JPWO2003065549A1 - アキシャルギャップ電動機 - Google Patents
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Abstract
アキシャルギャップ電動機は、ベース(10)と、シャフト(14)と、ステータフレーム(12)と、複数の電磁石ユニット(19)と、ベアリング(11A,11B)と、ステータフレーム(12)に所定の距離を存するロータフレーム(13)と、前記電磁石ユニット(19)と所定のアキシャルギャップを介して対向する複数の永久磁石ユニット(18)と、ロータリエンコーダ(17)と、このロータリエンコーダ(17)の出力に基づき電磁石ユニット(19)の磁極と永久磁石ユニット(18)の磁極とが略対向する位置から永久磁石ユニット(18)が所定角度に至ったことを検出し、該検出角度から例えば20°だけ、電磁石ユニット(19)の磁極と永久磁石ユニット(18)の磁極とが電磁反発するように電磁石ユニット(19)に励磁電流を供給する駆動ユニット(22)とを具備し、電磁石ユニット(19)の磁極中心を通る磁場中心線と、永久磁石ユニット(18)の磁極中心を通る磁場中心線とが所定角度で交差している。
Description
技術分野
本発明は、ステータにアキシャルギャップを介して設けられたロータを、電磁反発力を利用して回転させるアキシャルギャップ電動機に関する。
背景技術
アキシャル方向にギャップが存在するアキシャルギャップ電動機が知られている。
また、このようなアキシャルギャップ電動機には、永久磁石ユニットを用い且つブラシレスで構成したものが多く製作されるようになってきている。
かかる電動機は、永久磁石ユニットを用いることで省エネルギーを達成し、ブラシレスを採用することでメンテナンスフリーを実現している。
このような電動機において、一般に、回転トルクは、ロータとステータとの間で生成される回転磁界で得るものが多い。このため、永久磁石ユニットを用いて省エネルギーを図ったとしても、回転磁界を生成する必要がある。このため、この回転磁界の生成に要するエネルギーの節減が、電動機としての省エネルギーの達成のキーとなっている。
発明の開示
本発明の目的は、省エネルギーを達成し得るアキシャルギャップ電動機を提供することにある。
上記目的は、次のようなアキシャルギャップ電動機により達成される。本発明は、ステータフレームと、
このステータフレームに配置された複数の電磁石ユニットと、
前記ステータフレームと所定の距離を存して設けられたロータフレームと、
このロータフレームに設けられるものであって、前記電磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して対向し、且つ、ラジアル方向に見たとき、前記電磁石ユニットの磁場中心線と所定角度で交差する磁場中心線を有する複数の永久磁石ユニットと、
前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとの相対位置を検出するセンサユニットと、
このセンサユニットの出力に基づき、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至ったことを検出し、該検出角度から所定角度だけ、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する駆動ユニットと
を具備するアキシャルギャップ電動機、である。
本発明によれば、電磁石ユニットの磁場中心線と永久磁石ユニットの磁場中心線とが所定角度で交差するように、電磁石ユニット及び永久磁石ユニットを配置して、電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至り、該角度から所定角度だけ電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように電磁石ユニットに励磁電流を供給することで、永久磁石ユニット及びロータフレームを回転させることができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記駆動ユニットは、θ11+θ12+θ13=360°/ロータ極数としたとき、前記θ11は前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとが接近した状態における前記励磁電流の非供給期間、前記θ12は前記励磁電流の供給期間であって、前記電磁石ユニットの磁場と前記永久磁石ユニットの磁場とが反発するように設定されている、前記θ13は前記励磁電流の非供給期間となるように、前記検出ユニットの出力に基づき前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する手段を具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記駆動ユニットは、θ21+θ22+θ23+θ24=360°/ロータ極数としたとき、前記θ21は前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとが接近した状態における前記励磁電流の非供給期間、前記θ22は前記励磁電流の供給期間であって電磁反発する期間、前記θ23は前記励磁電流の非供給期間、前記θ24は前記励磁電流の供給期間であって電磁吸引する期間となるように、前記検出ユニットの出力に基づき前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する手段を具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は磁極面を有し、該磁極面はアキシャル方向を向くように設定される得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、周方向に沿って、等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてステータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、ラジアル方向に沿って、1段又は2段以上にてステータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、I字形状コア及びU字形状コアのうち少なくとも一方と、該コアに巻かれるコイルとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットが配置されるギャップを有するC字形状のヨークと、このヨークの両端部それぞれに巻かれるコイルとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの一側に配置される複数のC字形状のヨークと、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの他側に配置される複数のC字形状のヨークと、これらヨークの両端部それぞれに巻かれるコイルとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの一側に配置され且つ端部が前記ロータフレームの永久磁石ユニットを臨む第1のヨークと、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの他側に配置され且つ端部が前記ロータフレームの永久磁石ユニットを臨む第2のヨークとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記ロータフレームは、前記ステータフレームに臨む壁面と、該壁面のラジアル方向に沿って形成され且つ前記永久磁石ユニットを配置する複数の溝とを有することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は磁極面を有し、該磁極面はアキシャル方向を向くように設定され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてロータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ1段又は2段以上にてロータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う一の壁面と他の壁面とに夫々配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う一の壁面に配置される第1の永久磁石片と、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う他の壁面に配置される第2の永久磁石片と、前記第1の永久磁石片と前記第2の永久磁石片との間に配置される第3の永久磁石片とを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々が設けられる前記ロータフレームは、少なくとも一部がチタン製である。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ステータフレームにおける前記ロータフレームと反対側に、所定の距離を存して設けられる別のロータフレームと、該ロータフレームに前記永久磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して設けられる複数の電磁石ユニットとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ロータフレームに連結されるシャフトと、
このシャフトを支持するベアリングと、
このベアリングが設けられるベースとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ロータフレームに配置されるフライホイールを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ロータフレームと前記シャフトとを一体及び分離する機構を具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記シャフトの回転を変速する変速ギヤを具備することができる。
発明を実施するための最良の態様
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るアキシャルギャップ電動機の一実施形態を示す断面図である。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、図1に示すように、ステータとロータとがアキシャルギャップを介して対向配置されており、ロータ側の永久磁石の磁極に、同極のステータ側の電磁石を作用させて電磁反発力を発生させ、この電磁反発力によりロータと、シャフトとを回転させる電動機である。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、シャフト14と、ベース10に設けられたステータフレーム12と、このステータフレーム12に配置された複数の電磁石ユニット19と、シャフト14及びベース10に設けられたベアリング11A,11Bと、ステータフレーム12に対向しつつ回転するように、シャフト14のアキシャル方向300の中間部に設けられたロータフレーム13と、このロータフレーム13に設けられた複数の永久磁石ユニット18とを有する。ここに、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とは、所定のアキシャルギャップを介して対向している。
また本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、電磁石ユニット19と永久磁石ユニット18との相対位置を検出するロータリエンコーダ17と、このロータリエンコーダ17の出力に基づき電磁石ユニット19に励磁電流を供給する駆動ユニット22とを具備する。
かかる構成の下、ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線と、ロータ側の永久磁石ユニット18の磁極中心を通る磁場中心線とが例えば50度で交差している。
以下、図1乃至図4を参照して本実施形態のアキシャルギャップ電動機を詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、ベース10を有する。ベース10は、第1壁板10Aと、この第1壁板10Aに離間し且つ向かい合う第2壁板10Bと、第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の一端部を連結する底板10Cとからなる。
このベース10は、鋳物による一体物又は、板状の第1壁板10A、第2壁板10B及び底板10Cを夫々製作し、溶接又はネジにより三者を組み立てることにより、製作され得る。
ベース10の第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の他端部には、ベアリング11A,11Bの静止部が固定されている。
ステータフレーム12は、図3に示すように、穴16を有する。ステータフレーム12は、鋳物による一体物又は板材の加工等により製作され得る。
第1壁板10Aに設けたベアリング11Aの回転部と、第2壁板10Bに設けたベアリング11Bの回転部とには、シャフト14が挿通されている。シャフト14のアキシャル方向300の中間部には、図4に示すロータフレーム13が嵌入されている。
また、ロータフレーム13とシャフト14とには、ビス20が嵌め込まれ、ロータフレーム13をシャフト14に固定している。
これにより、ステータフレーム12に対向するようにロータフレーム13が設けられた構造となっている。
このシャフト14の一端部は、この電動機の出力軸であり、他端部にはセンサユニットであるロータリエンコーダ17の円盤17Aが嵌め込まれている。ロータリエンコーダ17の検出部17Bは、ステータフレーム12に設けられている。
ロータリエンコーダ17は、円盤17Aに形成されたスリットや光反射部材等を、検出部17Bに内蔵された光送受信素子により検出し、リード線17Cに電気信号を出力する。
