JPH10308619A - 車両用ガラスアンテナ装置 - Google Patents

車両用ガラスアンテナ装置

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JPH10308619A
JPH10308619A JP11987997A JP11987997A JPH10308619A JP H10308619 A JPH10308619 A JP H10308619A JP 11987997 A JP11987997 A JP 11987997A JP 11987997 A JP11987997 A JP 11987997A JP H10308619 A JPH10308619 A JP H10308619A
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JP
Japan
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defogger
circuit
filter circuit
band
bus bar
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Pending
Application number
JP11987997A
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English (en)
Inventor
Koji Igawa
耕司 井川
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LW放送帯でのS/N比向上。 【解決手段】アンテナ導体6はデフォッガ3と容量結合
され、デフォッガ3と直流電源10との間にバンドエリ
ミネーションフィルタ回路11とローパスフィルタ回路
12とを接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用受信装置に
適するものであって、ラジオ放送、テレビ放送等の受信
に利用される車両用ガラスアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、AM放送帯の受信を行う車両用ガ
ラスアンテナ装置として、図7に示すように、自動車の
後部窓のガラス板31に、ヒータ線32とヒータ線32
に給電するバスバとを有する通電加熱式のデフォッガ3
3と、デフォッガ33との間で直流電流の送受は行われ
ないが高周波電流の送受は行われるように所定間隔をお
いて近接させて容量結合させた所定パターンのアンテナ
導体36とを設け、バスバとデフォッガ33用の直流電
源10間にチョークコイル39を挿入接続したガラスア
ンテナ装置が知られている。
【0003】この従来技術においては、バスバとデフォ
ッガ33用の直流電源10間にチョークコイル39を挿
入し、放送周波数帯域等の高周波帯域にてチョークコイ
ル39のインピーダンスを大きくすることによって、直
流電源10からデフォッガ33への直流電流は流すが放
送周波数帯域の電流は遮断するようにしている。
【0004】このようにして、チョークコイル39によ
りデフォッガ33のヒータ線32とバスバとを車体アー
ス(接地)から高周波的に絶縁でき、ヒータ線32及び
バスバに誘起された放送周波数帯域等の高周波帯域の受
信電流が車体アースへ流れるのを防止できて、この受信
電流を漏れなく受信機20に送ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、デフォッガ3
3には、エンジン雑音等の雑音電圧が混入しており、高
受信感度化を図ると、かえってこの雑音との結合が強ま
り、S/Nを劣化させる。また、エンジン雑音の周波数
は長波放送帯(LW放送帯)(150〜280kHz)
内に多く含まれているため、LW放送帯はAM放送帯、
FM放送帯等と比較すると特にエンジン雑音の影響を受
けやすく、この従来例でLW放送を受信しようと試みる
と受信が困難であった。
【0006】また、図7に示す従来技術では、チョーク
コイル39には10数アンペアという、デフォッガ33
用の直流の大電流が流れるため、放送周波数帯域等の高
周波帯域の電流を遮断するには、磁気飽和によるインダ
クタンスの低下を防ぐ必要があり、通常、特殊な巻線構
造を採ることを要する。
【0007】また、チョークコイル39のインダクタン
スも、通常、0.6〜1mHと大きく、電力損失を抑え
るため直流抵抗を下げる必要があるため、チョークコイ
ル39に使用する巻線は、線径の太い巻線を使用しなけ
ればならない。
【0008】このように、良好な受信感度を確保するた
めに、デフォッガ33を利用すると、構造的に大きく、
かつ、大型で重いチョークコイルが必要となり、ガラス
アンテナ装置全体が構造的に複雑であり、コンパクト化
できず、生産性が悪いという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、自動車の後部窓のガラス
板にヒータ線とヒータ線に給電するバスバとを有する通
電加熱式のデフォッガとアンテナ導体とを設け、アンテ
ナ導体とデフォッガとが容量結合されるように、アンテ
ナ導体をデフォッガに近接させて配設させ、デフォッガ
と直流電源との間、と、デフォッガと車体アースとの間
