JPH11341752A - 永久磁石形回転電機の着磁方法 - Google Patents

永久磁石形回転電機の着磁方法

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JPH11341752A
JPH11341752A JP13965598A JP13965598A JPH11341752A JP H11341752 A JPH11341752 A JP H11341752A JP 13965598 A JP13965598 A JP 13965598A JP 13965598 A JP13965598 A JP 13965598A JP H11341752 A JPH11341752 A JP H11341752A
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stator winding
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JP13965598A
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Mayumi So
まゆみ 楚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子巻線による永久磁石の着磁方法であっ
て、固定子や回転子の磁気的構造によらず十分且つ均等
な着磁を行え、着磁の際の電磁的衝撃から固定子巻線を
保護できる永久磁石形回転電機の着磁方法を提供する。 【解決手段】 固定子12に回転子13を組付けた状態
で、スイッチS2とS3をオフし、スイッチS1とS4
をオンして固定子巻線16uに位置決め電流ip を流
し、永久磁石19の磁極中心がティース17uの中心線
に一致する位置に回転子13を停止させる(c)。その
後位置決め電流ip と同じ向きに着磁電流if を流し1
回目の着磁を行う(d)。続いて、スイッチS1とS4
をオフ、スイッチS2とS3をオンして逆方向の位置決
め電流ip'を流し、回転子13を1磁極分だけ回転させ
る(e)。その後位置決め電流ip'と同じ向きに着磁電
流if'を流し2回目の着磁を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石形回転電
機の回転子に設けられた永久磁石の着磁方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】回転子に永久磁石を装
着した永久磁石形回転電機は、高効率、高回転駆動が可
能なことから、従来よりコンプレッサ(圧縮機)等に幅
広く用いられている。この永久磁石形回転電機の回転子
に設けられた永久磁石は、磁性粉を成形して作られるの
で、初期において磁性を有しておらず、その後の着磁処
理により所望の磁性が与えられる。
【0003】この永久磁石の着磁方法の1つに、図16
に示す着磁ヨークと呼ばれる治具を用いて行う方法が用
いられている。この着磁ヨークの軸直角断面を示す図1
6において、鉄で作られた円環状の着磁ヨーク1は、回
転子2に配設された着磁対象である永久磁石3の極数
(本例では4極)と同数の4個の突部4を有して構成さ
れており、各突部4には着磁電流を流すための巻線5が
巻装されている。そして、着磁ヨーク1の内側には無着
磁の回転子2が挿入され、永久磁石3の各磁極中心が突
部4の各中心線と一致するように位置合わせが行われた
後、巻線5に着磁電流を流して着磁が行われる。
【0004】しかし、上記着磁方法を用いると、回転子
2に配設された永久磁石3が着磁された後に回転子2が
固定子に組付けられるので、その強力な磁気力により回
転子2が固定子の内周面に吸着されて組付けに手間がか
かる。また、着磁した永久磁石3に鉄粉が吸着され易
く、永久磁石形回転電機の故障原因となるその鉄粉を組
付け前に除去する作業が必要となる。さらに、永久磁石
形回転電機の各種類ごとに高価な着磁ヨーク1が必要と
なり、回転電機の製造コストが高くなるという問題があ
った。
【0005】そこで、最近においては上記着磁方法に代
えて、図17に示すように、永久磁石形回転電機6の固
定子7に回転子2を組付けた後、回転子2の永久磁石3
を基準位置に合わせ、固定子巻線8に着磁電流を流して
永久磁石3を着磁する方法が用いられている。図17に
示す永久磁石形回転電機6は、回転子2に4極の埋め込
み型の永久磁石3を有し、固定子7に24個のティース
9を備えている。このティース間に設けられたスロット
10には、三相4極巻線または三相擬似4極巻線の固定
子巻線8(8u、8v、8w)が巻装されている。そし
て、この固定子巻線8の例えばU相とV相の巻線端子間
に直流電源を接続し、瞬時的に大電流を流して着磁が行
われる。
【0006】この固定子巻線8による着磁方法によれ
ば、着磁前に回転子2が固定子7に組付けられるので、
組付け時の作業性が良く、鉄粉が付着する虞もない。し
かしながら、この着磁方法は、永久磁石形回転電機6の
永久磁石3の極数nと固定子7のティース数mによって
は十分な着磁が行えない場合が生じる。
【0007】例えば、n=4、m=6やn=6、m=9
などの場合(図示せず)について考えると、永久磁石の
磁極(磁路)は90[deg](電気角)ピッチである
が、ティースすなわち着磁磁路は60[deg](電気
角)ピッチになっており、両者の関係は1.5ティース
/極である。従って、着磁磁界を印加した際、各磁極に
おける磁束密度に高い部分と低い部分とが現れ、永久磁
石3の全磁極を十分且つ均等に着磁することができな
い。
【0008】さらに、上述した固定子巻線8による着磁
方法では、永久磁石3の全ての磁極を1度に着磁するの
