JP2000166140A - 永久磁石式モータ - Google Patents
永久磁石式モータInfo
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- JP2000166140A JP2000166140A JP10331764A JP33176498A JP2000166140A JP 2000166140 A JP2000166140 A JP 2000166140A JP 10331764 A JP10331764 A JP 10331764A JP 33176498 A JP33176498 A JP 33176498A JP 2000166140 A JP2000166140 A JP 2000166140A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 d軸電流を流すことで、永久磁石による磁束
がd軸電流による磁束によって弱められることになり、
リラクタンストルクを併用すると、永久磁石によるトル
クが減少するという課題があった。 【解決手段】 永久磁石が作る磁束を電気角90°より
ロータの回転方向の前進側に偏るように構成したもので
ある。
がd軸電流による磁束によって弱められることになり、
リラクタンストルクを併用すると、永久磁石によるトル
クが減少するという課題があった。 【解決手段】 永久磁石が作る磁束を電気角90°より
ロータの回転方向の前進側に偏るように構成したもので
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石による
トルク以外にリラクタンストルクを併用し、一定方向に
回転する永久磁石式モータに関するものである。
トルク以外にリラクタンストルクを併用し、一定方向に
回転する永久磁石式モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、永久磁石式モータの効率向上のた
めに永久磁石によるトルクのみならず、リラクタンスト
ルクを併用した永久磁石式モータが利用されている。図
11はこの種の永久磁石式モータの軸方向断面図を示す
もので、図11において、101は円環状のステータ鉄
心であり、その内周面にはスロット102が等間隔に複
数形成されており、このスロット102内にステータ巻
線103が巻かれている。この巻線に電流を流すこと
で、空隙部104に回転磁界を形成する。
めに永久磁石によるトルクのみならず、リラクタンスト
ルクを併用した永久磁石式モータが利用されている。図
11はこの種の永久磁石式モータの軸方向断面図を示す
もので、図11において、101は円環状のステータ鉄
心であり、その内周面にはスロット102が等間隔に複
数形成されており、このスロット102内にステータ巻
線103が巻かれている。この巻線に電流を流すこと
で、空隙部104に回転磁界を形成する。
【0003】ロータはロータ鉄心105および複数の永
久磁石106〜109によって構成され、ステータ鉄心
101の内側に空隙部104を設けて組み付けられてい
る。この永久磁石106〜109はその着磁の向きをお
およそ空隙方向(ロータの外部方向)あるいはその反対
方向(ロータの中心方向)に向くようにされており、こ
れが周方向に交互に並ぶことによって極を形成してい
る。以後、空隙側に磁束を出す永久磁石をN極、反対向
きに磁束を出す永久磁石をS極という。この永久磁石1
06〜109によるトルクは該永久磁石による磁束と上
記ステータ巻線103に流れる電流によって形成される
回転磁界の相互作用によって発生する。
久磁石106〜109によって構成され、ステータ鉄心
101の内側に空隙部104を設けて組み付けられてい
る。この永久磁石106〜109はその着磁の向きをお
およそ空隙方向(ロータの外部方向)あるいはその反対
方向(ロータの中心方向)に向くようにされており、こ
れが周方向に交互に並ぶことによって極を形成してい
る。以後、空隙側に磁束を出す永久磁石をN極、反対向
きに磁束を出す永久磁石をS極という。この永久磁石1
06〜109によるトルクは該永久磁石による磁束と上
記ステータ巻線103に流れる電流によって形成される
回転磁界の相互作用によって発生する。
【0004】ここで、永久磁石106〜109の作る極
の方向(半径方向)をd軸111、それと磁気的に直交
する方向(直交方向)をq軸114aとすると、永久磁
石106〜109が作る磁束によるトルクが最も大きく
なるのはd軸111の方向にステータ電流が作る磁束が
なく、q軸114a方向にのみステータ電流が作る磁束
が発生している場合である。すなわちd軸電流を零とし
てq軸電流のみを流すことで最もトルクを大きくするこ
とができる。以後、これをd軸電流0の制御と呼ぶ。永
久磁石によるトルクを式で表すと次式となる。
の方向(半径方向)をd軸111、それと磁気的に直交
する方向(直交方向)をq軸114aとすると、永久磁
石106〜109が作る磁束によるトルクが最も大きく
なるのはd軸111の方向にステータ電流が作る磁束が
なく、q軸114a方向にのみステータ電流が作る磁束
が発生している場合である。すなわちd軸電流を零とし
てq軸電流のみを流すことで最もトルクを大きくするこ
とができる。以後、これをd軸電流0の制御と呼ぶ。永
久磁石によるトルクを式で表すと次式となる。
【0005】 Tp∝ΦIq ・・・(1) ここで、Tp:永久磁石によるトルク Φ :永久磁石による鎖交磁束 Iq:q軸磁束を出すためのq軸電流 リラクタンストルクは、ロータ鉄心105の突極部10
5a〜105dを利用して、ステータ巻線103の電流
が作る回転磁界との相互作用でトルクを発生するもので
ある。この場合、q軸方向に突極部105a〜105d
