼルパティキュレートフィルタ10に粒子状物質20が堆積し過ぎると多孔体10aが目詰まりを起こすことがある。目詰まりは排気圧の上昇を招き、燃費の悪化や出力低下につながる。そこで以下のディーゼル酸化触媒9が設けられている。
(ディーゼル酸化触媒9)
ディーゼル酸化触媒9は、ディーゼルパティキュレートフィルタ10の上流に設けられ、例えばプラチナ、パラジウム等の触媒で構成される。そして、ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれる酸素を利用し、未燃の燃料を触媒燃焼(触媒を介した酸化)させることによって排気ガスを昇温する。昇温された排気ガスは、下流のディーゼルパティキュレートフィルタ10に流れ、ディーゼルパティキュレートフィルタ10に堆積した粒子状物質20を燃焼して二酸化炭素として排気させ、ディーゼルパティキュレートフィルタ10の目詰まりを解消する。かかる一連の処理を本実施形態ではフィルタ再生処理という。
このようなフィルタ再生処理は、ディーゼルパティキュレートフィルタ10の目詰まりが所定の閾値を超えたことを契機とし、その目詰まりがある程度解消されるまで、所望するタイミングで所望する時間実行されるバッチ処理である。しかし、ディーゼル酸化触媒9は、ディーゼルエンジン1の始動時や低負荷時には、排気ガスの温度が低く酸化が促進される活性温度に達していないことがあり、排気ガスを昇温できず、その下流に位置するディーゼルパティキュレートフィルタ10において、所望するタイミングでフィルタ再生処理を行うことができない場合がある。そこで、本実施形態では、以下のバーナ装置7を設けている。
(バーナ装置7)
図2は、バーナ装置7および分流部8の構造を説明するための説明図である。本実施形態では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図2に示す通り定義している。バーナ装置7は、気体を昇温し、ディーゼルエンジン1の排出口から排出された排気ガスに加えて、排気ガスの温度を高める。こうして、ディーゼル酸化触媒9の昇温を助勢することができる。すなわち、所望するタイミングでディーゼル酸化触媒9を活性温度に昇温してフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
図2を参照してバーナ装置7の具体的な構成を説明すると、バーナ装置7の外壁50は、例えば、矩形の筒状に形成され、Z軸に沿った方向の下方端部が排気流路6と連通し、上方端部が閉塞されている。外壁50の内部には、外壁50内部をX軸方向に区画する第1仕切部材52が配される。
第1仕切部材52は、例えば、矩形の板材で構成され、その外周側面のうち3つの側面が外壁50の閉塞面およびY軸方向の内周面に固定され、他の1の側面が排気流路6に突出している。かかる外壁50と第1仕切部材52によって流入路54が形成される。流入路54は、排気流路6に対して開口しており、排気流路6に突出した第1仕切部材52によって、排気流路6に流れる排気ガスの一部(例えば20%程度)が流入路54に流入する。
外壁50内部の第1仕切部材52で区画された空間のうち、X軸方向の下流側に位置する空間は、さらに、第2仕切部材56(燃料保持部)によってZ軸方向に区画される。第2仕切部材56は、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等の多孔体で、矩形の板形状に形成され、外周側面が第1仕切部材52と外壁50の内周面とに固定されている。第2仕切部材56で仕切られたZ軸上方の空間は火炎を生成するための一次燃焼室58(燃焼室)であり、Z軸下方の空間は燃焼を促進させるための二次燃焼室60である。
気体供給部62は、例えば、エアポンプで構成され、一次燃焼室58に排気ガスとは別の気体、本実施形態においては空気を供給し、一次燃焼室58内における火炎の生成を助ける。気体供給部62は、エアポンプに限らず、ファン、コンプレッサ等で構成されてもよい。ここで、第1仕切部材52には、流入路54から一次燃焼室58へ貫通する孔52aが設けられており、当該孔52aによって一次燃焼室58に空気が導かれる。かかる孔52aは、空気および排気ガスの流量を制限する役割も担う。
ただし、一次燃焼室58に空気のみを導入するとなると、着火のためには、ある程度、空気を昇温しなければならず、また、火炎の生成に要する空気の絶対量が増大する。そこで、本実施形態においては、上記のように排気流路6から流入路54に排気ガスの一部を流入させ、空気との混合気(以下、単に空気混合気という。)を生成する。そして、かかる空気混合気を一次燃焼室58に導入する。
図3は、ディーゼルエンジン1のアイドル時における必要空気量を比較した説明図である。図3を参照して理解できるように、排気ガスを利用せず空気のみを導入した場合と比較して、空気に排気ガスを混合すると各エンジン回転数において必要空気量が少なくて済む。
