JP2001028282A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

Info

Publication number
JP2001028282A
JP2001028282A JP11200323A JP20032399A JP2001028282A JP 2001028282 A JP2001028282 A JP 2001028282A JP 11200323 A JP11200323 A JP 11200323A JP 20032399 A JP20032399 A JP 20032399A JP 2001028282 A JP2001028282 A JP 2001028282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
flat cable
connector
core wire
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11200323A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Noro
豊 野呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP11200323A priority Critical patent/JP2001028282A/ja
Publication of JP2001028282A publication Critical patent/JP2001028282A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルのコネクタハウジングへの
装着作業を簡単に行う。 【解決手段】 雄側端子金具40は、雄ハウジング20
に設けられた上面開放の端子収容溝30に収容される。
雄側端子金具40には前後に間隔を開けた一対の弾性接
続片43が立てられ、雄ハウジング20の上面に設けら
れた挿入凹部28に収められる。蓋板50の下面には挿
入凹部28に嵌められる押圧部材52が設けられ、そこ
に両弾性接続片43の間に進入する押圧板55と、隣り
合う芯線14の間に割って入る隔壁56とが形成されて
いる。フラットケーブル11は、各シールド電線12に
わたって固定された短絡体13が第1収容凹部26に嵌
められ、各芯線14が対応する雄側端子金具40の前後
の弾性接続片43にわたって載せられる。続いて蓋板5
0を被せると、押圧板55が芯線14を屈曲せつつ両弾
性接続片43の間に押し込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の電線を並
列して帯状に形成したタイプのフラットケーブルを接続
することに用いるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のフラットケーブル用コネク
タとして、特開平10−255921号公報に開示され
たものが知られている。フラットケーブル1は、図17
に示すように、複数本の電線2が並列されて列状配置部
材3により保持される一方、各電線2の端末からそれぞ
れ芯線2Aが突出され、それぞれの先端がラミネート4
で連結されて同じく列状に保持されている。一方コネク
タハウジング5には、図18に示すように、上記の各芯
線2Aに接触される端子金具6が並んで装着されてい
る。
【0003】ここで同じフラットケーブルでも、絶縁フ
ィルムの一面に導電線を並列したタイプのものである
と、その端末の剛性が比較的高いので、例えば図18に
示された端子金具6の二股状の接触部7に差し入れて導
電線を接続させることができるが、上記のように、端末
で芯線2Aが並列して突出されているものでは、剛性が
低く、いわゆる腰の弱い状態にあるため、端末をそのま
ま端子金具6の接触部7に差し込むことができない。そ
のため、別途ホルダ8を備えて、各芯線2Aをホルダ8
の案内溝8Aに沿って表面から裏面に折り返し、このホ
ルダ8を端子金具6の接触部7に差し込んで各芯線2A
を接続するようにしていた。すなわち、ホルダ8により
端末の剛性を稼いでいるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のも
のでは、各芯線2Aをホルダ8上で折り返す作業が余分
に必要であり、トータルしてフラットケーブル1をコネ
クタハウジング5に接続する作業が面倒となるという問
題があった。本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、その目的は、フラットケーブルを
コネクタハウジングへ装着する作業を簡単に行えるよう
にするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端末から複数本の
電線の芯線を並列して突出させたフラットケーブルに接
続して用いられるコネクタであって、コネクタハウジン
グには、前記各芯線と個別に接続可能な端子金具をそれ
ぞれ収容した複数の収容溝が一面側に開口して並設され
ているとともに、前記収容溝の開口側を覆って被着され
る蓋が備えられ、この蓋の裏面には、前記各芯線を対応
する端子金具に向けて押圧可能な押圧部が設けられてい
る構成としたところに特徴を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記端子金具には前記芯線の長さ方向に間隔
を置いて対向する一対の弾性接続片が形成され、この両
弾性接続片の間に前記押圧部が挿入可能となっており、
前記両弾性接続片と前記押圧部との間に前記芯線が挟み
込まれる構造となっているところに特徴を有する。請求
項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものに
おいて、前記各押圧部の間には、隣り合う前記芯線間に
割って入る隔壁が形成されているところに特徴を有す
る。請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3に記載
のものにおいて、前記押圧部の先端面が、前記芯線と交
差する方向の中央部が凹んだ凹面状に形成されていると
ころに特徴を有する。
【0007】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4に記載のものにおいて、前記電線がシールド電線であ
って、各電線のシールド層にわたり短絡体が固定されて
いる一方、前記コネクタハウジングの外面にはアース部
材が装着されるとともに、開口側の面に前記短絡体を収
容可能な収容凹部が形成されており、かつ前記アース部
材から弾性接触片が突設されて前記収容凹部の底面に臨
んで配されているところに特徴を有する。請求項6の発
明は、請求項5に記載のものにおいて、前記アース部材
には、前記収容凹部内に臨んで前記短絡体を抜け止め状
態に係止可能な弾性係止片が一体的に形成されていると
ころに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>フラットケ
ーブルの端末から突設された芯線をコネクタハウジング
の対応する収容溝に開口側から入れ、続いて蓋を被せる
と、押圧部により各芯線が端子金具に押し付けられて接
続される。フラットケーブルの端末をコネクタハウジン
グの開口面から入れ、その開口面を蓋で塞ぐといった簡
単な作業により、芯線と端子金具同士を接続することが
できる。
【0009】<請求項2の発明>芯線が入れられて蓋が
被せられると、押圧部が芯線を屈曲させつつ両弾性接続
片内に押し込む。芯線は屈曲状態で両弾性接続片内に押
し込まれ、両弾性接続片と押圧部の間で弾性的に挟持さ
れるから、良好な接触状態が取られるとともに、抜け方
向の係止も強固になされる。 <請求項3の発明>隔壁により隣り合う芯線同士の短絡
が確実に阻止される。 <請求項4の発明>芯線が押圧部の先端の凹面によりガ
イドされて、対応する端子金具に対して整合して押し付
けられる。
【0010】<請求項5の発明>フラットケーブルの端
末をコネクタハウジングに入れた際に、短絡体が収容凹
部に収容され、その底面に臨んだ弾性接触片に弾性的に
接触する。各電線が共通のアース部材に簡単に接続され
る。 <請求項6の発明>短絡体が収容凹部に収容されると、
弾性係止片により係止される。短絡体が強固に抜け止め
状態に収容されるとともに、弾性係止片が接触片の機能
を果たすから、良好な接触状態が取られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図16に基づいて説明する。本実施形態のフラッ
トケーブル用コネクタ10は、大まかには、図1に示す
ように、雄側のコネクタハウジング20(以下、雄ハウ
ジングという)にフラットケーブル11の端末が装着さ
れ、シールド板を兼ねた蓋板50が被着された構造であ
って、プリント配線基板82に固定された基板用コネク
タ70と嵌合されるようになっている。
【0012】この実施形態のフラットケーブル11は、
図示6本のシールド電線12が所定間隔を開けて並列状
に配され、図示しないフィルムで覆われて帯状に形成さ
れており、各シールド電線12のシールド層(図示せ
ず)にわたって短絡体13が固定されている。また各シ
ールド電線12の端末からは芯線14が露出して突出さ
れ、それぞれの先端同士が整列シート15で連結される
