JP6136145B2 - バーナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を燃焼させるバーナ装置に関する。
従来、エンジン等の装置の排気ガスを昇温するために燃料を燃焼させる場合がある。例えば、ディーゼルエンジンの場合、排気ガスに含まれる煤等のPM(粒子状物質)を除去するパティキュレートフィルタの再生処理が必要となる。このパティキュレートフィルタ再生処理では、酸化触媒で排気ガスを昇温するが、酸化触媒を活性温度まで迅速に上昇させるため、補助的に電熱ヒータで加熱した空気を、酸化触媒より上流の排気ガス中に供給する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、パティキュレートフィルタの再生処理において、酸化触媒より上流の排気ガスを昇温するため、電熱ヒータではなく、燃料を燃焼するバーナ装置を設けることがある。この場合、バーナ装置の燃料供給部(例えば、噴射用ノズルなど)が、燃焼室内の加熱されたグロープラグに燃料を噴射して着火し、燃焼後ガスを酸化触媒の上流に流し込むことで排気ガスを昇温する。
特開2005−320880号公報
上記のように、例えば、排気ガスの昇温のためなどにバーナ装置を用いる場合、燃料供給部の温度が上昇しすぎると、燃料供給部が劣化してしまうおそれがある。また、燃料供給部の耐熱性を高めようとすると、耐熱性の高い高価な部品を用いることとなりコストが上昇してしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、燃焼室に燃料を供給する燃料供給部の熱劣化を防止することが可能なバーナ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のバーナ装置は、燃焼室と、燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、燃料供給部に燃料を導く導燃部と、燃焼室に設けられ、燃料に着火する着火部と、を備え、導燃部は、燃料が循環する循環路を形成し、循環路の一部であり、少なくとも燃料供給部の本体と循環路を循環する燃料とで熱交換する第1熱交換部と、循環路の一部であり、第1熱交換部を通過した燃料の熱を外部に放熱する第2熱交換部と、を含んで構成され、燃焼室の外壁には、燃焼室の外側に向かう方向に突出する突出部と、突出部から燃焼室まで、突出部の突出方向に貫通する貫通孔と、が設けられ、燃料供給部のうち、燃料が噴出する噴出口は、貫通孔のうち、突出部の内側に位置し、燃焼室から排出された排気ガスが流通する排気流路を構成する配管は、燃焼室より下流側において、燃料供給部から離隔する向きに湾曲することを特徴とする。
燃料供給部に供給される燃料は、第1熱交換部を通過した後、第2熱交換部を通過する前の燃料の一部であってもよい。
燃料供給部の熱を放熱するフィンをさらに備えてもよい。
通孔の内側には、貫通孔と燃料供給部との隙間をシールするシール部が配され、シール部は、断熱材で構成されていてもよい。
燃料供給部と、燃焼室から排出された排気ガスが流通する排気流路との間には、排気流路から燃料供給部への輻射熱を遮断する遮熱部が設けられてもよい。
本発明によれば、燃焼室に燃料を供給する燃料供給部の熱劣化を防止することが可能となる。
ディーゼルエンジンの排気システムを説明するための説明図である。 バーナ装置の構造を説明するための説明図である。 ディーゼルエンジンのアイドル時における必要空気量を比較した説明図である。 図2の一次燃料供給部および二次燃料供給部のノズル先端近傍の部分拡大図である。 導燃部を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(排気システム)
図1は、ディーゼルエンジン1の排気システムを説明するための説明図である。図1(a)に示すように、ディーゼルエンジン1はレシプロエンジンであり、具体的に、ピストンによってシリンダ内の空気を圧縮して高温高圧化するとともに、燃料タンク2に蓄えられた、軽油、重油等の燃料を燃料ポンプ3や噴射ポンプ4で昇圧して、その高温高圧化された空気中に噴射することで爆発を起こさせ、その爆発によって生じるエネルギーを動力に変える。過給機5は、ディーゼルエンジン1の排気ガスのエネルギーでタービンを回転し、吸気を圧縮して吸気圧を高めることでエンジン出力を向上させる装置である。
