JPH10302917A - コンセント - Google Patents

コンセント

Info

Publication number
JPH10302917A
JPH10302917A JP10650197A JP10650197A JPH10302917A JP H10302917 A JPH10302917 A JP H10302917A JP 10650197 A JP10650197 A JP 10650197A JP 10650197 A JP10650197 A JP 10650197A JP H10302917 A JPH10302917 A JP H10302917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
housing
piece
ground wire
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10650197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawamoto
隆司 川本
Masuo Kitamura
満寿雄 北村
Yasushi Nishioka
恭志 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP10650197A priority Critical patent/JPH10302917A/ja
Publication of JPH10302917A publication Critical patent/JPH10302917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アース線が容易に結線でき、接地極を備えたプ
ラグと接地線を有するプラグとを同時に使用できるとと
もに小型で外観上の見栄えも良いコンセントを提供す
る。 【解決手段】ハウジング1の前面には3個1組の栓刃挿
入口4が長手方向に2組並べて設けてある。また、ハウ
ジング1の長手方向の端部には一対の凹部9,9が設け
てある。凹部9,9の底部にはアース線が挿入されるア
ース地線挿入口51,51が設けてある。アース線挿入
口51から挿入されたアース線は、ハウジング1内部で
錠ばね53により端子片39に圧接されて、端子片39
と接触導通する。したがって、ねじ式のアースターミナ
ルに比べてアース線を容易に結線でき、スペースが小さ
くなるとともに外観上の見栄えも良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アース線が接続可
能な接地接続部を備えたコンセントに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、感電事故の防止等を目的として接
地極を有するプラグ(電源プラグ)やアース線を備えた
電気機器が普及してきたことに伴い、接地極或いは接地
接続部の何れかを備えたコンセントが用いられる場合が
増えてきている(例えば、特開平3−49170号公
報、特開昭63−110564、実開昭57−1210
90号公報、特開昭63−110564号公報、実開昭
57−121090号公報、実開昭62−4080号公
報及び実開昭63−186075号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、接地接続部
をねじ式の端子構造とした場合、接地接続部のスペース
が比較的に大きいために、接地極を備えたプラグが2個
接続できるようにするとハウジングが大型化してしまう
という問題があった。また、ねじ式の接地接続部にあっ
ては、アース線の結線に手間がかかるとともに、ねじが
露出しているために外観上の見栄えも良くないという問
題があった。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、アース線が容易に結線できるとともに、接地
極を備えたプラグとアース線を別に必要とするプラグと
を同時に使用してもそれぞれ接地がとれ、且つ小型で外
観上の見栄えも良いコンセントを提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、電圧側の栓刃、接地側の栓刃並
びに接地極の栓刃が各々挿入される3個1組の栓刃挿入
口が前面に2組設けられたハウジングと、ハウジング内
において各栓刃挿入口から挿入される栓刃と各別に電気
的に接続される電圧側刃受ばね、接地側刃受ばね及び接
地刃受ばねと、これらの刃受ばねがそれぞれ各別に接続
された電圧側端子板、接地側端子板及び接地端子板と、
各端子板に外部の電線を接続する端子部と、ハウジング
の前面に設けられてアース線が挿入されるアース線挿入
口、接地端子板に電気的に接続される端子片、ハウジン
グ内においてアース線挿入口に挿入されたアース線を端
子片に圧接してアース線と端子片を接触導通させる錠ば
ねを有する接地接続部とを備えたことを特徴とし、アー
ス線をアース線挿入口に挿入すれば錠ばねによってアー
ス線が端子片に圧接されて接触導通し、アース線を容易
に結線することができ、ねじ式の端子構造に比べてスペ
ースが小さくて済み、小型化が可能となるとともに、接
地極を備えたプラグとアース線を別に必要とするプラグ
とを同時に使用してもそれぞれアースがとれる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除手段を備えた
ことを特徴とし、解除手段により錠ばねを撓ませること
でアース線を容易に接続し、且つ取り外すことができ
る。請求項3の発明は、請求項2の発明において、ハウ
ジングの前面側に可動自在に設けられ、操作時に錠ばね
を圧接解除方向に撓ませる解除レバーにて解除手段を構
成したことを特徴とし、解除操作が容易に行える。
【0007】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、解除レバーの操作部が進退自在に挿通される操作孔
をハウジングに設け、組立時にハウジングに仮止めする
ための仮止め手段を解除レバーに設けたことを特徴と
し、組立時において解除レバーをハウジングに仮止めす
ることができ、組立の作業性が向上できる。請求項5の
