JPH10303351A - Loc用リードフレームの製造装置 - Google Patents

Loc用リードフレームの製造装置

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JPH10303351A
JPH10303351A JP11879597A JP11879597A JPH10303351A JP H10303351 A JPH10303351 A JP H10303351A JP 11879597 A JP11879597 A JP 11879597A JP 11879597 A JP11879597 A JP 11879597A JP H10303351 A JPH10303351 A JP H10303351A
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JP
Japan
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shaped frame
die
band
tip
frame material
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JP11879597A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Shigematsu
伸彦 重松
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配置スペースの低減が図れ量産に適しかつ各
インナーリード先端部の曲げ高さを高精度に揃えられる
LOC(Lead On Chip)用リードフレームの製造装置を
提供する。 【解決手段】 製造途上のアイランドレス型リードフレ
ームが連設された帯状フレーム材5を間欠搬送する搬送
手段と、搬送路中に配置されインナーリード先端部を折
曲げるプレス機と、折曲げられたインナーリード先端部
の上面にICチップ搭載用の接着テープを貼付けるテー
ピング機とを備えるLOC用リードフレームの製造装置
であって、上記プレス機1が、パンチ21の基端側を保持
し少なくとも1つのガイドを有する下型2と、上記ガイ
ドに案内されて昇降可能に設けられパンチが摺動可能に
嵌入される連通孔を有する中型3と、ガイドに案内され
て昇降可能に設けられ連通孔から上方へ突出したパンチ
先端が嵌合される凹部41を有する上型4とでその主要部
が構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機とテーピ
ング機とを備えるLOC(Lead On Chip)用リードフレ
ームの製造装置に係り、特に、配置スペースの低減が図
れると共に量産に適しかつ各インナーリード先端部の曲
げ高さを高精度に揃えられるLOC用リードフレームの
製造装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メモリーに用いられるICパッケージと
して、近年、ICリードフレームのインナーリード上に
接着テープを介しICチップを貼付け、インナーリード
とチップ端子をボンディングしかつモールドするLOC
(Lead On Chip)と呼ばれる構造のものが開発されてい
る。
【0003】図6(A)はLOC構造を有する完成途上
のICパッケージの概略斜視図、図6(B)は図6
(A)のB−B面断面図を示しており、完成途上の上記
ICパッケージaは、その先端部が下方側に折曲げられ
たインナーリードbと、折曲げられたインナーリードb
の先端部に貼付けられた接着テープcと、この接着テー
プcを介しインナーリードbの先端部に搭載されたIC
チップdとでその主要部が構成されるものである。
【0004】ところで、このICパッケージに組込まれ
るLOC用リードフレームは、インナーリードとアウタ
ーリードが形成された帯状フレーム材を材料として用
い、かつ、プレス機とテーピング機を備えた製造装置に
より製造されている。
【0005】すなわち、上記帯状フレーム材eは、図6
(C)に示すようにインナーリードf1とアウターリード
f2を有する製造途上のアイランドレス型リードフレーム
fが複数連設されかつその両端側にスプロケットホール
e1が連続して複数形成された帯状構造体により構成され
ており、この帯状フレーム材eが図7並びに図8に示さ
