JP2001060471A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

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JP2001060471A
JP2001060471A JP11234353A JP23435399A JP2001060471A JP 2001060471 A JP2001060471 A JP 2001060471A JP 11234353 A JP11234353 A JP 11234353A JP 23435399 A JP23435399 A JP 23435399A JP 2001060471 A JP2001060471 A JP 2001060471A
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elastic connection
core wire
pressing
terminal
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JP11234353A
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Yutaka Noro
豊 野呂
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルのコネクタハウジングへの
装着作業を簡単に行い、かつ芯線の切断等を防止する。 【解決手段】 蓋板50の下面には両弾性接続片43の
間に進入する押圧板55が形成され、後端面55Bが鉛
直面であるのに対して、前端面55Aの下端側は後方に
後退したテーパ面となっている。蓋板50を被せると、
押圧板55が前後の弾性接続片43の間に芯線14を押
し込むが、初めは後端面55Bのみが弾性接続片43と
の間に芯線14を挟み、テーパ状の前端面55Aと弾性
接続片43との間には隙間がある。引き続き押圧板55
が押し込まれると、芯線14の基端側は拘束されている
ので、自由端側が前端面55Aと前側の弾性接続片43
の間を通って引き戻されるようにして押し込まれ、最後
は、両弾性接続片43の鈎部44と押圧部55の前後両
端面55A,55Bとの間で弾性的に挟持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の電線を並
列して帯状に形成したタイプのフラットケーブルを接続
することに用いるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】フラットケーブルの一例として、複数の
電線を並列してフィルムで覆うことにより帯状に形成し
たタイプのものがあり、その端末は、各電線からそれぞ
れ芯線が露出して突出され、先端側がラミネートで連結
されて列状に保持された構造となっている。ところで、
この種のフラットケーブルの端末をコネクタハウジング
に挿入して、各芯線を対応する端子金具に接続しようと
した場合、そのままでは端末の腰が弱すぎて差し込めな
い。そのため従来は、特開平10−255921号公報
に記載されているように、フラットケーブルの端末を、
別途用意した比較的剛性の高いホルダに対して折り返す
ように装着し、ホルダごとハウジングに差し込むこと
で、各芯線を端子金具に接続するようにしていた。しか
しながらこの方法では、端末の芯線をホルダ上で整列し
て折り返す作業が余分に必要であり、作業が面倒である
ことは否めない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願出願人は、
先に提出した特願平11−200323号において、上
記のようなフラットケーブルの端末をハウジング内の端
子金具に簡単に接続できるものを提案した。このもの
は、図22に示すように、ハウジング1内に複数の端子
収容溝2が上面に開口して並設され、各端子収容溝2内
に、前後一対の弾性接続片4を間隔を開けて形成した端
子金具3がそれぞれ収容されているとともに、全端子収
容溝2の開口側を覆って被着される蓋5が備えられ、こ
の蓋5の裏面に両弾性接続片4の間に挿入可能な押圧部
6が設けられた構造である。そして、芯線7が端子収容
溝2に入れられて端子金具3の上に載せられ、続いて蓋
5が被せられると、押圧部6が芯線7を屈曲させつつ両
弾性接続片4内に押し込み、同図(B)のように芯線7
が両弾性接続片4と押圧部6の間で弾性的に挟持された
状態で接続されるようになっている。
【0004】しかしながら先に提案されたものでは、押
