JP2002109608A - 硬貨分離装置、及び硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨分離装置、及び硬貨処理装置

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JP2002109608A
JP2002109608A JP2000303943A JP2000303943A JP2002109608A JP 2002109608 A JP2002109608 A JP 2002109608A JP 2000303943 A JP2000303943 A JP 2000303943A JP 2000303943 A JP2000303943 A JP 2000303943A JP 2002109608 A JP2002109608 A JP 2002109608A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の硬貨の一括投入、1枚のみの投入、
あるいは間隔をあけた1枚ずつの投入のいずれにおいて
も、投入された硬貨を一枚ずつ分離し、所定の間隔で短
時間に繰り出す硬貨分離装置を供給する。 【解決手段】 硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出部と、繰り
出された硬貨の繰出状態を検出する検出部とを備え、繰
出部は、検出された繰出状態に基づき、硬貨の繰出速さ
を調節するように構成された硬貨分離装置とする。繰出
状態に基づき、硬貨の繰出速さを調節するので、硬貨を
所定間隔で、一枚ずつ短時間に繰り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚投入された
硬貨を、1枚ずつ繰り出す硬貨分離装置、及び当該硬貨
分離装置を備えた硬貨処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顧客が硬貨を投入し商品等を購入する従
来の自動販売機では、投入された硬貨が識別装置内で詰
まったり、識別装置が硬貨を誤って識別することを防止
するため、図12に示すように、硬貨は1枚ずつ所定間
隔をあけて、識別装置に搬送されていた。顧客の煩わし
さを避けるため硬貨は一括して一度に投入されるが、識
別装置へは、硬貨分離装置によって硬貨を分離し1枚ず
つ繰り出していた。
【0003】硬貨分離装置は、回転によって硬貨を1枚
ずつ繰り出すよう構成された回転部を備える。回転部の
回転周期は、硬貨の識別装置への繰出が確実に規定間隔
(所定時間T)で1枚ずつ行われ、識別装置内で詰ま
りを起こさず、硬貨が識別装置によって正しく識別され
るように決められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の硬
貨分離装置の回転部の回転周期は、前述のように設定さ
れていたが、硬貨が一括して投入された場合、またはほ
とんど間隔をあけずに連続して投入された場合は、全硬
貨を繰り出すのに要する時間はあまり長くは感じられな
い。しかし、硬貨が1枚のみ投入された場合、あるいは
複数の硬貨が間隔をあけて1枚ずつ投入された場合は、
硬貨が回転部に係合し回転部が硬貨を繰り出すのに要す
る時間(T)(図12参照)が比較的長いため、全硬
貨を繰り出すに要する時間は長く感じられていた。
【0005】これに対処するため単に回転部の回転速度
を上げた場合は、1枚のみ投入されたときは硬貨を速く
繰り出すことができるが、複数の硬貨が一括して投入さ
れたときは、繰り出される硬貨の所定間隔は識別装置に
対して短すぎ、識別装置が正しく識別することができな
い。また、回転速度を上げた場合は、回転部が、硬貨を
1枚ずつ分離できず、1枚の硬貨に他の硬貨が連れ添う
ように繰り出されてしまうという現象が起きることがあ
る。
【0006】そこで本発明は、硬貨の投入の形態(一括
投入、1枚のみ投入等)にかかわらず、硬貨を適切な間
隔でスムーズに1枚ずつ繰り出し、全投入硬貨を繰り出
すのに要する時間を短縮した硬貨分離装置、及び当該硬
貨分離装置を備えた硬貨処理装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による硬貨分離装置1は、例え
ば図1に示すように、硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出部1
0と;前記繰り出された硬貨の繰出状態を検出する検出
部4とを備え;繰出部10は前記検出された繰出状態に
基づき、硬貨の繰出速さを調節するように構成されてい
る。
【0008】このように構成すると、硬貨の繰出速さを
調節することができるので、繰出部により繰り出された
硬貨の繰出状態を検出部により検出し、検出された繰出
状態に基づいて硬貨の繰出速さを調節することにより、
硬貨は1枚ずつ所定間隔をあけて繰り出すことができ
る。所定間隔とは、識別装置が硬貨を識別するのに十分
長い最小の間隔をいう。
【0009】繰出状態とは、硬貨が繰り出されたか、繰
り出されていないか、繰り出されている場合は、1枚目
の繰り出しか、1枚ずつ繰り出されているのか、重なっ
て繰り出されているのか、1枚ずつ繰り出だされている
場合は、繰り出される硬貨の間隔は十分であるかなどの
状態をいう。繰出速さの調節とは、繰出速さを速くした
りまたは遅くしたり、繰り出しを所定時間一時停止した
り、繰り出される硬貨の所定間隔を調節したりすること
をいう。
【0010】請求項2に係る発明による硬貨分離装置