で、固定子巻線8に瞬時的な大きい着磁電流を流す必要
がある。その結果、その着磁電流による電磁的衝撃によ
り、固定子巻線8が変形して巻線の絶縁破壊等を招くと
いう不具合もあった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、固定子に回転子を組付け
た状態で行う固定子巻線による永久磁石の着磁方法であ
って、固定子の磁路構造や回転子の磁極構造によらず十
分且つ均等な着磁を行うことができ、さらに着磁の際の
電磁的衝撃から固定子巻線を保護することができる永久
磁石形回転電機の着磁方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の永久磁石形回転電機の着磁方法は、複数相
の固定子巻線を有する固定子と、複数の永久磁石を有す
る回転子とからなる永久磁石形回転電機に対する前記永
久磁石の着磁方法であって、前記固定子に前記回転子を
組付けた状態でこの回転子を所定の基準位置に設定した
後、前記固定子巻線に所定の着磁電流を流して着磁磁界
を発生させ前記永久磁石の着磁を行う着磁操作を、前記
回転子の基準位置の設定と前記固定子巻線に対する着磁
電流の通電を複数回数繰り返すことにより複数の永久磁
石を着磁する(請求項1)。
【0011】斯様な着磁方法によれば、固定子の磁路構
造または回転子の磁極構造に起因して固定子巻線に流す
着磁電流による着磁磁界に疎密が発生する場合であって
も、回転子の基準位置の設定と固定子巻線に対する着磁
電流の通電を複数回数繰り返す着磁操作を行うので、永
久磁石の全ての磁極を十分且つ均等に着磁することがで
きる。また、1度の着磁操作で全ての磁極を着磁する必
要がないので、固定子巻線に流す着磁電流を低減するこ
とができ、電磁的衝撃による固定子巻線の変形および絶
縁破壊を防ぐことができる。
【0012】この場合、三相Y結線の固定子巻線を有す
る永久磁石形回転電機に対して、前記固定子巻線の1相
の巻線端子と中性点との間に位置決め電流を流して回転
子を第1の基準位置に設定した後、着磁電流を流して永
久磁石を着磁し、続いて前記位置決め電流に対し逆向き
の位置決め電流を流して前記回転子を第2の基準位置に
設定した後、前記着磁電流に対し逆向きの着磁電流を流
して前記永久磁石を着磁することが好ましい(請求項
2)。
【0013】斯様な着磁方法によれば、第1の基準位置
における1回目の着磁後、固定子巻線に1回目とは逆向
きの位置決め電流を流すので、着磁された回転子の永久
磁石と位置決め電流による起磁力を得た固定子との間に
反発力が発生し、回転子は第2の基準位置まで回転した
後吸引力により停止する。この第2の基準位置における
磁極と固定子との位置関係は、第1の基準位置における
磁極と固定子との位置関係とは異なるので、2回目の着
磁により1回目の着磁で不十分であった着磁部分につい
ても十分な着磁を行うことができる。
【0014】同様に、前記固定子巻線の2相の巻線端子
間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に設
定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続いて
前記位置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を流して
前記回転子を第2の基準位置に設定した後、前記着磁電
流に対し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石を着磁
することが好ましい(請求項3)。
【0015】また、前記固定子巻線の2相の巻線端子間
に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に設定
した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続いて前
記2相とは別の組み合わせとなる前記固定子巻線の2相
の巻線端子間に位置決め電流を流して前記回転子を第2
の基準位置に設定した後、着磁電流を流して前記永久磁
石を着磁しても同様の作用を有する(請求項4)。
【0016】さらに、前記固定子巻線の2相の巻線端子
を共通化し、この共通化端子と残る1相の巻線端子との
間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に設
定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続いて
前記位置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を流して
前記回転子を第2の基準位置に設定した後、前記着磁電
流に対し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石を着磁
しても同様の作用を有する(請求項5)。
【0017】さらにまた、前記固定子巻線の2相の巻線
端子を共通化し、この共通化端子と残る1相の巻線端子
との間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置
に設定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続
いて前記2相とは別の組み合わせとなる前記固定子巻線
の2相の巻線端子を共通化し、この共通化端子と残る1
相の巻線端子との間に位置決め電流を流して前記回転子
を第2の基準位置に設定した後、着磁電流を流して前記
永久磁石を着磁しても同様の作用を有する(請求項
6)。
【0018】一方、三相Δ結線の固定子巻線を有する永
