JPH1030651A - 発進クラッチの油圧回路 - Google Patents
発進クラッチの油圧回路Info
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- JPH1030651A JPH1030651A JP8186060A JP18606096A JPH1030651A JP H1030651 A JPH1030651 A JP H1030651A JP 8186060 A JP8186060 A JP 8186060A JP 18606096 A JP18606096 A JP 18606096A JP H1030651 A JPH1030651 A JP H1030651A
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- clutch
- oil passage
- hydraulic circuit
- starting
- starting clutch
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/06—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch
- F16D25/062—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces
- F16D25/063—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially
- F16D25/0635—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs
- F16D25/0638—Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/12—Details not specific to one of the before-mentioned types
- F16D25/123—Details not specific to one of the before-mentioned types in view of cooling and lubrication
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クラッチピストンの締結と解放の間の作動を
精確に制御すること。 【解決手段】 冷却油路とドレン油路とがクラッチ解放
油路及びクラッチ締結油路とそれぞれ独立して設けた。
精確に制御すること。 【解決手段】 冷却油路とドレン油路とがクラッチ解放
油路及びクラッチ締結油路とそれぞれ独立して設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両等用の自動変速機に
用いられる発進クラッチの油圧回路の改善に関するもの
である。
用いられる発進クラッチの油圧回路の改善に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の発進クラッチとしては、エンジン
と自動変速機本体の中間に位置するものとして、ロック
アップクラッチ付きトルクコンバータやクラッチピスト
ン作動が一方は油圧で、他方がコイルスプリング等によ
りクラッチピストンを制御する発進クラッチ等が知られ
ている。
と自動変速機本体の中間に位置するものとして、ロック
アップクラッチ付きトルクコンバータやクラッチピスト
ン作動が一方は油圧で、他方がコイルスプリング等によ
りクラッチピストンを制御する発進クラッチ等が知られ
ている。
【0003】ロックアップクラッチ付きトルクコンバー
タは、機構上それ自身でニュートラルに制御できない。
特に動力伝達を完全に遮断することができない。
タは、機構上それ自身でニュートラルに制御できない。
特に動力伝達を完全に遮断することができない。
【0004】これに対して、エンジンと自動変速機の中
間に位置して、一方は油圧による押し付け力を用い、他
方はコイルスプリングの反力等による押し付け力を用い
てクラッチピストンを制御するのが発進クラッチであ
る。この発進クラッチでクラッチピストンの締結制御に
油圧を用いた場合、必要な圧力を応答性良く供給でき
る。また、コイルスプリングの反力をクラッチピストン
の解放制御に用いた場合、設定した反力をそれ自体で変
化させることは不可能である。また、設計上は通常、コ
イルスプリングの解放用の反力を締結油圧に対してかな
り低めに設定して、締結力(=<締結用油圧>−<コイ
ルスプリングの反力>)を大きくする。
間に位置して、一方は油圧による押し付け力を用い、他
方はコイルスプリングの反力等による押し付け力を用い
てクラッチピストンを制御するのが発進クラッチであ
る。この発進クラッチでクラッチピストンの締結制御に
油圧を用いた場合、必要な圧力を応答性良く供給でき
る。また、コイルスプリングの反力をクラッチピストン
の解放制御に用いた場合、設定した反力をそれ自体で変
化させることは不可能である。また、設計上は通常、コ
イルスプリングの解放用の反力を締結油圧に対してかな
り低めに設定して、締結力(=<締結用油圧>−<コイ
ルスプリングの反力>)を大きくする。
【0005】しかしながら、コイルスプリングの反力を
油圧に対して低めに設定すると、クラッチピストン制御
弁が解放状態にあっても、実際にはクラッチピストンが
締結から解放になる過程で、締結圧力が下降してコイル
スプリングの反力以下になって始めてクラッチピストン
が解放し始める。つまり、クラッチピストン制御弁が解
放状態になっていても、実際には、締結圧力がコイルス
プリングの反力以下になるまでの遅れが、クラッチ解放
のタイミングを遅らせてしまい、結果としてクラッチ締
結時のショックや必要なトルクの伝達量を調整できない
等の問題を引き起こす。クラッチピストン締結にコイル
スプリングの反力を、解放に油圧をそれぞれ設けた場合
でも、前述した場合と同様にコイルスプリングの反力の
遅れが、クラッチ締結のタイミングを遅らせてしまい、
様々な問題を引き起こす。
油圧に対して低めに設定すると、クラッチピストン制御
弁が解放状態にあっても、実際にはクラッチピストンが
締結から解放になる過程で、締結圧力が下降してコイル
スプリングの反力以下になって始めてクラッチピストン
が解放し始める。つまり、クラッチピストン制御弁が解
放状態になっていても、実際には、締結圧力がコイルス
プリングの反力以下になるまでの遅れが、クラッチ解放
のタイミングを遅らせてしまい、結果としてクラッチ締
結時のショックや必要なトルクの伝達量を調整できない
等の問題を引き起こす。クラッチピストン締結にコイル
スプリングの反力を、解放に油圧をそれぞれ設けた場合
でも、前述した場合と同様にコイルスプリングの反力の
遅れが、クラッチ締結のタイミングを遅らせてしまい、
様々な問題を引き起こす。
【0006】図1は、エンジンと自動変速機の中間に位
置する一方が油圧で他方がコイルスプリングの反力によ
ってクラッチピストンの制御を行う、従来の発進クラッ
チの一例を示す模式的断面図である。
置する一方が油圧で他方がコイルスプリングの反力によ
ってクラッチピストンの制御を行う、従来の発進クラッ
チの一例を示す模式的断面図である。
【0007】発進クラッチ100は、軸方向に貫通穴を
有すると共に半径方向に貫通した孔122を備えた入力
軸101と、入力軸101の外側に設けられ、半径方向
に貫通する孔118を備えた固定軸102と、固定軸1
02の外側に設けられたスリーブ103からなる。スリ
ーブ103はハウジング104の一部であり、ハウジン
グ104内には発進クラッチ100のクラッチケース1
05が装着されている。クラッチケース105はハウジ
ング104と一体になって回転する。
有すると共に半径方向に貫通した孔122を備えた入力
軸101と、入力軸101の外側に設けられ、半径方向
に貫通する孔118を備えた固定軸102と、固定軸1
02の外側に設けられたスリーブ103からなる。スリ
ーブ103はハウジング104の一部であり、ハウジン
