JP5959427B2 - 燃料ポンプおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ポンプ用モータを内蔵した燃料ポンプおよび燃料ポンプの製造方法に関するものである。
モータによりポンプ部を駆動する燃料ポンプが知られている。このような燃料ポンプはポンプ用モータの駆動力でインペラを回転させ、燃料タンクから燃料を取り込み、昇圧させて吐出する機能を持つ(特許文献1参照)。
ポンプ用モータの種類により駆動回路は異なるが、ブラシモータであればバッテリなどのDC電源を直接モータに接続して駆動し、ブラシレスモータであればDC電源に接続された駆動回路により駆動される。小型化を図るため従来のブラシモータに代えてブラシレスモータの適用が検討されている。
ブラシレスモータでは駆動回路が必要であるが、一般に燃料ポンプは安価であるため駆動回路における調整機能など省くことができるものは省いて、コストダウンをはかる必要がある。
また、ポンプ定格運転時にモータはポンプのインペラを定格トルクにより定格回転させている。この定格トルク、回転数は主にインペラ特性で決まるため、これにモータ特性を合わせる必要がある。すなわちDC電源をONしたとき、モータはこの定格トルクを発生し、定格回転で回転する必要があり、言い換えるとこの動作点がポンプ用モータの回転数−トルク特性(N−Tカーブ)上にある必要がある。
一方、一般的なモータにおいて、巻線の巻回作業を効率化するため、固定子鉄心のスロットに巻線を挿入した後に、追加極歯をコイルエンドに差し込むようにしたもの(特許文献2参照)、また、磁気抵抗の増加を抑えるため、ステータコアのスロット部にコイルを巻回した後に、ステータコアの軸方向両端付近部に電磁鋼板が複数に分割されたコアを組み付けてステータを構成するようにしたもの(特許文献3参照)が知られている。
特開2007−187145号公報 特開2002−315251号公報 特開平10−304608号公報
ブラシレスモータのステータにはコイルが設けられているが、その銅線の巻数は自然数回となるため、一般にはモータの回転数−トルク特性(N−Tカーブ)上に動作点がうまく載るような巻数選択ができない場合がある。
また、巻線時のテンションによる銅線伸びに起因するコイル抵抗のばらつき、各部品の寸法公差、組付け公差による同軸ずれによる機械損ばらつき、インペラの入るポンプ室の寸法公差に起因したインペラ特性ばらつきなどがあるため、一定量の吐出量を得るためのインペラ動作点がばらついてしまい、実際には吐出量とそのときの電源電流がばらつく。吐出量が定格以上ある場合、吐出量は問題ないが、必要以上に電源電流が流れて電力を消費してしまうという問題があった。電流を調整して吐出量を定格値にすればいいが、そのような機構は設けられていない。
また、固定子鉄心のスロットに巻線を挿入した後に、追加極歯をコイルエンドに差し込むようにするもの、ステータコアのスロット部にコイルを巻回した後に、ステータコアの軸方向両端付近部に電磁鋼板が複数に分割されたコアを組み付けてステータを構成するものは、モータ組み立て後に特性を計測して分解することは行われない。さらにこのようなモータを燃料ポンプに使用した場合、燃料がポンプ外部に漏れる恐れがある。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、ポンプ用モータの特性をインペラ動作点での駆動に適したものにポンプ作製後に修正し、電源電流を小さくするようにした燃料ポンプおよびその製造方法を得ることを目的としている。
この発明に係わる燃料ポンプは、ステータコアおよび補助コアを有するステータと、ステータおよび補助コアに対向するロータとを具備するポンプ用モータを備え、補助コアは、第1の補助コアと第1の補助コアに連接される第2の補助コアとからなり、第2の補助コアにおける軸方向に垂直な断面形状は、ステータコアにおける軸方向に垂直な断面形状の一部と同一であり、ステータにおける第1の補助コアの端部側位置には、ステータの内径側または外径側に第1の補助コアを挿入可能な大きさの穴が形成されているものである
この発明に係わる燃料ポンプの製造方法は、燃料ポンプの作製後に燃料を流してポンプ特性を測定し、ポンプ内部に設置されたポンプ用モータの回転数−トルク特性のモータ動作点を調整する必要がある場合、燃料ポンプからポンプ室とポンプ用モータのロータを取り外して、ポンプ用モータのステータコアに補助コアを追加で設置するようにしたものである。
