JP2013245609A - 排気浄化装置用バーナー - Google Patents

排気浄化装置用バーナー Download PDF

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【課題】燃焼中の混合気の失火を抑えることの可能な排気浄化装置用バーナーを提供する。
【解決手段】燃焼ガスが噴き出す噴出し口45を先端部に有する有底筒状の保炎器16を備え、保炎器16内の燃焼領域22にて燃料と空気との混合気に着火点38で着火して燃焼ガスを生成する排気浄化装置用バーナー15であって、保炎板40は、保炎器16に固定されるとともに保炎器16の周壁に囲まれており、着火部37aに向かって張り出す半球面形状をなしている。
【選択図】図1

Description

本開示の技術は、エンジンからの排気を浄化する排気浄化装置に適用され、該排気を昇温させる排気浄化装置用バーナーに関する。
従来から、ディーゼルエンジンの排気通路には、排気に含まれる微粒子(PM:Particulate Matter)を捕捉するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF:Diesel Particulate Filter)が配設されている。こうしたDPFにおいては、微粒子の捕捉機能を保持するために、該DPFの捕捉した微粒子を焼却する再生処理が行なわれる。
例えば、特許文献1の排気浄化装置用では、DPFの前段にバーナーが配設されており、このバーナーにより昇温された排気をDPFに流入させることでDPFの再生処理が行なわれている。バーナーでは、筒状をなす保炎器の内部空間である燃焼領域にエンジンの燃料と燃焼用空気とが導入され、これら燃料と燃焼用空気とによる混合気が生成される。そして、その混合気を着火により燃焼させた燃焼ガスが排気に混合されることで、DPFに流入する排気を昇温させている。
特表2010−527424号公報
ところで、特許文献1の排気浄化装置用バーナーは、保炎器の下流に保炎板を備えている。保炎板は、保炎器から離れた位置で該保炎器の噴出し口である先端開口部に対向し、DPFに向けて突出する半球面形状をなしている。保炎板の中心部は、保炎板の周縁部よりもDPF側に配置されており、保炎板の中心部に衝突した燃焼ガスは、保炎板の中心部から保炎板の側方へと流出する。
一方、保炎板の周縁部に衝突した燃焼ガスの一部は、保炎板の周縁部から保炎板の中心部に向かって流れ、保炎板の中心部から燃焼領域へと過度に逆流することが少なくない。こうした燃焼ガスの逆流は、燃焼中の混合気の失火の度合いを高める要因となる。
本開示の技術は、燃焼中の混合気の失火を抑えることの可能な排気浄化装置用バーナーを提供することを目的とする。
本開示における排気浄化装置用バーナーの一態様は、燃料と空気との混合気に着火する着火部と、前記着火部を囲う筒状の保炎器と、前記保炎器に固定され、前記保炎器の軸線方向にて前記着火部に対向する保炎板とを備え、前記保炎板は、前記着火部に対向する表面が前記保炎器の周壁に囲まれ且つ前記着火部に向けて張り出す曲面形状を含む。
本開示における排気浄化装置用バーナーの一態様によれば、保炎板に衝突した燃焼ガスは、保炎板の表面に案内されて保炎板の周縁部に向かって流れる。そのため、保炎板から着火部へと逆流する燃焼ガスの流れが生成されにくくなる。その結果、混合気の着火点に燃焼ガスが流入しにくくなることから、燃焼中の混合気の失火が抑えられる。
本開示における排気浄化装置用バーナーの他の態様は、前記保炎器の周壁には、複数の噴出し口が形成されている。
本開示における排気浄化装置の他の態様によれば、噴出し口が保炎板のみに形成されている場合に比べて、保炎板の表面に案内された燃焼ガスが保炎器から流出しやすくなる。その結果、保炎器の周壁付近においても燃焼ガスが逆流しにくくなる。