は、請求項1に記載の硬貨分離装置において、例えば図
2、図3に示すように、繰出部10は、螺旋状に形成さ
れた回転部材11を備え、回転部材11は、前記螺旋の
軸11Xを中心に回転し、硬貨3A〜Fを前記螺旋の間
に保持して1枚ずつ繰り出すよう構成されている。
【0011】このように構成すると、螺旋状に形成され
た回転部材を備えるので、回転部材に向かって案内され
回転部材に行き着いた硬貨は、螺旋の軸を中心に回転す
る回転部材の螺旋の間に保持され、螺旋の回転によって
1枚ずつ繰り出される。さらに繰出状態を検出し、繰出
状態に基づいて硬貨の繰出速さを調節するするので、回
転部材の回転数を上げ繰り出しに要する時間を短縮する
ことができ、例えば回転数を上げたことにより、硬貨が
短い間隔で連続して繰り出されたり、連続して重なって
繰り出されたりする現象が発生した場合に、繰出速さを
調節して、さらなる硬貨の繰り出しを遅らせたり、これ
らの現象が発生しないようにすることができる。
【0012】請求項3に係る発明による硬貨分離装置
は、請求項1または請求項2に記載の硬貨分離装置にお
いて、例えば図1に示すように、前記繰り出された硬貨
を搬送する搬送部51を備え、搬送部51は、前記検出
された繰出状態に基づき、硬貨の搬送速さを調節するよ
うに構成されている。
【0013】このように構成すると、硬貨の搬送速さを
調節することができるので、繰出部より繰り出された硬
貨の繰出状態を検出部により検出して、検出された繰出
状態に基づいて硬貨の搬送速さを調節することにより、
硬貨を1枚ずつ所定間隔をあけて識別装置へ搬送するこ
とができる。例えば、硬貨が短い間隔で連続して繰り出
されたり、連続して重なって繰り出されたりする現象が
発生した場合に、連続した一枚目の硬貨と二枚目の硬貨
の間に搬送速さの調節により間隔があくようにし、所定
の間隔で搬送されるように調整することができる。搬送
速さの調節とは、搬送速さを速くしたりまたは遅くした
り、搬送を所定時間一時停止したり、搬送される硬貨の
所定間隔を調節したりすることをいう。
【0014】請求項4に係る発明による硬貨分離装置
は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の硬貨
分離装置において、例えば図1に示すように、前記搬送
された硬貨を識別する識別装置2を備えている。
【0015】このように構成すると、硬貨分離装置によ
り1枚ずつ所定間隔をあけて繰り出され、搬送された硬
貨を、識別装置で確実に識別することができる。
【0016】請求項5に係る発明による硬貨処理装置1
71は、例えば図11に示すように、請求項4に記載の
硬貨分離装置180と;前記識別された硬貨を1枚ずつ
処理する入金処理部184と;前記処理された硬貨を送
り出す送出部189と;前記送り出された硬貨を投出す
る硬貨投出口192を備えている。
【0017】硬貨分離装置により、投入された硬貨を1
枚ずつ確実に入金処理部の入金処理に適した間隔で繰り
出すことができるので、硬貨の入金処理(識別、振分、
収納)を1枚ずつ確実に正確に行うことができ、硬貨の
送り出し、投出もスムーズに行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について、図面を参照して説明する。なお、各図におい
て互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付
し、重複した説明は省略する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
硬貨分離装置の主要構成を表すブロック図である。図を
参照して硬貨分離装置1の構成を説明する。硬貨分離装
置1は、硬貨3A〜F(図2参照)を投入する投入口6
0と、投入された硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出部10
と、繰り出された硬貨の繰出状態を検知する検出部4
と、繰り出された硬貨を後述の硬貨識別装置2に搬送す
る入金搬送部51と、搬送された硬貨を識別する硬貨識
別装置2を含んで構成されている。
【0020】投入口60の硬貨の流れに関し下流側に
は、開閉可能である投入口シャッタ62と、作動により
投入口シャッタ62を開閉できる第1のソレノイド64
とを備える。よって、入金処理終了時に他の動作を行う
ためや異常発生時に硬貨の投入を阻止するために、投入
口60を閉鎖することができる。また、投入口シャッタ
62近傍には、シャッタ動作センサ63が取り付けられ
てあり、投入口シャッタの開閉状態を検知する。シャッ
タ動作センサ63にはフォトセンサを使用するとよい。
【0021】投入口60と繰出部10との間には、投入
された硬貨を検知する第1の投入センサ61が配置さ
れ、顧客等による投入口60からの硬貨の投入を検知す
る。第1の投入センサ61にはフォトセンサを使用する
とよい。
【0022】繰出部10は、投入された硬貨を後述の回
転部材11まで案内し、硬貨を貯留できる案内部18
(図2参照)を備えている。また、繰出部10には、案
内部18に貯留された硬貨を検知する一括通過センサ1
4が備え付けられている。一括通過センサ14にはフォ
トセンサを使用するとよい。
【0023】そして、繰出部10は、回転により硬貨を
1枚ずつ繰り出す回転部材11を備える。回転部材11
はワイヤを螺旋状に形成して製作され、螺旋の軸11X
(図3参照)を中心に回転して、案内部18に貯留され