グ104内には発進クラッチ100のクラッチケース1
05が装着されている。クラッチケース105はハウジ
ング104と一体になって回転する。
【0008】クラッチケース105にはクラッチピスト
ン106が軸方向摺動自在に配置されている。クラッチ
ケース105の外周円筒部107には、スプラインなど
を介して軸方向に摺動自在の複数のプレート116が軸
方向に所定の間隔で設けられている。また、プレート1
16の外側には固定プレート108がクラッチケース1
05に固定されている。また、ハウジング104の背面
には突起部109が設けられている。
ン106が軸方向摺動自在に配置されている。クラッチ
ケース105の外周円筒部107には、スプラインなど
を介して軸方向に摺動自在の複数のプレート116が軸
方向に所定の間隔で設けられている。また、プレート1
16の外側には固定プレート108がクラッチケース1
05に固定されている。また、ハウジング104の背面
には突起部109が設けられている。
【0009】クラッチケース105の内周円筒部110
には半径方向外方に延在するフランジ部111が設けら
れ、フランジ部111とクラッチピストン106との間
にコイルスプリング112が配置されている。コイルス
プリング112は、クラッチピストン106をクラッチ
ケース105の内周面に押し付ける方向の力を与えてい
る。更に、クラッチケース105の内周円筒部110に
は半径方向に貫通する孔119が設けられている。
には半径方向外方に延在するフランジ部111が設けら
れ、フランジ部111とクラッチピストン106との間
にコイルスプリング112が配置されている。コイルス
プリング112は、クラッチピストン106をクラッチ
ケース105の内周面に押し付ける方向の力を与えてい
る。更に、クラッチケース105の内周円筒部110に
は半径方向に貫通する孔119が設けられている。
【0010】発進クラッチ100の入力軸101の端部
は、ハウジング104の後部側で円板状のハブ113と
なっており、ハブ113の半径方向外方には入力軸11
1と対向して軸方向に延在する円筒部114が設けられ
ている。
は、ハウジング104の後部側で円板状のハブ113と
なっており、ハブ113の半径方向外方には入力軸11
1と対向して軸方向に延在する円筒部114が設けられ
ている。
【0011】ハブ113の円筒部114には発進クラッ
チ100の複数の摩擦プレート115が、スプラインな
どを介して軸方向に所定の間隔で、軸方向に摺動自在に
設けられている。
チ100の複数の摩擦プレート115が、スプラインな
どを介して軸方向に所定の間隔で、軸方向に摺動自在に
設けられている。
【0012】次に、発進クラッチ100の油路について
説明する。発進クラッチ100の固定軸102と発進ク
ラッチ100のスリーブ103との間には、発進クラッ
チのスリーブ103と固定軸102との間にドレン出口
117を有する摩擦プレート116とプレート115の
摩擦面を冷却する冷却油のドレン油路Dが形成されてい
る。
説明する。発進クラッチ100の固定軸102と発進ク
ラッチ100のスリーブ103との間には、発進クラッ
チのスリーブ103と固定軸102との間にドレン出口
117を有する摩擦プレート116とプレート115の
摩擦面を冷却する冷却油のドレン油路Dが形成されてい
る。
【0013】同様に、固定軸102と入力軸101との
間には孔118及びクラッチケース内周円筒部110の
孔119を介して、固定軸102と入力軸101との間
の隙間120に連通するクラッチピストン106の作動
用の作動油路Eが形成されている。
間には孔118及びクラッチケース内周円筒部110の
孔119を介して、固定軸102と入力軸101との間
の隙間120に連通するクラッチピストン106の作動
用の作動油路Eが形成されている。
【0014】更に、入力軸101の貫通穴121には、
孔122を介して摩擦プレート115とプレート116
の摩擦面を冷却する冷却油路Fが形成されている。
孔122を介して摩擦プレート115とプレート116
の摩擦面を冷却する冷却油路Fが形成されている。
【0015】なお、クラッチケース105の外周円筒部
107には、複数の連通孔123があり、またハブ11
3の外周円筒部114には、複数の連通孔124が設け
られており、摩擦プレート115とプレート116との
隙間を介してドレン油路Dと冷却油路Fとを連通してい
る。すなわち、ドレン油路Dと冷却油路Fとで、摩擦面
冷却用の専用油路を構成している。
107には、複数の連通孔123があり、またハブ11
3の外周円筒部114には、複数の連通孔124が設け
られており、摩擦プレート115とプレート116との
隙間を介してドレン油路Dと冷却油路Fとを連通してい
る。すなわち、ドレン油路Dと冷却油路Fとで、摩擦面
冷却用の専用油路を構成している。
【0016】以上の構成の従来の発進クラッチ100の
摩擦面冷却油路の流れを以下に説明する。
摩擦面冷却油路の流れを以下に説明する。
【0017】発進クラッチ100の摩擦面に冷却油が冷
却油路F、すなわち入力軸の貫通穴121から孔122
を通り、摩擦面を潤滑、すなわち冷却する方向に流れ
る。この冷却油は、連通孔123からドレン出口117
へと流れ排出される。
却油路F、すなわち入力軸の貫通穴121から孔122
を通り、摩擦面を潤滑、すなわち冷却する方向に流れ
る。この冷却油は、連通孔123からドレン出口117
へと流れ排出される。
【0018】なお、摩擦プレート115に貼着した摩擦
材に例えば、摩擦材の半径方向内周側から外周側へと延
在し、貫通する溝を設けると、冷却油の流れがより円滑
になり、一層の冷却効果が得られる。溝の数については
任意設定できるが、冷却油の円滑な流れの為には、円周
方向に複数設けることが好ましい。
材に例えば、摩擦材の半径方向内周側から外周側へと延
在し、貫通する溝を設けると、冷却油の流れがより円滑
になり、一層の冷却効果が得られる。溝の数については
任意設定できるが、冷却油の円滑な流れの為には、円周
方向に複数設けることが好ましい。
【0019】これに対して、発進クラッチ100のクラ
ッチピストン106の作動油路Eは、固定軸102と入
力軸101との間の隙間120から孔118及び孔11
9を通り作動油が流れ、油圧室125の油圧を上昇さ
せ、油圧力によりクラッチピストン106を図1で左方
向に移動させる。この結果、クラッチピストン106と
固定プレート108との間で摩擦プレート115とプレ
ート116とが互いに締結され、発進クラッチ100が
締結状態になり、動力が伝達可能になる。次に、油圧室
125の油圧を減少させれば、クラッチピストン106
は、コイルスプリング112の反力により右方向に移動
し、摩擦プレート115とプレート116とが互いに離
れ、発進クラッチ100の締結状態が解かれ非締結状態
になる。
ッチピストン106の作動油路Eは、固定軸102と入
力軸101との間の隙間120から孔118及び孔11
9を通り作動油が流れ、油圧室125の油圧を上昇さ
せ、油圧力によりクラッチピストン106を図1で左方
向に移動させる。この結果、クラッチピストン106と
固定プレート108との間で摩擦プレート115とプレ
ート116とが互いに締結され、発進クラッチ100が
締結状態になり、動力が伝達可能になる。次に、油圧室
125の油圧を減少させれば、クラッチピストン106
は、コイルスプリング112の反力により右方向に移動
し、摩擦プレート115とプレート116とが互いに離
れ、発進クラッチ100の締結状態が解かれ非締結状態
になる。
【0020】ここで、従来の発進クラッチの動力伝達経
路について説明する。発進クラッチの締結時には、不図
示のエンジンから出力された動力は、不図示のドライブ
プレートを介して、ハウジング104の突起部109を
介してハウジング104に伝達される。次に、動力はハ
ウジング104と一体になって回転する発進クラッチの
クラッチケース105に伝達され、クラッチケース10
5にスプライン等を介して連結されたプレート116、
クラッチピストン106によりプレート116に押し付
けられた摩擦プレート115、ハブ113を介して発進
