JP2002112472A - モータ及びそれを用いた圧縮機及びその製造方法 - Google Patents

モータ及びそれを用いた圧縮機及びその製造方法

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JP2002112472A
JP2002112472A JP2000296284A JP2000296284A JP2002112472A JP 2002112472 A JP2002112472 A JP 2002112472A JP 2000296284 A JP2000296284 A JP 2000296284A JP 2000296284 A JP2000296284 A JP 2000296284A JP 2002112472 A JP2002112472 A JP 2002112472A
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rotor
stator core
center
motor according
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JP2000296284A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Asano
能成 浅野
Naoaki Morino
修明 森野
Hisakazu Kataoka
久和 片岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアコンや冷蔵庫の圧縮機等に使用される集
中巻のモータにおいてキャリア周波数付近の音を低減さ
せることを目的とする。 【解決手段】 ティース12のそれぞれの内周部のロー
タ回転中心からの距離が、軸方向に、少なくとも2通り
以上の値を有するものであり、同一ティース12であっ
ても、積厚方向に異なるエアギャップを有するため磁気
吸引力の大きさが異なり、積厚方向で振動量が異なるた
め、振動を抑制する効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本件発明は、集中巻モータの
構造に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について図7を用いて説明す
る。
【0003】従来の、エアコンや冷蔵庫の圧縮機等に使
用される集中巻のモータは図7に示すように、ステータ
60とロータ80からなり、ステータ60はステータコ
ア61に設けられた6本のティース62に、絶縁物(絶
縁フィルム、インシュレータ等:図示せず)を介して直
接3相巻線を施してなる。
【0004】ステータコア61は巻線が施されているテ
ィース本体部64と、ロータ外周に面し、前記ティース
本体部64の先端に、通常ティース本体部64より幅広
に配置されたティース先端部65と、前記ティース本体
部64の外周部をつなぐ略環状のヨーク部66からな
る。
【0005】ロータ80は、ロータコア81内部に設け
られた永久磁石埋設用孔88に永久磁石82を埋設して
なり、軸方向の両端に端板(図示せず)を配し、リベッ
トピン(図示せず)を通し、かしめることで固定されて
いる。
【0006】ロータ80はステータコア61に施された
巻線に流れる電流による回転磁界によって、シャフト8
4を中心にして回転している。
【0007】巻線は、U、V、W相の3相であり、互い
に星型結線されており、同時に3相中の2相が通電して
駆動される120°矩形波通電である。また、印加電圧
はキャリア周波数を20kHz以下のPWM制御によっ
て変化させられる。
【0008】ステータコア61の外周には、切り欠き6
7を有する。これは、ステータ60が圧縮機のシェル
(図示せず)に焼きバメ圧入された時、圧縮機のシェル
とステータコア61との間に貫通孔を有することにな
り、冷媒の通路となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】U相からV相に向かっ
て電流が流れているとき、U相巻線を施したティースが
N極(またはS極)、V相巻線を施したティースがS極
(またはN極)である。W相は極性を有さない。このと
き、N極からS極に磁束が流れるため、U相巻線を施し
たティースとV相巻線を施したティースは先端部におい
て互いに引き合う。このとき、U相巻線を施したティー
スとV相巻線を施したティースが互いに引き合う方向に
ティースに応力がかかり、その力がヨーク部に伝わり、
ヨーク部を主として振動させている。
【0010】この力はPWM駆動の場合、キャリア周波
数によって加振させられる。
【0011】これにより分布巻と比較して集中巻は、ヨ
ークの円環振動(楕円振動)が発生しやすく、キャリア
周波数付近の音が増大する可能性がある。特に4極のモ
ータの場合は、180度対称位置の2箇所に上記のよう
な力が集中するため、特に楕円振動が発生しやすく、音
となりやすい。
【0012】対策として、ステータとロータの間のエア