久磁石形回転電機に対しても同様に、固定子巻線の2つ
の端子間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位
置に設定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、
続いて前記位置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を
流して前記回転子を第2の基準位置に設定した後、前記
着磁電流に対し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石
を着磁すると良い(請求項7)。斯様な着磁方法によっ
ても、磁極と固定子との位置関係を異にする2回の着磁
がなされるので、永久磁石の全磁極が十分且つ均等に着
磁される。
【0019】また、前記三相Δ結線された固定子巻線の
2つの端子を共通化し、この共通化端子と残る1つの端
子との間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位
置に設定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、
続いて前記位置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を
流して前記回転子を第2の基準位置に設定した後、前記
着磁電流に対し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石
を着磁しても同様の作用を有する(請求項8)。
【0020】なお、コンプレッサ搭載用の永久磁石形回
転電機に対して、上述の着磁方法を用いると良い(請求
項9)。斯様な着磁方法を用いれば、永久磁石の各磁極
を十分且つ均等に着磁することができるので、特にセン
サレス駆動が要求されるコンプレッサ搭載用の永久磁石
形回転電機においては、誘起電圧が回転角度に対して精
度良く現れ、より高精度な位置検出が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の着磁方法を三相4極6スロットの永久磁石形回転電機
に適用した第1の実施形態について、図1乃至図3を参
照しながら説明する。
【0022】図1は、永久磁石形回転電機(以下、モー
タと称す)の軸直角断面図である。この図1において、
モータ11は、固定子12と、この固定子12の内部に
ギャップを隔てて回転可能に設けられた回転子13とか
ら構成されている。固定子12は、積層鋼板からなる環
状の固定子鉄心14と、この固定子鉄心14に設けられ
た6個のスロット15に挿入された固定子巻線16とか
ら構成されている。固定子巻線16は、図2に示すよう
に三相Y結線された巻線16u、16v、16wから構
成されている。また、固定子鉄心14には6個のティー
ス17(17u、17v、17w)が設けられている。
【0023】回転子13は、積層鋼板からなる回転子鉄
心18と、この回転子鉄心18の内部に配設された4個
の断面ほぼ円弧状の永久磁石19とから構成されてい
る。各永久磁石19は、フェライトの磁性粉を成形して
作られており、凸部が軸心側を向くように配置されてい
る。回転子13の軸心部には、回転軸20が貫通固定さ
れている。
【0024】図2(a)、(b)は、上記モータ11を
着磁する際の電気的構成を示している。この図におい
て、直流電源Eの正端子と負端子との間には、スイッチ
S1、S2の直列回路とスイッチS3、S4の直列回路
とが夫々接続されており、そのスイッチS1とS2の共
通接続点が、モータ11の1相例えばU相の巻線端子に
接続され、スイッチS3とS4の共通接続点が、モータ
11の中性点に接続されている。スイッチS1〜S4
は、例えば電磁接触器またはトランジスタ等の半導体ス
イッチング素子から構成されている。また、直流電源E
は、後述する位置決め電流ip 、ip'および着磁電流i
f 、if'を流すことができるようになっている。
【0025】次に、本実施形態における着磁方法につい
て、図2(c)〜(f)および図3も参照しながら説明
する。なお、以下の説明において、N極、S極とは永久
磁石19の凹面に着磁された磁極を意味する。また、図
2(d)〜(f)において、永久磁石19の断面部分に
表したNおよびSも永久磁石19の凹面の磁極を示して
おり、さらに(N)はN極の着磁が十分でないことを示
している。
【0026】まず、永久磁石19が配設された回転子1
3を無着磁の状態で固定子12に組付けて図1に示すモ
ータ11を製造し、その後、図2(a)に示すように1
回目の着磁のための結線を行う。そして、図2(a)に
おいてスイッチS2とS3をオフ、スイッチS1とS4
をオンにして、直流電源Eの正端子からスイッチS1、
固定子巻線16u、中性点、スイッチS4、直流電源E
の負端子の電流経路に従って瞬時的な直流の位置決め電
流ip を流す。
【0027】図2(c)〜(f)は、着磁処理における
回転子13の停止位置と永久磁石19の着磁状態とを順
を追って示したものである。上記位置決め電流ip を流
すと、図2(c)に示すように、位置決め電流ip によ
って発生する起磁力を有する固定子12と回転子13と
の間に作用する磁気吸引力により、回転子13は永久磁
石19の凹部の中心位置(磁極中心)が固定子巻線16
uの巻装されたティース17uの中心線に一致する位置
まで回転して停止する(第1の基準位置)。
【0028】この状態で、図2(d)に示すように、直
流電源Eから位置決め電流ip と同一方向に瞬時的な直
流大電流である着磁電流if を流す。この1回目の着磁
処理により、磁極中心がティース17uの中心線に一致