クラッチ100の入力軸101に伝達される。入力軸1
01に伝達された動力は、不図示の自動変速機本体に伝
達される。
路について説明する。発進クラッチの締結時には、不図
示のエンジンから出力された動力は、不図示のドライブ
プレートを介して、ハウジング104の突起部109を
介してハウジング104に伝達される。次に、動力はハ
ウジング104と一体になって回転する発進クラッチの
クラッチケース105に伝達され、クラッチケース10
5にスプライン等を介して連結されたプレート116、
クラッチピストン106によりプレート116に押し付
けられた摩擦プレート115、ハブ113を介して発進
クラッチ100の入力軸101に伝達される。入力軸1
01に伝達された動力は、不図示の自動変速機本体に伝
達される。
【0021】次に、発進クラッチ100の解放時には、
エンジンから出力された動力は、ドライブプレートを介
して、ハウジング104の突起部109を介してハウジ
ング104に伝達される。その後動力は、ハウジングと
一体になって回転する発進クラッチのクラッチケース1
05に伝達され、クラッチケース105にスプライン等
を介して連結されたプレート116に伝達される。しか
しながら、発進クラッチ100の解放時には、プレート
116と摩擦プレート115との接続が断たれているた
め、プレート116から摩擦プレート115への動力伝
達はなく、発進クラッチ100はニュートラル状態とな
る。
エンジンから出力された動力は、ドライブプレートを介
して、ハウジング104の突起部109を介してハウジ
ング104に伝達される。その後動力は、ハウジングと
一体になって回転する発進クラッチのクラッチケース1
05に伝達され、クラッチケース105にスプライン等
を介して連結されたプレート116に伝達される。しか
しながら、発進クラッチ100の解放時には、プレート
116と摩擦プレート115との接続が断たれているた
め、プレート116から摩擦プレート115への動力伝
達はなく、発進クラッチ100はニュートラル状態とな
る。
【0022】以上のことからエンジンと自動変速機本体
に位置する従来の発進クラッチの中で、ロックアップク
ラッチ付きトルクコンバータは、機構上それ自体でニュ
ートラルに制御でない。また、クラッチピストン作動が
一方は油圧で、他方がコイルスプリング等によりクラッ
チピストンを制御する発進クラッチにおいても、コイル
スプリングを用いてクラッチピストンを作動させる時、
他方の油圧力がコイルスプリングの反力以下に降下しな
いとクラッチピストンが作動しない為、油圧力が降下す
るまでの時間分クラッチ作動が遅れてしまう等の問題が
ある。
に位置する従来の発進クラッチの中で、ロックアップク
ラッチ付きトルクコンバータは、機構上それ自体でニュ
ートラルに制御でない。また、クラッチピストン作動が
一方は油圧で、他方がコイルスプリング等によりクラッ
チピストンを制御する発進クラッチにおいても、コイル
スプリングを用いてクラッチピストンを作動させる時、
他方の油圧力がコイルスプリングの反力以下に降下しな
いとクラッチピストンが作動しない為、油圧力が降下す
るまでの時間分クラッチ作動が遅れてしまう等の問題が
ある。
【0023】
【発明が解決しようとするための課題】以上説明した従
来の発進クラッチは、コイルスプリングの反力を用いて
クラッチピストンを作動させる時、他方の油圧がコイル
スプリングの反力以下にならないとクラッチピストンを
作動させることができない。しかも、クラッチ締結に必
要なクラッチピストン押し付け力は、コイルスプリング
と締結油圧のクラッチピストンを押し付ける力の差を用
いるため、コイルスプリングの反力(押し付け力)を強
くしても締結油圧も高くなり、ポンプ効率が悪化するだ
けである。
来の発進クラッチは、コイルスプリングの反力を用いて
クラッチピストンを作動させる時、他方の油圧がコイル
スプリングの反力以下にならないとクラッチピストンを
作動させることができない。しかも、クラッチ締結に必
要なクラッチピストン押し付け力は、コイルスプリング
と締結油圧のクラッチピストンを押し付ける力の差を用
いるため、コイルスプリングの反力(押し付け力)を強
くしても締結油圧も高くなり、ポンプ効率が悪化するだ
けである。
【0024】従って、本発明の目的は発進クラッチのク
ラッチ摩擦面冷却油路と独立した、クラッチ作動が迅速
で高精度な油圧回路を提供することである。
ラッチ摩擦面冷却油路と独立した、クラッチ作動が迅速
で高精度な油圧回路を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の発進クラッチは、自動変速機の発進クラッ
チにおいて、前記発進クラッチのクラッチピストンの締
結 解放を迅速で高精度な制御を行える油圧回路を設け
たことを特徴とする。
め、本発明の発進クラッチは、自動変速機の発進クラッ
チにおいて、前記発進クラッチのクラッチピストンの締
結 解放を迅速で高精度な制御を行える油圧回路を設け
たことを特徴とする。
【0026】更に、本発明は、上記目的を達成するため
入力軸と、該入力軸の半径方向外側に配置された軸部材
と、該軸部材の半径方向外側に配置され、クラッチ部、
クラッチピストン及び環状部材を収容したクラッチケー
スと、該クラッチケースを収容したハウジングとからな
る自動変速機用発進クラッチにおいて、前記入力軸の軸
方向に設けられた第1の穴から前記クラッチ部の間に画
成され、前記クラッチ部の摩擦面を冷却するための油を
供給する冷却油路、前記入力軸の半径方向外側であって
前記入力軸の軸方向に設けられた第2の内孔から前記ク
ラッチピストンと前記環状部材との間に画成され、前記
クラッチピストンを作動させるクラッチ解放油路、前記
入力軸と軸部材から前記クラッチケースと前記クラッチ
ピストンとの間に画成され、前記クラッチピストンを作
動させるクラッチ締結油路、前記軸部材及び前記クラッ
チケースと前記ハウジングとの間に画成され、前記摩擦
面を冷却した冷却油を排出するドレン油路が設けられる
と共に、前記冷却油路と前記ドレン油路とが前記クラッ
チ解放油路及び前記クラッチ締結油路とそれぞれ独立し
て設けられていることを特徴とする発進クラッチの油圧
回路である。
入力軸と、該入力軸の半径方向外側に配置された軸部材
と、該軸部材の半径方向外側に配置され、クラッチ部、
クラッチピストン及び環状部材を収容したクラッチケー
スと、該クラッチケースを収容したハウジングとからな
る自動変速機用発進クラッチにおいて、前記入力軸の軸
方向に設けられた第1の穴から前記クラッチ部の間に画
成され、前記クラッチ部の摩擦面を冷却するための油を
供給する冷却油路、前記入力軸の半径方向外側であって
前記入力軸の軸方向に設けられた第2の内孔から前記ク
ラッチピストンと前記環状部材との間に画成され、前記
クラッチピストンを作動させるクラッチ解放油路、前記
入力軸と軸部材から前記クラッチケースと前記クラッチ
ピストンとの間に画成され、前記クラッチピストンを作
動させるクラッチ締結油路、前記軸部材及び前記クラッ
チケースと前記ハウジングとの間に画成され、前記摩擦
面を冷却した冷却油を排出するドレン油路が設けられる
と共に、前記冷却油路と前記ドレン油路とが前記クラッ
チ解放油路及び前記クラッチ締結油路とそれぞれ独立し
て設けられていることを特徴とする発進クラッチの油圧
回路である。
【0027】
【発明実施の形態】本発明は、発進クラッチのクラッチ
ピストン作動を、一方は油圧で行い、他方は例えばコイ
ルスプリングの反力だけを利用して行う油圧制御に替わ
り、全て油圧制御とした。これは油圧領域に制限なく、
発進クッラチのクラッチピストン作動に必要な油圧の圧
力差を任意自在に設定して、迅速・高精度で滑らかな制
御が可能になる。
ピストン作動を、一方は油圧で行い、他方は例えばコイ
ルスプリングの反力だけを利用して行う油圧制御に替わ
り、全て油圧制御とした。これは油圧領域に制限なく、
発進クッラチのクラッチピストン作動に必要な油圧の圧
力差を任意自在に設定して、迅速・高精度で滑らかな制
