JP7264706B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
端子を収容する端子収容室を有するコネクタハウジングに対してリテーナを側方から装着することで、端子収容室内の端子を抜け止めするコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-54674号公報
ところで、コネクタハウジングに対して側方からリテーナが装着されるコネクタにおいて、端子収容室に挿入した端子が半挿入状態のときに、この端子が半挿入状態であると判断しなければならず、端子の半挿入状態を目視によって容易に判断することは困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子収容室へ挿入した端子の半挿入状態を目視によって容易に判断することが可能なコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記(1)を特徴としている。
(1) 端子が挿入されて収容される端子収容室が形成されたコネクタハウジングと、互いに対向する一対の平板部を側板部と前板部とで支持して形成され、前記一対の平板部が前記コネクタハウジングを上下方向から挟み込むように前記端子の挿入方向と交差する装着方向から前記コネクタハウジングに装着されて前記端子収容室に収容された前記端子を抜け止めするリテーナと、を備え、一方の前記平板部は、前記端子収容室へ突出され、前記端子収容室へ挿入された前記端子を係止して抜け止めする係止片を有し、前記係止片は、一方の前記平板部の一部からなり前記挿入方向の前端が自由端とされた片持ち梁状の弾性片部に一体に形成されており、一方の前記平板部は、前記弾性片部の側部に前記挿入方向に沿って形成された縦スリットと、前記弾性片部の先端に前記挿入方向と直交する方向に沿って形成された横スリットと、を有し、前記係止片は、前記挿入方向の前方側へ延在して前記横スリットを覆う保護板部を先端に有し、前記保護板部における前記挿入方向の前方側の先端面は、前記横スリットにおける前記挿入方向の前方側の内壁面と、前記挿入方向に隙間をあけて対向配置されていることを特徴とするコネクタ。
上記(1)の構成のコネクタによれば、端子収容室に端子を挿入すると、挿入された端子が当接することで、係止片が端子収容室から離間する方向へ押圧される。これにより、係止片を有する弾性片部が弾性変形され、リテーナの一方の平板部から外方へ突出する。したがって、作業者は、リテーナの一方の平板部から外方へ突出されている弾性片部を目視することで、端子が挿入途中の半挿入状態であることを容易に認識することができる。また、作業者は、目視によらず、リテーナの一方の平板部から外方へ突出されている弾性片部を手で触れることでも端子が半挿入状態であることを感触で容易に認識することができる。
更に、上記()の構成のコネクタによれば、端子の挿入方向に沿う縦スリットと、挿入方向と直交する方向に沿う横スリットとを一方の平板部に形成することで、端子収容室に対する端子の半挿入状態の際に弾性変形する弾性片部を容易に設けることができる。したがって、製造コストを抑えつつ、端子の半挿入状態を容易に目視や感触で認識することが可能なコネクタが得られる。
更に、上記()の構成のコネクタによれば、係止片に形成された保護板部によって、弾性片部の前方側の横スリットが覆われている。そこで、端子が収容された端子収容室内へ横スリットから塵埃等の異物が侵入するのを抑制することができる。したがって、端子が収容された端子収容室への異物の侵入を抑えて信頼性を高めつつ、端子収容室への端子の半挿入状態を目視や感触によって容易に判断することが可能なコネクタを得ることができる。
本発明によれば、端子収容室へ挿入した端子の半挿入状態を目視によって容易に判断することが可能なコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係るコネクタの斜視図である。 図1に示したコネクタの分解斜視図である。 図2に示したリテーナを示す図であって、(a)は上方側から視た斜視図、(b)は下方側から視た斜視図である。 図3に示したリテーナを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 図1に示したリテーナを仮係止状態に係止させたコネクタを示す図であって、(a)は上方側から視た斜視図、(b)は下方側から視た斜視図である。 