このようにロータリエンコーダ17は、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19との相対位置を検出することができ、具体的には、ロータフレーム13の回転位置、ひいてはロータフレーム13に設けられた永久磁石ユニット18(18A、18B、18C及び18D)の磁極の相対位置を検出する。
なお、本例における永久磁石ユニット18は、周方向302及びラジアル方向301に沿って配置され且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにロータフレーム13に配置されている。
なお、センサユニットとしては、上述した光学式ロータリエンコーダのほかに、磁気を用いた例えばホール素子等により、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19との相対位置を検出することができる。
ロータフレーム13は、図4に示すように、円盤状をなしている。ロータフレーム13は、鋳物による一体物又は、板材の加工等により製作され得る。
ロータフレーム13のステータフレーム12に対向する側には、周方向に360°/4=90°間隔でラジアル方向301に永久磁石ユニット18を取り付けるための溝15が形成されている。
従って、図4に示すように、溝15は周方向302且つラジアル方向301に沿って4ヶ所形成されている。
永久磁石ユニット18は、溝15内に配置されるが、その固定法は、ビス止め機構、ネジ止め機構や樹脂による固定等、各種の固定法を採用することができる。
また、ロータフレーム13に形成される溝15の形状を工夫することにより、永久磁石ユニット18の飛び出しを抑制することができる。
この場合、溝15内における永久磁石ユニット18の向きを変えることができる機構を付設することにより、永久磁石ユニット18の向きを適宜変えて、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する位置を選定することができる。
また、形状が異なる永久磁石ユニット18を溝15内に配置することにより、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する条件を設定することができる。
また、ロータフレーム13には、フライホイール21が取り付けられている。このフライホイール21は、円滑な回転に寄与する機能を有するものであり、必要に応じて設置することができる。もっとも、極数が小さい場合は円滑な回転を得るために、設置することが好ましい。
ステータフレーム12には、電磁石ユニット19(19A、19B、19C及び19D)が設置され、これらのリード線19Eは、ベース10の外部に導出されている。
一方、図5に示すように、電磁石ユニット19の磁場中心線200と永久磁石ユニット18の磁場中心線201とは、角度θで交差している。
この例の場合、電磁石ユニット19の磁場中心線は、シャフト14のアキシャル方向に一致している。なお、θは、永久磁石ユニット18の磁場と電磁石ユニット19の磁場とが効果的に反発し合う位置であり、発明者らは、θを例えば50°としている。
従って、通常のアキシャルギャップ電動機では、ロータ側磁極とステータ側の磁極とが対向しているが、本実施形態ではロータ側磁極とステータ側の磁極とが非対向となっていることが特徴である。
次に、図6乃至図9を参照して本実施形態のアキシャルギャップ電動機の電気システムについて説明する。
図6は、本実施形態のアキシャルギャップ電動機の電気回路図であり、電磁石ユニット19は、駆動ユニット22のスイッチング部22Aから出力される励磁電流により駆動される。
スイッチング部22Aは、制御部22Bからのスイッチング制御信号によりスイッチング制御される。制御部22Bは、ロータリエンコーダ17からの信号を入力する。
スイッチング部22Aは、交流電源23を入力して直流を生成し、該直流を半導体スイッチング素子によりスイッチング又はチョッピングすることで、電磁石ユニット19に与える励磁電流を生成する。
この励磁電流は、(360°/ロータ極数)×2の周期のパルス波形であり、各電磁石ユニットそれぞれに供給される。
また、電磁石ユニット19は4ヶ設けてあり、図7のようにコイルが接続されている。
駆動ユニット22は、ロータリエンコーダ17の出力に基づき、電磁石ユニット19の磁極と永久磁石ユニット18の磁極とが略対向する位置から永久磁石ユニット18が角度θ1に至ったことを検出し、該角θ1から角度θ2だけ、電磁石ユニット19の磁極と永久磁石ユニット18の磁極とが電磁反発するように電磁石ユニット19に励磁電流を供給する構成である。
さらに具体的に説明すると、図8に示すように、駆動ユニット22は、θ11+θ12+θ13=360°/周方向のロータ極数(本例の場合は極数は4)としたとき、θ11は電磁石ユニット19と永久磁石ユニット18とが接近した状態における励磁電流の非供給期間、θ12は励磁電流の供給期間であって電磁石ユニット19の磁場と永久磁石ユニット18の磁場とが反発するように設定されている、θ13は励磁電流の非供給期間となるように、ロータリエンコーダ17の出力に基づき電磁石ユニット19に励磁電流を供給する構成である。
図8に示す励磁法を、ロータ側が一定方向に360°/ロータ極数4=90°回転する経緯を説明する。
図8において、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とが最接近した位置、つまりロータ側の永久磁石ユニット18の磁場中心と、ステータ側の電磁石ユニット19の磁場中心とが最接近した位置を0°とする。
このときをθ11の始点とすると、θ11の始点から終点までは、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。従って、永久磁石ユニット18の磁力だけで、電磁石ユニット19の磁性材であるコアを吸引するだけである。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ11の終点、つまりθ12の始点から終点まで期間では、電磁石ユニット19に励磁電流が供給される。
この場合、永久磁石ユニット18がS極であると、電磁石ユニット19もS極となるように、励磁電流及び電磁石ユニット19のコイル巻回方向が設定されている。従って、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とが共にS極であることによる電磁反発力は、前記非励磁時の吸引力に打ち勝って、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ12の終点、つまりθ13の始点から終点までの期間では、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。この期間は、フライホイール21の慣性力等により、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
以上の励磁法を、ロータ側が90°回転する毎に、その極性を反転させて各電磁石ユニット19に適用することにより、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を連続的に一定方向に回転させることが可能となる。
なお、図8に示す励磁法では、θ11は例えば略20°、θ12は例えば略20°、θ13は例えば略50°である。ここで、励磁電流の供給期間θ12による電磁石ユニット19の磁場と永久磁石ユニット18の磁場とによる電磁反発力が、ロータフレーム13を回転させる力となる。
図9は、電磁石ユニット19Aと、19Bと、19Cと、19Dへの励磁電流を示したものであり、電磁石ユニット19夫々に、360°/周方向のロータ極数(本例の場合は極数は4)の一部の期間θ12だけ励磁電流を流すだけで、ロータフレーム13を電磁反発力により回転させることができる。しかも、ロータ側は永久磁石ユニットであることから、エネルギーを大きく節減している。
次に、図10を参照して図8と異なる電磁石ユニット19の励磁について説明する。図8では、電磁石ユニット19の磁場と永久磁石ユニット18の磁場とが電磁反発してロータフレーム13を回転させるように、電磁石ユニット19を励磁するものであった。
これに対し、図10においては、電磁反発力と電磁吸引力とをロータフレーム13の回転に用いる。すなわち、θ21+θ22+θ23+θ24=360°/周方向のロータ極数としたとき、θ21は電磁石ユニット19と永久磁石ユニット18とが接近した状態における励磁電流の非供給期間、θ22は励磁電流の供給期間として電磁反発が発生する期間、θ23は励磁電流の非供給期間、θ24は励磁電流の供給期間として電磁吸引が発生する期間となるように、ロータリエンコーダ17の出力に基づき電磁石ユニット19に励磁電流を供給する構成である。
図10に示す励磁法を、ロータ側が一定方向に360°/ロータ極数4=90°回転する経緯を説明する。この励磁法が適用される電動機は、周方向に隣り合う永久磁石ユニット18がS極、N極というように異極となっている。
図10において、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とが最接近した位置、つまりロータ側の永久磁石ユニット18の磁場中心と、ステータ側の電磁石ユニット19の磁場中心とが最接近した位置を0°とする。このときをθ21の始点とすると、θ21の始点から終点までは、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。従って、永久磁石ユニット18の磁力だけで、電磁石ユニット19の磁性材であるコアを吸引するだけである。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ21の終点、つまりθ22の始点から終点までの期間では、電磁石ユニット19に励磁電流が供給される。
この場合、永久磁石ユニット18がS極であると、電磁石ユニット19もS極となるように、励磁電流及び電磁石ユニット19のコイル巻回方向が設定されている。
従って、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とが共にS極であることによる電磁反発力は、前記非励磁時の吸引力に打ちかって、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ22の終点、つまりθ23の始点から終点までの期間では、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。この期間は、フライホイール21の慣性力等により、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ23の終点、つまりθ24の始点から終点まで期間では、電磁石ユニット19に励磁電流を供給する。
この期間は、次の永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とがS極,N極であることによる電磁吸引力が、永久磁石ユニット18に作用し、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
以上の励磁法を、極性を90°毎に反転させて各電磁石ユニット19に適用することにより、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を連続的に一定方向に回転させることが可能となる。
この励磁法によれば、電磁石ユニット19夫々に、電磁反発に寄与する期間θ22と、電磁吸引に寄与する期間θ24だけ励磁電流を流すだけで、ロータフレーム13を電磁反発力及び電磁吸引により回転させることができる。
図10に示す励磁法では、θ21は例えば略20°、θ22は例えば略20°、θ23は例えば略30°、θ24は例えば略20°である。
本発明において、複数の電磁石ユニット夫々は、ラジアル方向に沿って、1段又は2段以上にてステータフレームに配置される。
次に、上述した例で用いることができる電磁石ユニットの周方向配置の例を説明する。すなわち、本発明において、複数の電磁石ユニット夫々は、周方向に沿って、等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてステータフレームに配置される。
次に、永久磁石ユニットの周方向配置の例を説明する。
本発明において、複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてロータフレームに配置される。
また、複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つラジアル方向に1段又は2段以上にてロータフレームに配置される。
次に、図11を参照して、先の例と異なるステータの構造を説明する。図11に示すように、この例では、ステータフレーム12に、ラジアル方向に1段であって、周方向に120°間隔で電磁石ユニット19A、19B、19Cを配置している。
このような、ステータ構造を採用した場合、図8〜図10とは異なり、ステータに関し、120°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図12を参照して、先の例と異なるロータの構造を説明する。図12に示すように、この例では、ロータフレーム13に、永久磁石ユニット18(18A,18B)を周方向に沿って180°間隔で溝15内に配置し、且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにしている。
このような、ロータ構造を採用した場合、図8〜図10とは異なり、ロータに関し180°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図13を参照して、先の例と異なるステータの構造を説明する。図13に示すように、この例では、ステータフレーム12に、ラジアル方向に2段であって、周方向に90°間隔で電磁石ユニット19(19A、19B、19C,19D、19E、19F,19G、19H)を配置している。
