JP2004336999A - 永久磁石形モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】磁極部に設けた複数のスリットを適切に配置することにより、低振動,低騒音で、かつ高効率な特性を有する永久磁石形モータを提供する。
【解決手段】永久磁石挿入孔6と回転子軸5挿入孔を設けた回転子鉄心14と、磁石挿入孔6に挿入された永久磁石7と永久磁石7の外周側の回転子鉄心14内の磁極部18に設けた複数のスリット8で構成される回転子を備えた永久磁石形モータにおいて、同一磁極内のスリット8の間隔をランダムな間隔とし、かつ、回転子の全周にわたって不規則なランダム間隔となるように磁極部18に設けた複数のスリット8を適切に配置した。
【選択図】図11

Description

この発明は、冷蔵庫,エアコンの圧縮機駆動用のモータなどに使用される永久磁石型モータに関するものである。
近年、冷蔵庫やエアコンの圧縮機駆動用のモータなどには、回転数の制御が容易な永久磁石型モータが一般的に使用されている(例えば、特許文献1参照)。
図19に、圧縮機駆動用モータとしてよく用いられる典型的な永久磁石型モータを示す。
特開平7−336917号公報(第4頁、図1)
一般に、圧縮機駆動用モータにおいては、高効率且つ高速回転の要求に適した永久磁石を回転子内部に埋め込んだ磁石埋め込み方式が使用されるようになってきた。
以下に、この図を用いて、このモータの詳細について説明する。
図19において、1は固定子、2はスロット、3はティース部、4は巻線、5は回転子軸、6は磁石挿入孔、7は永久磁石、9は空隙、10は外周薄肉連結部、11は磁石間薄肉連結部、12は回転子、13は固定子鉄心、14は回転子鉄心である。
固定子1には、円筒状をなす固定子鉄心13の内周に等間隔に形成された24個のスロット2が配置され、前記スロット2にはそれぞれ巻線4を挿入配置して3相4極が形成されている。
一方、前記固定子鉄心13の内径より若干の空隙9を隔てて回転子12が配置され、回転子軸5を回転子鉄心13の中央部に嵌合固着し、回転自在になるように支持されている。
回転子軸5の周囲には、4個の磁石挿入孔6が等間隔に設けられており、前記磁石挿入孔6の中には永久磁石7を軸方向から挿入して組み込むことによって一体型の回転子12が構成されている。
また、上記永久磁石7はN極とS極が交互になるように着磁されている。
次に、このモータの駆動回路および駆動原理を、図20を参照して、説明する。
図20に、モータ駆動用として良く用いられる典型的なモータ駆動回路を示す。
前記モータ駆動回路は、直流電源部15,主回路部16および制御回路部17から構成される。
直流電源部15は主回路と並列に接続され前記主回路部16へ電力を供給する。
一方、前記主回路部16は、6個のスイッチング素子Ua,Ub,Va,Vb,Wa,Wb及び各スイッチング素子に並列接続された環流ダイオードD1,D2・・・・D6より構成され、スイッチング素子UaとUbを直列に接続してアーム部Uabを、スイッチング素子VaとVbを直列に接続しアーム部Vabを、同様にスイッチング素子WaとWbを直列に接続し、アーム部Wabが形成され、合計で三つのアームが形成されている。さらに、アーム部Uab,Vab,Wabは、それぞれ並列に接続され、3相のブリッジが形成される。
この主回路部において、3相の各アーム部Uab,Vab,Wabが有するスイッチング素子の共通節点Uo ,Vo ,Wo は,それぞれ対応するモータの出力線U,V,Wに接続されている。
これら出力線U,V,Wは、上記固定子1の各相の巻線4に接続されている。各相の巻線はU相,V相,W相で構成され、Y結線されている。
制御回路は、回転子12の位置信号を受け、これに連動して、主回路の各スイッチング素子をオン・オフ制御することにより、巻線4に電流を通電する。これにより、固定子1には交番磁界が発生し、この交番磁界と永久磁石7のつくる磁束の間に作用する磁気的な吸引力および反発力により、回転子12を回転駆動させる。
このとき、各巻線U相,V相,W相の通電幅は、電気角で120度とする、周知の120度通電となるように構成されている。
しかしながら、上記のように構成された従来の永久磁石形モータにおいては、以下に述べる問題点があった。
すなわち、回転子12の磁極部には、図21に示すように永久磁石7のつくる磁束Aと巻線4のつくる磁束Bの作用によって、回転子12の磁極部の回転方向側端部へ向かって湾曲した磁束が流れ、ティース部3に磁束が集中する。