発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、ハウジ
ングの前面に凹所を設けるとともに凹所の底部にアース
線挿入口を設け、且つ凹所の開口を開閉自在に覆う扉体
を具備したことを特徴とし、アース線挿入口が凹所の開
口を覆う扉体によって開閉自在に隠されるため、外観上
の見栄えをより良くすることができる。
【0008】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、扉体を閉じて凹所の開口を覆ったときにハウジング
の前面と扉体とを同一平面として成ることを特徴とし、
外観上の見栄えを良くすることができる。請求項7の発
明は、請求項1〜6の何れかの発明において、各組の接
地刃受ばねを橋絡する帯板状の橋絡片を備え、この橋絡
片に補強用の突条を設けたことを特徴とし、橋絡片の強
度をアップすることができる。
【0009】請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか
の発明において、少なくとも一対の接地刃受ばね、これ
ら一対の接地刃受ばねを橋絡する帯板状の橋絡片、端子
片並びに接地端子板を一体に形成して成ることを特徴と
し、部品点数の削減と組立作業の簡素化が図れる。請求
項9の発明は、請求項1〜8の何れかの発明において、
端子片と錠ばねとをかしめ、あるいは溶接等によって機
械的に結合して成ることを特徴とし、接地刃受ばねと接
地端子板とを一体に結合することで組立性が向上でき
る。
【0010】請求項10の発明は、請求項1〜9の何れ
かの発明において、略函形に形成されるボディ及びカバ
ーを結合してハウジングを構成し、ボディ及びカバーの
何れか一方から垂設される組立脚に設けた係止孔を他方
の側面に突設した組立爪の周縁に係止してボディとカバ
ーを結合して成ることを特徴とし、ハウジングを容易に
組み立てることができる。
【0011】請求項11の発明は、請求項1〜10の何
れかの発明において、ハウジングを大角形連用配線器具
の3個モジュール寸法に形成するとともに、大角形連用
配線器具の取付枠に着脱自在に取り付ける取付手段を具
備したことを特徴とし、取付枠を用いて埋込ボックスな
どにも容易に取り付けることができ、また、他の大角形
連用配線器具と取付枠を共用することができ、施工作業
が簡素化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)以下、図1〜図6を参照して本発明の実
施形態1を詳細に説明する。図1は本実施形態の分解斜
視図であり、合成樹脂製のボディ1aとカバー1bとを
金属製の組立枠2により結合してハウジング1を構成し
ている。この組立枠2は、大角形連用配線器具の一連の
取付枠(JIS C8375)とほぼ同一の形状及び寸
法に形成されている。一方、ハウジング1は大角形連用
配線器具(JIS C8304)の3個モジュール寸法
に形成されており、ボディ1a及びカバー1bの両側面
に突設された凸部3a,3bが、組立枠2の両側片2
a,2aから各々一対ずつ突設されている略U形の突出
片2b…の内側周縁に係止されることによって、ボディ
1aとカバー1bとが組立枠2により結合されてハウジ
ング1が組み立てられている。なお、組立枠2の長手方
向に対向する取付片2c,2cには、埋込ボックスに取
り付けるためのボックスねじ用の長孔2d,2dと、壁
を構成する石膏ボードなどに取り付けるための従来周知
のはさみ金具(図示せず)が取着される取着孔2e,2
eと、前面にプレート枠(図示せず)等を取り付けるた
めのプレートねじ用のねじ孔2f,2fと、壁材などに
組立枠2を直に取り付ける際の取付ねじ等が挿通される
ねじ挿通孔2g…とが少なくとも設けてある。
【0013】カバー1bの前面(ハウジング1の前面)
には、3個1組の栓刃挿入口4a,4b,4cが長手方
向に沿って2組設けてあって、接地極付のプラグ(図示
せず)が2個同時に接続できるようになっている。ここ
で、プラグの接地側の栓刃(平板状の栓刃)が挿入され
る栓刃挿入口4a,4aと、同じプラグの電圧側の栓刃
(平板状の栓刃)が挿入される栓刃挿入口4b,4bと
は矩形に形成されており、電圧側の栓刃挿入口4b,4
bに対して接地側の栓刃挿入口4a,4aの方が長手方
向の寸法を長くしてある。また、プラグの接地極(例え
ば、断面形状略U形や円柱状等の接地ピン)が挿入され
る栓刃挿入口4c,4cは略半円状に形成されている。
【0014】一方、ハウジング1の内部には栓刃挿入口
4a…から挿入された栓刃及び接地極と各別に電気的及
び機械的に接続される一対の接地側刃受ばね11,1
1、電圧側刃受ばね21,21並びに接地刃受ばね3
1,31が、各栓刃挿入口4a,4b,4cの奥に位置
するように収納されている。ここで、接地側刃受ばね1
1,11並びに電圧側刃受ばね21,21は、板状の金
属部材を加工することで、鎖錠ばね40,40及び解除
釦41とともに速結端子を構成する接地側端子板12並
びに電圧側端子板22の両端に略逆Ω形に一体形成さ
れ、接地側刃受ばね11,11と接地側端子板12とで
接地側刃受ばねブロック10が構成されるとともに、電
圧側刃受ばね21,21と電圧側端子板22とで電圧側
刃受ばねブロック20が構成されている。
【0015】図4は接地側刃受ばねブロック10を示
し、一対の接地側刃受ばね11,11が帯板状の連結片
13の両端に一体に形成されるとともに、連結片13の
中央から若干片側に寄った位置から略E形に形成された
端子板12が延設されている。連結片13と端子板12
とは略平行に面対向させてあって、両者の間に鎖錠ばね
40,40が並置される(図3参照)。なお、端子板1
2の内側面には図5に示すようなローレット18が設け
てあるので、鎖錠ばね40と端子板12との間で挟持さ
れる電線のすべりを抑え、不用意に電線が抜けることが
ないという利点がある。このように、端子板12、連結
片13、鎖錠ばね40,40及び解除釦41により速結
端子構造を有する端子部が構成される。
【0016】また、略逆Ω形に形成された接地側刃受ば
ね11,11の内側面には、略円形の突部17が突設さ
れており、この突部17により栓刃が接続された際の圧
接力を高めることができる。なお、ここでは接地側刃受
ばねブロック10について説明したが、電圧側刃受ばね