本開示における排気浄化装置用バーナーの他の態様において、前記複数の噴出し口の各々の開口縁の少なくとも一部は、前記保炎器の軸線方向にて前記保炎板の前記表面における頂部よりも前記表面の周縁部側に配設されている。
本開示における排気浄化装置用バーナーの他の態様によれば、噴出し口の開口縁の少なくとも一部が保炎器の軸線方向にて保炎器の表面における頂部よりも表面における周縁部側に配設されている。そのため、噴出し口の開口縁が、保炎器の表面における頂部よりも着火部側に配設されている場合に比べて、保炎板の表面に案内された燃焼ガスが噴出し口から噴き出しやすくなる。すなわち、保炎板に衝突した燃焼ガスの流れが安定するため、燃焼ガスの過度な逆流を抑えることが可能な混合気の流量範囲が拡大される。
本開示における排気浄化装置用バーナーの他の態様において、前記保炎板の表面は、前記着火部に向けて張り出す半球面形状をなし、前記表面の頂部が、前記保炎器の軸線方向にて前記着火部に対向している。
本開示における排気浄化装置用バーナーの他の態様によれば、表面の頂部と着火部とが保炎器の軸線方向にて対向していることから、保炎板に衝突した燃焼ガスが着火点に流入すること、それが着火部の周囲の全体で抑えられる。その結果、燃焼中の混合気の失火がさらに抑えられる。
本開示における排気浄化装置用バーナーの他の態様は、前記保炎板が、前記保炎器の先端開口部を閉塞している。
燃焼ガスには、燃焼用空気と未燃燃料とが含まれている。本開示における排気浄化装置用バーナーの他の態様によれば、燃焼ガスの全てが、保炎器の周壁に形成された噴出し口から流出する。これにより、保炎板にも噴出し口が形成されている場合に比べて保炎板に衝突する燃焼ガスが多くなることから、燃焼ガスに含まれている未燃燃料と燃焼用空気との混合が促進されて未燃燃料が燃焼されやすくなる。その結果、未燃燃料として排出される燃料が低減されて排気の昇温に必要とされる燃料が低減される。
本開示における排気浄化装置用バーナーが搭載された排気浄化装置の概略構成を示す図。 燃焼中の混合気が失火した頻度を相対的に示すグラフ。 変形例における保炎板の平面構造を示す平面図。 変形例における保炎板の平面構造を示す平面図。 変形例における保炎板の平面構造を示す平面図。
以下、本開示における排気浄化装置用バーナーを具体化した一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。まず、排気浄化装置用バーナーが搭載される排気浄化装置の全体構成について、図1を参照して説明する。
図1に示されるように、ディーゼルエンジンの排気浄化装置10は、エンジンからの排気が流れる排気管11の下流側に配設されている。排気浄化装置10は、互いに連結された筒状の上流側カバー13Aと下流側カバー13Bとを備えている。上流側カバー13Aには、排気管11が接続され、下流側カバー13Bには、排気中に含まれる微粒子を吸着するディーゼルパティキュレートフィルター12(以下、DPF12という。)が搭載されている。
上流側カバー13Aには、排気浄化装置用バーナー15を構成する保炎器16と、該保炎器16の先端部を囲む筒状の縮流部14が固定されている。排気管11から上流側カバー13Aに流入した排気は、保炎器16と上流側カバー13Aとの隙間、保炎器16と縮流部14との隙間を流れたのちDPF12へと流入する。
DPF12は、例えば多孔質の炭化ケイ素で形成されたハニカム構造を有し、ハニカム構造を構成する柱体の内壁面に排気中の微粒子を捕捉する。そして、このDPF12の前段には、該DPF12に流入する排気を昇温させることでDPF12の再生処理を実行する排気浄化装置用バーナー15が搭載されている。
