JPH10307305A - アレイ基板、液晶表示装置及びそれらの製造方法 - Google Patents

アレイ基板、液晶表示装置及びそれらの製造方法

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JPH10307305A
JPH10307305A JP10042391A JP4239198A JPH10307305A JP H10307305 A JPH10307305 A JP H10307305A JP 10042391 A JP10042391 A JP 10042391A JP 4239198 A JP4239198 A JP 4239198A JP H10307305 A JPH10307305 A JP H10307305A
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interlayer insulating
insulating layer
opening
layer
conductive layer
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JP10042391A
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Masahito Kenmochi
持 雅 人 劔
Masahito Shoji
子 雅 人 庄
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性を確保しつつ、十分な膜厚を有し、し
かも、コンタクト・ホール部で導電層の段切れが生じな
いような層間絶縁膜を有する液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 窒化珪素や酸化珪素に代表されるような
無材料膜は、透湿性が少なく、液晶表示装置の信頼性を
確保することができる。また、アクリル樹脂などの有機
材料膜は、厚膜化が容易であり、クロス・トークやカッ
プリング容量を低減するとともに、表面の平坦化を容易
に実現するものである。このような無機材料膜と有機材
料膜との積層構造を採用することにより、信頼性が高
く、厚い層間絶縁層を容易に形成することができる。し
かも、本発明によれば、コンタクト・ホール内壁面の傾
斜角度を緩和することができ、100nm以下のような
薄い導電層でも段切れを起こすことが無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アレイ基板、液晶
表示装置及びそれらの製造方法に関する。さらに詳しく
は、本発明は、配線間のクロス・トークやカップリング
容量を抑制するように十分に厚い層間絶縁膜を有し、且
つコンタクト・ホール部での電極の段切れが抑制され、
しかも十分な信頼性を有するアレイ基板、液晶表示装置
及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ・マトリクス型に代表される
液晶表示装置は、年々、高集積化が要求されている。す
なわち、極めて限られたスペースに様々の電子素子や配
線を形成する必要がある。
【0003】このような必要に応えるために、多層化技
術が利用されつつある。これは、層間絶縁膜を介して半
導体層や配線層を積層させる方法である。多層化技術に
よれば、素子面積を増加することなく、電子素子や配線
を積層することが可能となる。
【0004】しかも、層間絶縁膜にコンタクト・ホール
を形成して、その上下の層を電気的に導通させれば、限
られた素子面積の中に複雑な配線を容易に実現すること
ができる。
【0005】図11は、このような多層化技術による液
晶表示装置のアレイ基板130の概略断面図である。同
図に示した液晶表示装置のアレイ基板130では、ガラ
ス基板132の上にアンダー・コート層134を介して
ポリシリコン層136が形成されている。そして、ゲー
ト電極140と補助容量線142とによりトランジスタ
とコンデンサが形成されている。トランジスタのソース
電極146は、絶縁層144の上に配線されている。ま
た、画素電極154は、絶縁層150に形成されたコン
タクト・ホール150aを介して、トランジスタのコン
タクト電極148と接続されている。すなわち、ソース
電極146の下層と、画素電極154の下層で多層化技
術が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示し
たように層間絶縁膜を介して金属電極や半導体層を積層
させると、いわゆるクロス・トークが発生し、互いの信
号の影響が無視できなくなることがあるという問題があ
る。また、絶縁膜を介して対向する電極層や半導体層は
コンデンサを形成する。そして、いわゆるカップリング
容量を生じ、素子の応答速度を低下させる等の問題を生
ずることがある。
【0007】例えば、図11に示したアレイ基板130
では、ソース電極146は、信号線として、図示しない
別のトランジスタに別の信号を供給する役割も有する。
しかし、図11に矢印Aで示したように、このようなソ
ース電極146と、画素電極154とは、層間絶縁層1
50を介して対向している部分を有する。このような対
向部分では、前述したようなクロス・トークやカップリ
ング容量が発生する。そして、映像信号のノイズ成分が
増加したり、高速駆動が困難になって映像表示品位が低
下するなどの問題が生じていた。
【0008】また、層間絶縁膜の上下に形成される配線
層などの導電層は、パターニングされていることが多
い。従って、積層数を増加させるほど、表面の凹凸が顕
著となり、多層化が困難になるという問題もある。
【0009】以上、説明したような、クロス・トーク、
カップリング容量或いは表面の凹凸の増加という問題を
抑制するためには、層間絶縁膜の膜厚を厚くすることが
必要である。しかし、従来多用されていた無機材料の層
間絶縁膜は、膜厚を数100nm以上とするとクラック
や剥離を生ずることが多く、十分に厚い膜を堆積するこ
とは困難であった。一方、有機材料の層間絶縁膜は、数
μmの膜厚まで形成することが可能であるが、透湿性が
高いなどの点で、十分な信頼性を確保することが困難で
あった。
【0010】一方、多層化構造が有する別の問題点とし
て、コンタクト・ホール部での導電層の段切れが挙げら
れる。これは、層間絶縁膜にコンタクト・ホールを開口
し、その上に導電層を堆積した時に、コンタクト・ホー
ル開口の内壁面部で導電層の膜厚が薄くなり、切断され
るものである。例えば、図11においてはコンタクト・
ホール150aで矢印Bで示した箇所で画素電極154
の段切れが生じやすい。段切れが生ずると、導電層の間
の接続が不十分となり、液晶表示装置の映像表示不良を
生ずる。このような段切れは、層間絶縁膜150の膜厚
が厚くなるほど発生しやすいという問題があった。この
ような段切れを防止するためには、導電層154を厚く
形成しなければならない。しかし、液晶表示装置では画
素電極154は、通常、透明電極とすることが必要であ
り、その材料やプロセス上の制限から、導電層154を
厚く形成することが困難であった。また、一般的には、
導電層を厚くすると、表面の凹凸が助長され、多層化が
困難となるという問題も生ずる。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