また、回転数−トルク特性のモータ動作点を調整する必要がある場合、ポンプ用モータのハウジングに設けた穴からポンプ用モータのステータコアに補助コアを追加で設置するようにしたものである。
この発明によれば、燃料ポンプの作製後に、ポンプ用モータの回転数−トルク特性を移動させることで、ポンプ動作点は回転数が落ちた点へと移動し、吐出量を定格値に合わせることができる。同時に電源電流量も小さくなり消費電力を抑えることができる。
この発明の実施の形態1による燃料ポンプを示す断面図である。 この発明の実施の形態1による燃料ポンプの要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による燃料ポンプのステータコアを示す正面図である。 この発明の実施の形態1による調整前後のポンプ用モータの回転数―トルク特性図である。 この発明の実施の形態2による燃料ポンプの補助コアを示す正面図である。 この発明の実施の形態3による燃料ポンプの補助コアを示す正面図である。 この発明の実施の形態4による燃料ポンプの要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態5による燃料ポンプの要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態5による燃料ポンプの補助コアを示す正面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1における燃料ポンプを図1〜図4に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1による燃料ポンプを示す断面図、図2は燃料ポンプの要部を拡大して示す断面図、図3はステータコアおよびその補助コアを示す正面図、図4は調整前後のポンプ用モータの回転数―トルク特性を示す図である。
図1および図2において、ハウジング1の内側にロータ11とステータ12からなるポンプ用モータ10と、インペラ21とポンプカバーA22とポンプカバーB23からなるポンプ室20が配置され、燃料ポンプ100を構成している。ポンプ用モータ10によりインペラ21が回転することで燃料は流入口31からポンプ室20に入り、ポンプ用モータ10のエアギャップ13を通り、吐出口32から吐出される。このとき燃料はポンプ室20で加圧され所望の圧力になる。
ポンプ用モータ10のロータ11とステータ12はエアギャップ13を確保して配置されているが、ロータ11はシャフト14に磁石15が設置された表面磁石型(PM)で、シャフト14は軸受け部16によりポンプ室20と樹脂部材33に固定されている。
ロータ11のスロットコンビは8極12スロットである。もちろん他のスロットコンビでもよい。磁石15は円筒形フェライト磁石で、8極に極異方性着磁されている。磁石15の材料はネオジム焼結磁石、プラスチック磁石など他の材料でもよく、形状はセグメント形などの他の形でもよく、ポンプ用モータ形式も埋め込み磁石型(IPM)でもよい。磁石配向方向はラジアル方向、パラレル方向でもよいが、表面磁石型ではバックヨークが必要となる。
ステータ12は電磁鋼板を積層して作製したステータコア17のティース部にインシュレータ18を介してコイル19が配置されている。ステータコア17の材料としては電磁鋼板の代わりに圧粉鉄心などの他の磁性体を使用してもよい。ステータコア17のティース部に配置された12個のコイル19は、直列Y結線(△結線、Y△混合結線でも可)で接続され、U相、V相、W相の各端子は引出しターミナル34に接続されてポンプ外部に出されている。この引出しターミナル34には図示してない駆動回路が接続され、ポンプ用モータ10を駆動する。
ステータコア17、インシュレータ18、コイル19は一括してモールド処理された結果、樹脂部材33で囲まれている。図1ではステータコア17のロータ11への対向面は電磁鋼板が露出しているが、樹脂部材33で覆って完全に埋め込んでもよい。ポンプ用モータ10の動作点を修正するための補助コアは補助コアA41、補助コアB42の2つの部分からなり、図2に示すようにステータコア17の軸方向の一端(図では下側)に配置されるが、モールド時には既存のステータコア17と一緒に補助コアB42のみが配置されている。
即ち、補助コアA41の配置場所には、モールド前は補助コアA41の代わりに治具を配置し(図示せず)、モールド後に取り外すことで補助コアA41の挿入口43を形成し、補助コアA41が後で追加できるように設置場所を作製しておく。