圧部6が両弾性接続片4の間に差し込まれて直ぐに、芯
線7が両弾性接触片4と押圧部6との間で挟み込まれる
構造であり、バネ力の大きさ等によっては、挟まれた部
分で芯線7が摺動不能に固定されることもあり得る。こ
の状態でさらに押圧部6が挿入されると、芯線7が挟み
込まれた2箇所で固定されたまま、その間の部分がさら
に押し下げられることとなって、芯線7が弾性接触片4
により挟み込まれた部分等で切断することも懸念され、
さらなる改良が切望されていた。本発明は上記のような
事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、
フラットケーブルをコネクタハウジングへ装着する作業
を簡単に行え、なおかつ芯線の切断等を防止するところ
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端末から複数本の
電線の芯線を並列して突出させたフラットケーブルに接
続して用いられるコネクタであって、コネクタハウジン
グには複数の端子収容溝が一面に開口して並設され、各
端子収容溝内には前記各芯線を個別に接続すべく端子金
具が収容されて、各端子金具には芯線の長さ方向に間隔
を置いて対向する一対の弾性接続片が形成されていると
ともに、前記端子収容溝の開口側を覆って被着される蓋
が備えられ、この蓋の裏面には、前記両弾性接続片の間
に弾性的に挟持可能に挿入される押圧部が設けられてお
り、かつ、前記押圧部の両挟持面のうち、前記芯線の自
由端側に位置する弾性接続片と対向する挟持面が、この
押圧部が正規位置まで押し込まれて初めて前記芯線を弾
性接続片との間で挟持可能な形状に形成されている構成
としたところに特徴を有する。請求項2の発明は、請求
項1に記載のものにおいて、前記各押圧部の間には、隣
り合う前記芯線間に割って入る隔壁が形成されていると
ころを特徴としている。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>フラットケ
ーブルの端末から突設された芯線がコネクタハウジング
の対応する端子収容溝に開口側から入れられ、続いて蓋
が被せられると、押圧部が芯線を屈曲させつつ両弾性接
続片内に押し込む。このとき少なくとも、芯線の自由端
側に位置する弾性接続片と、これと対向した押圧部の挟
持面との間には隙間があるから、芯線は自由端側が両弾
性接続片内に次第に引きずり込まれるようにして屈曲さ
れる。蓋が正規に閉じられ、すなわち押圧部が正規位置
まで挿入されると、芯線は両弾性接続片と押圧部の間で
弾性的に挟持される。すなわち、芯線は途中で過負荷を
受けることなくスムーズに両弾性接続片内に押し込ま
れ、正規に押し込まれたのちは、芯線と端子金具との間
で良好な接触状態が取られるとともに、抜け方向の係止
も強固になされる。 <請求項2の発明>隔壁により隣り合う芯線同士の短絡
が確実に阻止される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
17によって説明する。この実施形態のフラットケーブ
ル用コネクタ10は、大まかには、図1に示すように、
雄側のコネクタハウジング20(以下、雄ハウジングと
いう)にフラットケーブル11の端末が装着され、シー
ルド板を兼ねた蓋板50が被着された構造であって、プ
リント配線基板82に固定された基板用コネクタ70と
嵌合されるようになっている。
【0008】この実施形態のフラットケーブル11は、
図示6本のシールド電線12が所定間隔を開けて並列状
に配され、図示しないフィルムで覆われて帯状に形成さ
れており、各シールド電線12のシールド層(図示せ
ず)にわたって短絡体13が固定されている。また各シ
ールド電線12の端末からは芯線14が露出して突出さ
れ、それぞれの先端同士が整列シート15で連結される
ことによって、芯線14同士も所定間隔を開けた並列状
態に保持されている。
【0009】雄ハウジング20は、図2ないし図4にも
示すように、合成樹脂材によって平面方形状をなす扁平
なブロック状に形成されている。雄ハウジング20の上
面は、前半部分(図2の下側)が後半部分と比べて一段
低くなった段付き状に形成されている。また、前半の低
位部分21のうちの前端側では、底面が削成されて薄肉
の嵌合部23とされているとともに、雄ハウジング20
の正面の左右両端部からは、ほぼチャンネル形をなす一
対の嵌合腕24が、向かい合わせの姿勢において、嵌合
部23よりもさらに手前に所定寸法突出して形成されて
いる。
【0010】雄ハウジング20の上面には、高位部分2
2における後端寄りの位置に、フラットケーブル11の
