JPH10302108A - 釣り銭自動払出装置 - Google Patents

釣り銭自動払出装置

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JPH10302108A
JPH10302108A JP10897197A JP10897197A JPH10302108A JP H10302108 A JPH10302108 A JP H10302108A JP 10897197 A JP10897197 A JP 10897197A JP 10897197 A JP10897197 A JP 10897197A JP H10302108 A JPH10302108 A JP H10302108A
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JP
Japan
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coin
payout
coins
belt
material sensor
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JP10897197A
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English (en)
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Toshihiro Kaneko
俊弘 兼子
Hideki Endo
秀樹 遠藤
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材質センサのゼロ点補正を実行する条件を満
足し、かつ払出ベルトの短縮を図る。 【解決手段】 硬貨Cを払い出す払出ベルト17の先端
付近に、硬貨払出命令に従って駆動されたときに硬貨C
の払出方向への通過を許容する硬貨シャッタ23を配設
し、硬貨シャッタ23の端部23aよりも上流側に配置
し材質センサ27からの出力を基に硬貨Cの正当性を判
断する。また、所定のタイミングで払出ベルト17上の
先頭の硬貨Cが材質センサ27よりも硬貨収納部側16
に戻るように払出ベルト17を逆転させ、硬貨Cと対向
しない状態での材質センサ27の出力をゼロ点補正値と
して更新して記憶するようにした。従って、ゼロ点補正
のために材質センサ27を硬貨シャッタ23の払い出し
側の端部23aよりも下流側の位置ではなく上流側に配
置することができ、これにより、払出ベルト17の全長
を短縮し、装置全体の小型化に寄与することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り銭自動払出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金種毎に分けられた複数の硬貨収
納部を平行に配列し、これらの硬貨収納部に1円・5円
・10円・50円・100円・500円等の硬貨を収納
し、POS端末(Point Of Sales)やECR(Electronic
Cash Register)からの指令により釣り銭がある場合に
は、硬貨収納部内の硬貨を払出ベルトにより硬貨払出口
に払い出すようにした釣り銭自動払出装置がある。
【0003】このような釣り銭自動払出装置において、
払出ベルトの先端付近に、硬貨払出命令に従って駆動さ
れたときに硬貨の払出方向への通過を許容する硬貨シャ
ッタと、払い出される硬貨の正当性を検出する材質セン
サとを設け、通常は払出ベルト上の先頭の硬貨の通過を
硬貨シャッタにより阻止し、硬貨払出命令が出力された
ときに硬貨シャッタを開放方向に変位させて硬貨の通過
を許容し、この払出処理の最終の過程で硬貨の正当性を
材質センサによりチェックするようにしたものがある。
【0004】その一例を図10に示す。この例では、金
種別に硬貨Cを収納する硬貨収納部16内の硬貨Cを硬
貨払出口(図示せず)に払い出すために、硬貨収納部1
6の底面から硬貨払出口まで延出する払出ベルト17が
設けられている。この払出ベルト17は駆動ローラ18
と従動ローラ19とに懸け渡されている。硬貨収納部1
6の出口部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ
20が配設され、この分離ローラ20の下流側にはそれ
ぞれ金種別に硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要