御が可能になる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の各実施例を説明する。
【0029】図2は、エンジンと自動変速機の中間に配
置された、本発明の第1実施例を示す発進クラッチの模
式的断面図である。
置された、本発明の第1実施例を示す発進クラッチの模
式的断面図である。
【0030】発進クラッチ200は、スリーブ201
と、スリーブ201内側に設けられた固定軸202と、
固定軸202の内側に設けられた入力軸203とからな
る。スリーブ201はハウジング204の一部であり、
ハウジング204内には発進クラッチ200のクラッチ
ケース205が装着されている。クラッチケース205
はハウジング204と一体になって回転する。
と、スリーブ201内側に設けられた固定軸202と、
固定軸202の内側に設けられた入力軸203とからな
る。スリーブ201はハウジング204の一部であり、
ハウジング204内には発進クラッチ200のクラッチ
ケース205が装着されている。クラッチケース205
はハウジング204と一体になって回転する。
【0031】入力軸203は、半径方向の外側と内側に
2つの円筒部233および243を有し、軸方向に延在
すると共に、軸方向で互いに平行な2本の内孔、すなわ
ち、半径方向内側の第1の内孔206と半径方向外側の
第2の内孔207が設けられている。第1の内孔206
および第2の内孔207は共に入力軸203の一端で開
放している。尚、第2の内孔207は他端でも開放して
いる。第1の内孔206には入力軸203の端部に半径
方向外側に貫通した孔208が設けられ、第2の内孔2
07には、入力軸203と固定軸202の間に孔209
が設けられている。
2つの円筒部233および243を有し、軸方向に延在
すると共に、軸方向で互いに平行な2本の内孔、すなわ
ち、半径方向内側の第1の内孔206と半径方向外側の
第2の内孔207が設けられている。第1の内孔206
および第2の内孔207は共に入力軸203の一端で開
放している。尚、第2の内孔207は他端でも開放して
いる。第1の内孔206には入力軸203の端部に半径
方向外側に貫通した孔208が設けられ、第2の内孔2
07には、入力軸203と固定軸202の間に孔209
が設けられている。
【0032】クラッチケース205はクラッチピストン
210が軸方向摺動自在に配置されている。クラッチケ
ース205の外周円筒部211には、スプラインなどを
介して軸方向に摺動自在の複数のプレートが212軸方
向に設けられている。また、プレート212の軸方向外
側には固定プレート213がクラッチケース205に固
定されている。また、ハウジング204の背面には突起
部214が設けられている。クラッチケース205の内
周円筒部215は軸受を介して固定軸202に嵌合して
いる。内周円筒部215には半径方向外方に延在するフ
ランジ部216が設けられ、フランジ部216とクラッ
チピストン210との間にコイルスプリング217が配
置されている。コイルスプリング217はクラッチピス
トン210をクラッチケース205の内周面205aに
押し付ける方向の力を与えている。
210が軸方向摺動自在に配置されている。クラッチケ
ース205の外周円筒部211には、スプラインなどを
介して軸方向に摺動自在の複数のプレートが212軸方
向に設けられている。また、プレート212の軸方向外
側には固定プレート213がクラッチケース205に固
定されている。また、ハウジング204の背面には突起
部214が設けられている。クラッチケース205の内
周円筒部215は軸受を介して固定軸202に嵌合して
いる。内周円筒部215には半径方向外方に延在するフ
ランジ部216が設けられ、フランジ部216とクラッ
チピストン210との間にコイルスプリング217が配
置されている。コイルスプリング217はクラッチピス
トン210をクラッチケース205の内周面205aに
押し付ける方向の力を与えている。
【0033】発進クラッチ200の入力軸203の端部
は、ハウジング204の後部側で円板状のハブ218と
なっており、ハブ218の半径方向外方には円筒部21
9が設けられている。
は、ハウジング204の後部側で円板状のハブ218と
なっており、ハブ218の半径方向外方には円筒部21
9が設けられている。
【0034】ハブ218の円筒部219には発進クラッ
チ200の複数の摩擦プレート220が、スプライン等
を介して軸方向に摺動自在に設けられている。本実施例
においては、3個のプレート212それぞれの間に1つ
の摩擦プレート220が挟まれるように構成されてい
る。すなわち、2つの摩擦プレート220が設けられて
いる。しかしながら、プレートおよび摩擦プレートの枚
数は任意に設定できることは言うまでもない。また、摩
擦プレートに貼着する摩擦材も両側及び片側のいずれに
設けることもできる。
チ200の複数の摩擦プレート220が、スプライン等
を介して軸方向に摺動自在に設けられている。本実施例
においては、3個のプレート212それぞれの間に1つ
の摩擦プレート220が挟まれるように構成されてい
る。すなわち、2つの摩擦プレート220が設けられて
いる。しかしながら、プレートおよび摩擦プレートの枚
数は任意に設定できることは言うまでもない。また、摩
擦プレートに貼着する摩擦材も両側及び片側のいずれに
設けることもできる。
【0035】ここで、発進クラッチ200の油路につい
て説明する。発進クラッチ200の固定軸202と発進
クラッチ200のスリーブ201との間には、ドレン出
口221を有する摩擦プレート220とプレート212
の摩擦面を冷却する冷却油のドレン油路Dが形成されて
いる。
て説明する。発進クラッチ200の固定軸202と発進
クラッチ200のスリーブ201との間には、ドレン出
口221を有する摩擦プレート220とプレート212
の摩擦面を冷却する冷却油のドレン油路Dが形成されて
いる。
【0036】同様に、入力軸203の貫通した第1の内
孔206には、半径方向に貫通する孔208を介して、
摩擦プレート220とプレート212の摩擦面を冷却す
る冷却油路Fが形成されている。
孔206には、半径方向に貫通する孔208を介して、
摩擦プレート220とプレート212の摩擦面を冷却す
る冷却油路Fが形成されている。
【0037】なお、クラッチケース205の外周円筒部
211には複数の連通孔222があり、ハブ218の円
筒部219にも複数の連通孔223が設けられており、
摩擦プレート220とプレート212との間隙を介し
て、ドレン油路Dと冷却油路Fとを連通している。つま
り、ドレン油路Dと冷却油路Fとで、摩擦面冷却用の専
用油路を構成している。
211には複数の連通孔222があり、ハブ218の円
筒部219にも複数の連通孔223が設けられており、
摩擦プレート220とプレート212との間隙を介し
て、ドレン油路Dと冷却油路Fとを連通している。つま
り、ドレン油路Dと冷却油路Fとで、摩擦面冷却用の専
用油路を構成している。
【0038】固定軸202とクラッチケース205の内
周円筒部215には半径方向に貫通する孔224及び孔
225があり、それを介して入力軸203と固定軸20
2の間の隙間からクラッチ締結のクラッチピストン締結
油路Gが形成されている。
周円筒部215には半径方向に貫通する孔224及び孔
225があり、それを介して入力軸203と固定軸20
2の間の隙間からクラッチ締結のクラッチピストン締結
油路Gが形成されている。
【0039】同様に、入力軸203と固定軸202及び
クラッチケース205の内周円筒部215にはそれぞ
れ、各々半径方向に貫通する孔209と孔227と孔2
28があり、それを介して入力軸203の未貫通の第2
の内孔207からクラッチ解放のためのクラッチピスト
ン解放油路Hが形成されている。
クラッチケース205の内周円筒部215にはそれぞ
れ、各々半径方向に貫通する孔209と孔227と孔2
28があり、それを介して入力軸203の未貫通の第2
の内孔207からクラッチ解放のためのクラッチピスト
ン解放油路Hが形成されている。
【0040】以上の構成の発進クラッチ200のクラッ
チピストン作動油路の流れを説明する。発進クラッチ2