する永久磁石19にはS極が着磁され、これら2つのS
極に挟まれた残る2つの永久磁石19にはN極が着磁さ
れる。しかし、着磁電流if によるN極に対する着磁磁
界は、S極に対する着磁磁界に比べ小さいので十分な着
磁が行われない。
【0029】そこで、以下に説明する2回目の着磁を行
う。すなわち、図2(b)においてスイッチS1とS4
をオフ、スイッチS2とS3をオンにして、直流電源E
の正端子からスイッチS3、中性点、固定子巻線16
u、スイッチS2、直流電源Eの負端子の電流経路に従
って位置決め電流ip'を流す。このとき、図2(e)に
示すように、回転子13は、位置決め電流ip'による起
磁力を有する固定子12と着磁された永久磁石19との
間に作用する磁気反発力により回転し、N極の磁極中心
がティース17uの中心線に一致するように吸引されて
停止する(第2の基準位置)。
【0030】この状態で、図2(f)に示すように、直
流電源Eから瞬時的な大電流である着磁電流if'を上記
位置決め電流ip'と同一方向に流す。この2回目の着磁
によれば、永久磁石19のN極に対する着磁磁界が十分
に大きくなるので、1回目の着磁で着磁が不十分であっ
たN極を十分に着磁することができる。
【0031】図3は、上述のように1回目と2回目とに
分けた着磁処理(以下、選択的着磁と称す)における固
定子巻線16uに流れる電流波形と、従来の着磁方法す
なわち1回の着磁処理により全磁極の着磁を完了する方
法(以下、1回全極着磁と称す)における固定子巻線1
6uに流れる電流波形とを、夫々実線と破線で示してい
る。
【0032】選択的着磁波形では、時間の経過とともに
1回目の着磁に対応した位置決め電流ip および着磁電
流if が流れ、続いて2回目の着磁に対応した逆方向の
位置決め電流ip'および着磁電流if'が流れる。この場
合、着磁電流if 、if'の大きさ(絶対値)は、従来の
1回全極着磁における着磁電流if0の大きさに比べてほ
ぼ半減している。これは、1回全極着磁においては、着
磁磁界が最も低くなる永久磁石19(図2(d)におい
てはN極に磁化されたもの)に対しても十分な着磁がで
きるだけの着磁電流if0が必要となるのに対し、選択的
着磁においては、2回に分けて着磁を行い、且つ1回目
と2回目とで回転子12と固定子13との位置を1磁極
分だけずらして着磁するので、着磁電流if0に比べ小さ
い着磁電流if 、if'であっても全磁極を十分且つ均等
に着磁することができることによる。
【0033】以上のように本実施形態によれば、回転子
13を固定子12に組付けた状態で固定子巻線16に着
磁電流を流して永久磁石19を着磁する着磁方法であっ
て、固定子巻線16uに位置決め電流ip を流して第1
の基準位置に設定した後着磁電流if を流して1回目の
着磁を実施し、続いて固定子巻線16uに逆向きの位置
決め電流ip'を流して回転子13を第1の基準位置に対
し1磁極分(電気角で180[deg])だけずれた第
2の基準位置に設定した後、着磁電流if'を流して2回
目の着磁を実施する点に特徴を有する。
【0034】このように回転子13の磁極位置を変えな
がら2回の着磁を行うことにより、永久磁石19の磁極
(磁路)ピッチとティース(着磁磁路)ピッチとが一致
せず着磁磁界に疎密が生じる構造を有するモータ11で
あっても、従来の1回全極着磁に比べ小さい着磁電流i
f 、if'により全ての永久磁石19を十分且つ均等に着
磁することができる。これにより、高価な治具を用いる
ことなく高精度の着磁を行うことができ、モータ11の
製造コストを低減することができる。さらに、1回全極
着磁に比べ着磁電流if 、if'が小さいので、電磁的衝
撃による固定子巻線16の変形および絶縁破壊を防ぐこ
とができる。
【0035】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について、図4を参照して第1の実施形態と異
なる部分について説明する。図4(a)、(b)は、モ
ータ11を着磁する際の電気的構成を示している。この
図において、スイッチS1とS2の共通接続点はモータ
11の1相例えばU相の巻線端子に接続され、スイッチ
S3とS4の共通接続点はモータ11の他の1相例えば
V相の巻線端子に接続されている。
【0036】1回目の着磁は、図4(a)に示すよう
に、スイッチS2とS3をオフ、スイッチS1とS4を
オンにして、直流電源Eの正端子からスイッチS1、固
定子巻線16u、固定子巻線16v、スイッチS4、直
流電源Eの負端子の電流経路に従って位置決め電流ip
を流す。このとき、位置決め電流ip によって発生する
起磁力を有する固定子12と回転子13との間に作用す
る磁気吸引力により、回転子13は、永久磁石19の磁
極端がティース17uとティース17vとの中央位置ま
で回転して停止する(第1の基準位置)。
【0037】この状態で、図4(d)に示すように、直
流電源Eから上記位置決め電流ipと同一方向に着磁電
流if を流す。その結果、磁極面がティース17uを向
いた永久磁石19にはS極が着磁され、磁極面がティー
ス17vを向いた永久磁石19にはN極が着磁される。
このとき、永久磁石19の磁極中心がティース17uま
たは17vの中心線よりもずれて位置しているので、S
極およびN極の磁極は十分に着磁されていない。
【0038】2回目の着磁は、図4(b)においてスイ
ッチS1とS4をオフ、スイッチS2とS3をオンにし
て、直流電源Eの正端子からスイッチS3、固定子巻線
16v、固定子巻線16u、スイッチS2、直流電源E
の負端子の電流経路に従って位置決め電流ip'を流す。
このとき、図4(e)に示すように、回転子13は、固
