JP4725339B2 - ボールねじ装置 - Google Patents
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Description
図1において、1はボールねじ装置である。本実施例のボールねじ装置1は、ねじ軸2の軸芯CLを垂直にした縦配置に設置されている。
ねじ軸2は、合金鋼等の鋼材で製作された棒状部材であって、その外周面には略半円弧状断面形状の軸軌道溝3が所定のリードで螺旋状に形成されている。
6はフランジ部であり、ナット4の外周部の一方の端部に設けられ、フランジ部6に設けられた図示しないボルト穴等により図示しない機械装置の移動台にボルト等で固定される。
8は潤滑リングであり、潤滑剤含有材を射出成形等の成形手段により成形して製作された円環状部材であって、その内周面はねじ軸2の外周面に摺接し、その外周面を、ナット4の軸方向の両側の端部に形成されたリング取付穴9に嵌合させてナット4の両端部に配置されている。
17はシール取付板であり、合金鋼等の鋼材で製作されたナット4の外周面の直径と同等の外径を有し、ねじ軸2の外周面の直径より大きい内径を有するドーナツ板状部材であって、その軸方向の一方の端面には、シール体11の鍔部13の外周面が嵌合する嵌合穴18が形成されており、嵌合穴18の底面には取付ボルト14を螺合させるねじ穴がシール体11のシール取付穴15と同じピッチ円直径、角度ピッチで設けられている。
シール体11のリップ部12の先端の内周縁12aは、ナット4の下方の端部に設置されたシール取付板17の嵌合穴18にその鍔部13の外周面を嵌合させて取付ボルト14により取付けられたときに、図2に示すように、内周縁12aが摺接するねじ軸2の部位の軸直角断面(ねじ軸2の軸芯CLが鉛直線となる断面をいう。)の形状に近似する形状に所定のシール代を持たせた形状に形成されており、ねじ軸2の外周面および軸軌道溝3に確実に密着するように形成されている。
上記の軸軌道溝3とナット軌道溝5とで形成される負荷路の両端部は、図示しない連通路としてのリターンチューブにより連通されて循環路が形成され、この循環路には複数のボール7が装填され、軸軌道溝3とナット軌道溝5とがボール7を介して螺合し、ねじ軸2の回転に伴ってボール7が循環路を循環し、負荷路を転動するボール7が潤滑リング8から滲み出した潤滑油により潤滑されながらナット4に加えられた荷重を往復動自在に支持してナット4がねじ軸2の長手方向に沿った直線往復移動可能に支持され、ねじ軸2の回転運動がナット4の直線運動に変換される。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3、図4において、21は潤滑リングであり、上記実施例1の潤滑リング8と同様の材料で製作され、同様の内周面および外周面を有する円環状部材であって、その一方の端面には、油溜りとしての有底の溜り穴22が所定のピッチ円直径、角度ピッチで複数形成されており、負荷路を転動するボール7に供給されると同種の潤滑油が貯留される。
このように、潤滑リングに上方に開口を有する潤滑油の溜り穴を設ければ、上記実施例1と同様の効果に加えて、溜り穴に貯留した潤滑油を潤滑リングに滲み込ませることができ、潤滑リングの潤滑油供給機能の長寿命化を図ることができる。
図5、図6に示す潤滑リング21には、その一方の端面に、潤滑油を貯留するための油溜りとしての有底の溜り溝24が円周方向の全周に渡って形成されており、その開口を上方にして縦配置にされたナット2の上方のリング取付穴9、または上方および下方のリング取付穴9にその外周面を嵌合させて配置される。
図7、図8に示す潤滑リング21には、その実部に、潤滑油を貯留するための油溜りとしての円環状の中空部26が円周方向の全周に渡って形成されており、縦配置にされたナット2の上方のリング取付穴9、または上方および下方のリング取付穴9にその外周面を嵌合させて配置される。
なお、図3ないし図6に示す潤滑リング21のように、上方に開口を有する溜り穴22や溜り溝24を有する潤滑リング21をナット4の上端部に配置すれば、溜り穴22や溜り溝24に貯留した潤滑油が減少した場合に、潤滑油を容易に補給することができ、潤滑リング21の潤滑油供給機能の更なる長寿命化を図ることができる。
また、上記各実施例においては、潤滑リングは円環状に一体に形成するとして説明したが、実施例1および実施例2の図3、図4に示す潤滑リングの場合は、半円筒状に分割したリング片を2つ組合せてもよく、円環の一部にスリットを設けて軸直角方向の断面形状をC字状に形成してもよい。この場合に、バネ鋼等の鋼線をコイル状に成形し、これを輪状にしたガータスプリングを設けて、半円筒状またはC字状にした潤滑リングの外周面に設けた嵌合溝に嵌め込んでねじ軸の外周面をガータスプリングの付勢力で押圧してねじ軸2の外周面に摺接させるとよい。
2 ねじ軸
3 軸軌道溝
4 ナット
5 ナット軌道溝
6 フランジ部
7 ボール
8、21 潤滑リング
9 リング取付穴
11 シール体
12 リップ部
12a 内周縁
13 鍔部
14 取付ボルト
15 シール取付穴
17 シール取付板
18 嵌合穴
19 嵌合部
22 溜り穴
24 溜り溝
26 中空部
Claims (2)
- 外周面に螺旋状の軸軌道溝を形成したねじ軸と、内周面に前記軸軌道溝に対向するナット軌道溝を形成したナットと、前記軸軌道溝とナット軌道溝とを螺合させる複数のボールと、前記ナットの軸方向の両端部に配置され、潤滑剤含有材により形成された潤滑リングとを備え、前記ねじ軸を縦配置に設置したボールねじ装置において、
前記潤滑リングの上方の端面に、上方に開口を有する有底の油溜りを設けると共に、縦配置とされたナットの下端部に配置された前記潤滑リングの軸方向の外側に、前記ねじ軸の外周面および軸軌道溝に摺接するシール体を設けたことを特徴とするボールねじ装置。 - 請求項1において、
前記油溜りに、潤滑剤を予め貯留しておくことを特徴とする直動装置。
Priority Applications (1)
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JP2006024898A JP4725339B2 (ja) | 2006-02-01 | 2006-02-01 | ボールねじ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006024898A JP4725339B2 (ja) | 2006-02-01 | 2006-02-01 | ボールねじ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP4725339B2 true JP4725339B2 (ja) | 2011-07-13 |
Family
ID=38485103
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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- 2006-02-01 JP JP2006024898A patent/JP4725339B2/ja active Active
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