JP4954868B2 - 導電層を備えた基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アクティブマトリクス基板やカラーフィルタ基板等の表示用基板に用いることができる導電層を備えた基板、表示装置および導電層を備えた基板の製造方法に関するものである。
現在、液晶表示装置は、小型、薄型、低消費電力、および軽量といった特徴を持ち、各種電子機器に広く用いられるようになっている。特に、スイッチング素子を能動素子として有するアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、CRT(Cathode Ray Tube)と同等の表示特性が得られるため、パソコン等のOA機器、テレビ等のAV機器や携帯電話などに広く応用されている。また、近年、液晶表示装置は、大型化と、高精細化、画素有効面積比率向上(高開口率化)などの品位向上とが急速に進んでいる。液晶表示装置の液晶パネルは、典型的には、アクティブマトリクス基板と、アクティブマトリクス基板と対向するようにカラーフィルタ基板を貼り合わせて、それら基板と基板との間に液晶を注入することによって製造される。そして、液晶パネルの外部引き出し端子にドライバ等を接続することにより、液晶表示装置は製造される。
上記のような目的を達成する液晶表示装置の構成要素であるアクティブマトリクス基板は、信号線と走査線とが絶縁性基板に設けられており、信号線と走査線とが交差する交差部に、スイッチング素子と画素電極とが設けられている。
また、上記のように、アクティブマトリクス基板と対向するようにカラーフィルタ基板を貼り合わせて、それら基板と基板との間に液晶を注入することによって、液晶表示装置は製造される。ここで言うカラーフィルタ基板としては、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の色領域が、アクティブマトリクス基板側の画素領域と一致するように作成されており、各画素領域以外の部分にはブラックマトリクス(遮光膜)が埋められ、それらの上層に透明電極が形成された基板が挙げられる。
さらに付け加えると、近年、特に大型TVなどに用いられる液晶表示装置の性能として、応答速度の向上と視角特性の改善(広視野角化技術)とが強く求められる傾向にある。そして、これらの要求を満たす技術を適用した垂直配向型液晶表示装置である、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)型液晶表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このMVA型液晶表示装置のアクティブマトリクス基板表面あるいはカラーフィルタ基板には、上記性能を引き出すために、液晶分子のプレチルトを制御するための突起(配向制御用の突起)あるいは電極スリットが設けられている。
図9は、MVA型表示装置のアクティブマトリクス基板130における1画素と、その1画素の隣りに位置する画素の一部とを示す平面図である。なお、図9に示すアクティブマトリクス基板130は、薄膜トランジスタアレイを備えた構成である。図9に示すように、アクティブマトリクス基板130の1画素において、ゲートライン(走査線)101とソースライン(信号線)102とが、互いに交差するように配置されている。その交差する部分には、スイッチング素子(薄膜トランジスタ、以降TFTと表記)114と画素電極103とが配置されている。スイッチング素子114は、ゲートライン101に接続されたゲート電極104と、ソースライン102に接続されたソース電極105と、画素電極103に接続されたドレイン電極106aおよび島状の半導体層125とから形成される。
画素電極103には、コンタクトホール109を介して、ドレイン引き出し電極106bが接続されている。また、ドレイン引き出し電極106bは、ゲート絶縁膜111をはさんで補助容量ライン107と対向することによって補助容量を形成している。
次に、薄膜トランジスタアレイの製造方法について、上記アクティブマトリクス基板130を例として、図9および図10を用いて簡単に説明する。なお、図10は、図9に示す薄膜トランジスタアレイのD1−D2線における矢視断面図である。
まず、ガラス等の透明絶縁性基板からなる基板110上に、ゲートライン(走査線)101と、ゲート電極104と、補助容量ライン107とを、成膜、フォトリソグラフィー、エッチングにより同時に形成する。
次に、それらの上に、ゲート絶縁膜111、活性半導体層112、低抵抗半導体層(例えばn型アモルファスシリコン)113を成膜し、島状の半導体層125をフォトリソグラフィー、エッチングにより形成する。
さらに、ソースライン102と、ソース電極105と、ドレイン電極106aと、ドレイン引出し電極106bを、成膜、フォトリソグラフィー、エッチングにより同時に形成し、さらに連続してn型半導体層113をソース・ドレイン分離エッチングする。
その後、全面を覆うように、SiNx(窒化ケイ素膜)などからなる下層層間絶縁膜120を成膜する。続いて感光性アクリル樹脂などからなる上層有機層間絶縁膜115を成膜し、後にコンタクトホール109を形成する位置に、フォトリソグラフィーによりコンタクトホール用パターンを形成する。