00のクラッチピストン210締結油路Gは、入力軸2
03と固定軸202との間の間隙226から孔224及
び孔225を通り、油圧室229へと向かう。発進クラ
ッチ200を締結させる時には、この油圧室229の油
圧を上昇させて、逆に油圧室230の油圧をそれより低
くすることにより、クラッチピストン210を図2で左
方向に移動させる。この結果、クラッチピストン210
と固定プレート213との間で摩擦プレート220とプ
レート212とが互いに締結され、発進クラッチ200
が締結状態になり、動力が伝達可能になる。
チピストン作動油路の流れを説明する。発進クラッチ2
00のクラッチピストン210締結油路Gは、入力軸2
03と固定軸202との間の間隙226から孔224及
び孔225を通り、油圧室229へと向かう。発進クラ
ッチ200を締結させる時には、この油圧室229の油
圧を上昇させて、逆に油圧室230の油圧をそれより低
くすることにより、クラッチピストン210を図2で左
方向に移動させる。この結果、クラッチピストン210
と固定プレート213との間で摩擦プレート220とプ
レート212とが互いに締結され、発進クラッチ200
が締結状態になり、動力が伝達可能になる。
【0041】次に、発進クラッチ200のクラッチピス
トン210の解放油路Hは、入力軸203の未貫通の第
2の内孔207から孔209及び孔227及び孔228
を通り、油圧室230へと向かう。油圧室229の油圧
を減少させて、油圧室230の油圧を上昇させれば、ク
ラッチピストン210は、図2の右方向に移動し、摩擦
プレート220とプレート212とが互いに離れ、発進
クラッチ200の締結状態が解かれ非締結状態となる。
また、非締結状態にする際、油圧の増減に加えて油圧室
230にコイルスプリング217を設けることにより、
その反力を併用することも可能である。
トン210の解放油路Hは、入力軸203の未貫通の第
2の内孔207から孔209及び孔227及び孔228
を通り、油圧室230へと向かう。油圧室229の油圧
を減少させて、油圧室230の油圧を上昇させれば、ク
ラッチピストン210は、図2の右方向に移動し、摩擦
プレート220とプレート212とが互いに離れ、発進
クラッチ200の締結状態が解かれ非締結状態となる。
また、非締結状態にする際、油圧の増減に加えて油圧室
230にコイルスプリング217を設けることにより、
その反力を併用することも可能である。
【0042】本第1実施例及び後述の第2実施例の冷却
油の流れについては、図1をもとに説明した図1とほぼ
同様であるので、ここでの説明は省略する。
油の流れについては、図1をもとに説明した図1とほぼ
同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0043】ここで、第1実施例の発進クラッチ200
の動力伝達経路について説明する。発進クラッチ200
の締結時には、不図示のエンジンから出力された動力
は、不図示のドライブプレートを介して、ハウジング2
04の突起部214を介してハウジング204に伝達さ
れる。次に動力はハウジング204と一体になって回転
する発進クラッチのクラッチケース205に伝達され、
クラッチケース205にスプライン等を介して連結され
たプレート212、クラッチピストン210によりプレ
ート212に押し付けられた摩擦プレート220、ハブ
218を介して発進クラッチ200の入力軸203に伝
達される。入力軸203に伝達された動力は、不図示の
自動変速機本体に伝達される。
の動力伝達経路について説明する。発進クラッチ200
の締結時には、不図示のエンジンから出力された動力
は、不図示のドライブプレートを介して、ハウジング2
04の突起部214を介してハウジング204に伝達さ
れる。次に動力はハウジング204と一体になって回転
する発進クラッチのクラッチケース205に伝達され、
クラッチケース205にスプライン等を介して連結され
たプレート212、クラッチピストン210によりプレ
ート212に押し付けられた摩擦プレート220、ハブ
218を介して発進クラッチ200の入力軸203に伝
達される。入力軸203に伝達された動力は、不図示の
自動変速機本体に伝達される。
【0044】次に、発進クラッチ200の解放時には、
エンジンから出力された動力は、ドライブプレートを介
して、ハウジング204の突起部214を介してハウジ
ング204に伝達される。その後動力はハウジング20
4と一体になって回転する発進クラッチ200のクラッ
チケース205に伝達され、クラッチケース205にス
プライン等を介して連結された、プレート212に伝達
される。しかしながら、発進クラッチ200の解放時に
は、プレート212と摩擦プレート220との接続が断
たれているため、プレート212から摩擦プレート22
0への動力伝達はなく、発進クラッチ200はニュート
ラル状態になる。
エンジンから出力された動力は、ドライブプレートを介
して、ハウジング204の突起部214を介してハウジ
ング204に伝達される。その後動力はハウジング20
4と一体になって回転する発進クラッチ200のクラッ
チケース205に伝達され、クラッチケース205にス
プライン等を介して連結された、プレート212に伝達
される。しかしながら、発進クラッチ200の解放時に
は、プレート212と摩擦プレート220との接続が断
たれているため、プレート212から摩擦プレート22
0への動力伝達はなく、発進クラッチ200はニュート
ラル状態になる。
【0045】ここで、より詳細なクラッチの作動、つま
りクラッチピストンの作動について説明する。クラッチ
部の締結は、入力軸203と固定軸202の間の間隙2
26から孔224と孔225を介して油圧室229に油
が供給され油圧室の油圧が上昇し、それと同時に油圧室
230に供給されていた油圧力を下げて、油圧室230
の油圧より油圧室229の油圧が上回った時、クラッチ
ピストン210は油圧力の低くなった油圧室230の方
向、つまり、クラッチ締結方向(図2で左方向)に動
く。
りクラッチピストンの作動について説明する。クラッチ
部の締結は、入力軸203と固定軸202の間の間隙2
26から孔224と孔225を介して油圧室229に油
が供給され油圧室の油圧が上昇し、それと同時に油圧室
230に供給されていた油圧力を下げて、油圧室230
の油圧より油圧室229の油圧が上回った時、クラッチ
ピストン210は油圧力の低くなった油圧室230の方
向、つまり、クラッチ締結方向(図2で左方向)に動
く。
【0046】クラッチピストンの解放は、入力軸203
の未貫通の第2の内孔207から孔209と孔227と
孔228を経由して油圧室230に油が供給されて油圧
力が上昇し、それと同時に油圧室229に供給されてい
た油圧を下げて、油圧室229の油圧より油圧室230
の油圧が上回った時、クラッチピストン210は油圧力
の低くなった油圧室230の方向、つまり、クラッチ解
放方向(図右方向)に動く。
の未貫通の第2の内孔207から孔209と孔227と
孔228を経由して油圧室230に油が供給されて油圧
力が上昇し、それと同時に油圧室229に供給されてい
た油圧を下げて、油圧室229の油圧より油圧室230
の油圧が上回った時、クラッチピストン210は油圧力
の低くなった油圧室230の方向、つまり、クラッチ解
放方向(図右方向)に動く。
【0047】また、油圧室229内の油圧をP1、油圧
室230内の油圧をP2とした時、P1>P2の状態で
圧力差を任意設定することにより、積極的なクラッチの
締結度合いを設定できる。P1<P2の状態であれば、
クラッチは常に解放している。P1=P2の時は、P2
側(油圧室230)にコイルスプリングを設置してあれ
ば、コイルスプリングの反力分ピストンが解放される。
このように締結油圧と解放油圧の圧力差を任意設定する
ことで、発進クラッチの動力伝達率をほぼ0%から10
0%まで必要力を自在に制御できる。更に、クラッチピ
ストン解放側にコイルスプリングを設けたことにより、
油圧をクラッチピストンにかけなければコイルスプリン
グの反力分、常にクラッチピストンを解放している為、
