JP6836926B2 - 硬貨繰出装置及び硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨繰出装置及び硬貨処理装置 Download PDF

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本発明は、受け取った複数枚のコインを1枚ずつ繰り出す作用を奏する装置である硬貨繰出装置に関する。また、本発明は硬貨繰出装置から繰出されたコインに対して各種の処理を加える硬貨処理装置に関する。
従来から、自動販売機等に硬貨処理装置が用いられている。また、硬貨処理装置には入金繰出装置が用いられている。入金繰出装置は、一括投入された複数枚の硬貨を1枚ずつ繰出す装置である。本発明の硬貨繰出装置は、例えば、硬貨処理装置の入金繰出装置に適用されるユニットである。しかしながら、本発明の硬貨繰出装置は、入金繰出装置以外の装置にも適用可能である。
従来、特許文献1に硬貨繰出装置の一例が示されている。この従来の硬貨繰出装置は、投入された硬貨を収納する収納部と、この収納部の内部に傾斜状態で設置された回転円盤と、この回転円盤の表面に設けられた突起(又は爪)と、回転円盤に設けられた隆起と、回転円盤の一部の領域に設けられた規制部とを有している。回転円盤は回転ディスクとも呼ばれている。上記の突起は、硬貨1枚の厚さと略同じ高さになっている。
この従来の硬貨繰出装置においては、収納部に収納された複数枚の硬貨を、突起によって1枚ずつ引っ掛けて、回転円盤の回転に応じて搬送する。こうして搬送される1枚の硬貨は、規制部を通過して回転円盤の外部へ排出される。硬貨を回転円盤の外部へ排出する作業は硬貨の繰出しと呼ばれている。こうして、硬貨繰出装置の外部へ複数枚の硬貨が1枚ずつ所定間隔で繰出される。
上記の規制部は、回転円盤の突起に硬貨が2枚重なって引っ掛かって搬送されるときに、同時に2枚の硬貨が繰出されないように機能する。また、規制部は、変形した不良の硬貨が繰出されないように機能する。
特許文献1に開示された硬貨繰出装置の動作を、さらに具体的に説明すれば、次の通りである。特許文献1では、規制部と回転円盤との間に隙間が形成されている。この隙間は、略、硬貨1枚分の隙間である。また、規制部の下流側の位置には送出レールが設けられている。
(a) 複数枚の硬貨が収納部へ投入される。
(b) 収納部に収納された硬貨は、回転円盤の回転により、回転円盤に設けられた突起と隆起により、掻き上げられる。
(c) 突起と隆起によって掻き上げられた硬貨は、基本的に1枚ずつ突起と隆起に引っ掛けられて上方へ搬送される。こうして搬送される硬貨は、規制部と回転円盤との隙間を通過する。
(d) 規制部を通過した硬貨は送出レールに到達し、この送出レールによって硬貨繰出装置の外部へ排出、すなわち繰出される。
(e) 硬貨繰出装置の外部へ硬貨を繰出す際、繰出し不良又は回転円盤の停止が発生することがある。回転円盤の停止は、ロック停止と呼ばれることがある。
(f) 繰出し不良又はロック停止が発生した場合には、それらの状態を解消するために、回転円盤を逆転させる処理を行っていた。所定回数の逆転処理を行っても問題が解消しない場合には、異常が発生したものと判断して硬貨繰出装置の動作を停止していた。
特開2010−262479号公報
上記の従来の動作例における回転円盤の逆転処理は次のようになっていた。
(1)規制板と突起との位置関係を考慮しない処理
繰出し不良が発生したと判断されたときに、正転していた回転円盤を逆転させることにした。このときの正転から逆転への移行時間は、回転円盤の回転制御を行い易い、切りの良い時間を設定していた。回転円盤の回転制御は、タイマの設定によって行っていたが、従来、このタイマの設定に際して、規制板と突起との位置関係は考慮していなかった。
(2)回転円盤のロック停止を考慮しない逆転
また、従来、繰出し不良を解消するためには逆転時間を長く設定することが効果的であると考えられていた。そのため、回転円盤を逆転させる際には、回転円盤のロック停止を検出することは行っていなかった。
(3)硬貨を長い距離にわたって戻し移動させる処理
さらに、回転円盤を逆転させる時間については次のように考えていた。すなわち、規制部を通過した後にその規制部の下流側に配置された搬送路板金へ到達した硬貨があった場合を考慮して、回転円盤を逆転させる時間を設定していた。具体的には、搬送路板金へ到達した硬貨が回転円盤の逆転によって逆方向へ戻るときに、その硬貨が規制板を通過し終わるだけの時間を確保していた。
(ア) 上記(1)の「規制板と突起との位置関係を考慮しない処理」の場合には次の問題があった。すなわち、回転円盤が正転から逆転へ移行する際には回転円盤が一旦、停止する。この回転円盤の停止が、逆転によって硬貨が規制板を通過し終える直前付近であった場合には、硬貨の挙動が複雑になっていた。この結果、回転円盤が逆転を開始するときに規制板の下流側に存在していた突起が、回転円盤の逆転に応じて戻り移動した際に硬貨の下側へ潜り込む現象が発生することがあった。このような硬貨の潜り込みが発生すると、回転円盤と規制板との間に硬貨が噛み込み、その結果、回転円盤がロック停止するおそれがあった。
(イ) 上記(2)の「回転円盤のロック停止を考慮しない逆転」の場合には次の問題があった。このように回転円盤のロック停止を考慮しない状態で回転円盤の逆転を行う場合には、従来、回転円盤を逆転させた後にその回転円盤を正転に戻す処理を行っていなかった。また、繰出し不良を解消するためには回転円盤の逆転時間を長く設定することが有効であると考えられていたので、回転円盤の逆転時間を長く設定していた。このような事情があったので、回転円盤の逆転を行っている間に、回転円盤がロック停止するおそれがあった。
