JPH10119194A - ゴム製品被覆用シート - Google Patents
ゴム製品被覆用シートInfo
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- JPH10119194A JPH10119194A JP27779496A JP27779496A JPH10119194A JP H10119194 A JPH10119194 A JP H10119194A JP 27779496 A JP27779496 A JP 27779496A JP 27779496 A JP27779496 A JP 27779496A JP H10119194 A JPH10119194 A JP H10119194A
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- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ゴム老化防止剤阻止層を有しポリ塩化ビニル層
が変色することのない耐久性の良いゴム製品被覆用カバ
ーを提供する。 【構成】織布1の片面にポリ塩化ビニル層2を設けたゴ
ム製品被覆用カバーであって、その織布1面に目止め層
3を有し、該目止め層3の上にゴム老化防止剤移行阻止
フィルム層4を有するゴム製品被覆用シートである。目
止め層3はエチレン−ビニルアセテート共重合体、アク
リル系樹脂などのエマルジョンから形成させたものが好
ましく、ゴム老化防止剤移行阻止フィルム層4はエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体フィルム、エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体フィルムなどが好まし
い。
が変色することのない耐久性の良いゴム製品被覆用カバ
ーを提供する。 【構成】織布1の片面にポリ塩化ビニル層2を設けたゴ
ム製品被覆用カバーであって、その織布1面に目止め層
3を有し、該目止め層3の上にゴム老化防止剤移行阻止
フィルム層4を有するゴム製品被覆用シートである。目
止め層3はエチレン−ビニルアセテート共重合体、アク
リル系樹脂などのエマルジョンから形成させたものが好
ましく、ゴム老化防止剤移行阻止フィルム層4はエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体フィルム、エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体フィルムなどが好まし
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のスペアタ
イヤのカバーなど各種のゴム製品の被覆に用いるシート
に関する。
イヤのカバーなど各種のゴム製品の被覆に用いるシート
に関する。
【0002】
【従来技術】織布の片面にポリ塩化ビニル層を設けたシ
ート(以下、ポリ塩化ビニルレザーともいう)は自動車
内装材、袋物、ソファー表材など各方面で多用されてい
る。その用途の一つとして、自動車のスペアタイヤのカ
バーがある。しかし、このポリ塩化ビニルレザーをゴム
製品と接触させて長く使用すると、ゴム製品中のアミン
系の老化防止剤がポリ塩化ビニルに移行し、ポリ塩化ビ
ニルを変色させる。特にタイヤ用ゴムはオゾン劣化への
要求性が高いので、N−イソプロピル−N’−フェニル
−P−フェニレンジアミン等のP−フェニレンジアミン
誘導体が老化防止剤として使用されるが、これらの化合
物は殊更にポリ塩化ビニルに移行し、これを変色しやす
い。
ート(以下、ポリ塩化ビニルレザーともいう)は自動車
内装材、袋物、ソファー表材など各方面で多用されてい
る。その用途の一つとして、自動車のスペアタイヤのカ
バーがある。しかし、このポリ塩化ビニルレザーをゴム
製品と接触させて長く使用すると、ゴム製品中のアミン
系の老化防止剤がポリ塩化ビニルに移行し、ポリ塩化ビ
ニルを変色させる。特にタイヤ用ゴムはオゾン劣化への
要求性が高いので、N−イソプロピル−N’−フェニル
−P−フェニレンジアミン等のP−フェニレンジアミン
誘導体が老化防止剤として使用されるが、これらの化合
物は殊更にポリ塩化ビニルに移行し、これを変色しやす
い。
【0003】そして、この老化防止剤の移行によってポ
リ塩化ビニルレザーの表面が変色し、その装飾性を損わ
ないようにするため、従来種々の方法が提案されてい
る。例えば、表化粧層が軟質ポリ塩化ビニル層、中間層
がエチレン−ビニルアルコール共重合体層又はポリビニ
ルアルコール層、裏面が軟質ポリ塩化ビニル層として積
層一体化し、必要に応じて織布を裏貼り基布として貼着
したゴム製品被覆用装飾シートが提案されている(実公
昭4−46923号公報)。この提案されたゴム製品被
覆用装飾シートでは、中間層に老化防止剤の移行を阻止