ここで、電磁石ユニット19Aと19Eとの対、電磁石ユニット19Bと19Fとの対、電磁石ユニット19Cと19Gとの対、電磁石ユニット19Dと19Hとの対を、図3における電磁石ユニット19A,19B、19C、19Dとに対応させると、図8〜図10と同様に、ステータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
もちろん、上述した電磁石ユニットの対を設定しない場合は、図8〜図10と異なる、ステータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図14を参照して、先の例と異なるロータの構造を説明する。図14に示すように、この例では、ロータフレーム13に、ラジアル方向に2段であって、永久磁石ユニッ18(18A、18B、18C,18D、18E、18F,18G、18H)を周方向に沿って90°間隔で溝15内に配置し、且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにしている。
ここで、永久磁石ユニット18Aと18Eとの対、永久磁石ユニット18Bと18Fとの対、永久磁石ユニット18Cと18Gとの対、永久磁石ユニット18Dと18Hとの対を、図3における永久磁石ユニット18A,18B、18C、18Dとに対応させると、図8〜図10と同様に、ロータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。もちろん、上述した電磁石ユニットの対を設定しない場合は、図8〜図10と異なる、ロータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図1と異なる本発明に係るアキシャルギャップ電動機の実施形態を、図1と同一部分には同一符号を付した図15及び図16を参照して説明する。
図15に示すように、本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、ベース10を有する。ベース10は、第1壁板10Aと、この第1壁板10Aに離間し且つ向かい合う第2壁板10Bと、第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の一端部を連結する底板10Cとからなる。
このベース10は、鋳物による一体物又は、板状の第1壁板10A、第2壁板10B及び底板10Cを夫々製作し、溶接又はネジにより三者を組み立てることにより、製作され得る。
ベース10の第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の他端部には、ベアリング11A,11Bの静止部が固定されている。
ステータフレーム12′は、図16に示すように、中心にシャフト14を通す穴16と、4つの電磁石ユニット101を組み込む4つの穴16Aを有する。この4つの穴16Aは、ステータフレーム12′上に、ラジアル方向に一段で、周方向に90°間隔で形成されている。ステータフレーム12′は、鋳物による一体物又は板材の加工等により製作され得る。なお、ステータフレーム12′は、ロータフレーム13とロータフレーム13′との間に位置することになる。
電磁石ユニット101は、図17Bに示すものを採用することができ、I字形状コア111にコイル120を巻装したものであり、I字形状コア111の両端を磁極として用いている。
第1壁板10Aに設けたベアリング11Aの回転部と、第2壁板10Bに設けたベアリング11Bの回転部とには、シャフト14が挿通されている。
シャフト14のアキシャル方向300であって、ステータフレーム12′を中間にして、図4に示すロータフレーム13と、該ロータフレーム13と同様のロータフレーム13′が嵌入されている。また、ロータフレーム13,13′とシャフト14とには、ビス20,20′が嵌め込まれ、ロータフレーム13,13′をシャフト14に固定している。
これにより、ステータフレーム12に対向するようにアキシャルギャップを介してロータフレーム13,13′が設けられた構造となっている。
このシャフト14の一端部は、図1と同様に電動機の出力軸であり、他端部にはセンサユニットであるロータリエンコーダ17が設けられている。
ロータリエンコーダ17は、ロータフレーム13の永久磁石ユニット18及びロータフレーム13′の永久磁石ユニットと、電磁石ユニット19との相対位置を検出することができ、具体的には、ロータフレーム13,13′の回転位置、ひいてはロータフレーム13,13′に設けられた永久磁石ユニット18の磁極の相対位置を検出する。
なお、本例におけるロータフレーム13,13′に設けられる永久磁石ユニット18は、周方向302及びラジアル方向301に沿って配置され且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにロータフレーム13,13′に配置されている。
また、ロータフレーム13,13′には、フライホイール21,21′が取り付けられている。このフライホイール21,21′は、円滑な回転に寄与する機能を有するものであり、必要に応じて設置することができる。もっとも、極数が小さい場合は円滑な回転を得るために、設置することが好ましい。
電磁石ユニット19の磁場中心線200と永久磁石ユニット18の磁場中心線201とは、角度θで交差している。
この例の場合、電磁石ユニット19の磁場中心線は、シャフト14のアキシャル方向に一致している。なお、θは、永久磁石ユニット18の磁場と電磁石ユニット19の磁場とが効果的に反発し合う位置であり、発明者らは、θを例えば50°としている。これについては図1の例と同様である。
以上の通り、本実施形態ではロータ側磁極とステータ側の磁極とが非対向であり、また一つのステータを中間に置いて2つのロータが対向配置されることになり、ステータの電磁石ユニット19と2つのロータの永久磁石とにより、効率的に電磁力がロータに作用させることができ、高効率の電動機とすることが可能となる。
次に、図17A〜図17E及び図18A及び図18Bを参照して上述した例で用いることができる電磁石ユニットについて詳細に説明する。
図17Aに示す電磁石ユニット100は、I字形状コア110にコイル120を巻装したものであり、I字形状コア110の一端を磁極として用いている。この電磁石ユニット100は、図1の構成に適用できる。
図17Bに示す電磁石ユニット101は、I字形状コア111にコイル120を巻装したものであり、I字形状コア111の両端を磁極として用いている。この電磁石ユニット101は、図15の構成に適用できる。
図17Cに示す電磁石ユニット102は、2つのI字形状コア110にコイル120を巻装したものであり、2つのI字形状コア110夫々の一端を磁極として用い且つ両磁極が反対向きとなるようにしている。
図17Dに示す電磁石ユニット103は、2つのI字形状コア110にコイル120を巻装したものであり、2つのI字形状コア110夫々の一端を磁極として用い且つ両磁極が同じ向きとなるようにしている。
図17Eに示す電磁石ユニット104は、2つのI字形状コア111にコイル120を巻装したものであり、2つのI字形状コア111夫々の両端を磁極として用いている。
図18Aに示す電磁石ユニット105は、U字形状コア112にコイル120を巻装し、U字形状コア112の両端を磁極として用いている。
図18Bに示す電磁石ユニット106は、2つのU字形状コア112にコイル120を巻装し、2つのU字形状コア112夫々の両端を磁極として用いている。
図19は、図1のシャフト14の出力軸に、変速機24を設けて、シャフト14の出力よりもトルク上昇を図った出力を得るようにしたものである。
このような構成の本実施形態のアキシャルギャップ電動機によれば、ロータフレーム13の回転と、変速機24の出力軸24Aの回転とによる2系統の回転を得ることができる。
この場合、例えば、ロータフレーム13の外側にフィンを設けると、ロータフレーム13による高速、低トルクのファン機構と、変速機24の出力軸24Aによる低速、高トルクの回転機構とを得ることができる。
以上の構成では、ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線と、ロータ側の永久磁石ユニット18の磁極中心を通る磁場中心線とが例えば50度で交差しており、より具体的には、ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線は、シャフト14のアキシャル方向に沿っている。
次に、図20を参照して、ロータ側の永久磁石ユニット18の磁極中心を通る磁場中心線が、シャフト14のアキシャル方向に沿っている例を説明する。
図20に示すように、ロータフレーム13に溝15′が形成され、該溝15′に永久磁石ユニット18が組み込まれている。この永久磁石ユニット18磁極中心を通る磁場中心線201は、シャフト14のアキシャル方向に沿っている。
ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線200が、永久磁石ユニット18磁極中心を通る磁場中心線201に例えば50度で交差するように、電磁石ユニット19をステータフレームに取り付ける構成としている。
このような構成は、図1〜図19に示した電動機の構成に適用することができ、図1〜図19に示した電動機と同様の作用効果を発揮するものとなる。
次に、図1,図15,図19と異なる本発明に係るアキシャルギャップ電動機の実施形態を、図21〜図25を参照して説明する。
図21は、本発明に係わるアキシャルギャップ電動機の他の実施形態を示す断面図である。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、ベース410を有する。ベース410は、第1壁板410Aと、この第1壁板410Aに離間し且つ向かい合うよう第2壁板410Bと、さらに第1壁板410Aと第2壁板410Bとの間に第1壁板410Aに向かい合うよう第3壁板410Cと、第2壁板410Bに向かい合うように第4壁板410Dと、第1壁板410A、第2壁板410B、第3壁板410C及び第4壁板410D夫々の一端部を連結する底板410Eとからなる。
このベース410は、鋳物による一体ものまたは板状の第1壁板410A、第2壁板410B、第3壁板410C、第4壁板410D及び底板410Eを夫々製作し、溶接又はネジにより五者を組み立てることにより、製作され得る。
ベース410の第1壁板410A及び第2壁板410B夫々の他端部には、ベアリング411A、411Bの静止部が固定されている。また、第3壁板410C及び第4壁板410Dには、シャフト414を挿通するための孔が設けられている。
第3壁板410Cと第4壁板410Dとの間には、ステータフレーム412がビス等により固定されている。ステータフレーム412は、詳細は図24で詳述する電磁石ユニット418のヨーク419を支持する支持部412Aと、中心にシャフト414を通すための孔が空いた端板412B、412Cとからなり、鋳物による一体物または、支持部412A及び端板412B、412Cを夫々製作し、溶接又はネジにより三者を組み立てることにより、製作され得る。
図21に示すように、第1壁板410Aに設けられたベアリング411Aの回転部及び第2壁板410Bに設けられたベアリング411Bの回転部にシャフト414が設けられている。このシャフト414は、第3壁板410C、第4壁板410D及びステーターフレーム412の端板412B、412Cの孔に挿通されている。
また、図21に示すように、シャフト414における第3壁板410Cと第4壁板410Dとの間には、図21には表れていない永久磁石ユニット416を組み込んだローターフレーム413が固定具414Aにより固定されている。このローターフレーム413の全部又は一部は、非磁性特性を顕著に示すチタン材で製作することができる。チタン材のローターフレーム413であると、永久磁石ユニット416の磁力線は、漏洩が少なくして効果的に電磁石ユニット418に作用することになり、回転力の発生に大きく寄与する。
このシャフト414の一端部は、この電動機の出力軸であり、他端部にはセンサユニットであるロータリーエンコーダー417の円盤417Aが嵌め込まれている。
ロータリーエンコーダー417の検出部417Bは、第1壁板410Aに設けられている。ロータリーエンコーダー417は、電磁石ユニット418と永久磁石ユニット416のとの相対位置を検出するものであり、円盤417Aに形成されたスリットや光反射部材等を、検出部417Bに内蔵された光送受信素子により検出し、リード線417Cにより電気信号を出力する。なお、センサユニットとしては、上述した光学式ロータリーエンコーダーの他に、磁気を用いた例えばホール素子等により、永久磁石ユニット416と電磁石ユニット418との相対位置を検出することができる。
本実施形態の永久磁石ユニット416は、ロータフレーム413における電磁石ユニット418に対向する各面それぞれに周方向に360°/4=90°間隔で4つ設けてあり、具体的にはロータフレーム413の一面を示す図22に示すように、ロータフレーム413の一面に溝415を形成し、該溝415に例えば菱形状の永久磁石片を組み込んでいる。
なお、本例における永久磁石ユニット416は、両面で隣り合う磁極、各面で隣り合う磁極が互いに同極又は異極となるようにローターフレーム413に配置されている。
永久磁石ユニット416は、溝415内に配置されるが、その固定方法は、ビス止め機構、ネジ止め機構や樹脂による固定等、各種の固定法を採用することができる。
また、ローターフレーム413に形成される溝415の形状を、永久磁石ユニット416を完全に埋め込まれるように形成することで、永久磁石ユニット416の飛び出しを抑制することができる。
この場合、溝415内における永久磁石ユニット416の向きを変えることができる機構を付設することにより、永久磁石ユニット416の向きを適宜変えて、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する位置を選定することができる。
また、形状が異なる永久磁石ユニット416を溝415内に配置することにより、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する条件を設定することができる。
