JPH1030704A - 送りねじ装置 - Google Patents
送りねじ装置Info
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- JPH1030704A JPH1030704A JP8189148A JP18914896A JPH1030704A JP H1030704 A JPH1030704 A JP H1030704A JP 8189148 A JP8189148 A JP 8189148A JP 18914896 A JP18914896 A JP 18914896A JP H1030704 A JPH1030704 A JP H1030704A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H25/00—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
- F16H25/18—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
- F16H25/20—Screw mechanisms
- F16H25/24—Elements essential to such mechanisms, e.g. screws, nuts
- F16H25/2418—Screw seals, wipers, scrapers or the like
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Abstract
給して潤滑不良が生じることを抑制し、もって長期にわ
たり安定した長寿命の送りねじ装置を提供する。 【解決手段】ねじ軸1と、このねじ軸1の外周に螺合す
るねじナット2と、このねじナット2の両端部に配設さ
れて当該ねじナット2と前記ねじ軸1との間の隙間開口
部をシールするシール部材とを備えた送りねじ装置であ
る。そして、前述したシール部材を、潤滑剤含有ポリマ
部材10により構成した。また、潤滑剤含有ポリマ部材
10には、前記ねじ軸1の外周1a近くの位置に、ねじ
ナット2に形成した凹部5に囲まれた状態で潤滑剤を封
入する潤滑剤溜まり孔10dが形成されている。
Description
じ等の送りねじ装置に係り、特に、長期にわたって潤滑
剤を自動的に供給することが可能な送りねじ装置に関す
る。
置として、図22に示すように、ねじ軸1とこれに多数
のボール3を介して螺合されたボールねじナット2との
間の空間部4にグリースや潤滑油を充填した装置が知ら
れている。このボールねじ装置は、粉塵等がボールねじ
ナット2内に侵入することを防止するために、ボールね
じナット2の端部に環状の凹部5を設けてそれにシール
部材6を嵌着して取り付けたシールタイプである。
置の潤滑は、通常、ボールねじナット2に取り付けたグ
リースニップル7からグリースや潤滑油がボール循環路
に供給され、転動する転動体の潤滑が行われていた。
リースをそのまま直接に用いる潤滑方式のボールねじ装
置では、特に高温環境や木屑中等で使用されるような場
合に、充填されている潤滑剤やグリースが流動して外部
に流出して消耗が早く、短期間に補給を繰り返さなけれ
ばならない。この点を改善するため、本出願人は先に、
含油ポリマ潤滑ボールねじを出願した(実願平5−03
3341号)。
ねじナットに装着するシール部材を、潤滑剤含有のゴム
または合成樹脂により形成し,そのシール部材から連続
的に滲みだす潤滑剤が自動的にボールねじナットの転動
体潤滑路に供給されるようにしたものである。
ねじ装置は、潤滑剤含有のシール部材がねじ軸と接触し
つつボールねじナットと共に走行するに従い、その接触
部から潤滑剤が滲みだし潤滑が行われるが、特に油分を
吸い取り易い木屑等の異物が存在する環境下では案内レ
ールに供給された潤滑油が吸い取られ易く、また、潤滑
剤含有ポリマ部材からも潤滑剤が吸い取られてしまう可
能性があり、その結果、潤滑不良を招くおそれがある。
点に着目してなされたものであり、潤滑剤含有のシール
部材に潤滑剤を自動的に補給して潤滑不良が生じること