枚数の硬貨Cを送り出すように動作制御がなされる硬貨
シャッタ23が支軸24を中心に回動自在に支持されて
いる。これらの硬貨シャッタ23は、一端23aで払出
ベルト17上の先頭の硬貨Cを押えているが他端に連結
されたシャッタソレノイド25が駆動されたときに支軸
24を中心に回動して指定された枚数だけ硬貨Cを払い
出すように構成されている。さらに、各硬貨シャッタ2
3の直後には、金種毎に払い出された硬貨Cの枚数を計
数する払出センサ26と、払い出される硬貨Cの例えば
材質をチェックすることによって硬貨Cの正当性を検出
する材質センサである払出チェックセンサ27とが配設
されている。
【0005】従って、硬貨収納部16内の硬貨Cは、払
出ベルト17を回転させることにより硬貨シャッタ23
の一端23aに当接するまで搬送されて払い出しのため
に待機し、シャッタソレノイド25を駆動して硬貨シャ
ッタ23を開放したときに払い出される。このときに払
い出された硬貨Cは払出センサ26により検出され、そ
の選出信号が出力される度にカウンタをインクリメント
することで払い出された硬貨Cの枚数が計数される。さ
らに、払い出される硬貨Cの正当性のチェックは払出チ
ェックセンサ27の出力を基準値と比較することにより
行っている。この場合、硬貨Cの正当性のチェックと
は、正貨であるか否か、或いは異種の硬貨Cであるか否
かをチェックすることである。
【0006】この払出チェックセンサ27は、この例で
はコイル(図示せず)を内蔵し、硬貨Cに対向すると電
磁誘導作用により出力L’が変化する原理を利用した材
質センサの一種である。硬貨Cを対向させた状態での払
出チェックセンサ27の出力L’は、硬貨Cを対向させ
ない状態での払出チェックセンサ27の出力ΔLが上乗
せされた値であるので、L’−ΔLを演算し、その演算
結果が基準値Lの許容範囲内であれば正当であると判断
している。この場合、L’の値の起算点となる出力ΔL
は、払出チェックセンサ27毎にバラツキがあり、しか
も温度により変化するので、基準値Lと比較する出力が
変化してしまい、硬貨Cの正当性を判断する精度が悪く
なる。
【0007】そこで、その時々によって変化する可能性
のあるΔLの値をゼロ点補正値として更新する必要があ
る。ΔLの値は、払出チェックセンサ27の対向面に硬
貨Cが存在しない状態で求めるので、払出チェックセン
サ27は、通常は硬貨Cと対向しない硬貨シャッタ23
の下流側に配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、払出チ
ェックセンサ27のゼロ点補正値の更新のためにこの払
出チェックセンサ27を硬貨シャッタ23の下流側に配
置すると、払出チェックセンサ27の配置スペースだけ
払出ベルト17が長くなり、装置が大型化する問題があ
る。
【0009】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、材質センサのゼロ点補正を実行する条件を満足し、
かつ払出ベルトの短縮を図る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
硬貨収納部内の硬貨を搬送して硬貨払出口に払い出す払
出ベルトの先端付近に、硬貨払出命令に従って駆動され
たときに硬貨の払出方向への通過を許容する硬貨シャッ
タと、硬貨を対向させた状態での出力と硬貨を対向させ
ない状態での出力とを得る材質センサと、この材質セン
サからの出力に基づいて払い出される硬貨の正当性を判
断する判断手段とを具備し、前記材質センサの出力が基
準値の許容範囲から外れている場合に非正当性である旨
の警報を出力するようにした釣り銭自動払出装置におい
て、前記材質センサを前記硬貨シャッタの払い出し側の
端部よりも上流側に配置し、前記払出ベルトを駆動する
正逆回転自在の払出モータと、所定のタイミングで前記
払出モータを逆転させて前記払出ベルト上の先頭の硬貨
が前記材質センサよりも前記硬貨収納部側に戻るように
前記払出ベルトを逆転させるベルト逆転駆動制御手段
と、前記払出ベルトを逆転させて硬貨と対向しない状態
として得られた前記材質センサの出力をゼロ点補正値と
して更新して記憶するゼロ点更新手段とを設けた。従っ
て、通常は硬貨シャッタにより通過を阻止された硬貨と
対向する材質センサの出力を基準値と比較してこれから
払い出す硬貨の正当性が判断手段により判断される。所
定のタイミングによりベルト逆転駆動手段により払出ベ
ルトを逆転させると、硬貨が材質センサと対向する位置
から硬貨収納部側に移動するため、材質センサは硬貨と
