JPH10304632A - スイッチドリラクタンスモータ - Google Patents
スイッチドリラクタンスモータInfo
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- JPH10304632A JPH10304632A JP10863597A JP10863597A JPH10304632A JP H10304632 A JPH10304632 A JP H10304632A JP 10863597 A JP10863597 A JP 10863597A JP 10863597 A JP10863597 A JP 10863597A JP H10304632 A JPH10304632 A JP H10304632A
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- JP
- Japan
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- stator
- rotor
- bent
- switched reluctance
- axial direction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で、重量増加を招くことなく、ス
イッチドリラクタンスモータの径方向吸引力の変動によ
る騒音を低減すること。 【解決手段】 ステータ12の外周部の全周又は一部に
軸方向に屈曲する屈曲部12aを設け、該屈曲部12a
を支持部材11a、11bに径方向に係止した。
イッチドリラクタンスモータの径方向吸引力の変動によ
る騒音を低減すること。 【解決手段】 ステータ12の外周部の全周又は一部に
軸方向に屈曲する屈曲部12aを設け、該屈曲部12a
を支持部材11a、11bに径方向に係止した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチドリラク
タンスモータに関する。
タンスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に知られているスイッチドリ
ラクタンスモータは、例えば、 「Switched R
eluctance Drives for Elec
tric and Hybride Vehicles
(1996 Societyof Automotiv
e Engineers,Inc.)」 に開示されてい
る。このスイッチドリラクタンスモータは、図8及び図
9に示すように、ハウジング100と、電磁鋼板の積層
により形成されて、ハウジングの内孔内に固定されたス
テータ101と、電磁鋼板を積層されて成り、ハウジン
グ100に固定される支持部材104、105に回転可
能に支承された出力軸103に固定され、該出力軸10
3と共にステータ内を回転可能に配設されるロータ10
2を備えている。ロータ102は、径方向外方に突出し
且つ、軸方向に延びる3対のロータポール部102aを
有し、またステータ101は、径方向内方に互いに夫々
対向するように突出し且つ、軸方向に延びる4対のステ
ータポール部101aを有している。各ステータポール
部101aは、ロータの回転に応じて各ロータポール部
102aと対向し、対向しているポール間には所定の均
一な隙間が保たれている。また、ステータポール部10
1aには、夫々コイル107が巻回され、互いに対向す
る対のステータポール部101aに巻回されるコイル1
07は、互いに接続されており、電流供給時に同対のス
テータポール部101a間に磁束を発生させる。該磁束
により、磁束が発生しているステータポール部101a
に所定の隙間を介して対向しているロータポール部10
2aに吸引力が作用し、この吸引力を、ロータ102の
回転位置に応じてコイル107への電流供給をスイッチ
ング素子等により制御することにより、変化させてモー
タートルクを発生させている。
ラクタンスモータは、例えば、 「Switched R
eluctance Drives for Elec
tric and Hybride Vehicles
(1996 Societyof Automotiv
e Engineers,Inc.)」 に開示されてい
る。このスイッチドリラクタンスモータは、図8及び図
9に示すように、ハウジング100と、電磁鋼板の積層
により形成されて、ハウジングの内孔内に固定されたス