次に、コンタクトホール109とゲートライン外部引き出し端子とソースライン外部引出し端子とを形成するため、上層有機層間絶縁膜115をマスクとして下層層間絶縁膜120およびゲート絶縁膜111を連続してエッチングする。
次に、コンタクトホール109およびゲートライン外部引き出し端子、ソースライン外部引出し端子を被覆するように、ITO(Indium Tin Oxide)などからなる透明導電膜を成膜し、画素電極103、ゲートライン外部引き出し端子最上層電極およびソースライン外部引き出し端子最上層電極をフォトリソグラフィーおよびエッチングにより形成する。
なお、液晶分子の配向を制御するため、画素電極にスリットパターン150を設けてある。また、上記コンタクトホール109により、TFTのドレイン電極106aと画素電極103とが、ドレイン引出し電極106bを介して接続される。
上記製造方法により、アクティブマトリクス基板130において、ソースライン102と画素電極103とを、層間絶縁膜115、120を挟んで分離することができる。
上記のようにしてソースライン102と画素電極103とを分離する製造方法によって、画素電極103とソースライン102との短絡による歩留まりの低下を防ぐことができる。また、同時に、図9に示すように、画素電極103とソースライン102とを、上から見た状態で、重ね合わせることができるので、液晶表示装置の開口率を改善している。
次に、図11、図12を用いてMVA型表示装置のカラーフィルタ基板210について説明する。図11はMVA型表示装置のカラーフィルタ基板210における1画素と、その1画素の隣りに位置する画素の一部とを示す平面図である。図12は、図11のE1−E2切断線による断面に対応する、カラーフィルタ基板の断面図である。
カラーフィルタ基板210は、透明基板200の上に典型的には3原色(赤、緑、青)の着色層220およびブラックマトリクス層(以降、BMと表記)221などからなるカラーフィルタ層222、ITOなどからなる対向電極223、配向膜(図示せず)、および配向制御用の突起224を有する。
透明基板200上に、スピンコートによりカーボンの微粒子を分散したネガ型のアクリル系感光性樹脂液などを塗布した後、乾燥を行い、黒色感光性樹脂層を形成する。続いてフォトマスクを介して黒色感光性樹脂層を露光した後、現像を行って、BM221を形成する。このとき第1着色層(例えば赤色層)、第2着色層(例えば緑色層)、および第3着色層(例えば青色層)が形成される領域に、それぞれ第1着色層用の開口部、第2着色層用の開口部、第3着色層用の開口部が形成されるようにBMを形成する。なお、それぞれの開口部は、アクティブマトリクス基板の画素電極に対応するように形成される。
次に、スピンコートにより顔料を分散したネガ型のアクリル系感光性樹脂液を塗布した後、乾燥を行い、フォトマスクを用いて露光および現像を行い、上記第1着色層用の開口部の位置に赤色層を形成する。
その後、第2色層用(例えば緑色層)、および第3色層用(例えば青色層)についても同様に形成し、カラーフィルタ層222が完成する。さらに、ITOなどからなる透明電極223をスパッタリングにより形成する。その後、スピンコートにより感光性のポジ型のフェノールノボラック系感光性樹脂液を塗布した後、乾燥を行い、フォトマスクを用いて露光および現像を行い垂直配向制御用突起224を形成する。以上により、カラーフィルタ基板が形成される。
なお、MVA方式のカラーフィルタ基板210に設けられている垂直配向制御用突起224のかわりに、アクティブマトリクス基板130の画素電極103と同様に、液晶分子の配向を制御するためにスリットパターンを設ける場合もある。一方、アクティブマトリクス基板130に設けられている画素電極103にスリットパターン150を形成するかわりに、カラーフィルタ基板210に設けたものと同様な配向制御用突起を設けてもよい。
ところで、上述のカラーフィルタ基板やアクティブマトリクス基板には、透明導電膜が必須の構成要素となり、ITO(錫を含有するインジウム酸化物)、IZO(亜鉛を含有するインジウム酸化物)などの電極材料を用いて作製されている。しかし、このような透明導電膜は、希少金属であるインジウムを含有するため高価であり、かつ供給不足が生じやすい。そのため、カラーフィルタ基板の生産およびアクティブマトリクス基板の生産に、支障が生じる問題点がある。これに対して、酸化亜鉛(以下、ZnOと表記)は、資源的に豊富であるという利点があり、例えば特許文献2にZnOを透明電極として用いることが記載されている。
特開平11−242225号公報(1999年9月7日公開) 特開昭62−124530号公報(1987年6月5日公開)
しかしながら、上記アクティブマトリクス基板およびカラーフィルタ基板の構成、製造方法において、透明電極膜にZnOを用いた場合、耐腐食性(耐浸食性)が低いという問題点がある。
具体的には、アクティブマトリクス基板の画素電極、ゲートライン外部引き出し端子最上層電極およびソースライン外部引き出し端子最上層電極にZnOを用いた場合以下のような課題がある。すなわち、フォトリソグラフィー技術を用いて、例えばフェノールノボラック樹脂など感光性レジストを塗布・露光・現像し、画素電極、ゲートライン外部引き出し端子最上層電極およびソースライン外部引き出し端子最上層電極のパターン形状に形成し、レジストパターンをマスクとしてエッチング形成した後、レジストパターンを剥離液にて剥離除去するが、その剥離除去工程においてZnOが浸食される問題点があった。