図2に戻って、第1仕切部材52には、流入路54から二次燃焼室60へ貫通する孔52bが設けられており、当該孔52bによって二次燃焼室60に排気ガスが導かれる。かかる孔52bは、二次燃焼室60に導く排気ガスの流量を制限する役割も担う。
さらに、第2仕切部材56のうち、X軸方向の外壁50側は外壁50から離隔しており、一次燃焼室58から二次燃焼室60へ貫通する連通孔56aが形成されている。そして、当該連通孔56aによって一次燃焼室58で燃焼された空気混合気が二次燃焼室60に導かれる。すなわち、一次燃焼室58と二次燃焼室60は、連通孔56aによって連通している。かかる連通孔56aは、空気混合気の流量を制限する役割も担う。こうして、一次燃焼室58および二次燃焼室60における空気混合気の流速が抑制されるため、一次燃焼室58においては、着火性および保炎性が向上し、二次燃焼室60においては、火炎燃焼を開始可能な温度域および酸素濃度域を拡大できる。
燃料供給部70は、例えばノズルを有するインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、一次燃焼室58に燃料を霧状にして供給する。
着火部72は、例えばグロープラグ等の着火装置で構成され、一次燃焼室58内に設けられ、燃料の着火温度以上に加熱されて、着火部72の熱で、気化した燃料を着火する。
燃料保持部72aは、着火部72近傍、例えば、着火部72の一端を覆う位置に配置され、第2仕切部材56と同様、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等の多孔体で形成され、孔52aから空気混合気が導かれるとともに、燃料供給部70から供給された燃料が燃焼されるまで、当該燃料を一時的に保持する。ここで、燃料保持部72aは、多孔体として形成された触媒であってもよい。
上記の第2仕切部材56は、一次燃焼室58の鉛直下側の壁面を形成し、一次燃焼室58の着火部72より鉛直下側に配されており、燃料保持部72aで保持されずに滴下した燃料は、未燃の燃料の排出口76への流路上において、第2仕切部材56に付着する。こうして、未燃の燃料の一部は第2仕切部材56に一時的に保持され燃焼される。
このように、第2仕切部材56が燃料を付着させて保持することで、未燃の燃料が排気流路6に滴下し難くなり、未燃の燃料の外部への排出を抑制することが可能となる。
邪魔板74は、例えば矩形の板材で構成され、一端が外壁50の閉塞面に固定され、他端側が孔52aに対向する位置に配される。邪魔板74は、孔52aを通って一次燃焼室58へ流入する空気混合気が、着火部72に直接衝突する流れを防ぐ。かかる構成により、着火部72付近の空気混合気の流速を抑制でき、着火性が向上する。
そして、二次燃焼室60内では、一次燃焼室58で発生した種火が、連通孔56aや孔52bから流入した空気混合気(排気ガス)を巻き込みながら、空気混合気の燃焼を促進する。こうして、一次燃焼室58から導かれた空気混合気が昇温される。
排出口76は、着火部72で生成され、二次燃焼室60で増幅された火炎を通じて昇温された空気混合気を、二次燃焼室60から排気流路6に排出する。排気流路6に排出された空気混合気は、当該バーナ装置7に流入しなかった排気ガスと混ざり合うことで排気ガスの温度を高める。こうして、ディーゼル酸化触媒9を活性温度に昇温し、ディーゼルパティキュレートフィルタ10においてフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
しかし、一次燃焼室58や二次燃焼室60内の空気混合気の流速が想定した速度より速くなり過ぎた場合など、燃料の一部が十分な伝熱がなされる前に、燃料の一部が未燃のまま排出口76から排気流路6に排出される。すると、燃焼によって昇温された空気混合気が、排気流路6を流れる昇温されていない排気ガスと混合して、空気混合気の温度が低下してしまう。そのため、排気流路6においても未燃の燃料に十分に伝熱されず、そのままでは未燃の燃料が外部に排出されてしまう。そこで、本実施形態の排気システムは、分流部8を備える。
(分流部8)
図4は、分流部8の斜視図である。ただし、図4において、理解を容易とするため、バーナ装置7は図示を省略し、排気流路6を構成する配管6aは外形を破線で示す。ここでは、図2および図4を参照して分流部8を説明する。
分流部8は、排出口76より下流側の排気流路6内に設けられた配管である。そして、分流部8は、排気流路6を構成する配管6aと二重管構造を構成する。
配管6aのうち、分流部8を内側に収容する部位である外管80は、内径および外径が他の部位よりも大きく形成された大径部80aを有する。