排気流路6は、ディーゼルエンジン1の排気口から排出された排気ガスを外部に排出するための配管で構成され、その流路には、上流側から順に、バーナ装置7、ディーゼル酸化触媒8(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)、ディーゼルパティキュレートフィルタ9(DPF:Diesel Particulate Filter)が設けられている。排気システムは、バーナ装置7、ディーゼル酸化触媒8と、ディーゼルパティキュレートフィルタ9とを含んで構成される。以下、ディーゼルパティキュレートフィルタ9、ディーゼル酸化触媒8、バーナ装置7の順に説明する。
(ディーゼルパティキュレートフィルタ9)
ディーゼルパティキュレートフィルタ9は、図1(b)の縦断面図に示すように、セラミックや金属をハニカム構造に形成した多孔体10aで構成される。そして、ディーゼルパティキュレートフィルタ9は、ディーゼルエンジン1の排気ガス(図1(b)中矢印で示す)に含まれる、例えば10ミクロン以上の大きさの粒子状物質20を捕集し、排気ガスから粒子状物質20を分離する。このように粒子状物質20が分離された排気ガスは外部に放出される。このとき、ディーゼルパティキュレートフィルタ9に粒子状物質20が堆積し過ぎると多孔体10aが目詰まりを起こすことがある。目詰まりは排気圧の上昇を招き燃費の悪化や出力低下につながる。そこで以下のディーゼル酸化触媒8が設けられている。
(ディーゼル酸化触媒8)
ディーゼル酸化触媒8は、ディーゼルパティキュレートフィルタ9の上流に設けられ、例えばプラチナ、パラジウム等の触媒で構成される。そして、ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれる酸素を利用し、未燃の燃料を触媒燃焼(触媒を介した酸化)させることによって排気ガスを昇温する。昇温された排気ガスは、下流のディーゼルパティキュレートフィルタ9に流れ、ディーゼルパティキュレートフィルタ9に堆積した粒子状物質20を燃焼して二酸化炭素として排気させ、ディーゼルパティキュレートフィルタ9の目詰まりを解消する。かかる一連の処理を本実施形態ではフィルタ再生処理という。
このようなフィルタ再生処理は、ディーゼルパティキュレートフィルタ9の目詰まりが所定の閾値を超えたことを契機とし、その目詰まりがある程度解消されるまで、所望するタイミングで所望する時間実行されるバッチ処理である。しかし、ディーゼル酸化触媒8は、ディーゼルエンジン1の始動時や低負荷時には、排気ガスの温度が低く酸化が促進される活性温度に達していないことがあり、排気ガスを昇温できず、その下流に位置するディーゼルパティキュレートフィルタ9において、所望するタイミングでフィルタ再生処理を行うことができない場合がある。そこで、本実施形態では、以下のバーナ装置7を設けている。
(バーナ装置7)
図2は、バーナ装置7の構造を説明するための説明図である。本実施形態では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図2に示す通り定義している。バーナ装置7は、気体を昇温し、ディーゼルエンジン1の排気口から排出された排気ガスに加えて、排気ガスの温度を高める。こうして、ディーゼル酸化触媒8の昇温を助勢することができる。すなわち、所望するタイミングでディーゼル酸化触媒8を活性温度に昇温してフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
バーナ装置7の具体的な構成を説明すると、バーナ装置7の外壁50は、例えば、矩形の筒状に形成され、Z軸に沿った方向の下方端部が排気流路6と連通し、上方端部が閉塞されている。外壁50の内部には、外壁50内部をX軸方向に区画する第1仕切部材52が配される。第1仕切部材52は、例えば、矩形の板材で構成され、その外周側面のうち3つの側面が外壁50の閉塞面およびY軸方向の内周面に固定され、他の1の側面が排気流路6に突出している。かかる外壁50と第1仕切部材52によって流入路54が形成される。流入路54は、排気流路6に対して開口しており、排気流路6に突出した第1仕切部材52によって、排気流路6に流れる排気ガスの一部(例えば20%程度)が流入路54に流入する。