ブロック20も連結片23に対する端子板22の位置が
反対側に寄っている以外は接地側刃受ばねブロック10
と共通の構造を有するので説明は省略する。
【0017】図6に示す接地刃受ばねブロック30は、
一対の接地刃受ばね31,31と、これら接地刃受ばね
31,31を橋絡する帯板状の橋絡片32と、橋絡片3
2の一端部から延設される略コ字形の連結片35と、鎖
錠ばね40,40及び解除釦41とともに速結端子構造
を有する接地端子部36を構成する接地端子板37と、
後述する接地接続部38,38を構成する端子片39,
39とが板状金属部材により一体に形成されて成るもの
である。ここで、接地刃受ばね31,31の基部には接
地極の挿入方向に沿った長孔状のスリット34が設けて
あって、接地刃受ばね31,31を撓み易くして接地極
が容易に接続できるようになっている。
【0018】接地端子板37は、平板状の主部37aの
両端縁より略コ字形の脚片37b並びに略E形の当接片
37cが同じ側に折曲形成されて成る。また、面対向さ
せた脚片37bと当接片37cの間に一対の鎖錠ばね4
0及び解除釦41’が配置されて、速結端子構造を有す
る接地端子部36が構成される。一方、端子片39,3
9は、接地端子板37の脚片37bと当接片37cの対
向方向に略直交する方向に対向するように、主部37a
から脚片37b及び当接片37cとは反対側に折曲して
形成されている。また、端子片39,39の両側端部に
は、内側に略直角に折曲されて成る側片39a,39a
が設けてある。さらに、端子片39,39を主部37a
とつないでいる折曲部37d,37dは、主部37aの
端部に主部37aよりも幅狭に形成されており、これに
よって折曲部37d,37dの脇に接地端子部36に接
続される電線の先端部を逃がすための空間37e,37
eが形成されている。したがって、接地端子部36に接
続される接地用の電線の先端部は上記空間37e,37
eに逃げることができ、接地端子板37によって挿入時
の進路が塞がれることがないために確実に接続すること
ができる。
【0019】端子片39,39とともに外部のアース線
が結線される接地接続部38,38を構成する錠ばね5
3,53は、帯板状の金属部材を折曲して形成され、主
片53aの一端側に略直角に折曲された支持片53bを
有し、他端側に略半円状の湾曲部から支持片53bの方
へ傾斜して延びる接触片53cを有している。そして、
錠ばね53,53の主片53aが、端子片39,39の
当接片37c側の側片39a内側面に取着される。ま
た、錠ばね53の主片53aには側片39aの取着面
(内側面)に突設された嵌合突起39cと凹凸嵌合する
嵌合孔53eが設けてある。而して、組立時には側片3
9aの嵌合突起39cに錠ばね53の嵌合孔53eを嵌
合することで錠ばね53を側片39aに仮止めすること
ができ、組立時の作業性を向上させることができる。さ
らに、錠ばね53が取着される方の側片39aの基部に
は、錠ばね53の浮き上がり等の不要な動きを規制する
ための突片39bが切り起こして形成されており、突片
39bと側片39aの間に錠ばね53の主片53aが挟
持されるため、上記のような錠ばね53の不要な動きが
規制でき、接地接続部38,38の接続信頼性を向上さ
せることができる。
【0020】ところで、函形のボディ1a内には、隔絶
壁5並びに仕切壁6によって区切られた4つの収納部7
1 〜74 が設けてある。そのうち、ボディ1aの長手方
向に沿って立設された隔絶壁5で区切られた両側の第1
及び第2の収納部71 ,72には、それぞれ接地側刃受
ばねブロック10、鎖錠ばね40,40及び解除釦41
と、電圧側刃受ばねブロック20、鎖錠ばね40及び解
除釦41とが収納される。ここで、ボディ1aの長手方
向に沿った両側面のほぼ中央の一部を外方へ膨出させる
ことにより、第1及び第2の収納部71 ,72 における
他の部分よりも幅広に形成しており、この幅広の部分に
接地側端子板12、鎖錠ばね40並びに解除釦41と、
電圧側端子板22、鎖錠ばね40並びに解除釦41が収
納される。このように、鎖錠ばね40や解除釦41が収
納される収納部を、ボディ1aの一部のみを幅方向に膨
出させて形成しているため、ボディ1aひいてはハウジ
ング1の小型化、省スペース化が図れるという利点があ
る。なお、この幅広の部分の開口面は、カバー1bの両
側面のほぼ中央部より外方へ突設された突片8,8によ
って閉塞される。また、上記収納部の底面には電線挿入
口と、解除釦41の操作部分を露出させる解除釦露出孔
とが設けてある(図示せず)。
【0021】一方、ボディ1aの略中央部に長手方向に
沿って形成された第3の収納部73には、接地刃受ばね
ブロック30の橋絡片32で橋絡された接地刃受ばね3
1,31が収納され、ボディ1aの長手方向に沿った一
端側に仕切壁6,6で区切られた第4の収納部74
は、接地刃受ばねブロック30の接地端子部36を構成
する接地端子板37、鎖錠ばね40,40並びに解除釦
41’が収納され、接地端子板37の脚片37bには鎖
錠ばね40に設けた鎖錠片40a及び接触片40bが対
向する。鎖錠片40a及び接触片40bは、弾性を有す
る導電材料の帯板の両端部を曲成して中央片40cの両
端部に形成されている。鎖錠片40aは中央片40cと
の連結部位から先端縁に向かって接地端子板37の脚片
37bに近づく向きに傾斜し、接触片40bは略S字形
に曲成されている。また、中央片40cは略平板状に形
成されていて当接片37cに当接する。而して、鎖錠ば
ね40の鎖錠片40a及び接触片40bと接地端子板3
7の脚片37bとの間に、ボディ1aの底部に設けた電
線挿入孔63から挿入された図示しない電線が挿入され
ると、鎖錠片40aの先端が電線に食い込んで抜け止め
がなされるとともに、鎖錠片40a及び接触片40bに
よって電線が脚片37bに圧接されることにより、電線
と接地端子板37との導通(接続)が図られる。ここ
で、脚片37bの内側面にも図5に示すようなローレッ
トが設けてあり、電線の抜け止めが図られている。ま
た、解除釦41’は、操作されることによって鎖錠ばね
40の鎖錠片40aを圧接解除方向に撓ませ、鎖錠片4
0aの先端を電線から引き離して接地端子板37と電線
との接続を解除するものである。なお、第1及び第2の
収納部71 ,72 における幅広の部分に収納された接地