するエチレン−ビニルアルコール共重合体層又はポリビ
ニルアルコール層を設けるために、シート製造工程中に
エチレン−ビニルアルコール共重合体層又はポリビニル
アルコール層を設ける工程を組み込む必要がある。
リ塩化ビニルレザーの表面が変色し、その装飾性を損わ
ないようにするため、従来種々の方法が提案されてい
る。例えば、表化粧層が軟質ポリ塩化ビニル層、中間層
がエチレン−ビニルアルコール共重合体層又はポリビニ
ルアルコール層、裏面が軟質ポリ塩化ビニル層として積
層一体化し、必要に応じて織布を裏貼り基布として貼着
したゴム製品被覆用装飾シートが提案されている(実公
昭4−46923号公報)。この提案されたゴム製品被
覆用装飾シートでは、中間層に老化防止剤の移行を阻止
するエチレン−ビニルアルコール共重合体層又はポリビ
ニルアルコール層を設けるために、シート製造工程中に
エチレン−ビニルアルコール共重合体層又はポリビニル
アルコール層を設ける工程を組み込む必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、既に出来上
がったポリ塩化ビニルレザーに老化防止剤の移行を阻止
する手段を施すようにすると、ポリ塩化ビニルレザーの
製造工程を変更する必要がなく効率的であり、また例え
ば市販されているポリ塩化ビニルレザーに老化防止剤の
移行を阻止する手段を施すようにすると多様性が出て大
変便利である。そこで本発明者は、ポリ塩化ビニルレザ
ーにこの老化防止剤移行阻止手段を施すことについて検
討し、ポリ塩化ビニルレザーの織布面にゴム老化防止剤
移行阻止フィルム層を形成すべく、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体フィルムを貼着することを試みた。し
かして、耐久性を出すべく比較的厚めのエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体フィルムを接着したときには、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体フィルムは剛直性が
高いため、ポリ塩化ビニルレザーの織布面とのなじみが
悪く、ポリ塩化ビニルレザーの柔軟特性が失われてしま
う問題点がある。そして、比較的薄いエチレン−ビニル
アルコール共重合体フィルムを接着したときには上記の
問題点が解消されるが、フィルムが破れやすく、耐久性
に乏しい欠点がある。本発明は、比較的薄いゴム老化防
止剤移行阻止フィルムを接着したシートにおいて、その
耐久性が劣る欠点を解消することを目的とする。
がったポリ塩化ビニルレザーに老化防止剤の移行を阻止
する手段を施すようにすると、ポリ塩化ビニルレザーの
製造工程を変更する必要がなく効率的であり、また例え
ば市販されているポリ塩化ビニルレザーに老化防止剤の
移行を阻止する手段を施すようにすると多様性が出て大
変便利である。そこで本発明者は、ポリ塩化ビニルレザ
ーにこの老化防止剤移行阻止手段を施すことについて検
討し、ポリ塩化ビニルレザーの織布面にゴム老化防止剤
移行阻止フィルム層を形成すべく、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体フィルムを貼着することを試みた。し
かして、耐久性を出すべく比較的厚めのエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体フィルムを接着したときには、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体フィルムは剛直性が
高いため、ポリ塩化ビニルレザーの織布面とのなじみが
悪く、ポリ塩化ビニルレザーの柔軟特性が失われてしま
う問題点がある。そして、比較的薄いエチレン−ビニル
アルコール共重合体フィルムを接着したときには上記の
問題点が解消されるが、フィルムが破れやすく、耐久性
に乏しい欠点がある。本発明は、比較的薄いゴム老化防
止剤移行阻止フィルムを接着したシートにおいて、その
耐久性が劣る欠点を解消することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の比較
的薄いゴム老化防止剤移行阻止フィルムを接着したとき
に破けやすく、耐久性が乏しい原因について究明した結
果、ポリ塩化ビニルレザーの織布面に比較的薄いゴム老
化防止剤移行阻止フィルムを接着した場合、織布の糸目
と糸目の間隙に未接着部が残り、この部分ではフィルム
が独立状態になっており、何らかの応力が掛かったとき
この部分のフィルムが強度不足で破けてしまうことを知
見した。そこで、織布の糸目と糸目の間の間隙を目止め
して、ゴム老化防止剤移行阻止フィルムを接着した際に
未接着部が生成しないようにしておくと上記欠点が解消
しえることを知り、また目止め層の形成にエマルジョン