があるため、q軸インダクタンスはd軸インダクタンス
より大きくなっており、リラクタンストルクは次式で表
される。
5a〜105dを利用して、ステータ巻線103の電流
が作る回転磁界との相互作用でトルクを発生するもので
ある。この場合、q軸方向に突極部105a〜105d
があるため、q軸インダクタンスはd軸インダクタンス
より大きくなっており、リラクタンストルクは次式で表
される。
【0006】 Tr∝(Lq―Ld)IdIq ・・・(2) ここで、Tr:リラクタンストルク Ld:d軸インダクタンス Lq:q軸インダクタンス Id:d軸磁束を出すためのd軸電流
【0007】上記(2)式より、リラクタンストルクは
d軸電流0の制御では発生しないことがわかる。よっ
て、永久磁石によるトルクとリラクタンストルクを併用
する永久磁石式モータでは、d軸電流を流すことによっ
て、永久磁石によるトルクとリラクタンストルクの和が
最大になるように制御を行っている。
d軸電流0の制御では発生しないことがわかる。よっ
て、永久磁石によるトルクとリラクタンストルクを併用
する永久磁石式モータでは、d軸電流を流すことによっ
て、永久磁石によるトルクとリラクタンストルクの和が
最大になるように制御を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のリラクタンスト
ルク併用型永久磁石式モータは以上のように構成されて
いるので、d軸電流を流すことで、永久磁石による磁束
がd軸電流による磁束によって弱められることになり、
永久磁石による磁束が減少することになる。このため、
リラクタンストルクを併用すると、永久磁石によるトル
クが減少するという課題があった。
ルク併用型永久磁石式モータは以上のように構成されて
いるので、d軸電流を流すことで、永久磁石による磁束
がd軸電流による磁束によって弱められることになり、
永久磁石による磁束が減少することになる。このため、
リラクタンストルクを併用すると、永久磁石によるトル
クが減少するという課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、d軸電流を流すことで永久磁
石による磁束を弱める割合を減少させるか、あるいはd
軸電流を流した状態で永久磁石によるトルクを最も大き
くできるリラクタンストルク併用型の永久磁石式モータ
を得ることを目的とする。
めになされたものであり、d軸電流を流すことで永久磁
石による磁束を弱める割合を減少させるか、あるいはd
軸電流を流した状態で永久磁石によるトルクを最も大き
くできるリラクタンストルク併用型の永久磁石式モータ
を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る永久磁石
式モータは、永久磁石の作る磁束による空隙磁束密度を
電気角90゜よりロータの回転方向の前進側に偏るよう
に構成したものである。
式モータは、永久磁石の作る磁束による空隙磁束密度を
電気角90゜よりロータの回転方向の前進側に偏るよう
に構成したものである。
【0011】この発明に係る永久磁石式モータは、永久
磁石の半径方向の厚みを、ロータの回転方向の前進側を
反対の後進側より厚くしたものである。
磁石の半径方向の厚みを、ロータの回転方向の前進側を
反対の後進側より厚くしたものである。
【0012】この発明に係る永久磁石式モータは、永久
磁石の半径方向の厚みを、ロータの回転方向の前進側を
反対の後進側より厚くして逆円弧状に形成し、ロータ鉄
心内に埋設したものである。
磁石の半径方向の厚みを、ロータの回転方向の前進側を
反対の後進側より厚くして逆円弧状に形成し、ロータ鉄
心内に埋設したものである。
【0013】この発明に係る永久磁石式モータは、永久
磁石の半径方向の厚みを、ロータの回転方向の前進側を
反対の後進側より厚く形成し、ロータ鉄心の外周面に固
定したものである。
磁石の半径方向の厚みを、ロータの回転方向の前進側を
反対の後進側より厚く形成し、ロータ鉄心の外周面に固
定したものである。
【0014】この発明に係る永久磁石式モータは、永久
磁石のロータの軸方向の長さを、ロータの回転方向の前
進側より反対の後進側を長くしたものである。
磁石のロータの軸方向の長さを、ロータの回転方向の前
進側より反対の後進側を長くしたものである。
【0015】この発明に係る永久磁石式モータは、ロー
タ鉄心に設けた永久磁石を挿入する穴と該穴に組み付け
た永久磁石との間の空間の厚みを、ロータの回転方向の
前進側が反対の後進側より薄く形成したものである。
タ鉄心に設けた永久磁石を挿入する穴と該穴に組み付け
た永久磁石との間の空間の厚みを、ロータの回転方向の
前進側が反対の後進側より薄く形成したものである。
【0016】この発明に係る永久磁石式モータは、ステ
ータとロータとの間の空隙を該ロータの回転方向の前進
側が反対の後進側より薄くなるように該空隙の長さを1
極当たり不均一に形成したものである。
ータとロータとの間の空隙を該ロータの回転方向の前進
側が反対の後進側より薄くなるように該空隙の長さを1
極当たり不均一に形成したものである。
【0017】この発明に係る永久磁石式モータは、ロー
タ鉄心の直径を、各極毎に前進側をその反対の後進側よ
り大きくしたものである。
タ鉄心の直径を、各極毎に前進側をその反対の後進側よ
り大きくしたものである。
【0018】この発明に係る永久磁石式モータは、永久
磁石の着磁方向を、空隙方向に磁束を出す極は物理的な
永久磁石の周方向中心線より前記ロータの回転方向の前
端側にとり、前記ロータの中心方向に磁束を出す極は物
理的な永久磁石の周方向中心線より該ロータの回転方向
の後端側にとったものである。
磁石の着磁方向を、空隙方向に磁束を出す極は物理的な
永久磁石の周方向中心線より前記ロータの回転方向の前