定子12と着磁された永久磁石19との間に作用する磁
気反発力と磁気吸引力とにより180[deg](電気
角)回転して停止する(第2の基準位置)。
【0039】この状態で、図4(f)に示すように、直
流電源Eから位置決め電流ip'と同一方向に着磁電流i
f'を流す。この2回目の着磁における永久磁石19と着
磁磁界との位置関係は、1回目の着磁における永久磁石
19と着磁磁界との位置関係に対してちょうど1磁極分
だけずれているので、1回目の着磁で着磁が不十分であ
った磁極部分もこの2回目の着磁で十分に着磁すること
ができる。従って、本実施形態によっても第1の実施形
態と同様な効果を得ることができる。
【0040】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について、図5を参照して第1の実施形態と異
なる部分について説明する。図5(a)、(b)は、モ
ータ11を着磁する際の電気的構成を示している。この
図において、U相の巻線端子は直流電源Eの正端子に接
続され、V相およびW相の巻線端子は夫々スイッチS1
およびS2を介して直流電源Eの負端子に接続されてい
る。
【0041】1回目の着磁は、スイッチS2をオフ、ス
イッチS1をオンにして、固定子巻線16uから固定子
巻線16vの向きに位置決め電流ip を流し、その後着
磁電流if を流す。この着磁は、前述した第2の実施形
態における1回目の着磁と同じなので説明を省略する。
【0042】2回目の着磁は、図5(b)においてスイ
ッチS1をオフ、スイッチS2をオンにして、固定子巻
線16uから固定子巻線16wの向きに位置決め電流i
p'を流す。このとき、回転子13は、図5(e)に示す
ように、固定子12と永久磁石19との間に作用する磁
気反発力および磁気吸引力により60[deg](電気
角)回転して停止する(第2の基準位置)。その後、位
置決め電流ip'と同一方向に着磁電流if'を流して着磁
する。本着磁方法によっても、第1の実施形態と同様な
効果を得ることができる。
【0043】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について、図6を参照して第1の実施形態と異
なる部分について説明する。図6(a)、(b)は、モ
ータ11を着磁する際の電気的構成を示している。この
図において、スイッチS1とS2の共通接続点はモータ
11の1相例えばU相の巻線端子に接続され、スイッチ
S3とS4の共通接続点はモータ11の他の2相例えば
V相とW相の巻線端子に接続されている。
【0044】1回目の着磁は、スイッチS2とS3をオ
フ、スイッチS1とS4をオンにして、固定子巻線16
uから並列に接続された固定子巻線16vと16wの向
きに位置決め電流ip を流す。このとき、位置決め電流
ip によって発生する起磁力を有する固定子12と回転
子13との間に作用する磁気吸引力により、回転子13
は、永久磁石19の磁極中心がティース17uの中心線
に一致する位置まで回転して停止する(第1の基準位
置)。
【0045】この状態で、図6(d)に示すように、位
置決め電流ip と同一方向に瞬時的な大電流である着磁
電流if を流す。その結果、磁極中心がティース17u
の中心線に一致する永久磁石19にはS極が着磁され、
これら2つのS極に挟まれた残る2つの永久磁石19に
はN極が着磁される。この場合、N極に対する着磁磁界
は、S極に対する着磁磁界に比べ小さいのでN極につい
て十分な着磁が行われない。
【0046】2回目の着磁は、図6(b)においてスイ
ッチS1とS4をオフ、スイッチS2とS3をオンにし
て、上記位置決め電流ip とは逆向きの位置決め電流i
p'を流す。このとき、回転子13は、図6(e)に示す
ように、固定子12と着磁された永久磁石19との間に
作用する磁気反発力および磁気吸引力により180[d
eg](電気角)回転して停止する(第2の基準位
置)。その後位置決め電流ip'と同一方向に着磁電流i
f'を流して着磁する。これによりN極についても十分な
着磁が行われる。従って、本着磁方法によれば第1の実
施形態と同様な効果を得ることができる。
【0047】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について、図7を参照して第1の実施形態と異
なる部分について説明する。図7(a)、(b)は、モ
ータ11を着磁する際の電気的構成を示している。この
図において、直流電源Eの正端子と負端子との間には、
スイッチS1、S2の直列回路が接続されており、スイ
ッチS1とS2の共通接続点はモータ11の1相例えば
W相の巻線端子に接続されている。また、モータ11の
他の1相例えばU相の巻線端子は直流電源Eの正端子に
接続され、残る1相すなわちV相の巻線端子は直流電源
Eの負端子に接続されている。
【0048】1回目の着磁は、スイッチS2をオフ、ス
イッチS1をオンにして、並列に接続された固定子巻線
16uと16wから固定子巻線16vの向きに位置決め
電流ip を流す。このとき、回転子13は、永久磁石1
9の磁極中心がティース17vの中心線に一致する位置
まで回転して停止する(第1の基準位置)。
【0049】この状態で、図7(d)に示すように、位
置決め電流ip と同一方向に着磁電流if を流す。その
結果、磁極中心がティース17vの中心線に一致する永
久磁石19にはN極が着磁され、これら2つのN極に挟
まれた残る2つの永久磁石19にはS極が着磁される。
この場合、S極に対する着磁磁界は、N極に対する着磁
磁界に比べ小さいのでS極について十分な着磁が行われ
ない。
【0050】2回目の着磁は、図7(b)においてスイ
ッチS1をオフ、スイッチS2をオンにして、上記位置
