JP2005308088A - ボールねじ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールねじ装置を高速で使用する場合にその潤滑リングの異音の発生を防止する手段を提供する。
【解決手段】外周面に螺旋状の軸転動溝を形成したねじ軸と、内周面に軸転動溝に対向するナット転動溝を形成したナットとを有し、軸転動溝とナット転動溝とを複数の転動球を介して螺合させたボールねじ装置において、ナットの端部にねじ軸に摺接する潤滑剤含有材からなる潤滑リングを設け、この潤滑リングのねじ軸との摺接面に非接触部を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械や精密機械等の移動体の送り機構等に用いられるボールねじ装置であって、特に高速の送り機構等に用いられるボールねじ装置に関する。
一般に、ボールねじ装置にはグリース等の潤滑剤が塗布され、ねじ軸の軸転動溝やナットのナット転動溝と転動球との間に油膜を形成させて円滑な作動を行わせているが、グリース等は温度や水分、異物等の影響により比較的短期間で潤滑剤としての機能が低下するため、定期的にその補充作業を行う必要がある。
このような補充作業の煩雑さを解消するために従来のボールねじ装置は、ねじ軸に設けた螺旋状の軸転動溝とナットに設けた軸転動溝に対向するナット転動溝とを転動球を介して螺合させ、ナットの端部に比較的弾性に富んだ樹脂材料を母材とした潤滑剤含有ポリマからなる円環状の潤滑リングを設け、この潤滑リングの内周面をねじ軸の外周面に摺接させてねじ軸の潤滑を行うと共に、潤滑リングの外側に設けたシール体により塵埃等の異物の侵入を防止している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−81103号公報(第3頁段落0020−第5頁段落0037、第1図、第2図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、異物の侵入を防止するためのシール体がねじ軸の外周面と摺接するように設けられているため、潤滑剤を含んだ潤滑リングから滲み出した潤滑剤がシール体により掻き取られ、比較的弾性に富んだ材料からなる潤滑リングの摺接面の潤滑状態が不安定となって、潤滑剤が不十分な部位での引っかかりによる変形と潤滑リングの弾性による復元が不連続に生ずるスティックスリップ現象が発生することがある。
この現象はねじ軸を低速で回転させる場合には発生しないが、ねじ軸を高速で回転させた場合や急加減速を行わせた場合に発生しやすくなり、この現象が発生するとこれが自励振動となって異音を発生させるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ボールねじ装置を高速で使用する場合にその潤滑リングの異音の発生を防止する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、外周面に螺旋状の軸転動溝を形成したねじ軸と、内周面に前記軸転動溝に対向するナット転動溝を形成したナットとを有し、前記軸転動溝とナット転動溝とを複数の転動球を介して螺合させたボールねじ装置において、前記ナットの端部に、前記ねじ軸に摺接する潤滑剤含有材からなる潤滑リングを設け、該潤滑リングの前記ねじ軸との摺接面に非接触部を形成したことを特徴とする。
このように、本発明は、潤滑剤含有材からなる潤滑リングに非接触部を形成してねじ軸に摺接させるようにしたことによって、ねじ軸との摺接面の接触面積を減少させてその摩擦力を低減させると共に滲み出した潤滑剤の油溜りとして機能させることができ、ねじ軸を高速で回転させた場合や急加減速を行わせた場合スティックスリップ現象の発生を抑制して異音の発生を防止することができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明によるボールねじ装置の実施例について説明する。
図1は実施例のボールねじ装置を示す部分断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は実施例のリング片を示す正面図、図4は図3のB矢視図である。
図1、図2において、1はボールねじ装置である。
2はボールねじ装置1のねじ軸であり、合金鋼等の鋼材で製作され、その外周面には略半円弧形状の軸転動溝3が所定のピッチで螺旋状に形成されている。
4はボールねじ装置1のナットであり、合金鋼等の鋼材で製作され、その内周面には軸転動溝3と対向する略半円弧形状のナット転動溝5が形成されている。
6は転動球であり、合金鋼等の鋼材またはセラミック材等で製作された球体である。