テータ101と、電磁鋼板を積層されて成り、ハウジン
グ100に固定される支持部材104、105に回転可
能に支承された出力軸103に固定され、該出力軸10
3と共にステータ内を回転可能に配設されるロータ10
2を備えている。ロータ102は、径方向外方に突出し
且つ、軸方向に延びる3対のロータポール部102aを
有し、またステータ101は、径方向内方に互いに夫々
対向するように突出し且つ、軸方向に延びる4対のステ
ータポール部101aを有している。各ステータポール
部101aは、ロータの回転に応じて各ロータポール部
102aと対向し、対向しているポール間には所定の均
一な隙間が保たれている。また、ステータポール部10
1aには、夫々コイル107が巻回され、互いに対向す
る対のステータポール部101aに巻回されるコイル1
07は、互いに接続されており、電流供給時に同対のス
テータポール部101a間に磁束を発生させる。該磁束
により、磁束が発生しているステータポール部101a
に所定の隙間を介して対向しているロータポール部10
2aに吸引力が作用し、この吸引力を、ロータ102の
回転位置に応じてコイル107への電流供給をスイッチ
ング素子等により制御することにより、変化させてモー
タートルクを発生させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のモータ
において、2対のロータポール部102aが近づきつつ
ある2対のステータポール部101aに巻回されている
コイル107への供給電流は、パルス状にオン・オフさ
れる。通常、一対のロータポール部が夫々対のステータ
ポール部へ対向し始めたときにオンされ、完全に対向す
る前にオフされる。これにより、電流が供給されている
間、吸引力は増加し、電流供給がオフされると瞬時に吸
引力は消滅する。この吸引力の変化でモータートルクが
得られる一方、この吸引力により、ステータポール部が
ロータポール部に引き付けられ、ステータ及びステータ
が固定されるハウジングが歪む。この吸引力が消滅する
と、急激にステータの歪みが戻ると同時にハウジングが
急激に径方向外方にステータにより押される。このハウ
ジングの衝撃的な変動が、ロータの回転に応じて周期的
に生じ、それによりハウジングに振動が生じ、大きな騒
音を招いている。
において、2対のロータポール部102aが近づきつつ
ある2対のステータポール部101aに巻回されている
コイル107への供給電流は、パルス状にオン・オフさ
れる。通常、一対のロータポール部が夫々対のステータ
ポール部へ対向し始めたときにオンされ、完全に対向す
る前にオフされる。これにより、電流が供給されている
間、吸引力は増加し、電流供給がオフされると瞬時に吸
引力は消滅する。この吸引力の変化でモータートルクが
得られる一方、この吸引力により、ステータポール部が
ロータポール部に引き付けられ、ステータ及びステータ
が固定されるハウジングが歪む。この吸引力が消滅する
と、急激にステータの歪みが戻ると同時にハウジングが
急激に径方向外方にステータにより押される。このハウ
ジングの衝撃的な変動が、ロータの回転に応じて周期的
に生じ、それによりハウジングに振動が生じ、大きな騒
音を招いている。
【0004】この騒音分布を上記した従来のモータで測
定すると、図9においてA部での騒音が最も大きくな
る。これは、モータ回転に伴い、作用する径方向の吸引
力に対して剛性が、ブラケットに固定されるハウジング
の両端は高く、軸方向中央部は最も低くなり、振動振幅
が大きくなるからである。したがって、騒音を低減する
ためには、振動の大きい部位の剛性を高めると良いが、
上記した従来のモータにおいて、この対策を施すには、
A部でステータのバックヨーク厚Wsc及びハウジング
厚WH を増すことになる。一般にハウジングはアルミ材
で形成されることが多く、少々の厚さ増では剛性upは
期待できない。また、ステータのバックヨーク厚Wsc
を増すにしても軸方向の一部のみ増すのは製造上容易で
はなく、更に各部の厚さを増すことによる重量増加は避
けられない。
定すると、図9においてA部での騒音が最も大きくな
る。これは、モータ回転に伴い、作用する径方向の吸引
力に対して剛性が、ブラケットに固定されるハウジング
の両端は高く、軸方向中央部は最も低くなり、振動振幅
が大きくなるからである。したがって、騒音を低減する
ためには、振動の大きい部位の剛性を高めると良いが、