また、アクティブマトリクス基板の画素電極、ゲートライン外部引き出し端子最上層電極およびソースライン外部引き出し端子最上層電極にZnOを用いた場合、以下のような課題がある。すなわち、フォトリソグラフィー技術を用いて、例えばフェノールノボラック樹脂などのポジ型の感光性レジストを塗布し、露光・現像することによって画素電極、ゲートライン外部引き出し端子最上層電極およびソースライン外部引き出し端子最上層電極のパターン形状に形成し、レジストパターンをマスクとしてエッチング形成する場合に、フォトリソグラフィー工程におけるレジスト塗布・露光ミス発生時には、その後の現像によりZnOが浸食されてしまう。
また、レジスト塗布・露光・現像ミス発生時にはレジスト膜をレジスト剥離液にて剥離し、再度フォトリソグラフィーを行う(フォトリワーク)必要がある。このフォトリワーク時には、剥離液によりZnOが浸食されるという問題点がある。
以上のような問題点は、上述のMVA型の液晶表示装置だけでなく、MVA方式以外の液晶表示装置、EL(Electro Luminescence)表示装置、プラズマ表示装置等の各種表示装置を始めとして、太陽電池などの光電変換装置、タッチパネルなど、フォトリソグラフィー工程が施される透明電極の導電層を備える基板に生じる得るものである。
また、上述のMVA型液晶表示装置において、アクティブマトリクス基板の画素電極に液晶分子の配向を制御するためのスリットを形成するかわりに、垂直配向制御用突起を形成する場合には、例えばフェノールノボラック樹脂などのポジ型の感光性レジストを画素電極上に塗布し、露光・現像することによりパターン形成することになる。ところが、その垂直配向制御用突起を形成する際に、非露光領域のZnOが現像液により浸食される問題点がある。
また、MVA型液晶表示装置において、カラーフィルタ基板の透明電極にZnOを用いた場合にも、上記のようなアクティブマトリクス基板と同様の課題がある。すなわち、垂直配向制御用突起は、例えばフェノールノボラック樹脂などのポジ型の感光性レジストを塗布し、露光・現像することによりパターン形成されるが、その垂直配向制御用突起を形成する際に、その突起下以外の領域に存在するZnOは、現像液により浸食されてしまう問題点があった。さらに、垂直配向制御用突起を形成する際に、感光性レジストの塗布・露光ミスにより感光性樹脂パターンが欠損した領域のZnOは、露光後の現像液により浸食される問題点があった。また、フォトリワーク時には、剥離液によりZnOが浸食される問題点がある。また、垂直配向制御用突起のかわりにスリットを形成する場合、フォトリソグラフィー工程での現像液による浸食や、フォトリワーク時に剥離液によりZnOが浸食される問題がある。
本発明にかかる導電層を備えた基板の製造方法は、複数の導電層を積層した積層構造体を備えた基板の製造方法であって、前記積層構造体に含まれる酸化亜鉛を主成分とする第1導電層を形成する工程と、前記導電層を形成するために施される化学的な処理に用いられる物質と接触する面に位置する第2導電層であって、上記物質に対する耐浸食性が酸化亜鉛よりも高い材料の第2導電層を形成する工程とを少なくとも含み、前記基板の導電層が形成された側に感光性レジストを形成する工程と、前記感光性レジストを露光してから現像液で現像してパターン化して配向制御用突起を形成する感光性レジストパターン化工程とをさらに含み、前記第2導電層は、前記現像液に対する耐浸食性が酸化亜鉛よりも高いことを特徴としている。
上記の発明によれば、経済性に優れる酸化亜鉛を主成分とする第1導電層を使用しても、上記導電層を形成するために施される化学的な処理による第1導電層の浸食を防ぐことができる。すなわち、上記化学的な処理に用いられる物質と接触する第2導電層は、上記物質に対する耐浸食性が酸化亜鉛よりも高く、第1導電層は上記物質と接触することがないため浸食され難い。すなわち、経済性に優れる酸化亜鉛を主成分とする第1導電層を使用しても、感光性レジストの現像の際に、第1導電層が現像液により浸食され難い。したがって、上記製造方法は、パターン化した感光性レジストをマスクとして導電層をエッチングする場合や、導電層に感光性レジストをパターン形成する場合に有効である。また、フォトリソグラフィー工程でのレジスト塗布・露光ミスによりレジストパターンが欠損した領域の酸化亜鉛を主成分とする層は、露光後の現像液により浸食され難い。また、MVA型液晶表示装置に用いられる基板において、垂直配向制御用突起を形成する場合には、第2導電層が存在するので、酸化亜鉛を主成分とする層が現像液により浸食されることを抑えて形成できる。これにより、導電層に対する侵食による表示不良が生じることを防ぐことができる。
本発明の導電層を備えた基板の製造方法は、感光性レジストをパターン化する前記工程でパターン化した形状を検査する工程と、該検査工程で不良と判断された場合には剥離液により感光性レジストを剥離する工程とをさらに含み、前記第2導電層の材料は前記剥離液に対する耐浸食性が酸化亜鉛よりも高いことを特徴としている。
上記の発明によれば、フォトリワーク時には剥離液により酸化亜鉛を主成分とする層が浸食され難くなる。
なお、本明細書において、浸食とは、現像液や剥離液等の液体によって少なくとも一部が除去されるようなことを意味し、耐浸食性とはそのような浸食に対する耐性を意味する。