7は潤滑リングであり、図2に示すように略半円筒状のリング片7a、7bの両側の端面を一定の隙間δを介して互いに対向させて略円環状に構成し、ナット4の片側または両側の端部に配置される。
この潤滑リング7は、潤滑剤を供給するためにねじ軸2との摺接による摩擦熱等で潤滑剤が滲み出すように後述する潤滑剤含有ポリマ等の潤滑剤含有材を射出成形等の成形手段により成形して製作される。
8は非接触部であり、リング片7a、7bの内周面に設けられ、その内周面をねじ軸2の軸方向の軸直交方向に掘り込んだ円周方向のスリット状の溝として形成され、リング片7a、7bの内周面の軸方向に複数配置されている。
9は係止溝であり、両方のリング片7a、7bの外周面の頂部付近を外周面側を開放して半長円状に切欠いた軸方向の溝である。
10はシールキャップであり、金属材料や樹脂材料等により製作され、スリーブ11を介してボルト12によりナット4の端部に固定され、潤滑リング7を内在している。
このスリーブ11の外径は、図2に示すように隙間δよりは小さく成形されており、リング片7a、7bの両方の端部との間に所定の隙間を形成する一方、リング片7a、7bの係止溝9に係合するスリーブ11はリング片7a、7bの回転を停止させる機能を有している。
また、スリーブ11の全長は、潤滑リング7の軸方向長さより大きく成形され、シールキャップ10がボルト12によりナット4の端部に固定されたときに潤滑リング7とナット4の端面およびシールキャップ10の内面との間に隙間を形成して潤滑リング7の軸方向の移動を制限する。
13はガータスプリングであり、バネ鋼等の鋼線をコイル状に成形し、その端部を溶接、ロー付等による接合またはその端部をフック状に成形して係止したリング状のバネ部材であって、両方のリング片7a、7bの外周面に設けられたスプリング嵌合溝に嵌め込まれてリング片7a、7bを軸芯方向に付勢する付勢力を発揮する。
これにより、ねじ軸2が回転したときにリング片7a、7bの内周面が所定の押圧力でねじ軸2の外周面に摺接する。
14はシール体であり、樹脂材料等で製作され、シールキャップ10に設けられたシール嵌合部10aに係止されてねじ軸2の軸転動溝3に螺合するように設置され、ねじ軸2の外周面および軸転動溝3の内面に略接触して比較的高い防塵性を発揮する。
上記の軸転動溝3とナット転動溝5とは図示しないリターンチューブ等の連結路により連結されて循環転動路を形成し、この循環転動路に複数の転動球6と所定の量の潤滑剤、例えばグリースとが封入される。これにより軸転動溝3とナット転動溝5とが転動球6を介して螺合し、ねじ軸2の回転に伴って転動球6が循環転動路を循環しながら転動する。
また、潤滑リング7に用いる潤滑剤含有材の一例としての潤滑剤含有ポリマは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂の群から選定された合成樹脂に、潤滑剤としてポリα−オレフィン油等のパラフィン系炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエーテル油等のエーテル油、フタル酸エステル油等のエステル油等を単独または複数混合して混ぜ合わせた原料を樹脂の融点以上に加熱して溶融した後に冷却して固化させたものである。
この場合に、上記の潤滑剤に酸化防止剤、錆止め剤、磨耗防止剤、あわ消し剤、極圧剤等の添加剤を予め添加して用いるようにしてもよい。
上記の潤滑剤含有ポリマは、ポリオレフィン系樹脂を10〜50重量%とし、潤滑剤を90〜50重量%とした組成比とすることが望ましい。ポリオレフィン系樹脂が10重量%未満の場合は、必要とする硬さや強度を得ることが難しく、負荷がかかったときに初期の形状を維持することが困難であり、ポリオレフィン系樹脂が50重量%を超える場合、つまり潤滑剤が50重量%未満の場合は、潤滑油の供給量が少なくなってボールねじ装置1の寿命が低下するからである。
また、上記の合成樹脂の群は、その平均分子量が700〜5x106の範囲に及んでおり、平均分子量700〜5x104というワックス(例えばポリエチレンワックス)に分類されるものと、平均分子量1x104〜1x106という比較的低分子量のものと、平均分子量1x106〜5x106という超高分子量のものとを単独または必要に応じて混合して用いる。
比較的低分子量のものと潤滑剤とを組合せた場合は、一定の機械的強度、潤滑剤供給能力、保油性を有する潤滑剤含有ポリマが得られる。
この比較的低分子量のものの一部をワックスに分類されるものに置き換えた場合は、機械的強度は低下するが、ワックスに分類されるものと潤滑油との分子量の差が小さいために潤滑油との親和性が高くなり、潤滑剤含有ポリマの保油性が向上して長期間にわたる潤滑剤の供給が可能になる。
