JP4168858B2 - コンセント - Google Patents

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Description

本発明は、壁に埋設されて使用されるコンセントに関するものである。
従来、この種のコンセントは種々市販されまた提案されている。例えば、特許文献1には、規格化された埋込ボックスに取付可能な寸法に形成された略箱形のボディ、このボディよりも大きい寸法に形成され開口面側からボディと結合されるカバーより成る器体と、カバーの前面に設けられ、形状が異なる複数種のプラグ端子(接触子)が挿入される2個の端子挿入孔(接触子挿入口)から成るコンセント口と、カバーの前面に設けられ、接地極を含む3つのプラグ端子が各々挿入される3個の端子挿入孔から成る3極型のコンセント口と、器体内に納装され埋込ボックスに配設された電線と接続される端子部と、器体内に挿入され、各コンセント口の端子挿入孔から挿入されるプラグ端子と接触導通するとともに端子部と電気的に接続される端子受け部(接触子受け部)とを備えたコンセントが開示されている。
そして、このコンセントは、コンセント口の各端子挿入孔を開閉自在に閉塞する扉をさらに備え、未使用時に扉で各端子挿入孔を閉塞することにより、各端子受け部の露出がないように構成されている。
図11は、上記と同様の扉を備える別のコンセントの外観図であり、(a),(b)は扉で各端子挿入孔を閉めた状態を示す図、(c),(d)は各端子挿入孔に対し扉を開けた状態を示す図、図12は同コンセントに使用される扉の正面図(a)、背面図(b)、左側面図(c)、下側面図(d)および断面図(e)である(例えば特許文献2など)。
この別のコンセントには、図11,図12に示すように、カバー2における一の接地極側の端子挿入孔20aおよび一対の電圧極側の端子挿入孔20b,20bをそれぞれ閉塞するための一の接地極側の閉塞部61および一対の電圧極側の閉塞部62,62を一体に有する枠状に形成された扉6がカバー2の背面側に設けられている。
このように構成されるコンセントでは、プラグの接地極側のプラグ端子を扉6の閉塞部61における傾斜面61aに押し当てることにより、扉6を上側にスライドさせて、プラグの接地極側のプラグ端子、一対の電圧極側のプラグ端子をそれぞれ接地極側の端子受け部、一対の電圧極側の端子受け部に接続することができる。また、コンセントからプラグを抜いた場合には、扉6で端子挿入孔20a,20b,20bを閉塞することができる。
特開平11−185905号公報 特開平8−17509号公報
ところで、IECやGB規格には、扉に対し、φ1mmのテストピンにより1Nで任意の3方向に負荷をかけたり、断面が1×3mmのテストピンにより20Nで連続した任意の3方向に負荷をかけたりする扉の性能試験があるが、コンセントの部品寸法ばらつきの許容範囲を拡げると、上記性能試験をクリアすることができないおそれが発生しうる。
図13(a)に示すように、扉6が端子挿入孔20bを正常に閉塞している状態ではなく、例えば、プラグの挿抜によるプラグ端子や端子受け部31の削れた金属粉などが、異物となって、扉6とカバー2のリブ204との間に挟まったとすれば、図13(b)に示すように、テストピンTPが上記異物による隙間から端子受け部31側に侵入しやすくなる。
また、図13(c)に示すように、テストピンTPで扉6を押し開けて、テストピンTPを想像線の角度に倒したり、図14に示すように、テストピンTP20を扉6に押し付けて矢印の方向に動かしたした場合にも、図15に示すように隙間ができることにより、テストピンTPが端子受け部31側に侵入しやすくなる。この問題は、扉6を閉める方向に付勢するコイルスプリングのばね圧を高くすれば解決可能となるが、プラグの挿入性が低下する別の問題が発生する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、テストピンで扉をこじ開けようとしても、扉を閉める方向に付勢する力を増強することなく、扉で内部を保護することができるコンセントを提供することを目的とする。