系目止め剤を焼き付けたものが適することを知り、本発
明を完成した。
的薄いゴム老化防止剤移行阻止フィルムを接着したとき
に破けやすく、耐久性が乏しい原因について究明した結
果、ポリ塩化ビニルレザーの織布面に比較的薄いゴム老
化防止剤移行阻止フィルムを接着した場合、織布の糸目
と糸目の間隙に未接着部が残り、この部分ではフィルム
が独立状態になっており、何らかの応力が掛かったとき
この部分のフィルムが強度不足で破けてしまうことを知
見した。そこで、織布の糸目と糸目の間の間隙を目止め
して、ゴム老化防止剤移行阻止フィルムを接着した際に
未接着部が生成しないようにしておくと上記欠点が解消
しえることを知り、また目止め層の形成にエマルジョン
系目止め剤を焼き付けたものが適することを知り、本発
明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、織布の片面にポリ塩
化ビニル層を設けたゴム製品被覆用カバーであって、そ
の織布面に目止め層を有し、該目止め層の上にゴム老化
防止剤移行阻止フィルム層を有することを特徴とするゴ
ム製品被覆用シートである。上記の目止め層には、エチ
レン−ビニルアセテート共重合体エマルジョン又はアク
リル酸とメタクリ酸メチル共重合体等のアクリル系樹脂
エマルジョンなどの焼き付け層が好ましい。また、ゴム
老化防止剤移行阻止フィルム層としてはエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体フィルム層又はエチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体フィルム層などが好ましい。
化ビニル層を設けたゴム製品被覆用カバーであって、そ
の織布面に目止め層を有し、該目止め層の上にゴム老化
防止剤移行阻止フィルム層を有することを特徴とするゴ
ム製品被覆用シートである。上記の目止め層には、エチ
レン−ビニルアセテート共重合体エマルジョン又はアク
リル酸とメタクリ酸メチル共重合体等のアクリル系樹脂
エマルジョンなどの焼き付け層が好ましい。また、ゴム
老化防止剤移行阻止フィルム層としてはエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体フィルム層又はエチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体フィルム層などが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明のゴム製品被覆用シ
ートの一例の断面図である。1は織布、2はポリ塩化ビ
ニル層、3は目止め層、4はゴム老化防止剤移行阻止フ
ィルム層である。 本発明の織布1の片面にポリ塩化ビ
ニル層2を設けたシート(ポリ塩化ビニルレザー)は、
従来既知のものが使用できる。すなわち、織布は織物で
も、編物でも不織布でもよい。素材の繊維としてはポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維、ビニロン繊維、アクリ
ル繊維、木綿、レーヨンなどの繊維が用いられる。ポリ
塩化ビニルとしては軟質塩化ビニルが用いられる。そし
て、このポリ塩化ビニルレザーは、例えば、織布の片面
にポリ塩化ビニルペーストを下塗し、その上に軟質ポリ
塩化ビニル層をカレンダーなどにより形成させ、その表
面にプリント処理、表面処理、絞押し処理などの仕上げ
処理を施す従来既知の方法で製造される。
ートの一例の断面図である。1は織布、2はポリ塩化ビ
ニル層、3は目止め層、4はゴム老化防止剤移行阻止フ
ィルム層である。 本発明の織布1の片面にポリ塩化ビ
ニル層2を設けたシート(ポリ塩化ビニルレザー)は、
従来既知のものが使用できる。すなわち、織布は織物で
も、編物でも不織布でもよい。素材の繊維としてはポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維、ビニロン繊維、アクリ
ル繊維、木綿、レーヨンなどの繊維が用いられる。ポリ
塩化ビニルとしては軟質塩化ビニルが用いられる。そし
て、このポリ塩化ビニルレザーは、例えば、織布の片面
にポリ塩化ビニルペーストを下塗し、その上に軟質ポリ
塩化ビニル層をカレンダーなどにより形成させ、その表
面にプリント処理、表面処理、絞押し処理などの仕上げ
処理を施す従来既知の方法で製造される。
【0008】本発明では、ポリ塩化ビニルレザーの織布
面に設ける目止め層3にはエチレン−ビニルアセテート
共重合体又はアクリル樹脂を用いる。エチレン−ビニル
アセテート共重合体はエチレンと酢酸ビニルとの共重合
体である。アクリル樹脂はアクリル酸とメタクリ酸メチ
ルとの共重合体等である。これらの樹脂はエマルジョン
型にして用いる。エマルジョン型にして用いると、塗布
後の焼き付け(キュアー)が低温で行え、焼き付け時に