た硬貨を螺旋の間に保持して1枚ずつ繰り出すことがで
きる。回転部材の回転周期は、従来は1回転当たり30
0msとしていたが、本実施の形態では1回転当たり1
00msとしている。
【0024】繰出モータ12の近傍には、その回転速度
を検出するために第1の回転センサ13が備え付けられ
ている。例えば、第1の回転センサ13は、繰出モータ
12により駆動する回転部材11の回転軸11Xの延長
上に、切り欠きを備えた図示しない回転円盤を設け、そ
の回転円盤による投光/遮光を検出する位置に設けてフ
ォトセンサを使用するとよい。通常の入金動作と比較
し、遮光/投光が所定時間内に検出されなかったり(停
止)、所定の値以下の場合は、硬貨の螺旋状への噛み込
みが生じているものとみなして繰出モータ12の逆転動
作を行う。
【0025】検出部4は、硬貨の流れに対して回転部材
11の直下流側に配置されている。検出部4は、検出部
4に取り付けられた繰出確認センサ33により、繰出状
態を検出する。繰出確認センサ33には、フォトセンサ
を使用するとよい。なお、繰出確認センサ33は、回転
部部材11によって繰り出され回転部材11を離れた時
点で硬貨の繰出状態を確認するものであり、まさに回転
部材11に保持されて繰り出されている最中の硬貨を検
出するものではない。このようにしたので、繰り出され
ている最中に、例えば一時的に硬貨が重なって繰り出さ
れても、回転部材11による繰出工程の最後に、回転部
材11から硬貨が離脱するときに硬貨が分離して一枚が
正常に繰り出された場合は、繰出異常と検出されること
がない。
【0026】検出部4と硬貨識別装置2の間に配置され
た入金搬送部51により、繰り出された硬貨は硬貨識別
装置2へ搬送される。搬送モータ52の回転によって、
入金搬送部51が駆動され、入金搬送部51は、繰出部
10により繰り出された硬貨を搬送する。
【0027】搬送モータ52の近傍には、その回転速度
を検出するために第2の回転センサ53が備え付けられ
ている。例えば、第2の回転センサ53は搬送モータ5
2により駆動するプーリ軸(図示せず)の延長上に、切
り欠きを備えた回転円盤(図示せず)を設け、その回転
円盤による投光/遮光を検出する位置に設けてフォトセ
ンサを使用するとよい。入金搬送部51の搬送速度は必
要に応じて時間に対する第2の回転センサ53の検出値
を基に算出できる。
【0028】硬貨識別装置2に投入される硬貨を検知す
る第2の投入センサ5が、入金搬送部の直下流側で、硬
貨識別装置の直上流側に備え付けられている。第2の投
入センサ5は、入金搬送部51に取り付けてもよいし、
硬貨識別装置2に取り付けてもよい。第2の投入センサ
5には、フォトセンサを使用するとよい。
【0029】さらに、繰出部10には、異物であるクリ
ップ等を吸引する電磁石15が備え付けられ、繰出部1
0に入った異物が回転部材11に入るのを阻止する。ま
た、繰出部10には、電磁石15で吸引された異物を排
出する開口部32(図2参照)が形成してあり、開口部
32には、開口部32を開閉可能なリジェクトフラッパ
16が備え付けられている。繰出部10は、リジェクト
フラッパ16近傍には、作動によりリジェクトフラッパ
16を開閉できる第2のソレノイド19を備える。
【0030】異物を繰出部10から排出するときは、電
磁石15の吸引がOFFされ、第2のソレノイド19の
作動によりリジェクトフラッパ16を開くことによっ
て、異物を排出することができる。リジェクトフラッパ
16には、フラッパ動作センサ17が取り付けられてお
り、リジェクトフラッパ16の開閉状態を検知すること
ができる。フラッパ動作センサ17にはフォトセンサを
使用するとよい。
【0031】硬貨分離装置1は、異物等を排出するため
のリジェクト搬送部54と、投出口3を備えている。リ
ジェクト搬送部54は、リジェクトフラッパ16と投出
口3との間に備え付けられ、繰出部10より排出された
異物を投出口3まで搬送する。投出口3は、異物等を硬
貨分離装置1外に排出する。リジェクト搬送部54は、
搬送モータ52で駆動する。
【0032】図2、図3を参照して、本実施の形態に係
る硬貨分離装置1の繰出部10の主要構成を説明する。
図2は、硬貨分離装置1の平面を鉛直線から繰出モータ
側に30度傾いて見下ろした図、図3は硬貨分離装置1
の側面図である。
【0033】繰出部10は、硬貨3AがL方向から投入
される入口22と、硬貨を1枚ずつ繰り出す螺旋形状の
回転部材11と、硬貨3FをN方向に繰り出す出口23
を備える。導入された硬貨は水平に対して角度α(30
度)傾いて配置された案内面24上を回転部材11に向
かって摺動し(硬貨3A、B、C、D、E)回転部材1
1に到達する。そして回転部材11と係合し、回転部材
11の回転軸(螺旋の軸11X)方向に1枚ずつ繰り出
され、繰出面25上に放出され、繰出面25上を摺動し
出口23から繰り出され、検出部4(図1参照)に向か
う。繰出面25は案内面24に平行であり案内面に対し
てHだけ浮き上がっている。案内面24、繰出面25は
それぞれ側壁26、27に囲まれており、硬貨が案内面
24、繰出面25から脱落しないで摺動するようになっ
ている。
【0034】繰出部10には繰出モータ12が取り付け
られ、繰出モータ12の図2中M方向の回転は、繰出モ
ータの回転軸先端に取り付けられたプーリ28、ベルト
29、回転部材11の一端に取り付けられたプーリ30
を介して、回転部材11に伝達される。案内面24上を
摺動し回転部材11の螺旋部の溝に1枚ずつ係合した硬
貨は、案内面24と繰出面25を繋ぐ規制板31に接触
