JP6036017B2 - バーナ装置 - Google Patents

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本発明は、燃料を燃焼させるバーナ装置に関する。
従来、エンジン等の装置の排気ガスを昇温するために燃料を燃焼させる場合がある。例えば、ディーゼルエンジンの場合、排気ガスに含まれる煤等のPM(粒子状物質)を除去するパティキュレートフィルタの再生処理が必要となる。かかる処理では、酸化触媒で排気ガスを昇温するが、酸化触媒を活性温度まで迅速に上昇させるため、バーナ装置における燃焼によって加熱されたガスを、酸化触媒より上流の排気流路に供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。かかるバーナ装置は、加熱されたガスを排気流路に供給する排出口を遮断弁で開閉可能となっている。
また、バーナ装置に一次燃焼室と二次燃焼室を設け、供給するガスの流速を抑えた一次燃焼室において着火し、一次燃焼室と連通する二次燃焼室において、燃焼を促進する構成も考えられる。二次燃焼室は、排出口を通じて排気流路と連通しており、一次燃焼室と二次燃焼室で加熱されたガスは、排出口を通って排気流路に供給される。
実開昭61−6618号公報
上記のように、二次燃焼室で加熱されたガスが排出口を通って排気流路に供給される構成では、元々排気流路を流通している排気ガスが二次燃焼室に流入する場合がある。さらに、二次燃焼室から一次燃焼室への排気ガスの逆流が生じると、一次燃焼室におけるガスの流速が上昇し、着火性や保炎性が低下してしまう。上述した特許文献1のように、遮断弁を設けたとしても、バーナ装置から加熱されたガスを排気流路に供給するときは、遮断弁を開かなければならず、逆流を防止できない。
本発明は、このような課題に鑑み、着火が行われる燃焼室への排気ガスの逆流を抑制することが可能なバーナ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、排気ガスを昇温する本発明のバーナ装置は、排気ガスが流通する排気流路から、該排気ガスの一部が導かれる一次燃焼室と、一次燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、一次燃焼室内に設けられ、燃料に着火する着火部と、一次燃焼室と連通し、該一次燃焼室で加熱された排気ガスが導かれる二次燃焼室と、一次燃焼室から導かれた排気ガスを昇温する燃焼部と、燃焼部によって昇温された排気ガスを、二次燃焼室から排気流路に排出する排出口と、二次燃焼室内に設けられ、排出口を通じて排気流路から二次燃焼室に流入した排気ガスである流入ガスが、一次燃焼室に流入することを抑制する逆流抑制機構と、を備え、逆流抑制機構は、一次燃焼室と二次燃焼室とを連通させる連通孔が形成された二次燃焼室の内壁から、連通孔の連通方向に沿って二次燃焼室内側に延在し、流入ガスの連通孔に向かう流路の一部を遮蔽する管である遮蔽管であり、遮蔽管は、連通孔の連通方向に延在する長さが、排気流路の流れ方向の下流側から上流側に向けて短くなるテーパ部を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、排気ガスを昇温する本発明の他のバーナ装置は、排気ガスが流通する排気流路から、排気ガスの一部が導かれる一次燃焼室と、一次燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、一次燃焼室内に設けられ、燃料に着火する着火部と、一次燃焼室と連通し、一次燃焼室で加熱された排気ガスが導かれる二次燃焼室と、一次燃焼室から導かれた排気ガスを昇温する燃焼部と、燃焼部によって昇温された排気ガスを、二次燃焼室から排気流路に排出する排出口と、二次燃焼室内に設けられ、排出口を通じて排気流路から二次燃焼室に流入した排気ガスである流入ガスが、一次燃焼室に流入することを抑制する逆流抑制機構と、を備え、逆流抑制機構は、一次燃焼室と二次燃焼室とを連通させる連通孔が形成された二次燃焼室の内壁から、連通孔の連通方向に沿って二次燃焼室内側に延在し、流入ガスの連通孔に向かう流路の一部を遮蔽する板である遮蔽板であり、遮蔽板は、連通孔の縁の方向に沿って湾曲する曲部と、連通孔の貫通方向に延在する長さが、排気流路の流れ方向の下流側から上流側に向けて短くなるテーパ部と、を有することを特徴とする