なお、ワックスとしては上記のポリエチレンワックス等のポリオレフィン系のものの他、融点が100〜130℃の範囲にある炭化水素系のもの、例えばパラフィン系合成ワックスを用いるようにしてもよい。
一方、比較的低分子量のものの一部を超高分子量のものに置き換えた場合は、機械的強度を向上させることができるが、超高分子量のものと潤滑油との分子量の差が大きくなるために潤滑油との親和性が低くなり、保油性が低下して潤滑剤含有ポリマからの潤滑剤の滲み出しが速くなって潤滑剤の供給量が不十分となるまでの時間が短くなり、ボールねじ装置1の寿命を低下させることになる。
このため、成形性、機械的強度、保油性、潤滑剤供給量のバランスを考慮すると、潤滑剤含有ポリマは、ワックスに分類されるものを0〜5重量%、比較的低分子量のものを8〜48重量%、超高分子量のものを2〜10重量%の範囲で組合せて3つの樹脂の合計を10〜50重量%とし、潤滑剤を90〜50重量%とした組成比とすることが望ましい。
また、本実施例の潤滑剤含有ポリマの機械的強度を向上させるために上記のポリオレフィン系樹脂に以下に示す熱可塑性樹脂および/もしくは熱硬化性樹脂を添加するようにしてもよい。
熱硬化性樹脂としては、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂)等の樹脂材料を用いることができる。
また、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂材料を用いることができる。
更に、ポリオレフィン樹脂とそれ以外の樹脂とをより均一な状態で分散させるために適切な相溶化剤を加えるようにしてもよく、機械的強度を更に向上させるために充填剤、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、チタン酸カリウムウィスカやホウ酸アルミニウムウィスカ等の無機ウィスカ、ガラス繊維や金属繊維等の無機繊維、これらの無機繊維を布状に編組したもの、およびカーボンブラックや黒鉛粉末、カーボン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維等の有機化合物を単独または複数組合せて添加するようにしてもよい。
更に、ポリオレフィン系樹脂の熱による劣化を防止するために、N,N‘−ジフェニル−P−フェニルジアミン、2,2‘−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)等の酸化防止剤を添加するようにしてもよく、光による劣化を防止するために、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2(2‘−ヒドロキシ−3‘−t−ブチル−5‘−メチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤を添加するようにしてもよい。
上記のポリオレフィン系樹脂および潤滑剤以外の全ての添加剤の添加量は、添加剤全体として成形原料全体の20重量%以下であることが潤滑剤の供給能力を維持する上で望ましい。
上記の潤滑剤含有材を用いた潤滑リング7は、その内周面をねじ軸2の外周面に摺接させてナット4の端部でその内周面をねじ軸2の外周面に摺接させれば、その時の摩擦熱等により潤滑剤が滲み出して軸転動溝3等へ潤滑剤を供給することができる。
上記の構成の作用について説明する。
ボールねじ装置1は、ねじ軸2の軸転動溝3とナット4のナット転動溝5とを対向させて転動球6を介して螺合させ、潤滑リング7のリング片7a、7bを対向させてこれらをガータスプリング13によりねじ軸2に組付けてナット4の端部に配置し、シールキャップ10をボルト12によりスリーブ11を介してナット4の端部に固定して潤滑リング7を係止すると共に、シール体14を軸転動溝3に螺合させながら圧入または接着等によりシールキャップ10のシール係止部10aに係止して組立てる。
そして、ねじ軸2が回転すると、ねじ軸2に摺接する潤滑リング7から潤滑剤が滲み出し、潤滑剤をねじ軸2の外周面や軸転動溝3へ供給する。
この時、潤滑リング7のリング片7a、7bにはその内周面を掘り込んだ非接触部8が形成されており、ねじ軸2との摺接面の接触面積を減少させてその摩擦力を低減すると共に滲み出した潤滑剤の油溜りとして機能する。
このため、ねじ軸2の高速回転等に伴ってシール体14がねじ軸2の外周面の潤滑剤を掻き取ってしまったとしても、潤滑状態を良好に保ってスティックスリップ現象の発生を防止する。