分流部8は、図4に示すように、排気流路6の上流側が、流路断面が半円形状(扇形状)となる配管である半円部90で構成され、排気流路6の下流側が、流路断面が円形状となる配管である円部92(拡大部)で構成される。
半円部90は、外径が外管80の内径と大凡等しく、曲面90aが外管80の鉛直上側(Z軸方向の上側)の内周面と接しており、排気流路6の断面における鉛直上側の半分を占める。また、半円部90の下流端側は、一部が大径部80aの内側に位置し、曲面90aは、大径部80aの内周面80b(図2参照)から離隔している。
円部92は、半円部90より内径や外径が大きい。そして、円部92の外周面92aは、大径部80aの内周面80bから離隔している。また、円部92のうち、排気流路6の上流側の端面92bは、半円部90と連通する孔が設けられ、外管80の内壁面うち、排気流路6の上流側の端面80cから離隔している。
一方、円部92のうち、排気流路6の下流側の端部92cは、外管80より下流側の配管6aに開口しており、外管80の内壁面のうち、排気流路6の下流側の端面80dに当接している。また、円部92には、排気流路6の下流側に、円部92の内側と外側とを貫通する複数の貫通孔92dが設けられている。
そして、分流部8は、排気流路6を流路方向に沿って第1流路8aと第2流路8bに分流する。第1流路8aは、分流部8の内壁で形成され、第2流路8bは、外管80の内壁と分流部8の外壁で形成される。換言すれば、分流部8の内側が第1流路8a、分流部8の外側であって配管6aの内側が第2流路8bとなる。
上述したように、半円部90は、排気流路6のうち、鉛直上側を占めており、第1流路8aの入口は、第2流路8bの入口よりも、流路断面方向の位置が排出口76から近い。換言すれば、第2流路8bの入口は、第1流路8aの入口よりも、流路断面方向の位置が排出口76から遠い。そのため、第1流路8aには、昇温された空気混合気および未燃の燃料が、第2流路8bよりも多く流入する。
こうして、第1流路8aにおいては、昇温されていない排気ガスが流入し難くなり、バーナ装置7で昇温された空気混合気が高温状態を維持したまま、第1流路8a内において、未燃の燃料を加熱する。そして、未燃の燃料の燃焼が進み、空気混合気がさらに昇温される。そのため、本実施形態の排気システムでは、未燃の燃料の外部への排出を抑制し、排気ガスの昇温を効率的に行うことが可能となる。
そして、第2流路8bを流通した排気ガスは、貫通孔92dを通って第1流路8aに流入し、第1流路8a内で空気混合気と混ざり合い、排気流路6の下流側に流れていく。このように、分流部8は、排気流路6を第1流路8aと第2流路8bに分流し、その分流位置よりも下流側で、再び合流させる。
また、分流部8のうち、円部92は、上述したように、内径、すなわち、第1流路8aの流路断面が上流側の半円部90よりも大きい。
このように、円部92の流路断面を半円部90よりも大きくすることで、分流部8は、円部92を通過する空気混合気の流速を低下させ、空気混合気から未燃の燃料への伝熱時間を十分に確保し、燃焼を促進することが可能となる。
また、図2、図4を参照して理解できるように、バーナ装置7は、排気流路6の鉛直上側に設けられている。すなわち、一次燃焼室58および排出口76は、排気流路6の鉛直上側に設けられている。
そして、分流部8はガイド部94を有する。ガイド部94は、図4を参照して理解できるように、半円部90の曲面を形成する部位が除かれ、鉛直下側の面を形成する部位で構成される。
そして、ガイド部94は、図2に示すように、排気流路6において排出口76の鉛直下側まで延在しており、滴下した未燃の燃料を第2流路8bに流入させずに、第1流路8aに導く。こうして、分流部8は、滴下した未燃の燃料を昇温された空気混合気で燃焼させることが可能となる。
上記のように、第2仕切部材56が配されているため、第2仕切部材56の鉛直下側には未燃の燃料が滴下し難く、ガイド部94は、孔56aの鉛直下側まで延在していれば、滴下した未燃の燃料を十分に第1流路8aに導くことが可能となる。
また、上記のように、分流部8は、排気流路6を構成する配管6aと二重管構造を構成し、昇温された空気混合気の外周側を排気ガスが流れるため、空気混合気の熱が排気ガスによって保温されると共に、排気ガスへ伝熱した熱も合流して回収されるため、配管6aの外部への放熱を抑制することが可能となる。
図5は、分流部8の効果について説明するための説明図である。図5(a)は、本実施形態の排気システムについて、図5(b)は、比較例として分流部8が設けられていない排気システムについて、それぞれ、温度(図中、凡例aで示す)、酸素濃度(図中、凡例bで示す)、未燃の燃料量(図中、凡例cで示す)の変化を示す。
また、図5のグラフにおいて、横軸は空気混合気の流れ方向の位置を示し、図5(a)の位置x〜xは、図5(c)に示す位置x〜xに対応し、図5(b)の位置x、xは、分流部8が設けられていない排気システムにおける、図5(c)に示す位置x、xに相当する位置に対応する。