ギャップを大きくする方法があるが、パーミアンス係数
が低下し磁束量が減少するため、電流が増加し効率が低
下するという課題があった。
【0013】本発明はこの電磁騒音を、モータ特性を犠
牲にすることなく、可能な限り低減させることを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、ティースのそれぞれの内周部のロ
ータ回転中心からの距離が、軸方向に、少なくとも2通
り以上の値を有するものであり、同一ティースであって
も、積厚方向に異なるエアギャップを有するため磁気吸
引力の大きさが異なり、積厚方向で振動量が異なるた
め、振動を抑制する効果を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、環状ヨークと複数のティースにより構成されるステ
ータコアシートを積層してなるステータコアのティース
に絶縁物を介して直接巻線を施されたステータと、前記
ティースに対向するように回転自在に支持されたロータ
を有するモータにおいて、前記ティースのそれぞれの内
周部のロータ回転中心からの距離が、軸方向に、少なく
とも2通り以上の値を有するモータであり、軸方向でス
テータ内周部を加振する力が異なるため、円環振動を抑
制し、騒音を低減することができる。
【0016】本発明の請求項2に記載の発明は、m個の
ティースの内周部のロータ回転中心からの距離が、少な
くとも2通り以上の値を有する請求項1記載のモータで
あり、同一のステータコアシート内でそれぞれのティー
スに働く加振力が異なるため、円環振動モードがくず
れ、振動を低減することができる。
【0017】本発明の請求項3に記載の発明は、ステー
タコアを形成するそれぞれのステータコアシートにおい
て、少なくとも180°対称位置にあるティースの内周
部のロータ中心からの距離は互いに異なる値をとる請求
項2記載のモータであり、特に楕円の円環モードが発生
しにくくなり、騒音を低減することができる。
【0018】本発明の請求項4に記載の発明は、m個の
ティースのうちのそれぞれのティースにおいて、ティー
ス内周部のロータ回転中心からの距離の全積厚方向の平
均値が、m個のティース全てにおいて略同一である請求
項2または請求項3記載のモータであり、ロータ回転軸
に働く加振力が各ティースでバランスがとれ、釣り合い
がとれるため、特定の方向に力が働くことによるアンバ
ランス振動を防ぐことができる。
【0019】本発明の請求項5に記載の発明は、それぞ
れのティースの内周部のロータ回転中心からの距離の軸
方向配置が、積厚の中心面に対して面対称である請求項
4記載のモータであり、ロータ回転軸が正規の軸から傾
くことなく、アンバランス振動を防ぐことができる。
【0020】本発明の請求項6に記載の発明は、mが偶
数であるとき、ティースの内周部のロータ回転中心から
の距離が2通りあり、積厚をLとしたとき、両側からL
/4の範囲において、少なくともティースの内周部のロ
ータ回転中心からの距離が軸方向で等しく、残りの積
厚、すなわち、軸方向の中央部L/2の範囲において、
ティースの内周部のロータ回転中心からの距離が他の部
分と異なる値をとる請求項5記載のモータであり、ステ
ータコアの種類を最小限にでき、生産性が向上する。
【0021】本発明の請求項7に記載の発明は、ティー
スがm個である時、ロータは永久磁石を有し、その極数
は(2/3)mであり、ステータには星型結線の3相巻
線が施され、3相中2相が通電される120°矩形波通
電により駆動される、請求項1から請求項6のいずれか
に記載のモータであり、特にステータを加振する力が大
きくなるため、本発明を用いることで、騒音低減と高効
率化を両立させることができる。
【0022】本発明の請求項8に記載の発明は、キャリ
ア周波数が20kHz以下のPWM駆動であることを特
徴とする請求項7記載のモータであって、円環振動を発
生させやすい加振力が含まれているにもかかわらず、騒
音低減と高効率化を両立させることができる。
【0023】本発明の請求項9に記載の発明は、ステー
タコアが全て略同一のパターンのステータコアシートか
らなり、ステータコアシートを必要に応じて(360°
/m)毎に回転しながら(mはティースの数)積層し
て、ステータコアを形成する請求項1から請求項8のい
ずれかに記載のモータの製造方法であり、ステータコア
シートの金型が1通りでよく、設備が小さくなる。
【0024】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1から請求項9のいずれかに記載のモータを搭載し、
かつ、ステータをシェルに焼バメ圧入してなる圧縮機で
あり、ステータコア形状にて低振動化が実現できるた
め、冷媒や冷凍機油との影響によりごみや劣化の可能性
がなく、騒音低減を実現することができる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施例におけるモータ
の斜視図である。
【0027】図2は、本発明の一実施例におけるモータ
の平面図である。
