JPH038045Y2 - - Google Patents

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JPH038045Y2
JPH038045Y2 JP1984154338U JP15433884U JPH038045Y2 JP H038045 Y2 JPH038045 Y2 JP H038045Y2 JP 1984154338 U JP1984154338 U JP 1984154338U JP 15433884 U JP15433884 U JP 15433884U JP H038045 Y2 JPH038045 Y2 JP H038045Y2
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liner
rotating
frame
armature
field core
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JP1984154338U
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、フレームと界磁鉄心とからなる固定
子と回転電機子とからなる直流機及び回転電機子
形の同期機等の回転電機に関するものであり、特
にフレームと界磁鉄心との間に挿入されるライナ
ーに改良を施して、磁気振動と騒音を防止するも
のに係る。
〔従来技術〕
直流機及び回転電機子形の同期機等の回転電機
は、一般に、巻線を巻回した界磁鉄心をフレーム
にボルトを利用して固定し固定子を形成し、この
固定子の界磁鉄心の磁極片に対向して所定のエア
キヤツプを介して回転電機子を軸受ブラケツトで
軸支したものである。
この様な回転電機においては、その用途に応じ
て、磁極総数、毎極の有効磁束、電機子の並列回
路数、電機子電流、電機子の導体総数等を設定し
て所望の特性を得る様にしているが、設計値に従
つて現実に製作した回転電機であつても、試験を
した場合に、所望の性能が得られないことがあ
る。その場合、所望の性能が得られる様に試験結
果に応じてエアギヤツプを調整する作業が必要と
なる。
この調整作業として従来から一般に採用されて
いた方法は、第3図に示す様にボルト11によつ
て締付固定される界磁鉄心12とフレーム13と
の間に挿入されるライナー14と称する薄い磁性
材料よりなる板にて行われる。即ち、このライナ
ー14の材質、厚み、枚数を調節して、界磁鉄心
先端の磁極片11aと図示しない回転電機子外周
との間のエアギヤツプを調整することにより、磁
束を調整するものである。そして、この様に磁束
を調整すると、例えば直流電動機の場合はその速
度が磁束に反比例するので、設計値に適合した速
度特性を持つた電動機が得られる。
ところで、この様な回転電機には、電磁気的な
加振要因に基いて振動、騒音が生じる場合があ
る。
一般に電磁気的な加振要因は、回転電機子の回
転に伴つてエアギヤツプの磁気エネルギ変化を生
じさせるもので、それは主に次の内容のものであ
る。
(a) 回転電機子起磁力と固定子起磁力の相互緩衝
により空隙高周波。
(b) ポールアーク内における回転電機子スロツト
移動によつて生ずるパーミアンス変化。
(c) 脈動電流によるトルク変化。
等がある。この様な加振要因が界磁鉄心12部分
に加わると、従来の様な平板状の薄板から成るラ
イナーを挿入した界磁鉄心では、振動騒音が生じ
る。即ち、界磁鉄心12は、鋼板を打ち抜いたも
のを積層して成形されるが、この打ち抜き鋼板
は、界磁鉄心12の外半径をRm、フレームの内
半径をRf、ライナー調整代をtとした場合、界
磁鉄心の抜き板はRm+t=Rfとなる様に設計、
製作されてきた。
しかしながら、ライナー調整をする過程で調整
代がtより小さくなつた場合、ボルト11で界磁
鉄心12をフレームの締結すると、外径の小さな
界磁鉄心12の両側部がフレームにつかずギヤツ
プが生じる。その結果、同じ締付力で界磁鉄心1
2をフレームに締結しても、界磁鉄心12に加わ
る前記加振要因により、鉄心が振動することにな
る。その上、界磁鉄心12をフレーム13の内面
にボルト11で締め付け固定した場合、この界磁
鉄心がボルト11の直交方向(回転電機外周面方
向)にがた付くことを抑止する力は、ボルトの締
め付け力Fと、ボルト11から界磁鉄心12とフ
レーム13との接触点までの距離を乗じたモーメ
ントとして計算される。この場合、界磁鉄心12
とフレーム13内面とがその全面で接触している
場合、若しくは両者がその間に挿入したライナー
を介して全面で接触している場合には、この転倒
抑止モーメントは、締め付け力Fと界磁鉄心12
端部までの距離Lと1/2とを乗じたものとなる。
また、界磁鉄心は12は、鋼板を打ち抜いて積層
形成されているため、その表面に凹凸ができ易
く、その凹凸の位置がボルト11に近いと、転倒
抑止モーメントは、締付け力Fにボルトから凹凸
までの距離を乗じたものとなり、更に小さなもの
になる。その結果、従来の回転電機では、転倒抑
止モーメントが小さくなり易く、回転電機の運転
時に磁気振動が生じて騒音が発生し易い。
この様な電磁的、機械的要因によつて磁気振
動、騒音が生じ、騒音抑制の社会的要求と機械の
小型化を満足させることができない等の問題点が
あつた。
〔考案の解決しようとする問題点〕
本考案は、上記の問題点を解消するために提案
されたもので、ライナーの端部に突起を設けるこ
とにより、界磁鉄心とフレームとの接触点が必ず
ライナーの端部、即ちボルトから最も遠い位置に
来るようにして、転倒抑止モーメントを充分大き
く得ることができる回転電機を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決する為の手段〕
本考案による回転電機は、ライナーの両端に回
転電機の軸方向に伸びるの突起を設けたことによ