排気浄化装置用バーナー15の保炎器16は、軸線方向Aに沿って延びる有底の円筒形状をなしており、上流側カバー13Aによって先端側の周壁が取り囲まれている。保炎器16は、該保炎器16の底壁17に周壁が固定されて該底壁17よりも小径の小径部18と、小径部18の先端における周壁に連結されて保炎器16を先端にかけて拡開させる拡開部19と、拡開部19の先端における周壁に連結された大径部20とを備えている。また、保炎器16は、底壁17と大径部20とに連結されて、小径部18及び拡開部19を囲む筒状の連結部21を備えている。そして、保炎器16には、小径部18、拡開部19、大径部20、これらの周壁で囲まれる空間によって燃焼領域22が形成され、小径部18、拡開部19、連結部21、これらの周壁で囲まれる空間によって空気導入室23が形成されている。
保炎器16の底壁17には、ターボチャージャーのコンプレッサーによって圧縮された状態で吸気管30を流れる吸入空気の一部を燃焼用空気として空気導入室23へ導く空気供給管31が固定されている。空気供給管31の途中には空気弁32が取り付けられている。また、保炎器16の小径部18には、燃焼領域22と空気導入室23とを連通させる第1導入口26が形成され、拡開部19には、燃焼領域22と空気導入室23とを連通させる第2導入口27が形成されている。すなわち、吸入空気の一部は、空気弁32が開状態のとき、空気供給管31、空気導入室23、第1及び第2導入口26,27を通じて燃焼領域22に燃焼用空気として流入する。
また、保炎器16の底壁17には、小径部18の周壁との連結部分よりも内側に燃料噴射弁36が固定されている。燃料噴射弁36は、図示されないエンジンに燃料を供給するための燃料ポンプから燃料が供給される。燃料噴射弁36は、噴射口の形成された先端部が燃焼領域22に配設されており、燃焼領域22に向けて燃料を噴射することで燃焼領域22に霧状の燃料を供給する。
また、保炎器16の底壁17には、小径部18の周壁との連結部分よりも内側に一対の点火プラグ37が固定されている。点火プラグ37は、その先端部である着火部37aが燃料噴射弁36の先端部を取り囲むように配設されている。点火プラグ37は、燃焼領域22に火花を生じさせることで、燃料と燃焼用空気との混合気に対して着火点38で着火する。これにより、燃焼領域22には、燃焼中の混合気である火炎F及び燃焼後の混合気を含む燃焼ガスが生成される。
一方、保炎器16の先端部には、保炎板40が固定されている。保炎板40は、着火部37aと加熱の対象であるDPF12との間に配置され、保炎器16の先端部から外部に流れるガスの流速が燃焼速度よりも速くならない程度に、燃焼領域22に適度な逆流や渦流を形成する。保炎器16の先端開口部を閉塞する円板状をなしており、該保炎板40の周縁部41が大径部20の周壁に固定されている。保炎板40は、該保炎板40の表面40aが保炎器16の底壁17に向かって張り出す半球面形状をなしており、該保炎板40の頂部42が保炎器16の軸線方向にて着火部37aに対向している。
また、保炎器16の大径部20には、保炎板40との連結部分に隣接するように楕円形状の噴出し口45が複数形成されている。各噴出し口45は、燃焼領域22にて生成された燃焼ガスが保炎器16から排出される開口である。噴出し口45は、大径部20の周方向に沿って所定の間隔で形成されており、該開口の長軸方向が保炎器16の軸線方向Aに沿うように形成されている。また、各噴出し口45の開口縁の少なくとも一部は、軸線方向Aにて保炎板40の頂部42よりも保炎器16の先端側に配置されている。本実施形態では、保炎板40の頂部42が、噴出し口45における軸線方向Aの中心よりも着火部37a側に配置されている。
次に、上述した排気浄化装置用バーナーの作用について図1及び図2を参照して説明する。