端側にとり、前記ロータの中心方向に磁束を出す極は物
理的な永久磁石の周方向中心線より該ロータの回転方向
の後端側にとったものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 原理説明 まず、この発明の永久磁石式モータの原理を従来の永久
磁石式モータと対比して説明する。図1はこの発明のリ
ラクタンストルクを併用した永久磁石式モータの1極分
の軸方向断面図である。ステータ鉄心1の内周側に複数
のスロット2が設けられ、このスロット2内にステータ
巻線3が巻かれており、空隙部(空隙)4に回転磁界を
発生している。
ついて説明する。 原理説明 まず、この発明の永久磁石式モータの原理を従来の永久
磁石式モータと対比して説明する。図1はこの発明のリ
ラクタンストルクを併用した永久磁石式モータの1極分
の軸方向断面図である。ステータ鉄心1の内周側に複数
のスロット2が設けられ、このスロット2内にステータ
巻線3が巻かれており、空隙部(空隙)4に回転磁界を
発生している。
【0020】そして、従来の永久磁石式モータでは、図
11に示すように、ステータ鉄心101と空隙部104
を挟んで対向するロータ鉄心105に永久磁石106〜
109が埋設されており、N極/S極が交互に形成され
ている。この場合、d軸電流0の制御を行えば、ステー
タ巻線103から発生する磁束はq軸114aの方向と
なる。ただし、ロータの回転方向は110の方向とす
る。このとき、ロータ鉄心105の突極部105aおよ
び突極部105bは、ステータ巻線103が作る極と対
向していることになり、リラクタンストルクは発生しな
い。
11に示すように、ステータ鉄心101と空隙部104
を挟んで対向するロータ鉄心105に永久磁石106〜
109が埋設されており、N極/S極が交互に形成され
ている。この場合、d軸電流0の制御を行えば、ステー
タ巻線103から発生する磁束はq軸114aの方向と
なる。ただし、ロータの回転方向は110の方向とす
る。このとき、ロータ鉄心105の突極部105aおよ
び突極部105bは、ステータ巻線103が作る極と対
向していることになり、リラクタンストルクは発生しな
い。
【0021】これに対し、図1に示すこの発明の永久磁
石式モータでは、永久磁石6の厚みを回転方向11の前
進側15を反対の後進側16より厚くしている。この場
合、永久磁石6が作る磁束の向きは図11で示された従
来の永久磁石式モータより、電気角90゜ロータの回転
方向11の前進側15に偏ることになる。このため、永
久磁石6が作る磁束による鎖交磁束はロータの回転方向
11の前進側15に進んだ位置で最も大きくなる。
石式モータでは、永久磁石6の厚みを回転方向11の前
進側15を反対の後進側16より厚くしている。この場
合、永久磁石6が作る磁束の向きは図11で示された従
来の永久磁石式モータより、電気角90゜ロータの回転
方向11の前進側15に偏ることになる。このため、永
久磁石6が作る磁束による鎖交磁束はロータの回転方向
11の前進側15に進んだ位置で最も大きくなる。
【0022】この場合、永久磁石6によるトルクが最も
大きくなるのは、d軸電流が0の場合ではなく、d軸電
流がある場合となる。この時、ステータ巻線3が作る磁
極は、ロータの突極部10aおよび突極部10bより回
転方向11の前進側15に偏る。このため、ロータの突
極部10aおよび突極部10bからみて、回転方向11
の前進側15にステータの磁極が来ることになり、リラ
クタンストルクを用いることができる。すなわち、永久
磁石6によるトルクが最大となる位置でリラクタンスト
ルクを利用することができる。
大きくなるのは、d軸電流が0の場合ではなく、d軸電
流がある場合となる。この時、ステータ巻線3が作る磁
極は、ロータの突極部10aおよび突極部10bより回
転方向11の前進側15に偏る。このため、ロータの突
極部10aおよび突極部10bからみて、回転方向11
の前進側15にステータの磁極が来ることになり、リラ
クタンストルクを用いることができる。すなわち、永久
磁石6によるトルクが最大となる位置でリラクタンスト
ルクを利用することができる。
【0023】また、このステータ電流の位相をさらに進
ませてリラクタンストルクを利用した場合(d軸電流を
さらに増やした場合)でも、永久磁石6の出す磁束を従
来の永久磁石式モータより弱める割合が小さくなる。こ
れにより、モータの高効率化を推進することができる。
ませてリラクタンストルクを利用した場合(d軸電流を
さらに増やした場合)でも、永久磁石6の出す磁束を従
来の永久磁石式モータより弱める割合が小さくなる。こ
れにより、モータの高効率化を推進することができる。
【0024】上記の内容を、わかりやすく図2を用いて
説明する。図2は永久磁石の1極分が作る空隙磁束密度
分布を概略で表したもので、図11に示す従来の永久磁
石式モータの構造では、ライン201で示したように電
気角90°付近で空隙磁束密度がピークとなるが、図1
に示したこの発明の永久磁石式モータの構造では、ライ
ン202で示したように電気角90°より回転方向側に
例えば10°〜45°程度ずらせて空隙磁束密度のピー
クが生じる。すなわち、永久磁石の作る空隙磁束密度の
ピークがロータの回転方向側にずれることで、上記の効
果を奏することができ、高効率なリラクタンストルク併
用型の永久磁石式モータを構成することができる。
説明する。図2は永久磁石の1極分が作る空隙磁束密度
分布を概略で表したもので、図11に示す従来の永久磁
石式モータの構造では、ライン201で示したように電
気角90°付近で空隙磁束密度がピークとなるが、図1
に示したこの発明の永久磁石式モータの構造では、ライ
ン202で示したように電気角90°より回転方向側に