短絡体13を収容可能な第1収容凹部26がほぼ全幅に
わたって形成されているとともに、低位部分21におけ
る高位部分22との隣接位置には、同フラットケーブル
11の整列シート15を収容可能な第2収容凹部27が
同じくほぼ全幅にわたって形成されている。また、高位
部分22における低位部分21との境よりも少し後方位
置には、蓋板50に設けられた詳しくは後記する押圧部
材52が挿入可能な挿入凹部28が形成されている。こ
の挿入凹部28は、後端側が左右両側に張り出してい
る。
【0011】雄ハウジング20の上面における低位部分
21から挿入凹部28にわたる領域には、雄側端子金具
40を収容する上面開放の6本の端子収容溝30が、フ
ラットケーブル11における各シールド電線12と同じ
間隔で形成されている。なお、嵌合部23では上下両面
に開放している。また、高位部分22における第1収容
凹部26の前壁32と後壁33とには、各端子収容溝3
0から続いて電線収容溝35が形成されている。前壁3
2の電線収容溝35にはシールド電線12の絶縁層16
が挿入可能とされ、後壁33の電線収容溝35にはシー
ルド電線12の外皮17が挿入可能にさらに幅広とされ
ている。
【0012】雄側端子金具40は、図5に示すように、
全体として前後方向に細長い形状に形成され、前端にタ
ブ41が形成されているとともに、後端に係止鈎42が
水平に突設されている。また、上面の後端寄りの位置に
は、前後一対の弾性接続片43が所定間隔を開けて立て
られている。両弾性接続片43の上端には、鈎部44が
互いに向き合って形成されている。また、タブ41と弾
性接続片43の間の位置の下縁には、図3に示すよう
に、一側に直角曲げされたスタビライザ45が形成され
ている。これと対応して、端子収容溝30の下縁には、
直角曲げされたガイド溝30Aが行き止まり状に形成さ
れている。
【0013】したがって雄側端子金具40は、対応する
端子収容溝30内に前方から挿入されて、スタビライザ
45がガイド溝30Aの奥面に突き当たるまで押し込ま
れ、図5に示すように、係止鈎42が端子収容溝30の
奥方の係止溝30B内に圧入されて上面に食い込むこと
により、抜け止め状態で収容される。このとき、雄側端
子金具40のタブ41は嵌合部23内に位置するととも
に、一対の弾性接続片43は、挿入凹部28内に位置す
る設定となっている。
【0014】雄ハウジング20の上面には、蓋板50が
被着されるようになっている。この蓋板50は、上記の
ように、雄ハウジング20における上面側のシールド板
を兼ねるものであって、導電性の金属板を素材としてお
り、図7に示すように、嵌合部23よりも後方で、かつ
左右両側縁を少し残した領域を覆うことのできる方形状
に形成されている。蓋板50の左右の側縁からは、図1
に示すように、前後一対ずつの第1係止爪51が下向き
に形成されているとともに、雄ハウジング20の上面の
左右の側縁には、上記の第1係止爪51が圧入されて係
止される第1係止孔36が開口されている。
【0015】蓋板50の裏面には、中央部よりも少し前
方に寄った位置に押圧部材52が装着されている。この
押圧部材52は、蓋板50とは別体として合成樹脂材に
より形成されており、図8に示すように、全体としては
上記した雄ハウジング20の挿入凹部28にほぼ緊密に
嵌合可能な形状に形成されている。蓋板50における押
圧部材52の取付位置には、左右一対の第2係止爪53
が下向きに切り起こして形成されているとともに、押圧
部材52の上面の左右両端部には、第2係止爪53が圧
入可能な第2係止孔54が開口されている。なお、図8
の手前側には、折り曲げ前の第2係止爪53が鎖線によ
り図示されている。したがって、第2係止爪53を対応
する第2係止孔54に圧入することで、蓋板50の裏面
の所定位置に押圧部材52が固定されるようになってい
る。
【0016】押圧部材52の下面には、上記した雄側端
子金具40の収容位置と対応する位置ごとに、6枚の押
圧板55が下向きに突設されている。この押圧板55
は、図9にも示すように、雄側端子金具40よりも少し
大きい板厚を有している。また、押圧板55の側面から
見た断面形状は、図10及び図14に示すように、基端
(上端)側の所定範囲で前後の端面55A,55Bが互
いに平行であり、すなわち一定幅となっている。この幅
寸法は、押圧板55の前後両端面55A,55Bと、前
後の弾性接続片43の鈎部44との間で芯線14を弾性
的に挟持し得る寸法である。この一定幅部分から下端に
向けては、後端面55B(図10の右側)が鉛直に形成
されているのに対して、前端面55Aは、後方に向けて