補助コアA41、補助コアB42の材料としては、ステータコア17と同じ電磁鋼板か、同じ電磁鋼板でも特性の異なるもの、例えば、ステータコア17が35H300で、補助コア41、42が35H1200、或いは補助コア41、42の材料は既存のステータコア17の材料と異なるSPCCなどの金属板、圧粉鉄心材料でもよい。
補助コア41、42の軸方向の位置は、燃料漏れ経路が長くなるポンプ用モータ10の三相線取り出し部となる引出しターミナル34と反対側が望ましく、組立工程を考えるとポンプ用モータ10のロータ11を差し込む側に近い端の方がよい。
図3にステータコア17、補助コアA41、補助コアB42の形状、およびそれらの軸方向から見た配置関係を示し、図3(a)はステータコア17の全体構成、図3(e)は補助コアA41の1ティース分の構成、図3(d)は補助コアB42の一部の構成、図3(c)はステータコア17の一部の構成、図3(b)は補助コアA41と補助コアB42を組み合わせ、ステータコア17に重ねた構成をそれぞれ示している。
図3から明らかなように、補助コアA41(図3(e))はステータコア17のティース部と、補助コアB42(図3(d))はステータコア17のコアバック部と同一形状である。補助コアB42に12個の補助コアA41を組合わせると、ステータコア17(図3(a))相当の形状となる。
ただし、図3(b)に示すように、補助コア41、42の内径R1は既存のステータコア17の内径R2よりも大きくなっていることのみ異なり、この内径の違いによりコイル19の鎖交磁束を調整し、ポンプ用モータ10の特性(回転数−トルク特性)を調整する。
図3ではおおまかにいって、補助コアA41はコアのティース部分、補助コアBはコアのコアバック部分となっているが、その分け方に制限はないため、例えば補助コアA41はティース先端のつば部分のみ、補助コアB42はコアバックティース部分となるような分け方も可能である。
ポンプ室20は、樹脂製インペラ21を金属製ポンプカバーA22とポンプカバーB23で挟んだ構造で、ポンプカバーA22とインペラ21の隙間、ポンプカバーB23とインペラ21の隙間は7μm程度と非常に狭い。このため、ポンプカバーA22、ポンプカバーB23、インペラ21の作製公差によりポンプ特性が大きく変化することになる。また、樹脂製インペラ21は燃料を流すことにより膨潤して寸法が変化するため制御が難しい。
このため、インペラ21は膨潤しない金属材料を使用する、表面をメッキなどで金属薄膜でコートして膨潤を防ぐなどの対策も取られている。インペラ21は下側の軸受け部16を経て突き出したシャフト14の先端に形成されたDカット部分(シャフト先端部の断面が文字のDのように円の一部が欠けた形状)に嵌まっており、ポンプ用モータ10でインペラ21を回転させる。
また、ポンプ外部への燃料漏れはインシュレータ18やステータコア17とモールドの樹脂部材33との接触面、引出しターミナル34とモールドの樹脂部材33との接触面を介して起こる。
ここでは補助コアA41をポンプ作製後(モールド樹脂硬化後)に設置するため、補助コアA41とモールドの樹脂部材33との接触面は隙間が大きくなり漏れやすいことが考えられるが、補助コアA41の周囲をモールドの樹脂部材33で囲んでいるため、外部へのパスは存在しない。従って補助コアA41の接触面を介して燃料が漏れることなく、ポンプ用モータ10の回転数−トルク特性を修正でき、吐出量を定格値に合わせることができる。
燃料ポンプ100の組立は、ハウジング1の中にモールドの樹脂部材33により設置されたステータ12が設置されたものに、下から軸受け部16を形成し、ロータ11を取り付ける。その後、ポンプ室20の軸受け部16にシャフト14を通すとともにハウジング1にはめ込んで完成である。
このようにして組み立てた燃料ポンプ作製後に、燃料ポンプ10に燃料を流してポンプ特性を取得する。定格燃圧で定格電圧により駆動時、吐出量が定格を越えている場合(回転数−トルク特性のモータ動作点を調整する必要がある場合)は、その超過分より設置する補助コアA41の内径を有限要素法(FEM=Finite Element Method)にて計算して決定する。以下に計算方法を述べる。
ポンプ用モータ10の回転数−トルク特性は、ロータ11とステータ12のモデルを作成してFEMにより計算できるが、これを用いて補助コア41、42の有無による回転数−トルク特性の違い、さらに補助コアA41の内径を変えた場合の特性をいくつか計算する。これらのうちインペラ21の回転数−トルク特性との交点である動作点が所望の回転数になる内径を採用する。