決め電流ip とは逆向きの位置決め電流ip'を流す。こ
のとき、回転子13は、図7(e)に示すように、60
[deg](電気角)回転して停止する(第2の基準位
置)。その後、位置決め電流ip'と同一方向に着磁電流
if'を流して着磁する。これによりS極についても十分
な着磁が行われる。従って、本着磁方法によれば第1の
実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0051】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態について、図8を参照して第1の実施形態と異
なる部分について説明する。図8(a)、(b)は、モ
ータを着磁する際の電気的構成を示している。この図に
おいて、モータ21は、三相Δ結線された固定子巻線2
2(22u、22v、22w)を有する以外はモータ1
1と同じ構成を有している。スイッチS1とS2の共通
接続点はモータ21の固定子巻線22uと22wとの共
通端子に接続され、スイッチS3とS4の共通接続点は
モータ21の固定子巻線22uと22vとの共通端子に
接続されている。
【0052】1回目の着磁は、図8(a)に示すよう
に、スイッチS2とS3をオフ、スイッチS1とS4を
オンにして、固定子巻線22u、および固定子巻線22
wと22vとの直列回路に位置決め電流ip を流す。こ
の着磁は、前述した第4の実施形態における1回目の着
磁と同じなので説明を省略する。
【0053】2回目の着磁は、図8(b)においてスイ
ッチS1とS4をオフ、スイッチS2とS3をオンにし
て、上記位置決め電流ip とは逆向きの位置決め電流i
p'を流す。このとき、回転子13は、図8(e)に示す
ように、180[deg](電気角)回転して停止する
(第2の基準位置)。その後、位置決め電流ip'と同一
方向に着磁電流if'を流して着磁する。本着磁方法によ
っても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0054】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態について、図9を参照して第6の実施形態と異
なる部分について説明する。図9(a)、(b)は、モ
ータを着磁する際の電気的構成を示している。この図に
おいて、スイッチS1とS2の共通接続点はモータ21
の固定子巻線22uと22wとの共通端子に接続され、
スイッチS3とS4の共通接続点は残る2つの端子、す
なわちモータ21の固定子巻線22uと22vとの共通
端子、および固定子巻線22vと22wとの共通端子に
接続されている。
【0055】1回目の着磁は、図9(a)に示すよう
に、スイッチS2とS3をオフ、スイッチS1とS4を
オンにして、固定子巻線22uおよび固定子巻線22w
に位置決め電流ip を流す。このとき、固定子12と回
転子13との間に作用する磁気吸引力により、回転子1
3は、永久磁石19の磁極端がティース17uとティー
ス17wとの中央位置まで回転して停止する(第1の基
準位置)。
【0056】この状態で、図9(d)に示すように、着
磁電流if を位置決め電流ip と同一方向に流す。その
結果、磁極面がティース17uを向いた永久磁石19に
はS極が着磁され、磁極面がティース17wを向いた永
久磁石19にはN極が着磁される。このとき、永久磁石
19の磁極中心がティース17uまたは17wの中心線
よりもずれて位置しているので、S極およびN極の磁極
は十分に着磁されていない。
【0057】2回目の着磁は、図9(b)においてスイ
ッチS1とS4をオフ、スイッチS2とS3をオンにし
て、上記位置決め電流ip とは逆向きの位置決め電流i
p'を流す。このとき、回転子13は、図9(e)に示す
ように、180[deg](電気角)回転して停止する
(第2の基準位置)。その後、位置決め電流ip'と同一
方向に着磁電流if'を流して着磁する。これにより、S
極およびN極が十分に着磁される。従って、本着磁方法
によれば第1の実施形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0058】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態について、コンプレッサの断面を示す図10を
参照して説明する。図10において、コンプレッサ23
のケーシング24の下部には、一対のローラ25、26
を有する圧縮機構27が組み込まれている。この圧縮機
構27は、ローラ25、26の回転により、アキューム
レータ28内の低圧の冷媒ガスを吸入管29および吸入
口30を経てガス圧縮空間31に吸い込み、そのガス圧
縮空間31の容積減少により冷媒ガスを圧縮した後、吐
出管(図示せず)を介してケーシング24内に吐出する
ように構成されている。
【0059】圧縮機構27の上部には、上述し且つ図1
に示したモータ11が組み込まれている。その固定子1
2はケーシング24の内周面に固定されており、固定子
巻線16は電源接続部32内に設けられた端子(図示せ
ず)を通して通電可能に構成されている。また、回転子
13とローラ25、26とは共通の回転軸20によって
連結されている。回転子13に配設された永久磁石19
の着磁は、モータ11がケーシング24に組み込まれた
後、上述した第1乃至第7の実施形態で述べた着磁方法
に従って行われる。
【0060】このようなコンプレッサ23によれば、ケ
ーシング24内に組み込んだ固定子12に回転子13を
嵌挿する場合、磁気力により回転子13が固定子12に
吸着されることがなく、高い作業性を確保できる。