し回転部材11に対する回転を規制されて、回転部材1
1の回転軸方向に規制板31に沿って繰り出され、規制
板31を越える場所まで繰り出されたとき、規制を解か
れて係合から脱し、繰出面25上を摺動し出口より繰り
出される。回転部材11は回転数を変えることで、高さ
Hを移動する速さを調整することができる。
【0035】案内面24の側壁26は開口部32を有
し、開口部32を塞ぐようにリジェクトフラッパ16が
取り付けられ、作動によりリジェクトフラッパ16を開
閉できる第2のソレノイド19が備え付けられている。
リジェクトフラッパ16が開となることにより、異物を
図中Q方向に排出することができる。
【0036】図4を参照し、適宜図1を参照して本実施
の形態に係る硬貨分離装置1の制御関係の概略構成を説
明する。制御部41は、繰出確認手段42と、遮光時間
検出手段43と、モータ制御手段44と、シャッタ開閉
制御手段45を含んで構成される。モータ制御手段44
は、連続回転制御手段46と、第1の一時停止手段47
と、第2の一時停止手段48と、回転停止手段49とを
含んで構成される。なお、図中繰出確認手段42等は、
構成要素であるため、実線の長方形で囲んで示してい
る。また、後述の入金要求101、繰出確認検知10
4、識別装置投入検知108は動作を表すので破線の長
方形で示している。
【0037】上位機器からの入金要求101があった場
合、入金要求信号102がモータ制御手段44の連続回
転制御手段46と、シャッタ開閉制御手段45へ送られ
る。入金要求信号102を受けた連続回転制御手段46
は、繰出モータ12と搬送モータ52へ回転信号103
を出力し、繰出モータ12と搬送モータ52とを回転さ
せる。また、入金要求信号102を受けたシャッタ開閉
制御手段45は、第1のソレノイド64を作動して投入
口シャッタ62を開の状態にする。
【0038】繰出モータ12の回転により繰り出された
硬貨(図1、図4に不図示)は、繰出確認センサ33に
より繰出確認検知104がなされる。繰出確認検知10
4により、検知信号105が繰出確認センサ33から繰
出確認手段42、遮光時間検出手段43へ出力される。
検知信号105を受けた繰出確認手段42は、硬貨の繰
り出しを確認して確認信号106をモータ制御手段44
の第1の一時停止手段47に出力する。確認信号106
を受けた第1の一時停止手段47は、停止信号107を
繰出モータ12に所定時間(T)出力して、繰出モー
タ12を所定時間(T)一時停止させる。
【0039】繰り出された硬貨は、搬送モータ52の回
転によって駆動される入金搬送部51により搬送され、
硬貨識別装置2に投入される際に第2の投入センサ5に
より識別装置投入検知108がなされる。識別装置投入
検知108により、検知信号109が遮光時間検出手段
43へ出力される。
【0040】繰出確認センサ33よりの検知信号105
を受けた遮光時間検出手段43は、この検知信号105
を基に遮光時間を検出して、硬貨の繰出状態の正常・異
常を判定する。判断結果が繰出正常ならば、繰出正常信
号110を連続回転制御手段46に出力する。判断結果
が繰出異常ならば、繰出異常信号111をモータ制御手
段44の第2の一時停止手段48に出力する。但し、繰
出異常信号111は、遮光時間検出手段43が検知信号
105を受け、繰出異常と判定した直後に出力される。
【0041】繰出異常信号111を受けた第2の一時停
止手段48は、繰出モータ12へ停止信号112を出力
し、繰出モータ12の停止を継続させる。繰出モータ1
2へ入力される停止信号は回転信号に優先する。繰出異
常信号111を発した遮光時間検出手段43は、さらに
検知信号109を受けて、繰出異常信号116を第2の
一時停止手段48に出力する。繰出異常信号116を受
けた第2の一時停止手段48は搬送モータ52に停止信
号113を所定時間(T)出力し、搬送モータ52を
所定時間(T)停止させる。搬送モータ52へ入力さ
れる停止信号は回転信号に優先する。所定時間(T
経過後搬送モータが回転を開始してからさらに所定時T
間経過後、第2の一時停止手段48は繰出モータ12
へ送っていた停止信号112を解除し、繰出モータ12
は回転を開始する。
【0042】上位機器からの入金要求101が終了した
場合、入金要求終了信号114がシャッタ開閉制御手段
45と回転停止手段49へ送られる。入金要求終了信号
114を受けたシャッタ開閉制御手段45は、第1のソ
レノイド64の作動を解除し投入口シャッタ62を閉の
状態にする。また、入金要求終了信号114を受けた回
転停止手段49は、装置内部の硬貨残留を防止するため
所定時間の経過後、繰出モータ12と搬送モータ52に
停止信号115を出力し、繰出モータ12と搬送モータ
52の回転を停止させる。なお、各モータが停止するま
では、第1の一時停止手段27による動作が継続され
る。
【0043】図5を参照し、適宜図4を参照して本実施
の形態に係る硬貨分離装置1の作用を説明する。入金処
理が開始され、硬貨分離装置1の待機状態において、連
続回転制御手段46は、顧客操作等の入金要求信号10
2の入力があった場合(ステップS1がY(YES)の
場合)、繰出モータ12と搬送モータ52とに回転信号
103を出力する(ステップS2)。入金要求信号10
2の入力がなかった場合(ステップS1がN(NO)の
場合)は、待機状態へ、すなわちステップS1の前へ戻
る。回転信号103を受けた繰出モータ12と搬送モー
タ52は回転を行う(ステップS3)。
【0044】投入口60(図1参照)を経て顧客により