この結果、ティース部3に磁気飽和を生じ、鉄損が増大する。さらには、所望のトルクを得るための電流値が増大し、銅損が増加することとなり、効率が低下する。この減少は、希土類の永久磁石を用いた場合により顕著となる。
また、従来の回転子においては、永久磁石7の外径方向に磁性体を配置していたため、固定子1のスロット開口部と回転子12の位置関係によって、磁気抵抗の変動が大きくなり、図22に示す如く、スロット2の周期で空隙磁束密度の分布に大きな窪みを生じていた。
これにより、誘起電圧波形に高調波成分が重畳し、大きなトルクリップルを生じ、モータの振動・騒音を増加させる原因となっていた。
そして、製造上のばらつきなどから、回転子軸5の中心がずれるなどの偏心を生じた場合、空隙長にアンバランスを生じ、巻線電流のつくる磁束と回転子の磁極部との間に径方向の磁気吸引力が作用し、磁極数の周期で振動を引き起していた。
この発明は、上記の問題を解決するものであって、磁極部に設けた複数のスリットを適切に配置することにより、低振動,低騒音で、かつ高効率な特性を有する永久磁石形モータを提供するものである。
第1の発明の永久磁石形モータにおいては、永久磁石挿入孔と回転子軸挿入孔を設けた回転子鉄心と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と前記永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に設けた複数のスリットで構成される回転子を備えた永久磁石形モータにおいて、同一磁極内のスリットの間隔をランダムな間隔とし、かつ、回転子の全周にわたって不規則なランダム間隔となるように配置したものである。
第2の発明の永久磁石形モータにおいては、永久磁石挿入孔と回転子軸挿入孔を設けた回転子鉄心と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と前記永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に設けた複数のスリットで構成される回転子を備えた永久磁石形モータにおいて、永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に、回転方向に対して逆向きに傾けて斜めにスリットを設けたものである。
第3の発明の永久磁石形モータにおいては、永久磁石挿入孔と回転子軸挿入孔を設けた回転子鉄心と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と前記永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に設けた複数のスリットで構成される回転子を備えた永久磁石形モータにおいて、永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に、回転子軸中心を向くように複数のスリットを設けたものである。
第4の発明の永久磁石形モータにおいては、スリットの外周部が開放されているものである。
この発明によれば、磁極部に設けた複数のスリットを適切に配置することにより、低振動,低騒音で、かつ高効率な特性を有する永久磁石形モータを提供することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を3相4極の永久磁石型モータを例に添付図を用いて詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態1を示すモータの断面図、図2は回転子の斜視図、図3は積層部の側面を拡大した概略図である。
各図面において、同一符号のものは、同一構成要素を示している。
図において、5は回転子軸、6は磁石挿入孔、7は永久磁石、8はスリット、10は外周薄肉連結部、11は磁石間薄肉連結部、18は磁極部である。
固定子の構成は、図19に示す従来の構成と同じであり、円筒状の軸方向に積層された固定子鉄心を有し、内側には24個のスロットが等間隔になるように配置され、各スロットには3相4極の巻線が施されている。
固定子1の孔内には若干の空隙を隔てて回転子軸5により回転自在に支持された回転子12を有している。
この回転子12の内部には90度間隔に4個の磁石挿入孔6が配置され、それぞれの磁石挿入用孔内にはN極,S極交互に着磁された直方体の永久磁石7が埋め込まれている。