本実施形態の電磁石ユニット418は、ステータフレーム412に周方向に360°/4=90°間隔で4つ設けてあり、具体的にはステータフレーム412の一面を示す図23のように、4つの電磁石ユニット418の磁極が、ロータフレーム413の永久磁石ユニット416に対向するように配置されている。また、図21及び図24に示すように、電磁石ユニット418は、永久磁石ユニット416が配置されるギャップを有するC字形状のヨーク419と、このヨーク419の両端部それぞれに巻かれるコイル420とを有する。
次に、図25を参照し、ロータ側の永久磁石ユニット416と、ステータ側の電磁石ユニット418との位置関係を説明する。図25に示すように、ロータフレーム413の両面に設けた永久磁石ユニット416の磁場中心線と、電磁石ユニット418の磁場中心線とは、角度θで交差している。
この例の場合、電磁石ユニット418A1及び418A2の磁場中心線は、シャフト414のアキシャル方向に一致している。なお、θは永久磁石ユニット416の磁場と電磁石ユニット418の磁場とが効果的に反発しあう位置であり、発明者らは、θを例えば50°としている。
上記のように構成された本実施形態のアキシャルギャップ電動機において、付設される電気回路は、図6と同様であり、また電磁石ユニット418に与える励磁電流も同様である。この励磁電流は、(360°/ロータ極数)の周期のパルス波形であり、各電磁石ユニット夫々に供給される。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機によれば、電磁石ユニット418の磁場中心線と永久磁石ユニット416の磁場中心線とが角度θで交差するように、電磁石ユニット418及び永久磁石ユニット416を配置して、電磁石ユニット418の磁極と永久磁石ユニット416の磁極とが略対向する位置から永久磁石ユニット416が所定角度に至り、該角度から所定角度だけ電磁石ユニット418の磁極と永久磁石ユニット416の磁極とが電磁反発するように電磁石ユニット416に励磁電流を供給することで、ロータフレーム413を回転させることができる。
また、永久磁石ユニット416を設けたロータフレーム413を、対向する2つの磁極を有する電磁石ユニット418のギャップに配置する構成としていることにより、永久磁石ユニット416の磁力と電磁石ユニット418の磁力とが効果的に反発することになり、高効率の電動機となり得る。
次に、図25と同一部分には、同一符号を付した図26を参照してロータ部の変形例を説明する。図26では、アキシャル方向にも永久磁石片421を配置することができる溝415′をロータフレーム413に形成している。
この永久磁石片421と、ロータフレーム413の両面の永久磁石ユニット416とにより磁路が形成されることから、ロータフレーム413の磁力を、ステータ側の電磁石ユニット418に効果的に作用させることが可能となり、高効率の電動機となり得る。
次に、図27〜図30を参照して別の電磁石ユニットの例を説明する。
図27及び図28に示す電磁石ユニットは、ロータフレーム413の一面に、コイル420を巻いた磁極が対向するように2つのC字形状ヨーク422,423を設けると共に、ロータフレーム413の他面にコイル420を巻いた磁極が対向するように2つのC字形状ヨーク422,423を設けた構成である。
図29及び図30に示す電磁石ユニットは、ロータフレーム413の一面に、コイル420を巻いた4つの磁極が対向するようにヨーク424を設けると共に、コイル420を巻いた4つの磁極が対向するようにヨーク424を設けた構成である。
これらの電磁石ユニットによれば、漏洩磁気が少ない磁気回路を構成することができ、高効率の電動機となり得る。
次に、図31を参照して別のロータフレーム425及び永久磁石ユニット426の例を説明する。
図31に示すように、ロータフレーム425は、ロータバー425Aの中心に図示しないシャフトを通す孔425が形成され、ロータバー425Aの両端部それぞれに、間隙を介して対向した脚425B,425CからなるU字形状部が設けられている。脚425B,425Cにおける図示しない電磁ユニットと対向する面には溝425Eが形成され、該溝425Eそれぞれには永久磁石ユニット426が取り付けられている。
なお、図31における電磁ユニットと永久磁石ユニット426との固定関係は図25及び図26と同様であり、また溝425Eの形状は永久磁石ユニット426に応じて各種のものを採用することができ、さらに溝425Eへの永久磁石ユニット426の固定方法については、ビス止め機構、ネジ止め機構や樹脂による固定等、各種の固定法を採用することができる。
このよう構成のロータフレーム425によると、2極ロータとして軽量化を図ることが可能となる。
なお、本願発明は、上記図示し且つ説明した実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
また、ロータ側の永久磁石ユニットに関し、周方向及びラジアル方向の極数及び極配列は、ステータ側の極数等を考慮して適宜選定できる。
同様に、ステータ側の電磁石ユニットに関し、周方向及びラジアル方向の極数及び極配列は、ロータ側の極数等を考慮して適宜選定できる。
また、永久磁石ユニット及び電磁石ユニットは、各種の形態及び形状を採用することができ、コイルの結線形態も本発明の電磁反発力及び吸引力が機能するように適宜選定できるものである。
さらに、上記図示し且つ説明した実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。
さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成用件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
産業上の利用の可能性
以上述べたように、本発明は、ステータフレームと、
このステータフレームに配置された複数の電磁石ユニットと、
前記ステータフレームと所定の距離を存して設けられたロータフレームと、
このロータフレームに設けられるものであって、前記電磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して対向し、且つ、ラジアル方向に見たとき、前記電磁石ユニットの磁場中心線と所定角度で交差する磁場中心線を有する複数の永久磁石ユニットと、
前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとの相対位置を検出するセンサユニットと、
このセンサユニットの出力に基づき、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至ったことを検出し、該検出角度から所定角度だけ、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する駆動ユニットと
を具備するアキシャルギャップ電動機である。
このように構成したことにより、電磁石ユニットの磁場中心線と永久磁石ユニットの磁場中心線とが所定角度で交差するように、電磁石ユニット及び永久磁石ユニットを配置して、電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至り、該角度から所定角度だけ電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように電磁石ユニットに励磁電流を供給するようになる。
よって、本発明によれば、少ない電流で永久磁石ユニット及びロータフレームを回転させることが可能となり、省エネルギーの観点から優れた特性を有するアキシャルギャップ電動機を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機の一実施形態を示す断面図。
図2は、同実施形態の斜視図。
図3は、アキシャル方向に見たステータ部の構成図。
図4は、アキシャル方向に見たロータ部の構成図。
図5は、ロータ側の永久磁石ユニットの磁場方向とステータ側の電磁石ユニットの磁場方向との交差を示す図。
図6は、同実施形態における電気回路を示す図。
図7は、同実施形態における電磁石ユニットの回路図。
図8は、同実施形態における電磁石ユニットの励磁の一例を示す図。
図9は、同実施形態における4つの磁石ユニットの励磁電流の波形図。
図10は、同実施形態における電磁石ユニットの励磁の他の例を示す図。
図11は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たステータ部の他例の構成図。
図12は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たロータ部の他例の構成図。
図13は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たステータ部の他例の構成図。
図14は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たロータ部の他例の構成図。
図15は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機の他の実施形態を示す断面図。
図16は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たステータ部の一例の構成図。
図17A〜図17Eは、本発明のアキシャルギャップ電動機におけるI字形状コアを用いた電磁石ユニットの形態を示す図。
図18A及び図18Bは、本発明のアキシャルギャップ電動機におけるU字形状コアを用いた電磁石ユニットの形態を示す図。
図19は、本発明のアキシャルギャップ電動機における他の実施形態を示す断面図。
図20は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機のさらに他の実施形態を示すものであって、ロータ側の永久磁石ユニットの磁場方向とステータ側の電磁石ユニットの磁場方向との交差を示す図。
図21は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機の他の実施形態を示す断面図。
図22は、アキシャル方向に見たロータ部の構成図。
図23は、アキシャル方向に見たステータ部の構成図。
図24は、本発明のアキシャルギャップ電動機におけるC字形状コアを用いた電磁石ユニットの形態を示す図。
図25は、ロータ側の永久磁石ユニットの磁場方向とステータ側の電磁石ユニットの磁場方向との交差を示す図。
図26は、図24と異なる、ロータ側の永久磁石ユニットの構成を示す図。
図27は、図21と異なる、電磁石ユニットにおけるヨークの一例の構成を示す図。
図28は、図27のヨークの一部斜視図。
図29は、図21と異なる、電磁石ユニットにおけるヨークの他例の構成を示す図。
図30は、図29のヨークの一部斜視図。
図31は、ロータフレームの他の例を示す斜視図。
本発明は、ステータにアキシャルギャップを介して設けられたロータを、電磁反発力を利用して回転させるアキシャルギャップ電動機に関する。
背景技術
アキシャル方向にギャップが存在するアキシャルギャップ電動機が知られている。
また、このようなアキシャルギャップ電動機には、永久磁石ユニットを用い且つブラシレスで構成したものが多く製作されるようになってきている。
かかる電動機は、永久磁石ユニットを用いることで省エネルギーを達成し、ブラシレスを採用することでメンテナンスフリーを実現している。
このような電動機において、一般に、回転トルクは、ロータとステータとの間で生成される回転磁界で得るものが多い。このため、永久磁石ユニットを用いて省エネルギーを図ったとしても、回転磁界を生成する必要がある。このため、この回転磁界の生成に要するエネルギーの節減が、電動機としての省エネルギーの達成のキーとなっている。
発明の開示
本発明の目的は、省エネルギーを達成し得るアキシャルギャップ電動機を提供することにある。
上記目的は、次のようなアキシャルギャップ電動機により達成される。本発明は、ステータフレームと、
このステータフレームに配置された複数の電磁石ユニットと、
前記ステータフレームと所定の距離を存して設けられたロータフレームと、
このロータフレームに設けられるものであって、前記電磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して対向し、且つ、ラジアル方向に見たとき、前記電磁石ユニットの磁場中心線と所定角度で交差する磁場中心線を有する複数の永久磁石ユニットと、
前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとの相対位置を検出するセンサユニットと、
このセンサユニットの出力に基づき、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至ったことを検出し、該検出角度から所定角度だけ、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する駆動ユニットと
を具備するアキシャルギャップ電動機、である。