を抑制し、もって長期にわたり安定した長寿命の送りね
じ装置を提供することを目的とする。
発明は、ねじ軸と、このねじ軸の外周に螺合するねじナ
ットと、このねじナットの両端部に配設されて当該ねじ
ナットと前記ねじ軸との間の隙間開口部をシールするシ
ール部材とを備えた送りねじ装置において、前記シール
部材を潤滑剤含有ポリマ部材により構成するとともに、
この潤滑剤含有ポリマ部材に、潤滑剤溜まり部を形成し
た。
は、ねじナットの両端部を密封してねじナットの内部を
外部の雰囲気から遮断する。これにより、外部雰囲気が
水や油分を吸い取り易い木屑等の悪環境下でも、ねじナ
ットの内部はそれらの水や木屑等に対して保護され、長
期間にわたり円滑な潤滑作用を維持することができる。
滲みだして消費されるにつれて、油溜まり部に封入され
ている新たな潤滑剤が、潤滑剤含有ポリマ部材に補給さ
れていく。これにより、木屑等により案内レールに供給
された潤滑剤が吸い取られ易い雰囲気中においても、さ
らに長期間にわたって潤滑剤含有ポリマ部材から潤滑剤
が滲み出すので、安定した潤滑を長期間行うことができ
る。
物が付着してこの部分から潤滑剤を吸い取っても、油溜
まり部から潤滑剤が補給されるので、潤滑不良を招くお
それがない。
ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブチレン,ポリメ
チルペンテン等の基本的に同じ化学構造を有するポリα
−オレフィン系ポリマーの群から選定したポリマに、潤
滑剤としてポリα−オレフィン油のようなパラフィン系
炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキル
ジフェニルエーテル油のようなエーテル油、フタル酸エ
ステル・トリメリット酸エステルのようなエステル油等
の何れかを混合して加熱溶融した後、所定の型に注入し
て加圧しながら冷却固化させて成形したものを用いるこ
とができる。なお、予め酸化防止剤,錆止め剤,摩耗防
止剤,あわ消し剤,極圧剤等の各種の添加剤を加えたも
のであってもよい。
り部の具体的構成として、ねじ軸の被シール面の近くに
形成した潤滑剤溜まり穴や、ねじ軸の周囲に延在する潤
滑剤溜まり周溝が考えられる。また、ねじナットに環状
の凹部を形成し、この環状の凹部内にシール部材を嵌着
して凹部の内周面又は底面で前述した潤滑剤溜まり穴や
潤滑剤溜まり周溝を閉塞すると、それら潤滑剤溜まり穴
や潤滑剤溜まり周溝に充填した潤滑剤を、簡単な構造に
より封入することができる。
すると、この潤滑剤溜まり周溝に封入された新たな潤滑
剤が、潤滑剤含有ポリマ部材内部に均等に補給されてい
くので、安定した潤滑を長期間行うことができる。ま
た、前述した潤滑剤溜まり穴を、ねじ軸の周囲の周方向
に複数設けても、これら複数の潤滑剤溜まり穴内の新た
な潤滑剤が、潤滑剤含有ポリマ部材内部に均等に補給さ
れていくので、安定した潤滑を長期間行うことができ
る。
気から遮断するように補強板を重ねて配設すると、この
補強板によって潤滑剤含有ポリマ部材に対する木屑や塵
等の接触が防止されるので、この部分から木屑や塵等に
潤滑剤が吸い取られることを防止することができる。そ
して、潤滑剤含有ポリマ部材に対して圧縮力が作用する
ように補強板を配設すると、潤滑剤含有ポリマ部材の硬
さ、強度の不足を補強板によって調整することができ、
潤滑剤含有ポリマ部材の破損や亀裂等を防止することが
できる。また、補強板を備えたために金属製補強板(心
金)を使用せずともよく、多量の潤滑剤が含まれている
潤滑剤含有ポリマ部材と、金属製補強板との接着性の問
題を、何等考慮しなくてよい。
この凹部に潤滑剤含有ポリマ部材を嵌着する際に、凹部
の内周面と潤滑剤含有ポリマ部材の外周との間に、ばね
(ガータスプリング)を嵌挿した構造とすると、前記ば
ねが、潤滑剤含有ポリマ部材をねじ軸のラジアル方向に
一定の圧力で加圧するので、若し、長期運転によって潤
滑剤含有ポリマ部材のねじ軸に接触する面が摩耗したと
しても、常時、ねじ軸との適切な接触を確保し、安定し
た潤滑を行うことができる。
滑剤溜まり部(潤滑剤溜まり穴、潤滑剤溜まり周溝)か