エンジン始動直後に発進クラッチが締結して自動車が飛
び出したり、エンスト等を未然に防ぐことが可能であ
る。
室230内の油圧をP2とした時、P1>P2の状態で
圧力差を任意設定することにより、積極的なクラッチの
締結度合いを設定できる。P1<P2の状態であれば、
クラッチは常に解放している。P1=P2の時は、P2
側(油圧室230)にコイルスプリングを設置してあれ
ば、コイルスプリングの反力分ピストンが解放される。
このように締結油圧と解放油圧の圧力差を任意設定する
ことで、発進クラッチの動力伝達率をほぼ0%から10
0%まで必要力を自在に制御できる。更に、クラッチピ
ストン解放側にコイルスプリングを設けたことにより、
油圧をクラッチピストンにかけなければコイルスプリン
グの反力分、常にクラッチピストンを解放している為、
エンジン始動直後に発進クラッチが締結して自動車が飛
び出したり、エンスト等を未然に防ぐことが可能であ
る。
【0048】クラッチピストン制御に油圧の圧力差を利
用しているため、例えばクラッチピストン締結油圧側に
遠心油圧が発生しても、クラッチピストン解放側に遠心
油圧分の圧力を高くすることで、遠心油圧をキャンセル
することが可能である。
用しているため、例えばクラッチピストン締結油圧側に
遠心油圧が発生しても、クラッチピストン解放側に遠心
油圧分の圧力を高くすることで、遠心油圧をキャンセル
することが可能である。
【0049】図3に、本発明の第2実施例のダンパ一体
型差圧ピストン式発進クラッチ300の模式的断面図を
示す。これは、第1実施例の発進クラッチ200のハウ
ジングの一部を変更してハウジング内にダンパ装置30
1を組み込んだ一例である。発進クラッチ200のハウ
ジングの内側にダンパ装置301を配置し、クラッチケ
ース302の外周円筒部303とスプライン等で連結さ
れている。
型差圧ピストン式発進クラッチ300の模式的断面図を
示す。これは、第1実施例の発進クラッチ200のハウ
ジングの一部を変更してハウジング内にダンパ装置30
1を組み込んだ一例である。発進クラッチ200のハウ
ジングの内側にダンパ装置301を配置し、クラッチケ
ース302の外周円筒部303とスプライン等で連結さ
れている。
【0050】ダンパ装置301は、外周円筒部303と
スプラインで結合した円筒部312と、円筒部と一体に
半径方向外方に延在する複数のハブプレート311と、
ハブプレート311の間に複数設けたダンパスプリング
310とからなっている。
スプラインで結合した円筒部312と、円筒部と一体に
半径方向外方に延在する複数のハブプレート311と、
ハブプレート311の間に複数設けたダンパスプリング
310とからなっている。
【0051】ダンパ装置を組み込んでも差圧ピストン式
発進クラッチの作動・機能には全く影響がなく成り立
つ。ダンパ装置が本実施例以外のダンパ装置でも成り立
つことは言うまでもなく、本実施例における動力伝達経
路及び油の流れは第1実施例と同じ為、ここでの説明は
省略する。
発進クラッチの作動・機能には全く影響がなく成り立
つ。ダンパ装置が本実施例以外のダンパ装置でも成り立
つことは言うまでもなく、本実施例における動力伝達経
路及び油の流れは第1実施例と同じ為、ここでの説明は
省略する。
【0052】図4は本発明の第3実施例の油圧対油圧式
発進クラッチ400を示す模式的断面図であり、図5は
本発明の第4実施例を示すダンパ一体型発進装置500
を示す模式的断面図であり、第3実施例にダンパ装置3
01と同様のダンパ装置503を付加したものである。
発進クラッチ400を示す模式的断面図であり、図5は
本発明の第4実施例を示すダンパ一体型発進装置500
を示す模式的断面図であり、第3実施例にダンパ装置3
01と同様のダンパ装置503を付加したものである。
【0053】図6は本発明の第5実施例を示す油圧対油
圧式の発進クラッチ600を示す模式的断面図であり、
第1実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイ
ルスプリング217を取り除いたものである。
圧式の発進クラッチ600を示す模式的断面図であり、
第1実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイ
ルスプリング217を取り除いたものである。
【0054】図7は本発明の第6実施例を示すダンパ一
体型発進クラッチ700を示す模式的断面図であり、第
2実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイル
スプリングを取り除いたものである。
体型発進クラッチ700を示す模式的断面図であり、第
2実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイル
スプリングを取り除いたものである。
【0055】図8は本発明の第7実施例を示す油圧対油
圧式の発進クラッチ800を示す模式的断面図であり、
第3実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイ
ルスプリングを取り除いたものである。
圧式の発進クラッチ800を示す模式的断面図であり、
第3実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイ
ルスプリングを取り除いたものである。
【0056】図9は本発明の第8実施例を示すダンパ一
体型発進クラッチ900を示す模式的断面図であり、第
4実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイル
スプリングを取り除いたものである。
体型発進クラッチ900を示す模式的断面図であり、第
4実施例のクラッチピストンを解放側に押し戻すコイル
スプリングを取り除いたものである。
【0057】図6−9に示す前述の第5ー8実施例のよ
うにコイルスプリングを取り除いてもクラッチの締結・
解放は油圧によって自在に制御できることは言うまでも
ない。
うにコイルスプリングを取り除いてもクラッチの締結・
解放は油圧によって自在に制御できることは言うまでも
ない。
【0058】第3実施例は、入力軸401の軸方向に設
けられた内孔402が貫通していない点で先に説明した
第1及び2実施例と異なる。同様に、第4実施例におい
ても、入力軸501の軸方向に設けられた内孔502が
貫通していない。第3実施例及び第4実施例における動
力伝達経路や油の流れ、機能等は、第1実施例および第
2実施例とそれぞれ同じため、ここでの説明は省略す
る。
けられた内孔402が貫通していない点で先に説明した
第1及び2実施例と異なる。同様に、第4実施例におい
ても、入力軸501の軸方向に設けられた内孔502が
貫通していない。第3実施例及び第4実施例における動
力伝達経路や油の流れ、機能等は、第1実施例および第
2実施例とそれぞれ同じため、ここでの説明は省略す
る。
【0059】尚、先に詳説した図3に示す第2実施例を
例示として本発明の発進クラッチのクラッチ締結油路内
の油圧とクラッチ解放油路内の油圧とを制御するための
機構について簡単に説明する。
例示として本発明の発進クラッチのクラッチ締結油路内
の油圧とクラッチ解放油路内の油圧とを制御するための
機構について簡単に説明する。
【0060】入力軸304に設けた第1の内孔306と
平行して軸方向に延在し、クラッチ解放油路Hに連通す
る第2の内孔307には、第1の油圧制御ライン320
が接続されている。また、入力軸304と固定軸305
との間に画成され、クラッチ締結油路Gに連通する間隙
313には第2の油圧制御ライン321が接続されてい
る。
平行して軸方向に延在し、クラッチ解放油路Hに連通す
る第2の内孔307には、第1の油圧制御ライン320
が接続されている。また、入力軸304と固定軸305
との間に画成され、クラッチ締結油路Gに連通する間隙
313には第2の油圧制御ライン321が接続されてい
る。
【0061】第1及び第2の油圧制御ライン320及び
321は、油圧制御ユニット314に接続されている。
油圧制御ユニット314は、自動変速機本体などの情報