例えば10°〜45°程度ずらせて空隙磁束密度のピー
クが生じる。すなわち、永久磁石の作る空隙磁束密度の
ピークがロータの回転方向側にずれることで、上記の効
果を奏することができ、高効率なリラクタンストルク併
用型の永久磁石式モータを構成することができる。
【0025】なお、永久磁石のロータの半径方向の厚み
に差異を設けたものが、例えば特開平5−304737
号公報で知られているが、この発明とは目的、効果が異
なり、永久磁石の配置の仕方もこの発明とはまったく反
対である。
に差異を設けたものが、例えば特開平5−304737
号公報で知られているが、この発明とは目的、効果が異
なり、永久磁石の配置の仕方もこの発明とはまったく反
対である。
【0026】以下、上記した空隙磁束密度を形成するた
めの各種のロータ構造を具体的に説明する。 実施の形態1.図3は、この発明の実施の形態1による
永久磁石式モータの軸方向断面図である。図3におい
て、1はステータ鉄心であり、このステータ鉄心1の内
周部にはスロット2が等間隔に形成されており、このス
ロット2内にステータ巻線3が巻かれている。この巻線
に電流を流すことで、空隙部4に回転磁界を形成する。
ロータは、ステータ鉄心1の内部に組み込まれており、
ロータ鉄心5および複数の永久磁石6〜9によって構成
されている。
めの各種のロータ構造を具体的に説明する。 実施の形態1.図3は、この発明の実施の形態1による
永久磁石式モータの軸方向断面図である。図3におい
て、1はステータ鉄心であり、このステータ鉄心1の内
周部にはスロット2が等間隔に形成されており、このス
ロット2内にステータ巻線3が巻かれている。この巻線
に電流を流すことで、空隙部4に回転磁界を形成する。
ロータは、ステータ鉄心1の内部に組み込まれており、
ロータ鉄心5および複数の永久磁石6〜9によって構成
されている。
【0027】この永久磁石6〜9はその着磁の向きをお
およそ空隙方向(N極)あるいはその反対方向(S極)
に向くようになっており、これが周方向に交互に並ぶこ
とによって極を形成している。さらに、永久磁石6〜9
は図1の原理図に示すように、ロータの回転方向11に
対して前進側15がその反対の後進側16よりロータの
半径方向に厚く構成されている。
およそ空隙方向(N極)あるいはその反対方向(S極)
に向くようになっており、これが周方向に交互に並ぶこ
とによって極を形成している。さらに、永久磁石6〜9
は図1の原理図に示すように、ロータの回転方向11に
対して前進側15がその反対の後進側16よりロータの
半径方向に厚く構成されている。
【0028】また、リラクタンストルクを利用するため
のロータの突極部10a〜10dは永久磁石6〜9間に
形成されている。この場合、永久磁石N極の1極当たり
の空隙磁束密度分布は、永久磁石の厚みが厚い前進側1
5の磁束密度が大きく、薄い後進側16の磁東密度が小
さくなり、図2に示すライン202の分布となることが
わかる。
のロータの突極部10a〜10dは永久磁石6〜9間に
形成されている。この場合、永久磁石N極の1極当たり
の空隙磁束密度分布は、永久磁石の厚みが厚い前進側1
5の磁束密度が大きく、薄い後進側16の磁東密度が小
さくなり、図2に示すライン202の分布となることが
わかる。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、永久磁石6〜9の作る空隙磁束密度のピークを、電
気角90°よりロータの回転方向に形成したことによ
り、永久磁石6〜9によるトルクが最大となる位置でリ
ラクタンストルクを利用することができる。また、この
ステータ電流の位相をさらに進ませてリラクタンストル
クをさらに利用した場合(d軸電流をさらに増やした場
合)でも、永久磁石6〜9の出す磁束を従来のモータ形
式より弱める割合が小さくなる。この効果により、モー
タの高効率化を推進することができる。
ば、永久磁石6〜9の作る空隙磁束密度のピークを、電
気角90°よりロータの回転方向に形成したことによ
り、永久磁石6〜9によるトルクが最大となる位置でリ
ラクタンストルクを利用することができる。また、この
ステータ電流の位相をさらに進ませてリラクタンストル
クをさらに利用した場合(d軸電流をさらに増やした場
合)でも、永久磁石6〜9の出す磁束を従来のモータ形
式より弱める割合が小さくなる。この効果により、モー
タの高効率化を推進することができる。
【0030】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図4において、実施の形態1と異なる点は、永
久磁石6〜9の形状を略逆円弧状としたもので、この永
久磁石6〜9の厚みは、ロータの回転方向11の前進側
15が厚く、反対の後進側16が薄くなっている。
形態2による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図4において、実施の形態1と異なる点は、永
久磁石6〜9の形状を略逆円弧状としたもので、この永
久磁石6〜9の厚みは、ロータの回転方向11の前進側
15が厚く、反対の後進側16が薄くなっている。
【0031】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、永久磁石N極の1極当たりの空隙磁束密度分布は、
永久磁石の厚みが厚い前進側15が大きく、永久磁石の
厚みが薄い反対の後進側16が小さくなり、図2に示す
ライン202の分布となり、実施の形態1と同様にモー
タの高効率化を推進することができる。
ば、永久磁石N極の1極当たりの空隙磁束密度分布は、
永久磁石の厚みが厚い前進側15が大きく、永久磁石の
厚みが薄い反対の後進側16が小さくなり、図2に示す
ライン202の分布となり、実施の形態1と同様にモー