ポリ塩化ビニルレザーを損傷することがないからであ
る。また、このエマルジョンを機械的に泡立てて用いる
のが好ましい。泡立てて用いることによって、塗布量を
減らすころができ、また目止め層を柔軟性にすることが
できる。
面に設ける目止め層3にはエチレン−ビニルアセテート
共重合体又はアクリル樹脂を用いる。エチレン−ビニル
アセテート共重合体はエチレンと酢酸ビニルとの共重合
体である。アクリル樹脂はアクリル酸とメタクリ酸メチ
ルとの共重合体等である。これらの樹脂はエマルジョン
型にして用いる。エマルジョン型にして用いると、塗布
後の焼き付け(キュアー)が低温で行え、焼き付け時に
ポリ塩化ビニルレザーを損傷することがないからであ
る。また、このエマルジョンを機械的に泡立てて用いる
のが好ましい。泡立てて用いることによって、塗布量を
減らすころができ、また目止め層を柔軟性にすることが
できる。
【0009】この目止め層は、上記樹脂のエマルジョン
をポリ塩化ビニルレザーの織布面に塗布して形成させ
る。このとき、織布の間隙がなくなり、平坦な状態にな
るように塗布する。すなわち、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体フィルム層をこの面に接着したときに未接
着部が生じないような状態にする。塗布量は織布の組
織、糸の番手にもよるが、通常固形分として10〜50
g/m2程度である。塗布後の焼き付け処理は50℃程
度の炉で風量を多くして行う。この焼き付け処理によっ
て、塗布された樹脂エマルジョンは膜化し、目止め層が
形成される。
をポリ塩化ビニルレザーの織布面に塗布して形成させ
る。このとき、織布の間隙がなくなり、平坦な状態にな
るように塗布する。すなわち、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体フィルム層をこの面に接着したときに未接
着部が生じないような状態にする。塗布量は織布の組
織、糸の番手にもよるが、通常固形分として10〜50
g/m2程度である。塗布後の焼き付け処理は50℃程
度の炉で風量を多くして行う。この焼き付け処理によっ
て、塗布された樹脂エマルジョンは膜化し、目止め層が
形成される。
【0010】本発明で用いるゴム老化防止剤阻止フィル
ム4は、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム
又はエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィル
ムが好ましい。エチレン−ビニルアルコール共重合体フ
ィルムは、エチレン含有量が20〜60モル%、好まし
くは25〜50モル%のエチレン−ビニルアルコール共
重合体をフィルムに成形したものである。また、エチレ
ン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルムは、エチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体をフィルムに成
形したものである。フィルムの厚さは15〜25μmが
好ましい。15μm以下ではゴム老化防止剤阻止効果が
少なく、また25μm以上ではゴワゴワになり、製品の
風合いを損ねるので好ましくない。目止め層の上にエチ
レン−ビニルアルコール共重合体フィルム層又はエチレ
ン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム層を設け
るには接着で行う。すなわち、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体フィルム又はエチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体フィルムの片面にプライマー処理をして
おき、このプライマー処理面を目止め層に重ね合わせ、
例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムの
場合は120〜160℃の温度で加熱加圧して一体に接
着する。
ム4は、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム
又はエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィル
ムが好ましい。エチレン−ビニルアルコール共重合体フ
ィルムは、エチレン含有量が20〜60モル%、好まし
くは25〜50モル%のエチレン−ビニルアルコール共
重合体をフィルムに成形したものである。また、エチレ
ン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルムは、エチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体をフィルムに成