に基づいて、第1及び第2の油圧制御ライン320及び
321に送るべき油圧を制御し、クラッチ解放油路H及
びクラッチ締結油路Gに対して適切な油圧状態を与え、
クラッチの締結及び解放を行わせる。
321は、油圧制御ユニット314に接続されている。
油圧制御ユニット314は、自動変速機本体などの情報
に基づいて、第1及び第2の油圧制御ライン320及び
321に送るべき油圧を制御し、クラッチ解放油路H及
びクラッチ締結油路Gに対して適切な油圧状態を与え、
クラッチの締結及び解放を行わせる。
【0062】このような機能を有する油圧制御ユニット
は、他の実施例においても、同様に設けることができる
ことは言うまでもないであろう。
は、他の実施例においても、同様に設けることができる
ことは言うまでもないであろう。
【0063】また、本発明の発進クラッチは、従来の自
動変速機(A/T)だけでなく、その他の動力伝達機
構、例えばCVTなどの無段変速機などにも全く同様に
適用することが可能である。
動変速機(A/T)だけでなく、その他の動力伝達機
構、例えばCVTなどの無段変速機などにも全く同様に
適用することが可能である。
【0064】図10は、本発明の発進クラッチがエンジ
ンと自動変速機等の変速機本体との間で任意の位置に配
置できることを説明する図である。図10の(a) では、
ダンパを介してエンジン(E/G)に連結された発進ク
ラッチは通常の自動変速機(A/T)本体に連結されて
いる。図10の(b) では、ダンパを介してエンジン(E
/G)に連結された発進クラッチは無段変速機(CV
T)本体に連結されている。図10の(c) では、図10
の(a) とは逆に、エンジンに連結された発進クラッチ
は、ダンパを介して自動変速機本体に連結されている。
また、図10の(d)では、図10の(b) とは逆に、エン
ジンに連結された発進クラッチは、ダンパを介して無段
変速機本体に連結されている。図10の(e) では、ダン
パを介してエンジンに連結された発進クラッチは、別の
ダンパを介して自動変速機本体に連結されている。もち
ろん、図10の(e) で、自動変速機を無段変速機に置き
換えることも可能である。
ンと自動変速機等の変速機本体との間で任意の位置に配
置できることを説明する図である。図10の(a) では、
ダンパを介してエンジン(E/G)に連結された発進ク
ラッチは通常の自動変速機(A/T)本体に連結されて
いる。図10の(b) では、ダンパを介してエンジン(E
/G)に連結された発進クラッチは無段変速機(CV
T)本体に連結されている。図10の(c) では、図10
の(a) とは逆に、エンジンに連結された発進クラッチ
は、ダンパを介して自動変速機本体に連結されている。
また、図10の(d)では、図10の(b) とは逆に、エン
ジンに連結された発進クラッチは、ダンパを介して無段
変速機本体に連結されている。図10の(e) では、ダン
パを介してエンジンに連結された発進クラッチは、別の
ダンパを介して自動変速機本体に連結されている。もち
ろん、図10の(e) で、自動変速機を無段変速機に置き
換えることも可能である。
【0065】また、図10のいづれの組み合わせの場合
でも、本発明の第1実施例の発進クラッチを用いること
ができることは言うまでもない。
でも、本発明の第1実施例の発進クラッチを用いること
ができることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上説明した本発明の発進クラッチの油
圧回路によれば、次の効果が得られる。 (1) 従来のコイルスプリングの反力によるクラッチ
ピストンの作動、特にクラッチの解放に比べ、油圧によ
る積極的なクラッチピストンの解放は、発進クラッチの
構成をほとんど変更せずに、迅速・高精度で積極的な切
り放しが可能になる。 (2) 締結油圧と解放油圧の圧力差を任意設定して、
発進クラッチの動力伝達率をほぼ0%から100%まで
必要力を自在に制御できる。 (3) クラッチピストン締結油圧側に遠心油圧が発生
しても、解放油圧を遠心油圧分高くすることで、遠心油
圧をキャンセルすることが可能である。 (4) また、実施例によれば、解放油圧側にコイルス
プリングを設置して解放側油圧力と併用することによ
り、エンジン始動直後油圧が作動していない時に発進ク
ラッチが締結して自動車が飛び出したり、エンスト等を
未然に防ぐことが可能である。
圧回路によれば、次の効果が得られる。 (1) 従来のコイルスプリングの反力によるクラッチ
ピストンの作動、特にクラッチの解放に比べ、油圧によ
る積極的なクラッチピストンの解放は、発進クラッチの
構成をほとんど変更せずに、迅速・高精度で積極的な切
り放しが可能になる。 (2) 締結油圧と解放油圧の圧力差を任意設定して、
発進クラッチの動力伝達率をほぼ0%から100%まで
必要力を自在に制御できる。 (3) クラッチピストン締結油圧側に遠心油圧が発生
しても、解放油圧を遠心油圧分高くすることで、遠心油
圧をキャンセルすることが可能である。 (4) また、実施例によれば、解放油圧側にコイルス
プリングを設置して解放側油圧力と併用することによ
り、エンジン始動直後油圧が作動していない時に発進ク
ラッチが締結して自動車が飛び出したり、エンスト等を
未然に防ぐことが可能である。
【図1】従来の発進クラッチの模式的断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す油圧対油圧式発進ク
ラッチの模式的断面図である。
ラッチの模式的断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示すダンパ一体型発進ク
ラッチの模式的断面図である。
ラッチの模式的断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す油圧対油圧式発進ク
ラッチの模式的断面図である。
ラッチの模式的断面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示すダンパ一体型発進ク
ラッチの模式的断面図である。
ラッチの模式的断面図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す油圧対油圧式の発進
クラッチの模式的断面図である。
クラッチの模式的断面図である。
【図7】本発明の第6実施例を示すダンパ一体型発進ク
ラッチの模式的断面図である。
ラッチの模式的断面図である。
【図8】本発明の第7実施例を示す油圧対油圧式の発進
クラッチの模式的断面図である。
クラッチの模式的断面図である。
【図9】本発明の第8実施例を示すダンパ一体型発進ク
ラッチの模式的断面図である。
ラッチの模式的断面図である。
【図10】本発明の発進クラッチがエンジンと自動変速
機等の変速機本体との間で任意の位置に配置できること
を説明する図である。
機等の変速機本体との間で任意の位置に配置できること
を説明する図である。
200、300、400、500 発進クラッチ 106、210 クラッチピストン D ドレン油路 E、G クラッチ締結油路 F 冷却油路 H クラッチ解放油路
Claims (9)
- 【請求項1】 入力軸と、該入力軸の半径方向外側に配
置された軸部材と、該軸部材の半径方向外側に配置さ
れ、クラッチ部、クラッチピストン及び環状部材を収容
したクラッチケースと、該クラッチケースを収容したハ
ウジングとからなる自動変速機用発進クラッチにおい
て、 前記入力軸の軸方向に設けられた第1の穴から前記クラ
ッチ部の間に画成され、前記クラッチ部の摩擦面を冷却
するための油を供給する冷却油路、前記入力軸の半径方
向外側であって前記入力軸の軸方向に設けられた第2の
内孔から前記クラッチピストンと前記環状部材との間に
画成され、前記クラッチピストンを作動させるクラッチ
解放油路、前記入力軸と軸部材から前記クラッチケース
と前記クラッチピストンとの間に画成され、前記クラッ
チピストンを作動させるクラッチ締結油路、前記軸部材
及び前記クラッチケースと前記ハウジングとの間に画成
され、前記摩擦面を冷却した冷却油を排出するドレン油
路が設けられると共に、前記冷却油路と前記ドレン油路