である。すなわち、本発明は、信頼性を確保しつつ、十
分な膜厚を有し、しかも、コンタクト・ホール部で導電
層の段切れが生じないような層間絶縁膜を有するアレイ
基板、液晶表示装置およびそれらの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明による
アレイ基板は、基板上に堆積された第1の導電層と、第
1の開口を有する第1の層間絶縁層と、第2の開口を有
する第2の層間絶縁層と、第2の導電層とを備え、前記
第1の開口の内壁面は、前記第2の開口によって覆われ
て、露出していないようにされていることにより、層間
絶縁層を厚く形成して、導電層の間のクロス・トークや
カップリング容量を低減するとともに、第2の導電層の
段切れを防止することができるものであり、これを用い
た液晶表示装置を実現することができる。
【0013】ここで、この第1の層間絶縁層は無機材料
により形成し、第2の層間絶縁層は有機材料により形成
することにより、層厚が厚く、なだらかなコンタクト・
ホール形状を有する層間絶縁層とすることができる。
【0014】さらに、第2の開口は、テーパ状の開口形
状を有して、第1の層間絶縁層の材料が露出しないよう
にすることにより、第2の導電層の段切れを効果的に防
止することができる。
【0015】また、第2の開口の内壁面の傾斜を基板に
対して70度以下とすることにより、なだらかなコンタ
クト・ホールを形成して、第2の導電層の段切れを効果
的に防止することもできる。また、第2の開口の形状
は、円形、四角形、多角形のいずれかとすることによ
り、微細な寸法ルールでコンタクト面積を確保すること
もできる。
【0016】さらに、第2の開口の入口端部を、曲面に
より構成することにより、入口端部での段切れを防止す
ることができる。その曲面形状は、その曲率半径が1×
10-8m以上1×10-4m以下であると特に効果的であ
る。また、第2の層間絶縁層の層厚は、第1の層間絶縁
層の層厚よりも厚く堆積することにより、第1の導電層
と第2の導電層の間隔を広くしてクロス・トークやカッ
プリング容量を低減することができる。
【0017】また、第1の導電層は、スイッチング素子
の出力端子とし、第1の層間絶縁層の材料は、窒化シリ
コンおよび酸化シリコンのうちの少なくともいずれかを
含むものとし、第2の層間絶縁層の材料は、アクリル樹
脂とし、第2の導電層は、液晶層に電界を印加するため
の画素電極とすることにより、高性能かつ高信頼性を有
する液晶表示装置が実現される。一方、本発明によるア
レイ基板の製造方法は、基板上に第1の導電層を形成す
る工程と、その上に第1の層間絶縁層を形成する工程
と、その第1の層間絶縁層に、前記第1の導電層の表面
まで貫通する第1の開口を形成する工程と、第1の層間
絶縁層の上に第2の層間絶縁層を形成する工程と、第2
の層間絶縁層に、前記第1の開口を介して前記第1の導
電層の表面まで貫通する第2の開口を形成する工程と、
第2の層間絶縁層を熱処理して前記第2の層間絶縁層を
構成している前記有機材料を収縮させることにより、前
記第2の開口の開口形状を変化させて、その内壁面が前
記基板面に対して傾斜したテーパ状の開口形状を有する
第3の開口とする熱処理工程と、前記第2の層間絶縁層
の上に第2の開口を介して前記第1の導電層に接続され
た第2の導電層を形成する工程とを備えたことを特徴と
するものとして構成され、これにより、高性能で高信頼
性を有する液晶表示装置を製造することもできる。
【0018】また、第1の層間絶縁層の材料は無機材料
であり、第2の層間絶縁層の材料は有機材料とし、異な
る2種類の膜を組み合わせることにより、水分や不純物
等の侵入を防ぎ、信頼性を上げることができる。
【0019】さらに、第2の開口を形成する工程におい
て、前記第2の開口は前記第1の開口よりも小さく、そ
の内壁面において前記第1の絶縁性の材料が露出しない
ように、前記第2の絶縁性の材料が前記第1の開口の内
壁面を覆って前記第1の導電層の表面まで達するように
形成することが望ましい。
【0020】また、熱処理工程においては、第2の開口
の内壁面と前記基板面との間の角度が70度以下となる
ように熱処理することが望ましい。
【0021】さらに、第2の層間絶縁層を形成する工程
において、前記第2の層間絶縁層の層厚は、前記第1の
層間絶縁層の層厚よりも厚くなるように堆積することが
望ましい。
【0022】また、表面上に複数のスイッチング素子が
形成されている基板を用い、第1の導電層は、前記複数
のスイッチング素子のそれぞれに接続された出力端子を
構成し、第1の層間絶縁層の材料は、窒化シリコンおよ
び酸化シリコンのうちの少なくともいずれかを含み、第
2の層間絶縁層の材料は、アクリル樹脂であり、第2の
導電層は、液晶層に電界を印加するための画素電極を構
成するものとすることにより、高性能かつ高信頼性を有
する液晶表示装置を製造することができる。さらに、前
記熱処理工程においては、90℃以上300℃以下の温
度で熱処理を施すことにより、第2の層間絶縁層を構成
する有機材料を所望の形状に変化させることが容易とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明によれば、保護機能を有す
る膜と厚膜化が容易な膜とをこの順序で堆積した積層構
造の層間絶縁層を用いる。窒化珪素や酸化珪素に代表さ
れるような無材料膜は、透湿性が少なく、液晶表示装置
の信頼性を確保することができる。また、アクリル樹脂
などの有機材料膜は、厚膜化が容易であり、クロス・ト
ークやカップリング容量を低減するとともに、表面の平
坦化を容易に実現するものである。このような無機材料
膜と有機材料膜との積層構造を採用することにより、信
頼性が高く、厚い層間絶縁層を容易に形成することがで
きる。
【0024】しかも、本発明によれば、コンタクト・ホ
ール内壁面の傾斜角度を緩和することができる。従っ
て、100nm以下のような薄い導電層でも段切れを起
こすことが無くなる。
【0025】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形
態を説明する。図1は、本発明による液晶表示装置の主
要部を表す概略断面図である。同図に示した液晶表示装
置は、いわゆる透過型の液晶表示装置であり、アレイ基
板30とそれに対向して配置された対向基板300とこ
れらの間に挟持された液晶層400とを備える。アレイ
基板30には、複数のスイッチング素子が形成され、そ
の表面には、配向膜200が塗布されている。また、対
向基板300は、透光性基板310の主面上に透明電極
320と配向層330が形成された構成を有する。ここ
で、対向基板300は、図示しないカラー・フィルタ層
やブラック・マトリクス層などを有していても良い。本
発明のアレイ基板30は、図11に示した従来のアレイ
基板130と比較すると、画素電極54の下層の構成が
異なる。すなわち、コンタクト電極48の上には、第1
の層間絶縁層50が堆積され、さらに、第2の層間絶縁
層52が形成されている。他の基本構成は、ほぼ同じで
ある。すなわち、アレイ基板30では、ガラス基板32
の上にアンダー・コート層34を介してポリシリコン層
またはアモルファスシリコン層等からなる半導体層36
が形成されている。そしてゲート電極40と補助容量線
42とによりトランジスタとコンデンサとが形成されて
いる。また、画素電極54は、コンタクトホールCを介
