JP5187185B2 - 転がり支持装置 - Google Patents
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Description
下記の特許文献1には、案内レールとスライダと転動体とからなる直動案内軸受装置(リニアガイド)において、潤滑剤含有のゴム又は合成樹脂からなり且つ案内レールを跨ぐコ字形の潤滑剤含有部材そのものを、他の部材に接着することなく、スライダの端面と板状部材との間に挟み込んで取り付け、潤滑剤含有部材の少なくとも一部を案内レールに接触させることが記載されている。この潤滑剤含有部材は、案内レールの転動体転動溝に接触させる凸部を有し、この凸部からしみ出る潤滑油で転動体転動溝が潤滑されている。
下記の特許文献3には、特許文献1の直動案内軸受装置において、潤滑剤含有部材に、案内レールの長手方向に突出する変形自在な突起部を設け、この突起部を前記板状部材(またはサイドシール)に当接させることで、板状部材と潤滑剤含有部材(またはサイドシール)との間に、潤滑剤含有部材の表面からしみ出た潤滑剤が下方に伝い降りることを許容するスキマが形成されるようにすることが記載されている。また、前記突起部(第1の突起部)が設けられた表面に、第2の突起部からなる案内路を形成して、潤滑剤含有部材からしみ出る潤滑剤を転動体転動溝に案内することも記載されている。
下記の特許文献5には、ハウジング、組合せ転がり軸受、内輪押えナット、回転軸のスリーブ、外輪押えリング、防塵用シールを備えた軸受装置において、防塵用シールを潤滑油含有部材で構成し、潤滑油含有部材の内周面を回転軸およびスリーブの外周面に摺接もしくは近接させることが記載されている。これにより、潤滑油含有部材から回転軸の外周面やスリーブの外周面に潤滑油が供給される。
潤滑剤供給体の前記接触面以外の面を前記膜で覆われた状態にする方法としては、前記固体部材の対応する面に液状のゴムまたは合成樹脂を塗布して乾燥させる方法、前記固体部材の対応する面にスプレータイプの合成樹脂製塗料をスプレーする方法、前記固体部材の対応する面に射出成形で合成樹脂製の膜を付着させる方法、前記固体部材の対応する面をゴムまたは合成樹脂からなる薄いシートで覆う方法などが挙げられる。薄いシートで覆う際にシートと前記固体部材との間に隙間を設けると、この隙間が、固体部材の膜で覆われた面からしみ出た潤滑剤が前記接触面に向かう流路となる。
[第1実施形態]
図1は、この実施形態のリニアガイドを示す斜視図である。図2は、潤滑剤供給体をスライダの本体に取り付ける方法を説明する斜視図である。
図1に示すように、この実施形態のリニアガイド(転がり支持装置)は、案内レール(第1部材)1とスライダ(第2部材)2と、図示されないボール(転動体)と、グリースニップル7とからなる。スライダ2は、本体2Aと、エンドキャップ2Bと、補強板20と、潤滑剤供給体11と、サイドシール10と、ボルト21aとからなる。ボルト21aにより、スライダ2の本体2Aに、本体側から、エンドキャップ2B、補強板20、潤滑剤供給体11、およびサイドシール10が取り付けられている。
また、潤滑剤供給体11は、案内レール1との接触面(突出部11a,11bおよび部分11cの案内レール1との対向面)以外の面(図2で薄く染めてある面)が、潤滑剤を通さないゴムまたは合成樹脂からなる膜5で覆われている。なお、貫通穴11d,11eにはスリーブ11A〜11Cを嵌めるため、貫通穴11d,11eの面は膜5で覆わなくてもよい。
そして、ボルト21aを、サイドシール10の貫通穴10d、潤滑剤供給体11の貫通穴(貫通穴21dに嵌まったスリーブ)11A,11B、補強板20の貫通穴22a、エンドキャップ2Bの貫通穴23aに通して、その先端を本体2Aに螺合することで、このスライダを組み立てる。
図3は、この実施形態の軸受装置を示す断面図である。
この軸受装置は、ハウジング61、2列の転がり軸受62,63、内輪押えナット64、回転軸Sのスリーブ65、外輪押えリング66、防塵用シール67を備えている。
防塵用シール67は、図4に示すように、環状の潤滑油含有部材67aと、金属環67bと、固定リング67cとからなり、潤滑油含有部材67aの内周面を回転軸Sおよびスリーブ65の外周面に摺接させている。そして、潤滑油含有部材67aの内周面(被潤滑部への接触面)以外の面が、潤滑剤を通さないゴムまたは合成樹脂からなる膜67dで覆われている。