らねじ軸に接触する面まで連通孔を形成すると、潤滑剤
溜まり部に封入されている潤滑剤が連通孔を介してねじ
軸に流れ出るので、多量の潤滑剤を必要とする装置の場
合に、好適な潤滑剤含有ポリマ部材となる。
いて図面を参照して詳しく説明する。なお、従来と同一
構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態のボールねじ装置の要部を示す断面図であ
り、特にシールタイプのボールねじ装置に適用したもの
である。
面1aに螺旋状のねじ溝1bが形成されているととも
に、符号2で示すボールねじナットには、その内周面2
aに前述したねじ溝1bと対応するねじ溝2bが形成さ
れている。そして、ねじ溝1b、2b間に多数のボール
3を配設した状態で、ねじ軸1にボールねじナット2が
螺合されている。なお、図示しないが、この装置の厚肉
の胴部分には、多数のボール3をねじ溝1b、2b内に
導いて転動循環させるボール循環部が形成されている。
の凹部5が形成されており、この凹部5に潤滑剤含有ポ
リマ部材10が嵌着されている。この潤滑剤含有ポリマ
部材10は、図2に示すように、円筒形状に形成され、
且つ略軸線方向に沿って切断部10aを設けた弾性部材
であり、グリースや鉱物油等の潤滑剤を含有している。
例えばポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブチレン,
ポリメチルペンテン等の基本的に同じ化学構造を有する
ポリα−オレフィン系ポリマーの群から選定したポリマ
に、潤滑剤としてポリα−オレフィン油のようなパラフ
ィン系炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、ジア
ルキルジフェニルエーテル油のようなエーテル油、フタ
ル酸エステル・トリメリット酸エステルのようなエステ
ル油等の何れかを混合して加熱溶融した後、所定の型に
注入して加圧しながら冷却固化させて成形したものであ
り、予め酸化防止剤,錆止め剤,摩耗防止剤,あわ消し
剤,極圧剤等の各種の添加剤を加えたものであってもよ
い。
リマ部材10の内周面には、前述したねじ軸1のねじ溝
1bに嵌まり込む凸条10bが形成されているととも
に、その一方の端面10cには、周方向に互いに離れた
位置に複数の潤滑剤溜まり穴10dが形成されている。
数の潤滑剤溜まり穴10d内に潤滑剤を充填し、その外
周面10eをボールねじナット2の端面に形成した凹部
5の内周面5aに当接させ、一方の端面10cを凹部5
の底面5bに当接させた状態で凸条10bをねじ軸1の
ねじ溝1bに嵌め込むことにより、図1に示すように凹
部5に嵌着する。また、ボールねじナット2には、外周
面から径方向内方に延在して凹部5で開口するねじ孔が
形成されており、図1に示すように、ねじ孔に外周面側
から止めねじ11をねじ込むことにより、潤滑剤含有ポ
リマ部材10はボールねじナット2に固定される。
部は、凹部5の底面5bに閉塞されるので、潤滑剤溜ま
り穴10d内の潤滑剤は、ボールねじナット2に封入さ
れた状態となる。なお、複数の潤滑剤溜まり穴10d
が、本発明の潤滑剤溜まり部に相当する。
軸1がボールねじナット2に対して相対回転すると、ボ
ールねじナット2内の多数のボール3が相対するねじ溝
1b,2bで形成された螺旋状空間をねじ軸回転方向に
転動していき、図示しないボール循環部を経て循環移動
する。そのボール3の転動を介してボールねじナット2
はねじ軸1に沿い直線方向に送られる。そして、ボール
ねじナット2とねじ軸1とが相対回転すると、凹部5に
嵌着した潤滑剤含有ポリマ部材10から潤滑剤が滲み出
し、ねじ軸1のねじ溝1bに供給され、そのねじ溝1b
内を転動するボール3及びボールねじナットのねじ溝2
bに均一にくまなく行き渡って安定した潤滑が行われ
る。したがって、外部からボールねじナット2に潤滑剤
を供給しなくても、低トルクで良好な運転を続けること
ができる。
ルねじナット2の端部を密封するシール部材としても機
能し、ボールねじナット2の内部を外部の雰囲気から遮
断する。これにより、外部雰囲気が水や油分を吸い取り