して、コンタクト電極48と接続されている。したがっ
て、ソース電極46の下層と、画素電極54の下層で多
層化技術が用いられている。
【0026】このように、第2の層間絶縁層52を介在
させたので、画素電極54は、下層の導電層と十分な間
隔を有し、クロス・トークやカップリング容量が十分に
抑制されるため、表示ムラを格段に低減することができ
る。
【0027】また、本発明によれば、コンタクト・ホー
ルCは、その内壁面が第2の層間絶縁層52によって、
テーパ状の開口形状とされている。また、第1の層間絶
縁層50の開口の内壁面は、第2の層間絶縁膜52によ
って覆われ、コンタクト・ホールCの内壁面には、露出
していない。従って、コンタクト・ホールCの内壁面
は、なだらかで連続した斜面を形成している。また、コ
ンタクト・ホールCの上端周縁も、緩やかに丸まってい
る。これらの特徴的な形状によって、画素電極54は、
段切れすることなく、コンタクト電極48に接続してい
る。次に、本発明に係る製造方法の実施の形態を説明す
る。図2及び図3は、本発明による液晶表示装置の製造
工程の主要部を表す概略工程断面図である。
【0028】ここでは、図2(a)に示したように、ガ
ラス基板12の上に導電層14が堆積されたアレイ基板
11を考える。アレイ基板11は、一例に過ぎない。例
えば、導電層14は、必要に応じてパターニングされて
いても良い。また、ガラス基板12と導電層14との間
に半導体層を含む1層または複数の層構造が形成されて
いても良い。ここでは、簡単のために、ガラス基板12
の上にアルミニウム配線14を堆積したアレイ基板11
を想定する。
【0029】本発明によれば、このような導電層14の
上に層間絶縁層を介して導電層を積層した多層構造を形
成することができる。まず、図2(b)に示したよう
に、保護機能を有する材料を堆積して第1の層間絶縁層
16を形成する。この材料としては、例えば、窒化珪素
や酸化珪素などの無機材料を採用することができる。絶
縁層16の材料、堆積方法或いは膜厚の選定に際して
は、導電層14との密着性、熱膨張率或いは誘電率など
の物性値や、堆積温度などの堆積条件などを考慮するこ
とが望ましい。また、透過型の液晶表示装置では、光の
透過率や吸収係数などの光学特性値も考慮することが望
ましい。通常の液晶表示装置の場合には、保護膜として
広く採用されている窒化シリコンや酸化シリコン或い
は、これらの混合物である窒化酸化シリコンを用いるこ
とが望ましい。また、その層厚としては、例えば、窒化
シリコンや酸化シリコンなどの材料を用いる場合には、
250〜900nm程度の層厚に堆積することが望まし
い。ここでは、一例として、プラズマCVD法により窒
化シリコンを約500nm堆積した。
【0030】次に、図2(c)に示したように、第1の
層間絶縁層16をパターニングして開口16aを設け
る。この開口16aは、コンタクト・ホールとなるもの
である。絶縁層16のパターニングは、例えば、フォト
レジストを用いたリソグラフィにより行うことができ
る。また、絶縁層16をエッチングするための方法は、
その材質や膜厚などに応じて適宜選択することができ
る。ここでは、一例として、CDE(Chemical
Dry Etching)法により絶縁層16エッチ
ングして直径約8μmの円形状の開口を設けた。
【0031】次に、図2(d)に示したように、厚膜化
が容易な材料を堆積して第2の層間絶縁層18を形成す
る。この絶縁層18の材料、堆積方法或いは膜厚の選定
に際しても、絶縁層16との密着性や誘電率などの物性
値や堆積条件、及び光学特性値などを考慮することが望
ましい。絶縁層18の材料として望ましいものの一例と
しては、有機材料を挙げることができる。また、その層
厚としては、0.5μm以上堆積することが望ましい。
ここでは、一例として、感光性アクリル樹脂(含有感光
剤は、ナフトキノンジアジドである。)を約2μmの厚
さに塗布した。このように感光性を有する材料を使用す
ると、そのパターニングに際して、フォトレジストを用
いる必要がなくなるという効果が得られる。また、絶縁
層18の材料としては、ポリイミド系の樹脂を用いても
良い。
【0032】次に、図3(a)に示したように、第2の
層間絶縁層18をパターニングして開口18aを設け
る。この開口18aもコンタクト・ホールとなるもので
ある。開口18aの大きさは、第1の層間絶縁層16に
設けた開口16aとの関係で重要である。そして、本発
明においては、後述するように開口18aは、開口16
aと同じ又はより小さいことが必要である。ここでは、
一例として、開口18aとして直径6μmの円形状の開
口を設けた。
【0033】次に、基板11を熱処理する。すると、第
2の層間絶縁層18が熱収縮する。そして、図3(b)
に示したように、開口の上部が広がって、その内壁面が
緩やかな傾斜を有するとともに、上端の周縁がなだらか
に丸まった形状のコンタクト・ホールCが得られる。こ
のような形状を生ずるために最適な熱処理条件は、第2
の層間絶縁層18の材質や膜厚などに応じて適宜選択す
ることができる。熱処理の温度は、90℃〜300℃の
範囲内であることが望ましい。温度がこれよりも低すぎ
ると十分に硬化・反応せず、温度がこれよりも高すぎる
と炭化が進んでしまう。また、熱処理条件を積極的に変
化させて、開口18aの形状を意図的に制御することも
できる。一例として、第2の層間絶縁層18を感光性ア
クリル樹脂とした場合には、170℃〜250℃の温度
範囲で、30分間〜120分間の間、熱処理を施すこと
により、なだらかな傾斜面を有するコンタクト・ホール
を形成することができる。ここでは、230℃で60分
間の熱処理を施した。
【0034】次に、図3(c)に示したように、第2の
導電層20を堆積する。導電層20は、コンタクト・ホ
ールCの部分で、第1の導電層14と接続される。しか
も、コンタクト・ホールCは、前述したように、その開
口周縁が丸まり、内壁面も緩やかに傾斜しているので、
段切れを生ずることがない。
【0035】本発明によれば、このように、層間絶縁層
を積層構造とすることにより、十分な厚さの絶縁層を実
現することができる。従って、従来、問題とされてい
た、上下の導電層の間のクロス・トークやカップリング
容量の増加を防止することができる。さらに、有機材料
による第2の層間絶縁層によって表面が平坦化されるの
で、多層構造を容易に実現することができる。
【0036】しかも、本発明によれば、このように厚い
層間絶縁層を形成しても、緩やかな斜面を有するコンタ
クト・ホールを形成することができるので、上層配線の
段切れが生ずることがない。
【0037】さらに、本発明によれば、無機材料による
第1の層間絶縁層によって、下層が保護され、半導体装
置の信頼性も十分に確保することができる。換言する
と、図1において有機樹脂からなる第2の層間絶縁層5
2は、無機材料からなる第1の層間絶縁層50とコンタ
クト電極48とが防壁となり、半導体層36に直接に接
触していない。このため、半導体層36が有機樹脂によ
り汚染される(すなわち、半導体層36へ不純物が拡散
する)ことがなくなり、半導体装置の信頼性も十分に確
保することができる。
【0038】図4は、本発明における第1及び第2の層
間絶縁層のパターニング時の開口の大きさの関係を説明
する拡大図である。すなわち、同図(a)は、第1の層
間絶縁層の方がパターニング時の開口サイズが大きい場