上記した従来のモータにおいて、この対策を施すには、
A部でステータのバックヨーク厚Wsc及びハウジング
厚WH を増すことになる。一般にハウジングはアルミ材
で形成されることが多く、少々の厚さ増では剛性upは
期待できない。また、ステータのバックヨーク厚Wsc
を増すにしても軸方向の一部のみ増すのは製造上容易で
はなく、更に各部の厚さを増すことによる重量増加は避
けられない。
【0005】それゆえ、本発明は当該スイッチドリラク
タンスモータにおいて、簡単な構成にてモータの重量増
加を招くことなく、上記騒音を低減することを、その課
題とする。
タンスモータにおいて、簡単な構成にてモータの重量増
加を招くことなく、上記騒音を低減することを、その課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために本発明において講じた技術的手段は、電磁
鋼板の積層により形成され、径方向内方に互いに夫々対
向するように突出し且つ、軸方向に延びる複数個の対の
ステータポール部を有するステータと、該ステータ内に
回転可能に配設されると共に、径方向に突出して前記ス
テータポール部と所定の隙間を保ちながら対向可能で且
つ、軸方向に延びる複数個のロータポール部を有し、そ
の軸方向両端にて支持部材に回転可能に支承されるロー
タと、前記各対のステータポール部に巻回される複数個
のコイルとを備えてなるスイッチドリラクタンスモータ
において、前記ステータの外周部の全周又は一部に軸方
向に屈曲する屈曲部を設け、該屈曲部を前記支持部材に
径方向に係止したことである。
決するために本発明において講じた技術的手段は、電磁
鋼板の積層により形成され、径方向内方に互いに夫々対
向するように突出し且つ、軸方向に延びる複数個の対の
ステータポール部を有するステータと、該ステータ内に
回転可能に配設されると共に、径方向に突出して前記ス
テータポール部と所定の隙間を保ちながら対向可能で且
つ、軸方向に延びる複数個のロータポール部を有し、そ
の軸方向両端にて支持部材に回転可能に支承されるロー
タと、前記各対のステータポール部に巻回される複数個
のコイルとを備えてなるスイッチドリラクタンスモータ
において、前記ステータの外周部の全周又は一部に軸方
向に屈曲する屈曲部を設け、該屈曲部を前記支持部材に
径方向に係止したことである。
【0007】上記した手段において、前記屈曲部は、前
記ステータの軸方向中央部にてその屈曲方向を軸方向に
反転されても良い。
記ステータの軸方向中央部にてその屈曲方向を軸方向に
反転されても良い。
【0008】また、上記した手段において、2つの前記
支持部材の径方向剛性に応じて、前記屈曲部の屈曲方向
が互いに反転される前記ス電磁鋼板の積層厚が変えられ
ても良い。
支持部材の径方向剛性に応じて、前記屈曲部の屈曲方向
が互いに反転される前記ス電磁鋼板の積層厚が変えられ
ても良い。
【0009】上記した手段によれば、ステータに作用す
る径方向吸引力の一部を屈曲部を介して支持部材で保持
することができるので、重量増加することなく、最大振
動振幅を減らし、騒音を低減できる。
る径方向吸引力の一部を屈曲部を介して支持部材で保持
することができるので、重量増加することなく、最大振
動振幅を減らし、騒音を低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従ったスイッチド
リラクタンスモータの実施の形態を図面に基づき、説明
する。
リラクタンスモータの実施の形態を図面に基づき、説明
する。
【0011】図1乃至図4において、ステータ12は、
電磁鋼板の積層により形成され、径方向内方に互いに夫
々対向するように等間隔に突出し且つ、軸方向に延びる
3対のステータポール部13a、13b;14a、14
b;15a、15bを有している。一対のステータポー
ル部、例えば、ステータポール部13a、13bには、
夫々コイル36が巻回されており、各ポール部13a、
13bに巻回されたコイル16は直列に接続されてい
る。尚、図1に図示はされていないが、各ステータポー
ル部14a、14b及び15a、15bにも同様にコイ
ルが巻回されており、これら各対のステータポール部に
巻回されるコイルは、直列に接続される。また、各コイ
ルは、後述する駆動回路23に接続されている。
電磁鋼板の積層により形成され、径方向内方に互いに夫