本発明のコンセントは、正面に開口を有する箱状に形成され、一の接地極側電線の導体線を挿入するための一の接地極側電線挿入孔および一対の電圧極側電線の導体線をそれぞれ挿入するための一対の電圧極側電線挿入孔を少なくとも一組、底部となる背面部に有するボディと、このボディの開口を閉塞する形状に形成され、一の接地極側プラグ端子を挿入するための一の接地極側端子挿入孔および一対の電圧極側プラグ端子をそれぞれ挿入するための一対の電圧極側端子挿入孔を少なくとも一組、正面部に有するカバーと、前記ボディ内における前記接地極側端子挿入孔の背面側に設けられ、その接地極側端子挿入孔に挿入された接地極側プラグ端子と電気的に接続される接地極側端子受け部と、前記ボディ内における前記接地極側電線挿入孔の正面側に設けられ、その接地極側電線挿入孔に挿入された接地極側電線の導体線と電気的に接続されるとともに、前記接地極側端子受け部と電気的に接続される接地極側端子部と、前記ボディ内における前記一対の電圧極側端子挿入孔の背面側にそれぞれ設けられ、それら一対の電圧極側端子挿入孔に挿入された一対の電圧極側プラグ端子とそれぞれ電気的に接続される一対の電圧極側端子受け部と、前記ボディ内における前記一対の電圧極側電線挿入孔の正面側にそれぞれ設けられ、それら一対の電圧極側電線挿入孔に挿入された一対の電圧極側電線の導体線とそれぞれ電気的に接続されるとともに、前記一対の電圧極側端子受け部とそれぞれ電気的に接続される一対の電圧極側端子部と、前記接地極側端子挿入孔および前記一対の電圧極側端子挿入孔をそれぞれ閉塞するための一の接地極側閉塞部および一対の電圧極側閉塞部を一体に有する形状に形成され、前記カバーと前記接地極側端子受け部および前記一対の電圧極側端子受け部との間に介設される扉と、この扉を、前記カバーの正面部の内面に沿ってスライド自在に、前記接地極側端子挿入孔および前記一対の電圧極側端子挿入孔を閉塞する方向に付勢する付勢手段とを備え、前記電圧極側閉塞部は、閉塞するべき前記電圧極側端子挿入孔よりも大きい寸法に設定されており、当該電圧極側端子挿入孔を閉塞している場合に当該電圧極側端子挿入孔と対向する前記電圧極側閉塞部の面に、少なくとも当該電圧極側端子挿入孔と同じ寸法に設定された凹部を設けることによって、前記電圧極側閉塞部の外縁との間に段差を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、扉をテストピンで押し開いた状態でそのテストピンを傾けても、テストピンを凹部によってこの底側に誘い込むことができる。別言すると、テストピンを電圧極側端子受け部側に入り込ませるには、テストピンが凹部周縁の段差を乗り越えるようにそのテストピンを操作しなければならないので、段差を乗り越えさせる必要のない従来の平板状の扉に比べて、テストピンを電圧極側端子受け部側に入り込ませ難くすることができる。これにより、テストピンで扉をこじ開けようとしても、付勢手段により扉を閉める方向に付勢する力を増強することなく、扉で内部を保護することができる。
図1は本発明による一実施形態のコンセントの分解斜視図、図2は同コンセントに使用可能なプラグの例を示す図、図3は同コンセントの正面図(a)、右側面図(b)および下側面図(c)、図4は図3(a)におけるA−A線断面図(a)およびB−B線断面図(b)、図5は同コンセントのカバーの背面図である。