合、同図(b)は、第2の層間絶縁層の開口の方が大き
い場合について、それぞれ熱処理後のコンタクト・ホー
ル部を表す概略断面図である。図4(a)では、第1の
層間絶縁層の開口16aの内壁面が、第2の層間絶縁層
により覆われて、コンタクト・ホールCの内壁面は、な
だらかで連続的な斜面を有することが分かる。従って、
その上に堆積された第2の導電層20は、段切れを生ず
ることなく、第1の導電層14に接続される。
【0039】しかし、図4(b)に示した例では、第1
の層間絶縁層の開口16aの方が、第2の層間絶縁層の
開口18aよりも小さいために、開口16aの内壁面が
第2の層間絶縁層によって覆われていない。その結果と
して、コンタクト・ホールの内壁面に段差が生じてい
る。このように、段差が生じて、第1の層間絶縁層の開
口16aの内壁面が露出していると、そこで第2の導電
層20が段切れを生じやすくなる。すなわち、本発明に
おいて、導電層の段切れを防止するためには、第1の層
間絶縁層の開口16aを第2の層間絶縁層の開口18a
と同じ又はより大きく形成することが重要である。本発
明者は、さらに本発明における開口Cの形状の最適化に
ついて検討した。一般に層間絶縁層を厚くするほど、そ
の開口内の電極の接続部において「段切れ」などによる
接続不良が懸念されるからである。特に、液晶表示装置
のアレイ基板においては、開口Cの上に設ける画素電極
の膜厚は100nm以下と極めて薄い場合が多く、「段
切れ」を生じやすい。そこで、本発明者は、図4(a)
に示した構造の素子を試作して開口Cの形状を種々に変
化させ、電極20の接続の歩留まりを評価した。試作し
た試料においては、開口Cの底部の開口径をいずれも5
μmとし、開口の入口端部の曲率半径と開口の内壁面の
傾斜角とを種々に変化させた。また、ここで層間絶縁膜
18の層厚はいずれも2μmとし、電極18の膜厚は1
00nmとした。図5は、開口Cの入口端部の曲率半径
とコンタクト不良率との関係を表すグラフ図である。こ
こでは、試作した10000個の試料について評価した
結果を表す。図5からわかるように、開口の入口端部の
曲率半径が1×10-8mより小さい場合にコンタクト不
良率が極端に増加する。すなわち、比較的厚い層間絶縁
層を形成する場合には、コンタクト開口の入口端部の曲
率半径を調節する必要があることが分かった。一方、曲
率半径を大きくしすぎると、開口の周囲において層間絶
縁層の層厚がなかなか定常値に達せず、また、開口部が
大きくなるため、画素設計が困難となってくる。従っ
て、開口の入口端部の曲率半径は、1×10-8〜1×1
-4mの範囲が望ましい。一方、開口の内壁面は、基板
面に対して垂直に形成されているよりもテーパ状に傾斜
していることが望ましい。同様の実験により、コンタク
ト不良率を十分に低下させるためには、開口の内壁面の
傾斜角度θは、70度以下であることが望ましいことが
分かった。つまり、開口の内壁面の傾斜角度θが70度
以下となるようにテーパ状の開口を形成すれば、電極の
「段切れ」が実質的に解消されることが分かった。
【0040】上述した実施形態では、第1の層間絶縁層
と第2の層間絶縁層とをそれぞれ別々にパターニングし
て開口を形成する工程について説明した。しかし、第1
及び第2の層間絶縁層を積層した後に1回のパターニン
グによりこれらの絶縁層に開口を形成しても良い。この
場合には、それぞれの開口はほぼ同じ大きさを有する。
しかし、その後の熱処理工程において、第2の層間絶縁
層の有機材料が熱収縮を生ずる前に所定の時間、軟化さ
せて第1の絶縁層の開口の内壁面を覆うようにしても良
い。このような方法は、第2の絶縁層の材料と熱処理条
件とを適宜選択することにより可能である。そして、こ
のようにすれば、パターニング工程が簡略化されるとい
う効果が得られる。
【0041】また、その他の実施形態として、第1の絶
縁層と第2の絶縁層とを積層し、開口を形成するための
マスクを形成した後に、それぞれの絶縁層を別々の工程
によりエッチングしても良い。例えば、まず、第2の絶
縁層である有機材料の膜を有機材料の専用エッチャント
によってエッチングして開口する。次に、第1の絶縁層
である無機材料の膜をフッ酸などのエッチャントを用い
てウエット・エッチングする。すると、第1の絶縁層に
形成される開口は、いわゆるサイド・エッチングによっ
て、第2の絶縁層の開口よりも大きいものとなる。従っ
て、その後の熱処理により、第2の絶縁層を構成してい
る有機材料を軟化させて、第1の絶縁層の開口内壁面を
覆うように形成することができる。この場合にも、パタ
ーニング工程が簡略化されるという効果が得られる。
【0042】さらに、その他の実施形態として、層間絶
縁層は、3層以上の積層構造としても良い。例えば、窒
化シリコン、酸化シリコン及び有機樹脂膜をこの順序で
堆積、開口して、熱処理を施すこととしても良い。ま
た、これ以外にも、無機材料の膜と有機材料の膜のいず
れか一方、または、両方とも、異なる材料からなる多層
膜とすることができる。このように、絶縁層を多層化す
ることにより、例えば、導電層との付着強度を維持しつ
つ熱膨張率の相違を緩和することができるというような
効果が得られる。すなわち、第1の導電層に対して、ま
ず、付着強度の高い無機材料膜を薄く堆積し、その上
に、第1の導電層と熱膨張率の近い無機材料膜を比較的
厚く堆積し、その上に所定の有機材料膜を堆積するよう
にすると、付着強度を維持しつつ、温度の変化に対して
もクラックなどが生じない層間絶縁層を形成することが
できる。
【0043】次に、本発明の一実施例として、液晶表示
装置の製造工程について説明する。ここでは、本発明に
より、液晶プロジェクタに用いる3インチの液晶パネル
を作成した。図6及び図7は、本発明による液晶表示装
置の製造工程の一部を表す概略工程断面図である。ま
ず、図6(a)に示したようにガラス基板32上に薄膜
トランジスタ(Thin Film Transist
or;TFT)41と補助容量43とを形成する。この
形成工程の概略は、以下に説明する通りである。
【0044】すなわち、まず、ガラス基板32上にアン
ダー・コート層34を堆積し、プラズマCVD法により
アモルファス・シリコン膜を堆積する。続いて、レーザ
・アニール法によりアモルファス・シリコン膜を結晶化
させてポリシリコン膜36を形成する。次に、ポリシリ
コン膜36を所定の形状にパターニングし、その上にゲ
ート絶縁層38を堆積する。さらに、金属膜を堆積し、
パターニングしてゲート電極40及び補助容量電極42
を形成する。次に、これらの電極をマスクにして、イオ
ン注入法により、ポリシリコン膜36に不純物を注入す
る。さらに、絶縁層44を堆積し、コンタクト・ホール
を形成後、アルミニウムとモリブデンとの積層膜を堆積
し、パターニングして、信号線46及び画素コンタクト
48を形成する。以上に説明した一連のプロセスは、当
業者の間で「トップゲート構造」と称されるポリシリコ
ンTFTの形成条件に準ずることができる。この後に、
本発明の特徴部分である、層間絶縁層の形成工程を実施
する。
【0045】まず、図6(b)に示したように、第1の
層間絶縁層50を堆積し、さらに、画素コンタクト48
に貫通する開口50aを設ける。ここで、第1の層間絶
縁層50としては、プラズマCVD法により、窒化シリ
コンを500nm堆積した。次に、フォトレジストを堆
積してマスクを形成し、CDE法を用いて絶縁層50を
