JPH10309787A - ポリ塩化ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品 - Google Patents

ポリ塩化ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品

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JPH10309787A
JPH10309787A JP12199997A JP12199997A JPH10309787A JP H10309787 A JPH10309787 A JP H10309787A JP 12199997 A JP12199997 A JP 12199997A JP 12199997 A JP12199997 A JP 12199997A JP H10309787 A JPH10309787 A JP H10309787A
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JP
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polyvinyl chloride
polyurethane foam
skin
sheet
barrier layer
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JP12199997A
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Nisei Andou
二世 安藤
Taizo Kakiuchi
泰三 垣内
Noritaka Shiraki
則隆 白木
Sumiko Tsuruhashi
寿美子 鶴橋
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Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリウレタン発泡体の経時的劣化を低下させ、
ポリ塩化ビニルの硬化や変色を減少させたポリ塩化ビニ
ル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品を提供する。 【解決手段】ポリ塩化ビニル表皮1とポリウレタン発泡
体2とからなる表皮付一体発泡成形品であって、ポリ塩
化ビニル表皮の裏面にバリヤー層3を設けたことを特徴
とするポリ塩化ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形
品である。ポリ塩化ビニル表皮にはポリ塩化ビニルレザ
ーやポリ塩化ビニルシートが用いられる。バリヤー層に
はポリアミド系樹脂フィルムやポリエチレン系樹脂フィ
ルムが好ましく用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ塩化ビニルレ
ザー又はシートとポリウレタン発泡体とが一体に成形さ
れた表皮付一体発泡成形品に関する。この成形品は、主
に、二輪車のサドル、イスのクッション又は自動車のシ
ートなどの座席に用いられる。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、ポ
リ塩化ビニルに編織布を裏打ちしたポリ塩化ビニルレザ
ー又はポリ塩化ビニル単体シート或はポリ塩化ビニルに
合成樹脂発泡体を裏打ちしたポリ塩化ビニルシートなど
(以下、これらを単にポリ塩化ビニルレザー又はシート
ということがある)を、所定の形状に発泡成形したポリ
ウレタン発泡成形体に被せた成形品は、二輪車のサド
ル、イスのクッションや自動車のシートなどの座席或は
その他の用途に多用されている。ところが、近年、ポリ
塩化ビニルレザー又はシートを真空成形により所定の形
状に成形し、その成形体の中にポリウレタン発泡原料を
注入し、次いでポリウレタン発泡原料を発泡させ、ポリ
塩化ビニルレザー又はシートとポリウレタン発泡体とを
一体化させる、いわゆる一体成形方法によってポリ塩化
ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品を製造する方