磁石挿入孔6の両端部は、図1に示すように、回転子内部での短絡磁路の形成を防止するため、外周薄肉連結部10と磁石間薄肉連結部11を有する構造となっている。
また、外周薄肉連結部と磁石間薄肉連結部11は、永久磁石7からみて外側に位置する磁極部18と、永久磁石7からみて内側に位置するヨーク部19を連結する役割を有し、一体形の回転子鉄心構造となっている。この一体構造により回転子12の強度を確保し、高速回転駆動を可能にしている。
さらに、各磁極部には、径方向に延びる3個のスリット8を形成されている。
このとき、永久磁石の外周側に存する磁極番号を図中に示すようにそれぞれ磁極1,磁極2,磁極3,磁極4,同一磁極内に存する三つのスリットをそれぞれAスリット,Bスリット,Cスリットと定め、極数をN(=4)、スリットの幅をθsとしたとき、磁極中心とBスリット(三つのスリットの内、真ん中に位置するスリット)との成す角Δθは、次式を満たすように構成されている。
Δθ(i)=(i−1)θs/A …………………………(1)
但し、iは磁極番号、Aは1<A<Nの実数とする。
すなわち、磁極1ではΔθ(1)=0,磁極2では、Δθ(2)=θs/A、磁極3では、Δθ(3)=2θs/A、磁極4ではΔθ(4)=3θs/Aとなるように構成される。
換言すれば、磁極番号に比例して、磁極中心とBスリットの角度が大きくなるように構成されている。
このとき、Aスリット,Cスリットについては、磁極番号が変わってもBスリットに対して、間隔が常に一定となるように配置される。
図2は、積層された回転子鉄心を斜め方向からみたものであり、同図に示すように、軸方向に対して、スリットが連続したV字状スキューを成すようにジグザグに構成されている。
図3は、図2の側面を部分的に拡大した図であり、1枚積層される毎に、軸方向に対してθs/Aだけ角度がずれるようにスリット8が配置されている。
次に、この回転子の組立方法を、図4および図5を用いて説明する。
図において、20は上金型、21は板厚0.3mm〜0.5mm程度の電磁鋼板からなる回転子素材、22は下金型、23はスクイズリング、24は受け台、25は受け台軸、26は積層鉄心である。
この回転子の組立に用いられる製造装置は、電磁鋼板21の上下に配置され、電磁鋼板21を打ち抜くのに用いる上金型20および下金型22と、前記下金型22の下方に配置され、電磁鋼板21からなる回転子素材から打ち抜かれたコアパンチを軸方向に垂直に積層するための筒状のスクイズリング23と、積層鉄心を水平に受けるための受け台24と、前記受け台24の中心に嵌合固着された受け台軸25から構成される。
上記の構成により、1枚1枚、一定の周期で打ち抜かれた電磁鋼板21からなる回転子素材のコアパンチは、スクイズリング23を介して受け台24の上で固定される。
このとき、コアパンチである打ち抜き後の回転子素材を上金型20の打ち抜き周期と同一周期で受け台軸を磁極ピッチ分だけ定められた方向に回転させながら積層することにより、容易にスリットにスキューをつけることが可能となる。
このとき、受け台軸25を極ピッチ分回転させても磁石挿入孔6にはスキューがかかららずまっすぐに積層されるため、磁石の挿入は従来通り容易に行うことができる。
図5は、受け台軸の回転のシーケンスを示した簡略図である。
y軸正方向を基準P0とし、回転子の磁極中心の延長線と受け台の外周部とを交わる点をそれぞれ図中に示すように、P1,P2,P3,P4と定め、基準P0とP1が一致する位置をP01,P0とP2が一致する位置をP02,P0とP3が一致する位置をP03,P0とP4が一致する位置をP04としたとき,受け台軸20は、P01→P02→P03→P04→P03→P02→P01………の順に回転しながら積層することで、ジグザグ状のスキューが実現される。
以上のように構成された、永久磁石形モータにおいては、磁束密度の分布がなめらかになり、誘起電圧の高調波成分を低減させることができるため、トルクリップルの小さい永久磁石形モータを実現させることができる。
すなわち、図22に示す空隙磁束密度の落ち込みが大きい従来のモータの空隙磁束密度分布に対し、この発明の実施の形態1で示すモータでは、隣接する磁極部のスリットの位置が磁極中心に対して、同じ位置に配置されることはなく、且つ、軸方向に対してもスリットの配置位置をずらしてV字状のジグザグスキューをつけた構造を有しているため、スリットの位置が同じ位置で重なることがなくなり、空隙磁束密度の落ち込みが分散されて、空隙磁束密度の分布は、図6に示すように落ち込みの小さい滑らかな分布となる。