易い木屑等の悪環境下でも、ボールねじナット2の内部
はそれらの水や木屑等に対して保護され、長期間にわた
り円滑な潤滑作用を維持することができる。
滑剤が滲みだして消費されるにつれて、潤滑剤溜まり穴
10dに封入されている潤滑剤が、潤滑剤含有ポリマ部
材10に補給されていく。これにより、簡単な構造によ
って潤滑剤含有ポリマ部材10に潤滑剤を封入すること
ができるとともに、長期間にわたって潤滑剤含有ポリマ
部材10から潤滑剤が滲み出すので、ねじ溝1b内を転
動するボール3及びボールねじナットのねじ溝2bに対
して、安定した潤滑を長期間行うことができる。
の異物が付着して潤滑剤を吸い取っても、潤滑剤溜まり
穴10dから潤滑剤が補給されるので、潤滑不良を招く
おそれがない。
1実施形態の潤滑剤含有ポリマ部材10の変形例であ
る。この変形例の潤滑剤含有ポリマ部材14も、円筒形
状に形成され、略軸線方向に沿って切断部14aを設け
た弾性部材であり、潤滑剤含有ポリマ部材10と同様の
成形方法によりグリースや鉱物油等の潤滑剤が含有され
ている。
内周面には、ねじ軸1のねじ溝1bに嵌まり込む凸条1
4bが形成されているとともに、その一方の端面14c
には、周方向に連続する潤滑剤溜まり周溝14dが形成
されている。
滑剤溜まり周溝14d内に潤滑剤を充填し、その外周面
14eをボールねじナット2の端面に形成した凹部5の
内周面5aに当接させ、一方の端面14cを凹部5の底
面5bに当接させた状態で凸条14bをねじ軸1のねじ
溝1bに嵌め込むことにより凹部5に嵌着する。そし
て、図1で示した止めねじ11により、ボールねじナッ
ト2に固定される。
剤溜まり周溝14dの溝開口部は、凹部5の底面5bに
閉塞されるので、潤滑剤溜まり周溝14d内の潤滑剤
は、ボールねじナット2に封入された状態となる。な
お、潤滑剤溜まり周溝14dが、本発明の潤滑剤溜まり
部に相当する。
ボールねじナット2の端部を密封するシール部材として
も機能し、ボールねじナット2の内部を外部の雰囲気か
ら遮断する。これにより、外部雰囲気が水や油分を吸い
取り易い木屑等の悪環境下でも、ボールねじナット2の
内部はそれらの水や木屑等に対して保護され、長期間に
わたり円滑な潤滑作用を維持することができる。
滑剤が滲みだして消費されるにつれて、潤滑剤溜まり周
溝14dに封入されている潤滑剤が潤滑剤含有ポリマ部
材14に補給されていく。これにより、長期間にわたっ
て潤滑剤含有ポリマ部材14から潤滑剤が滲み出すの
で、ねじ溝1b内を転動するボール3及びボールねじナ
ットのねじ溝2bに対して、安定した潤滑を長期間行う
ことができる。
の異物が付着して潤滑剤を吸い取っても、潤滑剤溜まり
周溝14dから潤滑剤が補給されるので、潤滑不良を招
くおそれがない。
施形態のボールねじ装置の要部を示す断面図である。な
お、図1から図3に示した第1実施形態と同一構成部分
には、同一符号を付してその説明を省略する。
れている潤滑剤含有ポリマ部材16は、図5に示すよう
に、第1実施形態と同様に円筒形状に形成され、且つ略
軸線方向に沿って切断部16aを設けた弾性部材であ
り、グリースや鉱物油等の潤滑剤を含有している。そし
て、その内周面には、前述したねじ軸1のねじ溝1bに
嵌まり込む凸条16bが形成されているとともに、その
外周面16eには、周方向に互いに離れた位置に複数の
潤滑剤溜まり穴16dが形成されている。
を、複数の潤滑剤溜まり穴16d内に潤滑剤を充填し、
外周面16eをボールねじナット2の凹部5の内周面5
aに当接させ、一方の端面16cを凹部5の底面5bに
当接させた状態で凸条16bをねじ軸1のねじ溝1bに
嵌め込むことにより、図4に示すように凹部5に嵌着す
る。そして、ボールねじナット2の凹部5に向けて形成
したねじ孔に止めねじ11をねじ込むことにより、止め
ねじ11の先端部を所定の潤滑剤溜まり穴16dに係合
して潤滑剤含有ポリマ部材16をボールねじナット2に
固定する。
部は、凹部5の内周面5aに閉塞されるので、潤滑剤溜
まり穴16d内の潤滑剤は、ボールねじナット2に封入
された状態となる。なお、複数の潤滑剤溜まり穴16d