側端子板12,電圧側端子板22と、鎖錠ばね40及び
解除釦41からなる速結端子構造は上述の接地端子部3
6における速結端子構造と共通であるので、説明は省略
する。
【0022】ところで、図2に示すようにカバー1bの
前面端部には一対の凹部9,9が設けてあって、各凹部
9,9の内側底部にはアース線60が挿入されるアース
線挿入口51,51が開口させてある。また、凹部9,
9のアース線挿入口51,51と反対側の端部には、ハ
ウジング1の前面側に向けて傾斜する傾斜面9aが形成
されている。なお、アース線挿入口51,51の周縁に
はアース線ガイド用のR曲面51aが形成してあるの
で、アース線が縒り線の場合等にも挿入がし易いように
なっている。そして、各アース線挿入口51,51の奥
側にはそれぞれ端子片39,39及び錠ばね53,53
が位置させてある(図2(b)参照)。
【0023】而して、アース線挿入口51にアース線6
0の芯線60aを挿入すれば、アース線60の非接続状
態において端子片39の側片39a内側面に当接してい
る錠ばね53の接触片53cにアース線60の芯線60
aが当接する。そして、錠ばね53のばね力に抗してア
ース線60をさらに押し込めば、芯線60aによって錠
ばね53の接触片53cが撓められ、やがて端子片39
の側片39a内側面から接触片53cの先端が離れ、両
者の間に生じた隙間にアース線60の芯線60aが挿通
される。その結果、錠ばね53のばね力によってアース
線60の芯線60aが端子片39の側片39aに圧接さ
れ且つ接触導通する。しかも、接触片53cはアース線
60の挿入方向(アース線挿入口51からハウジング1
内部への方向)に向けて傾斜させてあるから、アース線
60を確実に抜け止めすることができる。なお、本実施
形態においては、基本的に一旦結線したアース線60を
アース線挿入口51から引き抜くことは想定していな
い。しかし、仮にアース線60を引き抜く必要が生じた
場合には、アース線60を根元の部分で切断し、工具等
を使ってこじるようにして引き抜くことは可能である。
【0024】上述のように本実施形態は、従来のドライ
バあるいは手動によるねじ式の端子(アースターミナ
ル)の代わりに、ワンタッチでアース線60の接続が可
能な速結端子構造を有する接地接続部38を備えたこと
により、アース線60の結線作業が容易になって施工性
が向上するとともに、普通の単線だけでなく縒り線から
なるアース線60でも確実に結線可能であって、しか
も、ハウジング1の前面に端子ねじのような大型の部品
が突出するようなことがなくなり、限られたスペースを
有効に利用することができる。さらに、一対の接地刃受
ばね31,31と接地接続部38の端子片39,39や
接地端子板37等を、接地刃受ばねブロック30として
一体に形成しているため、省スペース化や部品点数の削
減が図れるという利点がある。また、接地極付のプラグ
が2つ同時に接続可能であるとともに、2つの接地接続
部38,38を備えているから、プラグの接地極とアー
ス線との両方で確実にアースをとることができ、安全性
の向上が図れる。なお、座金と端子ねじから成る従来の
ねじ止め式の接地接続部であれば、単線と縒り線とを同
時に接続したときに縒り線がしっかりと固定できずに容
易に抜けてしまうというような不具合が生じる場合があ
るが、本実施形態によれば錠ばね53によって単線と縒
り線を同時に確実に挟持することが可能であり、上記の
ような不具合が生じないという利点がある。また、既存
の埋込型の配線器具(大角形連用配線器具)と同様にし
て埋込ボックス等に容易に取り付けることができ、施工
作業の簡素化や部品の共通化が図れる。
【0025】(実施形態2)図7は本発明の実施形態2
を示す分解斜視図である。本実施形態は、組立枠2を除
く基本的な構成が実施形態1と共通であり、ボディ1a
とカバー1bを結合してハウジング1を構成する組立枠
80を、埋込ボックス等に取り付けるための取付枠90
と別体に形成した点に特徴がある。なお、実施形態1に
共通する構成については同一の符号を付して図示並びに
説明は省略する。
【0026】組立枠80は金属部材によって矩形の枠状
に形成され、長手方向に沿って対向する側片81,81
の両端近傍には、略U状の係止片82…が垂設されると
ともに外側に向けて係止爪83…が突設されている。な
お、長手方向に対向する枠片84,84は係止片82…
と同じ側に折曲されている。而して、各係止片82…を
ボディ1a及びカバー1bの両側面に突設された凸部3
a,3bの周縁に係止することで、ボディ1aとカバー
1bが結合されてハウジング1が組み立てられるもので
ある。
【0027】一方、取付枠90は、合成樹脂により形成
された、大角形連用配線器具用の一連の取付枠(JIS
C8375参照)である。図中において長手方向に対向
する左側の側片(以下、「左縦片」と呼ぶ。)91には
各1個モジュール寸法の大角形連用配線器具の取付位置
に対応する位置に各一対の係止孔92が穿設され、図中
において長手方向に対向する右側の側片(以下、「右縦
片」と呼ぶ。)93には同じく各1個モジュール寸法の
大角形連用配線器具の取付位置に対応する位置に右縦枠
93から離間して側枠94が設けられている。
【0028】側枠94には3つの解除片95が突設され
ており、解除片95の両側に右縦枠93と側枠94と解
除片95とに囲まれた係止孔96が形成されている。従
って、組立枠80の側片81,81に突設された係止爪
83…を係止孔92、および係止孔96に挿入すれば、
ハウジング1が取付枠90に取り付けられて保持され
る。
【0029】一方、ハウジング1を取付枠90から外す
には、ドライバ等の治具の先端部を用いて右縦枠93と
側枠94との距離を広げるように解除片95を押圧すれ
ば、係止爪83…との係合が解除される。なお、取付枠
90の上下両端部には壁に埋設される埋込ボックスに取
り付けるための長孔状の取付孔97、壁を構成する石膏
ボードなどに取り付けるための従来周知のはさみ金具
(図示せず)が取着される取着孔98…と、前面にプレ
ート枠(図示せず)等を取り付けるためのプレートねじ
用のねじ孔99,99と、壁材などに取付枠90を直に
取り付ける際の取付ねじ等が挿通されるねじ挿通孔10
0…とが少なくとも設けてある。