エッチングすることにより開口50aを形成した。開口
50aは、直径6μmの円形とした。
【0046】次に、図6(c)に示したように、第2の
層間絶縁膜52を堆積し、さらに、画素コンタクト48
まで貫通する開口52aを設ける。ここでは、感光性ア
クリル樹脂を堆積して第2の層間絶縁層52を形成し
た。その層厚としては、表面が十分に平坦化され、電極
の間のカップリング容量等も十分に抑制するために、2
μmとした。また、第2の層間絶縁層52は感光性を有
する材料を用いたので、レジストを使用することなく、
開口を設けることができた。すなわち、所定のフォトマ
スクを介して露光し、現像することにより、開口52a
を形成することができた。ここで、絶縁層52の開口5
2aは、直径5μmの円形状とした。このように開口5
2aを第1の層間絶縁膜の開口50aよりも小さくした
ので、開口50aの内壁面は、アクリル樹脂で覆われて
開口52a内に露出することがない。
【0047】次に、図7(a)に示したように、熱処理
を施して、所定の形状のコンタクト・ホールCを形成す
る。すなわち、熱処理により、第2の層間絶縁層52が
熱収縮して、開口52aがテーパ状に開いた開口形状を
有するコンタクト・ホールCに変化する。ここでは、2
30℃で約1時間の熱処理によって、図6(a)に示し
たように、緩やかで連続的な傾斜面を有するコンタクト
・ホールCを形成することができた。また、同図(a)
中に矢印で示したコンタクト・ホールCの周縁部は、特
に丸みを帯びて導電層の段切れを防止する形状とするこ
とができた。
【0048】次に、図7(b)に示したように、画素電
極54を形成する。ここでは、透明電極である、酸化イ
ンジウム錫(ITO)を100nm堆積し、パターニン
グして、画素電極54とした。このようにして形成した
アレイ基板30は、その後、必要によっては配向膜を形
成した後に、図示しない対向基板と所定の間隔をもって
封着される。そして、その間隙に液晶が注入されて封止
されることにより3インチの液晶表示装置が完成する。
完成した液晶表示装置を評価した結果、画素電極54の
段切れによる不良率は、ほぼ零であった。
【0049】ここで、画素電極54となるITOの膜厚
は、光透過率やタクトタイムなどの要請から比較的薄く
することが必要とされている。通常は、100nm〜1
50nmという薄い膜厚で形成されることが多く、従来
は、層間絶縁層をそれほど厚くしない場合でも、コンタ
クト・ホール部で段切れが生じやすかった。そして、ド
ライ・エッチング法により垂直に近い内壁面を有するコ
ンタクト・ホールを形成したり、層間絶縁層を厚くする
と、段切れによる不良の発生率が急激に増加する傾向が
みられた。
【0050】本発明者が別に試作した結果では、無機材
料による単層の層間絶縁層をRIE(Reactive
Ion Etching)法によりエッチングしてコ
ンタクト・ホールを形成すると画素電極の段切れによる
不良の発生率は、0.3〜3%程度と高かった。このよ
うな、段切れによる不良は、液晶表示装置の画面上で
は、多数の点欠陥として認識された。
【0051】これに対して、無機材料による絶縁層と有
機材料による絶縁層との積層構造を試作しても、図4
(b)に示したように無機材料の膜の開口が有機材料の
膜の開口よりも小さい場合は、画素電極の段切れは、2
〜4%の不良率で発生することが分かった。これは、前
述したように、無機材料の膜の開口部や積層界面で段切
れが多発したためであると推測される。
【0052】一方、本実施例によれば、画素電極のコン
タクト不良率は、ほぼ0%であり、段切れを十分に防止
できることが分かった。すなわち、本発明において、無
機材料の膜の開口は、有機材料の膜の開口より大きくす
ることにより、顕著な効果が生ずることが確認された。
【0053】さらに、本実施例による液晶表示装置は、
絶縁層50及び52が十分に厚いために、画素電極54
と信号線46との間でカップリング容量の増加やクロス
・トークの発生が十分に抑制されている。従って、応答
速度が速く、ノイズ成分が極めて少ない高品位の映像を
得ることができた。
【0054】また、信頼性評価試験においても、従来の
有機樹脂膜のみの液晶表示装置では、透湿性があるため
に不良が多発したのに対して、本実施例による液晶表示
装置では、不良が発生せず、信頼性が十分に確保されて
いることが分かった。これは、第1の層間絶縁層として
用いている窒化シリコン膜が水分に対してブロッキング
効果を有するためであると考えられる。さらに、本発明
においては、図7(b)に示したように、ポリシリコン
膜36と絶縁層52とが直接接触していない。従って、
ポリシリコン36の汚染を防ぐことができる。すなわ
ち、ポリシリコン膜36と絶縁層52との間には、ゲー
ト絶縁層38、絶縁層44、第1の層間絶縁層50或い
は画素コンタクト電極48が介在している。その結果と
して、絶縁層52を構成する有機材料からポリシリコン
膜36への不純物の拡散が抑制され、TFTの劣化を解
消することができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図8は、本発明の第2の実施例にかかる液晶表示
装置の要部構成を表す概略断面図である。すなわち、同
図に示した液晶表示装置も、アレイ基板30’とそれに
対向して配置された対向基板300とこれらの間に挟持
された液晶層400とを備える。
【0056】対向基板300は、透光性基板310の主
面上に透明電極320と配向層330が形成された構成
を有する。ここで、対向基板300は、図示しないカラ
ー・フィルタ層やブラック・マトリクス層などを有して
いても良い。本発明のアレイ基板30’も、図1に関し
て前述したアレイ基板30と同様に基板32の上にポリ
シリコン膜36、ゲート絶縁層38、第2の層間絶縁層
52などを備える。図1に示したアレイ基板と同一の部
分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0057】本実施例の液晶表示装置が図1と異なる点
は、第1の層間絶縁層50’にある。すなわち、本実施
例においては、層間絶縁層50’は、画素コンタクト4
8の上に積層することなく、その周囲に所定の間隔をお
いて形成されている。
【0058】このように層間絶縁層50’を形成した場
合においては、第2の開口Cの内壁面から層間絶縁層5
0’までの距離をより大きくすることができる。従っ
て、開口Cの内壁面において層間絶縁層50’がさらに
露出しにくくなるという利点を有する。ここで、本実施
形態においても、開口Cは、テーパ状のゆるやかな内壁
面を有する。従って、画素電極54の段切れが解消され
る。また、その他の前述した種々の効果が同様に得られ
ることは勿論である。さらに、本実施例においても、層
間絶縁層50’の下には、ゲート絶縁層38、絶縁層4
4が形成されている。従って、このように、第1の層間
絶縁層50’を画素コンタクト48から離して形成して
も、ポリシリコン膜36が第2の層間絶縁層52と接触
することはない。つまり、本実施例においても、ポリシ
リコン膜36が層間絶縁層52を構成する有機材料に汚
染されることはない。
【0059】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図9は、本発明の第3の実施例にかかる液晶表示
装置の要部構成を表す概略断面図である。すなわち、同
