JP2010200494A - 永久磁石電動機、密閉型圧縮機、および冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1コア12aおよび第2コア12bを回転軸13の軸方向に沿って配列してなる回転子12を備える。この回転子12の第1コア12aに、励磁電流により着磁または減磁されて磁力が変化する複数の第1永久磁石43を収容する。回転子12の第2コア12bには、励磁電流の供給にかかわらず磁力変化がない複数の第2永久磁石44を収容する。そして、各第1永久磁石43の幅を各第2永久磁石44の幅よりも小さくした。
【選択図】図4
Description
空気調和機や冷蔵庫等の冷凍サイクル装置の構成、およびこの冷凍サイクル装置に搭載された密閉型圧縮機の内部の構成を、図1に示す。密閉型圧縮機1は、金属製の密閉容器1aで被われている。この密閉容器1aの下部に2つの吸込口2a,2bが取付けられ、上部に1本の吐出管3が取付けられている。この吐出管3に高圧側配管を介して凝縮器31の一端が接続され、その凝縮器31の他端に膨張装置たとえば膨張弁32を介して蒸発器33の一端が接続される。そして、蒸発器33の他端がアキュームレータ34および2本の吸込管35を介して上記吸込口2a,2bに接続される。
また、図5に示すように、固定子11の内周面に複数の磁極歯が形成され、これら磁極歯に3つの相巻線Lu,Lv,Lwが集中巻き装着される。この相巻線Lu,Lv,Lwが発する磁界と上記各永久磁石43,44が発する磁界との相互作用により、回転子12が回転する。
磁気回路中の永久磁石の動作は、永久磁石のB−H曲線と、磁気回路および永久磁石によって定まるパーミアンス係数Pcによって決まり、B−H曲線とパーミアンス線(Pc線)との交点pで動作する。永久磁石はこの動作点pにおける磁束密度B0で磁化される。このとき、固定子から発生する回転磁束のd軸成分を負方向に増加させると、永久磁石に負方向の磁化力がかかり、パーミアンス線が負方向(図示左方向)に平行移動して動作点がp1に移り、磁束密度はB1に低下する。一方、固定子から発生する回転磁束のd軸成分を正方向に増加させると、永久磁石に正方向の磁化力がかかり、パーミアンス線が正方向(図示右方向)に平行移動して動作点がp2に移り、磁束密度はB2に上昇する。
図11および図12に示すように、回転子12のコア12a,12bにおける各磁石収容孔42より外周側に、複数のスリット45が形成される。これらスリット45は、コア12a,12bの径方向に沿う細長形状を有するとともに、回転軸挿通孔41aに沿ってコア12a,12bを貫通する深さ形状を有する。
他の構成および作用は第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
図14に示すように、第1コア12aの各磁石収容孔42がV字形状を有し、これら磁石収容孔42に2分割状態の第1永久磁石43a,43bがそれぞれ収容される。同様に、図15に示すように、第2コア12bの各磁石収容孔42がV字形状を有し、これら磁石収容孔42に2分割状態の第2永久磁石44a,44bがそれぞれ収容される。
なお、図16に示すように、相巻線Lu,Lv,Lwのうち2つの相巻線に励磁電圧Edを印加して励磁電流を流す着磁または減磁を、図3に示すような各極に1枚の永久磁石が配置された回転子に適用すると、各極の中央付近の磁化力が弱くなることになる。
励磁電流を流すときの回転子は第1の実施形態と同様に停止中でも回転中でもよい。
第4の実施形態では、2相通電の駆動により回転子12を回転させながら、2相通電位置検出部54の検出位置に応じて各第1永久磁石43の着磁または減磁を行う。
通常、センサレスベクトル制御部57による位置推定は誤差が大きく、上記のように2相通電位置検出部54の検出位置に応じて各第1永久磁石43の着磁または減磁を行うことにより、固定子と回転子のより正確な位置関係で着磁または減磁のための通電を行うことができ、磁束可変の確実性が高くなる。
他の構成および作用は第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
永久磁石電動機10の運転中、着磁または減磁のための励磁電流の供給に際し、2相通電位置検出部54の検出位置に従って適切なタイミングでセンサレスベクトル制御部57による運転に切り替え、相巻線Lu,Lv,Lwにd軸電流を供給する。