外壁50内部の第1仕切部材52で区画された空間のうち、X軸方向の下流側に位置する空間は、さらに、第2仕切部材56によってZ軸方向に区画される。第2仕切部材56は、例えば、矩形の板材で構成され、外周側面が第1仕切部材52と外壁50の内周面とに固定されている。第2仕切部材56で仕切られたZ軸上方の空間は火炎を生成するための一次燃焼室58(燃焼室)であり、Z軸下方の空間は燃焼を促進させるための二次燃焼室60(燃焼室)である。
気体供給部62は、例えば、エアポンプで構成され、一次燃焼室58に排気ガスとは別の気体、本実施形態においては空気を供給し、一次燃焼室58内における火炎の生成を助ける。気体供給部62は、エアポンプに限らず、ファン、コンプレッサ等で構成されてもよい。ここで、第1仕切部材52には、流入路54から一次燃焼室58へ貫通する孔52aが設けられており、当該孔52aによって一次燃焼室58に空気が導かれる。かかる孔52aは、空気および排気ガスの流量を制限する役割も担う。
ただし、一次燃焼室58に空気のみを導入するとなると、着火のためには、ある程度、空気を昇温しなければならず、また、火炎の生成に要する空気の絶対量が増大する。そこで、本実施形態においては、上記のように排気流路6から流入路54に排気ガスの一部を流入させ、空気との混合気(以下、単に空気混合気という。)を生成する。そして、かかる空気混合気を一次燃焼室58に導入する。
図3は、ディーゼルエンジン1のアイドル時における必要空気量を比較した説明図である。図3を参照して理解できるように、排気ガスを利用せず空気のみを導入した場合と比較して、空気に排気ガスを混合すると各エンジン回転数において必要空気量が少なくて済む。
図2に戻って、第1仕切部材52には、流入路54から二次燃焼室60へ貫通する孔52bが設けられており、当該孔52bによって二次燃焼室60に排気ガスが導かれる。かかる孔52bは、二次燃焼室60に導く排気ガスの流量を制限する役割も担う。
さらに、第2仕切部材56には、一次燃焼室58から二次燃焼室60へ貫通する孔56aが設けられており、当該孔56aによって一次燃焼室58で燃焼された空気混合気が二次燃焼室60に導かれる。かかる孔56aは、空気混合気の流量を制限する役割も担う。こうして、一次燃焼室58および二次燃焼室60における空気混合気の流速が抑制されるため、一次燃焼室58においては、着火性および保炎性が向上し、二次燃焼室60においては、火炎燃焼を開始可能な温度域および酸素濃度域を拡大できる。
一次燃料供給部70(燃料供給部)は、例えばノズルを有するインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、一次燃焼室58に燃料を霧状にして供給する。
着火部72は、例えばグロープラグ等の着火装置で構成され、一次燃焼室58に設けられ、燃料の着火温度以上に加熱されて、着火部72の熱で、気化した燃料を着火する。
燃料保持部72aは、着火部72近傍、例えば、着火部72の一端を覆う位置に配置され、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等の多孔体で形成され、孔52aから空気混合気が導かれるとともに、一次燃料供給部70から供給された燃料が燃焼されるまで、当該燃料を一時的に保持する。ここで、燃料保持部72aは、多孔体として形成された触媒であってもよい。
邪魔板74は、例えば矩形の板材で構成され、一端が外壁50の閉塞面に固定され、他端側が孔52aに対向する位置に配される。邪魔板74は、孔52aを通って一次燃焼室58へ流入する空気混合気が、着火部72に直接衝突する流れを防ぐ。かかる構成により、着火部72付近の空気混合気の流速を抑制でき、着火性が向上する。
二次燃料供給部76(燃料供給部)は、一次燃料供給部70同様、例えばインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、二次燃焼室60内に燃料を霧状にして供給する。二次燃焼室60内では、一次燃焼室58で発生した種火を増幅するために、二次燃料供給部76によってさらに燃料が噴射され、排気ガスを巻き込みながら空気混合気の燃焼を促進する。
そして、昇温後の高温の空気混合気は、排気流路6に流出し、当該バーナ装置7に流入しなかった排気ガスと混ざり合うことで排気ガスの温度を高める。こうして、ディーゼル酸化触媒8を活性温度に昇温し、ディーゼルパティキュレートフィルタ9においてフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