が、本発明の潤滑剤溜まり部に相当する。
軸1がボールねじナット2に対して相対回転すると、ボ
ールねじナット2内の多数のボール3が相対するねじ溝
1b,2bで形成された螺旋状空間をねじ軸回転方向に
転動していき、図示しないボール循環部を経て循環移動
する。そのボール3の転動を介してボールねじナット2
はねじ軸1に沿い直線方向に送られる。そして、ボール
ねじナット2が回転すると、凹部5に嵌着した潤滑剤含
有ポリマ部材16から潤滑剤が滲み出し、ねじ軸1のね
じ溝1bに供給され、そのねじ溝1b内を転動するボー
ル3及びボールねじナットのねじ溝2bに均一にくまな
く行き渡って安定した潤滑が行われる。したがって、外
部からボールねじナット2に潤滑剤を供給しなくても、
低トルクで良好な運転を続けることができる。
ルねじナット2の端部を密封するシール部材としても機
能し、ボールねじナット2の内部を外部の雰囲気から遮
断する。これにより、外部雰囲気が水や木屑などの悪環
境下でも、ボールねじナット2の内部はそれらの水や木
屑等に対して保護され、長期間にわたり円滑な潤滑作用
を維持することができる。
滑剤が滲みだして消費されるにつれて、潤滑剤溜まり穴
16dに封入されている潤滑剤が、潤滑剤含有ポリマ部
材16に補給されていく。これにより、長期間にわたっ
て潤滑剤含有ポリマ部材16から潤滑剤が滲み出すの
で、ねじ溝1b内を転動するボール3及びボールねじナ
ットのねじ溝2bに対して、安定した潤滑を長期間行う
ことができる。
の異物が付着して潤滑剤を吸い取っても、潤滑剤溜まり
穴16dから潤滑剤が補給されるので、潤滑不良を招く
おそれがない。
2実施形態の潤滑剤含有ポリマ部材16の変形例であ
る。この変形例の潤滑剤含有ポリマ部材18も、円筒形
状に形成され、略軸線方向に沿って切断部18aを設け
た弾性部材であり、潤滑剤含有ポリマ部材16と同様の
成形方法によりグリースや鉱物油等の潤滑剤が含有され
ている。
内周面には、ねじ軸1のねじ溝1bに嵌まり込む凸条1
8bが形成されているとともに、その外周面18eに
は、周方向に連続する潤滑剤溜まり周溝18dが形成さ
れている。
滑剤溜まり周溝18d内に潤滑剤を充填し、その外周面
18eをボールねじナット2の凹部5の内周面5aに当
接させ、一方の端面18cを凹部5の底面5bに当接さ
せた状態で凸条18bをねじ軸1のねじ溝1bに嵌め込
むことにより凹部5に嵌着する。そして、止めねじ11
を潤滑剤溜まり周溝18d内までねじ込んでボールねじ
ナット2に固定する。
面18eに形成した潤滑剤溜まり周溝18dの溝開口部
は凹部5の内周面5aに閉塞されるので、潤滑剤溜まり
周溝18d内の潤滑剤は、ボールねじナット2に封入さ
れた状態となる。なお、潤滑剤溜まり周溝18dが、本
発明の潤滑剤溜まり部に相当する。
ボールねじナット2の端部を密封するシール部材として
も機能し、ボールねじナット2の内部を外部の雰囲気か
ら遮断する。これにより、外部雰囲気が水や木屑などの
悪環境下でも、ボールねじナット2の内部はそれらの水
や木屑等に対して保護され、長期間にわたり円滑な潤滑
作用を維持することができる。
滑剤が滲みだして消費されるにつれて、潤滑剤溜まり周
溝18dに封入されている潤滑剤が潤滑剤含有ポリマ部
材18に補給されていく。これにより、長期間にわたっ
て潤滑剤含有ポリマ部材14から潤滑剤が滲み出すの
で、ねじ溝1b内を転動するボール3及びボールねじナ
ットのねじ溝2bに対して、安定した潤滑を長期間行う
ことができる。
の異物が付着して潤滑剤を吸い取っても、潤滑剤溜まり
周溝18dから潤滑剤が補給されるので、潤滑不良を招
くおそれがない。
装置の要部を示す断面図である。なお、本実施形態も,
前述した他の第1実施形態と同一構成部分に同一符号を
付してその説明を省略する。
有ポリマ部材20が嵌着されている。この潤滑剤含有ポ
リマ部材20は、潤滑剤が充填されている複数の潤滑剤
溜まり穴20dが他方の端面20fの周方向に形成され
ており、この構成を除いて図2で示した潤滑剤含有ポリ
マ部材10と同一構成で形成されている。そして、この
潤滑剤含有ポリマ部材20の図7の右側開口部は、補強