他の構成および作用は第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
永久磁石電動機10の運転中、着磁または減磁のための励磁電流を供給する。具体的には、2相通電位置検出部54の検出位置に従って適切なタイミングでセンサレスベクトル制御部57による運転に切り替え、相巻線Lu,Lv,Lwに対し、励磁電流としてd軸電流を電気角で80°以上にわたり供給する。
第4の実施形態と同じく、2相通電の駆動により回転子12を回転させながら、2相通電位置検出部54の検出位置に応じて相巻線Lu,Lv,Lwに着磁用または減磁用の励磁電流を供給し、各第1永久磁石43を着磁または減磁する。
こうして、再度の着磁または減磁を行うことで、所望の磁束を確実に得ることができる。
このセンサレスベクトル制御部57の推定位置に応じた2相通電駆動の通常運転への移行に際しては、上記算出した磁束量をセンサレスベクトル制御用のモータ定数として利用することができる。これにより、良好なセンサレスベクトル制御の2相通電駆動が可能となる。
なお、上記各実施形態では、回転子12の1つのコアに設ける永久磁石の個数が4個であるいわゆる4極構成の永久磁石電動機10を例に説明したが、1つのコアに6個の永久磁石を設ける6極構成の永久磁石電動機10を用いる場合についても、同様に実施可能である。また、相巻線Lu,Lv,Lwが固定子11のスロットに集中巻き装着される場合を例に説明したが、分布巻き装着される場合についても、同様に実施可能である。
Claims (7)
- 複数の相巻線が装着された固定子と、
第1コアおよび第2コアを回転軸の軸方向に沿って配列してなる回転子と、
前記第1コアに収容され、駆動装置から前記各相巻線に供給される励磁電流により着磁または減磁されて磁力が変化する複数の第1永久磁石と、
前記第2コアに収容され、前記励磁電流の供給にかかわらず磁力変化がない複数の第2永久磁石と、
を備え、前記各第1永久磁石の幅を前記各第2永久磁石の幅よりも小さくしたことを特徴とする永久磁石電動機。 - 前記回転子における各永久磁石の収容部より外周側に形成された複数のスリット、をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の永久磁石電動機。
- 前記駆動装置は、
前記各相巻線の2つずつの相巻線に電流が順に流れる2相通電を実行しながら、非通電状態の相巻線に誘起する電圧に基づいて前記回転子の回転位置を検出し、検出した回転位置に応じたタイミングで前記各相巻線に着磁用または減磁用の励磁電流を供給する制御手段、
を備えることを特徴とする請求項1記載の永久磁石電動機。 - 前記励磁電流は、センサレスベクトル制御のd軸電流であることを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
- 前記駆動装置は、
前記各相巻線の2つずつの相巻線に順に電流が流れる2相通電を実行しながら、非通電状態の相巻線に誘起する電圧に基づいて前記回転子の回転位置を検出し、検出した回転位置に応じたタイミングで前記各相巻線に着磁用または減磁用の励磁電流を供給する第1制御手段と、
この第1制御手段による励磁電流の供給後、前記各相巻線の2つずつの相巻線に順に電流が流れる2相通電を実行しながら、非通電状態の相巻線に誘起する電圧から前記回転子の第1コアに生じる磁束量を求め、求めた磁束量が目標値に達していない場合に、前記第1制御手段による励磁電流の供給を再び実行する第2制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の永久磁石電動機。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の永久磁石電動機と、この永久磁石電動機により駆動される圧縮機構部とを、密閉容器に収納したことを特徴とする密閉型圧縮機。
- 請求項6に記載の密閉型圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器とからなることを特徴とする冷凍サイクル装置。
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