対向しない状態での信号を出力する。このときの出力は
ゼロ点補正値としてゼロ点更新手段により更新されて記
憶される。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、モータ逆転駆動手段は、硬貨の払い出し中
でないことを確認したときに払出ベルトを逆転する。従
って、硬貨の払出処理中に一回の払出処理を終了する度
に、払出ベルトを逆転させて硬貨と対向しない状態での
材質センサの出力をゼロ点補正値として更新して記憶す
ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図10を用いて説明した従来例と同一
部分は同一符号を用い説明も省略する。図1は硬貨収納
部と払出ベルトとを示す縦断左側面図、図2は硬貨収納
部と払出ベルトとを示す平面図、図3は払出ベルトを逆
転させて硬貨を払出チェックセンサから退避させた状態
を示す縦断左側面図、図4は全体の平面図、図5は全体
の斜視図、図6は硬貨収納部と払出ベルトとを示す斜視
図、図7は電気的ブロック図、図8は硬貨のゼロ点補正
の処理を示すフローチャート、図9は硬貨の払出処理を
示すフローチャートである。
【0013】図4及び図5に示すように、本体ケース1
の右側手前に硬貨Cを一括して投入する上方に開口した
硬貨投入口2が設けられている。この硬貨投入口2に
は、光電的に硬貨Cの有無を検出する複数組の投入セン
サ3が設けられている。そして、硬貨投入口2の一端に
は投入ローラ4が設けられ、この投入ローラ4と硬貨投
入口2とにより投入部5が形成されている。投入ローラ
4は硬貨Cを一列にして搬送する投入ベルト6の真上に
1枚分の硬貨Cが通る隙間をあけて対向配置されてい
る。また、この投入ローラ4は、投入ベルト6上に硬貨
Cが重なった場合には最下層の硬貨C以外の硬貨Cを硬
貨投入口2側に戻すように回転方向が定められている。
【0014】投入ベルト6には、硬貨Cの送り速度を速
めて所定の隙間をあけてそれぞれの硬貨Cを送ることが
できるように搬送速度を速めた搬送ベルト7が連設さ
れ、さらに、別の搬送ベルト8が連設されている。搬送
ベルト7部分には、硬貨Cの外径をチェックする外径チ
ェック部9や硬貨Cの金種を判別する金種判別部(図示
せず)が設けられている。この外径チェック部9の先に
はリジェクト・オーバーフロー部10が設けられてい
る。このリジェクト・オーバーフロー部10は、搬送さ
れる硬貨Cが正貨でない場合、あるいは、後述する硬貨
収納部が満杯である場合に、硬貨搬送を中断して搬送中
の硬貨Cを排除するものである。さらに、搬送ベルト8
の終端部分には、搬送方向を直角に変換して硬貨Cを硬
貨選別位置に搬送する搬送ベルト11が設けられてい
る。そして、投入ローラ4、投入ベルト6及び搬送ベル
ト7,8,11によって、硬貨投入口2に投入された硬
貨Cを硬貨選別位置まで搬送する硬貨搬送部が構成され
ている。
【0015】次いで、搬送ベルト11に沿わせて順次穴
幅寸法が拡大する金種毎の選別穴12が設けられ、ここ
に硬貨選別位置に位置する硬貨選別部13が形成されて
いる。選別穴12は、1円・5円・10円・50円・1
00円・500円のそれぞれの金種に対応するように6
個設けられている。そして、各選別穴12毎に計数セン
サ14が設けられている。そして、選別穴12のそれぞ
れに連通させて仕切板15で硬貨C毎に仕切られた上方
開口の硬貨収納部16が設けられている。
【0016】図1に示すように、硬貨収納部16の底面
部分には、払出ベルト17が駆動ローラ18と従動ロー
ラ19とに懸け渡されて設けられている。払出ベルト1
7は、一種類の硬貨C毎に対をなす長短二本で一組とな
り、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなる
ように傾斜配置されている。そして、硬貨収納部16の
出口部には、硬貨Cを一枚毎に分離する分離ローラ20
がすべての出口部を横断するように配設されており、か
つ、所定枚数の硬貨Cを一列に整列させて待機させる硬
貨待機部21が金種毎に設けられている。払出ベルト1
7のうちの長い方は、硬貨待機部21にも延出し、硬貨
待機部21を通り越して硬貨払出位置まで到っている。
また、硬貨待機部21には、払出ベルト17の上部に2
枚以上の硬貨Cが重ならないように寸法を定めた押え板
22が設けられている。
【0017】さらに、図1に示すように、各払出ベルト
17の先端付近の上部には、それぞれ金種別に硬貨Cを
一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出