法が採用されている。
【0003】この一体成形方法によると、成形品が表面
に皺がよらず綺麗に仕上がり、また製造工程が減り能率
よく製造できる。しかし、一体成形方法によって製造し
たポリ塩化ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品
は、ポリウレタン発泡成形体にポリ塩化ビニルレザー又
はシートを被せて製造した成形品に比し、表皮のポリ塩
化ビニルが硬化したり、時には変色する傾向があり、更
にはポリウレタン発泡体がはやく劣化する場合がある。
これらの原因を究明した結果、これらの原因はポリ塩化
ビニルに配合されている可塑剤のポリウレタン発泡体へ
の移行に起因することがわかった。
【0004】そして、ポリウレタン発泡成形体にポリ塩
化ビニルレザー又はシートを被せて製造した成形品はポ
リウレタン発泡体とポリ塩化ビニルレザー又はシートと
の間に空間が存在するが、一体成形方法によって製造し
た成形品はポリウレタン発泡体とポリ塩化ビニルレザー
又はシートとが密着一体化しているため上記の現象が生
じると考えられる。すなわち、例えばポリ塩化ビニル表
皮がポリ塩化ビニルレザーの場合、一体成形時に液状の
ポリウレタン発泡原料がポリ塩化ビニルレザーの裏面の
編織布に滲み込むため、ポリウレタン発泡体とポリ塩化
ビニルとが直接接触するようになり、ポリ塩化ビニルに
配合された可塑剤が経時的にポリウレタン発泡体に移行
する。また、ポリ塩化ビニル表皮がポリ塩化ビニルシー
トの場合も同様にポリウレタン発泡体とポリ塩化ビニル
とが直接接触するようになり、ポリ塩化ビニルに配合さ
れた可塑剤が経時的にポリウレタン発泡体に移行する。
【0005】そして、このポリ塩化ビニル中の可塑剤の
ポリウレタン発泡体への移行により、ポリ塩化ビニル中
の可塑剤が減少し、そのためポリ塩化ビニルが硬化した
り、変色したりする問題が生じ、また移行した可塑剤が
ポリウレタン発泡体を劣化させる。また、ポリ塩化ビニ
ルの可塑剤にポリエステル系可塑剤やトリメリット酸エ
ステル系可塑剤を用いるとある程度可塑剤の移行を緩和
することができるが、前者の可塑剤の場合は風合、耐寒
性に難点があり、後者の可塑剤の場合は移行を完全には
防ぐことができず、コストが高い難点がある。本発明
は、ポリ塩化ビニルに配合された可塑剤のポリウレタン
発泡体への移行を緩和し、上記の問題点を解消したポリ
塩化ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ポリ
塩化ビニル表皮とポリウレタン発泡体とからなる表皮付
一体発泡成形品であって、ポリ塩化ビニル表皮の裏面に
バリヤー層を設けたことを特徴とするポリ塩化ビニル表
皮付ポリウレタン発泡一体成形品である。ポリ塩化ビニ
ル表皮にはポリ塩化ビニルレザーやポリ塩化ビニルシー
トが用いられる。バリヤー層にはポリアミド系樹脂フィ
ルムやポリエチレン系樹脂フィルムが好ましく用いられ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】ポリ塩化ビニル表皮とポリウレタ
ン発泡体とが一体となった表皮付一体発泡成形品は、ポ
リ塩化ビニルレザー又はシートを真空成形機にかけて真
空成形して所定の形状に成形し、その成形体の中にポリ
ウレタン発泡原料を注入し、次いでポリウレタン発泡原
料を発泡させて、ポリ塩化ビニルレザー又はシートとポ
リウレタン発泡体とを一体化させて製造する。本発明で
用いるポリ塩化ビニルレザーは例えば、編織布の表面に
軟質ポリ塩化ビニル層を形成させたポリ塩化ビニルレザ
ー、編織布の表面に軟質ポリ塩化ビニル発泡層及び軟質
ポリ塩化ビニル層を順次形成させてたポリ塩化ビニルレ
ザー、更には編織布の表面に軟質ポリ塩化ビニル層及び
軟質ポリ塩化ビニル発泡層を順次形成させてたポリ塩化
ビニルレザーなどである。またポリ塩化ビニルシート
は、軟質ポリ塩化ビニル単独のシート、軟質ポリ塩化ビ
ニルシートの表面に合成樹脂層を設けたポリ塩化ビニル
シート、軟質ポリ塩化ビニル層とポリオレフィン系樹脂
等の合成樹脂の発泡体シートとを積層したポリ塩化ビニ
ルシートなどである。
【0008】本発明で用いるバリヤー層は、ポリ塩化ビ
ニルに配合された可塑剤の移行を防いだり、緩和するも