れたプレス機gと図10(A)(B)に示されたテーピ
ング機iを具備する製造装置に通されてLOC用リード
フレームは製造されている。
【0006】ここで、上記プレス機gは、図7に示すよ
うに凹部L1とフロート部材L2を有しかつ端部側上面に断
面略L字状の材料ガイドL3が設けられたダイL4を保持す
ると共に案内孔L5を備える下型(ダイチェス)Lと、パ
ンチH1の基端側を保持するパンチホルダーH2を有しかつ
立設されて下方側に伸びる一対のガイド(一方は図示せ
ず)H3を有すると共に昇降可能に設けられた上型(パン
チホルダーチェス)Hと、上記ガイドH3を嵌入させる案
内孔M1と上記パンチH1を摺動可能に嵌入させる連通孔M2
及び上記帯状フレーム材eのスプロケットホールe1にそ
の先端が位置整合されるパイロットピンM3を有し上記ダ
イL4との間で加工前の帯状フレーム材eを挟持するスト
リッパーM4を備えかつ昇降可能に設けられた中型(スト
リッパーチェス)Mとでその主要部が構成されており、
上型Hと中型Mが一体となって降下し図8に示すように
中型MのストリッパーM4と下型LのダイL4とが接合(す
なわち中型Mと下型Lとが接合)して中型Mの降下が停
止した後、上記上型Hが更に降下してそのパンチH1先端
と下型Lの凹部L1とが嵌合するようになっている。そし
て、このプレス機gによる帯状フレーム材eのインナー
リードb先端部の折曲げ加工は以下のようにしてなされ
る。すなわち、プレス機gの上型Hと中型Mが一体とな
って下型Lの近傍に降下(図9A参照)してくると、図
9(B)に示すように下型Lと中型Mが接合して下型L
のダイL4と中型MのストリッパーM4により加工前の帯状
フレーム材eがまず挟持される。そして、上記帯状フレ
ーム材eが挟持された状態で上型Hが更に降下し、この
降下に伴って上型Hに保持されたパンチH1が降下し、図
9(C)に示すようにパンチH1先端とダイL4の凹部L1と
で帯状フレーム材eのインナーリードb先端部が下方側
へ折曲げられる。このとき、帯状フレーム材e(すなわ
ちインナーリードbの基端側)が上述したように下型L
のダイL4と中型MのストリッパーM4により挟持された状
態でインナーリードb先端部の折曲げ加工がなされるた
め、各インナーリードb先端部の曲げ高さについてこれ
を高精度に揃えることが可能となる。
【0007】他方、上記テーピング機iは、図10
(A)に示すようにパンチP1の基端側を保持しかつガイ
ドに案内されて上下動するパンチホルダーP2と、上記パ
ンチP1先端を案内する一対のダイP3、P4と、折曲げ処理
された帯状フレーム材eを搬送させる搬送手段P5と、搬
送手段P5の下側に設けられたヒータP6とでその主要部が
構成されており、図10(B)に示すように上記一対の
ダイP3、P4間に配置された接着テープtをパンチP1にて
打抜き、かつ、打抜かれた接着テープtが帯状フレーム
材eの上側からそのリードフレーム先端部位に貼付けら
れるような構造になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LOC構造
のICパッケージには、図6(A)〜(B)に示したよ
うにインナーリードb先端部が下方側に折曲げられてI
Cチップdとリードとが略同一平面を構成するような構
造のパッケージに加えて、図11(A)〜(B)に示す
ようにインナーリードb先端部が上方側に折曲げられて
ICチップdとリードとが同一平面を構成しないような
構造のパッケージも開発されている。
【0009】そして、ICチップdとリードとが同一平
面を構成しない構造のICパッケージに組込まれるLO
C用リードフレームについて、上記プレス機gとテーピ
ング機iとを備える上述の製造装置を用いこれを製造し
ようとした場合、上記テーピング機iによる接着テープ
tの貼付け加工が上述したように帯状フレーム材eの上
側からなされる構造になっている関係上、プレス機gか
らテーピング機i側へ搬送される帯状フレーム材eにつ
いてはそのインナーリードb先端部を上方側へ折曲げた
状態で搬入させる必要があった。
【0010】ところが、上記製造装置のプレス機gは図
7に示したように凸型のパンチH1と凹型のダイL4にて構
成されているため、このプレス機gからテーピング機i
側へ搬入される帯状フレーム材eは必然的にそのインナ
ーリードb先端部が下方側へ折曲げた状態で搬入されて