々対向するように等間隔に突出し且つ、軸方向に延びる
3対のステータポール部13a、13b;14a、14
b;15a、15bを有している。一対のステータポー
ル部、例えば、ステータポール部13a、13bには、
夫々コイル36が巻回されており、各ポール部13a、
13bに巻回されたコイル16は直列に接続されてい
る。尚、図1に図示はされていないが、各ステータポー
ル部14a、14b及び15a、15bにも同様にコイ
ルが巻回されており、これら各対のステータポール部に
巻回されるコイルは、直列に接続される。また、各コイ
ルは、後述する駆動回路23に接続されている。
【0012】本実施形態では、図2及び図3に示すよう
に、ステータ12を構成する各電磁鋼板の外周部(バッ
クヨークの一部の外周部分)に軸方向に屈曲された屈曲
部12aが形成されている。本実施形態では、図4に示
すように、ステータ12の軸長(積層厚)の半分のとこ
ろでステータポール部が不連続とならないように、屈曲
部12aの屈曲方向が反転されて積層されている。
に、ステータ12を構成する各電磁鋼板の外周部(バッ
クヨークの一部の外周部分)に軸方向に屈曲された屈曲
部12aが形成されている。本実施形態では、図4に示
すように、ステータ12の軸長(積層厚)の半分のとこ
ろでステータポール部が不連続とならないように、屈曲
部12aの屈曲方向が反転されて積層されている。
【0013】電磁鋼板の積層により形成されるロータ1
7は、その軸心に内孔を有し、該内孔内に、その両端に
て支持部材であるブラケット11a、11bに軸受2
4、25を介して回転可能に支持される出力軸18が圧
入固定されている。これにより、ロータ17は、ステー
タ12内を出力軸21と一体に回転可能となっている。
更に、ロータ17は、径方向外方に互いに逆方向に等間
隔に突出し且つ、軸方向に延びる2対のロータポール部
19a、19b;20a、20bを有している。これら
各ロータポール部19a、19b;20a、20bは、
図1に示されるように、ロータ17の回転に応じて、各
ステータポール部13a、13b;14a、14b;1
5a、15bに対向する際、両者間に隙間を保つ。
7は、その軸心に内孔を有し、該内孔内に、その両端に
て支持部材であるブラケット11a、11bに軸受2
4、25を介して回転可能に支持される出力軸18が圧
入固定されている。これにより、ロータ17は、ステー
タ12内を出力軸21と一体に回転可能となっている。
更に、ロータ17は、径方向外方に互いに逆方向に等間
隔に突出し且つ、軸方向に延びる2対のロータポール部
19a、19b;20a、20bを有している。これら
各ロータポール部19a、19b;20a、20bは、
図1に示されるように、ロータ17の回転に応じて、各
ステータポール部13a、13b;14a、14b;1
5a、15bに対向する際、両者間に隙間を保つ。
【0014】本実施形態では、図4に示すように、ブラ
ケット11a側のステータ12の屈曲部12aはブラケ
ット11a側に向けて軸方向に屈曲しており、ブラケッ
ト11b側のステータ12の屈曲部12aはブラケット
11b側に向けて屈曲している。ブラケット11a、1
1bには、夫々ステータ12の屈曲部12aに対応する
円錐面が形成されており、これらブラケット11a、1
1bの円錐面間にステータ12は挟持されている。これ
により、ステータ12は屈曲部12aによりブラケット
11a、11bに径方向内方に係止される。尚、ステー
タ12はブラケット11a、11b間に挟持された状態
にて軸方向に貫通する図示しない複数本の貫通ボルト等
により締め上げ固定される。
ケット11a側のステータ12の屈曲部12aはブラケ
ット11a側に向けて軸方向に屈曲しており、ブラケッ
ト11b側のステータ12の屈曲部12aはブラケット
11b側に向けて屈曲している。ブラケット11a、1
1bには、夫々ステータ12の屈曲部12aに対応する
円錐面が形成されており、これらブラケット11a、1
1bの円錐面間にステータ12は挟持されている。これ
により、ステータ12は屈曲部12aによりブラケット
11a、11bに径方向内方に係止される。尚、ステー
タ12はブラケット11a、11b間に挟持された状態
にて軸方向に貫通する図示しない複数本の貫通ボルト等
により締め上げ固定される。
【0015】出力軸18の端部には、ロータ20の回転
位置を検出するために、エンコーダ又はレゾルバ等から