形したものである。フィルムの厚さは15〜25μmが
好ましい。15μm以下ではゴム老化防止剤阻止効果が
少なく、また25μm以上ではゴワゴワになり、製品の
風合いを損ねるので好ましくない。目止め層の上にエチ
レン−ビニルアルコール共重合体フィルム層又はエチレ
ン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム層を設け
るには接着で行う。すなわち、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体フィルム又はエチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体フィルムの片面にプライマー処理をして
おき、このプライマー処理面を目止め層に重ね合わせ、
例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムの
場合は120〜160℃の温度で加熱加圧して一体に接
着する。
【0011】上記のプライマーとしては、イソシアネー
ト基を含む反応型ポリウレタンが好ましい。例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコ
ールとアジピン酸、フタル酸等の二塩基酸とを重縮合さ
せて得たポリエステルポリオール;ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテ
ルポリオール;アクリル共重合体に水酸基を導入したア
クリルポリオール;或いは酢酸ビニル共重合体の部分鹸
化物などと、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、或いは1モル
の1,6−ヘキサメチレングリコールトと2モルの2,
4トリレンジイソシアネートとの反応物などとを混合し
たものである。これらのポリウレタンは酢酸エチル、メ
チルエチルケトン、トルエンなどの有機溶剤に溶解して
塗布する。
ト基を含む反応型ポリウレタンが好ましい。例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコ
ールとアジピン酸、フタル酸等の二塩基酸とを重縮合さ
せて得たポリエステルポリオール;ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテ
ルポリオール;アクリル共重合体に水酸基を導入したア
クリルポリオール;或いは酢酸ビニル共重合体の部分鹸
化物などと、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、或いは1モル
の1,6−ヘキサメチレングリコールトと2モルの2,
4トリレンジイソシアネートとの反応物などとを混合し
たものである。これらのポリウレタンは酢酸エチル、メ
チルエチルケトン、トルエンなどの有機溶剤に溶解して
塗布する。
【0012】本発明において、目止め層として用いるエ
チレン−ビニルアセテート共重合体及びアクリル系樹脂
は、強い接着性を有し、柔軟性、強靭性に富む。したが
って、ポリ塩化ビニルレザーの織布面によく付着し、糸
目と糸目との間に存在する間隙を円滑に且つ強固に塞ぐ
ことができ、またその表面に貼着するエチレン−ビニル
アルコール共重合体フィルム又はエチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体フィルムとの接着もよい。しかも
柔軟性があるのでポリ塩化ビニルレザーの触感を損なう
ことがない。また、エチレン−ビニルアルコール共重合
体フィルム及びエチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体フィルムは、ガスバリヤー性、耐油性、耐有機溶剤
性などに優れているため、ポリ塩化ビニルレザーの織布
面にエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層又
はエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム
層を設けたゴム製品被覆用シートは、ゴムからの老化防
止剤をエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層
又はエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィル
ム層で遮りポリ塩化ビニル層に移行させない。そのた
め、ポリ塩化ビニル層が変色し、外観が悪くなることが
ない。
チレン−ビニルアセテート共重合体及びアクリル系樹脂
は、強い接着性を有し、柔軟性、強靭性に富む。したが
って、ポリ塩化ビニルレザーの織布面によく付着し、糸
目と糸目との間に存在する間隙を円滑に且つ強固に塞ぐ
ことができ、またその表面に貼着するエチレン−ビニル