しまい、インナーリードb先端部を上方側へ折曲げた状
態でテーピング機i側へ搬入することは構造的に不可能
であった。
【0011】このため、従来においては上記プレス機g
の排出側に、帯状フレーム材eを搬送させながら半回転
捩る帯状フレーム材の捩り機構を付加し、プレス機gか
ら搬出される帯状フレーム材eに対し上記捩り機構によ
りその表裏を反転させた状態(すなわち折曲げられたイ
ンナーリードb先端部が上方側へ位置される状態)で帯
状フレーム材eをテーピング機i側へ搬入させる方法が
採られている。
【0012】しかし、このような方法を採った場合、プ
レス機gとテーピング機iとの間に帯状フレーム材eの
表裏を反転させるための余分な空間が必要になることか
ら、その分、製造装置の配置スペースが増大し、かつ、
表裏を反転させる際に上記帯状フレーム材eに大きなス
トレスが作用するため得られるLOC用リードフレーム
に歪が残留しその品質が低下し易い問題を有していた。
【0013】他方、上記プレス機gにより折曲げ加工さ
れた帯状フレーム材eについてテーピング機iへそのま
ま搬入させることなく裁断してシート状のアイランドレ
ス型リードフレームを一旦造し、かつ、これ等リードフ
レームを1枚毎その表裏を反転させた状態で上記テーピ
ング機iへ搬入させてそのインナーリード先端部に接着
テープを貼付ける方法も採られているが、この方法では
リードフレームを連続して製造ができないことから量産
に適さない問題を有していた。
【0014】尚、図12(A)に示すように上型Hのパ
ンチH1先端部を凹部形状(すなわち凹型)とし、かつ、
対応する下型LのダイL4については凸部形状(すなわち
凸型)にしたプレス機を用いてインナーリードb先端部
を上方側へ折曲げ、インナーリードb先端部が上方側へ
折曲げられた帯状フレーム材eをそのままテーピング機
i側へ搬入させる方法も考えられる。
【0015】しかし、このような方法を採った場合、そ
の構造から図12(B)〜(C)に示すように帯状フレ
ーム材e(すなわちインナーリードbの基端側)が下型
LのダイL4と中型MのストリッパーM4により挟持される
以前にインナーリードb先端部が凸型のダイL4に接触し
て曲げられてしまうため、各インナーリードb先端部の
曲げ加工が不安定になってその曲げ高さを高精度に揃え
られなくなる別の問題を有していた。
【0016】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、配置スペースの
低減が図れると共に量産に適しかつ各インナーリード先
端部の曲げ高さを高精度に揃えられるLOC用リードフ
レームの製造装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、インナーリードとアウターリードを有する製
造途上のアイランドレス型リードフレームが複数連設さ
れた帯状フレーム材を間欠搬送する搬送手段と、搬送路
途中に配置され上記帯状フレーム材の搬送停止時にイン
ナーリード先端部を折曲げるプレス機と、このプレス機
に隣接して配置され折曲げられた上記インナーリード先
端部の上面に半導体チップ搭載用の接着テープを貼付け
るテーピング機とを備えるLOC(Lead On Chip)用リ
ードフレームの製造装置を前提とし、上記プレス機が、
凸型のパンチ基端側を保持しかつ立設された少なくとも
1つのガイドを有する下型と、この下型の上記ガイドに
案内されて昇降可能に設けられかつ上記パンチが摺動可
能に嵌入される連通孔を有する中型と、上記下型のガイ
ドに案内されて昇降可能に設けられかつ上記連通孔から
上方へ突出したパンチ先端が嵌合される凹部を有する上
型とでその主要部が構成されると共に、上記中型上面と
上型下面との間を上記帯状フレーム材が搬送されその搬
送上面を基準としてインナーリード先端部が上記基準面
より上方側へ折曲げられるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0018】そして、請求項1記載の発明に係るLOC
用リードフレームの製造装置によれば、装置のプレス機
が、凸型のパンチ基端側を保持しかつ立設された少なく
とも1つのガイドを有する下型と、この下型の上記ガイ
ドに案内されて昇降可能に設けられかつ上記パンチが摺
動可能に嵌入される連通孔を有する中型と、上記下型の
ガイドに案内されて昇降可能に設けられかつ上記連通孔