燃焼部は、二次燃焼室内に燃料を供給し、供給した燃料の燃焼によって一次燃焼室から導かれた排気ガスを昇温し、逆流抑制機構のうち、流入ガスの流路の上流側には、燃焼部によって供給される燃料の流路の一部を遮る遮断部を備えていてもよい。
本発明によれば、着火が行われる燃焼室への排気ガスの逆流を抑制することが可能となる。
ディーゼルエンジンの排気システムを説明するための説明図である。 バーナ装置の構造を説明するための説明図である。 ディーゼルエンジンのアイドル時における必要空気量を比較した説明図である。 排気ガスの逆流について説明するための説明図である。 逆流抑制機構の他の構成を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(排気システム)
図1は、ディーゼルエンジン1の排気システムを説明するための説明図である。図1(a)に示すように、ディーゼルエンジン1はレシプロエンジンであり、具体的に、ピストンによってシリンダ内の空気を圧縮して高温高圧化するとともに、燃料タンク2に蓄えられた、軽油、重油等の燃料を燃料ポンプ3や噴射ポンプ4で昇圧して、その高温高圧化された空気中に噴射することで爆発を起こさせ、その爆発によって生じるエネルギーを動力に変える。過給機5は、ディーゼルエンジン1の排気ガスのエネルギーでタービンを回転し、吸気を圧縮して吸気圧を高めることでエンジン出力を向上させる装置である。
排気流路6は、ディーゼルエンジン1の排気口から排出された排気ガスを外部に排出するための配管で構成され、その流路には、上流側から順に、バーナ装置7、ディーゼル酸化触媒8(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)、ディーゼルパティキュレートフィルタ9(DPF:Diesel Particulate Filter)が設けられている。排気システムは、バーナ装置7、ディーゼル酸化触媒8と、ディーゼルパティキュレートフィルタ9とを含んで構成される。以下、ディーゼルパティキュレートフィルタ9、ディーゼル酸化触媒8、バーナ装置7の順に説明する。
(ディーゼルパティキュレートフィルタ9)
ディーゼルパティキュレートフィルタ9は、図1(b)の縦断面図に示すように、セラミックや金属をハニカム構造に形成した多孔体9aで構成される。そして、ディーゼルパティキュレートフィルタ9は、ディーゼルエンジン1の排気ガス(図1(b)中矢印で示す)に含まれる、例えば10ミクロン以上の大きさの粒子状物質20を捕集し、排気ガスから粒子状物質20を分離する。このように粒子状物質20が分離された排気ガスは外部に放出される。このとき、ディーゼルパティキュレートフィルタ9に粒子状物質20が堆積し過ぎると多孔体9aが目詰まりを起こすことがある。目詰まりは排気圧の上昇を招き燃費の悪化や出力低下につながる。そこで以下のディーゼル酸化触媒8が設けられている。
(ディーゼル酸化触媒8)
ディーゼル酸化触媒8は、ディーゼルパティキュレートフィルタ9の上流に設けられ、例えばプラチナ、パラジウム等の触媒で構成される。そして、ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれる酸素を利用し、未燃の燃料を触媒燃焼(触媒を介した酸化)させることによって排気ガスを昇温する。昇温された排気ガスは、下流のディーゼルパティキュレートフィルタ9に流れ、ディーゼルパティキュレートフィルタ9に堆積した粒子状物質20を燃焼して二酸化炭素として排気させ、ディーゼルパティキュレートフィルタ9の目詰まりを解消する。かかる一連の処理を本実施形態ではフィルタ再生処理という。
このようなフィルタ再生処理は、ディーゼルパティキュレートフィルタ9の目詰まりが所定の閾値を超えたことを契機とし、その目詰まりがある程度解消されるまで、所望するタイミングで所望する時間実行されるバッチ処理である。しかし、ディーゼル酸化触媒8は、ディーゼルエンジン1の始動時や低負荷時には、排気ガスの温度が低く酸化が促進される活性温度に達していないことがあり、排気ガスを昇温できず、その下流に位置するディーゼルパティキュレートフィルタ9において、所望するタイミングでフィルタ再生処理を行うことができない場合がある。そこで、本実施形態では、以下のバーナ装置7を設けている。