ところで、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76は、温度が上昇しすぎると劣化してしまうおそれがある。また、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76の耐熱性を高めようとすると、耐熱性の高い高価な部品を用いることとなりコストが上昇してしまう。そこで、本実施形態では、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76の温度低減のため、様々な工夫を凝らしている。以下、その温度低減手段について、具体的に説明する。
図4は、図2の一次燃料供給部70および二次燃料供給部76のノズル先端近傍の部分拡大図である。図4に示すように、一次燃料供給部70の本体70aは、外壁50のうち一次燃焼室58の壁面を形成する部分、すなわち、一次燃焼室58の外壁50の外側に配される。また、一次燃焼室58の外壁50には、一次燃焼室58の外側に向かう方向に突出する突出部58aが設けられている。貫通孔58bは、突出部58aを、突出部58aの突出方向に貫通する孔である。したがって、一次燃焼室58の内部と外部とを連通する。そして、一次燃料供給部70のうち、ノズル先端の燃料が噴出する噴出口70bは、貫通孔58bの内側に位置する。
また、二次燃料供給部76の本体76aは、一次燃料供給部70と同様、外壁50のうち二次燃焼室60の壁面を形成する部分、すなわち、二次燃焼室60の外壁50の外側に配される。また、二次燃焼室60の外壁50には、二次燃焼室60の外側に向かう方向に突出する突出部60aが設けられている。貫通孔60bは、突出部60aを、突出部60aの突出方向に貫通する孔である。したがって、二次燃焼室60の内部と外部とを連通する。そして、二次燃料供給部76のうち、ノズル先端の燃料が噴出する噴出口76bは、貫通孔60bの内側に位置する。
このように、突出部58a、60aおよび貫通孔58b、60bを設けて噴出口70b、76bを配する構成により、バーナ装置7は、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76のうち、火炎に最も近く高温に晒される噴出口70b、76b近傍を、火炎から離隔させ、劣化を抑制することが可能となる。
また、貫通孔58bの内側には、一次燃料供給部70との隙間をシール(封止)するシール部80aを配し、貫通孔60bの内側には、二次燃料供給部76との隙間をシールするシール部80bを配している。シール部80a、80bは、断熱材で構成される。シール部80a、80bを断熱材とすることで、バーナ装置7は、外壁50から一次燃料供給部70、二次燃料供給部76への伝熱量を抑え、劣化を抑制することが可能となる。
図2に戻って、二次燃料供給部76と排気流路6との間には、遮熱部82が配される。遮熱部82は、排気流路6を構成する配管から二次燃料供給部76への輻射熱を遮断する。
かかる遮熱部82は、二次燃料供給部76を固定支持する土台としても機能する。また、遮熱部82は、外壁50と一次燃料供給部70および二次燃料供給部76との間にまで延在し、外壁50から一次燃料供給部70および二次燃料供給部76に輻射する輻射熱も遮断する。
また、遮熱部82は、一次燃料供給部70の下面(Z軸方向の後方側の面)に沿って延在し、一次燃料供給部70を固定支持する土台としても機能する。そして、一次燃料供給部70の上面側(Z軸方向の前方)において、X軸方向に屈曲している。
フィン84は、遮熱部82のうち、一次燃料供給部70の上面側に設けられ、一次燃料供給部70、二次燃料供給部76の熱を主として鉛直上方に放熱する。フィン84が形成される位置は、一次燃料供給部70の上面側に限らず、遮熱部82のいずれの位置であってもよいし、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76に直接接触するように配されてもよい。
遮熱部82およびフィン84を配する構成により、バーナ装置7は、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76の温度上昇を抑え、劣化を抑制することが可能となる。