成る周知の回転センサ21が配設されている。該回転セ
ンサ21は、コントローラ22に電気的に接続されてお
り、回転センサ21により検出されたロータ17の位置
信号及び角度信号は、コントローラ22に送られる。
位置を検出するために、エンコーダ又はレゾルバ等から
成る周知の回転センサ21が配設されている。該回転セ
ンサ21は、コントローラ22に電気的に接続されてお
り、回転センサ21により検出されたロータ17の位置
信号及び角度信号は、コントローラ22に送られる。
【0016】コントローラ22は、各ステータポール部
13a、13b;14a、14b;15a、15bに巻
回されるコイルが接続される駆動回路23に電気的に接
続されており、回転センサ21の位置信号及び角度信号
に応じて出力信号を駆動回路23に伝える。駆動回路2
3は、トランジスタ又はサイリスタのようなスイッチン
グ素子から成るインバーターにより構成されており、回
転センサ21により検出されたロータ17の位置信号及
び角度信号に応じたコントローラ22の出力信号に応
じ、各コイルへ電流をパルス状に供給する。
13a、13b;14a、14b;15a、15bに巻
回されるコイルが接続される駆動回路23に電気的に接
続されており、回転センサ21の位置信号及び角度信号
に応じて出力信号を駆動回路23に伝える。駆動回路2
3は、トランジスタ又はサイリスタのようなスイッチン
グ素子から成るインバーターにより構成されており、回
転センサ21により検出されたロータ17の位置信号及
び角度信号に応じたコントローラ22の出力信号に応
じ、各コイルへ電流をパルス状に供給する。
【0017】以上の構成から成る本実施形態の作用を説
明する。
明する。
【0018】回転センサ21により、2対のロータポー
ル部19a、19b;20a、20bの内の1つが、3
対のステータポール部13a、13b;14a、14
b;15a、15bの内の1つに対向し始める所定位置
にロータ17があることが検出されると、コントローラ
22は回転センサ21の検出信号に応じた出力信号を駆
動回路23に送る。コントローラ22の出力信号に応
じ、駆動回路23は、1対のロータポール部に対向し始
めている1対のステータポール部に巻回されたコイルへ
電流を供給する。これにより、同コイルが巻回されたス
テータポール部が磁化され、同ステータポール部間にそ
の間に位置するロータポール部を介して磁束が生じる。
この磁束によりステータポール部とロータポール部間に
吸引力が作用し、この吸引力の分力により、ロータ17
にロータポール部をステータポール部に対向させるよう
にトルクが作用する。
ル部19a、19b;20a、20bの内の1つが、3
対のステータポール部13a、13b;14a、14
b;15a、15bの内の1つに対向し始める所定位置
にロータ17があることが検出されると、コントローラ
22は回転センサ21の検出信号に応じた出力信号を駆
動回路23に送る。コントローラ22の出力信号に応
じ、駆動回路23は、1対のロータポール部に対向し始
めている1対のステータポール部に巻回されたコイルへ
電流を供給する。これにより、同コイルが巻回されたス
テータポール部が磁化され、同ステータポール部間にそ
の間に位置するロータポール部を介して磁束が生じる。
この磁束によりステータポール部とロータポール部間に
吸引力が作用し、この吸引力の分力により、ロータ17
にロータポール部をステータポール部に対向させるよう
にトルクが作用する。
【0019】このトルクによりロータ17が回転し、磁
化しているステータポール部に完全に対向する直前の所
定位置、換言すれば、上記トルクをロータ17に作用さ
せる上記分力が作用する最終有効位置にロータ17があ
ることが回転センサ21により検出されると、回転セン
サ21のこの検出信号に応じたコントローラ22の出力
信号によって、駆動回路23が磁化しているステータポ
ール部に巻回されているコイルへの電流供給を停止す
る。このように、1対のロータポール部が対向している
1対のステータポール部に巻回されているコイルへの電
流は、駆動回路23によりパルス状にスイッチオン及び
オフ(供給)され、上記した吸引力の作用により所定の
モータートルクが得られる。上記した一つのコイルへの
電流供給時におけるトルク、電流、吸引力の変化を図5
に示す。尚、上記した電流供給開始及び停止のタイミン
グは、回転数及びトルクの要求に応じて決められる。