のである。バリヤー層はポリアミド系樹脂フィルム、ポ
リエチレン系樹脂フィルムが好ましい。ポリアミド系樹
脂フィルムとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610など種々のポリアミド用いられるが、ポリ塩
化ビニルを素材とするシート状物に融着させるという観
点から融点が120〜150℃のポリアミド樹脂フィル
ムが好ましい。例えば、エチレンジアミンとアジピン酸
との重合物、テトラメチレンジアミンとピメリン酸との
重合物、ペンタメチレンジアミンとセバシン酸との重合
物などである。また、ポリエチレン系樹脂フィルムとし
ては、ポリエチレンフィルム、エチレン系アイオノマー
のフィルムなどである。エチレン系アイオノマーはエチ
レンと不飽和カルボン酸の共重合体の金属塩である。不
飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸など
が用いられ、金属にはナトリウム、リチウム、マグネシ
ウム、亜鉛などが用いられる。これらのフィルムの厚さ
は30〜70μmである。
【0009】バリヤー層は、ポリ塩化ビニルレザーやシ
ートのポリウレタン発泡体を注入する面に設ける。バリ
ヤー層を設けるには、バリヤー層になるフィルムを貼着
することにより行う。この貼着は接着剤によっても、融
着によってもよい。図1は本発明の一体発泡成形品の一
例の断面図で、1はポリ塩化ビニルレザー又はシート、
2はポリウレタン発泡体、3はバリヤー層である。更に
具体的に説明すると、ポリ塩化ビニル表皮をポリ塩化ビ
ニルレザーを用いて形成させる場合は、バリヤー層は該
レザーの編織布面に設けるが、このときはバリヤー層の
ポリアミド系樹脂フィルムやポリエチレン系樹脂フィル
ムを編織布面に当て、加圧加熱して融着することによっ
て設けることができる。
【0010】ポリ塩化ビニル表皮が軟質ポリ塩化ビニル
層と合成樹脂発泡シートとから形成された軟質ポリ塩化
ビニルシートの場合は、バリヤー層は合成樹脂発泡シー
ト面に設けるが、バリヤー層がポリアミド系樹脂フィル
ムのときは、合成樹脂発泡シートとポリアミド系樹脂フ
ィルムとの間にポリウレタンプライマー層を介在させ、
加圧加熱して融着する。ポリウレタンプライマー層の介
在は合成樹脂発泡シート又はポリアミド系樹脂フィルム
のいずれか一方或は双方に液状のポリウレタンプライマ
ーを塗布するか、或はフィルム状のポリウレタンプライ
マーを挾んで行う。またバリヤー層がポリエチレン系樹
脂フィルムのときは直接加圧加熱して融着することによ
って設けることができる。更に、ポリ塩化ビニル表皮が
軟質ポリ塩化ビニルシート単体或は表面に合成樹脂層を
有する軟質ポリ塩化ビニルシートの場合には、その裏面
にバリヤー層を設けるが、バリヤー層がポリアミド系樹
脂フィルムのときは、ポリ塩化ビニルシートとポリアミ
ド系樹脂フィルムの間にポリウレタンプライマー層を介
在させ、加圧加熱して融着する。
【0011】本発明のポリ塩化ビニル表皮付ポリウレタ
ン発泡一体成形品は、特に二輪車のサドル、イスのクッ
ション又は自動車のシートなどの座席に好適である。ポ
リ塩化ビニルシートのうちには座席の座面としての強度
がそれ単独では不足するが、ポリウレタン発泡体との接
着により座面としての強度を保持させ得る場合がある。
このような効果を期待するときには、バリヤー層とし
て、ポリウレタン発泡体との接着強度の高いポリアミド
系樹脂フィルムが好適に使用される。また、このような
場合にポリエチレン系樹脂フィルムを使用するときには
プライマー処理を行なってポリウレタン発泡体との接着
強度を高める。ポリ塩化ビニルレザーのように座面とし
て充分な強度を有し、且つ成形端部に吊り込み加工を行
う場合には、接着強度の低いポリエチレン系樹脂フィル
ムが好適に使用される。
【0012】上記のポリウレタン系プライマー層を形成
させるポリウレタンとしては、ポリエステル系ポリウレ
タンが好ましい。すなわち、アジピン酸、フタル酸等の
二塩基酸とエチレングリコール、1,4ブタンジオール
などのグリコールやトリメチロールプロパンなどのトリ
オールとの縮合反応によって得られる縮合系ポリエステ