また、排気流路6を構成する配管のうち、二次燃焼室60より下流側の配管を、図2中、白抜き矢印で示すように、二次燃料供給部76から離隔するように形成している。そのため、バーナ装置7は、排気流路6から遮熱部82への輻射熱を抑制し、二次燃料供給部76の温度上昇を抑え、劣化を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態においては、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76に燃料を導く流路を形成する導燃部90が、燃料が循環する循環路を形成している。
図5は、導燃部90を説明するための説明図である。図5に示すように、導燃部90は、矢印の向きに燃料が流れる流路である循環路であって、流入口92と、送出口94a、94bと、第1熱交換部96と、第2熱交換部98とを含んで構成される。
流入口92は、燃料タンク2から導かれた燃料を循環路に受け入れる入口である。流入口92から循環路に流入した燃料は、燃料ポンプ3によって循環方向(図5中、矢印で示す)に送出され、一次燃料供給部70に導かれる。
送出口94aは、循環路を循環する燃料の少なくとも一部を一次燃料供給部70の内部に送出する出口である。ここでは、送出口94aは、一次燃料供給部70の本体70aに設けられ、本体70a内部に燃料を導入する導入口となっている。
第1熱交換部96は、循環路の一部であり、流入口92から送出口94aまでの間であって、送出口94aの上流側に設けられ、少なくとも一次燃料供給部70の本体70aと循環路を循環する燃料とで熱交換する。かかる構成により、一次燃料供給部70を冷却して、一次燃料供給部70の熱劣化を防止することが可能となる。
ここでは、第1熱交換部96において、一次燃料供給部70の本体70aの周囲を、一次燃焼室58側から、当該一次燃焼室58から離隔する方向に向って燃料が流通する。そのため、より高温になり易い、一次燃料供給部70の本体70aの一次燃焼室58側を効率的に冷却することが可能となる。
具体的に、一次燃料供給部70の本体70aと、本体70aを囲繞する筐体96aとの間には、循環路の一部を成す流路90aが形成されている。そして、この流路90aを流れる燃料によって一次燃料供給部70の本体70aが冷却される。すなわち、一次燃料供給部70の本体70aと、本体70aを囲繞する筐体96aが第1熱交換部96として機能する。
そして、一次燃料供給部70の本体70a内部に導入されなかった燃料は、循環路の下流側に流れ、二次燃料供給部76近傍に導かれる。
送出口94bは、送出口94aと同様、循環路を循環する燃料の少なくとも一部を二次燃料供給部76に送出する出口である。ここでは、送出口94bは、二次燃料供給部76の本体76aに設けられ、本体76a内部に燃料を導入する導入口となっている。
一次燃料供給部70側から二次燃料供給部76側に至るまでの流路90bは、上述した遮熱部82と一体成型された部材(図2参照)に設けられた孔によって形成される。そのため、バーナ装置7は、この流路90bを流れる燃料によって、遮熱部82を冷却することが可能となる。
二次燃料供給部76の本体76aと、本体76aを囲繞する筐体96bとの間には、筐体96aと同様、循環路の一部を成す流路90cが形成されている。そして、この流路90cを流れる燃料によって二次燃料供給部76の本体76aが冷却される。
第2熱交換部98は、循環路の一部であり、送出口94bから第1熱交換部96までの間であって、第1熱交換部96の上流側に設けられ、冷却媒体と、循環路を循環する燃料との間で熱交換を行い、第1熱交換部96を通過した燃料の熱を外部に放熱する。
例えば、冷却媒体が循環する熱交換器を一次燃料供給部70や二次燃料供給部76の近傍に設ける場合、一次燃焼室58や二次燃焼室60に供給される燃料の温度低下を招き、燃料の燃焼効率が下がると共に、燃料供給部が冷却される熱量分がすべて熱損失となってしまう。本実施形態のバーナ装置7は、循環路を循環する燃料によって、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76を冷却する。そして、冷却によって高温となった燃料の一部を、第2熱交換部98が冷却する前に、一次燃料供給部70が一次燃焼室58に、二次燃料供給部76が二次燃焼室60にそれぞれ噴出する。