すように動作制御がなされる硬貨シャッタ23が支軸2
4を中心に回動自在に支持されている。これらの硬貨シ
ャッタ23は、端部23aで払出ベルト17上の先頭の
硬貨Cを押えているが他端に連結されたシャッタソレノ
イド25が駆動されたときに支軸24を中心に回動して
指定された枚数だけ硬貨Cを払い出すように構成されて
いる。さらに、各硬貨シャッタ23の近傍には、金種毎
に払い出された硬貨Cの枚数を計数する光センサである
払出センサ26と、金種毎に払い出さる硬貨Cの正当性
を検出する材質センサとしての払出チェックセンサ27
とが設けられている。これらの払出チェックセンサ27
は、金属に反応する近接スイッチ等の材質センサの一種
で、この払出チェックセンサ27は、硬貨シャッタ23
の端部23aよりも上流側(硬貨収納部16側)におい
て払出ベルト17を間にして対向配置されている。ここ
に、硬貨収納部16に収納された硬貨Cを金種別に搬送
して硬貨払出位置に落下させる搬送ベルト構造の硬貨払
出部28が構成されている。
【0018】さらに、硬貨払出部28の払出ベルト17
によって硬貨Cが金種別に落下させられる硬貨払出位置
には、図4及び図5に示すように、上面が開口した筐体
状の硬貨払出口29が配置されている。そして、本体ケ
ース1の内部において硬貨払出部28の一構成要素とな
る払出ベルト17及び硬貨払出口29の下方に生じた空
間には、ドロワを構成する引出し30(図5参照)が図
示しないPOS端末/ECRからの制御によって引き出
し自在に設けられている。さらに、本体ケース1の左側
手前には、表示器31及び各種の操作部32が設けられ
ている。
【0019】次に、図7に示す電気的ブロック図を参照
して電気的な構成について説明する。CPU33と、こ
のCPU33が実行するプログラム等の固定データが書
き込まれたROM34と、ワークデータ等の可変データ
が一時的に書き込まれるRAM35と、I/Oポート3
6とがバス接続されている。CPU33にはSCPU3
7が接続されている。また、CPU33には、前述した
表示器31や操作部32、ブザー38、POS等に接続
されるインターフェース39、電源40、引出し30が
引出されたときにオンとなるユニットオープンスイッチ
41、前述したリジェクト・オーバーフロー部10によ
りリジェクトされたリジェクト収納部が引出されたとき
にオンとなるリジェクト部オープンスイッチ42、前述
した投入センサ3、硬貨収納部16が満杯になった状態
を検出する収納フルセンサ(光電検出器)43、リジェ
クト収納部が満杯になった状態を検出するリジェクトフ
ルセンサ(光電検出器)44、前述した計数センサ1
4、払出センサ26等が接続されている。
【0020】SCPU37には、このSCPU37が実
行するプログラム等の固定データが書き込まれたROM
45、前述した払出チェックセンサ27、電池センサ4
6、フォトセンサ47等が接続されている。電池センサ
46は、前述した外径チェック部9の構成要素の一つで
硬貨Cの外径を検出するものである。フォトセンサ47
は、それぞれ硬貨投入口2の下流側に設けられ、硬貨C
の通過を検出するセンサ、硬貨Cの中心の孔の有無によ
り孔開きの金種か否かを検出するセンサ、硬貨Cの幅寄
せ状態を検出するセンサ等である。
【0021】さらに、I/Oポート36には、前述した
シャッタソレノイド25、リジェクト・オーバーフロー
部10の駆動部を構成するリジェクトソレノイド48、
投入ローラ4や投入ベルト6を駆動する投入モータ4
9、搬送ベルト7,8を駆動する搬送モータ50、搬送
ベルト11を駆動する搬送モータ51、払出ベルト17
を駆動する収納/払出モータ(払出モータ)52、等が
接続されている。
【0022】次に、全体の動作の流れについて説明す
る。硬貨Cが硬貨投入口2に投入されると、投入センサ
3がその硬貨Cを検出し、投入モータ49、搬送モータ
50,51が駆動され、投入ローラ4、投入ベルト6、
搬送ベルト7,8、搬送ベルト11が回転する。そし
て、投入された硬貨Cは、投入部5の投入ローラ4と投
入ベルト6との間で1枚ずつ分離されて搬送され、搬送
ベルト7でそれぞれの硬貨Cの間隔を広げられて搬送さ
れる。その過程で、外径チェック部9や図示しない金種
判別部等で正貨であるか偽金であるかの判別がなされ、
正貨でない場合には、リジェクトソレノイド48が駆動
されので、リジェクト収納部にリジェクトされる。
【0023】正貨の場合には、搬送ベルト8から搬送ベ
ルト11に方向転換されて搬送され、硬貨選別部13で