タの高効率化を推進することができる。
【0032】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図5において、実施の形態1と異なる点は、永
久磁石6〜9がロータ鉄心5の外周面に接着されている
ことであり、この永久磁石6〜9の厚みは、ロータの回
転方向11の前進側15が厚く、反対の後進側16が薄
くなっている。
形態3による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図5において、実施の形態1と異なる点は、永
久磁石6〜9がロータ鉄心5の外周面に接着されている
ことであり、この永久磁石6〜9の厚みは、ロータの回
転方向11の前進側15が厚く、反対の後進側16が薄
くなっている。
【0033】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、永久磁石N極の1極当たりの空隙磁束密度分布は、
磁石の厚みが厚い前進側15が大きく、永久磁石の厚み
が薄い反対の後進側16の磁束密度が小さく、図2のラ
イン202に示した分布となることにより、実施の形態
1の記載と同様の原理でモータの高効率化を推進するこ
とができる。
ば、永久磁石N極の1極当たりの空隙磁束密度分布は、
磁石の厚みが厚い前進側15が大きく、永久磁石の厚み
が薄い反対の後進側16の磁束密度が小さく、図2のラ
イン202に示した分布となることにより、実施の形態
1の記載と同様の原理でモータの高効率化を推進するこ
とができる。
【0034】実施の形態4.図6は、この発明の実施の
形態4による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図6において、永久磁石6〜9を取り付けるた
めにロータ鉄心5に設けられた永久磁石を挿入する穴1
2を、ロータの回転方向11の前進側15が径方向に薄
く、反対の後進側16が厚く形成したもので、この永久
磁石を挿入する穴12と永久磁石6〜9の隙間(空間)
13がロータの回転方向11の前進側15で薄く、反対
の後進側16で厚くなっている。
形態4による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図6において、永久磁石6〜9を取り付けるた
めにロータ鉄心5に設けられた永久磁石を挿入する穴1
2を、ロータの回転方向11の前進側15が径方向に薄
く、反対の後進側16が厚く形成したもので、この永久
磁石を挿入する穴12と永久磁石6〜9の隙間(空間)
13がロータの回転方向11の前進側15で薄く、反対
の後進側16で厚くなっている。
【0035】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、ロータの回転方向11の前進側15では反対の後進
側16と比較して磁気抵抗が小さくなり、その結果、図
2のライン202で示した空隙磁束密度分布となり、実
施の形態1記載の原理でモータの高効率化を推進するこ
とができる。
ば、ロータの回転方向11の前進側15では反対の後進
側16と比較して磁気抵抗が小さくなり、その結果、図
2のライン202で示した空隙磁束密度分布となり、実
施の形態1記載の原理でモータの高効率化を推進するこ
とができる。
【0036】実施の形態5.図7は、この発明の実施の
形態5による永久磁石式モータのロータの概念図であ
る。図7において、永久磁石6〜9はロータの軸方向の
長さを、ロータの回転方向11の前進側15が反対の後
進側16より長く形成したものである。
形態5による永久磁石式モータのロータの概念図であ
る。図7において、永久磁石6〜9はロータの軸方向の
長さを、ロータの回転方向11の前進側15が反対の後
進側16より長く形成したものである。
【0037】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、永久磁石6〜9のロータの軸方向長さの差異によ
り、ロータの回転方向11の前進側15の空隙磁束密度
が反対の後進側16より大きくなることにより、図2の
ライン202に示す分布となり、実施の形態1記載の原
理でモータの高効率化を推進することができる。
ば、永久磁石6〜9のロータの軸方向長さの差異によ
り、ロータの回転方向11の前進側15の空隙磁束密度
が反対の後進側16より大きくなることにより、図2の
ライン202に示す分布となり、実施の形態1記載の原
理でモータの高効率化を推進することができる。
【0038】実施の形態6.図8は、この発明の実施の
形態6による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図8において、ロータ鉄心5の周囲に永久磁石
6〜9を固定配置し、その永久磁石6〜9の外周面を前
進側が厚く反対の後進側が薄くなるように形成したもの
で、この構成により、ロータの回転方向11の前進側1
5の空隙長が反対の後進側16より小さくなっている。
形態6による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図8において、ロータ鉄心5の周囲に永久磁石
6〜9を固定配置し、その永久磁石6〜9の外周面を前
進側が厚く反対の後進側が薄くなるように形成したもの
で、この構成により、ロータの回転方向11の前進側1
5の空隙長が反対の後進側16より小さくなっている。
【0039】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、ロータの突極部10a〜10dは空隙長が小さくな
った部分に設置されることにより、ロータの回転方向1
1の前進側15の磁気抵抗が反対の後進側16より小さ