投入された硬貨は、繰出部10(図1参照)に入り案内
部18(図2参照)に導かれる。繰出モータ12の回転
により回転部材11(図2参照)が回転しており、硬貨
は回転部材11の螺旋部に係合し繰出部10より1枚ず
つ繰り出される(ステップS4)。
【0045】繰出確認センサ33からの検知信号105
が繰出確認手段42に入力された場合(ステップS5が
Yの場合)、繰出確認手段42により確認信号106が
出力される(ステップS6)。確認信号106が繰出確
認手段42に入力されない場合(ステップS5がNの場
合)は、繰出確認手段42は検知信号105待ち状態に
なり、すなわちステップS5の前へ戻る。
【0046】繰出確認手段42により出力された確認信
号106が、第1の一時停止手段47へ入力され(ステ
ップS7)、第1の一時停止手段47より繰出モータ1
2へ停止信号107が出力され(ステップS8)、繰出
モータ12は所定時間T(400ms)停止する。同
時に第1の一時停止手段47は、繰出モータ12の一時
停止の所定時間をTに設定(ステップS9)する。
【0047】所定時間Tが経過しタイムアップした場
合(ステップS10がYの場合)、繰出モータ12は回
転(ステップS11)する。所定時間Tを経過せず、
タイムアップしない場合(ステップS10がNの場合)
は、後述する。この所定時間Tの間に、後述のように
繰出異常が起きていないことを確認し繰出異常が発生す
ればこれに対処するためである。
【0048】回転停止手段49に、入金要求終了信号1
14が入力された場合(ステップS12がYの場合)、
回転停止手段49より繰出モータ12と搬送モータ52
へ停止信号115が出力される(ステップS13)。回
転停止手段49に、入金要求終了信号114が入力され
ない場合(ステップS12がNの場合)、硬貨が繰出部
10により繰り出され繰出確認センサ33により確認さ
れるのを待つ。すなわち、ステップS5の前に戻る。停
止信号115が繰出モータ12と搬送モータ52へ出力
されるので、繰出モータ12と搬送モータ52が停止す
る(ステップS14)。そして入金処理が終了する。
【0049】次に、図6を参照し、適宜図4を参照して
本実施の形態に係る硬貨分離装置1のステップS10が
Nの場合の作用を説明する。繰出モータ12の一時停止
中、すなわち繰出モータ12の一時停止の所定時間T
がタイムアップしていない場合(ステップS10がNの
場合)であって、遮光時間検出手段43が繰出異常を検
出した場合(ステップS15がYの場合)は、遮光時間
検出手段43は、繰出異常信号111を第2の一時停止
手段48に出力する(ステップS16)。繰出異常と
は、例えば、後述のように硬貨が所定時間Tの間隔よ
り短い間隔で連続して繰り出され、または連続して重な
って繰り出された状態である(図9、図10のP5近傍
参照)。遮光時間検出手段43が繰出異常を検出しない
場合(ステップS15がNの場合)は、図5の前述のス
テップS10へ戻る。
【0050】遮光時間検出手段43が、繰出異常信号1
11を第2の一時停止手段48に出力(ステップS1
6)するので、第2の一時停止手段48は停止信号11
2を繰出モータ12へ送り(ステップS17)、繰出モ
ータ12の停止を継続させる(ステップS18)。さら
なる硬貨の繰り出しを一旦中断して、連続して繰り出さ
れた硬貨を後述のように搬送して引き離すためである
(図9、図10のP15参照)。
【0051】遮光時間検出手段43へ第2の投入センサ
5からの検知信号109が入力された場合(ステップS
19がYの場合)、遮光時間検出手段43は繰出異常信
号116を第2の一時停止手段48に出力する(ステッ
プS20)。検知信号109の入力がない場合(ステッ
プS19がNの場合)は、遮光時間検出手段43は、第
2の投入センサ5からの検知信号109待ちの状態にな
る。すなわち、ステップS19の前に戻る。繰出異常信
号116を受けた第2の一時停止手段48は、停止信号
113を搬送モータ52へ出力する(ステップS2
1)。停止信号113を受けた搬送モータ52は所定時
間T(300ms)停止し、搬送モータ52の一時停
止の所定時間Tが設定(ステップS22)される。連
続して繰り出された硬貨のうち最初の硬貨が搬送されて
硬貨識別装置2に投入された後、次の硬貨の硬貨識別装
置2への投入を遅らせためである(図9、図10のP1
4参照)。またさらなる硬貨の繰り出しを一時中断して
継続する必要があるからである。
【0052】所定時間Tが経過しタイムアップした場
合(ステップS23がYの場合)、搬送モータ52は回
転し、繰出モータ12の停止継続時間Tが設定され、
繰出モータ12は停止を継続する(ステップS24)。
所定時間Tを経過せず、タイムアップしない場合(ス
テップS23がNの場合)は、所定時間Tの経過を待
つ。すなわち、ステップS23の前に戻る。前述の最初
の硬貨の硬貨識別装置2への投入から、次の硬貨の硬貨
識別装置2への投入まで所定の間隔をあけるためである
(図9、図10中のC22からC21へ移行する部分参
照)。
【0053】所定時間T(200ms)が経過しタイ
ムアップした場合(ステップS25がYの場合)、図5
のステップS11に移行する。所定時間Tを経過せ
ず、タイムアップしない場合(ステップS25がNの場
合)は、所定時間Tの経過を待つ。すなわち、ステッ
プS25の前に戻る。前述の次の硬貨の硬貨識別装置2
への投入が終了するまで、引き続きさらなる硬貨の繰り
出しを中断する必要があるからである(図9、図10の
P17参照)。