次第に後退したテーパ状に形成されている。また、押圧
部材52の下面における各押圧板55の間並びに両端の
押圧板55の外側の位置には、隔壁56が形成されてい
る。隔壁56は、蓋板50が正規に被着された場合に、
挿入凹部28の底面にほぼ到達する程度に、垂下長さが
押圧板55よりも大きく取られている。
【0017】雄ハウジング20には、アース部材60が
装着されている。このアース部材60は、雄ハウジング
20における下面側のシールド板も兼ねており、導電性
の金属板を素材として形成されている。詳細には、この
アース部材60は、嵌合部23よりも後方において、雄
ハウジング20の底面から左右の側面、さらには上面に
おける左右の側縁を覆い、また嵌合腕24の左右の側面
に沿うように延出部60Aが形成された形状となってい
る。
【0018】アース部材60の後端側における左右両端
部には、図6に示すように、フラットケーブル11の短
絡体13に係止する前後一対の弾性係止片61が所定間
隔を開けて立てられており、両弾性係止片61の上端に
は鈎部62が互いに向き合って形成されている。また、
前側の弾性係止片61の前面の付け根部分からは、係止
鈎63が水平に突設されている。一方、雄ハウジング2
0の後端側の左右両端部には、図2にも示すように、上
記した弾性係止片61が後方から挿入されることを許容
する第1挿入溝37が、前壁32の途中位置まで形成さ
れ、また係止鈎63が圧入可能な係止溝38が形成され
ている。
【0019】また、アース部材60の後端部における上
記の弾性係止片61よりも幅方向の中央部に寄った位置
には、左右一対の弾性接触片64が形成されている。こ
の弾性接触片64は、図5に示すように、アース部材6
0の後縁から前方の斜め上方を向いて折り返されてい
る。一方、雄ハウジング20の後端には、この弾性接触
片64が後方から挿入されることを許容する第2挿入溝
39が形成されている。この第2挿入溝39は、図1に
示すように、左右の外側から2つ目の電線収容溝35か
ら第1収容凹部26の底面にわたって切られている。
【0020】さらに、アース部材60の左右の側面に
は、一対の係止片66が内方に切り起こし形成されてい
るとともに、雄ハウジング20の左右の側面には、図2
に示すように、傾斜したガイド面67に続いて、係止孔
68が形成されている。したがってアース部材60は、
雄ハウジング20に対して後面側から嵌合されて、係止
片66をガイド面67に沿わせて撓み変形させつつ押し
込まれ、所定位置まで押し込まれると、図2に示すよう
に、係止片66が復元変形しつつ係止孔68に係止さ
れ、また、図6に示すように、係止鈎63が係止溝38
に圧入されて食い込むことによって、抜け止め状態に装
着される。
【0021】このとき、弾性係止片61は第1挿入溝3
7を通り、鈎部62が上方に突出した状態で第1収容凹
部26内に収められ、一方、弾性接触片64は第2挿入
溝39により第1収容凹部26内に通され、先端が第1
収容凹部26の底面から少し突出するようになってい
る。なお、上記した蓋板50の後端側には、弾性係止片
61の鈎部62を嵌めて逃がす逃がし溝57が形成され
ているとともに、短絡体13を弾性接触片64に向けて
押圧する押圧片58が下方に向けて切り起こし形成され
ている。
【0022】最後に、基板用コネクタ70について説明
する。この基板用コネクタ70は、図11及び図12に
も示すように、合成樹脂製の雌側のコネクタハウジング
71(以下、雌ハウジングという)を有しており、この
雌ハウジング71は、図12に示すように、上記した雄
ハウジング20の嵌合腕24の内側に嵌合可能な扁平な
形状に形成され、その正面には、雄ハウジング20の嵌
合部23が嵌合可能な嵌合凹部72が形成されている。
雌ハウジング71内には、嵌合凹部72と交差するよう
にして端子収容溝73が形成されており、各端子収容溝
73は、上記した雄ハウジング20の端子収容溝30と
同じピッチで対応して形成され、それぞれ雌側端子金具
75が圧入により収容されている。各雌側端子金具75
の前端側には、図16に示すように、上下一対のアーム
からなる二股部76が撓み変形可能に形成され、この二
股部76内に、上記した雄側端子金具40のタブ41が
割って入ることができるようになっている。一方、雌側
端子金具75の後端部は雌ハウジング71の後面から突
出し、プリント配線基板82に接続される接続部77と
なっている。
【0023】雌ハウジング71の外側には、扁平な筒形
をなすシールドシェル78が、雄ハウジング20の嵌合
腕24も内側に嵌合可能なように左右両側にはクリアラ