本発明によれば、経済性に優れる酸化亜鉛を主成分とする第1導電層を使用しても、現像液か剥離液かの少なくとも一方に対して耐浸食性の高い第2導電層が存在するので、第1導電層は、現像液と剥離液とのうち、少なくとも一方によって浸食され難い。したがって、パターン化した感光性レジストをマスクとして導電層をエッチングする基板や、導電層に感光レジストをパターン形成する基板に、本発明は有効である。それゆえ、歩留まりおよび品位の低下を抑制し、低コストで、安定した生産による基板供給が可能となるという効果を奏する。
本発明による液晶表示装置における表示装置用基板(アクティブマトリクス基板)の実施の形態1の概略構造を示す断面図である。 実施の形態1の表示装置用アクティブマトリクス基板における1画素及びその周辺部分の概略構造を示す平面図である。 図2に示す表示装置用基板のA1−A2線における矢視断面図である。 本発明による液晶表示装置における表示装置用基板(カラーフィルター基板)の実施の形態2の概略構造を示す断面図である。 実施の形態2の表示装置用カラーフィルタ基板における1画素及びその周辺部分の概略構造を示す平面図である。 図5に示す表示装置用基板の、B1−B2線における矢視断面図である。 比較例における、画素電極の欠損を記載した平面模式図である。 比較例における画素電極の模式的に示す、図7のC1−C2線における矢視断面図である。 従来の表示装置用アクティブマトリクス基板を示す平面図である。 図9に示す表示装置用基板のD1−D2線における矢視断面図である。 従来の表示装置用カラーフィルタ基板を示す平面図である。 図11に示す表示装置用基板のE1−E2線における矢視断面図である。
符号の説明
1 ゲートライン(走査線)
2 ソースライン(信号線)
3 画素電極(積層構造体)
3a 上層画素電極(第2導電層、ITO層)
3b 下層画素電極(第1導電層、ZnO層)
4 ゲート電極
5 ソース電極
6a ドレイン電極
6b ドレイン引出し配線
7 補助容量ライン
8 配向制御用スリット
9 コンタクトホール
10 絶縁性基板
11 ゲート絶縁膜
12 活性半導体層
13 低抵抗半導体層
14 スイッチング素子
15 上層層間絶縁膜
20 下層層間絶縁膜
30 アクティブマトリクス基板(導電層を備えた基板、表示装置用基板)
31 カラーフィルタ層
33 カラーフィルタ基板(導電層を備えた基板、表示装置用基板)
34 着色層
35 遮光層(BM)
36 配向制御用突起
37 透明電極(積層構造体)
37a 上層透明電極(第2導電層、ITO層)
37b 下層透明電極(第1導電層、ZnO層)
40 液晶表示装置
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1〜図3に基づいて説明する。
なお、本実施の形態においては、表示装置用基板の具体例として、液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板について説明する。
図1は、本発明のアクティブマトリクス基板を用いた液晶表示装置の一例を示す断面図である。液晶表示装置40は、アクティブマトリクス基板30とカラーフィルタ基板33とを有しており、それら基板30.33は、例えば、垂直配向型液晶等の液晶からなる液晶層32を挟んでいる。アクティブマトリクス基板30は、酸化亜鉛(ZnO)層3b(第1導電層)とITO層3a(第2導電層)とが積層された画素電極3(積層構造体)などを有する。カラーフィルタ基板33は、着色層34と遮光膜35とで構成されるカラーフィルタ層、液晶の配向を制御する液晶分子のプレチルトを制御するための突起(配向制御用の突起)36、および透明電極37などを有する。
なお、透明電極37は、図4に示すように、ZnO層37b(第1導電層)とITO層37a(第2導電層)とが積層された積層構造体であることが好ましい。また、液晶層32は、対向基板(カラーフィルタ基板)33の配向膜(不図示)と、アクティブマトリクス基板30の配向膜(不図示)との間に挟まれている。
図2は、本発明のアクティブマトリクス基板30(表示装置用基板)における1画素と、その1画素の隣りに位置する画素の一部とを示す平面図である。図2および図3に示すように、ソースライン(信号線)2とゲートライン(走査線)1と画素電極3とが、絶縁性基板10上に積層されている。そのゲートライン1とソースライン2とは、互いに交差するように配置されている。そして、それらが交差する交差部毎に、スイッチング素子(TFT)14と画素電極3が設けられている。なお、絶縁性基板10は、図2で言えば最背面に位置し、図3に示す断面図に記載の位置に配置されている。なお、図3は、図2におけるA1−A2線における矢視断面図である。
上記ゲートライン1には、ゲート電極4が接続されている。ソースライン2には、ソース電極5が接続されている。また、図3において、画素電極3は、ZnO層3bを下層、ITO層3aを上層とした積層により構成されている。画素電極3は、層間絶縁膜15に設けられたコンタクトホール9、および、ドレイン引出し電極6bを介して、ドレイン電極6aと接続されている。そして、画素電極3には、液晶の配向制御用にスリット8が設けられている。また、ドレイン引出し電極6bはゲート絶縁膜11をはさんで補助容量バスライン7と対向しており、これによって補助容量が形成されている。