【0061】また、コンプレッサ23のケーシング24
内は高温となるため、回転子13の回転位置を検出する
ための例えばホール素子からなる検出器を配設すること
が難しく、モータ11は誘起電圧を用いてセンサレス駆
動される。この場合、モータ11は、永久磁石19の磁
極ピッチとティースピッチとが一致せず着磁磁界に疎密
が生じる構造を有していても、固定子12と回転子13
との位置関係を変えた2回の着磁処理により全ての磁極
が十分且つ均等に着磁される。従って、モータ11の回
転子13の磁極構造や固定子12の磁路構造によらず、
誘起電圧のばらつきを小さくでき、精度の高い位置検出
が可能となる。その結果、モータ効率を向上させること
ができる。さらに、着磁電流を従来よりも小さく抑える
ことができるので、電磁的衝撃による固定子巻線16の
変形および絶縁破壊を防ぐことができる。
【0062】(その他の実施形態)なお、本発明は上記
し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、
例えば以下のように構成しても良い。モータ11、21
の回転子13において、永久磁石19は埋め込み形に限
定されるものではなく、また永久磁石19が第9乃至第
13の実施形態を表す図11乃至図15に示すように配
設されていても、上述の着磁方法を適用できる。
【0063】上述した実施形態においては極数4、ティ
ース数6のモータ11、21を用いたが、極数、ティー
ス数はこれに限定されるものではなく、回転子13を固
定子12に組み付けて着磁可能な極数とティース数の関
係であれば良い。また、上述した実施形態においては永
久磁石19としてフェライト磁石を使用したが、他の材
料例えば希土類の磁石であっても良い。さらに、モータ
11の構造はラジアル形に限らずアキシャル形であって
も良い。
【0064】着磁処理は2回に限定されるものではな
く、3回以上にわたり固定子巻線16への通電方法を適
宜変えて行っても良い。また、位置決め電流ip 、ip'
は、図3に示すように瞬時的に流す他、着磁電流if 、
if'を流すまでの間流し続けるようにしても良い。これ
により、着磁前における回転子13の位置ずれを防止す
ることができる。
【0065】
【発明の効果】本発明の永久磁石形回転電機の着磁方法
は、以上説明したように、永久磁石を有する回転子を固
定子に組付けた状態で回転子を所定の基準位置に設定
し、その後固定子巻線に所定の着磁電流を流して永久磁
石の着磁を行う着磁操作を、回転子の基準位置の設定と
固定子巻線に対する着磁電流の通電を複数回数繰り返す
ことにより永久磁石を着磁する。
【0066】従って、固定子の磁路構造または回転子の
磁極構造に起因して、固定子巻線に流す着磁電流による
着磁磁界に疎密が発生する場合であっても、永久磁石の
全磁極を十分且つ均等に着磁することができる。その結
果、着磁精度が向上するとともに、永久磁石形回転電機
の製造コストを低減することができる。また、1度の着
磁操作で全磁極を着磁する必要がないので、固定子巻線
に流す着磁電流を低減することができ、電磁的衝撃によ
る固定子巻線の変形および絶縁破壊を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す永久磁石形回転
電機の軸直角断面図
【図2】着磁の際の電気的接続図および永久磁石の着磁
状態を示す図
【図3】着磁の巻線電流波形図
【図4】本発明の第2の実施形態を示す図2相当図
【図5】本発明の第3の実施形態を示す図2相当図
【図6】本発明の第4の実施形態を示す図2相当図
【図7】本発明の第5の実施形態を示す図2相当図
【図8】本発明の第6の実施形態を示す図2相当図
【図9】本発明の第7の実施形態を示す図2相当図
【図10】本発明の第8の実施形態を示すコンプレッサ
の断面図
【図11】本発明の第9の実施形態を示す回転子の軸直
角断面図
【図12】本発明の第10の実施形態を示す図11相当
【図13】本発明の第11の実施形態を示す図11相当
【図14】本発明の第12の実施形態を示す図11相当
【図15】本発明の第13の実施形態を示す図11相当
【図16】従来の着磁方法を示す図
【図17】図16相当図
【符号の説明】
11、21はモータ(永久磁石形回転電機)、12は固
定子、13は回転子、16(16u、16v、16
w)、22(22u、22v、22w)は固定子巻線、
19は永久磁石である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相の固定子巻線を有する固定子と、
    複数の永久磁石を有する回転子とからなる永久磁石形回
    転電機に対する前記永久磁石の着磁方法であって、 前記固定子に前記回転子を組付けた状態でこの回転子を
    所定の基準位置に設定した後、前記固定子巻線に所定の
    着磁電流を流して着磁磁界を発生させ前記永久磁石の着
    磁を行う着磁操作を、前記回転子の基準位置の設定と前
    記固定子巻線に対する着磁電流の通電を複数回数繰り返
    すことにより前記複数の永久磁石を着磁することを特徴
    とする永久磁石形回転電機の着磁方法。
  2. 【請求項2】 三相Y結線の固定子巻線を有する永久磁
    石形回転電機に対して、前記固定子巻線の1相の巻線端
    子と中性点との間に位置決め電流を流して回転子を第1
    の基準位置に設定した後、着磁電流を流して永久磁石を
    着磁し、続いて前記位置決め電流に対し逆向きの位置決
    め電流を流して前記回転子を第2の基準位置に設定した
    後、前記着磁電流に対し逆向きの着磁電流を流して前記
    永久磁石を着磁することを特徴とする請求項1記載の永
    久磁石形回転電機の着磁方法。