本実施形態のコンセントは、壁に埋設された埋込ボックスなどに直接または取付枠を介して取り付けられ、壁に埋設された状態で使用されるものであり、図1に示すように、ボディ1と、カバー2と、接地極側の端子受け部31と、接地極側の端子部32と、一対の電圧極側の端子受け部41,41と、一対の電圧極側の端子部42,42と、中枠5と、扉6と、コイルスプリング7と、複数の組立枠8とにより構成されている。
ボディ1は、図1,図3,図4に示すように、合成樹脂により上下方向に長い矩形状の開口を正面に有する箱状に形成されている。そして、ボディ1における左側壁部11と右側壁部12との間には、底部となる背面部10の内面側から正面側に隔壁101が延設され、この隔壁101と上側壁部13との間には、一対の隔壁102,102が互いに離隔して背面部10の内面側から正面側に延設されている。一方、隔壁101と下側壁部14との間には、隔壁103が背面部10の内面側から正面側に延設されている。これらの隔壁により、ボディ1内の上部中央に収納室10aが設けられ、その左右両側に一対の収納室10b,10bが設けられ、下部に一対の収納室10c,10cが設けられる構造となっている。
また、ボディ1の背面部10には、一の接地極側電線の導体線を挿入するための一の接地極側電線挿入孔と、一対の電圧極側電線の導体線をそれぞれ挿入するための一対の電圧極側電線挿入孔(10b)とが、2組穿設されている。より具体的に説明すると、収納室10a内の背面部10には、この上部左右にそれぞれ2つの接地極側電線挿入孔が穿設されている。左側壁部11側の収納室10b内の背面部10には、この左側壁部11側の上下にそれぞれ2つの電圧極側電線挿入孔が穿設されている。右側壁部12側の収納室10b内の背面部10には、この右側壁部12側の上下にそれぞれ2つの電圧極側電線挿入孔が穿設されている。そして、収納室10a内の背面部10における2つの接地極側電線挿入孔の下側近傍には、マイナスドライバの先端部などを挿入するための矩形状の治具挿通孔が穿設されている。また、これと同様の治具挿通孔が、各収納室10b内の電圧極側電線挿入孔間に穿設されている。
カバー2は、合成樹脂により、ボディ1の開口を自己の開口側で閉塞する箱状に形成されている。そして、底部となる正面部20には、図2の例に示すようなプラグPの一の接地極側のプラグ端子P1を挿入するための一の接地極側の端子挿入孔20aと、一対の電圧極側のプラグ端子P2,P2をそれぞれ挿入するための一対の電圧極側の端子挿入孔20b,20bとが一組穿設されている。
また、カバー2の正面部20の内面には、図5に示すように、端子挿入孔20aの左右および下部を囲むコ字状のリブ201と、一対の端子挿入孔20b,20bをそれぞれ囲繞する一対の矩形状のリブ202,202と、これらのリブ202,202とリブ201との間にそれぞれ連設される一対のリブ203,203とが、同一の突出寸法にて形成され、これらのリブの各端面が扉6のスライド面として機能するようになっている。
さらに、カバー2の正面部20の内面には、一対のリブ203,203の外側に、それぞれ、それらよりも扉6の厚み分だけ突出寸法の長い一対のリブ204,204が形成されている。また、これらのリブ204,204と同一の突出寸法の一対のリブ205,205が、端子挿入孔20aの上側に形成され、それら一対のリブ205,205よりも中枠5の厚み分だけ長く、カバー2の上下左右側壁部と同一突出寸法の一対のリブ206,206がそれぞれ一対のリブ205,205に連設され、またリブ201の両端にも連なっている。
端子受け部31は、図1に示すように、プラグPの平板状のプラグ端子P1を両側から弾接する一対の導電板311,311により構成されるいわゆる刃受けばねであり、ボディ1の収納室10aの下側に収納されて端子挿入孔20aの背面側(直下)に設けられ、その端子挿入孔20aに挿入されたプラグ端子P1と電気的に接続されるようになっている。