(バーナ装置7)
図2は、バーナ装置7の構造を説明するための説明図である。本実施形態では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図2に示す通り定義している。バーナ装置7は、気体を昇温し、ディーゼルエンジン1の排気口から排出された排気ガスに加えて、排気ガスの温度を高める。こうして、ディーゼル酸化触媒8の昇温を助勢することができる。すなわち、所望するタイミングでディーゼル酸化触媒8を活性温度に昇温してフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
バーナ装置7の具体的な構成を説明すると、バーナ装置7の外壁50は、例えば、矩形の筒状に形成され、Z軸に沿った方向の下方端部が排気流路6と連通し、上方端部が閉塞されている。外壁50の内部には、外壁50内部をX軸方向に区画する第1仕切部材52が配される。第1仕切部材52は、例えば、矩形の板材で構成され、その外周側面のうち3つの側面が外壁50の閉塞面およびY軸方向の内周面に固定され、他の1の側面が排気流路6に突出している。かかる外壁50と第1仕切部材52によって流入路54が形成される。流入路54は、排気流路6に対して開口しており、排気流路6に突出した第1仕切部材52によって、排気流路6に流れる排気ガスの一部(例えば20%程度)が流入路54に流入する。
外壁50内部の第1仕切部材52で区画された空間のうち、X軸方向の下流側に位置する空間は、さらに、第2仕切部材56によってZ軸方向に区画される。第2仕切部材56は、例えば、矩形の板材で構成され、外周側面が第1仕切部材52と外壁50の内周面とに固定されている。第2仕切部材56で仕切られたZ軸上方の空間は火炎を生成するための一次燃焼室58であり、Z軸下方の空間は燃焼を促進させるための二次燃焼室60である。
気体供給部62は、例えば、エアポンプで構成され、一次燃焼室58に排気ガスとは別の気体、本実施形態においては空気を供給し、一次燃焼室58内における火炎の生成を助ける。気体供給部62は、エアポンプに限らず、ファン、コンプレッサ等で構成されてもよい。ここで、第1仕切部材52には、流入路54から一次燃焼室58へ貫通する孔52aが設けられており、当該孔52aによって一次燃焼室58に空気が導かれる。かかる孔52aは、空気および排気ガスの流量を制限する役割も担う。
ただし、一次燃焼室58に空気のみを導入するとなると、着火のためには、ある程度、空気を昇温しなければならず、また、火炎の生成に要する空気の絶対量が増大する。そこで、本実施形態においては、上記のように排気流路6から流入路54に排気ガスの一部を流入させ、空気との混合気(以下、単に空気混合気という。)を生成する。そして、かかる空気混合気を一次燃焼室58に導入する。
図3は、ディーゼルエンジン1のアイドル時における必要空気量を比較した説明図である。図3を参照して理解できるように、排気ガスを利用せず空気のみを導入した場合と比較して、空気に排気ガスを混合すると各エンジン回転数において必要空気量が少なくて済む。
図2に戻って、第1仕切部材52には、流入路54から二次燃焼室60へ貫通する孔52bが設けられており、当該孔52bによって二次燃焼室60に排気ガスが導かれる。かかる孔52bは、二次燃焼室60に導く排気ガスの流量を制限する役割も担う。
さらに、第2仕切部材56には、一次燃焼室58から二次燃焼室60へ貫通する連通孔56aが設けられており、当該連通孔56aによって一次燃焼室58で燃焼された空気混合気が二次燃焼室60に導かれる。すなわち、一次燃焼室58と二次燃焼室60は、連通孔56aによって連通している。かかる連通孔56aは、空気混合気の流量を制限する役割も担う。こうして、一次燃焼室58および二次燃焼室60における空気混合気の流速が抑制されるため、一次燃焼室58においては、着火性および保炎性が向上し、二次燃焼室60においては、火炎燃焼を開始可能な温度域および酸素濃度域を拡大できる。
一次燃料供給部70(燃料供給部)は、例えばノズルを有するインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、一次燃焼室58に燃料を霧状にして供給する。