板22によりシールされている。
スチック板等を材料とし、軸心位置にねじ軸1用の挿通
孔22aを形成した円板部材である。また、この補強板
22の外周径は、ボールねじナット2の端面側外周径よ
り僅かに小さく設定されているとともに、挿通孔22a
は、ねじ軸1の外径より僅かに大きく設定されている。
そして、この補強板22は、潤滑剤含有ポリマ部材20
を凹部5の底面5b側に押圧しながら、止めネジ(図7
の一点鎖線で示す部分)24によりボールねじナット1
に固定されている。
部は補強板22に閉塞されるので、潤滑剤溜まり穴22
d内の潤滑剤は、ボールねじナット2に一体化された補
強板22に封入された状態となる。なお、複数の潤滑剤
溜まり穴22dが、本発明の潤滑剤溜まり部に相当す
る。
実施形態と同様に、凹部5に嵌着した潤滑剤含有ポリマ
部材22から潤滑剤が滲み出してねじ軸1のねじ溝1b
に供給され、そのねじ溝1b内を転動するボール3及び
ボールねじナットのねじ溝2bに均一にくまなく行き渡
って安定した潤滑が行われる。したがって、外部からボ
ールねじナット2に潤滑剤を供給しなくても、低トルク
で良好な運転を続けることができる。
滑剤が滲みだして消費されるにつれて、潤滑剤溜まり穴
22dに封入されている潤滑剤が、潤滑剤含有ポリマ部
材22に補給されていく。これにより、長期間にわたっ
て潤滑剤含有ポリマ部材22から潤滑剤が滲み出すの
で、ねじ溝1b内を転動するボール3及びボールねじナ
ットのねじ溝2bに対して、安定した潤滑を長期間行う
ことができる。
含有ポリマ部材20が補強板22によって外部の雰囲気
から遮断されているので、潤滑剤含有ポリマ部材22に
対する木屑や塵等の侵入を防止し、この部分から木屑や
塵等に潤滑剤が吸い取られることを招くおそれがない。
強板22によって凹部5の開口部(図7の右側)から押
さえ込まれているので、接着性の問題は全く考慮しなく
てよい。また、潤滑剤含有ポリマ部材20の硬さ、強度
の不足は補強板22から受ける押圧力によって調整する
ことができるので、破損や亀裂等の発生も防止できる。
穴22dに封入されている潤滑剤が不足すると、止めネ
ジ24を緩めてボールねじナット2から補強板22を取
り外すだけで、各潤滑剤溜まり穴22dに容易に潤滑剤
を補充することができる。
に複数の油溜まり孔22dを形成した潤滑剤含有ポリマ
部材20を使用したが、他方の端面20fに周方向に連
続する潤滑剤溜まり周溝を形成した潤滑剤含有ポリマ部
材(図3で示した潤滑剤含有ポリマ部材14と類似する
部材)を使用しても、本実施形態と同様の作用効果を得
ることができる。
装置の要部を示す断面図である。本実施形態では、環状
の凹部5に、図5で示した外周面16eに複数の油溜ま
り孔16dを形成した潤滑剤含有ポリマ部材16が嵌着
されているとともに、この潤滑剤含有ポリマ部材16の
図8の右側開口部は、補強板22によりシールされてい
る。
他の実施形態と同様に、凹部5に嵌着した潤滑剤含有ポ
リマ部材16から潤滑剤が滲み出してねじ軸1のねじ溝
1bに供給され、そのねじ溝1b内を転動するボール3
及びボールねじナットのねじ溝2bに均一にくまなく行
き渡って安定した潤滑が行われるので、外部からボール
ねじナット2に潤滑剤を供給しなくても、低トルクで良
好な運転を続けることができる。
滑剤が滲みだして消費されるにつれて、潤滑剤溜まり穴
16dに封入されている潤滑剤が、潤滑剤含有ポリマ部
材16に補給されていく。これにより、長期間にわたっ
て潤滑剤含有ポリマ部材16から潤滑剤が滲み出すの
で、ねじ溝1b内を転動するボール3及びボールねじナ
ットのねじ溝2bに対して、安定した潤滑を長期間行う
ことができる。
16が補強板22によって外部の雰囲気から遮断されて
いるので、潤滑剤含有ポリマ部材16に対する木屑や塵
等の侵入を防止し、この部分から木屑や塵等に潤滑剤が
吸い取られることを招くおそれがない。
強板22によって凹部5の開口部(図8の右側)から押
さえ込まれているので、接着性の問題は全く考慮してく
てよい。また、潤滑剤含有ポリマ部材16の硬さ、強度
の不足は補強板22から受ける押圧力によって調整する