【0028】図3は、本発明の一実施例におけるモータ
の縦断面図である。
【0029】図4は、本発明の一実施例におけるモータ
のステータコアシートの図である。
【0030】図5は、本発明の一実施例における圧縮機
の横断面図である。
【0031】これらの図は、巻線及び巻線とステータコ
アとを絶縁する絶縁フィルム等は省略している。また、
ロータの端板や保持するためのリベットピン等も省略し
てある。
【0032】ロータについては、従来の技術において説
明した内容と同一であり、同一の記号を付して説明を省
略する。
【0033】エアコンや冷蔵庫の圧縮機等に使用される
集中巻のモータはステータ10とロータ80からなり、
ステータ10はステータコア11に設けられた6本のテ
ィース12に、絶縁物(絶縁フィルム、インシュレータ
等/図示せず)を介して直接3相巻線を施してなる。
【0034】ステータコア11は巻線が施されているテ
ィース本体部14と、ロータ外周に面し、前記ティース
本体部の先端に、通常ティース本体部より幅広に配置さ
れたティース先端部15と、前記ティース本体部の外周
部をつなぐ略環状のヨーク部16からなる。
【0035】ロータ極数は4、ステータスロット数が6
の永久磁石埋込型モータである。埋込磁石型において
は、インダクタンスが大きくなるため、同一電流におけ
る磁束量が増加し、加振力が増加する傾向にある。さら
に、永久磁石を希土類磁石(ネオジ−鉄−ボロン系)を
用いた場合、保磁力が大きいため、加振力がさらに増加
する。
【0036】3相巻線は、互いにスター結線されてお
り、同時に3相中の2相が通電して駆動される120°
矩形波通電である。ここで、3相中1相を常に無通電と
することにより、誘起電圧の検出を可能とし、センサレ
ス制御が可能である。上記駆動方式は、ホール素子等の
センサをモータに具備する必要がなく、冷媒や冷凍機油
に曝され高温で運転される圧縮機等に好適である。しか
し、矩形波通電であると、通電の入り切り時には、巻線
に流れる電流が短時間に大きく変化するため、ここで大
きな加振力となる。特に、集中巻では、1本のティース
に集中されて1つの相のみの巻線が施されているため、
電流の入り切りがそのままティースに発生する磁束の変
化に影響し、振動及び騒音が特に顕著となる。
【0037】また、印加電圧はキャリア周波数を20k
Hz以下のPWM制御によって変化させられる。キャリ
ア周波数は小さいほどスイッチング損失が小さくなり、
モータの回路込み効率が高くなる。通常、2kHz以上
10kHz以下といった範囲で設定されることが多い
が、20kHz以下であると、可聴周波数領域となるの
で、キャリア周波数による騒音が聞こえることになる。
特に、デューティー比が小さくなる低負荷運転時におい
ては、キャリア周波数による騒音が顕著となる。エアコ
ンや冷蔵庫の圧縮機の場合、安定運転時の負荷は年々減
少しており(エアコンの場合は室内の断熱性の向上、冷
蔵庫の場合庫内の断熱性の向上による)、安定運転時の
デューティー比は低下している。
【0038】ステータコアシート21a、21bは2種
類あり、それぞれ、厚みの異なるティース先端部15
a、15bを交互に有する。ティース先端部15a、1
5bの内周部のロータ回転中心からの距離はそれぞれr
1、r2であり、r1>r2の関係がある。2種類のス
テータコアシート21a、21bが、ある一定の厚みを
もって交互に積層され、結果として、それぞれのティー
スを軸方向にみると、内周部のロータ回転中心からの距
離がr1とr2の2通りの値をとることになる。ロータ
の外周部の半径をr3とすると、エアギャップの値は、
r1−r3とr2−r3の2通りとることになり、r1
−r3>r2−r3となる。
【0039】これにより、まず、それぞれのティースに
ついて、軸方向にエアギャップの値が異なるため、それ
ぞれに働く加振力が異なり、振動モードが異なる。従っ
て、振動を抑制することができ、騒音を低減できる。ま
た、1つのステータコアシート内で見れば、エアギャッ
プがティース毎に2通りの値をとるため、円環振動の形
状がくずれ、振動しにくくなる。
【0040】また、180°対称位置にあるティースの
内周部のロータ中心からの距離、すなわちエアギャップ
の大きさが異なるようにしてある。これにより、180
°対称位置にあるティースの内周部を同時に大きく加振
することがなく、円環振動モード、特に楕円モードを発
生させにくくしている。通常、家庭用のエアコンや冷蔵
庫に用いられるようなステータの楕円振動モードの固有
振動数は、1.5kHz〜5kHzの範囲内であり、こ
の範囲内にキャリア周波数を設定する場合、特に有効で
ある。
【0041】このとき、1つのステータコアシート内で
見れば、隣接するティース同士が異なるエアギャップを
とるようにしてあり、それぞれ、120°毎の等間隔と
しているため、1枚のステータコアシート内部で、エア
ギャップに働く力は互いにバランスし、特定の方向に力
が加わることがない。仮に、ここで、隣接する3つのテ
ィースのエアギャップをr1−r3とし、残りの隣接す
る3つのティースのエアギャップをr2−r3とする