端子収容室への端子の挿入状態を示す図であって、(a)は挿入開始時の断面図、(b)は挿入途中の断面図、(c)は挿入完了状態の断面図である。 本実施形態の変形例に係るコネクタにおけるリテーナの斜視図である。 図7に示したリテーナを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 変形例に係るコネクタを示す図であって、(a)はコネクタの要部断面図、(b)は、コネクタの要部底面図である。 図10は、図1に示したコネクタを示す図であって、(a)はコネクタの要部断面図、(b)は、コネクタの要部底面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタ11の斜視図である。図2は、図1に示したコネクタ11の分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、コネクタ11は、メスハウジング13と、メスハウジング13に装着されるリテーナ15と、を有している。メスハウジング13には、メス端子(端子)17が収容される。コネクタ11は、メスハウジング13内に一対のメス端子17を収容する。
メスハウジング13は、筒状のインナーハウジング(コネクタハウジング)21と、インナーハウジング21の外周面と間隔をあけて包囲する筒状のアウターハウジング23とを連ねて形成される。メスハウジング13は、合成樹脂製であって、インナーハウジング21の外周面とアウターハウジング23の内周面との隙間には、オスハウジング(図示略)のフード部が挿入される。
インナーハウジング21には、後方からメス端子17が挿入される2つの端子収容室25が形成されている。各端子収容室25は、インナーハウジング21の先端部が外部に開放され、図示しないオスハウジングに設けられたタブ状のオス端子(相手端子)が先端側から挿入される。
端子収容室25に挿入されて収容されるメス端子17は、電線18の端部に接続されている。メス端子17は、オス端子が挿入されることでオス端子と電気的に接続される角筒状の電気接続部31と、電線18の端部に圧着されて電線18の導体と電気的に接続される電線接続部33とを有している。電気接続部31には、その下部に、係止部35が突設されている。また、メス端子17が接続された電線18には、メス端子17との接続端に、ゴム栓37が装着されている。ゴム栓37は、端子収容室25に嵌め込まれることで、電線18と端子収容室25との間をシールする。
インナーハウジング21は、アウターハウジング23の前端面よりも前方に張り出している。インナーハウジング21は、先端部分にリテーナ15が側方から装着され、リテーナ15とともにオスハウジングに嵌合されて接続される。
メスハウジング13の外周面には、弾性変形可能なハウジングアーム51が形成されている。ハウジングアーム51は、門型に形成され、メスハウジング13の外周面に片持ち梁状に支持されている。ハウジングアーム51は、前端部同士を幅方向に架橋する係止片55を有しており、係止片55は、オスハウジングに形成された係止突起(図示略)を係止する。
ハウジングアーム51は、その後端部を支点として、係止片55が揺動可能になっている。ハウジングアーム51には、前端部にそれぞれ片持ち梁状に支持されて後方に向かって延出する門型のロックアーム57が連設されている。ロックアーム57は、ハウジングアーム51の係止状態の解除時に押圧される操作部59を有している。
図2に示すように、側方からリテーナ15が装着されるインナーハウジング(コネクタハウジング)21のハウジング外面である上面21aには、仮係止突起61及び本係止突起63が設けられている。これらの仮係止突起61及び本係止突起63は、メス端子17の挿入方向に沿って平行に延びる突条リブであり、リテーナ15の装着方向A(図2参照)に沿って順に形成されて並設されている。これらの仮係止突起61及び本係止突起63が形成されたインナーハウジング21の上面21aは、仮係止突起61と本係止突起63との間が仮係止溝71とされている。
図3は、図2に示したリテーナ15を示す図であって、図3の(a)は上方側から視た斜視図、図3の(b)は下方側から視た斜視図である。図4は、図3に示したリテーナ15を示す図であって、図4の(a)は正面図、図4の(b)は側面図、図4の(c)は底面図である。