ことができるので、破損や亀裂等の発生も防止できる。
数の油溜まり孔16dを形成した潤滑剤含有ポリマ部材
16を使用したが、図6に示した潤滑剤含有ポリマ部材
18、即ち外周面18eに潤滑剤溜まり周溝18dを形
成した部材を使用しても、本実施形態と同様の作用効果
を得ることができる。
あり、詳細には、図7で示した第3実施形態の変形例で
ある。すなわち、本実施形態は、潤滑剤含有ポリマ部材
20の外周面20eに周溝20gを形成し、この周溝2
0gと凹部5の内周面5aとの間に、ばね(ガータスプ
リング)26が嵌挿されている。
形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、ば
ね26が一定の圧力で、潤滑剤含有ポリマ部材20をね
じ軸1のねじ溝1bに向けてラジアル方向に加圧するた
め、たとえ長期運転で潤滑剤含有ポリマ部材20の凸条
22bが摩耗しても、常時ねじ軸1との適切な接触が保
たれ良好な潤滑及びシール性を保証することができる。
ポリマ部材28A、28B、28Cは、図2、図3及び
図5で示した潤滑剤含有ポリマ部材10、14、16の
外周面10e、14e、16eに、凹部5との間にばね
26を嵌挿するための周溝28a、28b、28cを形
成したものを示すものである。
た潤滑剤含有ポリマ部材28A、28B、28Cを、上
述した第5実施形態の潤滑剤含有ポリマ部材として使用
することにより、第5実施形態と同様の作用効果を得る
ことができる。
ポリマ部材30A、30B、30Cは、図2、図3及び
図5で示した潤滑剤含有ポリマ部材10、14、16の
変形例を示すものである。
B、30Cは、潤滑剤溜まり穴10dと凸条10b、潤
滑剤溜まり周溝14dと凸条14b、潤滑剤溜まり穴1
6dと凸条16bとを連通する微細な連通孔30a、3
0b、30cが形成されており、凸条10b、14b、
16bにはスリット形状若しくは小孔形状の流出口30
a1 、30b1 、30c1 が開口している。
使用したボールねじ装置は、潤滑剤溜まり穴10dに封
入されている潤滑剤が連通孔30aを介して流出口30
a1に直接流れ出るので、安定した潤滑を得るために多
くの潤滑剤を必要とする場合には、最適の潤滑剤含有ポ
リマ部材30Aとなる。また、他の潤滑剤含有ポリマ部
材30B、30Cも、潤滑剤溜まり周溝14d、油溜ま
り孔16dに封入されている潤滑剤が連通孔30b、3
0cを介して流出口30b1 、30c1 に直接流れ出る
ので、同様の作用効果を得ることができる。
有ポリマ部材32A、32B、32Cは、図10、図1
1及び図12に示した潤滑剤含有ポリマ部材28A、2
8B、28Bの変形例を示すものである。
B、32Cも、潤滑剤溜まり穴10dと凸条10b、潤
滑剤溜まり周溝14dと凸条14b、潤滑剤溜まり穴1
6dと凸条16bとを連通する微細な連通孔30a、3
0b、30cが形成されており、凸条10b、14b、
16bにはスリット形状若しくは小孔形状の流出口30
a1 、30b1 、30c1 が開口している。
使用したボールねじ装置は、周溝28aと凹部5の内周
面5aに介挿したばね26がねじ軸1のねじ溝1bに向
けてラジアル方向に加圧するので、常時ねじ軸1との適
切な接触が保たれ良好な潤滑を保証することができると
ともに、安定した潤滑を得るために多くの潤滑剤を必要
とする場合には、最適の潤滑剤含有ポリマ部材32Aと
なる。また、他の潤滑剤含有ポリマ部材32B、32C
も、同様の作用効果を得ることができる。
ボールねじ装置を備えた一軸アクチュエータ装置を示す
ものである。この一軸アクチュエータ装置は、両端部が
回転自在に支持されたねじ軸1に、スライダ34内部の
ボールねじナット(図示せず)がボールを介して相対回
転自在に配設されている。また、符号36は、多数のボ
ールをねじ軸1とボールねじナットのねじ溝内に導いて
循環させるボール循環部であり、このボール循環部36
の外側のA位置に、止めねじ38に固定されて補強板を
取り付けた潤滑剤含有ポリマ部材が配設されている。ま
た、このA位置に対してスライダ34の逆側となるB位