図1に示されるように、上述した排気浄化装置用バーナー15の保炎器16には、保炎器16の先端開口部を閉塞するとともに保炎器16の底壁17に向かって張り出す半球面形状の保炎板40が固定されている。また、保炎器16の大径部20には、燃焼領域22の燃焼ガスが噴き出す噴出し口45が形成されている。排気管11からの排気は、燃焼領域22にて燃焼ガスが生成されているとき、噴出し口45から噴き出した燃焼ガスと混合されることで昇温されたのちDPF12に流入する。
燃焼領域22にて生成される燃焼ガスのうちで保炎板40に衝突する燃焼ガスは、保炎板40の表面40aに案内されることで該保炎板40の頂部42から周縁部41に向かって流れたのち、大径部20の噴出し口45から噴き出る。すなわち、保炎板40が保炎器16の底壁17に向かって張り出す半球面形状をなしていることから、保炎板40に衝突した燃焼ガスが該保炎板40の頂部42へと向かって流れにくくなる。その結果、保炎板40に衝突した燃焼ガスが着火点38及びその周辺に向かって燃焼領域22を過度に逆流すること、それが抑えられることから、燃焼中の混合気の失火が抑えられる。しかも、着火部37aと保炎板40の頂部42とが保炎器16の軸線方向Aで対向していることから、燃焼ガスが着火点38に向かって過度に逆流することがさらに抑えられる。
噴出し口45から噴き出した燃焼ガスは、保炎器16と縮流部14との隙間を流れる排気と混合される。保炎器16と縮流部14との隙間を流れる排気は、縮流部14に流入する前に比べて流速が高められていることから、噴出し口45からの燃焼ガスとの混合が促進される。
また、噴出し口45の開口縁の少なくとも一部が、軸線方向Aにて保炎板40の頂部42よりも保炎板40の周縁部41側に形成されている。そのため、噴出し口45が保炎板40の頂部42よりも着火部37a側に形成されている場合に比べて、保炎器16に案内された燃焼ガスが噴出し口45から噴き出しやすくなる。その結果、保炎器16の周壁付近を保炎器16の底壁17へと向かって燃焼ガスが過度に逆流しにくくなる。ここで、上記逆流した燃焼ガスが小径部18内に流入すると、小径部18内では、第1導入口26からの燃焼用空気と上記逆流した燃焼ガスとの混合流体が流通する。そのため、小径部18内への燃焼ガスの流入量が多くなると、小径部18内における混合流体の流通量も多くなり、着火点38付近における混合流体の流速が大きくなって燃焼中の混合気が失火する可能性が高まる。この点、上述した構成によれば、小径部18への燃焼ガスの流入量が抑えられることから、燃焼中の混合気の失火がさらに抑えられる。
また、保炎板40が保炎器16の先端部に固定され、且つ噴出し口45が保炎器16と保炎板40との連結部分に隣接するように形成されている。そして、噴出し口45から噴き出した燃焼ガスは、排気管11からの排気とともにDPF12へ向かって流れる。そのため、保炎板40の裏面40b側における周縁部41付近には、噴出し口45から噴き出した燃焼ガスを含む渦流が形成されやすくなる。そのため、燃焼ガスの火炎Fまでもが保炎器16の噴出し口45から噴き出しているときには、上記渦流に火炎Fが含まれることで燃焼ガスの火炎Fが保炎される。その結果、保炎器16から噴き出した燃焼ガスに含まれる未燃燃料が燃焼されやすくなることから、所定の目標温度まで排気を昇温させるうえで必要とされる燃料が低減される。
また、保炎板40との衝突によって、燃焼ガスに含まれている燃焼用空気と未燃燃料との混合が促進される。上述した排気浄化装置用バーナー15において、保炎板40は、保炎器16の先端開口部を閉塞している。そのため、燃焼領域22にて生成された燃焼ガスの全てが噴出し口45から流出するとともに、保炎板40にも噴出し口が形成されている場合に比べて保炎板40に衝突する燃焼ガスが多くなる。その結果、燃焼用空気と未燃燃料との混合が促進されることでDPF12に流入する未燃燃料が低減されることから、所定の目標温度まで排気を昇温させるうえで必要とされる燃焼がさらに低減される。