ンスを持って装着されている。このシールドシェル78
の天井面の左右両端部からは、一段低くなった取付板7
9が張り出して形成されており、この取付板79がプリ
ント配線基板82に固定され、併せて基板82上のアー
ス回路と接続されており、また、各雌側端子金具75の
接続部77が基板82上の対応する導電路と接続される
ようになっている。また、図11の破線に示すように、
シールドシェル78の左右の内側面には、雄ハウジング
20の嵌合腕24の進入領域に臨んで弾性変形可能な接
続片80が形成されている。
【0024】続いて、本実施形態の作用を説明する。フ
ラットケーブル用コネクタ10側では、既述した要領に
より、図13に示すように、雄ハウジング20の各端子
収容溝30に雄側端子金具40が収容されるとともに、
下面側から側面にわたってアース部材60が装着され
る。この状態からフラットケーブル11の短絡体13
が、同図の矢線に示すように、雄ハウジング20の第1
収容凹部26内に押し込まれる。
【0025】短絡体13は一対の弾性係止片61を前後
に開きながら押し込まれ、底面に当たると、図14に示
すように、一対の弾性係止片61が復元変形することに
より、両鈎部62が短絡体13の前後の端縁に係止して
上方への抜け止め状態に収容される。ここで、一対の弾
性係止片61は短絡体13に対する接触片としても機能
するとともに、短絡体13の底面が第1収容凹部26の
底面に配された弾性接触片64に弾性的に押し付けら
れ、短絡体13とアース部材60との間が良好な接触状
態に保持される。また、フラットケーブル11の各シー
ルド電線12の芯線14は、対応する雄側端子金具40
の前後一対の弾性接続片43の上方を通り、整列シート
15は第2収容凹部27から嵌合部23にわたって載せ
られる。
【0026】次に、蓋板50が雄ハウジング20の上面
に被せられる。蓋板50は4本の第1係止片51を雄ハ
ウジング20の第1係止孔36に圧入しつつ押し込まれ
る。それに伴い、蓋板50の裏面に設けられた押圧部材
52が、図14の矢線に示すように、雄ハウジング20
の上面の挿入凹部28に押し込まれる。そうすると、押
圧板55が前後の弾性接続片43にわたって載せられた
芯線14をその間に押し込むことになるが、押し込みの
初めでは、図15に示すように、押圧板55の前後の端
面55A,55Bのうち、後端面55Bのみが後側の弾
性接続片43の鈎部44との間に芯線14を挟み、一
方、テーパ状の前端面55Aは、前側の弾性接続片43
の鈎部44との間で芯線14を挟むには余裕を持った状
態となる。
【0027】したがって、引き続いて押圧板55が押し
込まれると、芯線14における基端側では、押圧板55
の後端面55Bと後側の弾性接続片43の鈎部44とで
挟まれて固定された状態とはなるが、自由端側が押圧板
55の前端面55Aと前側の弾性接続片43の鈎部44
との間を通って引き戻されるようにして、両弾性接続片
43の間に押し込まれる。そして、蓋板50が正規位置
に被せられ、すなわち押圧板55が正規位置まで挿入さ
れると、図16に示すように、芯線14は両弾性接続片
43の鈎部44と押圧部55の前後両端面55A,55
Bとの間で弾性的に挟持される。これにより、芯線14
と対応する雄側端子金具40の間が良好な接触状態に保
持され、また、芯線14が両弾性接続片43の間で屈曲
されて押し込まれていることで、後方への抜けが強固に
阻止された状態となる。
【0028】なお、フラットケーブル11の先端の整列
シート15は後方に引っ張られて第2収容凹部27内に
収められる。また、隣り合う芯線14の間には隔壁56
が進入するとともに、蓋板50の押圧片58が短絡体1
3を弾性接触片64に向けて押し付ける。さらに、アー
ス部材60と蓋板50とによって、雄ハウジング20の
回りがシールドされた状態となる。一方、基板用コネク
タ70は、図16に示すように、雌ハウジング71に対
して雌側端子金具75とシールドシェル78とが装着さ
れ、プリント配線基板82の所定位置に取り付けられ
る。そして、同図の矢線に示すように、フラットケーブ
ル用コネクタ10が基板用コネクタ70に対して嵌合さ
れる。フラットケーブル用コネクタ10は、両嵌合腕2
4をシールドシェル78の左右の側面と雌ハウジング7
1との間に進入させつつ嵌合され、図17に示すよう
に、互いの嵌合面同士が突き当たると、雄側端子金具4
0のタブ41が雌側端子金具75の二股部76を開きつ
つその間に嵌入され、対応する雄雌の端子金具40,7
5同士が接続される。
【0029】これにより、フラットケーブル11の各シ
ールド電線12の芯線14は、雄雌の端子金具40,7