ことによって、芯線14同士も所定間隔を開けた並列状
態に保持されている。
【0013】雄ハウジング20は、図2ないし図4にも
示すように、合成樹脂材によって平面方形状をなす扁平
なブロック状に形成されている。雄ハウジング20の上
面は、前半部分(図2の下側)が後半部分と比べて一段
低くなった段付き状に形成されている。また、前半の低
位部分21のうちの前端側では、底面が削成されて薄肉
の嵌合部23とされているとともに、雄ハウジング20
の正面の左右両端部からは、ほぼチャンネル形をなす一
対の嵌合腕24が、向かい合わせの姿勢において、嵌合
部23よりもさらに手前に所定寸法突出して形成されて
いる。
【0014】雄ハウジング20の上面には、高位部分2
2における後端寄りの位置に、フラットケーブル11の
短絡体13を収容可能な第1収容凹部26がほぼ全幅に
わたって形成されているとともに、低位部分21におけ
る高位部分22との隣接位置には、同フラットケーブル
11の整列シート15を収容可能な第2収容凹部27が
同じくほぼ全幅にわたって形成されている。また、高位
部分22における低位部分21との境よりも少し後方位
置には、蓋板50に設けられた詳しくは後記する押圧部
材52が挿入可能な挿入凹部28が形成されている。こ
の挿入凹部28は、後端側が左右両側に張り出してい
る。
【0015】雄ハウジング20の上面における低位部分
21から挿入凹部28にわたる領域には、雄側端子金具
40を収容する上面開放の6本の端子収容溝30が、フ
ラットケーブル11における各シールド電線12と同じ
間隔で形成されている。なお、嵌合部23では上下両面
に開放している。また、高位部分22における第1収容
凹部26の前壁32と後壁33とには、各端子収容溝3
0から続いて電線収容溝35が形成されている。前壁3
2の電線収容溝35にはシールド電線12の絶縁層16
が挿入可能とされ、後壁33の電線収容溝35にはシー
ルド電線12の外皮17が挿入可能にさらに幅広とされ
ている。
【0016】雄側端子金具40は、図5に示すように、
全体として前後方向に細長い形状に形成され、前端にタ
ブ41が形成されているとともに、後端に係止鈎42が
水平に突設されている。また、上面の後端寄りの位置に
は、前後一対の弾性接続片43が所定間隔を開けて立て
られている。両弾性接続片43の上端には、鈎部44が
互いに向き合って形成されている。また、タブ41と弾
性接続片43の間の位置の下縁には、図3に示すよう
に、一側に直角曲げされたスタビライザ45が形成され
ている。これと対応して、端子収容溝30の下縁には、
直角曲げされたガイド溝30Aが行き止まり状に形成さ
れている。
【0017】したがって雄側端子金具40は、対応する
端子収容溝30内に前方から挿入されて、スタビライザ
45がガイド溝30Aの奥面に突き当たるまで押し込ま
れ、図5に示すように、係止鈎42が端子収容溝30の
奥方の係止溝30B内に圧入されて上面に食い込むこと
により、抜け止め状態で収容される。このとき、雄側端
子金具40のタブ41は嵌合部23内に位置するととも
に、一対の弾性接続片43は、挿入凹部28内に位置す
る設定となっている。
【0018】雄ハウジング20の上面には、蓋板50が
被着されるようになっている。この蓋板50は、上記の
ように、雄ハウジング20における上面側のシールド板
を兼ねるものであって、導電性の金属板を素材としてお
り、図7に示すように、嵌合部23よりも後方で、かつ
左右両側縁を少し残した領域を覆うことのできる方形状
に形成されている。蓋板50の左右の側縁からは、図1
に示すように、前後一対ずつの第1係止爪51が下向き
に形成されているとともに、雄ハウジング20の上面の
左右の側縁には、上記の第1係止爪51が圧入されて係
止される第1係止孔36が開口されている。
【0019】蓋板50の裏面には、中央部よりも少し前
方に寄った位置に押圧部材52が装着されている。この
押圧部材52は、蓋板50とは別体として合成樹脂材に
より形成されており、図8に示すように、全体としては
上記した雄ハウジング20の挿入凹部28にほぼ緊密に
嵌合可能な形状に形成されている。蓋板50における押
圧部材52の取付位置には、左右一対の第2係止爪53
が下向きに切り起こして形成されているとともに、押圧
部材52の上面の左右両端部には、第2係止爪53が圧
入可能な第2係止孔54が開口されている。なお、図8
の手前側には、折り曲げ前の第2係止爪53が鎖線によ
り図示されている。したがって、第2係止爪53を対応
する第2係止孔54に圧入することで、蓋板50の裏面
の所定位置に押圧部材52が固定されるようになってい
る。
【0020】押圧部材52の下面には、上記した雄側端
子金具40の収容位置と対応する位置ごとに、6枚の押