【0054】図7を参照し、適宜図1、図3を参照して
複数枚の硬貨が投入口から一括投入された場合の硬貨分
離装置1の動作タイミングについて説明する。
【0055】顧客操作等からの入金要求により入金要求
信号102が出力され(P1)、入金要求信号102に
よりシャッタ開閉制御手段45は第1のソレノイド64
を作動(P2)して投入口シャッタ62は開状態にな
り、さらに繰出モータ12が回転(P3)して硬貨受付
状態になる。図7中、P1からP2、P3へ向かう矢印
が描かれているのは、P1に起因してP2、P3が発生
することを示す。
【0056】投入口60からの顧客による複数枚の硬貨
の一括投入を第1の投入センサ61が検知(P4)し、
さらに硬貨は繰出部10に入る。繰出部10による繰り
出しに要する時間T後に最初に繰り出された硬貨を、
繰出確認センサ33が検知(P5)し、繰出確認手段4
2が確認信号106を第1の一時停止手段47に出力す
る。確認信号106を受けた第1の一時停止手段47が
発する停止信号107により繰出モータ12は、所定時
間Tの一時停止(P6)に入る。図7中、P5からP
6へ向かう矢印が描かれているのは、P5に起因してP
6が発生することを示す。
【0057】所定時間Tが経過すると繰出モータ12
は回転(P7)し、次の硬貨を繰り出す。繰り出された
硬貨は、最初に繰り出された硬貨の繰出確認センサ33
による検知が終了(P8)してから所定時間T後に、
同じく繰出確認センサ33により検知(P9)される。
すなわち硬貨は所定時間Tの間隔をおいて繰り出され
る。この検知により繰出確認手段42が確認信号106
を第1の一時停止手段47に出力し、確認信号106を
受けた第1の一時停止手段47は停止信号107を繰出
モータ12に出力する。停止信号107を受けた繰出モ
ータ12は、所定時間T(400ms)の一時停止
(P10)に入る。図7中、P9からP10へ矢印が描
かれているのは、P9に起因してP10が発生すること
を示す。
【0058】このタイミング動作を繰り返すことによ
り、複数枚の硬貨が一括投入された場合、繰出部10よ
り硬貨を1枚ずつ所定時間Tで繰り出すことができ
る。この所定時間Tは、硬貨識別装置2による硬貨識
別に適した所定間隔による。本実施の形態の硬貨分離装
置の回転部材11(図3参照)の回転周期は従来1回転
当たり300msであったが、硬貨の繰出時間を短くす
るため本実施の形態では1回転当たり100msと速く
している。硬貨識別装置2が、要求する繰出間隔T
300msである。よって、このまま硬貨を硬貨識別装
置2に繰り出した場合は、繰出間隔が短くなり過ぎるの
で、ある硬貨が繰り出された後は、次の硬貨の繰出間隔
を硬貨識別装置2の要求に合わせるため繰出モータをT
(400ms)だけ一時停止させるのである。こうす
ると、最初の硬貨の繰出時間を短くし、2枚目以降の硬
貨の繰出間隔を適切にして識別が確実に行われるように
し、全体として硬貨の繰出時間を短くすることができ
る。
【0059】図8を参照し、適宜図1、図3を参照し
て、複数の硬貨が1枚ずつ十分に長い間隔をおいて投入
された場合について説明する。入金要求信号102が出
力され、1枚目の貨幣が投入されてから繰出モータ12
が一時停止を中断し、回転を再開するまで(P1〜P
7)のプロセスは前述の図7の場合と同様であるので、
説明を省略する。
【0060】繰出モータ12が回転を再開後、時間をお
いて2枚目の硬貨が投入されたとする。硬貨は第1の投
入センサ61により検知され(P21)、その後のプロ
セスは前述の1枚目の硬貨の場合のプロセスの繰り返し
になる。全硬貨を繰り出すのに要する時間は、硬貨投入
の間隔が長い分長くはなるが、硬貨1枚の繰出に要する
時間は、Tが短くなった分短くなっている。
【0061】図9を参照し、適宜図1、図3を参照し
て、遮光時間検出手段43により検出された遮光の間隔
が所定時間Tより短い場合、すなわち硬貨の繰出間隔
がTより短い場合の硬貨分離装置1の動作タイミング
例について説明する。なお、繰り出された硬貨が繰出確
認検知104により検知(P5)されるまでのプロセス
は前述の図7の場合と同様であるので説明を省略する。
【0062】繰り出された硬貨が、繰出確認検知104
により検知(P5)され、第1の一時停止手段47が停
止信号107を出力する。停止信号107を受けた繰出
モータ12は、所定時間T(400ms)一時停止
(P6)に入る。繰出確認センサ33による検知が終了
(P11)してから所定時間T(図7参照)が経過す
る前に、繰出確認センサ33が次に繰り出された硬貨を
検知(P12)した場合(時間T11で検知した場合、
11<T)遮光時間検出手段43は繰出異常と判断
して、繰出異常信号111を第2の一時停止手段48に
出力する。図9中、P5からP6へ矢印が描かれている
のは、P5に起因してP6が発生することを示す。繰出
異常信号111を受けた第2の一時停止手段48は、停
止信号112を繰出モータ12に出力し、繰出モータ1
2の停止を継続させる(P15)。
【0063】繰出異常信号111を出力した遮光時間検
出手段43は、第2の投入センサ5により硬貨の硬貨識
別装置2への投入が検知(P13)され、検知信号10
9が入力されると、繰出異常信号116を第2の一時停
止手段48に出力する。繰出異常信号116が入力され
た第2の一時停止手段48は、停止信号113を搬送モ
ータ52に出力し、停止信号113が入力された搬送モ
ータ52は、所定時間T(300ms)の一時停止
(P14)に入る。図9中、P13からP14へ、P1