り、ボルトにて界磁鉄心中央とフレームとを締結
した際に、界磁鉄心の両側端部がライナー両端の
突起を介してフレームに密着し、ギヤツプが生じ
ない様にしたものである。
〔実施例〕
以下本考案による回転電機を直流電動機械に例
をとつて、その一実施例を図面を用いて具体的に
説明する。
第1図Aに示す様に、ボルト1にて、主極鉄心
2とフレーム3とが締結され、この主極鉄心2と
フレーム3との間にライナー4が挿入されてい
る。ライナー4の上面には、回転電機子の軸と平
行方向にその両端部に短冊状の軟鋼からなる薄い
板5が、スポツト溶接に取付けられている。な
お、この板5の平面形状は、第1図Bに示す様に
中央部分にボルト締結用の溝が設けられたU字形
状とされ、この溝の両側に軟鋼からなる薄い板5
が取付けられている。
この様な構造なので、ボルト1にてフレーム3
に主極鉄心2を締結すると、ライナー4の両端の
板5がフレーム3に密着する為、磁気振動、騒音
を効果的に防止できる。即ち、本考案は、上記の
ような特殊形状のライナーの使用により、界磁鉄
心外周面に凹凸が存在しても、ライナーが必ずそ
の端部でフレームと接触するので、ボルトと接触
点との距離を大きく採ることができ、その結果、
回転電機外周面方向に対する転倒抑止モーメント
を充分に確保して、磁気振動による騒音を防止す
ることが可能である。
なお、本考案は以上の実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、短冊状の突起の材質は、ステ
ンレス、真鍮、ケイ素鋼板ガラス積層板やゴム等
のクツシヨン材等が可能であり、またその取付方
法も、実施例と同様に別部材を用い、これを接着
材にてライナーに貼り付ける方法が可能であるの
に加えて、ライナーの両端を折返して突起を形成
してもよい。また、第2図に示す様に、プレス等
によりライナーの回転電機子の軸と平行方向に両
端部に突起として凸部6を形成してもよいこと
は、自明である。
〔考案の効果〕
以上説明した様に本考案による回転電機は、ラ
イナーの回転電機子の軸と平行方向に上面の両端
部に突起を設けるという簡単な構成で、磁気振
動、騒音を防止でき、その効果は極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Cは本考案による回転電機の一実施
例を示す図で、第1図Aはライナーを挿入した固
定子鉄心を示す断面図、第1図B,Cはライナー
の回転電機子の軸と平行方向に上面の両端部に短
冊状の板5を取付けた場合の平面図と側面図、第
2図A,Bはライナーの回転電機子の軸と平行方
向に上面の両端部にプレス等により突起として凸
部を形成した場合の平面図と側面図、第3図は従
来の回転電機の固定子鉄心を示す断面図である。 1,11……ボルト、2,12……主極鉄心、
3,13……フレーム、4,14……ライナー、
5……軟鋼からなる薄い板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) フレームと、このフレームに界磁巻線を巻回
    した界磁鉄心とをボルトで締付けて成る固定子
    と、この固定子内部に挿入され且つ電機子巻線
    が巻回された回転電機子と、この回転電機子を
    軸支する軸受と、前記固定子を形成するフレー
    ムと界磁鉄心との間に挿入され磁束を調整する
    ライナーとよりなる回転電機において、 前記ライナーの回転電機子の軸と平行方向に
    両端に短冊状の突起を設けたことを特徴とする
    回転電機。 (2) 短冊状の突起が、別部材を溶接、接着するこ
    とで形成されている実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の回転電機。 (3) 短冊状の突起が、ライナーの両端を折返すこ
    とで形成されている実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の回転電機。 (4) 短冊状の突起がプレスにより形成された凸部
    である実用新案登録請求の範囲第1項記載の回
    転電機。
JP1984154338U 1984-10-15 1984-10-15 Expired JPH038045Y2 (ja)

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JP1984154338U JPH038045Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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JP1984154338U JPH038045Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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JPS6172048U JPS6172048U (ja) 1986-05-16
JPH038045Y2 true JPH038045Y2 (ja) 1991-02-27

Family

ID=30712336

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JP1984154338U Expired JPH038045Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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Publication number Publication date
JPS6172048U (ja) 1986-05-16

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