圧板55が突設されている。この押圧板55は、図9に
も示すように、雄側端子金具40よりも少し大きい板厚
を有している。また、前後方向の長さは、図13に示す
ように、雄側端子金具40の一対の弾性接続片43の間
に所定のクリアランスを持って嵌入可能な長さであり、
垂下長は、一対の弾性接続片43の間に深く進入し得る
長さに設定されている。また、押圧部材52の下面にお
ける各押圧板55の間並びに両端の押圧板55の外側の
位置には、隔壁56が形成されている。隔壁56は、蓋
板50が正規に被着された場合に、挿入凹部28の底面
にほぼ到達する程度に、垂下長さが押圧板55よりも大
きく取られている。
【0021】また雄ハウジング20には、アース部材6
0が装着されている。このアース部材60は、雄ハウジ
ング20における下面側のシールド板も兼ねており、導
電性の金属板を素材として形成されている。詳細には、
このアース部材60は、嵌合部23よりも後方におい
て、雄ハウジング20の底面から左右の側面、さらには
上面における左右の側縁を覆い、また嵌合腕24の左右
の側面に沿うように延出部60Aが形成された形状とな
っている。
【0022】アース部材60の後端側における左右両端
部には、図6に示すように、フラットケーブル11の短
絡体13に係止する前後一対の弾性係止片61が所定間
隔を開けて立てられており、両弾性係止片61の上端に
は鈎部62が互いに向き合って形成されている。また、
前側の弾性係止片61の前面の付け根部分からは、係止
鈎63が水平に突設されている。一方、雄ハウジング2
0の後端側の左右両端部には、図2にも示すように、上
記した弾性係止片61が後方から挿入されることを許容
する第1挿入溝37が、前壁32の途中位置まで形成さ
れ、また係止鈎63が圧入可能な係止溝38が形成され
ている。
【0023】また、アース部材60の後端部における上
記の弾性係止片61よりも幅方向の中央部に寄った位置
には、左右一対の弾性接触片64が形成されている。こ
の弾性接触片64は、図5に示すように、アース部材6
0の後縁から前方の斜め上方を向いて折り返されてい
る。一方、雄ハウジング20の後端には、この弾性接触
片64が後方から挿入されることを許容する第2挿入溝
39が形成されている。この第2挿入溝39は、図1に
示すように、左右の外側から2つ目の電線収容溝35か
ら第1収容凹部26の底面にわたって切られている。
【0024】さらに、アース部材60の左右の側面に
は、一対の係止片66が内方に切り起こし形成されてい
るとともに、雄ハウジング20の左右の側面には、図2
に示すように、傾斜したガイド面67に続いて、係止孔
68が形成されている。したがってアース部材60は、
雄ハウジング20に対して後面側から嵌合されて、係止
片66をガイド面67に沿わせて撓み変形させつつ押し
込まれ、所定位置まで押し込まれると、図2に示すよう
に、係止片66が復元変形しつつ係止孔68に係止さ
れ、また、図6に示すように、係止鈎63が係止溝38
に圧入されて食い込むことによって、抜け止め状態に装
着される。
【0025】このとき、弾性係止片61は第1挿入溝3
7を通り、鈎部62が上方に突出した状態で第1収容凹
部26内に収められ、一方、弾性接触片64は第2挿入
溝39により第1収容凹部26内に通され、先端が第1
収容凹部26の底面から少し突出するようになってい
る。なお、上記した蓋板50の後端側には、弾性係止片
61の鈎部62を嵌めて逃がす逃がし溝57が形成され
ているとともに、短絡体13を弾性接触片64に向けて
押圧する押圧片58が下方に向けて切り起こし形成され
ている。
【0026】最後に、基板用コネクタ70について説明
する。この基板用コネクタ70は、図10及び図11に
も示すように、合成樹脂製の雌側のコネクタハウジング
71(以下、雌ハウジングという)を有しており、この
雌ハウジング71は、図11に示すように、上記した雄
ハウジング20の嵌合腕24の内側に嵌合可能な扁平な
形状に形成され、その正面には、雄ハウジング20の嵌
合部23が嵌合可能な嵌合凹部72が形成されている。
雌ハウジング71内には、嵌合凹部72と交差するよう
にして端子収容溝73が形成されており、各端子収容溝
73は、上記した雄ハウジング20の端子収容溝30と
同じピッチで対応して形成され、それぞれ雌側端子金具
75が圧入により収容されている。
【0027】各雌側端子金具75の前端側には、図14
に示すように、上下一対のアームからなる二股部76が
撓み変形可能に形成され、この二股部76内に、上記し
た雄側端子金具40のタブ41が割って入ることができ
るようになっている。一方、雌側端子金具75の後端部
は雌ハウジング71の後面から突出し、プリント配線基