の少なくとも一方に、バンドエリミネーションフィルタ
回路とローパスフィルタ回路とを接続した回路を接続す
ることを特徴とする車両用ガラスアンテナ装置を提供す
る。
【0010】また、バンドエリミネーションフィルタ回
路の中心周波数が100〜300kHzの範囲に存在す
る上記車両用ガラスアンテナ装置を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に本発明の基本的構成図を示
す。図1において、1は自動車の後部窓のガラス板、2
はヒータ線、3はデフォッガ、4はアンテナ導体の給電
点、5a、5bはバスバ、6はアンテナ導体、10は直
流電源、15は四端子回路網、11はバンドエリミネー
ションフィルタ回路、12はローパスフィルタ回路、2
0は受信機である。
【0012】本発明では、アンテナ導体6とデフォッガ
3とが相互に近接されていて、容量結合されている。こ
こで、容量結合とは、直流電流の送受は行われないが高
周波電流等の交番電流の送受は行われることをいう。容
量結合の範囲は、アンテナ導体6とデフォッガ3との距
離が、通常、0.1〜50mm程度の範囲で容量結合さ
れる。したがって、アンテナ導体6とデフォッガ3との
距離が、通常、50mm以内の場合に、デフォッガ3の
ノイズの影響がアンテナ導体6に現れる。
【0013】図1に示す四端子回路網15はバンドエリ
ミネーションフィルタ回路11とT字型のローパスフィ
ルタ回路12とを接続した回路からなる。図1に示すよ
うに、四端子回路網15は、バスバ5aと直流電源10
の陽極との間に接続されている(ケースA)ことがS/
N比向上のために好ましい。しかし、これに限定され
ず、バスバ5bと車体アースとの間に接続される(ケー
スB)ようにしてもよい。ケースAとケースBとを比較
すると、ケースAの方がケースBよりも、通常、数dB
以上S/N比が向上する。ただし、回路構成によっては
ケースBの方がケースAよりも、S/N比が良い場合も
ある。
【0014】また、バスバ5aと直流電源10の陽極と
の間、及び、バスバ5bと車体アースとの間、の両方に
それぞれ四端子回路網15を接続してもよい。
【0015】本発明におけるバンドエリミネーションフ
ィルタ回路とは、一つの周波数(例えば50kHz)と
それより高い周波数(例えば400kHz)に挟まれる
周波数域の周波数を減衰させる周波数特性を有するフィ
ルタ回路をいう。また、本発明におけるバンドエリミネ
ーションフィルタ回路の中心周波数とは、上記挟まれる
周波数域の最も減衰する周波数をいう。
【0016】図2はエンジン雑音のスペクトルを示す特
性図である。図2からわかるようにエンジン雑音は低い
周波数帯にエネルギーを有し、このエンジン雑音をでき
る限りカットする必要がある。低い周波数の雑音をカッ
トする場合には、通常、ローパスフィルタ回路が使用さ
れる。
【0017】しかし、ローパスフィルタ回路のみでは充
分に低い周波数のエンジン雑音をカットできない。図3
はフィルタ回路が使用した場合のエンジン雑音のスペク
トルを示す特性図であり、図3における点線は、図1に
おいて四端子回路網15に代えてローパスフィルタ回路
を接続した場合のエンジン雑音のスペクトルを示す特性
である。図3における点線は、前述のローパスフィルタ
回路のみでは充分に低い周波数のエンジン雑音をカット
できないことを表している。
【0018】図1に示すように、デフォッガ3と直流電
源20との間に、バンドエリミネーションフィルタ回路
11とローパスフィルタ回路12とを接続した回路を接
続する場合には、エンジン雑音のスペクトルを示す特性
は図3における実線のような特性となり、ローパスフィ
ルタ回路のみ接続する場合と比較した場合、エンジン雑
音はかなり減少する。図4のバンドエリミネーションフ
ィルタ回路の中心周波数は100〜300kHzの範囲
に存在することがLW放送帯でのS/N比が数dB以上
向上するので好ましい。
【0019】図1には示されていないが、感度向上のた
めに、共振回路、インピーダンスマッチング回路及び前
置増幅器のうちから選ばれる少なくとも1つを給電点4
と受信機20との間に接続してもよい。
【0020】図4は、四端子回路網15の代表例を示す
回路図である。図4において、L1、L2 、L3 はコイ
ル、C1 、C2 、C3 はコンデンサ、R1 は抵抗であ
る。図4のバンドエリミネーションフィルタ回路は、コ
イルL1 、コンデンサC1 、コンデンサC2 及び抵抗R
1 からなる。バンドエリミネーションフィルタ回路11
は、所定の周波数特性を有すればよく、図4の回路に限
られない。また、ローパスフィルタ回路12はコイルL
2 、コイルL3 、コンデンサC3 からなる。
【0021】本発明におけるバンドエリミネーションフ
ィルタ回路の減衰特性については、バンドエリミネーシ
ョンフィルタ回路がバンドエリミネーションフィルタ回
路の中心周波数において、−30dB以上の減衰特性を
有することが好ましい。かかる減衰特性が−30dB未
満である場合と比較すると、通常、1〜2dBエンジン
雑音は減少する。
【0022】コイルL1 、L2 、L3 のインダクタンス
の値は、通常、0.1〜20μHが使用され、コンデン
サC1 の容量値は、通常、0.01〜5μFが使用さ
れ、コンデンサC2 、C3 の容量値は、通常、0.1〜
10μFが使用され、抵抗R1の抵抗値は、通常、0.