モータの発生トルクは、空隙磁束密度と巻線に流れる電流の積に比例し、巻線電流は、矩形波の120度通電区間においてはほぼ一定であるため、空隙磁束密度の分布を滑らかにすることにより、回転子位置に対してのトルクの変動が小さくなり、ひいては、トルクリップルが小さい低振動,低騒音な永久磁石形モータが実現される。
また、スリットのスキューピッチはθs/Aとなるようにしているため、軸方向に対してスリットが常にオーバーラップするように配置される。これにより、図7に示すような軸方向の磁束の漏れを防止することができ、スリットの効果を減少させることはない。
そして、磁極部に3本のスリットを配置することにより磁気抵抗が増加し、電機子反作用による磁束の湾曲を抑えることができるようになり、希土類などの磁力の大きい永久磁石を用いてた場合であっても、固定子ティース部に磁束が集中して、磁気飽和することがなくなり、鉄損を低減した高効率な永久磁石形モータが得られる。
さらに、組立上のばらつきで回転子軸が偏心した場合であっても、固定子の巻線のつくる磁束と回転子の磁極部によって作用する径方向の磁気吸引力を抑制することができるようになり、低振動,低騒音な永久磁石形モータが得られる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2を示したもので、上記の実施の形態1とは以下の点で異なっている。
すなわち、実施の形態1では、軸方向に積層する際に、スリット8のスキュー角をコアパンチ1枚毎に変えていたが、この発明の実施の形態2では、2枚おきにスリット8のスキュー角を変えるように積層されている。このとき、軸方向の積層枚数をNj、極数をNとしたとき、同一方向に積層するコアパンチの枚数Ncは次式を満たす整数となる。
Nc≦Nj/(2N−1)
すなわち、少なくとも1個以上のV字スキューが形成されるように積層される。
以上のように構成された回転子においても、実施の形態1と同様な効果が得られる。
実施の形態3.
図9および図10は、この発明の実施の形態3を示す永久磁石形モータの構成図である。
図9は、回転子を斜め方向からみた図、図10は回転子の側面を部分的に拡大した図であり、実施の形態1とは以下の点で異なる。
すなわち、実施の形態1では、軸方向に積層する際にスリット8のスキューを連続したV字形状を成すようにスキューを形成していたが、この実施の形態では、スキューが斜めになるように形成される。
この図に示す回転子は、スリットを打ち抜くための専用の金型を用いて、金型を所定のピッチでずらしながら打ち抜くことにより実現することができる。
上記のように構成された永久磁石形モータにおいても、実施の形態1と同様な効果が得られる。
実施の形態4.
図11に、実施の形態4を示す永久磁石形モータの構成を示す。
図11において、回転子軸5と、前記回転子軸5の周りに配置された回転子鉄心14と、前記回転子鉄心14の周りに等間隔に配置された4個の磁石挿入孔6と、前記磁石挿入孔6の内部に埋め込まれ、N極,S極が交互になるように着磁された永久磁石7と、前記永久磁石7の外径側に存する前記回転子鉄心14の磁極部18に径方向に設けた4個のスリット8により構成される。
また、このスリット8は全周にわたって、不規則なランダムな間隔となるように配置されている。このような、回転子は、回転子鉄心の形状に打ち抜いた珪素鋼板を軸方向に所望の長さだけ積層し、磁石挿入孔に永久磁石を埋め込むことによって容易に得られる。
上記のように構成された永久磁石形モータにおいては、回転子の全周にわたって、スリットをランダム間隔に配置することにより、従来、特定の周波数で発生していたn次の共振周波数を含む振動のピーク値を他の周波数帯域へ分散するという効果があり、振動のピーク値を抑えた低振動な永久磁石形モータが実現できる。
図12は、この発明の永久磁石形モータの振動成分をFFT分析したものであり、同図に示すように従来の共振周波数で振動のピークを持つモータに対し、スリットをランダムな間隔に配置することにより特定周波数で発生する振動のピーク値をなまらせて、振動を抑制することができる。
また、巻線電流のつくる磁束と回転子の磁極部との間に作用する径方向の磁気吸引力がスリットの効果により低減でき、磁極周期(この場合は、回転周波数の4倍)で発生する振動成分を抑制することができる。
実施の形態5.