板82に接続される接続部77となっている。雌ハウジ
ング71の外側には、扁平な筒形をなすシールドシェル
78が、雄ハウジング20の嵌合腕24も内側に嵌合可
能なように左右両側にはクリアランスを持って装着され
ている。このシールドシェル78の天井面の左右両端部
からは、一段低くなった取付板79が張り出して形成さ
れており、この取付板79がプリント配線基板82に固
定され、併せて基板82上のアース回路と接続されてお
り、また、各雌側端子金具75の接続部77が基板82
上の対応する導電路と接続されるようになっている。ま
た、図10の破線に示すように、シールドシェル78の
左右の内側面には、雄ハウジング20の嵌合腕24の進
入領域に臨んで弾性変形可能な接続片80が形成されて
いる。
【0028】続いて、本実施形態の作用を説明する。フ
ラットケーブル用コネクタ10側では、既述した要領に
より、図12に示すように、雄ハウジング20の各端子
収容溝30に雄側端子金具40が収容されるとともに、
下面側から側面にわたってアース部材60が装着され
る。この状態からフラットケーブル11の短絡体13
が、同図の矢線に示すように、雄ハウジング20の第1
収容凹部26内に押し込まれる。
【0029】短絡体13は一対の弾性係止片61を前後
に開きながら押し込まれ、底面に当たると、図13に示
すように、一対の弾性係止片61が復元変形することに
より、両鈎部62が短絡体13の前後の端縁に係止して
上方への抜け止め状態に収容される。ここで、一対の弾
性係止片61は短絡体13に対する接触片としても機能
するとともに、短絡体13の底面が第1収容凹部26の
底面に配された弾性接触片64に弾性的に押し付けら
れ、短絡体13とアース部材60との間が良好な接触状
態に保持される。また、フラットケーブル11の各シー
ルド電線12の芯線14は、対応する雄側端子金具40
の前後一対の弾性接続片43の上方を通り、整列シート
15は第2収容凹部27から嵌合部23にわたって載せ
られる。
【0030】次に、蓋板50が雄ハウジング20の上面
に被せられる。蓋板50は4本の第1係止片51を雄ハ
ウジング20の第1係止孔36に圧入しつつ押し込まれ
る。それに伴い、蓋板50の裏面に設けられた押圧部材
52が、図13の矢線に示すように、雄ハウジング20
の上面の挿入凹部28に押し込まれる。このとき、押圧
板55が雄側端子金具40の前後一対の弾性接続片43
の間に深く進入し、両弾性接続片43の上端の間には芯
線14がわたされているので、図14に示すように、芯
線14がチャンネル形に屈曲されつつ両弾性接続片43
の間に押し込まれる。弾性接続片43はそれぞれの鈎部
44で芯線14を押圧板55の端縁に弾性的に押し付
け、芯線14と対応する雄側端子金具40の間が良好な
接触状態に保持される。また、芯線14が、両弾性係止
片61の間でチャンネル形に屈曲されて押し込まれてい
ることで、後方への抜けが強固に阻止された状態にあ
る。
【0031】なお、フラットケーブル11の先端の整列
シート15は後方に引っ張られて第2収容凹部27内に
収められる。また、隣り合う芯線14の間には隔壁56
が進入するとともに、蓋板50の押圧片58が短絡体1
3を弾性接触片64に向けて押し付ける。さらに、アー
ス部材60と蓋板50とによって、雄ハウジング20の
回りがシールドされた状態となる。一方、基板用コネク
タ70は、図14に示すように、雌ハウジング71に対
して雌側端子金具75とシールドシェル78とが装着さ
れ、プリント配線基板82の所定位置に取り付けられ
る。そして、同図の矢線に示すように、フラットケーブ
ル用コネクタ10が基板用コネクタ70に対して嵌合さ
れる。フラットケーブル用コネクタ10は、両嵌合腕2
4をシールドシェル78の左右の側面と雌ハウジング7
1との間に進入させつつ嵌合され、図15に示すよう
に、互いの嵌合面同士が突き当たると、雄側端子金具4
0のタブ41が雌側端子金具75の二股部76を開きつ
つその間に嵌入され、対応する雄雌の端子金具40,7
5同士が接続される。
【0032】これにより、フラットケーブル11の各シ
ールド電線12の芯線14は、雄雌の端子金具40,7
5を介してプリント配線基板82の対応する導電路に接
続される。また、両コネクタ10,70の回りは、アー
ス部材60、蓋板50及びシールドシェル78により完
全にシールドされた状態となる。また、上記の両コネク
タ10,70の嵌合に伴い、雄ハウジング20の両嵌合
腕24に沿って配されたアース部材60の延出部60A
(図1参照)が、シールドシェル78の接続片80(図
10の破線参照)と弾性的に接触する。そのため、フラ
ットケーブル11の各シールド電線12は、共通の短絡