くなり、永久磁石6〜9の磁束による空隙磁束密度が図
2のライン202の分布となり、実施の形態1記載の原
理でモータの高効率化を推進することができる。
ば、ロータの突極部10a〜10dは空隙長が小さくな
った部分に設置されることにより、ロータの回転方向1
1の前進側15の磁気抵抗が反対の後進側16より小さ
くなり、永久磁石6〜9の磁束による空隙磁束密度が図
2のライン202の分布となり、実施の形態1記載の原
理でモータの高効率化を推進することができる。
【0040】実施の形態7.図9は、この発明の実施の
形態7による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図9において、永久磁石6〜9は着磁の向き
を、図11に示す従来の永久磁石式モータではN極が矢
印18の方向で、S極が矢印20の方向であったのに対
し、この実施の形態7ではN極はロータの回転方向11
の矢印18より前進側15である矢印19の方向とし、
S極は矢印20より反対の後進側16である矢印21の
方向としたものである。
形態7による永久磁石式モータのロータの軸方向断面図
である。図9において、永久磁石6〜9は着磁の向き
を、図11に示す従来の永久磁石式モータではN極が矢
印18の方向で、S極が矢印20の方向であったのに対
し、この実施の形態7ではN極はロータの回転方向11
の矢印18より前進側15である矢印19の方向とし、
S極は矢印20より反対の後進側16である矢印21の
方向としたものである。
【0041】以上のように、この実施の形態によれば、
永久磁石6〜9の着磁の向きにより、ロータの回転方向
の前進側15における永久磁石による空隙磁束密度は、
反対の後進側16より大きくなり、図2のライン202
の分布を達成でき、実施の形態1記載の原理でモータの
高効率化を推進することができる。
永久磁石6〜9の着磁の向きにより、ロータの回転方向
の前進側15における永久磁石による空隙磁束密度は、
反対の後進側16より大きくなり、図2のライン202
の分布を達成でき、実施の形態1記載の原理でモータの
高効率化を推進することができる。
【0042】実施の形態8.図10は、この発明の実施
の形態8による永久磁石式モータのロータの軸方向断面
図である。図10においては、前記実施の形態7に示す
方向に着磁された永久磁石6〜9を逆円弧状に配置した
ものであり、従来の着磁の向きがN極は矢印18上に中
心が来る方向で、S極は矢印20上に中心が来るラジア
ル配向であったのに対し、この実施の形態8では、N極
はロータの回転方向11の矢印18より前進側15、た
とえば矢印19を中心とするラジアル配向とし、S極は
矢印20より反対の後進側16である矢印21の方向と
したものである。
の形態8による永久磁石式モータのロータの軸方向断面
図である。図10においては、前記実施の形態7に示す
方向に着磁された永久磁石6〜9を逆円弧状に配置した
ものであり、従来の着磁の向きがN極は矢印18上に中
心が来る方向で、S極は矢印20上に中心が来るラジア
ル配向であったのに対し、この実施の形態8では、N極
はロータの回転方向11の矢印18より前進側15、た
とえば矢印19を中心とするラジアル配向とし、S極は
矢印20より反対の後進側16である矢印21の方向と
したものである。
【0043】以上のように、実施の形態8によれば、ロ
ータの回転方向の前進側15における永久磁石による空
隙磁束密度は、反対の後進側16より大きくなり、図2
のライン202の分布を達成でき、実施の形態1記載の
原理でモータの高効率化を推進することができる。な
お、上記の各実施の形態は、ステータの外側にロータが
あるモータや、ステータが集中巻きで構成されたモータ
に適用しても同様の効果を奏する。
ータの回転方向の前進側15における永久磁石による空
隙磁束密度は、反対の後進側16より大きくなり、図2
のライン202の分布を達成でき、実施の形態1記載の
原理でモータの高効率化を推進することができる。な
お、上記の各実施の形態は、ステータの外側にロータが
あるモータや、ステータが集中巻きで構成されたモータ
に適用しても同様の効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、永久
磁石が作る磁束を電気角90°よりロータの回転方向の
前進側に偏るように構成したので、永久磁石が作る磁束
による鎖交磁束はステータの極をロータの回転方向の前
進側に進んだ位置で最も大きくなる。このため、永久磁
石によるトルクが最も大きくなるのは、d軸電流が0の
場合ではなく、d軸電流がある場合となる。この結果、
ステータ巻線が作る磁極は、ロータの突極部より回転方
向の前進側に偏る。つまり、ロータの突極部からみて、
回転方向の前進側にステータの磁極が来ることになり、
リラクタンストルクを用いることができ、永久磁石によ
るトルクが最大となる位置でリラクタンストルクを利用
することができる。
磁石が作る磁束を電気角90°よりロータの回転方向の
前進側に偏るように構成したので、永久磁石が作る磁束
による鎖交磁束はステータの極をロータの回転方向の前
進側に進んだ位置で最も大きくなる。このため、永久磁
石によるトルクが最も大きくなるのは、d軸電流が0の
場合ではなく、d軸電流がある場合となる。この結果、
ステータ巻線が作る磁極は、ロータの突極部より回転方
向の前進側に偏る。つまり、ロータの突極部からみて、
回転方向の前進側にステータの磁極が来ることになり、
リラクタンストルクを用いることができ、永久磁石によ
るトルクが最大となる位置でリラクタンストルクを利用
することができる。
【0045】また、このステータ電流の位相をさらに進
ませてリラクタンストルクをさらに利用した場合(d軸
電流をさらに増やした場合)でも、永久磁石の出す磁束