本発明によれば、電磁石ユニットの磁場中心線と永久磁石ユニットの磁場中心線とが所定角度で交差するように、電磁石ユニット及び永久磁石ユニットを配置して、電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至り、該角度から所定角度だけ電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように電磁石ユニットに励磁電流を供給することで、永久磁石ユニット及びロータフレームを回転させることができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記駆動ユニットは、θ11+θ12+θ13=360°/ロータ極数としたとき、前記θ11は前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとが接近した状態における前記励磁電流の非供給期間、前記θ12は前記励磁電流の供給期間であって、前記電磁石ユニットの磁場と前記永久磁石ユニットの磁場とが反発するように設定されている、前記θ13は前記励磁電流の非供給期間となるように、前記検出ユニットの出力に基づき前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する手段を具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記駆動ユニットは、θ21+θ22+θ23+θ24=360°/ロータ極数としたとき、前記θ21は前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとが接近した状態における前記励磁電流の非供給期間、前記θ22は前記励磁電流の供給期間であって電磁反発する期間、前記θ23は前記励磁電流の非供給期間、前記θ24は前記励磁電流の供給期間であって電磁吸引する期間となるように、前記検出ユニットの出力に基づき前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する手段を具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は磁極面を有し、該磁極面はアキシャル方向を向くように設定される得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、周方向に沿って、等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてステータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、ラジアル方向に沿って、1段又は2段以上にてステータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、I字形状コア及びU字形状コアのうち少なくとも一方と、該コアに巻かれるコイルとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットが配置されるギャップを有するC字形状のヨークと、このヨークの両端部それぞれに巻かれるコイルとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの一側に配置される複数のC字形状のヨークと、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの他側に配置される複数のC字形状のヨークと、これらヨークの両端部それぞれに巻かれるコイルとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの一側に配置され且つ端部が前記ロータフレームの永久磁石ユニットを臨む第1のヨークと、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの他側に配置され且つ端部が前記ロータフレームの永久磁石ユニットを臨む第2のヨークとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記ロータフレームは、前記ステータフレームに臨む壁面と、該壁面のラジアル方向に沿って形成され且つ前記永久磁石ユニットを配置する複数の溝とを有することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は磁極面を有し、該磁極面はアキシャル方向を向くように設定され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてロータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ1段又は2段以上にてロータフレームに配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う一の壁面と他の壁面とに夫々配置され得る。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う一の壁面に配置される第1の永久磁石片と、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う他の壁面に配置される第2の永久磁石片と、前記第1の永久磁石片と前記第2の永久磁石片との間に配置される第3の永久磁石片とを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、前記複数の永久磁石ユニット夫々が設けられる前記ロータフレームは、少なくとも一部がチタン製である。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ステータフレームにおける前記ロータフレームと反対側に、所定の距離を存して設けられる別のロータフレームと、該ロータフレームに前記永久磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して設けられる複数の電磁石ユニットとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ロータフレームに連結されるシャフトと、
このシャフトを支持するベアリングと、
このベアリングが設けられるベースとを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ロータフレームに配置されるフライホイールを具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記ロータフレームと前記シャフトとを一体及び分離する機構を具備することができる。
前述した構成のアキシャルギャップ電動機において、好ましくは、更に、前記シャフトの回転を変速する変速ギヤを具備することができる。
発明を実施するための最良の態様
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るアキシャルギャップ電動機の一実施形態を示す断面図である。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、図1に示すように、ステータとロータとがアキシャルギャップを介して対向配置されており、ロータ側の永久磁石の磁極に、同極のステータ側の電磁石を作用させて電磁反発力を発生させ、この電磁反発力によりロータと、シャフトとを回転させる電動機である。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、シャフト14と、ベース10に設けられたステータフレーム12と、このステータフレーム12に配置された複数の電磁石ユニット19と、シャフト14及びベース10に設けられたベアリング11A,11Bと、ステータフレーム12に対向しつつ回転するように、シャフト14のアキシャル方向300の中間部に設けられたロータフレーム13と、このロータフレーム13に設けられた複数の永久磁石ユニット18とを有する。ここに、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とは、所定のアキシャルギャップを介して対向している。
また本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、電磁石ユニット19と永久磁石ユニット18との相対位置を検出するロータリエンコーダ17と、このロータリエンコーダ17の出力に基づき電磁石ユニット19に励磁電流を供給する駆動ユニット22とを具備する。
かかる構成の下、ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線と、ロータ側の永久磁石ユニット18の磁極中心を通る磁場中心線とが例えば50度で交差している。
以下、図1乃至図4を参照して本実施形態のアキシャルギャップ電動機を詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、ベース10を有する。ベース10は、第1壁板10Aと、この第1壁板10Aに離間し且つ向かい合う第2壁板10Bと、第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の一端部を連結する底板10Cとからなる。
このベース10は、鋳物による一体物又は、板状の第1壁板10A、第2壁板10B及び底板10Cを夫々製作し、溶接又はネジにより三者を組み立てることにより、製作され得る。
ベース10の第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の他端部には、ベアリング11A,11Bの静止部が固定されている。
ステータフレーム12は、図3に示すように、穴16を有する。ステータフレーム12は、鋳物による一体物又は板材の加工等により製作され得る。
第1壁板10Aに設けたベアリング11Aの回転部と、第2壁板10Bに設けたベアリング11Bの回転部とには、シャフト14が挿通されている。シャフト14のアキシャル方向300の中間部には、図4に示すロータフレーム13が嵌入されている。
また、ロータフレーム13とシャフト14とには、ビス20が嵌め込まれ、ロータフレーム13をシャフト14に固定している。
これにより、ステータフレーム12に対向するようにロータフレーム13が設けられた構造となっている。
このシャフト14の一端部は、この電動機の出力軸であり、他端部にはセンサユニットであるロータリエンコーダ17の円盤17Aが嵌め込まれている。ロータリエンコーダ17の検出部17Bは、ステータフレーム12に設けられている。
ロータリエンコーダ17は、円盤17Aに形成されたスリットや光反射部材等を、検出部17Bに内蔵された光送受信素子により検出し、リード線17Cに電気信号を出力する。
このようにロータリエンコーダ17は、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19との相対位置を検出することができ、具体的には、ロータフレーム13の回転位置、ひいてはロータフレーム13に設けられた永久磁石ユニット18(18A、18B、18C及び18D)の磁極の相対位置を検出する。
なお、本例における永久磁石ユニット18は、周方向302及びラジアル方向301に沿って配置され且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにロータフレーム13に配置されている。
なお、センサユニットとしては、上述した光学式ロータリエンコーダのほかに、磁気を用いた例えばホール素子等により、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19との相対位置を検出することができる。
ロータフレーム13は、図4に示すように、円盤状をなしている。ロータフレーム13は、鋳物による一体物又は、板材の加工等により製作され得る。
ロータフレーム13のステータフレーム12に対向する側には、周方向に360°/4=90°間隔でラジアル方向301に永久磁石ユニット18を取り付けるための溝15が形成されている。
従って、図4に示すように、溝15は周方向302且つラジアル方向301に沿って4ヶ所形成されている。
永久磁石ユニット18は、溝15内に配置されるが、その固定法は、ビス止め機構、ネジ止め機構や樹脂による固定等、各種の固定法を採用することができる。
また、ロータフレーム13に形成される溝15の形状を工夫することにより、永久磁石ユニット18の飛び出しを抑制することができる。
この場合、溝15内における永久磁石ユニット18の向きを変えることができる機構を付設することにより、永久磁石ユニット18の向きを適宜変えて、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する位置を選定することができる。
また、形状が異なる永久磁石ユニット18を溝15内に配置することにより、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する条件を設定することができる。
また、ロータフレーム13には、フライホイール21が取り付けられている。このフライホイール21は、円滑な回転に寄与する機能を有するものであり、必要に応じて設置することができる。もっとも、極数が小さい場合は円滑な回転を得るために、設置することが好ましい。
ステータフレーム12には、電磁石ユニット19(19A、19B、19C及び19D)が設置され、これらのリード線19Eは、ベース10の外部に導出されている。
一方、図5に示すように、電磁石ユニット19の磁場中心線200と永久磁石ユニット18の磁場中心線201とは、角度θで交差している。
この例の場合、電磁石ユニット19の磁場中心線は、シャフト14のアキシャル方向に一致している。なお、θは、永久磁石ユニット18の磁場と電磁石ユニット19の磁場とが効果的に反発し合う位置であり、発明者らは、θを例えば50°としている。
従って、通常のアキシャルギャップ電動機では、ロータ側磁極とステータ側の磁極とが対向しているが、本実施形態ではロータ側磁極とステータ側の磁極とが非対向となっていることが特徴である。
次に、図6乃至図9を参照して本実施形態のアキシャルギャップ電動機の電気システムについて説明する。
図6は、本実施形態のアキシャルギャップ電動機の電気回路図であり、電磁石ユニット19は、駆動ユニット22のスイッチング部22Aから出力される励磁電流により駆動される。
スイッチング部22Aは、制御部22Bからのスイッチング制御信号によりスイッチング制御される。制御部22Bは、ロータリエンコーダ17からの信号を入力する。
スイッチング部22Aは、交流電源23を入力して直流を生成し、該直流を半導体スイッチング素子によりスイッチング又はチョッピングすることで、電磁石ユニット19に与える励磁電流を生成する。
この励磁電流は、(360°/ロータ極数)×2の周期のパルス波形であり、各電磁石ユニットそれぞれに供給される。
また、電磁石ユニット19は4ヶ設けてあり、図7のようにコイルが接続されている。