と、エアギャップの小さいティースの集中する方向にロ
ータは吸引され、アンバランス振動を発生させるおそれ
がある。
【0042】また、2種類のステータコアシート21
a、21bは、一方を60°回転させれば互いに同一形
状であるため、同一形状のステータコアシートを回転さ
せながら積層すれば、ステータコアの金型を簡略化する
ことができる。
【0043】2種類のステータコアシート21a、21
bは、積厚をLとすると、片端からL/4の厚みにおい
てステータコアシート21a(図4の(a))を、次の
L/2の厚みにおいてステータコアシート21b(図4
の(b))を、残りのL/4の厚みにおいてステータコ
アシート21a(図4の(a))を配置している。これ
により、それぞれのティースについて、積層の中心面S
cに対してエアギャップの大きさの軸方向配置が面対称
とすることができる。本構成により、ロータ回転軸が、
正規の軸から倒れることがない。仮に、面対称ではなか
ったとすると、例えば、あるティースについて、積厚方
向の一方においてエアギャップが小さく、他方において
エアギャップが大きいとすると、エアギャップが小さい
方が磁気吸引力が大きいため、エアギャップの小さいほ
うにロータの回転軸が倒れようとすることにより、アン
バランス振動を発生させることになる。
【0044】さらに、それぞれのティースについて、テ
ィース内周部のロータ回転中心からの距離の全積厚にお
ける平均値が、6個のティースで同一になる。この例に
おいては、(r1+r2)/2となる。これにより、6
個全てのティースにおいて、平均のエアギャップ長も
(r1+r2)/2−r3となり、特定の一方にロータ
が吸引され、アンバランス振動を発生することを防止す
ることができる。
【0045】モータをシェル31に焼きバメ圧入してな
る圧縮機の場合、ステータコアの振動がそのままシェル
に伝わるため、ステータコアの振動を押さえる必要があ
る。そこで、上記のようなモータを使用することで、振
動レベルを押さえることができるので、騒音を低減する
ことが可能である。
【0046】なお、図6に示すように、1枚毎に異なる
ステータコアシート21a、21bを交互に積層して
も、必ず接するステータコアシートのエアギャップ長が
異なるため、ステータコアシート間に摩擦が生じ、振動
を吸収するため、好適である。異なるステータコアシー
トの積層パターンは、上記以外であってもよい。
【0047】なお、ロータ形状やステータ形状、モータ
の極数は自由である。また、圧縮機は、ステータコア外
周を、シェルに焼きバメした場合に限らず、ボルト締め
等でもよい。
【0048】また、エアギャップ長は、一方が他方の
1.4倍程度以上の差をもっていればよい。すなわち、
エアギャップ長の一例として、0.5mmと0.7mm
といった組合せをとってもよい。
【0049】ここで、それぞれのステータコアシート内
の各ティースのステータ内周部の先端付近が切り欠か
れ、または丸められている場合があるが、その部分のロ
ータ回転中心からの距離は他の部分のロータ回転中心か
らの距離より長くなるが、無視してよい。また、回転時
のトルク脈動低減のため、ティース中央部でエアギャッ
プが小さく、ティース端部に向かってエアギャップを大
きくする方法がとられることがあるが、この場合、その
ティース内周部のロータ回転中心からの距離は、そのテ
ィースにおける平均を採用すればよい。
【0050】なお、各ステータコアシート間は、カラマ
セ等によって固着させておく必要があるが、できるだけ
ステータコアの外周部付近に設けたい。
【0051】また、以上の説明ではインナーロータタイ
プのモータについて説明したが、インナーロータタイプ
のモータに限定するものではなく、アウターロータタイ
プのモータに関しても応用可能であり、同様の効果を得
ることができる。
【0052】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
本発明の請求項1に記載の発明によれば、軸方向でステ
ータ内周部を加振する力が異なるため、円環振動を抑制
し、騒音を低減することができる。
【0053】本発明の請求項2に記載の発明によれば、
同一のステータコアシート内でそれぞれのティースに働
く加振力が異なるため、円環振動モードがくずれ、振動
を低減することができる。
【0054】本発明の請求項3に記載の発明によれば、
特に楕円の円環モードが発生しにくくなり、騒音を低減
することができる。
【0055】本発明の請求項4に記載の発明によれば、
ロータ回転軸に働く加振力が各ティースでバランスがと
れ、釣り合いがとれるため、特定の方向に力が働くこと
によるアンバランス振動を防ぐことができる。
【0056】本発明の請求項5に記載の発明によれば、
ロータ回転軸が正規の軸から傾くことなく、アンバラン
ス振動を防ぐことができる。
【0057】本発明の請求項6に記載の発明によれば、
ステータコアの種類を最小限にでき、生産性が向上す
る。
【0058】本発明の請求項7に記載の発明によれば、
特にステータを加振する力が大きくなるため、本発明を