置にも、補強板を取り付けた潤滑剤含有ポリマ部材が配
設されている。
クチュエータ装置で使用している潤滑剤含有ポリマ部材
40を示すものであり、この潤滑剤含有ポリマ部材40
は、例えば図3で示した部材と類似する潤滑剤溜まり周
溝40aが形成されているとともに、この潤滑剤溜まり
周溝40aから離間した位置に、例えば図2で示した部
材と類似する潤滑剤溜まり穴40bが形成されている。
そして、、それら潤滑剤溜まり周溝40a、潤滑剤溜ま
り穴40bに潤滑剤が充填されており、潤滑剤含有ポリ
マ部材40から潤滑剤が滲みだして消費されるにつれ、
潤滑剤溜まり周溝40a、潤滑剤溜まり穴40bの潤滑
剤が補給されていくようになっている。
有ポリマ部材40のように、油溜まり部としての潤滑剤
溜まり周溝40a及び潤滑剤溜まり穴40bの両者を備
えても、上述した各実施形態と同様の作用効果を得るこ
とができる。
置について説明したが、本発明の要旨はこれに限定され
るものではなく、角ねじ等を採用したすべりねじ装置に
適用しても、同様の作用効果を得ることができる。
装置によると、潤滑剤含有ポリマ部材は、ねじナットの
両端部を密封してねじナットの内部を外部の雰囲気から
遮断するので、外部雰囲気が水や油分を吸い取り易い木
屑などの悪環境下でも、ねじナットの内部はそれらの水
や木屑等に対して保護され、長期間にわたり円滑な潤滑
作用を維持することができる。
滲みだして消費されるにつれて、油溜まり部に封入され
ている新たな潤滑剤が、潤滑剤含有ポリマ部材に補給さ
れていくので、さらに長期間にわたって潤滑剤含有ポリ
マ部材から潤滑剤が滲み出し、安定した潤滑を長期間行
うことができる。
異物が付着して潤滑剤を吸い取っても、油溜まり部から
潤滑剤が補給されるので、潤滑不良を招くおそれがな
い。
要部を示す断面図である。
ポリマ部材を示す斜視図である。
示す斜視図である。
要部を示す断面図である。
ポリマ部材を示す斜視図である。
示す斜視図である。
要部を示す断面図である。
要部を示す断面図である。
要部を示す断面図である。
有ポリマ部材を示す斜視図である。
変形例を示す斜視図である。
変形例を示す斜視図である。
を設けた第1変形例である。
を設けた第2変形例である。
を設けた第3変形例である。
を設けた第4変形例である。
を設けた第5変形例である。
を設けた第6変形例である。
を示す斜視図である。
る潤滑剤含有ポリマ部材を示す正面図である。
C、30A、30B、30C、32A、32B、32
C、40 潤滑剤含有ポリマ部材(シール部材) 10d、16d、20d、40b 潤滑剤溜まり穴(潤
滑剤溜まり部) 14d、18d 潤滑剤溜まり周溝(潤滑剤溜まり部) 26 ばね 30a、30b、30c 連通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 ねじ軸と、このねじ軸の外周に螺合する
ねじナットと、このねじナットの両端部に配設されて当
該ねじナットと前記ねじ軸との間の隙間開口部をシール
するシール部材とを備えた送りねじ装置において、 前記シール部材を潤滑剤含有ポリマ部材により構成する
とともに、この潤滑剤含有ポリマ部材に、潤滑剤を封入
した潤滑剤溜まり部を形成したことを特徴とする送りね
じ装置。
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US09/985,384 US6450295B1 (en) | 1996-06-17 | 2001-11-02 | Feed screw device |
US09/985,400 US6752245B2 (en) | 1996-06-17 | 2001-11-02 | Feed screw device |
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- 1996-07-18 JP JP18914896A patent/JP3648855B2/ja not_active Expired - Fee Related
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