駆動ユニット22は、ロータリエンコーダ17の出力に基づき、電磁石ユニット19の磁極と永久磁石ユニット18の磁極とが略対向する位置から永久磁石ユニット18が角度θ1に至ったことを検出し、該角θ1から角度θ2だけ、電磁石ユニット19の磁極と永久磁石ユニット18の磁極とが電磁反発するように電磁石ユニット19に励磁電流を供給する構成である。
さらに具体的に説明すると、図8に示すように、駆動ユニット22は、θ11+θ12+θ13=360°/周方向のロータ極数(本例の場合は極数は4)としたとき、θ11は電磁石ユニット19と永久磁石ユニット18とが接近した状態における励磁電流の非供給期間、θ12は励磁電流の供給期間であって電磁石ユニット19の磁場と永久磁石ユニット18の磁場とが反発するように設定されている、θ13は励磁電流の非供給期間となるように、ロータリエンコーダ17の出力に基づき電磁石ユニット19に励磁電流を供給する構成である。
図8に示す励磁法を、ロータ側が一定方向に360°/ロータ極数4=90°回転する経緯を説明する。
図8において、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とが最接近した位置、つまりロータ側の永久磁石ユニット18の磁場中心と、ステータ側の電磁石ユニット19の磁場中心とが最接近した位置を0°とする。
このときをθ11の始点とすると、θ11の始点から終点までは、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。従って、永久磁石ユニット18の磁力だけで、電磁石ユニット19の磁性材であるコアを吸引するだけである。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ11の終点、つまりθ12の始点から終点まで期間では、電磁石ユニット19に励磁電流が供給される。
この場合、永久磁石ユニット18がS極であると、電磁石ユニット19もS極となるように、励磁電流及び電磁石ユニット19のコイル巻回方向が設定されている。従って、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とが共にS極であることによる電磁反発力は、前記非励磁時の吸引力に打ち勝って、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ12の終点、つまりθ13の始点から終点までの期間では、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。この期間は、フライホイール21の慣性力等により、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
以上の励磁法を、ロータ側が90°回転する毎に、その極性を反転させて各電磁石ユニット19に適用することにより、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を連続的に一定方向に回転させることが可能となる。
なお、図8に示す励磁法では、θ11は例えば略20°、θ12は例えば略20°、θ13は例えば略50°である。ここで、励磁電流の供給期間θ12による電磁石ユニット19の磁場と永久磁石ユニット18の磁場とによる電磁反発力が、ロータフレーム13を回転させる力となる。
図9は、電磁石ユニット19Aと、19Bと、19Cと、19Dへの励磁電流を示したものであり、電磁石ユニット19夫々に、360°/周方向のロータ極数(本例の場合は極数は4)の一部の期間θ12だけ励磁電流を流すだけで、ロータフレーム13を電磁反発力により回転させることができる。しかも、ロータ側は永久磁石ユニットであることから、エネルギーを大きく節減している。
次に、図10を参照して図8と異なる電磁石ユニット19の励磁について説明する。図8では、電磁石ユニット19の磁場と永久磁石ユニット18の磁場とが電磁反発してロータフレーム13を回転させるように、電磁石ユニット19を励磁するものであった。
これに対し、図10においては、電磁反発力と電磁吸引力とをロータフレーム13の回転に用いる。すなわち、θ21+θ22+θ23+θ24=360°/周方向のロータ極数としたとき、θ21は電磁石ユニット19と永久磁石ユニット18とが接近した状態における励磁電流の非供給期間、θ22は励磁電流の供給期間として電磁反発が発生する期間、θ23は励磁電流の非供給期間、θ24は励磁電流の供給期間として電磁吸引が発生する期間となるように、ロータリエンコーダ17の出力に基づき電磁石ユニット19に励磁電流を供給する構成である。
図10に示す励磁法を、ロータ側が一定方向に360°/ロータ極数4=90°回転する経緯を説明する。この励磁法が適用される電動機は、周方向に隣り合う永久磁石ユニット18がS極、N極というように異極となっている。
図10において、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とが最接近した位置、つまりロータ側の永久磁石ユニット18の磁場中心と、ステータ側の電磁石ユニット19の磁場中心とが最接近した位置を0°とする。このときをθ21の始点とすると、θ21の始点から終点までは、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。従って、永久磁石ユニット18の磁力だけで、電磁石ユニット19の磁性材であるコアを吸引するだけである。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ21の終点、つまりθ22の始点から終点までの期間では、電磁石ユニット19に励磁電流が供給される。
この場合、永久磁石ユニット18がS極であると、電磁石ユニット19もS極となるように、励磁電流及び電磁石ユニット19のコイル巻回方向が設定されている。
従って、永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とが共にS極であることによる電磁反発力は、前記非励磁時の吸引力に打ちかって、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ22の終点、つまりθ23の始点から終点までの期間では、電磁石ユニット19に励磁電流は供給されない。この期間は、フライホイール21の慣性力等により、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
次に、ロータ側の永久磁石ユニット18と、ステータ側の電磁石ユニット19とがθ23の終点、つまりθ24の始点から終点まで期間では、電磁石ユニット19に励磁電流を供給する。
この期間は、次の永久磁石ユニット18と電磁石ユニット19とがS極,N極であることによる電磁吸引力が、永久磁石ユニット18に作用し、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を一定方向に回転させる。
以上の励磁法を、極性を90°毎に反転させて各電磁石ユニット19に適用することにより、永久磁石ユニット18及びロータフレーム13を連続的に一定方向に回転させることが可能となる。
この励磁法によれば、電磁石ユニット19夫々に、電磁反発に寄与する期間θ22と、電磁吸引に寄与する期間θ24だけ励磁電流を流すだけで、ロータフレーム13を電磁反発力及び電磁吸引により回転させることができる。
図10に示す励磁法では、θ21は例えば略20°、θ22は例えば略20°、θ23は例えば略30°、θ24は例えば略20°である。
本発明において、複数の電磁石ユニット夫々は、ラジアル方向に沿って、1段又は2段以上にてステータフレームに配置される。
次に、上述した例で用いることができる電磁石ユニットの周方向配置の例を説明する。すなわち、本発明において、複数の電磁石ユニット夫々は、周方向に沿って、等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてステータフレームに配置される。
次に、永久磁石ユニットの周方向配置の例を説明する。
本発明において、複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてロータフレームに配置される。
また、複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つラジアル方向に1段又は2段以上にてロータフレームに配置される。
次に、図11を参照して、先の例と異なるステータの構造を説明する。図11に示すように、この例では、ステータフレーム12に、ラジアル方向に1段であって、周方向に120°間隔で電磁石ユニット19A、19B、19Cを配置している。
このような、ステータ構造を採用した場合、図8〜図10とは異なり、ステータに関し、120°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図12を参照して、先の例と異なるロータの構造を説明する。図12に示すように、この例では、ロータフレーム13に、永久磁石ユニット18(18A,18B)を周方向に沿って180°間隔で溝15内に配置し、且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにしている。
このような、ロータ構造を採用した場合、図8〜図10とは異なり、ロータに関し180°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図13を参照して、先の例と異なるステータの構造を説明する。図13に示すように、この例では、ステータフレーム12に、ラジアル方向に2段であって、周方向に90°間隔で電磁石ユニット19(19A、19B、19C,19D、19E、19F,19G、19H)を配置している。
ここで、電磁石ユニット19Aと19Eとの対、電磁石ユニット19Bと19Fとの対、電磁石ユニット19Cと19Gとの対、電磁石ユニット19Dと19Hとの対を、図3における電磁石ユニット19A,19B、19C、19Dとに対応させると、図8〜図10と同様に、ステータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
もちろん、上述した電磁石ユニットの対を設定しない場合は、図8〜図10と異なる、ステータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図14を参照して、先の例と異なるロータの構造を説明する。図14に示すように、この例では、ロータフレーム13に、ラジアル方向に2段であって、永久磁石ユニッ18(18A、18B、18C,18D、18E、18F,18G、18H)を周方向に沿って90°間隔で溝15内に配置し、且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにしている。
ここで、永久磁石ユニット18Aと18Eとの対、永久磁石ユニット18Bと18Fとの対、永久磁石ユニット18Cと18Gとの対、永久磁石ユニット18Dと18Hとの対を、図3における永久磁石ユニット18A,18B、18C、18Dとに対応させると、図8〜図10と同様に、ロータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。もちろん、上述した電磁石ユニットの対を設定しない場合は、図8〜図10と異なる、ロータに関し、90°毎に、励磁電流の非供給期間、供給期間、非供給期間等を設定することになる。
次に、図1と異なる本発明に係るアキシャルギャップ電動機の実施形態を、図1と同一部分には同一符号を付した図15及び図16を参照して説明する。
図15に示すように、本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、ベース10を有する。ベース10は、第1壁板10Aと、この第1壁板10Aに離間し且つ向かい合う第2壁板10Bと、第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の一端部を連結する底板10Cとからなる。
このベース10は、鋳物による一体物又は、板状の第1壁板10A、第2壁板10B及び底板10Cを夫々製作し、溶接又はネジにより三者を組み立てることにより、製作され得る。
ベース10の第1壁板10A及び第2壁板10B夫々の他端部には、ベアリング11A,11Bの静止部が固定されている。
ステータフレーム12′は、図16に示すように、中心にシャフト14を通す穴16と、4つの電磁石ユニット101を組み込む4つの穴16Aを有する。この4つの穴16Aは、ステータフレーム12′上に、ラジアル方向に一段で、周方向に90°間隔で形成されている。ステータフレーム12′は、鋳物による一体物又は板材の加工等により製作され得る。なお、ステータフレーム12′は、ロータフレーム13とロータフレーム13′との間に位置することになる。
電磁石ユニット101は、図17Bに示すものを採用することができ、I字形状コア111にコイル120を巻装したものであり、I字形状コア111の両端を磁極として用いている。
第1壁板10Aに設けたベアリング11Aの回転部と、第2壁板10Bに設けたベアリング11Bの回転部とには、シャフト14が挿通されている。
シャフト14のアキシャル方向300であって、ステータフレーム12′を中間にして、図4に示すロータフレーム13と、該ロータフレーム13と同様のロータフレーム13′が嵌入されている。また、ロータフレーム13,13′とシャフト14とには、ビス20,20′が嵌め込まれ、ロータフレーム13,13′をシャフト14に固定している。
これにより、ステータフレーム12に対向するようにアキシャルギャップを介してロータフレーム13,13′が設けられた構造となっている。
このシャフト14の一端部は、図1と同様に電動機の出力軸であり、他端部にはセンサユニットであるロータリエンコーダ17が設けられている。
ロータリエンコーダ17は、ロータフレーム13の永久磁石ユニット18及びロータフレーム13′の永久磁石ユニットと、電磁石ユニット19との相対位置を検出することができ、具体的には、ロータフレーム13,13′の回転位置、ひいてはロータフレーム13,13′に設けられた永久磁石ユニット18の磁極の相対位置を検出する。