ルポリオールと、トリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート
などの硬化剤とを原料に用いたポリウレタンなどが用い
られる。特にアジピン酸とグリコールを反応させたアジ
ペート型ポリエステルポリオールとトリレンジイソシア
ネート(TDI)とのプレポリマーと、TDIやTDI
−TMPアダクト体を混合したポリウレタンが好まし
い。
【0013】また、ポリウレタン発泡体を形成させるの
に用いるポリウレタン発泡原料は、常用されているもの
で、ポリオール、イソシアネート、硬化用触媒等を適宜
に組み合わせたものが用いられる。ポリオールとしては
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ールなどのポリエーテルオール、縮合系ポリエステルポ
リオールなどのポリエステルポリオールが用いられる。
イソシアネートはトリレンジイソシアネート、ポリメチ
レンポリフェニルポリイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネートなどが用いられる。触媒にはアミン系/錫
系の触媒が用いられる。発泡剤には水が使用される。
【0014】ポリ塩化ビニル表皮とポリウレタン発泡体
とが一体となった表皮付一体発泡成形品においては、例
えばポリ塩化ビニル表皮がポリ塩化ビニルレザーの場
合、一体成形時に液状のポリウレタン発泡原料がポリ塩
化ビニルレザーの裏面の編織布に滲み込むため、ポリウ
レタン発泡体とポリ塩化ビニルとが直接接触している。
そして、ポリ塩化ビニルに配合された可塑剤が経時的に
ポリウレタン発泡体に移行し、ポリウレタン発泡体を劣
化させ、またポリ塩化ビニルは可塑剤が減少するため硬
化したり、変色したりする問題が生じる。本発明では表
皮のポリ塩化ビニル素材シートの裏面にバリヤー層を設
けたので、ポリ塩化ビニル中の可塑剤のポリウレタン発
泡体への移行がバリヤー層で阻止される。そのため、上
記の問題点を解消できる。本発明の表皮付一体化発泡成
形品は、主に、二輪車のサドル、イスのクッション或は
自動車のシートなどの座席に用いられる。
【0015】
【実施例及び比較例】
実施例1 ナイロン66捲縮糸で編成したメリヤスの片面に、重合
度1050のポリ塩化ビニル100部、可塑剤(DO
P)40部、可塑剤(DOA)40部及び安定剤(Ca
−Zn)2部からなる組成物をカレンダー成形法で塗布
して厚さ0.9mmの軟質ポリ塩化ビニル層を設け、こ
のポリ塩化ビニル層の表面に絞押し加工を施して、ポリ
塩化ビニルレザーを製造した。上記のポリ塩化ビニルレ
ザーのメリヤス面に、厚さ0.03mmのポリアミドフ
ィルム(ダイセル社製、ダイアミドフィルム#310
0)を当て、130℃で加圧加熱してポリアミドフィル
ムを融着させてバリヤー層を形成した。
【0016】実施例2 上記実施例1で製造したポリ塩化ビニルレザーのメリヤ
ス面に、厚さ0.05mmのポリエチレンフィルムを当
て、150℃で加圧加熱してポリエチレンフィルムを融
着させてバリヤー層を形成させた。
【0017】実施例3 ナイロン66捲縮糸で編成したメリヤスの片面に、重合
度1050のポリ塩化ビニル100部、可塑剤(DO
P)40部、可塑剤(DOA)40部及び安定剤(Ca
−Zn)2部からなる組成物の厚さ0.3mmの発泡体
層を形成し、その上に押出成形法で上記と同じ組成物を
塗布して厚さ0.4mmの軟質ポリ塩化ビニル層を設
け、このポリ塩化ビニル層の表面に絞押し加工を施し
て、ポリ塩化ビニルレザーを製造した。上記のポリ塩化
ビニルレザーのメリヤス面に、厚さ0.03mmのポリ
アミドフィルム(ダイセル社製、ダイアミドフィルム#
3100)を当て、135℃で加圧加熱してポリアミド
フィルムを融着させてバリヤー層を形成させた。
【0018】実施例4 上記実施例2で製造したポリ塩化ビニルレザーのメリヤ
ス面に、厚さ0.05mmのポリエチレンフィルムを当
て、150℃で加圧加熱してポリエチレンフィルムを融
着させてバリヤー層を形成させた。
【0019】実施例5 重合度1050のポリ塩化ビニル100部、可塑剤(D
OP)40部、可塑剤(DOA)40部及び安定剤(C
a−Zn)2部からなる組成物を押出成形法で厚さ0.