図5(b)に示すように、分流部8がない場合、位置xから、昇温された空気混合気と昇温されていない排気ガスとが混合されるため、温度低下が始まる。そのため、燃焼が不十分で酸素濃度があまり低下せず、未燃の燃料も残留してしまう。
一方、本実施形態のように分流部8を備える場合、図5(a)に示すように、位置xから位置xまでの間、昇温された空気混合気と昇温されていない排気ガスとが分流されて混合し難いため、温度低下せずに高温のまま維持される。そして、燃焼が進んで酸素濃度が低下し、未燃の燃料がなくなり、未燃の燃料の外部への排出を抑制することが可能となる。
上述した実施形態では、バーナ装置7を、ディーゼル酸化触媒9を活性化させるための排気ガスの昇温に用いたが、排気ガスのNOxを還元する脱硝触媒を活性化させるための排気ガスの昇温に用いてもよい。また、バーナ装置7が昇温の対象とする排気ガスの排気元の装置は、ディーゼルエンジンに限らず、ガスエンジンでもガソリンエンジンでもよい。また、バーナ装置7を、発電施設の排熱回収のため、排気ガスを必要とされる温度まで昇温するための装置として適用してもよい。
また、上述した実施形態では、分流部8は、配管6aと二重管構造を構成する場合について説明したが、分流部8は、配管6aと並列に設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、円部92は、半円部90よりも流路断面が大きく、第1流路8aの流路断面が下流側の方が大きくなる場合について説明したが、第1流路8aの流路断面は、排気流路6の流路方向の位置によって変化せずともよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、排気ガスを昇温させる排気システムに利用することができる。
6 …排気流路
7 …バーナ装置
8 …分流部
8a …第1流路
8b …第2流路
56 …第2仕切部材(燃料保持部)
58 …一次燃焼室(燃焼室)
70 …燃料供給部
72 …着火部
76 …排出口
92 …円部(拡大部)
94 …ガイド部

Claims (5)

  1. 排気ガスを昇温する排気システムであって、
    前記排気ガスが流通する排気流路から、該排気ガスの一部が導かれる燃焼室と、該燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、該燃焼室内に設けられ、該燃料に着火する着火部と、該着火部によって生成された火炎を通じて昇温された該排気ガスおよび未燃の該燃料を、該排気流路に排出する排出口と、を備えるバーナ装置と、
    前記排出口より下流側の前記排気流路において、流路断面方向の位置が前記排出口から近い側の第1流路と遠い側の第2流路とに、該排気流路を流路方向に沿って分流するとともに、分流位置よりも下流側で合流させる分流部と、
    を備え、
    前記第1流路は、前記分流部のうちの上流側の一部を構成し流路断面が半円形状となる配管である半円部の内部に形成されており、前記昇温された排気ガスおよび未燃の前記燃料が、前記第2流路よりも多く流入することを特徴とする排気システム。
  2. 前記分流部は、前記半円部を有し前記排気流路内に設けられた配管であって、該排気流路を構成する配管とで二重管構造を構成し、該分流部の内側が前記第1流路であり、該分流部の外側であって該排気流路を構成する配管の内側が前記第2流路であることを特徴とする請求項1に記載の排気システム。
  3. 前記分流部は、前記第1流路の流路断面が上流側よりも大きい拡大部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の排気システム。
  4. 前記燃焼室および前記排出口は、前記排気流路の鉛直上側に設けられ、
    前記分流部は、前記排気流路において前記排出口の鉛直下側まで延在し、前記未燃の燃料を前記第1流路に導くガイド部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の排気システム。
  5. 前記バーナ装置は、
    前記燃焼室および前記排出口が、前記排気流路の鉛直上側に設けられ、
    前記燃焼室の前記着火部より鉛直下側には、前記未燃の燃料の前記排出口への流路上において、該未燃の燃料を保持する燃料保持部が配されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の排気システム。
JP2012190628A 2012-08-30 2012-08-30 排気システム Active JP6123191B2 (ja)

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