端子部32は、左右方向に伸びるH字状の導電板を背面側に屈曲するとともに左右各側の一対の足部321a,321aを互いに対面するように屈曲してなる端子板321と、各組みの足部321a,321a間にそれぞれ介設される一対の鎖状ばね322,322と、絶縁樹脂製の解除釦323とにより構成されている。そして、端子部32は、ボディ1の収納室10aの上側に収納されて2つの接地極側電線挿入孔の正面側に設けられ、それら接地極側電線挿入孔のいずれかに挿入された接地極側電線の導体線と電気的に接続されるとともに、端子受け部31と電気的に接続されるようになっている。本実施形態では、端子部32の端子板321と端子受け部31とを一の導電板により一体に形成することにより、それぞれを好適に電気的に接続してある。なお、解除釦323は、収納室10a内の治具挿通孔の正面側に配置され、収納室10a内の治具挿通孔にマイナスドライバの先端部などを挿入することにより、端子板321と鎖状ばね322による導体線の鎖錠を解除するものである。
端子受け部41は、プラグPの平板状のプラグ端子P2を両側から弾接する一対の導電板411,411により構成される刃受けばねであり、ボディ1の収納室10cに収納されて端子挿入孔20bの背面側に設けられ、その端子挿入孔20bに挿入されたプラグ端子P2と電気的に接続されるようになっている。
端子部42は、左右方向に伸びるH字状の導電板を背面側に屈曲してなる端子板421と、この端子板421における互いに対向する各組みの足部421a,421a間にそれぞれ介設される一対の鎖状ばね422,422と、絶縁樹脂製の解除釦423とにより構成されている。そして、端子部42は、ボディ1の収納室10bに収納されて2つの電圧極側電線挿入孔の正面側に設けられ、それら電圧極側電線挿入孔のいずれかに挿入された電圧極側電線の導体線と電気的に接続されるとともに、隣接する収納部10c内の端子受け部41と電気的に接続されるようになっている。本実施形態では、端子部42の端子板421と端子受け部41とを一の導電板により一体に形成することにより、それぞれを好適に電気的に接続してある。なお、解除釦423は、収納室10b内の治具挿通孔の正面側に配置され、収納室10b内の治具挿通孔にマイナスドライバの先端部などを挿入することにより、端子板421と鎖状ばね422による導体線の鎖錠を解除するものである。
そして、本実施形態では、端子受け部31および一対の端子受け部41,41のうち、一対の端子受け部41,41は、ボディ1の開口縁部よりも若干(中枠5の厚みよりも短い距離)突出し、端子受け部31は、中枠5の厚みよりも長く、中枠5および扉6の厚みよりも短い距離突出するようになっている。
中枠5は、合成樹脂により、端子受け部31および一対の端子受け部41,41を含むボディ1の正面側領域にスライド面を形成する板状に形成され、端子受け部31の正面側先端部を囲繞する窓孔5aを有するとともに、一対の端子受け部41,41の先端部をそれぞれ露出する一対の窓孔5b,5bを有している。また、中枠5の正面には、窓孔5aの下側の縁部に突起51が形成され、その突起51から中枠5の下端中央にかけてガイドリブ52が形成されている。
図6に、カバー2の背面に扉6および中枠5を収納した状態を示す。中枠5は、図6のように、カバー2の左右下側壁部およびリブ206,206内に填め込まれた状態で、窓孔5aに、端子受け部31の正面側先端部が填ることにより、窓孔5a,5b,5bを、端子受け部31,41,41の正面側にそれぞれ好適に配置することができるとともに、端子挿入孔20a,20b,20bの背面側にそれぞれ好適に配置することができる。
図7は扉6の正面図(a)、背面図(b)、左側面図(c)、下側面図(d)、C−C線断面図(e)およびD−D線断面図(f)、図8はカバー2の背面に扉6を収納した状態を示す図、図9はカバー2、中枠5および扉6の一部断面図であり、これらの図をさらに参照しながら扉6について詳述する。