図に示した液晶表示装置はいわゆる反射型の液晶表示装
置であり、アレイ基板30”とそれに対向して配置され
た対向基板300とこれらの間に挟持された液晶層40
0とを備える。対向基板300は、透光性基板310の
主面上に透明電極320と配向層330が形成された構
成を有する。ここで、対向基板300は、図示しないカ
ラー・フィルタ層やブラック・マトリクス層などを有し
ていても良い。
【0060】本発明のアレイ基板30”も、図1に示し
たアレイ基板30と同様に基板32の上にポリシリコン
膜36、ゲート絶縁層38、第1の層間絶縁層50、第
2の層間絶縁層52などを備える。図1に示したアレイ
基板と同一の部分については、同一の符号を付して説明
を省略する。本実施例の液晶表示装置が図1と異なる点
は、電極54’が反射性の材料により構成されている点
である。すなわち、電極54’は、例えば、アルミニウ
ムなどにより構成されている。本実施例の液晶表示装置
においては、対向基板300の上方から入射した光は液
晶層400を通過してアレイ基板30の電極54により
反射され、再び液晶層400、対向基板300を通過し
て観察される。
【0061】本実施例のアレイ基板30”においても、
前述したように第2の層間絶縁層52に設けられた開口
Cは、第1の層間絶縁層50の開口を覆って緩やかな内
壁面を有する。その結果として、電極54’が開口Cの
端部で段切れすることが解消される。また、カップリン
グ容量の低下や、信頼性の向上などの前述した種々の効
果を同様に得ることができる。
【0062】以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の
形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体
例に限定されるものではない。すなわち、本発明は、導
電性の2層を絶縁性の層間絶縁層で分離し、コンタクト
・ホールを介して接続する構成を有するすべてのアレイ
基板または液晶表示装置に対して同様に適用することが
できる。
【0063】また、第2の層間絶縁層に設ける開口の形
状も円形、四角形、あるいはその他の多角形など種々の
形状を適宜選択することができる。例えば、図10は、
四角形の開口を例示する概略平面図及びそのA−A’線
断面図である。このような四角形の開口を設けた場合に
は、ストライプ状にパターニングされたポリシリコン膜
などに対して、限られた寸法ルールで大きなコンタクト
面積を得ることができ、コンタクト部の抵抗を低減する
ことができるという効果が得られる。
【0064】また、本実施例では、液晶配向膜を形成し
ているが、高分子分散型液晶(Polymer Dis
persion Liquid Crystal)を用
いる場合のように配向膜を必要としない液晶を用いて配
向膜を形成しなくても、何ら本発明の主旨を逸脱するも
のではない。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に説明する効果を奏する。まず、本発明に
よれば、金属配線層や半導体層の間の層間絶縁層を十分
に厚く形成することが可能となる。従って、上下の層の
間の信号のクロス・トークやカップリング容量が十分に
抑制される。その結果として、液晶表示装置のノイズ特
性や応答特性などを向上させることができる。
【0066】また、本発明によれば、コンタクト・ホー
ルでの配線の段切れを防止することができる。しかも、
従来よりも、層間絶縁層をはるかに厚くしても、従来よ
り段切れを低減することができる。従って、段切れによ
る液晶表示装置の不良を解決し、製造歩留まりを改善す
るとともに、信頼性も改善することができる。さらに、
本発明によれば、半導体装置の表面を容易に平坦化する
ことができる。すなわち、第2の層間絶縁層として有機
材料を厚く堆積することにより、パターニングされた導
電層などに起因する表面の凹凸を平坦化することができ
る。従って、積層構造をさらに多層化することが可能と
なり、液晶表示装置の集積度をさらに向上することがで
きる。
【0067】また、本発明によれば、液晶表示装置の信
頼性が十分に確保される。すなわち、第1の層間絶縁層
としてパッシベート効果の大きい無機材料の膜を堆積す
ることにより、水分などの透過をブロックして、半導体
装置の長期的な信頼性を十分に確保することができる。
さらに、本発明においては、第2の層間絶縁層が半導体
膜と直接接触していない。従って、半導体膜の汚染を防
ぐことができる。すなわち、本発明によれば、半導体膜
と第2の層間絶縁層との間には、ゲート絶縁層、絶縁
層、第1の層間絶縁層或いは画素コンタクトが介在して
いる。その結果として、第2の層間絶縁層を構成する有
機材料から半導体膜への不純物の拡散が抑制され、TF
Tの劣化を解消することができる。すなわち、本発明に
よれば、電気的特性に優れ、段切れによる不良が抑制さ
れ、高集積化が可能で、信頼性も十分に確保された液晶
表示装置を提供することができるようになり、産業上の
メリットは多大である。また平坦性を確保し易いことか
ら透明電極(ITO)の代わりにアルミニウム等の金属
電極を用いた反射型ディスプレイへの応用にも相応し
く、本発明の応用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の画素部の概略断面
図である。
【図2】本発明による液晶表示装置の製造工程の主要前
半部を表す概略工程断面図である。
【図3】本発明による液晶表示装置の製造工程の主要後
半部を表す概略工程断面図である。
【図4】本発明における第1及び第2の層間絶縁層のパ
ターニング時の開口の大きさの関係を説明する拡大図で
ある。
【図5】開口Cの入口端部の曲率半径とコンタクト不良
率との関係を表すグラフ図である。
【図6】本発明による液晶表示装置の製造工程の一部を
表す概略工程断面図である。
【図7】本発明による液晶表示装置の製造工程の一部を
表す概略工程断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例にかかる液晶表示装置を
表す概略断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例にかかる液晶表示装置を
表す概略断面図である。
【図10】四角形の開口を例示する概略図である。
【図11】従来の液晶表示装置のアレイ基板の概略断面
図である。
【符号の説明】
11 アレイ基板 12 ガラス基板 14 導電層 16 第1の層間絶縁層 18 第2の層間絶縁層 20 第2の導電層 30,30’,30”,130 アレイ基板 32,132 ガラス基板 34,134 アンダーコート 36,136 ポリシリコン層 38,138 ゲート絶縁膜 40,140 ゲート電極 42,142 補助容量線 44,144 層間絶縁層 46,146 ソース電極 48,148 コンタクト電極 50,150 第1の層間絶縁層 52 第2の層間絶縁層 54,54’,154 画素電極 200,330 配向膜 300 対向基板 310 基板 330 透明電極 400 液晶層

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 前記基板上に設けられた半導体層と、 前記半導体層の上に選択的に設けられた第1の導電層
    と、 前記半導体層の上に設けられ、無機材料からなる第1の