金種毎の選別がなされる。すなわち、金種に応じて選別
穴12に落とされ、硬貨収納部16に収納される。選別
穴12から落下した硬貨Cは、計数センサ14によりそ
の数がカウントされる。また、硬貨待機部21に硬貨C
がない場合には、払出ベルト17が駆動されて硬貨待機
部21に所定枚数の硬貨Cが常に存在するように動作制
御がなされる。
【0024】ここで、図9に示すフローチャートを参照
して、硬貨Cの払出処理について説明する。POS端末
/ECRにおいて締め処理がなされ、POS端末/EC
Rより硬貨Cの払出命令があった場合には、収納/払出
モータ52が正方向に駆動され(S91)、払出ベルト
17が正転する。同時に、金種毎に硬貨シャッタ23が
シャッタソレノイド25によって駆動されて開放方向に
回動する(S92)ため、必要枚数の硬貨Cが払い出さ
れる。このとき、払出チェックセンサ27は払い出され
る以前に硬貨Cの材質をチェックしてL’を出力してい
るので、CPU33はこの出力L’の有無を判定する
(S93)。出力L’が有ると判定すると、払い出され
た硬貨Cの通過を検出したことを知らせる払出センサ2
6の検出信号に基づいてRAM35等のカウンタの領域
に“1”を加算する(S94)。この加算値を見て、払
い出した硬貨Cの枚数が釣り銭の額を満たすN枚に達し
たことを判定した(S95)後に、前述したΔLが上乗
せされた払出チェックセンサ27の出力L’と基準値L
との比較がなされ、この比較の結果、ステップS96で
NGでない(正当)と判定されたときは、硬貨Cを払い
出した後でシャッタソレノイド25をオフ(S97)に
し、硬貨シャッタ23を閉じ方向に回動させ、続いて収
納/払出モータ52をオフ(S98)にし、払出ベルト
17を停止させる。ステップS96でNG(非正当)と
判定されたときは、硬貨Cを払い出した後で表示器31
にエラー表示(非正当性である旨の警報)を出力を出力
する(S99)。既に硬貨払出口29に払い出された硬
貨Cは顧客には渡さず、NGと判定された硬貨C(偽金
や異種硬貨を含む)をオペレータの目で確認して除去
し、再度、釣り銭の払出処理を行う。
【0025】ここで、ステップ93及び96は、払出チ
ェックセンサ(材質センサ)27からの出力に基づいて
払い出される硬貨Cの正当性を判断する判断手段に相当
する。
【0026】次に、図8に示すフローチャートを参照
し、硬貨のゼロ点補正の処理について説明する。CPU
33は払出チェックセンサ27のチェック後N秒経過し
たことを確認(S81)すると、硬貨Cの払い出し中か
否かを判断(S82)する。払い出し中であることの判
断は、収納/払出モータ52が正転し、シャッタソレノ
イド25がオンになっている状態によって判断できる。
払い出し中でないと判断したときは、収納/払出モータ
52をt秒間逆転(S83)する。このt秒なる時間
は、図2及び図3に示すように、払出ベルト17上の硬
貨Cが払出チェックセンサ27と対向する位置から硬貨
収納部16側に少なくとも硬貨1枚分移動する時間であ
る。これにより、払出チェックセンサ27は硬貨Cと対
向しない状態での出力ΔLを出力するので、このΔLの
レベルチェックを行い(S84)、ゼロ点補正を行う。
このゼロ点補正とは、ΔLの値をゼロ点補正値としてR
AM35等のメモリに更新して記憶することである。こ
れにより、これ以後に行う硬貨Cの正当性の判断を正確
に行うことができる。このようにしてゼロ点補正を終了
したら、収納/払出モータ52をt秒間正転させ(S8
5)、図1に示すように先頭の硬貨Cが硬貨シャッタ2
3に当接して払出チェックセンサ27に対向するまで搬
送し、次の払出処理のために待機する。ステップ82に
おいて、払い出し中と判断したときは、ステップ86に
おいて払い出しが終了であると判断される状態を待って
ステップ83に移行する。
【0027】ここで、ステップS83は、所定のタイミ
ングで、具体的には硬貨Cの払い出し中でないことを確
認したタイミングで、収納/払出モータ52を逆転させ
て払出ベルト17上の先頭の硬貨Cが払出チェックセン
サ27よりも硬貨収納部16側に戻るように払出ベルト
17を逆転させるベルト逆転駆動制御手段に相当する。
硬貨Cの払い出し中ではないことの判断は、シャッタソ
レノイド25がオフの状態をもってなされ、このときに
ROM34に書き込まれたプログラムに基づいて収納/
払出モータ52をt秒間逆転させる。また、ステップ8
4は、払出ベルト17を逆転させたときに硬貨Cと対向
しない状態での払出チェックセンサ27(材質センサ)