【0030】また、ボディ1aとカバー1bとを結合す
るために他の部品を用いずに、図8に示すようにカバー
1bから垂設した組立脚101…の係止孔101a…を
各々ボディ1aの側面に突設された係止突起102…の
周縁に係止することでボディ1aとカバー1bを結合
し、ハウジング1を構成するようにしてもよい。なお、
係止突起102…のカバー1b側には傾斜面102aが
形成してあるため、組立脚101…が傾斜面102aで
ガイドされて容易に係止できるようになっている。
【0031】(実施形態3)図9〜図12を参照して本
発明の実施形態3を説明する。但し、本実施形態の基本
構成は実施形態1と共通であるから、共通する部分につ
いては同一の符号を付して説明は省略し、本実施形態の
特徴となる部分についてのみ説明する。本実施形態は、
錠ばね53を圧接解除方向に撓ませる解除手段として、
ハウジング1の前面側に可動自在に設けられ、操作時に
錠ばね53を圧接解除方向に撓ませる解除レバー54を
備え、解除レバー54により錠ばね53を撓ませること
でアース線60を容易に結線し、且つ取り外すことがで
きるようにした点に特徴がある。
【0032】解除レバー54は合成樹脂製であって、図
11に示すように矩形状の主部54aの一端面略中央よ
り角柱状の操作部54bが突設されるとともに、主部5
4aの両側面から略三角柱状の当接部54c,54cが
突設されて成るものである。主部54aの長手方向両端
面には、カバー1bに設けたガイド溝62と摺接する突
条状の摺動リブ54d,54dが操作部54bの突出方
向に沿って設けてある。また、主部54aの当接部54
c,54cが突設されている側の先端部他端面には、ア
ース線挿入口51より挿入されるアース線60の少なく
とも一部が錠ばね53と端子片39とに挟持される範囲
からはみ出すのを規制する規制リブ54eが突設してあ
る。さらに、操作部54bの天面には、解除レバー54
の操作をドライバ等の工具を使って行う場合に、ドライ
バの先端部が係合する係合溝54fが設けてある。な
お、主部54aの長手方向に沿って背向する操作部54
bの両側面には、仮止め用の係止突起54gが突設して
ある。
【0033】また、凹部9,9の底部には、解除レバー
54,54の角柱状の操作部54b,54bが内側から
進退自在に挿通される操作孔55,55が、アース線挿
入口51,51の上側(長手方向に沿った内側)に設け
てある。さらにカバー1bには操作孔55,55と連通
する解除レバー収納凹部64,64が設けてある。解除
レバー収納凹部64,64の内側面にはガイド溝62が
形成されている。すなわち、カバー1bの内側から、解
除レバー54に設けた摺動リブ54d,54dをガイド
溝62に摺接させて、上記操作孔55,55に解除レバ
ー54,54の操作部54b,54bを挿通し、且つカ
バー1bをボディ1aに組み立ててハウジング1を形成
すれば、操作部55bが操作孔55から進退自在となる
ように解除レバー54をカバー1bに組み立てることが
できる。しかも、解除レバー54,54の当接部54
c,54cがその斜面の部分で錠ばね53,53の接触
片53c,53dに当接するから、解除レバー54の動
きに応じて当接部54cによって錠ばね53が撓ませら
れることになる。
【0034】ここで、図12に示すように組立時におい
て解除レバー54の操作部54bを操作孔55に挿入し
て操作部54bの係止突起54gを操作孔55に圧入す
れば、解除レバー54をカバー1bに仮止めすることが
でき、作業性が向上できるという利点がある。次に、接
地接続部38へのアース線60の結線の仕方を説明す
る。
【0035】まず、凹部9,9底部から突出している解
除レバー54の操作部54bを押しながら、アース線挿
入口51にアース線60の芯線60aを挿入する。この
とき、操作部54bの露出面に設けた係合溝54fに例
えばマイナスドライバの先端を係合させて押操作すれ
ば、操作がし易いものである。アース線60の非接続状
態においては錠ばね53の接触片53c先端が端子片3
9の側片39a内側面に当接しているのであるが、操作
部54bが押されて解除レバー54がハウジング1の内
部に押し込まれると、それに伴って解除レバー54の当
接部54cによって接触片53cが撓められ、その結果
接触片53cの先端が端子片39の側片39a内側面か
ら離れて両者の間に隙間が生じる。よって、この隙間に
アース線60の芯線60aを挿通した後、操作部54b
を放すと錠ばね53の復元力によって接触片53cが端
子片39の側片39aにアース線60の芯線60aを圧
接して、接触導通させる。なお、解除レバー54の両側
面に設けた摺動リブ54d,54dをカバー1bに設け
たガイド溝62に摺接させているので、解除レバー54
のがたつきを抑えることができて確実な操作が可能とな
る。
【0036】ところで、アース線60が縒り線の場合に
は、芯線がばらけてその一部が錠ばね53と端子片39
とに挟持される範囲からはみ出すことがある。そこで本
実施形態においては、解除レバー54の先端部下面(接
地端子板37と対向する面)から規制リブ54eを突設
し、この規制リブ54eによって芯線のはみ出しあるい
はばらけを防止するようにしている。なお、解除レバー
54の操作時に規制リブ54eが接地端子板37に当た
ることがないように、接地端子板37の主部37aには
規制リブ54eを逃がすための逃がし孔37f,37f
が設けてあるので、解除レバー54の移動範囲が規制さ
れるのを防ぐことができる。
【0037】また、アース線60を取り外す場合も同様
の操作を行えばよく、操作部54bを押して接触片53
cを撓ませれば、接触片53cによって端子片39の側
片39aに圧接されていた芯線60aが解放されるの
で、アース線60を容易に引き抜いて外すことができ
る。 (実施形態4)図13〜図20を参照して本発明の実施
形態4を説明する。但し、本実施形態の基本構成は実施
形態1及び3と共通であるから、共通する部分について
は同一の符号を付して説明は省略し、本実施形態の特徴
となる部分についてのみ説明する。
【0038】本実施形態は、ハウジング1(カバー1
b)の前面側一端部(下部)に略コ字形の凹所43を形
成し、この凹所43の底部にアース線挿入口51,51
と、解除レバー54の操作部54bが挿通される操作孔