を弱める割合が小さくなる。これにより、モータの高効
率化を推進することができる。d軸電流を流すことで永
久磁石による磁束を弱める割合を減少させるか、あるい
はd軸電流を流した状態で永久磁石によるトルクを最も
大きくできるリラクタンストルク併用型の永久磁石式モ
ータを得ることができる効果がある。
ませてリラクタンストルクをさらに利用した場合(d軸
電流をさらに増やした場合)でも、永久磁石の出す磁束
を弱める割合が小さくなる。これにより、モータの高効
率化を推進することができる。d軸電流を流すことで永
久磁石による磁束を弱める割合を減少させるか、あるい
はd軸電流を流した状態で永久磁石によるトルクを最も
大きくできるリラクタンストルク併用型の永久磁石式モ
ータを得ることができる効果がある。
【図1】 この発明の原理を説明する永久磁石式モータ
の1極分の軸方向断面図である。
の1極分の軸方向断面図である。
【図2】 永久磁石が作る磁束による空隙磁束密度の概
念図である。
念図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による永久磁石式モ
ータの軸方向断面図である。
ータの軸方向断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による永久磁石式モ
ータのロータの軸方向断面図である。
ータのロータの軸方向断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による永久磁石式モ
ータのロータの軸方向断面図である。
ータのロータの軸方向断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による永久磁石式モ
ータのロータの軸方向断面図である。
ータのロータの軸方向断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による永久磁石式モ
ータのロータの概念図である。
ータのロータの概念図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による永久磁石式モ
ータのロータの軸方向断面図である。
ータのロータの軸方向断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による永久磁石式モ
ータのロータの軸方向断面図である。
ータのロータの軸方向断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による永久磁石式
モータのロータの軸方向断面図である。
モータのロータの軸方向断面図である。
【図11】 従来の永久磁石式モータのロータの軸方向
断面図である。
断面図である。
1 ステータ鉄心、3 ステータ巻線、4 空隙部(空
隙)、5 ロータ鉄心、6〜9 永久磁石、11 ロー
タの回転方向、12 永久磁石を挿入する穴、13 隙
間(空間)、15 前進側、16 後進側。
隙)、5 ロータ鉄心、6〜9 永久磁石、11 ロー
タの回転方向、12 永久磁石を挿入する穴、13 隙
間(空間)、15 前進側、16 後進側。
Claims (9)
- 【請求項1】 円環状のステータ鉄心の内周面に複数相
のステータ巻線を巻回したステータと、このステータの
内周面と同心でかつ空隙を介して配置されたロータ鉄心
に円弧状の界磁用永久磁石を連続して交互にN極/S極
になるように円周上に配置したロータとを備え、前記永
久磁石によるトルク以外にリラクタンストルクを利用す
る永久磁石式モータにおいて、前記永久磁石の作る磁束
による空隙磁束密度を電気角90゜よりロータの回転方
向の前進側に偏るように構成したことを特徴とする永久
磁石式モータ。 - 【請求項2】 永久磁石は、半径方向の厚みを、ロータ
の回転方向の前進側を反対の後進側より厚くしたことを
特徴とする請求項1記載の永久磁石式モータ。 - 【請求項3】 永久磁石は、半径方向の厚みを、ロータ
の回転方向の前進側を反対の後進側より厚くして逆円弧
状に形成し、ロータ鉄心内に埋設したことを特徴とする
請求項1記載の永久磁石式モータ。 - 【請求項4】 永久磁石は、半径方向の厚みを、ロータ
の回転方向の前進側を反対の後進側より厚く形成し、ロ
ータ鉄心の外周面に固定した請求項1記載の永久磁石式
モータ。 - 【請求項5】 永久磁石は、ロータの軸方向の長さを該
ロータの回転方向の前進側よりその反対の後進側を短く
したことを特徴とする請求項1記載の永久磁石式モー
タ。 - 【請求項6】 円環状のステータ鉄心の内周面に複数相
のステータ巻線を巻回したステータと、このステータの
内周面と同心でかつ空隙を介して配置されたロータ鉄心
に円弧状の界磁用永久磁石を連続して交互にN極/S極
になるように円周上に配置したロータとを備え、前記ロ
ータ鉄心に設けた永久磁石によるトルク以外にリラクタ
ンストルクを利用する永久磁石式モータにおいて、前記
ロータ鉄心に設けた永久磁石を挿入する穴と該穴に組み
付けた永久磁石との間の空間の厚みを、前記ロータの回
転方向の前進側が反対の後進側より薄く形成したことを
特徴とする永久磁石式モータ。 - 【請求項7】 円環状のステータ鉄心の内周面に複数相
のステータ巻線を巻回したステータと、このステータの
内周面と同心でかつ空隙を介して配置されたロータ鉄心
に円弧状の界磁用永久磁石を連続して交互にN極/S極
になるように円周上に配置したロータとを備え、前記永
久磁石によるトルク以外にリラクタンストルクを利用す
る永久磁石式モータにおいて、前記ステータとロータと
の間の空隙を該ロータの回転方向の前進側が反対の後進
側より薄くなるように該空隙の長さを1極当たり不均一
に形成したことを特徴とする永久磁石式モータ。 - 【請求項8】 ロータ鉄心の直径を、各極毎に前進側を