から上方へ突出したパンチ先端が嵌合される凹部を有す
る上型とでその主要部が構成されているため、従来のよ
うにプレス機とテーピング機との間に帯状フレーム材を
半回転捩ってその表裏を反転させる捩り機構を配置した
り凹型のパンチを適用することなく、インナーリード先
端部が上方側へ折曲げられた状態で帯状フレーム材をテ
ーピング機側へ連続的に搬入させることが可能となる。
【0019】尚、請求項2に係る発明は、帯状フレーム
材の搬送方向を適正に案内する材料ガイドと、折曲げ加
工された帯状フレーム材を上方側へ押上げて帯状フレー
ム材の搬送をスムーズにさせるフロート部材、及び、帯
状フレーム材のスプロケットホールと連動して帯状フレ
ーム材における折曲げ加工時の位置決め手段として作用
するパイロットピンについてその配置部位が特定された
LOC用リードフレームの製造装置に関するものであ
る。
【0020】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明に係るLOC用リードフレームの製造装置
を前提とし、上記中型の帯状フレーム材搬送面には帯状
フレーム材の端面が係合されて帯状フレーム材の搬送位
置を規制する材料ガイド並びに折曲げ加工された帯状フ
レーム材を帯状フレーム材搬送面より上方側へ押上るフ
ロート部材が設けられ、かつ、上記上型には帯状フレー
ム材の幅方向端面側に設けられたスプロケットホールに
その先端部が位置整合されて帯状フレーム材における折
曲げ加工時の位置決め手段として作用するパイロットピ
ンが設けられていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】まず、この実施の形態に係るLOC用リー
ドフレームの製造装置は、従来と同様、帯状フレーム材
を間欠搬送する搬送手段と、この搬送手段の搬送路途中
に隣接して配置されたプレス機とテーピング機とを備
え、かつ、以下に述べるプレス機を除き従来の製造装置
と略同一の構成を有している。
【0023】そして、上記プレス機1は、図1に示すよ
うに下型(パンチホルダーチェス)2と中型(ストリッ
パーチェス)3及び上型(ダイチェス)4とでその主要
部が構成されている。
【0024】まず、上記下型(パンチホルダーチェス)
2は、固定配置された下型本体20と、この下型本体2
0の略中央上面側に配置され凸型のパンチ21基端側を
保持するパンチホルダー22と、上記下型本体20の両
側に立設された一対の柱状ガイド(一方は図示せず)2
3と、上記下型本体20に設けられ上記中型(ストリッ
パーチェス)3をストリッパースプリング24、24を
介し下側から支持するストリッパー押え25、25とを
具備している。
【0025】また、中型(ストリッパーチェス)3は、
上記下型(パンチホルダーチェス)2の柱状ガイド23
に案内されて昇降可能に設けられた中型本体30と、こ
の中型本体30の略中央上面側に配置されこの上面を帯
状フレーム材5が搬送されるストリッパー31と、上記
中型本体30とストリッパー31に設けられ上記下型2
のパンチ21が摺動可能に嵌入される連通孔32と、上
記ストリッパー31の上面に設けられ帯状フレーム材5
の端面が係合されて帯状フレーム材5の搬送位置を規制
する断面略L字形状の材料ガイド33と、この材料ガイ
ド33の形成部位近傍に設けられ下方側に配置されたス
プリング材34により付勢されて頭部側が出没可能に形
成されたフロート部材35とを備えている。
【0026】また、上型(ダイチェス)4は、上記下型
(パンチホルダーチェス)2の柱状ガイド23に案内さ
れて昇降可能に設けられた上型本体40と、この上型本
体40の略中央下面側で上記中型(ストリッパーチェ
ス)3のストリッパー31に対応した部位に配置されか
つ上記連通孔32から突出したパンチ21先端が嵌合さ
れる凹部41と上記材料ガイド33が整合する凹部形状
の逃げ部42を有するダイ43と、上記中型(ストリッ
パーチェス)3の材料ガイド33に係合する側とは反対
の端面側に設けられた帯状フレーム材5のスプロケット
ホール(図示せず)にその先端部が位置整合するように
配設されたパイロットピン44とを具備する構造を有し
ている。
【0027】尚、この製造装置に組込まれる上記帯状フ
レーム材5は従来と同一の構造を有しており、この帯状
フレーム材5は図3(A)(B)に示すようにインナー