扉6は、図7に示すように、合成樹脂により、端子挿入孔20aおよび一対の端子挿入孔20b,20bをそれぞれ閉塞するための一の接地極側の閉塞部61および一対の電圧極側の閉塞部62,62を一体に有する枠状に形成されている。閉塞部61は、板状の閉塞部62,62に対して正面側に突設され、閉塞部61の正面には、扉6の中央の矩形孔6aに向かって低くなる傾斜面61aが形成されている。また、扉6の正面には、突起63が下端中央に形成され、突起63と矩形孔6aとの間に2本のリブ64,64が離隔して設けられている。一方、扉6の背面には、矩形孔6aと扉6の下端との間にスリット6bが形成されているとともに、矩形孔6aと扉6の上端との間に2本のスリット6c,6cが離隔して設けられている。
上記構造の扉6がカバー2と中枠5との間に介設されると、扉6の正面側においては、図5,図8に示すように、扉6の閉塞部61がカバー2のリブ201内に填り込み、扉6の突起63がカバー2のリブ203,203間に填り込むことにより、扉6のスライド方向が上下方向に規制され、この状態で扉6がリブ201,202,202,203,203の端面上をスライド自在となる。そして、扉6の上部両端がカバー2のリブ205,205に当接などすることにより、扉6の上側へのスライド範囲が制限され、扉6の両閉塞部62,62がリブ204,204に当接することにより、扉6の下側へのスライド範囲が制限される。
一方、扉6の背面側においては、中枠5の突起51が扉6の矩形孔6a内に入り、扉6の背面のスリット6bに中枠5の正面のガイドリブ52が填り、扉6の背面のスリット6c,6cに端子受け部31の各先端が填ることにより、扉6のスライド方向が上下方向に規制され、この状態で、扉6が中枠5の面(正面)上をスライド自在となる。
また、扉6の各閉塞部62は、図1,図7,図9に示すように、本実施形態の第1の特徴として、各端子挿入孔20bの外周縁部側に対するオーバーラップ量が最小となる部分において、オーバーラップ量OLが図13(a)の従来よりも例えば先述の異物分程度増大され、閉塞するべき端子挿入孔20bよりも大きい寸法に設定されている。そして、本実施形態の第2の特徴として、各閉塞部62は、端子挿入孔20bを閉塞している場合にその端子挿入孔20bと対向する面に、少なくとも端子挿入孔20bと同じ寸法(本実施形態では大きい平面寸法)に設定された凹部620を有している。要するに、凹部620は、閉塞するべき端子挿入孔20bと対向配置される場合に、少なくともその端子挿入孔20bを含む大きさに設定されるのである。これにより、端子挿入孔20bに挿通されたテストピンを凹部620内に誘い込むことができる。
図1に戻って、コイルスプリング7は、扉6を、カバー2の正面部20の内面に沿ってスライド自在に、端子挿入孔20a,20b,20bを閉塞する方向に付勢するものである。本実施形態では、コイルスプリング7は、カバー2のリブ203,203間に収納され、カバー2のリブ201におけるリブ203,203間の面を支点に、扉6の突起63をカバー2の下側壁部に向けて付勢している。
組立枠8は、上下方向に並ぶ一対の孔8a,8aを有する枠状に形成され、上下両端にそれぞれ突設され内向きの爪を持つ一対の突片81,81を有している。また、組立枠8の正面側の上下端には、一対の係止突起82,82がそれぞれ形成されている。各組立枠8は、ボディ1およびカバー2の各開口縁部側の左右側壁部に形成された片側1組みにつき各一対の突起(図1の計4個の突起121,121,122,122参照)および各一対の溝(計4個の溝123,123,124,124による計2個の孔)に対して、一の組立枠8の孔8a,8aおよび突片81,81が係合することにより、ボディ1およびカバー2を固定する。