用いることで、騒音低減と高効率化を両立させることが
できる。
【0059】本発明の請求項8に記載の発明によれば、
円環振動を発生させやすい加振力が含まれているにもか
かわらず、騒音低減と高効率化を両立させることができ
る。
【0060】本発明の請求項9に記載の発明によれば、
ステータコアシートの金型が1通りでよく、設備が小さ
くなる。
【0061】本発明の請求項10に記載の発明によれ
ば、ステータコア形状にて低振動化が実現できるため、
冷媒や冷凍機油との影響によりごみや劣化の可能性がな
く、騒音低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるモータの斜視図
【図2】本発明の一実施例におけるモータの平面図
【図3】本発明の一実施例におけるモータの縦断面図
【図4】(a)(b)は本発明の一実施例におけるモー
タのステータコアシートの図
【図5】本発明の一実施例における圧縮機の横断面図
【図6】本発明の一実施例における他の例のステータコ
アの分解斜視図
【図7】従来のモータの横断面図
【符号の説明】
10 ステータ 11 ステータコア 12 ティース 15a、15b ティース先端部 31 シェル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/14 H02K 21/14 M (72)発明者 片岡 久和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AC03 BA00 CF05 CF06 5H002 AA04 AB06 AC02 AC03 AC10 AE08 5H621 AA04 BB10 GA01 GA04 GA12 GA14 GA16 HH09 JK05 PP02 PP10 5H622 AA03 CA02 CA07 CA13 CB05 CB06 DD02 PP10 PP11 PP19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状ヨークと複数のティースにより構成
    されるステータコアシートを積層してなるステータコア
    のティースに絶縁物を介して直接巻線を施されたステー
    タと、前記ティースに対向するように回転自在に支持さ
    れたロータを有するモータにおいて、前記ティースのそ
    れぞれの内周部のロータ回転中心からの距離が、軸方向
    に、少なくとも2通り以上の値を有するモータ。
  2. 【請求項2】 m個のティースの内周部のロータ回転中
    心からの距離が、少なくとも2通り以上の値を有する請
    求項1記載のモータ。
  3. 【請求項3】 ステータコアを形成するそれぞれのステ
    ータコアシートにおいて、少なくとも180°対称位置
    にあるティースの内周部のロータ中心からの距離は互い
    に異なる値をとる請求項2記載のモータ。
  4. 【請求項4】 m個のティースのうちのそれぞれのティ
    ースにおいて、ティース内周部のロータ回転中心からの
    距離の全積厚方向の平均値が、m個のティース全てにお
    いて略同一である請求項2または請求項3記載のモー
    タ。
  5. 【請求項5】 それぞれのティースの内周部のロータ回
    転中心からの距離の軸方向配置が、積厚の中心面に対し
    て面対称である請求項4記載のモータ。
  6. 【請求項6】 mが偶数であるとき、ティースの内周部
    のロータ回転中心からの距離が2通りあり、積厚をLと
    したとき、両側からL/4の範囲において、少なくとも
    ティースの内周部のロータ回転中心からの距離が軸方向
    で等しく、残りの積厚、すなわち、軸方向の中央部L/
    2の範囲において、ティースの内周部のロータ回転中心
    からの距離が他の部分と異なる値をとる請求項5記載の
    モータ。
  7. 【請求項7】 ティースがm個である時、ロータは永久
    磁石を有し、その極数は(2/3)mであり、ステータ
    には星型結線の3相巻線が施され、3相中2相が通電さ
    れる120°矩形波通電により駆動される、請求項1か
    ら請求項6のいずれかに記載のモータ。
  8. 【請求項8】 キャリア周波数が20kHz以下のPW
    M駆動であることを特徴とする請求項7記載のモータ。
  9. 【請求項9】 ステータコアが全て略同一のパターンの
    ステータコアシートからなり、ステータコアシートを必
    要に応じて、(360°/m)毎に回転しながら(mは
    ティースの数)積層して、ステータコアを形成する請求
    項1から請求項8のいずれかに記載のモータの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかに記
    載のモータを搭載し、かつ、ステータをシェルに焼バメ
    圧入してなる圧縮機。
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