リード51とアウターリード52を有する製造途上のア
イランドレス型リードフレーム50が複数連設されかつ
その両端側にスプロケットホール53が連続して複数形
成された帯状構造体により構成されている。
【0028】そして、上記帯状フレーム材5はこの製造
装置における中型(ストリッパーチェス)3のストリッ
パー31面上を材料ガイド33に案内されながらプレス
1サイクルにつき製品ピッチ(すなわち単位アイランド
レス型リードフレーム50)の整数倍だけ間欠搬送され
るようになっている。すなわち、上記帯状フレーム材5
の単位アイランドレス型リードフレーム50がストリッ
パー31面上の所定部位に搬入されると、コンピュータ
制御された図示外の搬送手段が搬送を一旦停止しかつ上
記パイロットピン44により位置決めされた後、上記上
型(ダイチェス)4が降下し上型4のダイ43と中型
(ストリッパーチェス)3のストリッパー31が接合し
て搬送を停止された帯状フレーム材5をまず挟持する。
【0029】次に、接合した上型(ダイチェス)4と中
型(ストリッパーチェス)3が一体となって更に降下す
ると、図2に示すように下型(パンチホルダーチェス)
2のパンチ21先端が中型(ストリッパーチェス)3の
連通孔32から突出してダイ43の凹部41に嵌合し、
図4(A)(B)に示すように帯状フレーム材5におけ
るインナーリード51先端を上方側へ折曲げる。このと
き、帯状フレーム材5は上型4のダイ43と中型(スト
リッパーチェス)3のストリッパー31により挟持され
た状態で折曲げ加工されるため、各インナーリード51
先端部の曲げ高さを高精度に揃えることが可能となる。
【0030】次に、インナーリード51の折曲げ加工が
なされた後、上記上型(ダイチェス)4と中型(ストリ
ッパーチェス)3は一体となって上昇し、かつ、上昇途
中で上型(ダイチェス)4と中型(ストリッパーチェ
ス)3は離間する。このとき、パンチ32を保持する下
型(パンチホルダーチェス)2は固定配置されているこ
とから上型(ダイチェス)4と中型(ストリッパーチェ
ス)3が上昇する途中においてパンチ32先端は中型
(ストリッパーチェス)3の上記連通孔32内に入り込
んで帯状フレーム材5と分離され、かつ、上型(ダイチ
ェス)4の上昇に伴い中型(ストリッパーチェス)3の
フロート部材35の頭部がストリッパー31面から突出
して帯状フレーム材5を上方側へ押し上げる。このた
め、これ等パンチ32とフロート部材35の上記作用に
より折曲げ加工後の帯状フレーム材5とストリッパー3
1との分離はスムーズになされる。
【0031】そして、帯状フレーム材5の搬送が再開さ
れ、インナーリード51先端部が上方側へ折曲げられた
状態で帯状フレーム材5はそのままテーピング機(図示
せず)側へ搬入されて、図5(A)(B)に示すように
インナーリード51先端部に接着テープ6が貼付けられ
る。
【0032】尚、これ等インナーリード51の折曲げ加
工やインナーリード51先端部の貼付け加工は、連続し
た帯状フレーム材5における製品ピッチの搬送毎に各加
工部位において連続的になされるため、プレス加工後に
裁断してシート状のアイランドレス型リードフレームを
個々に製造しこれ等リードフレームを1枚毎その表裏を
反転させた状態でテーピング機へ搬入してそのインナー
リード先端部に接着テープを貼付けるシートカット方式
に較べその製造スピードは約2倍となる。
【0033】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明に係る
LOC用リードフレームの製造装置によれば、装置のプ
レス機が、凸型のパンチ基端側を保持しかつ立設された
少なくとも1つのガイドを有する下型と、この下型の上
記ガイドに案内されて昇降可能に設けられかつ上記パン
チが摺動可能に嵌入される連通孔を有する中型と、上記
下型のガイドに案内されて昇降可能に設けられかつ上記
連通孔から上方へ突出したパンチ先端が嵌合される凹部
を有する上型とでその主要部が構成されているため、従
来のようにプレス機とテーピング機との間に帯状フレー
ム材を半回転捩ってその表裏を反転させる捩り機構を配
置したり凹型のパンチを適用することなく、インナーリ
ード先端部が上方側へ折曲げられた状態で帯状フレーム
材をテーピング機側へ連続的に搬入させることが可能と
なる。
【0034】従って、LOC用リードフレーム製造装置