次に、電流および電圧の制御について、簡単に説明する。ゲートライン1が選択されると、ゲート電極4に電圧が印加される。このゲート電極4に印加される電圧によって、ソース電極5とドレイン電極6aとの間を流れる電流が制御される。つまり、ソースライン2から伝送された信号に基づいて、ソース電極5からドレイン電極6aへと電流が流れ、さらに、ドレイン電極6aからドレイン引出し電極6bを介して画素電極3へと電流が流れる。これにより、画素電極3は、液晶層32に電圧を印加し所定の表示を行うようになっている。補助容量バスライン7は、所定の表示を維持するために補助的に設置される。
次に、上記アクティブマトリクス基板30の製造方法について、図2、図3を用いて説明する。
まず、ガラス等の透明な絶縁体からなる絶縁性基板10上に、Ti/Al/Tiからなる積層膜をスパッタにより成膜、フォトリソグラフィーを行い、ドライエッチングおよびレジスト剥離を行うことでゲートライン1、ゲート電極4、および補助容量ライン7を同時に形成する。
次に、それらの表面に、3000Å〜5000Å程度のSiN(窒化ケイ素膜)からなるゲート絶縁膜11と、1500Å〜3000Å程度のアモルファスシリコンからなる活性半導体層12と、リンをドープした500Å〜1000Å程度のn型低抵抗半導体層13とを成膜し、フォトリソグラフィー、ドライエッチングおよびレジスト剥離を行い島状の半導体層25を形成する。
ここで、ゲート絶縁膜11はSiHガスとNHガスとNガスとの混合ガスを用いて、また、活性半導体層12はSiHガスとHガスとの混合ガスを用いて、さらに、n型低抵抗半導体層13はSiHガスとPHガスとHガスとの混合ガスを用いて、いずれもCVD(Chemical Vapor Deposition)により、連続して成膜される。
さらに、Ti/Al/Tiからなる積層膜をスパッタにより成膜、フォトリソグラフィーを行い、ドライエッチングすることでソースライン2と、ソース電極5と、ドレイン電極6aとドレイン引出し電極6bを同時に形成する。さらに連続して、n型半導体層13をソース・ドレイン分離エッチングし、レジストを剥離する。この時、薄膜トランジスタ(TFT)が形成される。
次に、全面を覆うように、1000Å〜5000Å程度のSiNからなる下層層間絶縁膜20を、SiHガスとNHガスとNガスとの混合ガスを用い、CVDにて成膜する。
その後、2μm〜4μm程度のポジ型感光性アクリル樹脂からなる上層有機層絶縁膜15を、フォトリソグラフィーにより、コンタクトホール9、ゲートライン外部引出し端子コンタクト用パターン、およびソースライン外部引出し端子コンタクト用パターンを有するように形成する。
次に、コンタクトホール9、ゲートライン外部引出し端子、およびソースライン外部引出し端子を形成するため、上層有機層絶縁膜15をマスクとして、下層層間絶縁膜20およびゲート絶縁膜11を、CFガスとOガスとの混合ガスを用いたドライエッチングにより連続してエッチングする。
その後、コンタクトホール9を被覆するように、ZnO膜とITO膜をスパッタにより成膜する。まず、ZnO膜を、RF電源方式のスパッタ装置により、パワー15kW、基板温度210℃、圧力1.2Paにて、ArとOとの混合ガス(Ar流量:O流量=2〜3:1)を用いて、900Åに成膜する。次に、ITO膜を、DC電源方式のスパッタ装置により、常温、パワー25kW、圧力1.2Paにて、ArとOとHOの混合ガス(Ar流量:O流量:HO流量=20:1:1〜2)を用いて、200Åに成膜する。そして、感光性レジストを塗布し、フォトリソグラフィーにて感光性レジストを露光した後に、現像液で現像してパターニングする。さらに、パターニングによって形成されたパターンをマスクとして、リン酸・硝酸・酢酸からなるエッチング液を用いるウエットエッチングにより、成膜したZnO膜とITO膜をパターニングした後、剥離液を用いてレジストを剥離することにより画素電極3が形成される。なお、本実施形態においては、現像液にはTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)の濃度が10%以下の水溶液を用いる。また、剥離液にはMEA(モノエタノールアミン)とDMSO(ジメチルスルホキシド)との混合液(混合比MEA:DMSO=2〜3:1)を用いる。また、このエッチング工程においては、同一エッチャントを用いて同一のエッチング工程で、ZnO膜とITO膜のいずれもエッチングする。
以上により、本実施形態におけるアクティブマトリクス基板30を得る。このアクティブマトリクス基板30と、アクティブマトリクス基板30と対向するようにカラーフィルタ基板33とを貼り合わせて、それら基板と基板との間に液晶を注入することによって液晶パネルが製造される。そして、液晶パネルの外部引き出し端子にドライバ等を接続することにより、液晶表示装置40は製造される。
本実施の形態において、ゲートライン1およびソースライン2の材料としては、Ti/Ai/Tiを使用している。しかし、ゲートライン1およびソースライン2の材料としては、所望のライン抵抗が得られる金属であればよい。例えばタンタル(Ta)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)等の金属およびこれらの金属の合金などを、ゲートライン1およびソースライン2の材料として使用してもよい。また、TaN/Ta/TaNなどの積層構造体からなる膜を、ゲートライン1およびソースライン2の材料として用いることも可能である。さらにソースライン2の材料としては、一般的な金属膜だけでなく、例えば、ITOなどの透明導電性膜を使用することもできる。