図3の(a),(b)及び図4の(a)~(c)に示すように、本実施形態に係るリテーナ15は、互いに対向する一対の平板部81,83を側板部84と、前板部85とで支持して構成されている。このリテーナ15は、合成樹脂によって一体成形されており、一対の平板部81,83の側端部が側板部84で連結されてインナーハウジング21への装着側である幅方向の一側方が開口する断面略U字状に形成されると共に、前端部が前板部85で連結されている。リテーナ15は、一対の平板部81,83がインナーハウジング21を上下から挟み込むように、端子収容室25へのメス端子17の挿入方向と交差する装着方向Aからインナーハウジング21に装着されて端子収容室25に収容されたメス端子17を抜け止めする。リテーナ15の前端部に設けられた前板部85には、二つの挿入口87が形成されている。挿入口87は、インナーハウジング21に装着されるリテーナ15が後述する本係止位置に配置された本係止状態でインナーハウジング21の端子収容室25と連通し、挿入口87からオス端子が挿入される。
本実施形態に係るリテーナ15は、上側の平板部81の開口側の端縁であるメス端子17の挿入方向に沿う側端縁82に、係止部91が設けられている(図3の(a),(b)参照)。この係止部91は、上側の平板部81から下側の平板部83側へ向かって突出されており、インナーハウジング21への装着方向Aと直交する方向に沿って直線リブ状に形成されている。この係止部91は、リテーナ15の長手方向にわたって形成されており、リテーナ15がインナーハウジング21の上面21aに沿って装着方向Aにスライドすることにより、仮係止突起61と本係止突起63とに選択的に係合する。リテーナ15は、係止部91が仮係止突起61に係合して仮係止溝71に配置された状態が仮係止状態とされ、係止部91が本係止突起63に係合した状態が本係止状態とされる。
リテーナ15の一方の平板部である下側の平板部83には、内側へ向かって突出するランス(係止片)97及び端子係止突起99が形成されている。ランス97は、端子係止突起99よりも端子収容室25へのメス端子17の挿入方向の前方側に設けられている。ランス97は、その先端が、挿入方向の前方側へ向かって上側の平板部81側へ突出するように傾斜されている。
図4の(c)に示すように、リテーナ15は、インナーハウジング21への装着側と反対側に開口80が形成されている。また、リテーナ15は、一対の縦スリット88と、一対の横スリット89とが、下側の平板部83に形成されている。縦スリット88は、端子収容室25に対するメス端子17の挿入方向に沿って形成されており、下側の平板部83における幅方向の略中央位置に間隔をあけて並設されている。横スリット89は、端子収容室25に対するメス端子17の挿入方向に対して直交する方向に沿って形成されている。そして、これらの縦スリット88及び横スリット89を形成することで、下側の平板部83の一部には、一対の弾性片部90が設けられている。リテーナ15の開口側(図4の(c)中、上側)の弾性片部90は、縦スリット88と反対側の縁部が開口の縁部とされている。また、リテーナ15の開口80側の弾性片部90は、縦スリット88と反対側の縁部が開口80の縁部とされている。これらの弾性片部90は、端子収容室25に対するメス端子17の挿入方向の前端が自由端とされた片持ち梁状に形成されている。そして、上述したそれぞれのランス97は、これらの弾性片部90におけるリテーナ15の一方の平板部である下側の平板部81の内側に一体に形成されている。
次に、メスハウジング13にメス端子17を収容する場合について説明する。
図5は、図1に示したリテーナ15を仮係止状態に係止させたコネクタ11を示す図であって、図5の(a)は上方側から視た斜視図、図5の(b)は下方側から視た斜視図である。図6は、端子収容室25へのメス端子17の挿入状態を示す図であって、図6の(a)は挿入開始時の断面図、図6の(b)は挿入途中の断面図、図6の(c)は挿入完了状態の断面図である。
まず、図5の(a),(b)に示すように、リテーナ15をインナーハウジング21へ装着して仮係止状態とする。具体的には、リテーナ15の側方の開口部分にインナーハウジング21を入り込ませるようにリテーナ15をインナーハウジング21の側方から押し込んで幅方向(装着方向A)へ移動させる。リテーナ15を装着方向Aへ移動させると、係止部91は、仮係止突起61を乗り越えて仮係止溝71に進入して係合する。これにより、リテーナ15がインナーハウジング21に対して仮係止状態となる。インナーハウジング21に対してリテーナ15が仮係止状態となると、リテーナ15のランス97が端子収容室25に配置される。
そして、図6の(a)に示すように、メスハウジング13の端子収容室25に電線18が接続されたメス端子17を後方から挿入する。