なお、本例におけるロータフレーム13,13′に設けられる永久磁石ユニット18は、周方向302及びラジアル方向301に沿って配置され且つ隣り合う磁極が互いに異極となるようにロータフレーム13,13′に配置されている。
また、ロータフレーム13,13′には、フライホイール21,21′が取り付けられている。このフライホイール21,21′は、円滑な回転に寄与する機能を有するものであり、必要に応じて設置することができる。もっとも、極数が小さい場合は円滑な回転を得るために、設置することが好ましい。
電磁石ユニット19の磁場中心線200と永久磁石ユニット18の磁場中心線201とは、角度θで交差している。
この例の場合、電磁石ユニット19の磁場中心線は、シャフト14のアキシャル方向に一致している。なお、θは、永久磁石ユニット18の磁場と電磁石ユニット19の磁場とが効果的に反発し合う位置であり、発明者らは、θを例えば50°としている。これについては図1の例と同様である。
以上の通り、本実施形態ではロータ側磁極とステータ側の磁極とが非対向であり、また一つのステータを中間に置いて2つのロータが対向配置されることになり、ステータの電磁石ユニット19と2つのロータの永久磁石とにより、効率的に電磁力がロータに作用させることができ、高効率の電動機とすることが可能となる。
次に、図17A〜図17E及び図18A及び図18Bを参照して上述した例で用いることができる電磁石ユニットについて詳細に説明する。
図17Aに示す電磁石ユニット100は、I字形状コア110にコイル120を巻装したものであり、I字形状コア110の一端を磁極として用いている。この電磁石ユニット100は、図1の構成に適用できる。
図17Bに示す電磁石ユニット101は、I字形状コア111にコイル120を巻装したものであり、I字形状コア111の両端を磁極として用いている。この電磁石ユニット101は、図15の構成に適用できる。
図17Cに示す電磁石ユニット102は、2つのI字形状コア110にコイル120を巻装したものであり、2つのI字形状コア110夫々の一端を磁極として用い且つ両磁極が反対向きとなるようにしている。
図17Dに示す電磁石ユニット103は、2つのI字形状コア110にコイル120を巻装したものであり、2つのI字形状コア110夫々の一端を磁極として用い且つ両磁極が同じ向きとなるようにしている。
図17Eに示す電磁石ユニット104は、2つのI字形状コア111にコイル120を巻装したものであり、2つのI字形状コア111夫々の両端を磁極として用いている。
図18Aに示す電磁石ユニット105は、U字形状コア112にコイル120を巻装し、U字形状コア112の両端を磁極として用いている。
図18Bに示す電磁石ユニット106は、2つのU字形状コア112にコイル120を巻装し、2つのU字形状コア112夫々の両端を磁極として用いている。
図19は、図1のシャフト14の出力軸に、変速機24を設けて、シャフト14の出力よりもトルク上昇を図った出力を得るようにしたものである。
このような構成の本実施形態のアキシャルギャップ電動機によれば、ロータフレーム13の回転と、変速機24の出力軸24Aの回転とによる2系統の回転を得ることができる。
この場合、例えば、ロータフレーム13の外側にフィンを設けると、ロータフレーム13による高速、低トルクのファン機構と、変速機24の出力軸24Aによる低速、高トルクの回転機構とを得ることができる。
以上の構成では、ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線と、ロータ側の永久磁石ユニット18の磁極中心を通る磁場中心線とが例えば50度で交差しており、より具体的には、ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線は、シャフト14のアキシャル方向に沿っている。
次に、図20を参照して、ロータ側の永久磁石ユニット18の磁極中心を通る磁場中心線が、シャフト14のアキシャル方向に沿っている例を説明する。
図20に示すように、ロータフレーム13に溝15′が形成され、該溝15′に永久磁石ユニット18が組み込まれている。この永久磁石ユニット18磁極中心を通る磁場中心線201は、シャフト14のアキシャル方向に沿っている。
ステータ側の電磁石ユニット19の磁極中心を通る磁場中心線200が、永久磁石ユニット18磁極中心を通る磁場中心線201に例えば50度で交差するように、電磁石ユニット19をステータフレームに取り付ける構成としている。
このような構成は、図1〜図19に示した電動機の構成に適用することができ、図1〜図19に示した電動機と同様の作用効果を発揮するものとなる。
次に、図1,図15,図19と異なる本発明に係るアキシャルギャップ電動機の実施形態を、図21〜図25を参照して説明する。
図21は、本発明に係わるアキシャルギャップ電動機の他の実施形態を示す断面図である。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機は、ベース410を有する。ベース410は、第1壁板410Aと、この第1壁板410Aに離間し且つ向かい合うよう第2壁板410Bと、さらに第1壁板410Aと第2壁板410Bとの間に第1壁板410Aに向かい合うよう第3壁板410Cと、第2壁板410Bに向かい合うように第4壁板410Dと、第1壁板410A、第2壁板410B、第3壁板410C及び第4壁板410D夫々の一端部を連結する底板410Eとからなる。
このベース410は、鋳物による一体ものまたは板状の第1壁板410A、第2壁板410B、第3壁板410C、第4壁板410D及び底板410Eを夫々製作し、溶接又はネジにより五者を組み立てることにより、製作され得る。
ベース410の第1壁板410A及び第2壁板410B夫々の他端部には、ベアリング411A、411Bの静止部が固定されている。また、第3壁板410C及び第4壁板410Dには、シャフト414を挿通するための孔が設けられている。
第3壁板410Cと第4壁板410Dとの間には、ステータフレーム412がビス等により固定されている。ステータフレーム412は、詳細は図24で詳述する電磁石ユニット418のヨーク419を支持する支持部412Aと、中心にシャフト414を通すための孔が空いた端板412B、412Cとからなり、鋳物による一体物または、支持部412A及び端板412B、412Cを夫々製作し、溶接又はネジにより三者を組み立てることにより、製作され得る。
図21に示すように、第1壁板410Aに設けられたベアリング411Aの回転部及び第2壁板410Bに設けられたベアリング411Bの回転部にシャフト414が設けられている。このシャフト414は、第3壁板410C、第4壁板410D及びステーターフレーム412の端板412B、412Cの孔に挿通されている。
また、図21に示すように、シャフト414における第3壁板410Cと第4壁板410Dとの間には、図21には表れていない永久磁石ユニット416を組み込んだローターフレーム413が固定具414Aにより固定されている。このローターフレーム413の全部又は一部は、非磁性特性を顕著に示すチタン材で製作することができる。チタン材のローターフレーム413であると、永久磁石ユニット416の磁力線は、漏洩が少なくして効果的に電磁石ユニット418に作用することになり、回転力の発生に大きく寄与する。
このシャフト414の一端部は、この電動機の出力軸であり、他端部にはセンサユニットであるロータリーエンコーダー417の円盤417Aが嵌め込まれている。
ロータリーエンコーダー417の検出部417Bは、第1壁板410Aに設けられている。ロータリーエンコーダー417は、電磁石ユニット418と永久磁石ユニット416のとの相対位置を検出するものであり、円盤417Aに形成されたスリットや光反射部材等を、検出部417Bに内蔵された光送受信素子により検出し、リード線417Cにより電気信号を出力する。なお、センサユニットとしては、上述した光学式ロータリーエンコーダーの他に、磁気を用いた例えばホール素子等により、永久磁石ユニット416と電磁石ユニット418との相対位置を検出することができる。
本実施形態の永久磁石ユニット416は、ロータフレーム413における電磁石ユニット418に対向する各面それぞれに周方向に360°/4=90°間隔で4つ設けてあり、具体的にはロータフレーム413の一面を示す図22に示すように、ロータフレーム413の一面に溝415を形成し、該溝415に例えば菱形状の永久磁石片を組み込んでいる。
なお、本例における永久磁石ユニット416は、両面で隣り合う磁極、各面で隣り合う磁極が互いに同極又は異極となるようにローターフレーム413に配置されている。
永久磁石ユニット416は、溝415内に配置されるが、その固定方法は、ビス止め機構、ネジ止め機構や樹脂による固定等、各種の固定法を採用することができる。
また、ローターフレーム413に形成される溝415の形状を、永久磁石ユニット416を完全に埋め込まれるように形成することで、永久磁石ユニット416の飛び出しを抑制することができる。
この場合、溝415内における永久磁石ユニット416の向きを変えることができる機構を付設することにより、永久磁石ユニット416の向きを適宜変えて、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する位置を選定することができる。
また、形状が異なる永久磁石ユニット416を溝415内に配置することにより、本実施形態の電動機における電磁反発力が効果的に作用する条件を設定することができる。
本実施形態の電磁石ユニット418は、ステータフレーム412に周方向に360°/4=90°間隔で4つ設けてあり、具体的にはステータフレーム412の一面を示す図23のように、4つの電磁石ユニット418の磁極が、ロータフレーム413の永久磁石ユニット416に対向するように配置されている。また、図21及び図24に示すように、電磁石ユニット418は、永久磁石ユニット416が配置されるギャップを有するC字形状のヨーク419と、このヨーク419の両端部それぞれに巻かれるコイル420とを有する。
次に、図25を参照し、ロータ側の永久磁石ユニット416と、ステータ側の電磁石ユニット418との位置関係を説明する。図25に示すように、ロータフレーム413の両面に設けた永久磁石ユニット416の磁場中心線と、電磁石ユニット418の磁場中心線とは、角度θで交差している。
この例の場合、電磁石ユニット418A1及び418A2の磁場中心線は、シャフト414のアキシャル方向に一致している。なお、θは永久磁石ユニット416の磁場と電磁石ユニット418の磁場とが効果的に反発しあう位置であり、発明者らは、θを例えば50°としている。
上記のように構成された本実施形態のアキシャルギャップ電動機において、付設される電気回路は、図6と同様であり、また電磁石ユニット418に与える励磁電流も同様である。この励磁電流は、(360°/ロータ極数)の周期のパルス波形であり、各電磁石ユニット夫々に供給される。
本実施形態のアキシャルギャップ電動機によれば、電磁石ユニット418の磁場中心線と永久磁石ユニット416の磁場中心線とが角度θで交差するように、電磁石ユニット418及び永久磁石ユニット416を配置して、電磁石ユニット418の磁極と永久磁石ユニット416の磁極とが略対向する位置から永久磁石ユニット416が所定角度に至り、該角度から所定角度だけ電磁石ユニット418の磁極と永久磁石ユニット416の磁極とが電磁反発するように電磁石ユニット416に励磁電流を供給することで、ロータフレーム413を回転させることができる。
また、永久磁石ユニット416を設けたロータフレーム413を、対向する2つの磁極を有する電磁石ユニット418のギャップに配置する構成としていることにより、永久磁石ユニット416の磁力と電磁石ユニット418の磁力とが効果的に反発することになり、高効率の電動機となり得る。
次に、図25と同一部分には、同一符号を付した図26を参照してロータ部の変形例を説明する。図26では、アキシャル方向にも永久磁石片421を配置することができる溝415′をロータフレーム413に形成している。
この永久磁石片421と、ロータフレーム413の両面の永久磁石ユニット416とにより磁路が形成されることから、ロータフレーム413の磁力を、ステータ側の電磁石ユニット418に効果的に作用させることが可能となり、高効率の電動機となり得る。
次に、図27〜図30を参照して別の電磁石ユニットの例を説明する。
図27及び図28に示す電磁石ユニットは、ロータフレーム413の一面に、コイル420を巻いた磁極が対向するように2つのC字形状ヨーク422,423を設けると共に、ロータフレーム413の他面にコイル420を巻いた磁極が対向するように2つのC字形状ヨーク422,423を設けた構成である。
図29及び図30に示す電磁石ユニットは、ロータフレーム413の一面に、コイル420を巻いた4つの磁極が対向するようにヨーク424を設けると共に、コイル420を巻いた4つの磁極が対向するようにヨーク424を設けた構成である。
これらの電磁石ユニットによれば、漏洩磁気が少ない磁気回路を構成することができ、高効率の電動機となり得る。
次に、図31を参照して別のロータフレーム425及び永久磁石ユニット426の例を説明する。
図31に示すように、ロータフレーム425は、ロータバー425Aの中心に図示しないシャフトを通す孔425が形成され、ロータバー425Aの両端部それぞれに、間隙を介して対向した脚425B,425CからなるU字形状部が設けられている。脚425B,425Cにおける図示しない電磁ユニットと対向する面には溝425Eが形成され、該溝425Eそれぞれには永久磁石ユニット426が取り付けられている。
なお、図31における電磁ユニットと永久磁石ユニット426との固定関係は図25及び図26と同様であり、また溝425Eの形状は永久磁石ユニット426に応じて各種のものを採用することができ、さらに溝425Eへの永久磁石ユニット426の固定方法については、ビス止め機構、ネジ止め機構や樹脂による固定等、各種の固定法を採用することができる。
このよう構成のロータフレーム425によると、2極ロータとして軽量化を図ることが可能となる。
なお、本願発明は、上記図示し且つ説明した実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