ここで、図2は、燃焼中の混合気が失火した頻度を相対的に示したグラフである。図2において、実施例の排気浄化装置用バーナーは、上述した排気浄化装置用バーナー15である。一方、比較例の排気浄化装置用バーナーは、保炎板が、保炎器16の底壁17から遠ざかる方向に張り出した凹状をなしており、保炎器16に固定されることなく該保炎器16から所定の距離だけ離れた位置に配置されている。なお、保炎板の形状及び配置以外の条件、例えば燃焼噴射量や燃焼用空気量等の条件は同じである。
図2に示されるように、実施例の排気浄化装置用バーナー15においては、比較例の排気浄化装置用バーナーに比べて、失火の頻度が著しく低減されることが確認された。すなわち、保炎板40に衝突した燃焼ガスの過度な逆流が抑えられることで、燃焼中の混合気の失火が抑えられることが確認された。
以上説明したように、上記実施形態の排気浄化装置用バーナー15によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)保炎板40が保炎器16の底壁17に向かって張り出す半球面形状をなしていることから、保炎板40に衝突した燃焼ガスが着火点38に向かって過度に逆流することが抑えられる。その結果、燃焼中の混合気の失火が抑えられる。
(2)しかも、着火部37aと保炎板40の頂部42とが保炎器16の軸線方向Aで対向していることから、上記(1)に記載の効果が着火部37aの周囲の全体で得られる。
(3)保炎器16の周壁に噴出し口45が形成されていることから、保炎板40に案内された燃焼ガスが保炎器16から流出しやすくなる。その結果、保炎器16の周壁付近においても燃焼ガスの過度な逆流が抑えられて、燃焼中の混合気の失火がさらに抑えられる。
(4)噴出し口45の開口縁の少なくとも一部が、保炎器16の軸線方向Aにおいて保炎板40の頂部42よりも保炎板40の周縁部41側に配置されている。その結果、燃焼ガスの流れの方向が表面40aの近傍で安定するため、上記(1)に記載の効果の得られる混合気の流量範囲が拡大される。
(5)保炎板40が保炎器16の先端開口部を閉塞していることから、燃焼ガスに含まれる未燃燃料が燃焼されやすくなる。その結果、排気の昇温に必要とされる燃料が低減される。
(6)保炎板40が保炎器16の先端部に固定され、且つ噴出し口45が保炎器16と保炎板40との連結部分に隣接するように形成されていることから、燃焼ガスに含まれる未燃燃料が保炎器16外で燃焼されやすくなる。その結果、排気の昇温に必要とされる燃料がさらに低減される。
なお、上記実施形態の排気浄化装置用バーナー15は、以下のように適宜変更して実施することも可能である。
・保炎板は、着火部37aに対向する表面が着火部37aに向かって張り出す曲面形状状を含むかたちであればよい。
例えば、保炎板40の頂部42は、保炎器16の軸線方向Aにおいて着火部37aと対向しない位置に配置されてもよい。こうした構成であっても、保炎板40に衝突した燃焼ガスの多くが該保炎板40の周縁部41へと案内されることから燃焼中の混合気の失火が抑えられることになる。
また、例えば、保炎板の表面は、着火部37aに向かって張り出す曲面形状をなす曲面部と、保炎器16の周壁から曲面部に延びる鍔部を備えていてもよい。
・保炎板は、保炎器16の先端開口部を閉塞する形状に限られるものではない。例えば、保炎器16に固定される保炎板は、図3に示されるように、頂部52から4つの固定部53が等間隔で放射状に延びる保炎板50であってもよい。また例えば、図4に示されるように、保炎器16に固定される保炎板は、頂部57から3つの固定部58が等間隔で放射状に延びる保炎板55であってもよい。また例えば、図5に示されるように、頂部62から3つの固定部63が等間隔で放射状に延びて、各角部にR面取りがなされた形状である保炎板60であってもよい。こうした構成においては、互いに隣接する固定部の隙間によって噴出し口が形成され、該固定部の裏面において燃焼ガスの渦流が生成される。そのため、該噴出し口から燃焼ガスの火炎Fが噴き出すときには、該渦流によって燃焼ガスの火炎Fが保炎される。