5を介してプリント配線基板82の対応する導電路に接
続される。また、両コネクタ10,70の回りは、アー
ス部材60、蓋板50及びシールドシェル78により完
全にシールドされた状態となる。また、上記の両コネク
タ10,70の嵌合に伴い、雄ハウジング20の両嵌合
腕24に沿って配されたアース部材60の延出部60A
(図1参照)が、シールドシェル78の接続片80(図
11の破線参照)と弾性的に接触する。そのため、フラ
ットケーブル11の各シールド電線12は、共通の短絡
体13、アース部材60及びシールドシェル78を介し
てプリント配線基板82上のアース回路と接続され、ア
ースが取られた状態となる。
【0030】以上説明したように本実施形態によれば、
押圧板55が芯線14を両弾性接続片43内に押し込む
際、芯線14の自由端側に位置する前側の弾性接続片4
3の鈎部44と、これと対向した押圧板55の前端面5
5Aとの間は隙間ができる設定としたから、芯線14は
基端側で拘束されてはいるものの、自由端側が両弾性接
続片43内に次第に引きずり込まれるようにして屈曲さ
れ、押圧板55が正規位置まで挿入されて初めて、芯線
14は両弾性接続片43と押圧板55の間で弾性的に挟
持される。
【0031】すなわち、芯線14は途中で過負荷を受け
ることなくスムーズに両弾性接続片43内に押し込ま
れ、正規に押し込まれたのちは、芯線14と雄側端子金
具40との間で良好な接触状態が取られるとともに、抜
け方向の係止も強固になされる。また、隣り合う芯線1
4の間には隔壁56が配されるから、芯線14間で短絡
することが確実に阻止される。
【0032】<第2実施形態>図18ないし図20は本
発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、押
圧部材52に設けられた押圧板85の側面からの断面形
状に変更が加えられている。すなわち、第2実施形態の
押圧板85は、図18に示すように、基端側の所定範囲
で前後の両端面85A,85Bの間が一定幅に形成さ
れ、下端に向けて尖るように両端面85A,85Bがテ
ーパ状に形成されている。その他の形状については、前
記第1実施形態と同様であって、同一機能を有する部位
については同一符号を付すことで、重複した説明は省略
する。
【0033】この第2実施形態では、蓋板50が被せら
れて押圧板80が前後の弾性接続片43の間に挿入され
ると、押圧板85の尖った下端が芯線14を押し込む。
この際、図19に示すように、押圧板85の前後の端面
85A,85Bはテーパ状であるから、前後の弾性接続
片43の鈎部44との間で芯線14を挟むには余裕を持
った状態となる。そして既述したように、フラットケー
ブル11が雄ハウジング20に装着される際、短絡体1
3が第1収容凹部26内に固定され、芯線14の基端側
が拘束された状態にあるから、押圧板85が挿入される
と、芯線14の自由端側が押圧板85の前端面85Aと
前側の弾性接続片43の鈎部44との間を通って引き戻
されるようにして、両弾性接続片43の間に押し込まれ
る。そして、押圧板85が正規位置まで挿入されると、
図20に示すように、芯線14は両弾性接続片43の鈎
部44と押圧板85の前後両端面85A,85Bとの間
で弾性的に挟持される。
【0034】<第3実施形態>図21は第3実施形態を
示す。この第3実施形態は、前記第1実施形態に例示し
た押圧板55の変形例ともいうべきものであって、押圧
板55の後端面55Bの下端に短寸のテーパ面55Cが
形成されている。テーパ面55Cを形成したことによ
り、第1実施形態のものと比べて、押圧板55の初めの
挿入動作がよりスムーズに行え、また芯線14を傷付け
る可能性も少なくなる。
【0035】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明はシールド電線の芯線を雌側端子金具に接
続する場合にも同様に適用できる。 (2)また本発明は、基板用コネクタに嵌合されるコネ
クタを備えることなく、プリント配線基板に固定された
コネクタに対して直接にフラットケーブルを接続する場
合にも適用可能である。 (3)さらに、シールド機能を有しない被覆電線を並べ
たタイプのフラットケーブルを接続することに用いるコ
ネクタにも、同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る分解斜視図
【図2】雄ハウジングの一部切欠平面図
【図3】その正面図
【図4】その背面図
【図5】雄側端子金具の収容構造を示す縦断面図
【図6】アース部材の装着構造を示す縦断面図