体13、アース部材60及びシールドシェル78を介し
てプリント配線基板82上のアース回路と接続され、ア
ースが取られた状態となる。
【0033】以上説明したように本実施形態によれば、
フラットケーブル11の端末から突設された芯線14を
雄ハウジング20に収容された対応する雄側端子金具4
0に接続する場合に、フラットケーブル11の端末を雄
ハウジング20の上面に載せ、続いて蓋板50を被せる
だけで良いから、作業が簡単となる。しかも各芯線14
は、押圧板55によって雄側端子金具40の前後一対の
弾性接続片43の間にチャンネル形に屈曲されつつ押し
込まれるようになっており、芯線14が両弾性接続片4
3と押圧板55の間で弾性的に挟持されることから、良
好な接触状態が取られるとともに、抜け方向の係止も強
固になされる。また、隣り合う芯線14の間には隔壁5
6が配されるから、芯線14間で短絡することが確実に
阻止される。
【0034】フラットケーブル11の各シールド電線1
2のアースを取る部分の構造において、各シールド電線
12にわたって固着した短絡体13を雄ハウジング20
の第1収容凹部26に入れると、短絡体13の底面がア
ース部材60から一体に設けられた弾性接触片64に押
し付けられることで、各シールド電線12が共通のアー
ス部材60に簡単に接続される。また、短絡体13が第
1収容凹部26に収容されると、アース部材60から一
体に設けられた一対の弾性係止片61により強固に抜け
止め状態に係止されるとともに、弾性係止片61が接触
片の機能を併せて果たすことで、短絡体13とアース部
材60の接触状態がより良好とされる。
【0035】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)図16に示すように、押圧板55の下面の形状
を、板厚方向の中央部を上方に凹ませた円弧面85とす
ると、押圧板55の下面が芯線14を押し下げた際に、
芯線14を中央に寄せて雄側端子金具40により正確に
対応させることができる。
【0036】(2)本発明はシールド電線の芯線を雌側
端子金具に接続する場合にも同様に適用できる。 (3)また本発明は、基板用コネクタに嵌合されるコネ
クタを備えることなく、プリント配線基板に固定された
コネクタに対して直接にフラットケーブルを接続する場
合にも適用可能である。 (4)さらに、シールド機能を有しない被覆電線を並べ
たタイプのフラットケーブルを接続することに用いるコ
ネクタにも、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る分解斜視図
【図2】雄ハウジングの一部切欠平面図
【図3】その正面図
【図4】その背面図
【図5】雄側端子金具の収容構造を示す縦断面図
【図6】アース部材の装着構造を示す縦断面図
【図7】蓋板を被せた状態の平面図
【図8】蓋板と押圧部材の斜視図
【図9】押圧部材の正面図
【図10】基板用コネクタの平面図
【図11】その正面図
【図12】フラットケーブルを雄ハウジングに載置する
動作を示す縦断面図
【図13】蓋板を被せる動作を示す縦断面図
【図14】両コネクタを嵌合する動作を示す縦断面図
【図15】嵌合完了時の縦断面図
【図16】他の実施形態に係る押圧部材の部分正面図
【図17】従来例の斜視図
【図18】その断面図
【符号の説明】
10…フラットケーブル用コネクタ 11…フラットケーブル 12…シールド電線(電線) 13…短絡体 14…芯線 20…雄ハウジング(コネクタハウジング) 26…第1収容凹部(収容凹部) 28…挿入凹部 30…端子収容溝(収容溝) 40…雄側端子金具(端子金具) 43…弾性接続片 50…蓋板(蓋) 52…押圧部材 55…押圧板(押圧部) 56…隔壁 60…アース部材 61…弾性係止片 64…弾性接触片 85…円弧面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 BB02 BB06 BB11 BB22 CC26 EE12 FF07 GG02 GG06 GG09 GG11 HH01 HH08 HH12 HH13 HH16 HH17 5E087 EE02 EE04 EE11 FF06 FF18 GG32 HH01 MM02 PP09 QQ06 RR03 RR18 RR25 RR36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末から複数本の電線の芯線を並列して
    突出させたフラットケーブルに接続して用いられるコネ
    クタであって、 コネクタハウジングには、前記各芯線と個別に接続可能
    な端子金具をそれぞれ収容した複数の収容溝が一面側に
    開口して並設されているとともに、前記収容溝の開口側