1〜100Ωが使用される。
【0023】図5は、四端子回路網15の改良タイプで
ある回路網の代表例を示す回路図である。図5におい
て、L4 はコイル、C4 、C5 はコンデンサ、R2 は抵
抗である。図5では2つのバンドエリミネーションフィ
ルタ回路を接続した回路に、さらに、ローパスフィルタ
回路を接続した。図5の中央のバンドエリミネーション
フィルタ回路は、コイルL4 、コンデンサC4 、コンデ
ンサC5 及び抵抗R2 からなる。図5ではバンドエリミ
ネーションフィルタ回路を2つとしたが、これに限定さ
れず、2つ以上接続してもよい。
【0024】図5の2つのバンドエリミネーションフィ
ルタ回路の中心周波数は、それぞれ、100〜200k
Hzの範囲、200〜300kHzの範囲、に存在する
ことがLW放送帯でのS/N比が向上するので好まし
い。
【0025】
【実施例】
「例1」図1の四端子回路網15に図4の回路を使用
し、図1の車両用ガラスアンテナ装置を製作した。回路
定数は、コイルL1 、L2 、L3 =3.3μH、コンデ
ンサC1 =0.33μF、コンデンサC2 、C3 =2.
2μF、抵抗R1 =3.3Ω、とした。
【0026】バンドエリミネーションフィルタ回路の中
心周波数は170kHzであった。エンジン雑音のスペ
クトルを示す特性は図3の実線のような特性となった。
【0027】「例2(比較例)」コイルL2 、コイルL
3 及びコンデンサC3 からなるローパスフィルタ回路1
2のみを図1の四端子回路網15の代わりに接続した図
1のような車両用ガラスアンテナ装置を製作した。ロー
パスフィルタ回路12の回路定数は例1と同様とした。
例1と比較するとLW放送帯でのS/N比は平均8dB
劣っていた。
【0028】「例3」図1の四端子回路網15の代わり
に図5の回路網を使用して、図1の車両用ガラスアンテ
ナ装置を製作した。回路定数は、コイルL1 、L2 、L
3 =3.3μH、コンデンサC1 =0.33μF、コン
デンサC2 、C3 、C4 =2.2μF、コンデンサC5
=0.18μF、抵抗R1 =3.3Ω、コイルL4
2.2μH、抵抗R2 =1.8Ω、とした。
【0029】2つのバンドエリミネーションフィルタ回
路の中心周波数は、それぞれ、170(図5の左側)、
270kHz(図5の右側)であった。エンジン雑音の
スペクトルを示す特性は図6のような特性となった。例
2と比較するとLW放送帯でのS/N比は平均12dB
向上した。
【0030】
【発明の効果】本発明は、ローパスフィルタ回路を車両
用ガラスアンテナ装置に使用する場合と比較すると著し
くLW放送帯付近のエンジン雑音をカットでき、LW放
送帯でのS/N比を飛躍的に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成図
【図2】エンジン雑音のスペクトルを示す特性図
【図3】図1において、四端子回路網15又はローパス
フィルタ回路を接続した場合のエンジン雑音のスペクト
ルを示す特性図
【図4】四端子回路網15の代表例を示す回路図
【図5】五端子回路網の代表例を示す回路図
【図6】例3のエンジン雑音のスペクトルを示す特性図
【図7】従来例の基本的構成図
【符号の説明】
1:自動車の後部窓のガラス板 2:ヒータ線 3:デフォッガ 4:アンテナ導体の給電点 5a、5b:バスバ 6:アンテナ導体 10:直流電源 15:四端子回路網 11:バンドエリミネーションフィルタ回路 12:ローパスフィルタ回路 20:受信機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の後部窓のガラス板にヒータ線とヒ
    ータ線に給電するバスバとを有する通電加熱式のデフォ
    ッガとアンテナ導体とを設け、 アンテナ導体とデフォッガとが容量結合されるように、
    アンテナ導体をデフォッガに近接させて配設させ、 デフォッガと直流電源との間、と、デフォッガと車体ア
    ースとの間の少なくとも一方に、バンドエリミネーショ
    ンフィルタ回路とローパスフィルタ回路とを接続した回
    路を接続することを特徴とする車両用ガラスアンテナ装
    置。
  2. 【請求項2】バンドエリミネーションフィルタ回路の中
    心周波数が100〜300kHzの範囲に存在する請求
    項1記載の車両用ガラスアンテナ装置。
JP11987997A 1997-05-09 1997-05-09 車両用ガラスアンテナ装置 Pending JPH10308619A (ja)

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