すなわち、一次燃料供給部70に供給される燃料は、第1熱交換部96を通過した後、第2熱交換部98を通過する前の燃料の一部となる。そのため、バーナ装置7は、燃料の温度低下に起因する燃焼効率の低下を防ぐとともに、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76を冷却した熱量の一部を、空気混合気の昇温に有効利用し、熱損失を抑制することが可能となる。
また、バーナ装置7は、導燃部90が循環路となっているため、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76に供給する燃料の必要量よりも、多くの燃料を循環させて一次燃料供給部70および二次燃料供給部76を効率的に冷却することができる。すなわち、一次燃料供給部70および二次燃料供給部76に供給される燃料は、循環する燃料の一部となる。
上述した実施形態では、バーナ装置7は、2つの燃焼室(一次燃焼室58と二次燃焼室60)と、2つの燃料供給部(一次燃料供給部70と二次燃料供給部76)を備える場合について説明したが、燃焼室および燃料供給部は1つであってもよい。
また、上述した実施形態では、バーナ装置7は、ディーゼルパティキュレートフィルタ9の再生処理を行うディーゼル酸化触媒8の昇温に用いる場合について説明したが、バーナ装置7は、燃料を燃焼させる構成であればその用途は限定されない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、燃料を燃焼させるバーナ装置に利用することができる。
6 …排気流路
7 …バーナ装置
58 …一次燃焼室(燃焼室)
60 …二次燃焼室(燃焼室)
58a、60a …突出部
58b、60b …貫通孔
70 …一次燃料供給部(燃料供給部)
70a …本体
72 …着火部
76 …二次燃料供給部(燃料供給部)
76a …本体
80a、80b …シール部
82 …遮熱部
84 …フィン
90 …導燃部
96 …第1熱交換部
98 …第2熱交換部

Claims (5)

  1. 燃焼室と、
    前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記燃料供給部に前記燃料を導く導燃部と、
    前記燃焼室に設けられ、前記燃料に着火する着火部と、
    を備え、
    前記導燃部は、前記燃料が循環する循環路を形成し、
    前記循環路の一部であり、少なくとも前記燃料供給部の本体と該循環路を循環する燃料とで熱交換する第1熱交換部と、
    前記循環路の一部であり、前記第1熱交換部を通過した燃料の熱を外部に放熱する第2熱交換部と、
    を含んで構成され、
    前記燃焼室の外壁には、
    前記燃焼室の外側に向かう方向に突出する突出部と、
    前記突出部から前記燃焼室まで、該突出部の突出方向に貫通する貫通孔と、
    が設けられ、
    前記燃料供給部のうち、前記燃料が噴出する噴出口は、前記貫通孔のうち、前記突出部の内側に位置し、
    前記燃焼室から排出された排気ガスが流通する排気流路を構成する配管は、該燃焼室より下流側において、前記燃料供給部から離隔する向きに湾曲することを特徴とするバーナ装置。
  2. 前記燃料供給部に供給される燃料は、前記第1熱交換部を通過した後、前記第2熱交換部を通過する前の燃料の一部であることを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
  3. 前記燃料供給部の熱を放熱するフィンをさらに備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のバーナ装置。
  4. 前記貫通孔の内側には、該貫通孔と前記燃料供給部との隙間をシールするシール部が配され、該シール部は、断熱材で構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のバーナ装置。
  5. 前記燃料供給部と、前記燃焼室から排出された前記排気ガスが流通する排気流路との間には、該排気流路から前記燃料供給部への輻射熱を遮断する遮熱部が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のバーナ装置。
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