  3. 【請求項3】 三相Y結線の固定子巻線を有する永久磁
    石形回転電機に対して、前記固定子巻線の2相の巻線端
    子間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に
    設定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続い
    て前記位置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を流し
    て前記回転子を第2の基準位置に設定した後、前記着磁
    電流に対し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石を着
    磁することを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転
    電機の着磁方法。
  4. 【請求項4】 三相Y結線の固定子巻線を有する永久磁
    石形回転電機に対して、前記固定子巻線の2相の巻線端
    子間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に
    設定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続い
    て前記2相とは別の組み合わせとなる前記固定子巻線の
    2相の巻線端子間に位置決め電流を流して前記回転子を
    第2の基準位置に設定した後、着磁電流を流して前記永
    久磁石を着磁することを特徴とする請求項1記載の永久
    磁石形回転電機の着磁方法。
  5. 【請求項5】 三相Y結線の固定子巻線を有する永久磁
    石形回転電機に対して、前記固定子巻線の2相の巻線端
    子を共通化し、この共通化端子と残る1相の巻線端子と
    の間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に
    設定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続い
    て前記位置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を流し
    て前記回転子を第2の基準位置に設定した後、前記着磁
    電流に対し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石を着
    磁することを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転
    電機の着磁方法。
  6. 【請求項6】 三相Y結線の固定子巻線を有する永久磁
    石形回転電機に対して、前記固定子巻線の2相の巻線端
    子を共通化し、この共通化端子と残る1相の巻線端子と
    の間に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に
    設定した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続い
    て前記2相とは別の組み合わせとなる前記固定子巻線の
    2相の巻線端子を共通化し、この共通化端子と残る1相
    の巻線端子との間に位置決め電流を流して前記回転子を
    第2の基準位置に設定した後、着磁電流を流して前記永
    久磁石を着磁することを特徴とする請求項1記載の永久
    磁石形回転電機の着磁方法。
  7. 【請求項7】 三相Δ結線の固定子巻線を有する永久磁
    石形回転電機に対して、前記固定子巻線の2つの端子間
    に位置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に設定
    した後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続いて前
    記位置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を流して前
    記回転子を第2の基準位置に設定した後、前記着磁電流
    に対し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石を着磁す
    ることを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転電機
    の着磁方法。
  8. 【請求項8】 三相Δ結線の固定子巻線を有する永久磁
    石形回転電機に対して、前記固定子巻線の2つの端子を
    共通化し、この共通化端子と残る1つの端子との間に位
    置決め電流を流して回転子を第1の基準位置に設定した
    後、着磁電流を流して永久磁石を着磁し、続いて前記位
    置決め電流に対し逆向きの位置決め電流を流して前記回
    転子を第2の基準位置に設定した後、前記着磁電流に対
    し逆向きの着磁電流を流して前記永久磁石を着磁するこ
    とを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転電機の着
    磁方法。
  9. 【請求項9】 永久磁石形回転電機がコンプレッサ搭載
    用であることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記
    載の永久磁石形回転電機の着磁方法。
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