本実施形態においては、液晶分子のプレチルトを制御するために画素電極にスリットを設けたが、スリットを設ける代わりに、カラーフィルタ基板に設ける配向制御用突起と同様に、感光性レジストを用いた配向制御用突起を設けても構わない。なお、配向制御用突起を設けるカラーフィルタ基板ついては、詳細を後述する。なお、感光性レジストには、フェノールノボラック系樹脂などを使用する。
また、本実施の形態において、スイッチング素子(TFT)14には、アモルファスシリコン薄膜トランジスタを用いた。しかし、スイッチング素子14としては、例えば、マイクロクリスタルシリコン薄膜トランジスタ、ポリシリコン薄膜トランジスタ、CGシリコン(連続粒界結晶シリコン)薄膜トランジスタ、MIM(Metal Insulator Metal)なども、同様に用いることができる。
さらに、画素電極3は、積層膜として下層にZnO層3bを、上層にITO層3aを用いた。しかし、下層のZnO層3bをフォトリソグラフィー工程における露光後の現像液による浸食や、フォトリワークのレジスト剥離時および画素電極エッチング後のレジスト剥離時の剥離液による浸食から保護することができればよく、IZOやInO、TiOなどの電極材料を、ITO層3aに代えて積層膜の上層に用いることもできる。また、ITO層3aの厚さを200Åとしたが、下層のZnO層3bをフォトリソグラフィー工程における露光後の現像液による浸食や、フォトリワークのレジスト剥離時および画素電極エッチング後のレジスト剥離時の剥離液による浸食から保護することができるのであれば、200Åより薄い厚さとしてもよい。また、本実施形態の画素電極3は、酸化亜鉛を主成分とする導電層にZnOを用いたが、ZnOにAlやGaなどの異種元素をドーパントとして含有しても構わない。これらの元素等をドープすることで低抵抗となる効果を奏する。
加えて、画素電極3は2層からなる積層膜だけでなく、2層以上の積層膜でも構わない。
また、上層層間絶縁膜15には、ポジ型のアクリル系感光性透明樹脂を用いた。しかし、これに限定されることはない。例えば、ネガ型の感光性樹脂や、SiO(酸化ケイ素膜)など、所望の誘電率、透過率、および下層層間絶縁膜15とゲート絶縁膜11とのエッチング選択比が得られる材料を、上層層間絶縁膜15に用いることもできる。さらに、下層層間絶縁膜20には、CVD法によるSiN膜を用いたが、ポジ型やネガ型の感光性透明樹脂を用いてもよい。さらに、保護膜についても同様にSiN膜だけでなく、感光性透明樹脂や、SiO膜を用いてもよい。なお、感光性透明樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂などの樹脂が挙げられる。
なお、上記画素電極3および層間絶縁膜において、「下層」とは絶縁性基板10側に配置されている層をいい、「上層」とは液晶層32側に配置されている層を示す。
次に、図3を用いて、画素電極3の形成時にフォトリソグラフィー工程でのレジスト塗布時に欠陥があった場合に、液晶層32に所定の電圧が印加されずに表示欠陥となることを防ぐ効果について説明する。
図7は、比較例として、レジスト欠陥800aに起因して、フォトリワーク時にZnOからなる画素電極103が剥離液により浸食されている状態の平面図を模式的にあらわしたものである。また、図8は、図7のC1−C2線の矢視断面図による画素電極欠損箇所800bを含む部分の断面概略図を示す。
レジストを塗布成膜する時に巻き込んだ異物などによるレジスト剥がれ(欠損)や、塗布成膜時の密着力不足による剥がれ(欠損)により、レジスト欠陥800aが発生すると、フォトリワーク時にレジストが欠損している箇所においてZnOからなる画素電極103が浸食されてしまう。よって、図8に示す通り、画素電極103が欠損し、液晶層に所定の電圧を印加できない部分が、画素電極欠損箇所800bの位置に発生する。加えて、図7から明らかなように、配向制御用のスリット150も一部欠損する。したがって、液晶の配向も乱れるため、画素欠陥となり、表示品質および歩留まりを低下する要因になる。ところが、図3に示す通り、本実施形態1によれば、画素電極3を形成するZnO層3b上に別途ITO層3aを形成するので、フォトリワーク時にITO層3aが保護膜となり、画素電極3が欠損せず、画素欠陥とならない効果を奏する。なお、図7、8において、図9、10を用いて説明した従来技術に対応する部分には、同じ符号を付している。
ここで、フォトリワーク工程は以下の手順で行う。すなわち、フォトリソグラフィー工程にて露光・現像により画素電極パターンにレジストを形成した後、欠陥検査装置にてレジスト欠損の有無を検査する。レジスト欠損が検査装置にて捕捉された場合、パターニングされたレジストを剥離液にて剥離する。そして、再度フォトリソ工程を実施しレジストパターンを形成する。フォトリワークにおいて、フォトリソグラフィー工程と同じ剥離液を用いることができ、本実施形態では、MEA(モノエタノールアミン)とDMSO(ジメチルスルホキシド)との混合液(混合比MEA:DMSO=2〜3:1)を用いた。