    を覆って被着される蓋が備えられ、この蓋の裏面には、
    前記各芯線を対応する端子金具に向けて押圧可能な押圧
    部が設けられていることを特徴とするフラットケーブル
    用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記端子金具には前記芯線の長さ方向に
    間隔を置いて対向する一対の弾性接続片が形成され、こ
    の両弾性接続片の間に前記押圧部が挿入可能となってお
    り、前記両弾性接続片と前記押圧部との間に前記芯線が
    挟み込まれる構造となっていることを特徴とする請求項
    1記載のフラットケーブル用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記各押圧部の間には、隣り合う前記芯
    線間に割って入る隔壁が形成されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のフラットケーブル用コ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】 前記押圧部の先端面が、前記芯線と交差
    する方向の中央部が凹んだ凹面状に形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかにフラ
    ットケーブル用コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記電線がシールド電線であって、各電
    線のシールド層にわたり短絡体が固定されている一方、
    前記コネクタハウジングの外面にはアース部材が装着さ
    れるとともに、開口側の面に前記短絡体を収容可能な収
    容凹部が形成されており、かつ前記アース部材から弾性
    接触片が突設されて前記収容凹部の底面に臨んで配され
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載のフラットケーブル用コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記アース部材には、前記収容凹部内に
    臨んで前記短絡体を抜け止め状態に係止可能な弾性係止
    片が一体的に形成されていることを特徴とする請求項5
    記載のフラットケーブル用コネクタ。
JP11200323A 1999-07-14 1999-07-14 フラットケーブル用コネクタ Pending JP2001028282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11200323A JP2001028282A (ja) 1999-07-14 1999-07-14 フラットケーブル用コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11200323A JP2001028282A (ja) 1999-07-14 1999-07-14 フラットケーブル用コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001028282A true JP2001028282A (ja) 2001-01-30

Family

ID=16422396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11200323A Pending JP2001028282A (ja) 1999-07-14 1999-07-14 フラットケーブル用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001028282A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005046006A1 (en) * 2003-11-04 2005-05-19 Molex Incorporated Reduced-size connector
US7021958B2 (en) 2003-10-23 2006-04-04 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Connector assuring more reliable connection of a cable
JP2008077952A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Japan Aviation Electronics Industry Ltd コネクタ