また、シール体14等の影響により潤滑状態が不十分な状態で停止しているねじ軸2を急加速させる際の起動時には、摺接面の接触面積を減少させてあるのでその静摩擦力が減少し、スティックスリップ現象の誘発を防止する。
以上説明したように、本実施例では、潤滑剤含有材からなる潤滑リングに非接触部を形成してねじ軸に摺接させるようにしたことによって、ねじ軸との摺接面の接触面積を減少させてその摩擦力を低減させると共に滲み出した潤滑剤の油溜りとして機能させることができ、ねじ軸を高速で回転させた場合や急加減速を行わせた場合のスティックスリップ現象の発生を抑制して異音の発生を防止することができる。
このことは、ねじ軸の高速回転および/もしくは急加減速を行う精密機械等の装置において、塵埃等の異物の混入や発塵を避ける必要がある場合に特に有効である。
また、潤滑リングに形成する非接触部を軸直行方向に掘り込んで形成するようにしたことによって、射出成形等による成形時の成形型の型抜けが容易となり、潤滑リングを容易に製作することができると共に成形型の寿命を向上させることができる。
このような効果を発揮する潤滑リング7の非接触部8の形状は、実施例で示した円周方向のスリット状の形状に限らず、以下に示す態様であってもよい。
実施の態様1
図5はリング片の実施の態様1を示す正面図、図6は図5のC矢視図である。
なお、上記実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の態様の非接触部8は、潤滑リング7のリング片7aの内周面を軸直交方向に掘り込んだ略円形の穴として形成され、リング片7aの内周面の円周方向に2列に複数配置されている。リング片7bも同様である。
本実施の態様においても上記の摺接面の接触面積低減効果、油溜り効果、型抜け性向上効果を得ることができる。
実施の態様2
図7はリング片の実施の態様2を示す正面図、図8は図7のC矢視図である。
なお、上記実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の態様の非接触部8は、潤滑リング7のリング片7aの内周面を軸直交方向に掘り込んだ軸方向のスリット状の溝として形成され、リング片7aの内周面の円周方向に複数配置されている。リング片7bも同様である。
本実施の態様においても上記の摺接面の接触面積低減効果、油溜り効果、型抜け性向上効果を得ることができる。
なお、上記の実施の態様1および2において、非接触部8を掘り込む方向を半径方向としても上記の摺接面の接触面積低減効果、油溜り効果を同様に得ることができる。
なお、本実施例では、ボールねじ装置の転動球の循環方式をリターンチューブを連結路として循環させるチューブ式の循環方式として説明したが、循環方式はチューブ式に限らず連結路をこま式やエンドキャップ式等とした循環方式であっても同様の効果を得ることができる。
また、本実施例では、ボールねじのねじ軸を回転させてナットを移動させるとして説明したが、ねじ軸を固定してナットを回転させる形式のボールねじに本発明を適用しても同様の効果を奏することができる。
実施例のボールねじ装置を示す部分断面図 図1のA−A断面図 実施例のリング片を示す正面図 図3のB矢視図 リング片の態様1を示す正面図 図5のC矢視図 リング片の態様2を示す正面図 図7のD矢視図
符号の説明
1 ボールねじ装置
2 ねじ軸
3 軸転動溝
4 ナット
5 ナット転動溝
6 転動球
7 潤滑リング
7a、7b リング片
8 非接触部
9 係止溝
10 シールキャップ
11 スリーブ
12 ボルト
13 ガータスプリング
14 シール体

Claims (4)

  1. 外周面に螺旋状の軸転動溝を形成したねじ軸と、内周面に前記軸転動溝に対向するナット転動溝を形成したナットとを有し、前記軸転動溝とナット転動溝とを複数の転動球を介して螺合させたボールねじ装置において、
    前記ナットの端部に、前記ねじ軸に摺接する潤滑剤含有材からなる潤滑リングを設け、該潤滑リングの前記ねじ軸との摺接面に非接触部を形成したことを特徴とするボールねじ装置。
  2. 請求項1において、
    前記非接触部を、軸方向に複数配置した円周方向のスリット状の溝としたことを特徴とするボールねじ装置。
  3. 請求項1において、
    前記非接触部を、円周方向に複数配置した略円形の穴としたことを特徴とするボールねじ装置。
  4. 請求項1において、
    前記非接触部を、円周方向に複数配置した軸方向のスリット状の溝としたことを特徴とするボールねじ装置。
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