アルコール共重合体フィルム又はエチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体フィルムとの接着もよい。しかも
柔軟性があるのでポリ塩化ビニルレザーの触感を損なう
ことがない。また、エチレン−ビニルアルコール共重合
体フィルム及びエチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体フィルムは、ガスバリヤー性、耐油性、耐有機溶剤
性などに優れているため、ポリ塩化ビニルレザーの織布
面にエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層又
はエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム
層を設けたゴム製品被覆用シートは、ゴムからの老化防
止剤をエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム層
又はエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィル
ム層で遮りポリ塩化ビニル層に移行させない。そのた
め、ポリ塩化ビニル層が変色し、外観が悪くなることが
ない。
【0013】
【実施例】 実施例1 30番手のスフスムースメリヤスの片面にポリ塩化ビニ
ルペーストを固形分で20g/m2になるように塗布し
た。重合度1100のポリ塩化ビニル100部、可塑剤
(DOP)75部、エポキシ化大豆油3部、安定剤(C
a−Zn系)2部、充填剤(CaCO3)30部及び顔
料4部からなる軟質ポリ塩化ビニル配合物を混練した。
この混練配合物をカレンダーにて、上記のポリ塩化ビニ
ルペースト塗布面に0.35mmの厚さに付与し、軟質
ポリ塩化ビニル層を形成した。このポリ塩化ビニル層の
表面にマーブルプリント及び表面処理を施し、最後に絞
押し処理して、ポリ塩化ビニルレザーを製造した。
ルペーストを固形分で20g/m2になるように塗布し
た。重合度1100のポリ塩化ビニル100部、可塑剤
(DOP)75部、エポキシ化大豆油3部、安定剤(C
a−Zn系)2部、充填剤(CaCO3)30部及び顔
料4部からなる軟質ポリ塩化ビニル配合物を混練した。
この混練配合物をカレンダーにて、上記のポリ塩化ビニ
ルペースト塗布面に0.35mmの厚さに付与し、軟質
ポリ塩化ビニル層を形成した。このポリ塩化ビニル層の
表面にマーブルプリント及び表面処理を施し、最後に絞
押し処理して、ポリ塩化ビニルレザーを製造した。
【0014】このポリ塩化ビニルレザーのメリヤス面
に、エチレン−ビニルアセテート共重合体エマルジョン
(登録商標 スミカフレックス S−400;住友化学
株式会社製)を固形分で30g/m2になるように塗布
し、50℃で焼け付け処理して固化した目止め層を設け
た。エチレン含有量30モル%、厚さ12μmのエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体フィルムの片面にウレタ
ン系接着剤EPS−703と硬化剤KP−90(大日本
インキ社製、混合比15:1)のメチルエチルケトン溶
液を塗布し固形分で30g/m2のプライマー層を設け
た。上記の目止め層の表面に上記のエチレン−ビニルア
ルコール共重合体フィルムを、そのプライマー層面と目
止め層とが接するように重ねて、160℃で加熱加圧し
て一体化し、本発明のゴム製品被覆用シートを得た。
に、エチレン−ビニルアセテート共重合体エマルジョン
(登録商標 スミカフレックス S−400;住友化学
株式会社製)を固形分で30g/m2になるように塗布
し、50℃で焼け付け処理して固化した目止め層を設け
た。エチレン含有量30モル%、厚さ12μmのエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体フィルムの片面にウレタ
ン系接着剤EPS−703と硬化剤KP−90(大日本
インキ社製、混合比15:1)のメチルエチルケトン溶
液を塗布し固形分で30g/m2のプライマー層を設け
た。上記の目止め層の表面に上記のエチレン−ビニルア
ルコール共重合体フィルムを、そのプライマー層面と目
止め層とが接するように重ねて、160℃で加熱加圧し
て一体化し、本発明のゴム製品被覆用シートを得た。
【0015】ポリ塩化ビニルレザーのメリヤス面に目止
め層を設けることなく、エチレン−ビニルアルコール共
重合体フィルムを接着したゴム製品被覆用シートは、揉
み試験(JIS K6772−1960、500g)に
おいて、100回でエチレン−ビニルアルコール共重合
体フィルムが破けたが、上記本発明のゴム製品被覆用シ
ートのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムは
全く破けなかった。
め層を設けることなく、エチレン−ビニルアルコール共