6からP17へ矢印が描かれているのは、P13に起因
してP14が、P16に起因してP17が発生すること
を示す。
【0064】所定時間Tが経過すると搬送モータ52
は回転(P16)して、次の硬貨を硬貨識別装置2へ搬
送し、繰出モータ12はさらに所定時間T(200m
s)だけ一時停止を継続する(P17)。所定時間T
が経過すると繰出モータ12は回転(P18)し、次の
硬貨を繰り出す。
【0065】この動作タイミングにより、繰出異常によ
り、短い間隔T11(<T)で硬貨が繰り出されたと
しても、硬貨識別装置2に硬貨を識別するのに十分な間
隔をあけて硬貨を搬送することができる。このことが、
図9中、C、Cは繰出確認センサ33により、硬貨
が検出されたことを示す。また、C11、C21は硬貨
識別装置2の第2の投入センサ5により硬貨が検出され
たことを示す。C11、C22間の間隔はC、C
間隔に等しいが、C22が図9中右に移動してC21
なっており、従ってC11、C21の間隔はC、C
の間隔より長くなっている。
【0066】繰出確認センサ33の検知を示すC、C
の中間地点からP13に向かう破線の矢印が示されて
いるが、これは繰出確認センサ33による繰出異常の検
知と、硬貨識別装置投入センサ5による硬貨投入の検知
が関連していることを示す。すなわち搬送モータ52を
所定時間T一時停止させるのは、繰出確認センサ33
による繰出異常検知があり、硬貨識別装置投入センサ5
による硬貨投入の検知あったことが前提条件であること
を表す(図10において同様)。
【0067】図10を参照し、適宜図1、図3を参照し
て、遮光時間検出手段43より検出された遮光時間が最
大径硬貨の通常通過時間より長い時間で遮光された場
合、すなわち硬貨が重なった状態で繰り出された場合の
硬貨分離装置1の動作タイミング例について説明する。
なお、前述の図9のプロセスと異なるプロセスのみにつ
いて説明する。
【0068】前述の図9のプロセスでは、繰出確認セン
サ33により、硬貨が短い間隔をおいて検出された場合
を説明したが、本図は、硬貨が重なった状態で繰り出さ
れる場合である。本図の場合は、遮光時間検出手段43
は、繰出確認センサ33の検知による遮光時間が、最大
径硬貨の通常通過による遮光時間T(95ms)より
も長い場合(P19)は、繰出異常と判断して、繰出異
常信号111を第2の一時停止手段48に出力する。
【0069】本図の場合のように、前述の動作タイミン
グにより、硬貨が重なって繰り出されるような場合であ
ったとしても、硬貨識別装置2に硬貨を識別するのに十
分な間隔をあけて硬貨を搬送することができる。
【0070】前述のように、回転部材11(図3参照)
の従来の回転周期は1回転当たり300msであった
が、本実施の形態では1回転当たり100msと速くし
た。このため、回転部材11に係合し繰り出されている
硬貨が他の硬貨を巻き込み、他の硬貨が連れ添うように
繰り出され、図9の例のように極めて短い間隔で繰り出
されたり、本図のように重なって繰り出される現象が発
生することがある。そこで、搬送モータ52を所定時間
(300ms)一時停止し、繰出モータをT (4
00ms)を超えて一時停止し、搬送モータの停止解除
後、繰出モータの停止をさらにT(200ms)継続
することによって、硬貨を所定の間隔T(300m
s)で硬貨識別装置2に搬送することができる。
【0071】図11に本発明の第2の実施の形態に係る
硬貨分離装置180を備えた硬貨処理装置171の概略
構成を表すブロック図を示す。
【0072】硬貨処理装置171は、利用者が複数の硬
貨(図5に不図示)を一括して投入することができる硬
貨投入口191と、硬貨投入口191から案内部に導か
れた複数の硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨分離装
置180を備える。硬貨分離装置180の構成は前述の
第1の実施の形態の硬貨分離装置1(図1参照)と同じ
である。硬貨処理装置171は、繰り出された硬貨を1
枚ずつ真偽、及び種類を識別する識別部181と、識別
された硬貨を種類ごとに振り分ける振分部182と、振
り分けられた硬貨を収納する収納部183を有する入金
処理部184を備える。硬貨処理装置171は、さらに
以下に説明する制御手段185、硬貨投出口192、受
皿186、オーバーフロー金庫187、出金部188、
送出部189を備える。
【0073】識別された硬貨、振り分けられた硬貨、収
納された硬貨の情報は制御手段185に送られる。偽硬
貨と判定された硬貨は識別部181から硬貨投出口19
2を経て受皿186に送られる。収納部が満杯のため収
納しきれない硬貨は、収納部183からオーバーフロー
金庫187に送られる。
【0074】商品(図示せず)の発売後、釣銭の支払い
が必要なときは制御手段185により収納部183に出
金の指示が出される。収納部183に収納されていない
硬貨の出金が必要な場合は、制御手段185により出金
部188に必要な硬貨を出金するように指示が出され
る。出金部188には予め全ての種類の十分な枚数の硬
貨が貯留されている。
【0075】収納部183、または出金部188から繰
り出された硬貨は送出部189に搬送され、送出部18
9から硬貨投出口192を経て受皿186に送り出され
る。送出部189に硬貨が繰り出されたとき、硬貨処理
装置1にトラブルが生じた場合は、利用者への釣銭の払
い出しは禁止され硬貨は硬貨投出口192には送り出さ
れず、オーバーフロー金庫187に送り出される。