の出力をゼロ点補正値として更新して記憶するゼロ点更
新手段に相当する。
【0028】なお、硬貨収納部16に硬貨Cを補給する
場合には、本実施の形態では、前述したように、硬貨C
を硬貨投入口2に投入し、その硬貨Cを搬送する過程で
金種別に分けて硬貨収納部16に補給するが、金種の選
別機能をもたない釣り銭自動払出装置の場合には、予め
金種別に選別された硬貨Cを硬貨収納部16に補給する
ようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、硬貨を払い出す
払出ベルトの先端付近に、硬貨払出命令に従って駆動さ
れたときに硬貨の払出方向への通過を許容する硬貨シャ
ッタを配設し、硬貨を対向させた状態及び硬貨を対向さ
せない状態での出力を得る材質センサを硬貨シャッタの
払い出し側の端部よりも上流側に配置し、材質センサか
らの出力に基づいて硬貨の正当性を判断する判断手段を
設け、所定のタイミングで払出ベルト上の先頭の硬貨が
材質センサよりも硬貨収納部側に戻るように払出ベルト
をベルト逆転駆動制御手段により逆転させ、硬貨と対向
しない状態での材質センサの出力をゼロ点補正値として
ゼロ点更新手段により更新して記憶するようにしたの
で、ゼロ点補正のために材質センサを硬貨シャッタの払
い出し側の端部よりも下流側の位置ではなく上流側に配
置することができ、これにより、払出ベルトの全長を短
縮し、装置全体の小型化に寄与することができる。
【0030】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、モータ逆転駆動手段は、硬貨の払い出し中
でないことを確認したときに払出ベルトを逆転するの
で、硬貨の払出処理中に一回の払出処理を終了する度
に、払出ベルトを逆転させて硬貨と対向しない状態での
材質センサの出力をゼロ点補正値として更新して記憶す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における硬貨収納部と払
出ベルトとを示す縦断左側面図である。
【図2】硬貨収納部と払出ベルトとを示す平面図であ
る。
【図3】払出ベルトを逆転させて硬貨を払出チェックセ
ンサから退避させた状態を示す縦断左側面図である。
【図4】全体の平面図である。
【図5】全体の斜視図である。
【図6】硬貨収納部と払出ベルトとを示す斜視図であ
る。
【図7】電気的ブロック図である。
【図8】硬貨のゼロ点補正の処理を示すフローチャート
である。
【図9】硬貨の払出処理を示すフローチャートである。
【図10】従来例における硬貨収納部と払出ベルトとを
示す縦断左側面図である。
【符号の説明】
C 硬貨 16 硬貨収納部 17 払出ベルト 23 硬貨シャッタ 27 材質センサ 29 硬貨払出口 52 払出モータ S83 ベルト逆転駆動制御手段 S85 ゼロ点更新手段 S93,S96 判断手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨収納部内の硬貨を搬送して硬貨払出
    口に払い出す払出ベルトの先端付近に、硬貨払出命令に
    従って駆動されたときに硬貨の払出方向への通過を許容
    する硬貨シャッタと、硬貨を対向させた状態での出力と
    硬貨を対向させない状態での出力とを得る材質センサ
    と、この材質センサからの出力に基づいて払い出される
    硬貨の正当性を判断する判断手段とを具備し、前記材質
    センサの出力が基準値の許容範囲から外れている場合に
    非正当性である旨の警報を出力するようにした釣り銭自
    動払出装置において、 前記材質センサを前記硬貨シャッタの払い出し側の端部
    よりも上流側に配置し、前記払出ベルトを駆動する正逆
    回転自在の払出モータと、所定のタイミングで前記払出
    モータを逆転させて前記払出ベルト上の先頭の硬貨が前
    記材質センサよりも前記硬貨収納部側に戻るように前記
    払出ベルトを逆転させるベルト逆転駆動制御手段と、前
    記払出ベルトを逆転させて硬貨と対向しない状態として
    得られた前記材質センサの出力をゼロ点補正値として更
    新して記憶するゼロ点更新手段とを設けたことを特徴と
    する釣り銭自動払出装置。
  2. 【請求項2】 モータ逆転駆動手段は、硬貨の払い出し
    中でないことを確認したときに払出ベルトを逆転するこ
    とを特徴とする請求項1記載の釣り銭自動払出装置。
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