着火部72は、例えばグロープラグ等の着火装置で構成され、一次燃焼室58内に設けられ、燃料の着火温度以上に加熱されて、着火部72の熱で、気化した燃料を着火する。
燃料保持部72aは、着火部72近傍、例えば、着火部72の一端を覆う位置に配置され、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等の多孔体で形成され、孔52aから空気混合気が導かれるとともに、一次燃料供給部70から供給された燃料が燃焼されるまで、当該燃料を一時的に保持する。ここで、燃料保持部72aは、多孔体として形成された触媒であってもよい。
邪魔板74は、例えば矩形の板材で構成され、一端が外壁50の閉塞面に固定され、他端側が孔52aに対向する位置に配される。邪魔板74は、孔52aを通って一次燃焼室58へ流入する空気混合気が、着火部72に直接衝突する流れを防ぐ。かかる構成により、着火部72付近の空気混合気の流速を抑制でき、着火性が向上する。
二次燃料供給部76(燃焼部)は、一次燃料供給部70と同様、例えばインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、二次燃焼室60内に燃料を霧状にして供給する。二次燃焼室60内では、一次燃焼室58で発生した種火を増幅するために、二次燃料供給部76によってさらに燃料が噴射され、排気ガスを巻き込みながら空気混合気の燃焼を促進する。こうして、二次燃料供給部76は、一次燃焼室58から導かれた空気混合気を昇温する。
排出口78は、二次燃料供給部76によって昇温された空気混合気を、二次燃焼室60から排気流路6に排出する。排気流路6に排出された空気混合気は、当該バーナ装置7に流入しなかった排気ガスと混ざり合うことで排気ガスの温度を高める。こうして、ディーゼル酸化触媒8を活性温度に昇温し、ディーゼルパティキュレートフィルタ9においてフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
ところで、二次燃焼室60は、排気流路6と排出口78にて連通しているため、排気流路6から排出口78を通って二次燃焼室60に排気ガスが流入し得る(以下、このような排気ガスを流入ガスと称する)。
図4は、排気ガスの逆流について説明するための説明図である。ディーゼルエンジン1の排気ガスの圧力変動によっては、図4(c)の比較例のバーナ装置Bように、二次燃焼室60に流入した流入ガスが、二次燃焼室60のX軸の正方向側に位置する壁に向って流れ、壁に沿ってZ軸の正方向に向って流れる。そして、第2仕切部材56の近傍では流入ガスによる渦流が生じ、渦流の影響によって、他の流入ガスの流路がX軸の負方向に婉曲し、流入ガス、一次燃焼室58と二次燃焼室60とを連通する連通孔56aを通って、一次燃焼室58に流入(逆流)する場合がある。
一次燃焼室58への排気ガスの逆流が生じると、一次燃焼室58における空気混合気の流速が上昇し、一次燃焼室58における着火性や保炎性が低下してしまう。
そこで、本実施形態のバーナ装置7は、図4(a)に示すように、逆流抑制機構80が設けられている。逆流抑制機構80は、二次燃焼室60に配され、排出口78を通じて排気流路6から二次燃焼室60に流入した流入ガスが、一次燃焼室58に流入することを抑制する。
具体的に、逆流抑制機構80は、図4(b)に示すような円筒状(環状)の遮蔽管82で構成される。遮蔽管82は、連通孔56aが形成された二次燃焼室60の内壁、すなわち、第2仕切部材56から、連通孔56aの連通方向に沿って二次燃焼室60内側に延在し、流入ガスの連通孔56aに向かう流路の一部を遮蔽する。具体的に、逆流抑制機構80は、Z軸の正方向に向って流れ、渦流の影響によって婉曲した、Z軸の正方向、かつ、X軸の負方向に向う流入ガスの流路の一部を遮蔽する。
逆流抑制機構80を備えることで、バーナ装置7は、流入ガスの一次燃焼室58への逆流を抑制し、一次燃焼室58における着火性や保炎性を向上することが可能となる。
また、逆流抑制機構80を遮蔽管82で構成することで、流入ガスに、遮蔽管82の外周を迂回させることができ、逆流抑制機構80は、連通孔56aへの流入ガスの進入を効果的に抑制することが可能となる。
さらに、遮蔽管82は、テーパ部84を有する。テーパ部84は、連通孔56aの連通方向、すなわち、Z軸の負方向に延在する長さが、排気流路6の流れ方向の下流側から上流側、すなわち、X軸の負方向に向けて短くなる。