    層間絶縁層と、 前記第1の導電層および前記第1の層間絶縁層の上に設
    けられ、有機材料からなる第2の層間絶縁層と、 前記第2の層間絶縁層の上に設けらた第2の導電層と、 を備え、 前記第2の層間絶縁層は、前記第1の導電層の表面まで
    貫通する開口を有し、 前記開口は、テーパ状の内壁面を有し、 前記開口の内壁面においては、前記第2の層間絶縁層の
    前記有機材料が前記第1の層間絶縁層を完全に被覆して
    いるものとして構成され、 前記第2の導電層は、前記開口を介して前記第1の導電
    層に接続されていることを特徴とするアレイ基板。
  2. 【請求項2】基板と、 前記基板上に設けられた半導体層と、 前記半導体層の上に選択的に設けられた第1の導電層
    と、 前記第1の導電層の上に設けられ、無機材料からなり、
    前記第1の導電層の表面まで貫通した第1の開口を有す
    る第1の層間絶縁層と、 前記第1の層間絶縁層の上に設けられ、有機材料からな
    り、前記第1の開口を介して前記第1の導電層の表面ま
    で貫通する第2の開口を有する第2の層間絶縁層と、 前記第2の層間絶縁層の上に設けられ、前記第2の開口
    を介して前記第1の導電層と接続された第2の導電層
    と、 を備え、 前記第2の層間絶縁層における前記第2の開口は前記第
    1の開口よりも小さく、前記第2の層間絶縁層の前記有
    機材料が前記第1の開口の内壁面を覆って前記第1の導
    電層の表面まで達していることにより第2の開口の内壁
    面が前記第1の層間絶縁層を完全に被覆し、 前記第2の層間絶縁膜と前記半導体層との間には、前記
    第1の導電層と前記第1の層間絶縁層の少なくともいず
    れかが介在していることを特徴とするアレイ基板。
  3. 【請求項3】前記第2の開口の内壁面は、前記基板面に
    対してテーパ状に形成されていることを特徴とする請求
    項2記載のアレイ基板。
  4. 【請求項4】前記第2の開口の形状は、円形、四角形、
    多角形のいずれかであることを特徴とする請求項3記載
    のアレイ基板。
  5. 【請求項5】前記第2の開口の内壁面の最大傾斜部の接
    線と前記基板面との間の角度は70度以下であることを
    特徴とする請求項3記載のアレイ基板。
  6. 【請求項6】前記第2の開口の入口端部は、曲面により
    構成されていることを特徴とする請求項2記載のアレイ
    基板。
  7. 【請求項7】前記曲面は、その曲率半径が1×10-8
    以上1×10-4m以下であることを特徴とする請求項6
    記載のアレイ基板。
  8. 【請求項8】前記半導体層は、前記基板上において複数
    のスイッチング素子のそれぞれを構成する複数の島状パ
    ターンとして設けられ、 前記第1の導電層は、前記複数の島状パターンの半導体
    層のそれぞれに接続された出力端子であり、 前記無機材料は、窒化シリコンまたは酸化シリコンのい
    ずれかを主成分とし、 前記有機材料は、アクリル系樹脂またはポリイミドのい
    ずれかを主成分とし、 前記第2の導電層は、画素電極であることを特徴とする
    請求項2記載のアレイ基板。
  9. 【請求項9】複数のスイッチング素子が設けられたアレ
    イ基板と、 前記アレイ基板と対向して配置された対向基板と、 前記アレイ基板と前記対向基板との間に挟持された液晶
    層と、 を備えた液晶表示装置であって、 前記アレイ基板は、 基板と、 前記基板上に設けられた半導体層と、 前記半導体層の上に選択的に設けられた第1の導電層
    と、 前記半導体層の上に設けられ、無機材料からなる第1の
    層間絶縁層と、 前記第1の導電層および前記第1の層間絶縁層の上に設
    けられ、有機材料からなる第2の層間絶縁層と、 前記第2の層間絶縁層の上に設けらた第2の導電層と、 を備え、 前記第2の層間絶縁層は、前記第1の導電層の表面まで
    貫通する開口を有し、 前記開口は、テーパ状の内壁面を有し、 前記開口の内壁面においては、前記第2の層間絶縁層の
    前記有機材料が前記第1の層間絶縁層を完全に被覆して
    いるものとして構成され、 前記第2の導電層は、前記開口を介して前記第1の導電
    層に接続されていることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】複数のスイッチング素子が設けられたア
    レイ基板と、 前記アレイ基板と対向して配置された対向基板と、 前記アレイ基板と前記対向基板との間に挟持された液晶
    層と、 を備えた液晶表示装置であって、 前記アレイ基板は、 基板と、 前記基板上に設けられた半導体層と、 前記半導体層の上に選択的に設けられた第1の導電層
    と、 前記第1の導電層の上に設けられ、無機材料からなり、
    前記第1の導電層の表面まで貫通した第1の開口を有す
    る第1の層間絶縁層と、 前記第1の層間絶縁層の上に設けられ、有機材料からな
    り、前記第1の開口を介して前記第1の導電層の表面ま
    で貫通する第2の開口を有する第2の層間絶縁層と、 前記第2の層間絶縁層の上に設けられ、前記第2の開口
    を介して前記第1の導電層と接続された第2の導電層
    と、 を備え、 前記第2の層間絶縁層における前記第2の開口は前記第
    1の開口よりも小さく、前記第2の層間絶縁層の前記有
    機材料が前記第1の開口の内壁面を覆って前記第1の導
    電層の表面まで達していることにより第2の開口の内壁
    面が前記第1の層間絶縁層を完全に被覆し、 前記第2の層間絶縁膜と前記半導体層との間には、前記
    第1の導電層と前記第1の層間絶縁層の少なくともいず
    れかが介在していることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記第2の開口の内壁面は、前記基板面
    に対してテーパ状に形成されていることを特徴とする請
    求項10記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】前記第2の開口の形状は、円形、四角
    形、多角形のいずれかであることを特徴とする請求項1
    1記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】前記第2の開口の内壁面の最大傾斜部の
    接線と前記基板面との間の角度は70度以下であること
    を特徴とする請求項11記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】前記第2の開口の入口端部が、曲面によ
    り構成されていることを特徴とする請求項10記載の液
    晶表示装置。
  15. 【請求項15】前記第2の開口の入口端部の前記曲面
    は、その曲率半径が1×10-8m以上1×10-4m以下
    であることを特徴とする請求項14記載の液晶表示装
    置。
  16. 【請求項16】前記半導体層は、前記複数のスイッチン
    グ素子のそれぞれを構成する複数の島状パターンとして
    設けられ、 前記第1の導電層は、前記複数の島状パターンの半導体
    層のそれぞれに接続された出力端子であり、 前記無機材料は、窒化シリコンまたは酸化シリコンのい