以上のように燃料ポンプ100作製後にポンプ特性を計測し、調整の必要があれば、燃料ポンプ100からポンプ室20およびポンプ用モータ10のロータ11を取り外し、補助コアA41の挿入口43から所定の補助コアA41を挿入してステータコア17に追加で設置する。その後、再度燃料ポンプ100を組み立てて、ポンプ用モータ10の回転数−トルク特性の修正が完了する。
このように行うことで、ポンプ用モータ10のステータコア17に外部への燃料漏れ無しに燃料ポンプ作製後に所望の補助コアA41を設置できる。
図4に補助コア41、42の追加前後のポンプ用モータ10の回転数−トルク特性の変化を示す。図4に示すように、ポンプ用モータ10の回転数−トルク特性は、調整前である実線のT=a*N+bから調整後は点線のT=a’*N+b’(Nは回転数、Tはトルク、a、bは定数)に変化する。
ポンプ用モータ10の回転数−トルク特性は、ポンプ用モータ10の構造、駆動回路、電源電圧が決まると一意に決定する。これらの要因は、従来はポンプ作製後には固定されているので特性ばらつきにより吐出量が定格以上となった場合、回転数−トルク特性上の高回転側に動作点が移動している。この発明ではポンプ用モータ10の構造を再調整することで、この回転数−トルク特性を移動させるようにしている。
以上のようにこの発明の燃料ポンプ100は、ポンプ作製後に所望の補助コアA41を設置することで、ポンプのインペラの動作点(動作するトルク、回転数)に合うようにポンプ用モータの回転数−トルク特性を修正するもので、ポンプ構成要素の寸法、特性のばらつきにより移動したポンプ動作点にポンプ用モータの動作点を合わせることができ、燃料の吐出量を定格値に合わせることができる。
また、補助コアA41の周囲がモールドの樹脂部材33で囲まれているため、ポンプにより移動される流体の燃料が、補助コアA41とモールドの樹脂部材33の接触面を通ってポンプ外部に漏れることを防ぐことができる。
なお、ポンプ用モータ10の動作点の調整に関与しない補助コアB42を既存ステータコア17に設置し、関与する部分のみ補助コアA41を追加で設置することで設置作業が容易になる。
また、追加設置する補助コアA41の内径を既存のステータコア17の内径よりも大きくし、その度合いによりポンプ用モータ10の実効的なギャップ長を変えることができるため、ポンプ用モータ10の動作点を容易に調整できる。
追加設置する補助コアA41は、モータ三相線取り出し部と反対側の軸方向端に設置することにより、補助コアA41設置時に既存コアとモールド接触面隙間が大きくなった場合でも接触面を介した外部への燃料もれのパス長が長くなるため燃料漏れを抑制できる。
また、追加設置する補助コアA41は、ポンプ用モータ10のロータを差し込む側に近い端に設置することにより、補助コア設置場所がロータ差し込み穴の開口面に近く、作業スペースが確保しやすいため、補助コアA41の設置が簡単になり、作業時間を短縮し、設置精度を向上できる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2における燃料ポンプを図5に基づいて説明する。図5はこの発明の実施の形態2による燃料ポンプの補助コアA41の正面図を示す。
実施の形態1の補助コアA41の内径R1はステータコア17の内径R2よりも大きくしたものであったが、図5に示す実施の形態2の補助コアA41は内径側にダミースロット44を備えている。その他の燃料ポンプ100の構成は実施の形態1と同じである。
この場合の実効的な補助コアA41の内径はステータコア17の内径とダミースロット44の底との間に位置し、ダミースロット44の幅にも依存している。実施の形態1の場合と同様に、ポンプ用モータ10の回転数−トルク特性の測定結果からFEM算で求められた内径になるようにダミースロット44を設計することで同様な効果が得られる。
具体的にはダミースロット44を備えた補助コアA41を用いた回転数−トルク特性を直接FEM計算し、実施の形態1と同様にダミースロット形状を決定する。さらにダミースロット44以外の部分はステータコア17と同一内径となっているため、補助コアA41を設置するとき、この同一内径で位置合わせすることで設置位置合わせが容易になる。
また、ダミースロット44の数に制限はないため、コギング、トルクリプルを低減するように設計することも可能である。