一次燃焼室58においては、燃料の当量比によっては、燃焼によってカーボンが生成され、このカーボンが、遮蔽管82に詰まってしまうおそれがある。そこで、遮蔽管82にテーパ部84を設ける構成により、遮蔽管82におけるカーボンの排出性を向上することが可能となる。
また、一次燃焼室58で燃焼しなかった未燃の燃料がある場合、その未燃の燃料は、重力および表面張力によって遮蔽管82の内側を伝い、二次燃焼室60に流入する。このとき、未燃の燃料がテーパ部84のうち、Z軸の負方向の先端に集中することとなる。遮蔽管82は火炎によって高温となっているため、集中した未燃の燃料が着火し易く、効率的に燃焼される。
遮蔽管82のテーパ部84のうち、流入ガスの流路の上流側は、二次燃料供給部76によって供給される燃料の流路を遮るように位置している。この燃料の流路を遮る遮蔽管82の一部は、遮断部86として機能する。
遮断部86は、二次燃料供給部76から噴射された燃料の一部を衝突させる。遮断部86に衝突した燃料は、遮断部86の表面に広がり、表面張力によって遮断部86に一時的に付着する。
遮断部86を設ける構成により、燃料の一部が遮断部86の表面に付着、保持されるため、燃料が未燃のまま排気流路6に落下し難く、バーナ装置7は、燃料が燃焼する可能性を高めることが可能となる。
図5は、逆流抑制機構の他の構成を説明するための説明図である。図5では、逆流抑制機構を構成する遮蔽管82a〜82d、および、遮蔽板90、90a〜90dの形状を簡略化して示す。
図5(a)に示すように、遮蔽管82aは、テーパ部84を設けなくてもよい。また、図5(b)に示すように、遮蔽管82bは、円管に限らず、断面が四角形に形成された管であってもよい。また、図5(c)の遮蔽管82cや、図5(d)の遮蔽管82dのように、断面が三角形で形成された管であってもよい。
また、逆流防止機構は、管に限らず、図5(e)に示すように、板で構成される遮蔽板90であってもよい。遮蔽板90は、遮蔽管82と同様、第2仕切部材56から、連通孔56aの連通方向に沿って二次燃焼室60内側に延在し、流入ガスの連通孔56aに向かう流路の一部を遮蔽する。逆流防止機構を遮蔽板90で構成することで、バーナ装置7は、流入ガスの一次燃焼室58への逆流を簡易な構造で抑制することが可能となる。
具体的に、遮蔽板90は、第2仕切部材56のうち、連通孔56aよりも、X軸の正方向側に固定され、上述した逆流抑制機構80と同様、Z軸の正方向に向って流れ、渦流の影響によって婉曲した、Z軸の正方向、かつ、X軸の負方向に向う流入ガスの流路の一部を遮蔽する。
また、遮蔽板90aは、図5(f)に示すように、連通孔56aの縁の方向に沿って湾曲する曲部92(ここでは、曲面)を有してもよい。曲部を設けることで、遮蔽板90aは、流入ガスを、遮蔽板90aの曲面に沿って連通孔56aを迂回させ易くなり、連通孔56aへの流入ガスの進入を効果的に抑制することが可能となる。
遮蔽板90aは、図4(b)に示す遮蔽管82と同様、連通孔56aの貫通方向に延在する長さが、排気流路6の流れ方向の下流側から上流側、すなわち、X軸の負方向に向けて短くなるテーパ部94を有する。テーパ部94を設ける構成により、テーパ部84と同様、遮蔽板90aの曲面の内側にカーボンが詰まり難くなり、カーボンの排出性を向上することが可能となる。また、一次燃焼室58で燃焼しなかった未燃の燃料がある場合、その未燃の燃料は、テーパ部94のZ軸の負方向の先端に集中し、効率的に燃焼される。
また、図5(g)〜(i)に示すように、遮蔽板90b〜90dは、例えば、角(かど)を有する形状であってもよい。この場合、角(かど)が上述した曲部92となる。遮蔽板90b〜90dは、いずれもテーパ部94を有している。特に、図5(g)に示す遮蔽板90bは、曲部92が直角に屈曲して断面がコ字型となっており、図5(h)に示す遮蔽板90cは、曲部92が鋭角に屈曲して断面がV字型となっており、図5(i)に示す遮蔽板90dは、曲部92が鋭角に屈曲して断面がコ字(L字)型となっている。ここでは、テーパ部94を有する場合を例に挙げたが、テーパ部94を設けずともよい。
また、遮蔽板90、90a〜90dも、上述した遮蔽管82と同様、二次燃料供給部76によって供給される燃料の流路の一部を遮るように配され、遮断部86として機能する部位を有する。そのため、燃料の一部が遮断部86の表面に付着、保持されるため、燃料が未燃のまま排気流路6に落下し難くなる。