化しているステータポール部に完全に対向する直前の所
定位置、換言すれば、上記トルクをロータ17に作用さ
せる上記分力が作用する最終有効位置にロータ17があ
ることが回転センサ21により検出されると、回転セン
サ21のこの検出信号に応じたコントローラ22の出力
信号によって、駆動回路23が磁化しているステータポ
ール部に巻回されているコイルへの電流供給を停止す
る。このように、1対のロータポール部が対向している
1対のステータポール部に巻回されているコイルへの電
流は、駆動回路23によりパルス状にスイッチオン及び
オフ(供給)され、上記した吸引力の作用により所定の
モータートルクが得られる。上記した一つのコイルへの
電流供給時におけるトルク、電流、吸引力の変化を図5
に示す。尚、上記した電流供給開始及び停止のタイミン
グは、回転数及びトルクの要求に応じて決められる。
【0020】一方、この径方向吸引力により、ロータポ
ール部に対向しているステータポール部が同ロータポー
ル部に引き付けられ、ステータ12が歪む。例えば、図
1において、ロータポール部19a、19bに対向して
いるステータポール部13a、13bは、コイル16へ
の電流供給により磁化され、ロータポール部19a、1
9bに引き付けられる。これにより、ステータ12が歪
む。そして、この吸引力が電流供給停止により消滅する
と、急激にステータ12の歪みが戻る。これにより、ス
テータ12の衝撃的な変動(振動)が、各対のステータ
ポール部13a、13b;14a、14b;15a、1
5bの磁化により周期的に生じる。上記したステータ1
2の歪は、ステータ12の剛性が、ブラケット11a、
11bに固定される軸方向両端部に比し中央部が低いこ
とから、対向するポール部間の隙間が均一で均等に径方
向吸引力が作用する場合には軸方向中央部が大きくな
る。
ール部に対向しているステータポール部が同ロータポー
ル部に引き付けられ、ステータ12が歪む。例えば、図
1において、ロータポール部19a、19bに対向して
いるステータポール部13a、13bは、コイル16へ
の電流供給により磁化され、ロータポール部19a、1
9bに引き付けられる。これにより、ステータ12が歪
む。そして、この吸引力が電流供給停止により消滅する
と、急激にステータ12の歪みが戻る。これにより、ス
テータ12の衝撃的な変動(振動)が、各対のステータ
ポール部13a、13b;14a、14b;15a、1
5bの磁化により周期的に生じる。上記したステータ1
2の歪は、ステータ12の剛性が、ブラケット11a、
11bに固定される軸方向両端部に比し中央部が低いこ
とから、対向するポール部間の隙間が均一で均等に径方
向吸引力が作用する場合には軸方向中央部が大きくな
る。
【0021】本実施形態においては、上記したように、
ステータ12は屈曲部12aによりブラケット11a、
11bに径方向内方に係止されている。これにより、ス
テータ12に作用する径方向吸引力の一部がブラケット
11a、11bにて受けられ、上記した径方向の吸引力
によるステータ12の最大歪、即ち、最大振動振幅(剛
性の低い軸方向中央部における)を小さくすることがで
き、重量増加することなく、また回転力を変化させるこ
となく、騒音が低減される。
ステータ12は屈曲部12aによりブラケット11a、
11bに径方向内方に係止されている。これにより、ス
テータ12に作用する径方向吸引力の一部がブラケット
11a、11bにて受けられ、上記した径方向の吸引力
によるステータ12の最大歪、即ち、最大振動振幅(剛
性の低い軸方向中央部における)を小さくすることがで
き、重量増加することなく、また回転力を変化させるこ
となく、騒音が低減される。
【0022】尚、ステータ12の屈曲部12aの曲げ角
度、曲げ範囲は、モータ出力、要求騒音値、ブラケット
11a、11bの剛性等に応じて適宜設定される。
度、曲げ範囲は、モータ出力、要求騒音値、ブラケット
11a、11bの剛性等に応じて適宜設定される。
【0023】また、本実施形態では、ステータ12の軸
長(積層厚)の半分のところでステータポール部が不連
続とならないように、屈曲部12aの屈曲方向が反転さ
れて積層されているが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、図6、図7に示す変形実施形態のよ
うに積層することは可能である。図6においては、ブラ
ケット211a、211bの径方向の剛性に応じて、屈