55,55とを設けるとともに、凹所43の開口面を開
閉自在に覆う扉体70を備えた点に特徴がある。合成樹
脂製の扉体70は、主片71と、主片71の両端部に薄
肉のヒンジ部75,75を介して一体に形成された脚片
72,72を備えている。各脚片72,72の側端面か
らは扉体70をハウジング1に係止固定するための係止
爪73,73が突設してある。
【0039】一方、主片71の側端面からは突片74が
突出させてある。この突片74の両側先端部には係止片
76,76が突設してある。また突片74の基部には、
アース線の被覆を剥く場合に芯線の長さの目安となる溝
77が設けてある。すなわち、この溝77の長さに合う
ようにアース線の被覆を剥けば、芯線の長さを適切な長
さとすることができるのであって、このような溝77は
一般にストリップゲージと呼ばれている。さらに、突片
74の先端縁には凹部78が設けてある。上記のよう
に、主片71、脚片72,72、ヒンジ部75,75等
を合成樹脂により一体に形成すれば、扉体70を容易に
製作することができる。
【0040】さて、図14及び図15に示すように、カ
バー1b前面の凹所43底部には扉体70の脚片72,
72が挿入される脚片挿入孔44,44が設けてある。
この脚片挿入孔44,44に挿入された脚片72,72
の係止爪73,73が、カバー1bの内側面端部に形成
された係止凹部45(図20参照)に係止されることに
より、扉体70がカバー1b(ハウジング1)に取り付
けられるのである。ここで、係止凹部45と対向する位
置には突起(図示せず)が設けてあって、脚片72の内
側への移動を規制することで係止爪73と係止凹部45
との係止が外れ難くしてある。そして、扉体70をヒン
ジ部75,75の部分から折り曲げれば、主片71によ
って凹所43の開口を開閉自在に覆うことができるので
ある。而して、解除レバー54の操作部54b並びにア
ース線挿入口51,51が凹所43内に収められ且つ扉
体70により凹所43の開口面が覆われるので、操作部
54bやアース線挿入口51,51などがハウジング1
の前面側へ露出並びに突出せず、アース線挿入口51,
51や操作部54b,54bを隠すとともにハウジング
1の前面を略平坦な状態にすることができて見栄えを良
くすることができる。なお、扉体70を閉じたときに
は、扉体70の前面がハウジング1の前面と略同一平面
になり、この点からも外観上の見栄えを良くすることが
できるという利点がある。
【0041】一方、凹所43底部の下側(長手方向の外
側)には開口端縁に向かう傾斜面48が設けてあり、し
かも、扉体70を閉めた状態でも扉体70の両肩部分
(突片74の両側部分)が開口しているから、接地接続
部38に接続されたアース線60を傾斜面48に沿わせ
て上記肩部分の開口から凹所43の外へ導出させること
ができる。このように、アース線60を接地接続部38
に接続した状態でも扉体70を閉めることができるか
ら、さらに外観上の見栄えを良くすることができる。
【0042】また、凹所43の両側並びに下側(長手方
向の外側)には、扉体70を閉じたときに主片71の両
側端部に当接する台部46a,46bが設けてある。つ
まり、これらの台部46a,46bに主片71を当接さ
せることで扉体70が凹所43内に押し込まれるのを防
ぐことができる。ここで、凹所43の傾斜面48には扉
体70に設けた係止片76,76が係止される係止孔4
7,47が設けてあって、扉体70を閉じたときに係止
片76,76を係止孔47,47に係止させれば、扉体
70が不用意に開かないようにロックすることができ
る。なお、突片74には凹部78が設けてあるから、扉
体70を開けるときには指あるいはドライバ等の工具の
先端を凹部78から挿入して引き上げることで容易に扉
体70を開けることができる。
【0043】(実施形態5)図21〜図23を参照して
本発明の実施形態5を説明する。但し、本実施形態の基
本構成は実施形態4と共通であるから、共通する部分に
ついては同一の符号を付して説明は省略し、本実施形態
の特徴となる部分についてのみ説明する。図22に示す
ように本実施形態では、錠ばね53,53の主片53a
に設けた嵌合孔53eに、端子片39の側片39aの取
着面(内側面)に突設された嵌合突起39cを嵌合し、
この嵌合突起39cをかしめることで錠ばね53と端子
片39とを機械的及び電気的に強固に結合している点に
特徴がある。
【0044】すなわち、実施形態1〜4の場合には錠ば
ね53を手で端子片39の内側に挿入するため、組立作
業に要する時間が比較的に長くなってしまう。しかしな
がら、本実施形態によれば、接地刃受ばねブロック30
の形成時に金型内で錠ばね53を端子片39にかしめて
結合することができ、作業時間が短縮できる。その結
果、単位時間当たりの組立個数を増加させることがで
き、自動組立も可能となるものである。なお、嵌合突起
39cをかしめて結合する代わりに、スポット溶接によ
って端子片39と錠ばね53とを結合するようにしても
よい。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明は、電圧側の栓刃、接地
側の栓刃並びに接地極の栓刃が各々挿入される3個1組
の栓刃挿入口が前面に2組設けられたハウジングと、ハ
ウジング内において各栓刃挿入口から挿入される栓刃と
各別に電気的に接続される電圧側刃受ばね、接地側刃受
ばね及び接地刃受ばねと、これらの刃受ばねがそれぞれ
各別に接続された電圧側端子板、接地側端子板及び接地
端子板と、各端子板に外部の電線を接続する端子部と、
ハウジングの前面に設けられてアース線が挿入されるア
ース線挿入口、接地端子板に電気的に接続される端子
片、ハウジング内においてアース線挿入口に挿入された
アース線を端子片に圧接してアース線と端子片を接触導
通させる錠ばねを有する接地接続部とを備えたので、ア
ース線をアース線挿入口に挿入すれば錠ばねによってア
ース線が端子片に圧接されて接触導通し、アース線を容
易に結線することができ、ねじ式の端子構造に比べてス
ペースが小さくて済み、小型化が可能となるとともに、
接地極を備えたプラグとアース線を別に必要とするプラ
グとを同時に使用してもそれぞれアースがとれるという
効果がある。
【0046】請求項2の発明は、錠ばねを圧接解除方向
に撓ませる解除手段を備えたので、解除手段により錠ば