上述した実施形態では、排気ガスを昇温する燃焼部として、二次燃料供給部76を例に挙げて説明したが、燃焼部は、例えば、触媒であってもよい。この場合、一次燃料供給部70は、一次燃焼室58では燃焼しきれない量の燃料を供給し、連通孔56aを通って未燃の燃料が二次燃焼室60に供給され、燃焼部によって燃焼(酸化)される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、燃料を燃焼させるバーナ装置に利用することができる。
6 …排気流路
7 …バーナ装置
58 …一次燃焼室(燃焼室)
60 …二次燃焼室(燃焼室)
70 …一次燃料供給部(燃料供給部)
72 …着火部
76 …二次燃料供給部(燃焼部)
78 …排出口
80 …逆流抑制機構
82 …遮蔽管
84、94 …テーパ部
86 …遮断部
90 …遮蔽板
92 …曲部

Claims (3)

  1. 排気ガスを昇温するバーナ装置であって、
    前記排気ガスが流通する排気流路から、該排気ガスの一部が導かれる一次燃焼室と、
    前記一次燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記一次燃焼室内に設けられ、前記燃料に着火する着火部と、
    前記一次燃焼室と連通し、該一次燃焼室で加熱された前記排気ガスが導かれる二次燃焼室と、
    前記一次燃焼室から導かれた前記排気ガスを昇温する燃焼部と、
    前記燃焼部によって昇温された前記排気ガスを、前記二次燃焼室から前記排気流路に排出する排出口と、
    前記二次燃焼室内に設けられ、前記排出口を通じて前記排気流路から前記二次燃焼室に流入した排気ガスである流入ガスが、前記一次燃焼室に流入することを抑制する逆流抑制機構と、
    を備え
    前記逆流抑制機構は、前記一次燃焼室と前記二次燃焼室とを連通させる連通孔が形成された該二次燃焼室の内壁から、該連通孔の連通方向に沿って該二次燃焼室内側に延在し、前記流入ガスの該連通孔に向かう流路の一部を遮蔽する管である遮蔽管であり、
    前記遮蔽管は、前記連通孔の連通方向に延在する長さが、前記排気流路の流れ方向の下流側から上流側に向けて短くなるテーパ部を有することを特徴とするバーナ装置。
  2. 排気ガスを昇温するバーナ装置であって、
    前記排気ガスが流通する排気流路から、該排気ガスの一部が導かれる一次燃焼室と、
    前記一次燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記一次燃焼室内に設けられ、前記燃料に着火する着火部と、
    前記一次燃焼室と連通し、該一次燃焼室で加熱された前記排気ガスが導かれる二次燃焼室と、
    前記一次燃焼室から導かれた前記排気ガスを昇温する燃焼部と、
    前記燃焼部によって昇温された前記排気ガスを、前記二次燃焼室から前記排気流路に排出する排出口と、
    前記二次燃焼室内に設けられ、前記排出口を通じて前記排気流路から前記二次燃焼室に流入した排気ガスである流入ガスが、前記一次燃焼室に流入することを抑制する逆流抑制機構と、
    を備え
    前記逆流抑制機構は、前記一次燃焼室と前記二次燃焼室とを連通させる連通孔が形成された該二次燃焼室の内壁から、該連通孔の連通方向に沿って該二次燃焼室内側に延在し、前記流入ガスの該連通孔に向かう流路の一部を遮蔽する板である遮蔽板であり、
    前記遮蔽板は、前記連通孔の縁の方向に沿って湾曲する曲部と、該連通孔の貫通方向に延在する長さが、前記排気流路の流れ方向の下流側から上流側に向けて短くなるテーパ部と、を有することを特徴とするバーナ装置。
  3. 前記燃焼部は、前記二次燃焼室内に燃料を供給し、供給した燃料の燃焼によって前記一次燃焼室から導かれた排気ガスを昇温し、
    前記逆流抑制機構のうち、前記流入ガスの流路の上流側には、前記燃焼部によって供給される燃料の流路の一部を遮る遮断部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のバーナ装置。
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