本実施形態では、左右一組の組立枠8が、いわゆる1個モジュール寸法の配線器具を取付枠に取り付ける役割を担うようになっており、ボディ1およびカバー2により構成される2個モジュール寸法の器体に対して二組4個使用されるようになっている。
次に、上記構成のコンセントの組立手順例について説明する。まず、ボディ1の収納室10a内における治具挿通孔の正面側の所定位置に解除釦323を収納し、各接地極側電線挿入孔の正面側の所定位置に各鎖状ばね322を収納するとともに、ボディ1の各収納室10b内における治具挿通孔の正面側の所定位置に解除釦423を収納し、電圧極側電線挿入孔の正面側の所定位置に各鎖状ばね422を収納する。
続いて、端子受け部31および端子板321の一体部品を、それぞれを下および上にして収納室10a内に収納するとともに、端子受け部41および端子板421の各一体部品を、互いに隣接する収納室10cおよび収納室10b内に収納する。
続いて、端子受け部31,41,41にそれぞれ中枠5の窓孔5a,5b,5bの位置を合わせながら、端子受け部31の正面側先端部を窓孔5a内に入れて、中枠5をボディ1の正面側に載置する。
続いて、カバー2のリブ201内に扉6の閉塞部61を填め込むとともに、カバー2のリブ203,203間に扉6の突起63を填め込んで、カバー2のリブ201,202,202,203,203の端面上に扉6を載置する。この後、扉6の矩形孔6aからカバー2のリブ203,203間にコイルスプリング7を収納する。
続いて、ボディ1およびカバー2の各開口縁部同士を合わせて、4つの組立枠8を用いて、ボディ1およびカバー2を固定する。これにより、コンセントの組立が完了する。そして、組立が完了したコンセントを従来と同様にして壁に埋設した後、図10に示すように、プラグPのプラグ端子P2,P2よりも長いプラグ端子P1を扉6の閉塞部61における傾斜面61aに押し当てることにより、扉6を上側にスライドさせて、プラグ端子P1,P2,P2をそれぞれ端子受け部31,41,41に接続することになる。
本実施形態では、第1の特徴により、扉6とカバー2のリブ204との間に微小な異物が挟まっても、図9(b)に示すように、扉6とカバー2のリブ202との間の隙間が狭くなるので、端子受け部41側へのテストピンTPの侵入を防ぐことができる。
また、第2の特徴により、図9(c)に示すように、扉6をテストピンTPで押し開いた状態でそのテストピンTPを傾けても、テストピンTPを凹部620によってこの底側に誘い込むことができる。別言すると、テストピンTPを端子受け部41側に入り込ませるには、テストピンTPが凹部620の段差を乗り越えるようにそのテストピンTPを操作しなければならないので、図13(c)のように段差を乗り越えさせる必要のない従来に比べて、テストピンTPを端子受け部41側に入り込ませ難くすることができる。これにより、テストピンTPで扉6をこじ開けようとしても、コイルスプリング7により扉6を閉める方向に付勢する力を増強することなく、扉6で内部を保護することができる。また、テストピンTPを引けば、コイルスプリング7で付勢された扉6によって端子挿入孔20bを閉塞することができるので、テストピンTPを端子受け部41側に侵入させることができないようにすることができる。
本発明による一実施形態のコンセントの分解斜視図である。 同コンセントに使用可能なプラグの例を示す図である。 同コンセントの正面図(a)、右側面図(b)および下側面図(c)である。 図3(a)におけるA−A線断面図(a)およびB−B線断面図(b)である。 同コンセントのカバーの背面図である。 カバーの背面に扉および中枠を収納した状態を示す図である。 扉の正面図(a)、背面図(b)、左側面図(c)、下側面図(d)、C−C線断面図(e)およびD−D線断面図(f)である。 カバーの背面に扉を収納した状態を示す図である。 