【0076】硬貨分離装置180は、異物、残留物等を
排出する排出部169を有し、排出された異物、残留物
等は排出物貯留部190に送られ、排出物貯留部190
から適宜取り出される。
【0077】硬貨処理装置171は、複数枚の硬貨の一
括投入、1枚のみの硬貨の投入、あるいは間隔をあけて
1枚ずつ行われる硬貨の連続投入のいずれにおいても、
投入された硬貨を一枚ずつ分離して適切な間隔でスムー
ズに短時間で繰り出す硬貨分離装置180を有するの
で、硬貨の識別、振り分け、収納を1枚ずつ確実に短時
間で行うことができる。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、硬貨を1
枚ずつ繰り出す繰出部と、繰り出された硬貨の繰出状態
を検出する検出部とを備え、繰出部は、検出された繰出
状態に基づき、硬貨の繰出速さを調節するように構成し
たので、複数枚の硬貨の一括投入、1枚のみの硬貨の投
入、あるいは間隔をあけて1枚ずつ行われる硬貨の連続
投入のいずれにおいても、投入された硬貨を分離し、適
切な間隔で短時間に繰り出して識別装置へ供給する。ま
た複数枚の硬貨の一括投入に対しては、繰出部において
一枚の硬貨に連れ添うように他の硬貨が繰り出された
り、2枚の硬貨が重なって繰り出された場合でも、識別
装置に所定間隔で1枚ずつ分離して繰り出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る硬貨分離装置
の主要構成を表すブロック図である。
【図2】図1の硬貨分離装置の繰出部の平面を鉛直方向
から30度傾いた方向から見た図である。
【図3】図2の硬貨分離装置の繰出部の側面図である。
【図4】図1の硬貨分離装置の制御構成を説明するブロ
ック図である。
【図5】硬貨分離装置の制御動作を説明するフロー図で
ある。
【図6】繰出異常を検出した場合の硬貨分離装置の制御
動作を説明するフロー図である。
【図7】硬貨を一括投入した場合の硬貨分離装置による
制御の動作タイミングを示すタイムチャート図である。
【図8】複数の硬貨が1枚ずつ十分に長い間隔をおいて
投入された場合の硬貨分離装置による制御の動作タイミ
ングを示すタイムチャート図である。
【図9】硬貨の繰出間隔が短い場合の硬貨分離装置によ
る制御の動作タイミングを示すタイムチャート図であ
る。
【図10】硬貨が重なって繰り出されるような場合の硬
貨分離装置による制御の動作タイミングを示すタイムチ
ャート図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る硬貨処理装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図12】従来の硬貨分離装置の制御の動作タイミング
を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
1 硬貨分離装置 2 硬貨識別装置 3A〜F 硬貨 4 検出部 5 第2の投入センサ 10 繰出部 11 回転部材 11X 軸 51 入金搬送部 171 硬貨処理装置 180 硬貨分離装置 184 入金処理部 189 送出部 192 硬貨投出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳沢 義直 東京都中野区中央2丁目48番5号 中野平 和ビル 株式会社高見沢サイバネティック ス内 (72)発明者 友野 宗司 東京都中野区中央2丁目48番5号 中野平 和ビル 株式会社高見沢サイバネティック ス内 (72)発明者 小嶋 隆史 愛知県一宮市奥町字野越46番地 オムロン 一宮株式会社内 Fターム(参考) 3E001 AA02 BA01 CA07 DA02 DA12 EA04 EB07 FA02 FA23 3E044 AA01 BA01 CB03 CC06 FA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を1枚ずつ繰り出す繰出部と;前記
    繰り出された硬貨の繰出状態を検出する検出部とを備
    え;前記繰出部は、前記検出された繰出状態に基づき、
    硬貨の繰出速さを調節するように構成された;硬貨分離
    装置。
  2. 【請求項2】 前記繰出部は、螺旋状に形成された回転
    部材を備え;前記回転部材は、前記螺旋の軸を中心に回
    転し、前記硬貨を前記螺旋の間に保持して1枚ずつ繰り
    出すよう構成された;請求項1に記載の硬貨分離装置。
  3. 【請求項3】 前記繰り出された硬貨を搬送する搬送部
    を備え;前記搬送部は、前記検出された繰出状態に基づ
    き、硬貨の搬送速さを調節するように構成された;請求
    項1または請求項2に記載の硬貨分離装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送された硬貨を識別する識別装置
    を備えた;請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
    の硬貨分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の硬貨分離装置と;前記
    識別された硬貨を1枚ずつ処理する入金処理部と;前記
    処理された硬貨を送り出す送出部と;前記送り出された
    硬貨を投出する硬貨投出口を備えた;硬貨処理装置。
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