曲部212aの屈曲方向が互いに反転される電磁鋼板の
積層厚が変えられている。即ち、剛性の高いブラケット
211aに屈曲部212aを介して径方向に係止される
ステータ212の積層厚は、剛性の低いブラケット21
1b側に比し、大きくされている。これにより、ブラケ
ット211a、211bの剛性に応じて、径方向吸引力
の一部が分配されてブラケット211a、211bに受
けられ、ステータ212の最大振動振幅が適確に小さく
される。また、図7においては、屈曲部312aの屈曲
方向がステータ312の全長に渡り同一にされている。
長(積層厚)の半分のところでステータポール部が不連
続とならないように、屈曲部12aの屈曲方向が反転さ
れて積層されているが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、図6、図7に示す変形実施形態のよ
うに積層することは可能である。図6においては、ブラ
ケット211a、211bの径方向の剛性に応じて、屈
曲部212aの屈曲方向が互いに反転される電磁鋼板の
積層厚が変えられている。即ち、剛性の高いブラケット
211aに屈曲部212aを介して径方向に係止される
ステータ212の積層厚は、剛性の低いブラケット21
1b側に比し、大きくされている。これにより、ブラケ
ット211a、211bの剛性に応じて、径方向吸引力
の一部が分配されてブラケット211a、211bに受
けられ、ステータ212の最大振動振幅が適確に小さく
される。また、図7においては、屈曲部312aの屈曲
方向がステータ312の全長に渡り同一にされている。
【0024】また、上記した実施形態では、3対のステ
ータポール部を有するステータと、2対のロータポール
部を有するロータとを備えたスイッチドリラクタンスモ
ータに本発明を適用したが、6対のステータポール部を
有するステータと、4対のロータポール部を有するロー
タとを備えたスイッチドリラクタンスモータ等の他のタ
イプにも本発明を適用することは可能である。
ータポール部を有するステータと、2対のロータポール
部を有するロータとを備えたスイッチドリラクタンスモ
ータに本発明を適用したが、6対のステータポール部を
有するステータと、4対のロータポール部を有するロー
タとを備えたスイッチドリラクタンスモータ等の他のタ
イプにも本発明を適用することは可能である。
【0025】また、本実施形態では、ステータの外周に
ハウジングを有していない構成のスイッチドリラクタン
スモータに本発明を適用したが、その両端部にブラケッ
トが固定される10は円筒状のハウジングを有し、該ハ
ウジングの内孔内に、ステータがその外周部を焼きば
め、圧入又は、接着剤等により固定されたスイッチドリ
ラクタンスモータ等の他のタイプにも本発明を適用する
ことは可能である。
ハウジングを有していない構成のスイッチドリラクタン
スモータに本発明を適用したが、その両端部にブラケッ
トが固定される10は円筒状のハウジングを有し、該ハ
ウジングの内孔内に、ステータがその外周部を焼きば
め、圧入又は、接着剤等により固定されたスイッチドリ
ラクタンスモータ等の他のタイプにも本発明を適用する
ことは可能である。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、ステータ
に作用する径方向吸引力の一部を屈曲部を介して支持部
材で保持することができるので、重量増加することなく
且つ、回転力を変化させることなく、最大振動振幅を減
らし、騒音を低減できる。
に作用する径方向吸引力の一部を屈曲部を介して支持部
材で保持することができるので、重量増加することなく
且つ、回転力を変化させることなく、最大振動振幅を減
らし、騒音を低減できる。
【図1】本発明に従ったスイッチドリラクタンスモータ
の一実施形態の概略図である。
の一実施形態の概略図である。
【図2】図1に示す一実施形態のステータの電磁鋼板の
平面図である。
平面図である。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】図1に示す一実施形態の縦断面図である。
【図5】上記実施形態の一つのコイルへの電流供給時に
おけるトルク、電流、吸引力の変化を示すグラフであ
る。
おけるトルク、電流、吸引力の変化を示すグラフであ
る。
【図6】本発明に従ったスイッチドリラクタンスモータ
の変形実施形態の縦断面図である。