すると、図6の(b)に示すように、ランス97は、端子収容室25に挿入されるメス端子17の電気接続部31に設けられた係止部35が当接することで、端子収容室25から離間する下方へ押圧される。これにより、ランス97を有する弾性片部90が弾性変形され、リテーナ15の下側の平板部83から外方へ突出する。したがって、作業者は、リテーナ15の下側の平板部83から突出されている弾性片部90を目視することで、メス端子17が挿入途中の半挿入状態であることを認識することができる。また、作業者は、目視によらず、リテーナ15の下側の平板部83から突出している弾性片部90を手で触れることでもメス端子17が半挿入状態であることを感触で認識することができる。
図6の(c)に示すように、メス端子17が端子収容室25の奥まで挿入されて係止部35がランス97を乗り越えると、ランス97の押し下げが解除される。すると、弾性変形していた弾性片部90が復元し、リテーナ15の下側の平板部83から外方への突出が解除される。
そして、メス端子17が端子収容室25へ挿入されたら、仮係止状態のリテーナ15をさらに押し込んで装着方向Aへスライドさせる。すると、係止部91が本係止突起63を乗り越えて係合する。これにより、リテーナ15がインナーハウジング21に対して本係止状態となる。インナーハウジング21に対してリテーナ15が本係止状態となると、リテーナ15の端子係止突起99がランス97とともに端子収容室25に配置される。これにより、ランス97に係止されたメス端子17の電気接続部31の後端側に端子係止突起99が入り込み、メス端子17がランス97とともに端子係止突起99によって係止されて抜け止めされる。
このとき、端子収容室25に挿入したメス端子17が半挿入状態であると、リテーナ15の端子係止突起99がメス端子17の電気接続部31に干渉する。即ち、メス端子17が半挿入状態のときは、作業者は、弾性片部90が外方へ突出していることによる判断とは別に、仮係止状態のリテーナ15を押し込んで本係止状態とすることができないことからも、メス端子17が半挿入状態であることを認識することができる。
このように、本実施形態に係るコネクタ11によれば、作業者は、リテーナ15の下側の平板部83から外方へ突出されている弾性片部90を目視することで、メス端子17が挿入途中の半挿入状態であることを容易に認識することができる。また、作業者は、目視によらず、リテーナ15の下側の平板部83から外方へ突出されている弾性片部90を手で触れることでもメス端子17が半挿入状態であることを感触で容易に認識することができる。
また、本実施形態に係るコネクタ11では、メス端子17の挿入方向に沿う縦スリット88と、挿入方向と直交する方向に沿う横スリット89とを下側の平板部83に形成することで、端子収容室25に対するメス端子17の半挿入状態の際に弾性変形する弾性片部90を容易に設けることができる。したがって、製造コストを抑えつつ、メス端子17の半挿入状態を容易に目視や感触で認識することが可能なコネクタ11が得られる。
次に、変形例について説明する。
図7は、本実施形態の変形例に係るコネクタ11Aにおけるリテーナ15Aの斜視図である。図8は、図7に示したリテーナ15Aを示す図であって、図8の(a)は正面図、図8の(b)は側面図、図8の(c)は底面図である。図9は、変形例に係るコネクタ11Aを示す図であって、図9の(a)はコネクタ11Aの要部断面図、図9の(b)は、コネクタ11Aの要部底面図である。図10は、図1に示したコネクタ11Aを示す図であって、図10の(a)はコネクタ11Aの要部断面図、図10の(b)は、コネクタ11Aの要部底面図である。なお、上記実施形態と同一構成部分は、同符号を付して詳細な説明を省略する。
図7及び図8の(a)~(c)に示すように、本実施形態の変形例に係るコネクタ11Aでは、リテーナ15Aのランス97Aの先端に、保護板部98が一体に形成されている。この保護板部98は、各ランス97Aの端子収容室25と反対側(下方側)の縁部においてランス97Aの幅方向にわたって形成されており、リテーナ15Aの前方へ向かって延在されている。そして、この保護板部98がランス97Aに形成されていることで、ランス97Aの前方側の横スリット89が覆われている。
この変形例に係るコネクタ11Aでは、図9の(a),(b)に示すように、ランス97Aに形成された保護板部98によってランス97Aの前方側の横スリット89が覆われている。そこで、メス端子17が収容された端子収容室25内へ前方側の横スリット89から塵埃等の異物が侵入するのを抑制することができる。