6mmのシートに成形し、その表面に絞押し模様を付け
て軟質ポリ塩化ビニルシートを製造した。。厚さ0.0
3mmのポリアミドフィルム(ダイセル社製、ダイアミ
ドフィルム#3100)の片面にポリウレタンプライマ
ー(日立化成ポリマー社製ハイボン#7820の100
重量部に対しバイエル社製デスモジュールREの5重量
部を混合したもの)を塗布してプライマー層を設け、こ
のプライマー層面を上記軟質ポリ塩化ビニルシートの裏
面に当て、135℃で加圧加熱してポリアミドフィルム
を融着させてバリヤー層を形成した。
【0020】実施例6 上記実施例5で製造した軟質ポリ塩化ビニルシートの裏
面に、厚さ0.05mmのポリエチレンフィルムを当
て、150℃で加圧加熱してポリエチレンフィルムを融
着させてバリヤー層を形成した。
【0021】実施例7 重合度1050のポリ塩化ビニル100部、可塑剤(D
OP)40部、可塑剤(DOA)40部及び安定剤(C
a−Zn)2部からなる組成物を押出成形して厚さ0.
5mmのポリ塩化ビニルシートを成形した。このポリ塩
化ビニルシートの表面に絞押し加工し、裏面に厚さ0.
2mmのエチレン−酢酸ビニル共重合体の発泡体シート
を貼着して軟質ポリ塩化ビニル積層シートを製造した。
厚さ0.03mmのポリアミドフィルム(ダイセル社
製、ダイアミドフィルム#3100)の片面にポリウレ
タンプライマー(日立化成ポリマー社製ハイボン#78
20の100重量部に対しバイエル社製デスモジュール
REの5重量部を混合したもの)を塗布してプライマー
層を設け、このプライマー層面を上記軟質ポリ塩化ビニ
ル積層シートの裏面に当て、135℃で加圧加熱してポ
リアミドフィルムを融着させてバリヤー層を形成した。
【0022】上記実施例1〜7で得たバリヤー層を有す
るポリ塩化ビニルレザー又はシートを表皮に用いて常法
でポリウレタン発泡体の一体成形品を成形した。この成
形品を80℃で1000時間放置したが、軟質ポリ塩化
ビニル層の硬化はいずれにもみられなかった。バリヤー
層を設けないポリ塩化ビニルレザー又はシートを表皮に
用いて常法でポリウレタン発泡体した一体成形品は、8
0℃で1000時間放置により軟質ポリ塩化ビニル層が
甚だしく硬化した。
【0023】
【発明の効果】本発明のポリ塩化ビニル表皮付ポリウレ
タン発泡一体成形品は、ポリ塩化ビニル表皮の裏面に設
けたバリヤー層がポリ塩化ビニルに配合された可塑剤の
ポリウレタン発泡体への移行を阻止するため、ポリ塩化
ビニルが硬化したり、変色することがなく、またポリウ
レタン発泡体の経時的劣化が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一体成形品の一例の断面図
【符号の説明】
1 ポリ塩化ビニルレザー又はシート、2 ポリウレタ
ン発泡体、3 バリヤー層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ塩化ビニル表皮とポリウレタン発泡体
    とからなる表皮付一体発泡成形品であって、ポリ塩化ビ
    ニル表皮の裏面にバリヤー層を設けたことを特徴とする
    ポリ塩化ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品。
  2. 【請求項2】ポリ塩化ビニル表皮がポリ塩化ビニルレザ
    ーである請求項1記載のポリ塩化ビニル表皮付ポリウレ
    タン発泡一体成形品。
  3. 【請求項3】ポリ塩化ビニル表皮がポリ塩化ビニルシー
    トである請求項1記載のポリ塩化ビニル表皮付ポリウレ
    タン発泡一体成形品。
  4. 【請求項4】バリヤー層がポリアミド系樹脂フィルムで
    ある請求項1、2又は3記載のポリ塩化ビニル表皮付ポ
    リウレタン発泡一体成形品。
  5. 【請求項5】バリヤー層がポリエチレン系樹脂フィルム
    である請求項1、2又は3記載のポリ塩化ビニル表皮付
    ポリウレタン発泡一体成形品。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のポリ塩化
    ビニル表皮付ポリウレタン発泡一体成形品からなる座
    席。
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