【図7】蓋板を被せた状態の平面図
【図8】蓋板と押圧部材の斜視図
【図9】押圧部材の正面図
【図10】押圧板の形状を示す拡大断面図
【図11】基板用コネクタの平面図
【図12】その正面図
【図13】フラットケーブルを雄ハウジングに載置する
動作を示す縦断面図
【図14】蓋板を被せる動作を示す縦断面図
【図15】押圧板の挿入のし初めの状態の部分拡大縦断
面図
【図16】両コネクタを嵌合する動作を示す縦断面図
【図17】嵌合完了時の縦断面図
【図18】本発明の第2実施形態に係る押圧板の形状を
示す断面図
【図19】第2実施形態における押圧板の挿入のし初め
の状態の部分拡大縦断面図
【図20】挿入完了時の縦断面図
【図21】本発明の第3実施形態に係る押圧板の形状を
示す断面図
【図22】従来例の縦断面図
【符号の説明】
10…フラットケーブル用コネクタ 11…フラットケーブル 12…シールド電線(電線) 14…芯線 20…雄ハウジング(コネクタハウジング) 28…挿入凹部 30…端子収容溝 40…雄側端子金具(端子金具) 43…弾性接続片 44…鈎部 50…蓋板(蓋) 52…押圧部材 55…押圧板(押圧部) 55A…(押圧板55の)前端面(自由端側の挟持面) 55B…(押圧板55の)後端面(基端側の挟持面) 56…隔壁 85…押圧板(押圧部) 85A…(押圧板85の)前端面(自由端側の挟持面) 85B…(押圧板85の)後端面(基端側の挟持面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 AA18 BB02 BB06 BB12 BB22 CC23 CC26 EE10 EE12 EE19 FF07 GG02 GG08 GG09 GG11 HH01 HH12 HH13 HH16 HH17 HH28 5E077 BB05 BB11 BB23 BB26 BB31 CC02 CC06 CC23 CC26 DD01 DD14 DD19 FF24 FF26 FF28 GG22 GG23 HH10 JJ17 JJ18 5E087 EE02 EE03 EE11 FF12 FF17 FF18 MM02 PP09 QQ06 RR02 RR25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末から複数本の電線の芯線を並列して
    突出させたフラットケーブルに接続して用いられるコネ
    クタであって、 コネクタハウジングには複数の端子収容溝が一面に開口
    して並設され、各端子収容溝内には前記各芯線を個別に
    接続すべく端子金具が収容されて、各端子金具には芯線
    の長さ方向に間隔を置いて対向する一対の弾性接続片が
    形成されているとともに、前記端子収容溝の開口側を覆
    って被着される蓋が備えられ、この蓋の裏面には、前記
    両弾性接続片の間に弾性的に挟持可能に挿入される押圧
    部が設けられており、 かつ、前記押圧部の両挟持面のうち、前記芯線の自由端
    側に位置する弾性接続片と対向する挟持面が、この押圧
    部が正規位置まで押し込まれて初めて前記芯線を弾性接
    続片との間で挟持可能な形状に形成されていることを特
    徴とするフラットケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記各押圧部の間には、隣り合う前記芯
    線間に割って入る隔壁が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のフラットケーブル用コネクタ。
JP11234353A 1999-08-20 1999-08-20 フラットケーブル用コネクタ Pending JP2001060471A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6811443B2 (en) 2002-04-18 2004-11-02 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Electronic component having high mechanical strength and method of manufacturing a metal cover included in the electronic component

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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