ねを撓ませることでアース線を容易に接続し、且つ取り
外すことができるという効果がある。請求項3の発明
は、ハウジングの前面側に可動自在に設けられ、操作時
に錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除レバーにて解除
手段を構成したので、解除操作が容易に行えるという効
果がある。
【0047】請求項4の発明は、解除レバーの操作部が
進退自在に挿通される操作孔をハウジングに設け、組立
時にハウジングに仮止めするための仮止め手段を解除レ
バーに設けたので、組立時において解除レバーをハウジ
ングに仮止めすることができ、組立の作業性が向上でき
るという効果がある。請求項5の発明は、ハウジングの
前面に凹所を設けるとともに凹所の底部にアース線挿入
口を設け、且つ凹所の開口を開閉自在に覆う扉体を具備
したので、アース線挿入口が凹所の開口を覆う扉体によ
って開閉自在に隠されるため、外観上の見栄えをより良
くすることができるという効果がある。
【0048】請求項6の発明は、扉体を閉じて凹所の開
口を覆ったときにハウジングの前面と扉体とを同一平面
として成るので、外観上の見栄えを良くすることができ
るという効果がある。請求項7の発明は、各組の接地刃
受ばねを橋絡する帯板状の橋絡片を備え、この橋絡片に
補強用の突条を設けたので、橋絡片の強度をアップする
ことができるという効果がある。請求項8の発明は、少
なくとも一対の接地刃受ばね、これら一対の接地刃受ば
ねを橋絡する帯板状の橋絡片、端子片並びに接地端子板
を一体に形成して成るので、部品点数の削減と組立作業
の簡素化が図れるという効果がある。
【0049】請求項9の発明は、端子片と錠ばねとをか
しめ、あるいは溶接等によって機械的に結合して成るの
で、接地刃受ばねと接地端子板とを一体に結合すること
で組立性が向上できるという効果がある。請求項10の
発明は、略函形に形成されるボディ及びカバーを結合し
てハウジングを構成し、ボディ及びカバーの何れか一方
から垂設される組立脚に設けた係止孔を他方の側面に突
設した組立爪の周縁に係止してボディとカバーを結合し
て成るので、ハウジングを容易に組み立てることができ
るという効果がある。
【0050】請求項11の発明は、ハウジングを大角形
連用配線器具の3個モジュール寸法に形成するととも
に、大角形連用配線器具の取付枠に着脱自在に取り付け
る取付手段を具備したので、取付枠を用いて埋込ボック
スなどにも容易に取り付けることができ、また、他の大
角形連用配線器具と取付枠を共用することができ、施工
作業が簡素化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上を示し、(a)は正面図、(b)はA1
4 で一部破断した側面図である。
【図3】同上における組立枠及びカバーを取った状態の
正面図である。
【図4】同上における接地側刃受ばねブロックを示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は側面図、
(d)は一部破断した側面図である。
【図5】同上における端子部の要部を示し、(a)は側
面断面図、(b)は平面図である。
【図6】同上における接地刃受ばねブロックを示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は側面図、
(d)は側面図である。
【図7】実施形態2を示す分解斜視図である。
【図8】同上におけるボディとカバーの他の組立構造を
示す要部斜視図である。
【図9】実施形態3を示す分解斜視図である。
【図10】同上を示し、(a)は正面図、(b)はA1
〜A4 で一部破断した側面図である。
【図11】同上における解除レバーを示し、(a)は正
面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は
上面図、(e)は下面図である。
【図12】同上における解除レバーの仮止め方法を説明
するための図である。
【図13】実施形態4を示す分解斜視図である。
【図14】同上のカバーの正面図である。
【図15】同上のカバーの背面図である。
【図16】図15のX−X線側面断面矢視図である。
【図17】図15のY−Y線側面断面矢視図である。
【図18】同上のカバーの側面図である。
【図19】図15のZ−Z線側面断面矢視図である。
【図20】図15のW−W線側面断面矢視図である。
【図21】実施形態5を示す分解斜視図である。
【図22】同上における錠ばね及び端子片を示し、
(a)は分解斜視図、(b)はかしめた状態の斜視図で
ある。
【図23】同上における錠ばねと端子片のかしめ部分を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 4 栓刃挿入口 38 接地接続部 39 端子片 51 アース線挿入口 53 錠ばね

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧側の栓刃、接地側の栓刃並びに接地
    極の栓刃が各々挿入される3個1組の栓刃挿入口が前面
    に2組設けられたハウジングと、ハウジング内において
    各栓刃挿入口から挿入される栓刃と各別に電気的に接続
    される電圧側刃受ばね、接地側刃受ばね及び接地刃受ば
    ねと、これらの刃受ばねがそれぞれ各別に接続された電
    圧側端子板、接地側端子板及び接地端子板と、各端子板
    に外部の電線を接続する端子部と、ハウジングの前面に
    設けられてアース線が挿入されるアース線挿入口、接地
    端子板に電気的に接続される端子片、ハウジング内にお
    いてアース線挿入口に挿入されたアース線を端子片に圧
    接してアース線と端子片を接触導通させる錠ばねを有す
    る接地接続部とを備えたことを特徴とするコンセント。
  2. 【請求項2】 錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載のコンセン
    ト。
  3. 【請求項3】 ハウジングの前面側に可動自在に設けら
    れ、操作時に錠ばねを圧接解除方向に撓ませる解除レバ
    ーにて解除手段を構成したことを特徴とする請求項2記
    載のコンセント。