また、上述した保炎板を備える排気浄化装置用バーナーにおいて、保炎器16の周壁に噴出し口45が形成される場合には、保炎板の固定部に案内された燃焼ガスが保炎器16から流出しやすい位置に形成されることが好ましい。
・保炎器16の周壁に噴出し口45が形成される場合、該噴出し口45の開口縁が、保炎器16の底壁17側に配設されてもよい。
・燃料噴射弁36から噴射される燃料は、燃料ポンプではなく、コモンレールから供給されてもよい。また、燃料噴射弁36のみに燃料を供給する燃料ポンプが搭載されてもよい。
・燃料供給部は、燃料を燃焼領域に噴射する燃料噴射弁36に限らず、例えば予め気化させた燃料を燃焼領域22に供給するものであってもよい。
・混合気への着火は、点火プラグに限らず、グローヒーター、レーザー点火装置、プラズマ点火装置で行なってもよい。また、これらのうちの1つで混合気への着火を行なってもよいし、これらのうちの2以上で混合気へ着火を行なってもよい。
・燃焼用空気は、吸気管30を流れる吸入空気に限らず、ブレーキの空気タンクに接続された配管を流れる空気や、排気浄化装置用バーナー専用のブロワによって供給される空気であってもよい。
・排気浄化装置用バーナーの搭載されるエンジンは、ガソリンエンジンであってもよい。
・排気浄化装置用バーナーによる排気の昇温は、DPF12の再生処理に限らず、排気を浄化する触媒の昇温に用いられてもよい。
A…軸線方向、F…火炎、10…排気浄化装置、11…排気管、12…ディーゼルパティキュレートフィルター、12…DPF、13A…上流側カバー、13B…下流側カバー、14…縮流部、15…排気浄化装置用バーナー、16…保炎器、17…底壁、18…小径部、19…拡開部、20…大径部、21…連結部、22…燃焼領域、23…空気導入室、26…第1導入口、27…第2導入口、30…吸気管、31…空気供給管、32…空気弁、36…燃料噴射弁、37…点火プラグ、37a…着火部、38…着火点、40…保炎板、40a…表面、40b…裏面、41…周縁部、42…頂部、45…噴出し口、50,55,60…保炎板、52,57,62…頂部、53,58,63…固定部。

Claims (5)

  1. 燃料と空気との混合気に着火する着火部と、
    前記着火部を囲う筒状の保炎器と、
    前記保炎器に固定され、前記保炎器の軸線方向にて前記着火部に対向する保炎板とを備え、
    前記保炎板は、前記保炎器の周壁に囲まれて前記着火部に対向する表面が前記着火部に向けて張り出す曲面形状を含む
    排気浄化装置用バーナー。
  2. 前記保炎器の周壁には、複数の噴出し口が形成されている
    請求項1に記載の排気浄化装置用バーナー。
  3. 前記複数の噴出し口の各々の開口縁の少なくとも一部は、前記保炎器の軸線方向にて前記保炎板の前記表面における頂部よりも前記表面の周縁部側に配設されている
    請求項2に記載の排気浄化装置用バーナー。
  4. 前記保炎板の表面は、前記着火部に向けて張り出す半球面形状をなし、
    前記表面の頂部が、前記保炎器の軸線方向にて前記着火部に対向している
    請求項2または3に記載の排気浄化装置用バーナー。
  5. 前記保炎板が、前記保炎器の先端開口部を閉塞している
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の排気浄化装置用バーナー。
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