また、ロータ側の永久磁石ユニットに関し、周方向及びラジアル方向の極数及び極配列は、ステータ側の極数等を考慮して適宜選定できる。
同様に、ステータ側の電磁石ユニットに関し、周方向及びラジアル方向の極数及び極配列は、ロータ側の極数等を考慮して適宜選定できる。
また、永久磁石ユニット及び電磁石ユニットは、各種の形態及び形状を採用することができ、コイルの結線形態も本発明の電磁反発力及び吸引力が機能するように適宜選定できるものである。
さらに、上記図示し且つ説明した実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。
さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成用件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
産業上の利用の可能性
以上述べたように、本発明は、ステータフレームと、
このステータフレームに配置された複数の電磁石ユニットと、
前記ステータフレームと所定の距離を存して設けられたロータフレームと、
このロータフレームに設けられるものであって、前記電磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して対向し、且つ、ラジアル方向に見たとき、前記電磁石ユニットの磁場中心線と所定角度で交差する磁場中心線を有する複数の永久磁石ユニットと、
前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとの相対位置を検出するセンサユニットと、
このセンサユニットの出力に基づき、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至ったことを検出し、該検出角度から所定角度だけ、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する駆動ユニットと
を具備するアキシャルギャップ電動機である。
このように構成したことにより、電磁石ユニットの磁場中心線と永久磁石ユニットの磁場中心線とが所定角度で交差するように、電磁石ユニット及び永久磁石ユニットを配置して、電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至り、該角度から所定角度だけ電磁石ユニットの磁極と永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように電磁石ユニットに励磁電流を供給するようになる。
よって、本発明によれば、少ない電流で永久磁石ユニット及びロータフレームを回転させることが可能となり、省エネルギーの観点から優れた特性を有するアキシャルギャップ電動機を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機の一実施形態を示す断面図。
図2は、同実施形態の斜視図。
図3は、アキシャル方向に見たステータ部の構成図。
図4は、アキシャル方向に見たロータ部の構成図。
図5は、ロータ側の永久磁石ユニットの磁場方向とステータ側の電磁石ユニットの磁場方向との交差を示す図。
図6は、同実施形態における電気回路を示す図。
図7は、同実施形態における電磁石ユニットの回路図。
図8は、同実施形態における電磁石ユニットの励磁の一例を示す図。
図9は、同実施形態における4つの磁石ユニットの励磁電流の波形図。
図10は、同実施形態における電磁石ユニットの励磁の他の例を示す図。
図11は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たステータ部の他例の構成図。
図12は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たロータ部の他例の構成図。
図13は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たステータ部の他例の構成図。
図14は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たロータ部の他例の構成図。
図15は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機の他の実施形態を示す断面図。
図16は、同実施形態におけるアキシャル方向に見たステータ部の一例の構成図。
図17A〜図17Eは、本発明のアキシャルギャップ電動機におけるI字形状コアを用いた電磁石ユニットの形態を示す図。
図18A及び図18Bは、本発明のアキシャルギャップ電動機におけるU字形状コアを用いた電磁石ユニットの形態を示す図。
図19は、本発明のアキシャルギャップ電動機における他の実施形態を示す断面図。
図20は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機のさらに他の実施形態を示すものであって、ロータ側の永久磁石ユニットの磁場方向とステータ側の電磁石ユニットの磁場方向との交差を示す図。
図21は、本発明に係るアキシャルギャップ電動機の他の実施形態を示す断面図。
図22は、アキシャル方向に見たロータ部の構成図。
図23は、アキシャル方向に見たステータ部の構成図。
図24は、本発明のアキシャルギャップ電動機におけるC字形状コアを用いた電磁石ユニットの形態を示す図。
図25は、ロータ側の永久磁石ユニットの磁場方向とステータ側の電磁石ユニットの磁場方向との交差を示す図。
図26は、図24と異なる、ロータ側の永久磁石ユニットの構成を示す図。
図27は、図21と異なる、電磁石ユニットにおけるヨークの一例の構成を示す図。
図28は、図27のヨークの一部斜視図。
図29は、図21と異なる、電磁石ユニットにおけるヨークの他例の構成を示す図。
図30は、図29のヨークの一部斜視図。
図31は、ロータフレームの他の例を示す斜視図。
Claims (22)
- ステータフレームと、
このステータフレームに配置された複数の電磁石ユニットと、
前記ステータフレームと所定の距離を存して設けられたロータフレームと、
このロータフレームに設けられるものであって、前記電磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して対向し、且つ、ラジアル方向に見たとき、前記電磁石ユニットの磁場中心線と所定角度で交差する磁場中心線を有する複数の永久磁石ユニットと、
前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとの相対位置を検出するセンサユニットと、
このセンサユニットの出力に基づき、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが略対向する位置から前記永久磁石ユニットが所定角度に至ったことを検出し、該検出角度から所定角度だけ、前記電磁石ユニットの磁極と前記永久磁石ユニットの磁極とが電磁反発するように前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する駆動ユニットと
を具備するアキシャルギャップ電動機。 - 前記駆動ユニットは、θ11+θ12+θ13=360°/ロータ極数としたとき、前記θ11は前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとが接近した状態における前記励磁電流の非供給期間、前記θ12は前記励磁電流の供給期間であって、前記電磁石ユニットの磁場と前記永久磁石ユニットの磁場とが反発するように設定されている、前記θ13は前記励磁電流の非供給期間となるように、前記検出ユニットの出力に基づき前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する手段を具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記駆動ユニットは、θ21+θ22+θ23+θ24=360°/ロータ極数としたとき、前記θ21は前記電磁石ユニットと前記永久磁石ユニットとが接近した状態における前記励磁電流の非供給期間、前記θ22は前記励磁電流の供給期間であって電磁反発する期間、前記θ23は前記励磁電流の非供給期間、前記θ24は前記励磁電流の供給期間であって電ち磁吸引する期間となるように、前記検出ユニットの出力に基づき前記電磁石ユニットに励磁電流を供給する手段を具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の電磁石ユニット夫々は磁極面を有し、該磁極面はアキシャル方向を向くように設定される請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の電磁石ユニット夫々は、周方向に沿って、等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてステータフレームに配置される請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の電磁石ユニット夫々は、ラジアル方向に沿って、1段又は2段以上にてステータフレームに配置される請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の電磁石ユニット夫々は、I字形状コア及びU字形状コアのうち少なくとも一方と、該コアに巻かれるコイルとを具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットが配置されるギャップを有するC字形状のヨークと、このヨークの両端部それぞれに巻かれるコイルとを具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの一側に配置される複数のC字形状のヨークと、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの他側に配置される複数のC字形状のヨークと、これらヨークの両端部それぞれに巻かれるコイルとを具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の電磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの一側に配置され且つ端部が前記ロータフレームの永久磁石ユニットを臨む第1のヨークと、前記ロータフレームの永久磁石ユニットを挟むように前記ステータフレームの他側に配置され且つ端部が前記ロータフレームの永久磁石ユニットを臨む第2のヨークとを具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記ロータフレームは、前記ステータフレームに臨む壁面と、該壁面のラジアル方向に沿って形成され且つ前記永久磁石ユニットを配置する複数の溝とを有する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の永久磁石ユニット夫々は磁極面を有し、該磁極面はアキシャル方向を向くように設定される請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ等間隔、非等間隔又は等間隔と非等間隔とを組み合わせてロータフレームに配置される請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の永久磁石ユニット夫々は、周方向に沿って配置され且つ隣り合う磁極が、互いに同極、異極又は同極と異極との組合せとなるように且つ1段又は2段以上にてロータフレームに配置される請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の永久磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う一の壁面と他の壁面とに夫々配置される請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の永久磁石ユニット夫々は、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う一の壁面に配置される第1の永久磁石片と、前記ロータフレームのアキシャル方向に沿う他の壁面に配置される第2の永久磁石片と、前記第1の永久磁石片と前記第2の永久磁石片との間に配置される第3の永久磁石片とを具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 前記複数の永久磁石ユニット夫々が設けられる前記ロータフレームは、少なくとも一部がチタン製である請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 更に、前記ステータフレームにおける前記ロータフレームと反対側に、所定の距離を存して設けられる別のロータフレームと、該ロータフレームに前記永久磁石ユニットと所定のアキシャルギャップを介して設けられる複数の電磁石ユニットとを具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。
- 更に、前記ロータフレームに連結されるシャフトと、
このシャフトを支持するベアリングと、
このベアリングが設けられるベースとを具備する請求項1記載のアキシャルギャップ電動機。 - 更に、前記ロータフレームに配置されるフライホイールを具備する請求項1又は18記載のアキシャルギャップ電動機。
- 更に、前記ロータフレームと前記シャフトとを一体及び分離する機構を具備する請求項1又は18記載のアキシャルギャップ電動機。
- 更に、前記シャフトの回転を変速する変速ギヤを具備する請求項20記載のアキシャルギャップ電動機。
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Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061017 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070306 |