なお、表示装置は液晶表示装置に限定されるものではなく、例えば、本実施形態におけるアクティブマトリクス基板30と、アクティブマトリクス基板と対向するようにカラーフィルタ基板33を配置し、それら基板と基板との間に有機EL層を配置することで有機ELパネルとし、パネルの外部引き出し端子にドライバ等を接続することによって、有機EL表示装置を構成することも可能である。
〔実施の形態2〕
本発明における他の実施の形態について、図4〜図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態においては、表示装置用基板の具体例として、液晶表示装置用のカラーフィルタ基板33について説明する。本実施形態2では、画素内で液晶の配向状態(プレチルト)を分割制御するため配向制御突起を設けたカラーフィルタ基板に、本発明を適用した例について説明する。なお、本実施形態では、カラーフィルタ基板33にブラックマトリクスを設けた場合について説明するが、ブラックマトリックスを設けない構成についても本発明は適用可能である。なお、説明の便宜上、図1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付す。
図4は、本発明の液晶表示装置の一例を示す断面図である。液晶表示装置40は、アクティブマトリクス基板30と、カラーフィルタ基板33とを有しており、それら基板は、例えば、垂直配向型液晶等の液晶からなる液晶層32を挟んでいる。アクティブマトリクス基板30は、ZnO層3bとITO層3aの積層された画素電極3などを有する。また、カラーフィルタ基板33は、着色層34、遮光膜35のカラーフィルタ層、液晶の配向を制御する液晶分子のプレチルトを制御するための突起(配向制御用の突起)36、およびZnO層37bとITO層37aの積層された透明電極37などを有する。なお、液晶層32は、対向基板(カラーフィルタ基板)33の配向膜(不図示)と、アクティブマトリクス基板30の配向膜(不図示)との間に挟まれている。
図5は、本実施形態のカラーフィルタ基板33における1画素と、その1画素の隣りに位置する画素の一部とを示す平面図である。図6は、図5のB1−B2線における断面に対応する、カラーフィルタ基板33の断面図である。
カラーフィルタ基板33は、透明基板10の上に、典型的には、3原色(赤、緑、青)の着色層34とBM35などからなるカラーフィルタ層31、ZnO層37bとITO層37aの積層された対向電極(透明電極)37、配向膜(図示せず)、および配向制御用の突起36を有する。なお、透明基板10は、図5で言えば最背面に位置し、図6に示す断面図に記載の位置に配置されている。
以下、本実施形態におけるカラーフィルタ基板33の製造方法について説明する。
透明基板10上に、スピンコートによりカーボンの微粒子を分散したネガ型のアクリル系感光性樹脂液などを塗布した後、乾燥を行い、黒色感光性樹脂層を形成する。続いてフォトマスクを介して黒色感光性樹脂層を露光した後、現像を行って、2.0μmのBM35を形成する。このとき第1着色層(例えば赤色層)、第2着色層(例えば緑色層)、および第3着色層(例えば青色層)が形成される領域に、それぞれ第1着色層用の開口部、第2着色層用の開口部、第3着色層用の開口部が形成されるようにBM35を形成する。なお、それぞれの開口部は、アクティブマトリクス基板の画素電極に対応するように形成される。
次に、スピンコートにより顔料を分散したネガ型のアクリル系感光性樹脂液を塗布した後、乾燥を行い、フォトマスクを用いて露光および現像を行い、2.0μmの赤色層を形成する。
その後、第2色層用(例えば緑色層)、および第3色層用(例えば青色層)についても同様に形成し、カラーフィルタ層31が完成する。
さらに、下層がZnO層37b、上層がITO層37aからなる積層された透明電極37をスパッタにより成膜する。まず、ZnO膜をRF電源方式のスパッタ装置により、パワー15kW、基板温度210℃、圧力1.2Paにて、ArとOとの混合ガス(Ar流量:O流量=2〜3:1)を用いて、900Å成膜する。次にITO膜を、DC電源方式のスパッタ装置により、常温、パワー25kW、圧力1.2Paにて、ArとOとHOとの混合ガス(Ar流量:O流量:HO流量=20:1:1〜2)を用いて、200Å成膜する。
次に、スピンコートにより感光性のポジ型のフェノールノボラック系感光性樹脂液を塗布した後、乾燥を行い、フォトマスクを用いて露光し、TMAH現像液を用いて現像を行い、1.5μmの垂直配向制御用突起36を形成する。以上により、カラーフィルタ基板33が形成される。このカラーフィルタ基板33と、カラーフィルタ基板33と対向するようにアクティブマトリクス基板30とを貼り合わせて、それら基板と基板との間に液晶を注入することによって液晶パネルが製造される。そして、液晶パネルの外部引き出し端子にドライバ等を接続することにより、液晶表示装置40は製造される。
以上の構成とすることにより、図6に示す通り、本実施形態2によれば、透明電極37を形成するZnO層37b上に、別途ITO層37aを形成するので、配向制御用突起のフォトリワーク時にITO層37aが保護膜となり、透明電極37が浸食されず、表示不良とならない効果を奏する。加えて、垂直配向制御用突起36を形成する際に、該突起下以外の領域に存在するZnOは現像液により浸食されないため、透明電極37が浸食されず、表示不良とならない効果を奏する。