図10の(a),(b)に示すように、保護板部98が設けられていない上記コネクタ11では、ランス97の前方側の横スリット89により端子収容室25内に収容されたメス端子17の一部が露出される。すると、横スリット89から端子収容室25内へ塵埃等の異物が侵入し、メス端子17と相手側コネクタのオス端子との接続信頼性に影響を与える可能性がある。
これに対して、この変形例に係るコネクタ11Aでは、メス端子17が収容された端子収容室25への異物の侵入を抑えて信頼性を高めつつ、端子収容室25へのメス端子17の半挿入状態を目視によって容易に判断することが可能な構造を備えることができる。
従って、本実施形態にコネクタ11,11Aによれば、端子収容室25へ挿入したメス端子17の半挿入状態を目視によって容易に判断することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、縦スリット88を形成して弾性片部90の一方側の縁部を形成したが、一対の縦スリット88を形成して弾性片部90の両側の縁部を形成してもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 端子(メス端子17)が挿入されて収容される端子収容室(25)が形成されたコネクタハウジング(インナーハウジング21)と、
互いに対向する一対の平板部(81,83)を側板部(84)と前板部(85)とで支持して形成され、前記一対の平板部(81,83)が前記コネクタハウジング(インナーハウジング21)を上下方向から挟み込むように前記端子(メス端子17)の挿入方向と交差する装着方向から前記コネクタハウジング(インナーハウジング21)に装着されて前記端子収容室(25)に収容された前記端子(メス端子17)を抜け止めするリテーナ(15,15A)と、を備え、
一方の前記平板部(83)は、前記端子収容室(25)へ突出され、前記端子収容室(25)へ挿入された前記端子(メス端子17)を係止して抜け止めする係止片(ランス97)を有し、
前記係止片(ランス97)は、一方の前記平板部(83)の一部からなり前記挿入方向の前端が自由端とされた片持ち梁状の弾性片部(90)に一体に形成されている
ことを特徴とするコネクタ(11,11A)。
[2] 一方の前記平板部(83)は、前記弾性片部(90)の側部に前記挿入方向に沿って形成された縦スリット(88)と、前記弾性片部(90)の先端に前記挿入方向と直交する方向に沿って形成された横スリット(89)と、を有する
ことを特徴とする[1]に記載のコネクタ(11)。
[3] 前記係止片(ランス97)は、前記挿入方向の前方側へ延在して前記横スリット(89)を覆う保護板部(98)を先端に有する
ことを特徴とする[2]に記載のコネクタ(11A)。
11…コネクタ
15…リテーナ
17…メス端子(端子)
21…インナーハウジング(コネクタハウジング)
25…端子収容室
81,83…平板部
88…縦スリット
89…横スリット
90…弾性片部
97…ランス(係止片)

Claims (1)

  1. 端子が挿入されて収容される端子収容室が形成されたコネクタハウジングと、
    互いに対向する一対の平板部を側板部と前板部とで支持して形成され、前記一対の平板部が前記コネクタハウジングを上下方向から挟み込むように前記端子の挿入方向と交差する装着方向から前記コネクタハウジングに装着されて前記端子収容室に収容された前記端子を抜け止めするリテーナと、を備え、
    一方の前記平板部は、前記端子収容室へ突出され、前記端子収容室へ挿入された前記端子を係止して抜け止めする係止片を有し、
    前記係止片は、一方の前記平板部の一部からなり前記挿入方向の前端が自由端とされた片持ち梁状の弾性片部に一体に形成されており、
    一方の前記平板部は、前記弾性片部の側部に前記挿入方向に沿って形成された縦スリットと、前記弾性片部の先端に前記挿入方向と直交する方向に沿って形成された横スリットと、を有し、
    前記係止片は、前記挿入方向の前方側へ延在して前記横スリットを覆う保護板部を先端に有し、
    前記保護板部における前記挿入方向の前方側の先端面は、前記横スリットにおける前記挿入方向の前方側の内壁面と、前記挿入方向に隙間をあけて対向配置されている
    ことを特徴とするコネクタ。
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