  4. 【請求項4】 解除レバーの操作部が進退自在に挿通さ
    れる操作孔をハウジングに設け、組立時にハウジングに
    仮止めするための仮止め手段を解除レバーに設けたこと
    を特徴とする請求項3記載のコンセント。
  5. 【請求項5】 ハウジングの前面に凹所を設けるととも
    に凹所の底部にアース線挿入口を設け、且つ凹所の開口
    を開閉自在に覆う扉体を具備したことを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載のコンセント。
  6. 【請求項6】 扉体を閉じて凹所の開口を覆ったときに
    ハウジングの前面と扉体とを同一平面として成ることを
    特徴とする請求項5記載のコンセント。
  7. 【請求項7】 各組の接地刃受ばねを橋絡する帯板状の
    橋絡片を備え、この橋絡片に補強用の突条を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のコンセン
    ト。
  8. 【請求項8】 少なくとも一対の接地刃受ばね、これら
    一対の接地刃受ばねを橋絡する帯板状の橋絡片、端子片
    並びに接地端子板を一体に形成して成ることを特徴とす
    る請求項1〜7の何れかに記載のコンセント。
  9. 【請求項9】 端子片と錠ばねとをかしめ、あるいは溶
    接等によって機械的に結合して成ることを特徴とする請
    求項1〜8の何れかに記載のコンセント。
  10. 【請求項10】 略函形に形成されるボディ及びカバー
    を結合してハウジングを構成し、ボディ及びカバーの何
    れか一方から垂設される組立脚に設けた係止孔を他方の
    側面に突設した組立爪の周縁に係止してボディとカバー
    を結合して成ることを特徴とする請求項1〜9の何れか
    に記載のコンセント。
  11. 【請求項11】 ハウジングを大角形連用配線器具の3
    個モジュール寸法に形成するとともに、大角形連用配線
    器具の取付枠に着脱自在に取り付ける取付手段を具備し
    たことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のコ
    ンセント。
JP10650197A 1997-04-23 1997-04-23 コンセント Pending JPH10302917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10650197A JPH10302917A (ja) 1997-04-23 1997-04-23 コンセント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10650197A JPH10302917A (ja) 1997-04-23 1997-04-23 コンセント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10302917A true JPH10302917A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14435192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10650197A Pending JPH10302917A (ja) 1997-04-23 1997-04-23 コンセント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10302917A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165262A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Matsushita Electric Works Ltd コンセント
CN105552650A (zh) * 2016-01-21 2016-05-04 安徽美琳电子有限公司 一种用于插排的地线五金件

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165262A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Matsushita Electric Works Ltd コンセント
CN105552650A (zh) * 2016-01-21 2016-05-04 安徽美琳电子有限公司 一种用于插排的地线五金件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10144424A (ja) コンセント
JP4208171B2 (ja) スイッチ
JPH10302917A (ja) コンセント
JP3546677B2 (ja) コンセント
JPH11135197A (ja) コンセント
JP4168858B2 (ja) コンセント
JP2002008470A (ja) スイッチ装置
JP3721809B2 (ja) 扉付きコンセント
JP4965857B2 (ja) 扉付きコンセント
JP3335025B2 (ja) 扉付きコンセント
JP2656772B2 (ja) 露出コンセント
JPH1186955A (ja) モジュラジャック
JP3463485B2 (ja) コンセント
JP2871177B2 (ja) 多極型モジュラジャック
JP4122979B2 (ja) スイッチ
JPH11185905A (ja) コンセント
JP2810723B2 (ja) 多極型モジュラジャック
JP2001028282A (ja) フラットケーブル用コネクタ
JP3363329B2 (ja) コンセント
JP3363328B2 (ja) コンセント
JP2004178939A (ja) 配線器具
JP2826209B2 (ja) 多極型モジュラジャック
JP2002313451A (ja) 端子装置
JP2815908B2 (ja) コンセント
JP2529266Y2 (ja) コネクタの嵌合確認装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030617