GB2449664A (en) * 2007-05-30 2008-12-03 Ion Science Ltd Disposable electrode contact pellet

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7021958B2 (en) 2003-10-23 2006-04-04 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Connector assuring more reliable connection of a cable
KR100604118B1 (ko) 2003-10-23 2006-07-24 니혼 고꾸 덴시 고교 가부시끼가이샤 케이블을 더욱 신뢰성 있게 연결할 수 있는 커넥터
WO2005046006A1 (en) * 2003-11-04 2005-05-19 Molex Incorporated Reduced-size connector
JP2008077952A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Japan Aviation Electronics Industry Ltd コネクタ
GB2449664A (en) * 2007-05-30 2008-12-03 Ion Science Ltd Disposable electrode contact pellet
US7821270B2 (en) 2007-05-30 2010-10-26 Ion Science Limited Electrode contact pellet and associated photoionisation detector assembly
EP1998171A3 (en) * 2007-05-30 2011-06-01 Ion Science Limited Electrode contact pellet and associated photoionisation detector assembly
GB2449664B (en) * 2007-05-30 2011-12-14 Ion Science Ltd Electrode contact pellet and associated photoionisation detector assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7458863B2 (en) Terminal fitting and a connector
JP3311997B2 (ja) コネクタ
JP3365550B2 (ja) シールド端子
US7883362B2 (en) Joint connector, joint terminal and a wiring harness with a joint connector
EP1320149B1 (en) A connector for a flat cable and method of assembling it
JP3775557B2 (ja) コネクタ
US7338310B2 (en) Piercing terminal and connector using same
US20070010124A1 (en) Cable assembly with flat flexible cable
JPH06176832A (ja) ジョイントコネクタおよび該ジョイントコネクタの組付方法
JPH02165580A (ja) 電気コネクタ
JP3361645B2 (ja) ジャックコネクタ及びジャックコネクタを含むコネクタ
US6129565A (en) Cable connector having a grounding device
JPH1092506A (ja) 多導体ケーブル用コネクタ
KR100403531B1 (ko) 편평한 가요성 회로용 전기 커넥터 조립체
JPH10241791A (ja) コネクタ及びその取付構造
JPH1069932A (ja) 接点ばね
JP3417663B2 (ja) フラットケーブルの端末防水構造
JP3282717B2 (ja) 圧接コネクタ
JP2001028282A (ja) フラットケーブル用コネクタ
JP2822305B2 (ja) コネクタ構造
JP3273024B2 (ja) 圧接形電気コネクタ及びその組立体
JP2002100444A (ja) フラットケーブル用コネクタ
JP3085691B2 (ja) ジョイントコネクタ
JPH1154217A (ja) 回路基板用電気コネクタ
JP2001060471A (ja) フラットケーブル用コネクタ