この構成により、設置する補助コアA41のダミースロット44の大きさを任意に設定することでモータの実効的なギャップ長を変えることができるため、モータ動作点の調整をでき、かつ内径部分で既存コアと合わせることで設置精度を高めることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3における燃料ポンプを図6に基づいて説明する。図6はこの発明の実施の形態3による燃料ポンプの補助コアの正面図を示す。
図6(a)はステータコア17、補助コアA41、補助コアB42を配置した場合の軸方向からの位置関係を示している。図6(b)は補助コアB42の一部(1/12)を示しており、中央部には補助コアA41を嵌め込む楔状の穴47が配置されている。図6(c)は補助コアA41を示しており、内径側と反対側の端が楔形状48となっている。
既存のステータコア17に設置してある補助コアB42の楔状の穴47の部分に、追加設置する補助コアA41の楔形状48の部分を嵌め込むことにより、補助コアB42と補助コアA41との接続部が楔形状になっているため、一度嵌めると抜けにくく、設置後の補助コアA41の外れなどを防止できる。その他の燃料ポンプ100の構成は実施の形態1と同じである。
このような構成により、追加設置した補助コアが既存の補助コアに強固に固定できるため、補助コア設置後のポンプ使用時に追加補助コアが外れ難くなる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4における燃料ポンプを図7に基づいて説明する。図7はこの発明の実施の形態4による燃料ポンプの要部の断面図を示す。
実施の形態4においても実施の形態1と同様の補助コアA41、B42が設置されている。同時にポンプ用モータ10のロータ11の磁石15、シャフト14も図示されているが、磁石15の軸方向長さがステータコア17よりも長く、オーバーハングしている。
オーバーハングした分の長さは、補助コアA41の厚さAを含めた長さよりも寸法Bだけ長くなるように設定されている。こうすることにより、補助コアA41を設置した場合でも、ロータ11の軸方向の軸ずれが起こっても補助コアの効果は失われない。
このように、追加設置する補助コアA41の厚み分以上にポンプ用モータ10のロータ磁石15をオーバーヘッドさせることにより、補助コアA41を設置した場合にロータ11の軸方向位置ずれが発生してもステータ内周面の対向にロータ外周面が位置できるためポンプ用モータ特性を一定にできる。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5における燃料ポンプを図8および図9に基づいて説明する。図8は実施の形態5による燃料ポンプの要部の断面図を、図9は補助コアの正面図を示す。
実施の形態5の燃料ポンプは、図8に示すように、ポンプ用モータ10のハウジング1に穴5を設け、追加設置する補助コアA41がポンプ外部から穴5を通じて設置できるにようにしたものである。
補助コアは今まで説明した実施の形態とは異なり、補助コアA41は図9(d)に示すように補助コア挿入口となる穴5の幅より狭い一定幅となっており、ロータ11側の先端がつば無し形状となっている。また、補助コアB42は図9(c)に示すようにティース上部で12個に分割されていて、その分割された補助コアB42の隙間に補助コアA41が挿入されるようになっている。
図9(b)は既存のステータコア17を示し、図9(a)はステータコア17、補助コアA41、補助コアB42を配置した場合の軸方向からの位置関係を示している。
補助コアB42は既存のステータコア17と共にモールドの樹脂部材33で一体にされてステータ12を構成している。その場合、ハウジング1に空けてある穴5に対応する個所の補助コアA41が配置される場所には、モールド前は補助コアA41の代わりに治具を配置し、モールド後に取り外すことで補助コアA41の配置個所を形成し、補助コアA41が後で追加できるようにしている。
燃料ポンプ100作製後に燃料を流してポンプ特性を計測し、ポンプ内部に設置されたポンプ用モータ10の回転数−トルク特性のモータ動作点を調整する必要があれば、ハウジング1に空けてある穴5から所定の補助コアA41をポンプ用モータ10の内部へ挿入してステータコア17に追加で設置する。こうしてポンプ用モータ10の回転数−トルク特性の修正が完了する。