図5は、この実施形態のボールねじを示す断面図である。
このボールねじは、ナット81とねじ軸82とシール83と環状の潤滑剤供給体84とからなる。潤滑剤供給体84の内周面(被潤滑部への接触面)以外の面が、潤滑剤を通さないゴムまたは合成樹脂からなる膜84aで覆われている。
この実施形態のボールねじによれば、潤滑剤供給体84が含有する潤滑剤のほとんどが、ねじ軸82の外周面(被潤滑部)との接触面からしみ出て、効率的にねじ軸82のねじ溝82aに供給されるため、長期に渡って安定した潤滑状態を維持できる。
1a 案内レールの上面
1b 案内レールの側面
2 スライダ
2A 本体
2B エンドキャップ
31,32 ボール溝(軌道面)
5 膜
7 グリースニップル
10 サイドシール
10d,11d,22a,23a ボルトを通す貫通穴
10e,11C,22c,23c グリースニップルを通す貫通孔
11A,11B,11C スリーブ
11 潤滑剤保持体
11a ボール溝31に摺接する突出部
11b ボール溝32に摺接する突出部
11c 案内レールの上面に摺接する部分
20 補強板
21a ボルト
S 回転軸
61 ハウジング
62,63 転がり軸受
64 内輪押えナット
65 回転軸のスリーブ
66 外輪押えリング
67 防塵用シール
67a 潤滑油含有部材(潤滑剤供給体)
67b 金属環
67c 固定リング
67d 膜
81 ナット
82 ねじ軸
83 シール
84 潤滑剤供給体
84a 膜
Claims (2)
- 互いに対向配置される軌道面を備えた第1部材および第2部材と、両部材の軌道面間に転動自在に配設された複数個の転動体と、を少なくとも備え、前記両軌道面で形成される転動通路を転動体が転動することにより第1部材および第2部材の一方が他方に対して相対的に移動する転がり支持装置において、
前記第1部材が案内レールであり、前記第2部材がスライダであり、前記スライダは本体とエンドキャップと補強板と潤滑剤供給体とサイドシールとボルトとからなり、前記ボルトにより、前記本体に、本体側から、前記エンドキャップ、前記補強板、前記潤滑剤供給体、および前記サイドシールが取り付けられ、
前記潤滑剤供給体は、潤滑剤を含有する固体部材からなり、被潤滑部である前記案内レールへの接触面を有し、前記接触面以外の面が前記潤滑剤を通さないゴムまたは合成樹脂からなる膜で覆われており、
前記潤滑剤供給体は、前記サイドシールの外形に合わせた略コの字状で厚みを有する部材であって、側面が開口された貫通穴を有し、前記各貫通穴にスリーブを嵌めることで前記ボルトを通す貫通穴が形成され、前記潤滑剤供給体の前記スリーブを嵌める貫通穴の面は前記膜で覆われていないことを特徴とする転がり支持装置。 - 前記補強板は前記案内レールに接触しない請求項1記載の転がり支持装置。
Priority Applications (1)
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JP2008327728A JP5187185B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 転がり支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008327728A JP5187185B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 転がり支持装置 |
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Family
ID=42570498
Family Applications (1)
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JP2008327728A Active JP5187185B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 転がり支持装置 |
Country Status (1)
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- 2008-12-24 JP JP2008327728A patent/JP5187185B2/ja active Active
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