図13に、この実施の形態5における永久磁石形モータの回転子の構成を示す。
図13において、回転子軸5と、前記回転子軸5の周りに配置された回転子鉄心14と、前記回転子鉄心14の周りに等間隔に配置された4個の磁石挿入孔6と、前記磁石挿入孔6の内部に埋め込まれ、N極、S極が交互になるように着磁された永久磁石7と、前記永久磁石7の外径側に存する前記回転子鉄心14の磁極部18に回転子12の回転方向に対して逆向きに斜めになるように設けた3個のスリット8により構成される。
上記のように構成された永久磁石形モータにおいては、回転方向に対して反対向きに斜めにスリットを配置することにより、巻線電流のつくる磁束の経路に対して磁気抵抗が増加するため、電機子反作用による磁束が効果的に弱められ、回転子の磁極部内での磁束の湾曲により固定子のティースが磁気飽和を生じるのを抑制することができるため、鉄損の小さい高効率な永久磁石形モータが得られる。
また、電機子反作用による磁束が弱められることにより、径方向に磁気吸引力が低減し、回転子軸が偏心を生じている場合であっても、磁極数周期で発生する振動成分を低減できるため、振動の小さい永久磁石形モータが実現できる。
また、斜めにスリットを入れることにより、巻線側からみたインダクタンスの変化が滑らかになり、従来、スロットの周期ででていた空隙磁束密度の落ち込みを小さくすることができるようになり、トルクリップルを低減することができる。
実施の形態6.
図14は、この発明の実施の形態6を示す永久磁石形モータの回転子構成を示した図であり、実施の形態5とは以下の点で異なる。
すなわち、実施の形態5では、スリット8の形態を、回転子12の回転方向に対して逆向きに傾けるように形成していたが、この実施の形態6においては、回転子軸5の中心を向く放射状になるように3個のスリット8を設けたことを特徴とする。
上記のように構成された永久磁石形モータにおいては、スリット8を、軸中心を向くように放射状に設けたことにより、永久磁石のつくる磁束が、ラジアル方向に分散されるため、表面に配置した円弧状の永久磁石をラジアル着磁したのと同様な効果が得られる。
これにより、空隙磁束密度分布は、図15に示すように、台形波形状となり、120度の矩形波通電による制御とのマッチングが向上し、高効率な特性を有する永久磁石形モータが実現できる。
実施の形態7.
図16は、この発明の実施の形態7における永久磁石形モータの回転子構成を示した図であり、実施の形態5とは以下の点で異なる。
すなわち、実施の形態5では、スリット8の形態を、回転子12の回転方向に対して逆向きに傾けるように形成していたが、この実施の形態7においては、スリット8を径方向に第1のスリットと第2のスリットの上下2分割に形成し、かつ、上側の第1のスリットと下側の第2のスリットは同一直線上になるように配置したことを特徴とする。
すなわち、回転子内部に配置された径方向に延びるスリット8の中央部に磁性部を有する形状を呈する。
上記のように構成された、永久磁石形モータにおいては、第1および第2のスリットの上下2分割のスリットを設けることにより、回転子の位置の変化により、巻線電流のつくる磁束の通り難い位置と通り易い位置の落差が大きくなるように磁気回路が形成されるため、巻線インダクタンスの最大値と最小値の比を大きくすることができる。
すなわち、磁気抵抗の落差の大きい回転子を得ることができるようになり、リラクタンストルクの成分を増加させることができる。
したがって、永久磁石と巻線電流の作用によるマグネットトルクを有効に引き出すとともに、回転子磁極部と巻線電流のつくる磁束との間で働く電磁石作用によるリラクタンストルクが上乗せされ、高効率な永久磁石形モータを実現することができる。
実施の形態8.
図17は、この発明の実施の形態8における永久磁石形モータの回転子構成を示した図であり、実施の形態7とは以下の点で異なる。
すなわち、実施の形態7では、スリット8を径方向に第1のスリットおよび第2のスリットの上下2分割に形成し、かつ上側の第1のスリットと下側の第2のスリットは同一直線上になるように配置していたが、この実施の形態においては、スリット8を径方向に第1のスリットと第2のスリットとに上下2分割に形成し、かつ、上側の第1のスリットと下側の第2のスリットを互い違いになるように形成したことを特徴とする。
上記のように構成された、永久磁石形モータにおいては、径方向の磁気吸引力が低減できる。
実施の形態9.