このように補助コアA41を燃料ポンプ100の外側から設置できるようにすることで補助コア設置の際の作業スペースが広くなり、補助コアの設置がし易くなるため、設置作業時間を短縮し、設置精度を向上できる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1:ハウジング、5:ハウジングの穴、 10:ポンプ用モータ、
11:ロータ、 12:ステータ、 13:エアギャップ、
14:シャフト、 15:磁石、 16:軸受け部、 17:ステータコア、
18:インシュレータ、 19:コイル、 20:ポンプ室、
21:インペラ、 22:ポンプカバーA、 23:ポンプカバーB、
31:流入口、 32:吐出口、 33:樹脂部材、 34:ターミナル、
41:補助コアA、 42:補助コアB、 43:補助コア挿入口、
44:ダミースロット、 47:楔状穴、 48:楔、
100:燃料ポンプ。

Claims (13)

  1. ステータコアおよび補助コアを有するステータと、前記ステータコアおよび前記補助コアに対向するロータとを具備するポンプ用モータを備え、前記補助コアは、第1の補助コアと前記第1の補助コアに連接される第2の補助コアとからなり、前記第2の補助コアにおける軸方向に垂直な断面形状は、前記ステータコアにおける軸方向に垂直な断面形状の一部と同一であり、前記ステータにおける前記第1の補助コアの端部側位置には、前記ステータの内径側または外径側に前記第1の補助コアを挿入可能な大きさの穴が形成されている燃料ポンプ。
  2. 前記補助コアの周囲の一部樹脂部材で囲まれていることを特徴とした請求項1に記載の燃料ポンプ。
  3. 前記補助コアは、前記ステータコアの軸方向端に設置されていることを特徴とした請求項1または請求項2に記載の燃料ポンプ。
  4. 前記第1の補助コアの内径が前記ステータコアの内径より大きいことを特徴とした請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  5. 前記第1の補助コアの材料が前記ステータコアの材料と異なることを特徴とした請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  6. 前記第1の補助コアの内周側にダミースロットが設けてあることを特徴とした請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  7. 前記第1の補助コアと前記第2の補助コアとの接続部が楔形になっていることを特徴とした請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  8. 前記第1の補助コアの厚み分以上に前記ポンプ用モータの前記ロータ磁石がオーバーヘッドしている請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  9. 前記第1の補助コアは前記ポンプ用モータの三相線取り出し部と反対側の軸方向端に設置してあることを特徴とした請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  10. 前記第1の補助コアは前記ポンプ用モータの前記ロータを差し込む側に設置してあることを特徴とした請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  11. 前記ポンプ用モータのハウジングにおける前記第1の補助コアと同じ軸方向位置前記第1の補助コアを挿入可能な大きさの設けられている請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の燃料ポンプ。
  12. 燃料ポンプの作製後に燃料を流してポンプ特性を測定し、ポンプ内部に設置されたポンプ用モータの回転数−トルク特性のモータ動作点を調整する必要がある場合、前記燃料ポンプからポンプ室と前記ポンプ用モータのロータを取り外して、前記ポンプ用モータのステータコアに補助コアを追加で設置するようにした燃料ポンプの製造方法。
  13. 燃料ポンプの作製後に燃料を流してポンプ特性を測定し、ポンプ内部に設置されたポンプ用モータの回転数−トルク特性のモータ動作点を調整する必要がある場合、前記ポンプ用モータのハウジングに設けた穴から前記ポンプ用モータのステータコアに補助コアを追加で設置するようにした燃料ポンプの製造方法。
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