その反対の後進側より大きくしたことを特徴とする請求
項7記載の永久磁石式モータ。 - 【請求項9】 円環状のステータ鉄心の内周面に複数相
のステータ巻線を巻回したステータと、このステータの
内周面と同心でかつ空隙を介して配置されたロータ鉄心
に円弧状の界磁用永久磁石を連続して交互にN極/S極
になるように円周上に配置したロータとを備え、前記永
久磁石によるトルク以外にリラクタンストルクを利用す
る永久磁石式モータにおいて、前記永久磁石の着磁方向
を、空隙方向に磁束を出す極は物理的な永久磁石の周方
向中心線より前記ロータの回転方向の前端側にとり、前
記ロータの中心方向に磁束を出す極は物理的な永久磁石
の周方向中心線より該ロータの回転方向の後端側にとっ
たことを特徴とする永久磁石式モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331764A JP2000166140A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 永久磁石式モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331764A JP2000166140A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 永久磁石式モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000166140A true JP2000166140A (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=18247368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10331764A Pending JP2000166140A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 永久磁石式モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000166140A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003065549A1 (en) * | 2002-02-01 | 2003-08-07 | Kabushiki Kaisha Shigen Kaihatsu Sha | Axial gap motor |
KR100679805B1 (ko) * | 2004-04-05 | 2007-02-06 | 니폰 덴산 시바우라 가부시키가이샤 | 모터용 회전자의 제조방법 |
JP2009100622A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-07 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石モータ |
WO2010097838A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 株式会社日立製作所 | 永久磁石式回転電機 |
CN102377302A (zh) * | 2010-08-17 | 2012-03-14 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 自启动永磁同步电机 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP10331764A patent/JP2000166140A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003065549A1 (en) * | 2002-02-01 | 2003-08-07 | Kabushiki Kaisha Shigen Kaihatsu Sha | Axial gap motor |
KR100679805B1 (ko) * | 2004-04-05 | 2007-02-06 | 니폰 덴산 시바우라 가부시키가이샤 | 모터용 회전자의 제조방법 |
JP2009100622A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-07 | Mitsubishi Electric Corp | 永久磁石モータ |
WO2010097838A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 株式会社日立製作所 | 永久磁石式回転電機 |
US8350434B2 (en) | 2009-02-27 | 2013-01-08 | Hitachi, Ltd. | Permanent magnet type rotary electric machine |
JP5250692B2 (ja) * | 2009-02-27 | 2013-07-31 | 株式会社日立製作所 | 永久磁石式回転電機 |
EP2403107A4 (en) * | 2009-02-27 | 2016-11-16 | Hitachi Ltd | PERMANENT MAGNET ROTARY MACHINE |
CN102377302A (zh) * | 2010-08-17 | 2012-03-14 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 自启动永磁同步电机 |
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