重合体フィルムを接着したゴム製品被覆用シートは、揉
み試験(JIS K6772−1960、500g)に
おいて、100回でエチレン−ビニルアルコール共重合
体フィルムが破けたが、上記本発明のゴム製品被覆用シ
ートのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムは
全く破けなかった。
【0016】実施例2 ポリエステル捲縮糸を素材に用いた織布の片面に実施例
1と同様にして軟質ポリ塩化ビニル層を形成した。この
ポリ塩化ビニル層の表面にマーブルプリント及び表面処
理を施し、最後に絞押し処理して、ポリ塩化ビニルレザ
ーを製造した。このポリ塩化ビニルレザーの織布面に、
アクリル酸−メタアクリル酸メチル共重合体エマルジョ
ン(固形分濃度50%)を固形分で70g/m2になる
ように塗布し、50℃で3時間焼き付け処理し固化させ
て目止め層を設けた。厚さ12μmのエチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体フィルムの片面にウレタン系
接着剤EPS−703と硬化剤KP−90(大日本イン
キ社製、混合比15:1)のメチルエチルケトン溶液を
塗布し固形分で30g/m2のプライマー層を設けた。
上記の目止め層の表面に上記のエチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体フィルムを、そのプライマー層面と
目止め層とが接するように重ねて、170℃で加熱加圧
して一体化し、本発明のゴム製品被覆用シートを得た。
このゴム製品被覆用シートは、のエチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体は全く破けなかった。ゴム老化防
止剤の移行阻止性が優れ、また耐久性が極めて優れてい
た。
1と同様にして軟質ポリ塩化ビニル層を形成した。この
ポリ塩化ビニル層の表面にマーブルプリント及び表面処
理を施し、最後に絞押し処理して、ポリ塩化ビニルレザ
ーを製造した。このポリ塩化ビニルレザーの織布面に、
アクリル酸−メタアクリル酸メチル共重合体エマルジョ
ン(固形分濃度50%)を固形分で70g/m2になる
ように塗布し、50℃で3時間焼き付け処理し固化させ
て目止め層を設けた。厚さ12μmのエチレン−テトラ
フルオロエチレン共重合体フィルムの片面にウレタン系
接着剤EPS−703と硬化剤KP−90(大日本イン
キ社製、混合比15:1)のメチルエチルケトン溶液を
塗布し固形分で30g/m2のプライマー層を設けた。
上記の目止め層の表面に上記のエチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体フィルムを、そのプライマー層面と
目止め層とが接するように重ねて、170℃で加熱加圧
して一体化し、本発明のゴム製品被覆用シートを得た。
このゴム製品被覆用シートは、のエチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体は全く破けなかった。ゴム老化防
止剤の移行阻止性が優れ、また耐久性が極めて優れてい
た。
【0017】
【発明の効果】本発明のポリ塩化ビニル層を有するゴム
製品被覆用シートは、ゴム製品に配合されている老化防
止剤のポリ塩化ビニル層への移行を阻止する性質が優れ
ており、そのため該シートでタイヤなどのゴム製品を覆
った場合に、いつまでもポリ塩化ビニル層が変色するこ
とがない。また、織布面にエチレン−ビニルアセテート
共重合体やアクリル系樹脂エマルジョンで目止め層を設
けその表面にエチレン−ビニルアルコール共重合体フィ
ルムやエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィ
ルムを設けたので、薄いエチレン−ビニルアルコール共
重合体フィルムやエチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体フィルムを接着しても、これらのフィルムが破れ
なく耐久性に富んでおり、且つ薄いエチレン−ビニルア
ルコール共重合体フィルムやエチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体フィルムを使用し得るのでシートの柔
軟性を損ねることがない。また、既に出来上がったポリ
塩化ビニルレザーにゴム老化防止剤の移行阻止性を付与
できるので製造効率が良く、多様な製品を製造できる利
点がある。
製品被覆用シートは、ゴム製品に配合されている老化防
止剤のポリ塩化ビニル層への移行を阻止する性質が優れ
ており、そのため該シートでタイヤなどのゴム製品を覆
った場合に、いつまでもポリ塩化ビニル層が変色するこ
とがない。また、織布面にエチレン−ビニルアセテート
共重合体やアクリル系樹脂エマルジョンで目止め層を設