    ずれかを主成分とし、 前記有機材料は、アクリル系樹脂またはポリイミドのい
    ずれかを主成分とし、 前記第2の導電層は、前記液晶層に電圧を印加する画素
    電極であることを特徴とする請求項10記載の液晶表示
    装置。
  17. 【請求項17】基板上に半導体層を形成する工程と、 前記半導体層の上に選択的に第1の導電層を形成する工
    程と、 前記第1の導電層および前記半導体層の上に無機材料を
    堆積して第1の層間絶縁層を形成する工程と、 前記第1の層間絶縁層に前記第1の導電層の表面まで貫
    通する第1の開口を形成する工程と、 前記第1の層間絶縁層の上に有機材料を堆積して第2の
    層間絶縁層を形成する工程と、 前記第2の層間絶縁層に、前記第1の開口を介して前記
    第1の導電層の表面まで貫通し、その内壁面において前
    記第1の層間絶縁層が露出しないように第2の開口を形
    成する工程と、 前記第2の層間絶縁層を熱処理して、前記第2の層間絶
    縁層を構成している前記有機材料を収縮させることによ
    り、前記第1の層間絶縁層を被覆したまま前記第2の開
    口の形状を変化させる熱処理工程と、 前記第2の層間絶縁層の上に導電性の材料を堆積し、前
    記第2の開口を介して前記第1の導電層に接続された第
    2の導電層を形成する工程と、 を備えたことを特徴とするアレイ基板の製造方法。
  18. 【請求項18】前記熱処理工程は、前記第2の開口を前
    記基板面に対してテーパ状に変化するように行うことを
    特徴とする請求項17記載のアレイ基板の製造方法。
  19. 【請求項19】前記第2の開口は、円形、4角形、多角
    形のいずれかの形状を有することを特徴とする請求項1
    8記載のアレイ基板の製造方法。
  20. 【請求項20】前記熱処理工程は、前記第2の開口の内
    壁面の最大傾斜部における接線と前記基板面との間の角
    度が70度以下となるように行うことを特徴とする請求
    項18記載のアレイ基板の製造方法。
  21. 【請求項21】前記熱処理工程は、前記第2の開口の入
    口端部が曲面により構成されるように行うことを特徴と
    する請求項17記載のアレイ基板の製造方法。
  22. 【請求項22】前記熱処理工程は、前記第2の開口の入
    口端部の前記曲面の曲率半径が1×10-8m以上1×1
    -4m以下となるように行うことを特徴とする請求項2
    1記載のアレイ基板の製造方法。
  23. 【請求項23】前記半導体層を形成する工程は、前記基
    板上において複数のスイッチング素子のそれぞれを構成
    する複数の島状の半導体層を形成する工程を含み、 前記第1の導電層を形成する工程は、前記複数の島状の
    半導体層のそれぞれに出力端子として前記第1の導電層
    を形成する工程を含み、 前記第1の層間絶縁層を形成する工程における前記無機
    材料は、窒化シリコンまたは酸化シリコンのいずれかを
    主成分とし、 前記第2の層間絶縁層を形成する工程における前記有機
    材料は、アクリル系樹脂またはポリイミドのいずれかを
    主成分とし、 前記第2の導電層を形成する工程は、前記複数のスイッ
    チング素子のそれぞれに接続されるそれぞれの画素電極
    を形成する工程を含むことを特徴とする請求項17記載
    のアレイ基板の製造方法。
  24. 【請求項24】前記熱処理工程は、90℃以上300℃
    以下の温度で加熱する工程を含むことを特徴とする請求
    項17記載のアレイ基板の製造方法。
  25. 【請求項25】複数のスイッチング素子が設けられたア
    レイ基板と、 前記アレイ基板と対向して配置された対向基板と、 前記アレイ基板と前記対向基板との間に挟持された液晶
    層と、 を有する液晶表示装置の製造方法であって、 基板上に半導体層を形成する工程と、 前記半導体層の上に選択的に第1の導電層を形成する工
    程と、 前記第1の導電層および前記半導体層の上に無機材料を
    堆積して第1の層間絶縁層を形成する工程と、 前記第1の層間絶縁層に前記第1の導電層の表面まで貫
    通する第1の開口を形成する工程と、 前記第1の層間絶縁層の上に有機材料を堆積して第2の
    層間絶縁層を形成する工程と、 前記第2の層間絶縁層に、前記第1の開口を介して前記
    第1の導電層の表面まで貫通し、その内壁面において前
    記第1の層間絶縁層が露出しないように第2の開口を形
    成する工程と、 前記第2の層間絶縁層を熱処理して、前記第2の層間絶
    縁層を構成している前記有機材料を収縮させることによ
    り、前記第1の層間絶縁層を被覆したまま前記第2の開
    口の形状を変化させる熱処理工程と、 前記第2の層間絶縁層の上に導電性の材料を堆積し、前
    記第2の開口を介して前記第1の導電層に接続された第
    2の導電層を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  26. 【請求項26】前記熱処理工程は、前記第2の開口を前
    記基板面に対してテーパ状に変化するように行うことを
    特徴とする請求項25記載の液晶表示装置の製造方法。
  27. 【請求項27】前記第2の開口は、円形、4角形、多角
    形のいずれかの形状を有することを特徴とする請求項2
    6記載の液晶表示装置の製造方法。
  28. 【請求項28】前記熱処理工程は、前記第2の開口の内
    壁面の最大傾斜部における接線と前記基板面との間の角
    度が70度以下となるように行うことを特徴とする請求
    項26記載の液晶表示装置の製造方法。
  29. 【請求項29】前記熱処理工程は、前記第2の開口の入
    口端部が曲面により構成されるように行うことを特徴と
    する請求項25記載の液晶表示装置の製造方法。
  30. 【請求項30】前記熱処理工程は、前記第2の開口の入
    口端部の前記曲面の曲率半径が1×10-8m以上1×1
    -4m以下となるように行うことを特徴とする請求項2
    9記載のアレイ基板の製造方法。
  31. 【請求項31】前記半導体層を形成する工程は、前記複
    数のスイッチング素子のそれぞれを構成する複数の島状
    の半導体層を形成する工程を含み、 前記第1の導電層を形成する工程は、前記複数の島状の
    半導体層のそれぞれに出力端子として前記第1の導電層
    を形成する工程を含み、 前記第1の層間絶縁層を形成する工程における前記無機
    材料は、窒化シリコンまたは酸化シリコンのいずれかを
    主成分とし、 前記第2の層間絶縁層を形成する工程における前記有機
    材料は、アクリル系樹脂またはポリイミドのいずれかを
    主成分とし、 前記第2の導電層を形成する工程は、前記液晶層に電圧
    を印加する画素電極を形成する工程を含むことを特徴と
    する請求項25記載の液晶表示装置の製造方法。
  32. 【請求項32】前記熱処理工程は、90℃以上300℃
    以下の温度で加熱する工程を含むことを特徴とする請求
    項25記載の液晶表示装置の製造方法。
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