図18は、この発明の実施の形態9における永久磁石形モータの構成図を示したものであり、実施の形態1とは以下の点で異なる。
すなわち、実施の形態1においては、スリット8の外周側端部は、回転子鉄心内部において、閉塞された形態で形成されていたが、この実施の形態においては、スリット8の外周側の端部を開放された形態となるように形成される。
上記のように構成された永久磁石形モータにおいては、巻線電流のつくる磁束がスリットの外周部に流れて磁気飽和を生じることがなくなるため、同一トルクを得るための電流が減少し、より一層高効率な永久磁石形モータを実現することができる。
なお、この実施の形態は、実施の形態1への適用に限定されるものではなく、実施の形態2ないし実施の形態8のいずれについても適用することが可能である。
この発明によれば、次のような作用効果を奏することができる。
第1の発明によれば、回転子の全周にわたって、複数のスリットをランダム間隔に配置して磁極部に設けた複数のスリットを適切に配置することにより、することにより、従来、特定の周波数で発生していたn次の共振周波数を含む振動のピーク値を他の周波数帯域へ分散するという効果があり、振動のピーク値を抑えた低振動な永久磁石形モータが実現できる。
第2の発明によれば、回転方向に対して逆向きに斜めに傾けてスリットを配置して磁極部に設けた複数のスリットを適切に配置することにより、巻線側からみたインダクタンスの変化が滑らかになり、従来、スロットの周期ででていた空隙磁束密度の落ち込みを小さくすることができるようになり、トルクリップルを低減することができる。
第3の発明によれば、複数のスリットを軸中心を向くように放射状に設けて磁極部に設けた複数のスリットを適切に配置たことにより、永久磁石のつくる磁束が、ラジアル方向に分散されるため、表面に配置した円弧状の永久磁石をラジアル着磁したのと同様な効果が得られる。これにより、空隙磁束密度分布は、台形波形状となり、120度の矩形波通電による制御とのマッチングが向上し、高効率な永久磁石形モータが実現できる。
第4の発明によれば、スリットの外周部を開放することにより、巻線電流のつくる磁束がスリットの外周部に流れて磁気飽和を生じることがなくなるため、同一トルクを得るための電流が減少し、より一層高効率な永久磁石形モータを実現することができる。
この発明の実施の形態1による永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 図1の永久磁石形モータの斜視図である。 図2の永久磁石形モータの側面を部分的に拡大した図である。 図2の永久磁石形モータの組立方法を示す図である。 図4の組立シーケンスを詳細に示した図である。 図2の永久磁石形モータの空隙磁束密度分布を示した図である。 図2の永久磁石形モータの磁束の漏れ防止の効果を示した図である。 この発明の実施の形態2による永久磁石形モータの構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態3による永久磁石形モータの構成を示す斜視図である。 図9の永久磁石形モータの側面図である。 この発明の実施の形態4による永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 図11の永久磁石形モータの振動成分を示す図である。 この発明の実施の形態5による永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態6による永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 図14の永久磁石形モータの空隙磁束密度分布を示す図である。 この発明の実施の形態7による永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態8による永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態9による永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 従来の永久磁石形モータの構成を示す断面図である。 永久磁石形モータの駆動回路を示す構成図である。 従来の永久磁石形モータの磁束の流れを示した図である。 従来のブラシレスDCモータの空隙磁束密度を示した図である。
符号の説明
1 固定子、2 スロット、3 ティース部、4 巻線、5 回転子軸、6 磁石挿入孔、7 永久磁石、8 スリット、9 空隙、10 外周薄肉連結部、11 磁石間薄肉連結部、12 回転子、13 固定子鉄心、14 回転子鉄心、15 直流電源部、16 主回路部、17 制御回路部、18 磁極部19 ヨーク部。

Claims (4)

  1. 永久磁石挿入孔と回転子軸挿入孔を設けた回転子鉄心と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と前記永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に設けた複数のスリットで構成される回転子を備えた永久磁石形モータにおいて、同一磁極内のスリットの間隔をランダムな間隔とし、かつ、回転子の全周にわたって不規則なランダム間隔となるように配置したことを特徴とする永久磁石形モータ。
  2. 永久磁石挿入孔と回転子軸挿入孔を設けた回転子鉄心と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と前記永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に設けた複数のスリットで構成される回転子を備えた永久磁石形モータにおいて、永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に、回転方向に対して逆向きに傾けて斜めにスリットを設けたことを特徴とする永久磁石形モータ。
  3. 永久磁石挿入孔と回転子軸挿入孔を設けた回転子鉄心と、前記磁石挿入孔に挿入された永久磁石と前記永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に設けた複数のスリットで構成される回転子を備えた永久磁石形モータにおいて、永久磁石の外周側の回転子鉄心内の磁極部に、回転子軸中心を向くように複数のスリットを設けたことを特徴とする永久磁石形モータ。
  4. スリットの外周部が開放されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の永久磁石形モータ。
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