の配置スペースの低減が図れると共にLOC用リードフ
レームの生産性の向上が図れ、更に、各インナーリード
先端部の曲げ高さが高精度に揃えられた残留歪などのな
い高品質のLOC用リードフレームを製造できる効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る製造装置の一部を構成するプ
レス機の概略断面図。
【図2】上記プレス機の作用を説明するプレス機の概略
断面図。
【図3】図3(A)は折曲げ加工前における帯状フレー
ム材の平面図、図3(B)は図3(A)のB−B面断面
図。
【図4】図4(A)は折曲げ加工後における帯状フレー
ム材の平面図、図4(B)は図4(A)のB−B面断面
図。
【図5】図5(A)はテーピング加工された帯状フレー
ム材の平面図、図5(B)は図5(A)のB−B面断面
図。
【図6】図6(A)はLOC構造を有する完成途上のI
Cパッケージの概略斜視図、図6(B)は図6(A)の
B−B面断面図、図6(C)は折曲げ加工前における帯
状フレーム材の平面図。
【図7】従来例に係る製造装置の一部を構成するプレス
機の概略断面図。
【図8】上記プレス機の作用を説明するプレス機の概略
断面図。
【図9】図9(A)〜(C)は上記プレス機による帯状
フレーム材の折曲げ加工の処理工程を示す工程説明図。
【図10】図10(A)はLOC用リードフレームの製
造装置の一部を構成するテーピング機の概略断面図、図
10(B)はその作用を示すテーピング機の概略断面
図。
【図11】図11(A)はLOC構造を有する完成途上
の変形例に係るICパッケージの概略斜視図、図11
(B)は図11(A)のB−B面断面図。
【図12】図12(A)〜(C)は凹型のパンチと凸型
のダイを用いたプレス機による帯状フレーム材の折曲げ
加工の処理工程を示す工程説明図。
【符号の説明】
1 プレス機 2 下型(パンチホルダーチェス) 3 中型(ストリッパーチェス) 4 上型(ダイチェス) 5 帯状フレーム材 21 パンチ 22 パンチホルダー 31 ストリッパー 33 材料ガイド 35 フロート部材 41 凹部 43 ダイ 44 パイロットピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナーリードとアウターリードを有する
    製造途上のアイランドレス型リードフレームが複数連設
    された帯状フレーム材を間欠搬送する搬送手段と、搬送
    路途中に配置され上記帯状フレーム材の搬送停止時にイ
    ンナーリード先端部を折曲げるプレス機と、このプレス
    機に隣接して配置され折曲げられた上記インナーリード
    先端部の上面に半導体チップ搭載用の接着テープを貼付
    けるテーピング機とを備えるLOC(Lead On Chip)用
    リードフレームの製造装置において、 上記プレス機が、凸型のパンチ基端側を保持しかつ立設
    された少なくとも1つのガイドを有する下型と、この下
    型の上記ガイドに案内されて昇降可能に設けられかつ上
    記パンチが摺動可能に嵌入される連通孔を有する中型
    と、上記下型のガイドに案内されて昇降可能に設けられ
    かつ上記連通孔から上方へ突出したパンチ先端が嵌合さ
    れる凹部を有する上型とでその主要部が構成されると共
    に、上記中型上面と上型下面との間を上記帯状フレーム
    材が搬送されその搬送上面を基準としてインナーリード
    先端部が上記基準面より上方側へ折曲げられるようにし
    たことを特徴とするLOC用リードフレームの製造装
    置。
  2. 【請求項2】上記中型の帯状フレーム材搬送面には帯状
    フレーム材の端面が係合されて帯状フレーム材の搬送位
    置を規制する材料ガイド並びに折曲げ加工された帯状フ
    レーム材を帯状フレーム材搬送面より上方側へ押上るフ
    ロート部材が設けられ、かつ、上記上型には帯状フレー
    ム材の幅方向端面側に設けられたスプロケットホールに
    その先端部が位置整合されて帯状フレーム材における折
    曲げ加工時の位置決め手段として作用するパイロットピ
    ンが設けられていることを特徴とする請求項1記載のL
    OC用リードフレームの製造装置。
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