とが前記クラッチ解放油路及び前記クラッチ締結油路と
それぞれ独立して設けられていることを特徴とする発進
クラッチの油圧回路。 - 【請求項2】 請求項1の発進クラッチの油圧回路にお
いて、前記第1の内孔が軸方向に貫通していることを特
徴とする発進クラッチの油圧回路。 - 【請求項3】 請求項1の発進クラッチの油圧回路にお
いて、前記第2の内孔が軸方向に貫通していないことを
特徴とする発進クラッチの油圧回路。 - 【請求項4】 請求項1の発進クラッチにおいて、前記
発進クラッチにはダンパが設けられていることを特徴と
する発進クラッチの油圧回路。 - 【請求項5】 請求項1−4のいずれか1項に記載の発
進クラッチの油圧回路において、前記発進クラッチは、
エンジン、ダンパ、発進クラッチ、自動変速機、の順で
連結された動力伝達経路に用いられることを特徴とする
発進クラッチの油圧回路。 - 【請求項6】 請求項1−4のいずれか1項に記載の発
進クラッチの油圧回路において、エンジン、発進クラッ
チ、ダンパ、自動変速機の順で連結された動力伝達経路
に用いられることを特徴とする発進クラッチの油圧回
路。 - 【請求項7】 請求項1−4のいずれか1項に記載の発
進クラッチの油圧回路において、エンジン、ダンパ、発
進クラッチ、ダンパ、自動変速機の順で連結された動力
伝達経路に用いられることを特徴とする発進クラッチの
油圧回路。 - 【請求項8】 請求項1−7のいずれか1項に記載の発
進クラッチの油圧回路において、前記クラッチ解放油路
にはスプリングが設けられており、前記クラッチピスト
ンを前記クラッチケース側に押圧する力を与えているこ
とを特徴とする発進クラッチの油圧回路。 - 【請求項9】 請求項1−7のいずれか1項に記載の発
進クラッチの油圧回路において、前記発進クラッチの締
結及び解放は、前記クラッチ締結油路と前記クラッチ解
放油路を用い油圧だけで前記クラッチピストンの制御を
行うことを特徴とする発進クラッチの油圧回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8186060A JPH1030651A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 発進クラッチの油圧回路 |
US08/892,943 US6142280A (en) | 1996-07-16 | 1997-07-15 | Oil pressure circuit in a starting clutch |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8186060A JPH1030651A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 発進クラッチの油圧回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1030651A true JPH1030651A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16181696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8186060A Pending JPH1030651A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 発進クラッチの油圧回路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6142280A (ja) |
JP (1) | JPH1030651A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11325117A (ja) * | 1998-05-11 | 1999-11-26 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の摩擦締結装置に備えられた遠心バランス室への油圧供給装置 |
JP2007040439A (ja) * | 2005-08-03 | 2007-02-15 | Nissan Motor Co Ltd | 自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置 |
JP2008133839A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ |
JP2008138792A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ |
JP2008138793A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ |
JP2008144930A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ |
JP2009052603A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ装置 |
JP2009250374A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000274453A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-03 | Nsk Warner Kk | 発進クラッチ |
DE10109497A1 (de) | 2001-02-28 | 2002-08-29 | Zf Sachs Ag | Vollgefüllte Nasslaufkupplung mit hydrodynamischer Kühlung |
EP1364134B1 (de) * | 2001-03-02 | 2007-08-15 | ZF Sachs AG | Kupplungsanordnung |
DE102006023288A1 (de) * | 2006-05-18 | 2007-11-22 | Zf Friedrichshafen Ag | Kopplungsanordnung |
KR100892698B1 (ko) * | 2007-08-07 | 2009-04-15 | 현대자동차주식회사 | 무단 변속기의 냉각장치 |
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CN102741580B (zh) | 2010-03-05 | 2015-09-02 | 爱信艾达株式会社 | 车辆用驱动装置 |
ITBO20120611A1 (it) * | 2012-11-07 | 2014-05-08 | Ferrari Spa | Frizione per autotrazione normalmente chiusa e con attuazione idraulica |
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JP6330852B2 (ja) * | 2016-02-23 | 2018-05-30 | マツダ株式会社 | 自動変速機 |
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-
1996
- 1996-07-16 JP JP8186060A patent/JPH1030651A/ja active Pending
-
1997
- 1997-07-15 US US08/892,943 patent/US6142280A/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6142280A (en) | 2000-11-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051116 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060322 |