の変形実施形態の縦断面図である。
【図7】本発明に従ったスイッチドリラクタンスモータ
の別の変形実施形態の縦断面図である。
の別の変形実施形態の縦断面図である。
【図8】従来のスイッチドリラクタンスモータの横断面
図である。
図である。
【図9】従来のスイッチドリラクタンスモータの縦断面
図である。
図である。
10 スイッチドリラクタンスモータ 11a、11b ブラケット 12 ステータ 12a 屈曲部 13a、13b;14a、14b;15a、15b ス
テータポール部 16 コイル 17 ロータ 19a、19b;20a、20b ロータポール部
テータポール部 16 コイル 17 ロータ 19a、19b;20a、20b ロータポール部
Claims (3)
- 【請求項1】 電磁鋼板の積層により形成され、径方向
内方に互いに夫々対向するように突出し且つ、軸方向に
延びる複数個の対のステータポール部を有するステータ
と、該ステータ内に回転可能に配設されると共に、径方
向に突出して前記ステータポール部と所定の隙間を保ち
ながら対向可能で且つ、軸方向に延びる複数個のロータ
ポール部を有し、その軸方向両端にて支持部材に回転可
能に支承されるロータと、前記各対のステータポール部
に巻回される複数個のコイルとを備えてなるスイッチド
リラクタンスモータにおいて、前記ステータの外周部の
全周又は一部に軸方向に屈曲する屈曲部を設け、該屈曲
部を前記支持部材に径方向に係止したことを特徴とする
スイッチドリラクタンスモータ。 - 【請求項2】 前記屈曲部は、前記ステータの軸方向中
央部にてその屈曲方向を軸方向に反転されていることを
特徴とする請求項1に記載のスイッチドリラクタンスモ
ータ。 - 【請求項3】 2つの前記支持部材の径方向剛性に応じ
て、前記屈曲部の屈曲方向が互いに反転される前記電磁
鋼板の積層厚が変えられていることを特徴とする請求項
1に記載のスイッチドリラクタンスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10863597A JPH10304632A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | スイッチドリラクタンスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10863597A JPH10304632A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | スイッチドリラクタンスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10304632A true JPH10304632A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14489805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10863597A Pending JPH10304632A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | スイッチドリラクタンスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10304632A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102904354A (zh) * | 2011-07-26 | 2013-01-30 | 山洋电气株式会社 | 电气设备 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10863597A patent/JPH10304632A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102904354A (zh) * | 2011-07-26 | 2013-01-30 | 山洋电气株式会社 | 电气设备 |
JP2013027267A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Sanyo Denki Co Ltd | 電気機器 |
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