本形態の透明電極37は、酸化亜鉛を主成分とする導電層にZnO層を用いたが、ZnOにAlやGaなどの異種元素をドーパントとして含有しても構わない。これらの元素等をドープすることで、低抵抗な透明電極を得ることができる。
なお、上記透明電極37において、「下層」とは絶縁性基板10側に配置されている層をいい、「上層」とは液晶層32側に配置されている層を示す。
また、MVA方式のカラーフィルタ基板33に設けられている垂直配向制御用突起36のかわりに、アクティブマトリクスの画素電極と同様に液晶分子の配向を制御するために、スリットパターンを設ける場合もある。この場合、実施形態1に示したアクティブマトリクス基板30の画素電極3に設けられたスリット8を形成する方法と同様の方法により、透明電極37にスリットを形成することができる。すなわち、まず、ZnO膜およびITO膜をスパッタリングにて成膜した後、感光性レジストを塗布し、フォトリソグラフィーにて感光性レジストを露光した後に現像液で現像してパターニングする。さらに、パターニングによって形成されたパターンをマスクとして、リン酸・硝酸・酢酸からなるエッチング液を用いるウエットエッチングにより、成膜したZnO膜とITO膜をパターニングした後、剥離液を用いてレジストを剥離することにより透明電極37が形成される。なお、本実施形態2においても、現像液にはTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)の濃度が10%以下の水溶液を用い、剥離液にはMEA(モノエタノールアミン)とDMSO(ジメチルスルホキシド)との混合液(混合比MEA:DMSO=2〜3:1)を用いた。また、上述のエッチング工程においては、同一エッチャントを用いて同一のエッチング工程で、ZnO膜とITO膜のいずれもエッチングする。
さらに、透明電極37は、積層膜として下層にZnO層37bを、上層にITO層37aを用いた。しかし、下層のZnO層37bをフォトリソグラフィー工程における露光後の現像液による浸食や、フォトリワークのレジスト剥離時および透明電極エッチング後のレジスト剥離時の剥離液による浸食や、配向制御用突起をフォトリソ技術により形成する際の現像液による浸食から保護することができればよく、IZOやInO、TiOなどの透明画素電極材料を、積層膜の上層に用いることもできる。また、ITO層37aの厚さを200Åとしたが、下層のZnO層37bをフォトリソグラフィー工程における露光後の現像液による浸食や、フォトリワークのレジスト剥離時および画素電極エッチング後のレジスト剥離時の剥離液による浸食から保護することができるのであれば、200Åより薄い厚さとしてもよい。
加えて、透明電極37は2層からなる積層膜だけでなく、3層以上の積層膜でも構わない。
また、本実施形態2では、アクティブマトリクス基板として、上記実施形態1で説明したものを用いたが、例えば画素電極3としてITO単層からなる基板を用いも良い。しかし、本発明による効果が両基板側で得られるので、本実施形態2のように、本発明を両方の基板に適用する方が好ましい。
なお、表示装置は液晶表示装置に限定されるものではなく、例えば、本実施形態におけるカラーフィルタ基板33と、カラーフィルタ基板33と対向するようにアクティブマトリクス基板30を配置し、それら基板と基板との間に有機EL層を配置することで有機ELパネルとし、パネルの外部引き出し端子にドライバ等を接続することによって、有機EL表示装置を構成することも可能である。
また、上記実施形態1、2では、MVA型の液晶表示装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、MVA方式以外の液晶表示装置、EL表示装置、プラズマ表示装置等の各種表示装置を始めとして、太陽電池などの光電変換装置、タッチパネルなど、フォトリソグラフィー工程が施される透明電極の導電層を備える基板に適用可能なものである。
本発明は、パターン化した感光性レジストをマスクとして、導電層をエッチングしてパターンを形成する基板に対して有効に適用することができる。特に、液晶パネルに用いられる、画素電極や透明電極を備えた基板に好適に適用できる。

Claims (2)

  1. 複数の導電層を積層した積層構造体を備えた基板の製造方法であって、
    前記積層構造体に含まれる酸化亜鉛を主成分とする第1導電層を形成する工程と、
    前記導電層を形成するために施される化学的な処理に用いられる物質と接触する面に位置する第2導電層であって、上記物質に対する耐浸食性が酸化亜鉛よりも高い材料の第2導電層を形成する工程とを少なくとも含み、
    前記基板の導電層が形成された側に感光性レジストを形成する工程と、
    前記感光性レジストを露光してから現像液で現像してパターン化して配向制御用突起を形成する感光性レジストパターン化工程とをさらに含み、
    前記第2導電層は、前記現像液に対する耐浸食性が酸化亜鉛よりも高いことを特徴とする導電層を備えた基板の製造方法。
  2. 前記感光性レジストパターン化工程でパターン化した形状を検査する工程と、
    該検査工程で不良と判断された場合には剥離液により感光性レジストを剥離する工程とをさらに含み、
    前記第2導電層の材料は前記剥離液に対する耐浸食性が酸化亜鉛よりも高いことを特徴とする請求項に記載の導電層を備えた基板の製造方法。
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