けその表面にエチレン−ビニルアルコール共重合体フィ
ルムやエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィ
ルムを設けたので、薄いエチレン−ビニルアルコール共
重合体フィルムやエチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体フィルムを接着しても、これらのフィルムが破れ
なく耐久性に富んでおり、且つ薄いエチレン−ビニルア
ルコール共重合体フィルムやエチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体フィルムを使用し得るのでシートの柔
軟性を損ねることがない。また、既に出来上がったポリ
塩化ビニルレザーにゴム老化防止剤の移行阻止性を付与
できるので製造効率が良く、多様な製品を製造できる利
点がある。
【図1】本発明のゴム製品被覆用シートの断面図
1 織布、2 ポリ塩化ビニル層、3 目止め層、4
ゴム老化防止剤移行阻止層
ゴム老化防止剤移行阻止層
フロントページの続き (72)発明者 盛岡 寿美子 静岡県榛原郡吉田町片岡1563−6 エステ ート片岡102
Claims (5)
- 【請求項1】織布の片面にポリ塩化ビニル層を設けたゴ
ム製品被覆用カバーであって、その織布面に目止め層を
有し、該目止め層の上にゴム老化防止剤移行阻止フィル
ム層を有することを特徴とするゴム製品被覆用シート。 - 【請求項2】目止め層が、エチレン−ビニルアセテート
共重合体エマルジョンの焼き付け層である請求項1記載
のゴム製品被覆用シート。 - 【請求項3】目止め層が、アクリル系樹脂エマルジョン
の焼き付け層である請求項1記載のゴム製品被覆用シー
ト。 - 【請求項4】ゴム老化防止剤移行阻止フィルム層がエチ
レン−ビニルアルコール共重合体フィルム層である請求
項1〜3のいずれかに記載のゴム製品被覆用シート。 - 【請求項5】ゴム老化防止剤移行阻止フィルム層がエチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム層であ
る請求項1〜3のいずれかに記載のゴム製品被覆用シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27779496A JPH10119194A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | ゴム製品被覆用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27779496A JPH10119194A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | ゴム製品被覆用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119194A true JPH10119194A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17588385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27779496A Pending JPH10119194A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | ゴム製品被覆用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10119194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102848696A (zh) * | 2012-08-23 | 2013-01-02 | 无锡吉兴汽车声学部件科技有限公司 | 汽车备胎盖板的生产工艺 |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP27779496A patent/JPH10119194A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102848696A (zh) * | 2012-08-23 | 2013-01-02 | 无锡吉兴汽车声学部件科技有限公司 | 汽车备胎盖板的生产工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051101 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20051115 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
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