カバー、中枠および扉の一部断面図であり、(a)は正常に扉が閉まった状態を示し、(b)は微小な異物が侵入して扉が正常に閉まらない状態を示し、(c)はテストピンで扉を押し開けた状態を示す図である。 同コンセントにプラグを装着した状態を示す一部断面図である。 従来のコンセントの外観図であり、(a),(b)は扉で各端子挿入孔を閉めた状態を示す図、(c),(d)は各端子挿入孔に対し扉を開けた状態を示す図である。 同コンセントに使用される扉の正面図(a)、背面図(b)、左側面図(c)、下側面図(d)および断面図(e)である。 従来のコンセントの課題の説明図であり、(a)は扉が端子挿入孔を正常に閉塞している状態を示す図、(b)は異物により扉が端子挿入孔を閉塞するのを妨げられている状態を示す図、(c)はテストピンで扉がこじ開けれている様子を示す図である。 (a)〜(c)はテストピンで扉をこじ開けようとする動きを示す図である。 (a),(b)はテストピンで扉がこじ開けられた様子を示す図である。
符号の説明
1 ボディ
2 カバー
31 端子受け部
32 端子部
41 端子受け部
42 端子部
5 中枠
6 扉
61,62 閉塞部
620 凹部
7 コイルスプリング
8 組立枠

Claims (1)

  1. 正面に開口を有する箱状に形成され、一の接地極側電線の導体線を挿入するための一の接地極側電線挿入孔および一対の電圧極側電線の導体線をそれぞれ挿入するための一対の電圧極側電線挿入孔を少なくとも一組、底部となる背面部に有するボディと、
    このボディの開口を閉塞する形状に形成され、一の接地極側プラグ端子を挿入するための一の接地極側端子挿入孔および一対の電圧極側プラグ端子をそれぞれ挿入するための一対の電圧極側端子挿入孔を少なくとも一組、正面部に有するカバーと、
    前記ボディ内における前記接地極側端子挿入孔の背面側に設けられ、その接地極側端子挿入孔に挿入された接地極側プラグ端子と電気的に接続される接地極側端子受け部と、
    前記ボディ内における前記接地極側電線挿入孔の正面側に設けられ、その接地極側電線挿入孔に挿入された接地極側電線の導体線と電気的に接続されるとともに、前記接地極側端子受け部と電気的に接続される接地極側端子部と、
    前記ボディ内における前記一対の電圧極側端子挿入孔の背面側にそれぞれ設けられ、それら一対の電圧極側端子挿入孔に挿入された一対の電圧極側プラグ端子とそれぞれ電気的に接続される一対の電圧極側端子受け部と、
    前記ボディ内における前記一対の電圧極側電線挿入孔の正面側にそれぞれ設けられ、それら一対の電圧極側電線挿入孔に挿入された一対の電圧極側電線の導体線とそれぞれ電気的に接続されるとともに、前記一対の電圧極側端子受け部とそれぞれ電気的に接続される一対の電圧極側端子部と、
    前記接地極側端子挿入孔および前記一対の電圧極側端子挿入孔をそれぞれ閉塞するための一の接地極側閉塞部および一対の電圧極側閉塞部を一体に有する形状に形成され、前記カバーと前記接地極側端子受け部および前記一対の電圧極側端子受け部との間に介設される扉と、
    この扉を、前記カバーの正面部の内面に沿ってスライド自在に、前記接地極側端子挿入孔および前記一対の電圧極側端子挿入孔を閉塞する方向に付勢する付勢手段と
    を備え、
    前記電圧極側閉塞部は、閉塞するべき前記電圧極側端子挿入孔よりも大きい寸法に設定されており、当該電圧極側端子挿入孔を閉塞している場合に当該電圧極側端子挿入孔と対向する前記電圧極側閉塞部の面に、少なくとも当該電圧極側端子挿入孔と同じ寸法に設定された凹部を設けることによって、前記電圧極側閉塞部の外縁との間に段差を形成したことを特徴とするコンセント。
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