(ウ) 上記(3)の「硬貨を長い距離にわたって戻し移動させる処理」の場合には、併せて次の処理を行っていた。すなわち、硬貨の繰出し不良が発生し、さらに硬貨が収納部に残留している場合に、回転円盤を低速で正転させる動作と、正転している回転円盤を停止させた後に逆転させるという動作とを行っていた。これらの動作により、硬貨の繰出し不良を解消していた。しかしながら、これらの動作を行う場合には、回転円盤がロック停止するおそれがあった。
本発明は、従来装置における上記の問題点に鑑みて成されたものであって、硬貨等といったコインが回転円盤等といった回転盤上で詰まる頻度を低減できる硬貨繰出装置及び硬貨処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る硬貨繰出装置の第1の発明態様は、受け取った複数枚のコインを1枚ずつ繰り出す硬貨繰出装置において、複数枚のコインを収納する収納部と、前記収納部内に収納された複数枚のコインに接触すると共に傾斜して設けられた盤面を有しており、該盤面に直交した軸線を中心として回転可能である回転盤と、前記回転盤の盤面上に設けられており、コインの周縁を載せることができる複数の突部と、前記回転盤の盤面に対向して設けられており、1枚の正常なコインの通過を許容し、2枚の重なった正常なコインのうちの上側のコインの通過を阻止する規制部材と、当該規制部材を通過し、さらに前記回転盤の盤面の外側へ送り出されたコインを検知して排出コイン信号を出力する排出検知センサと、コインの繰出し不良を検知して繰出し不良信号を出力する繰出し不良検知センサと、前記排出検知センサ及び前記繰出し不良検知センサの出力信号に基づいて前記回転盤の回転を制御する制御手段と、を有しており、前記制御手段は、前記突部によってコインを搬送するために前記回転盤を正転させ、前記突部のうち前記回転盤の正転方向に関して前記規制部材の下流側で当該規制部材に最も近い位置にある突部の当該規制部材に対する位置を前記排出コイン信号に基づいて特定し、前記繰出し不良信号を受け取ったときに、所定の停止時間の経過後に前記回転盤の正転を停止させ、繰出し不良を解消するための前記回転盤の逆転を前記回転盤の停止後に開始させる、制御を行い、前記回転盤の正転を停止させるための前記所定の停止時間は、前記排出検知センサによって検知されたコインの次に前記規制部材に到来するコインに、前記回転盤の逆転によって移動する前記突部がコインの下に入り込むことを防止できる長さであって前記特定された前記突部の位置を基準とした長さの時間であることを特徴とする。
上記構成において、「繰出し不良検知センサ」は、例えば、(1)排出検知センサ(SE4)がコインを検知しないこと、(2)動作検知センサSE1が検知する回転盤の速度が遅いこと、(3)回転盤駆動用のモータのスピードが遅いこと、の少なくとも1つを検知する。
上記の構成の硬貨繰出装置によれば、コインの繰出し不良があった場合に回転盤の逆回転によってその繰出し不良を解消しようとするときに、コインのロック停止を防止することができる。
本発明に係る硬貨繰出装置の第2の発明態様は、回転盤がロック停止したことを検知するロック停止検知手段をさらに有しており、前記制御手段は、前記回転盤の所定の停止時間の正転後の逆転の間に、前記ロック停止検知手段によってロック停止が発生したことを検知したときに、直ちに逆転を停止する。この第2の発明態様によれば、本硬貨繰出装置及びコインに過大な負荷がかかることを防止でき、その結果、硬貨繰出装置のロック停止が助長されることを防止でき、さらにコインが傷付くことを防止できる。
上記構成において、「ロック停止検知手段」は、回転盤の停止を検出する手段と言え、具体的には、(1)動作検知センサSE1がコインを検知したときに当該センサから出力される信号が所定時間出力されないことや、(2)回転盤駆動用のモータに所定以上の過電流が流れたこと、等によって回転盤が停止したと判断する手段である。
本発明に係る硬貨繰出装置の第3の発明態様は、前記収納部にコインがあるかどうかを検知する残留コイン検知手段をさらに有しており、前記制御手段は、前記回転盤の所定の停止時間の正転後の逆転の間に、前記ロック停止検知手段によってロック停止が発生したことを検知せず、さらに前記残留コイン検知手段によって前記収納部内におけるコインの残留を検知したときに、回転盤を低速で所定時間だけ正転させ、その後に正転を停止し、その後に回転盤を低速で逆転させる、という制御を行う。
従来は、繰出し不良には有用なこともあり逆転時間を長くしていた。しかし、上記第1の発明態様の場合と同様に、硬貨の挙動によるもたつきが発生すると、硬貨が自重で戻る際、硬貨の手前にある突起に追いつき、硬貨に潜り込むことが想定される。本第3の発明態様によれば、そのような硬貨の潜り込みを防止できる。また、本第3の発明態様によれば、コインの掻き上げ不良を防止できる。
本発明に係る硬貨繰出装置の第4の発明態様は、前記回転盤を低速で逆転させた後に、その逆転による突部の移動距離と同じ距離となる時間だけの正転を行う。
上記第3の発明態様を実施すると、上記第1の発明態様による規制部材と突起の位置関係が変化することがある。本第4の発明態様は、そのような位置関係の変化分の補正を行うものである。
次に、本発明に係る硬貨処理装置は、以上に記載した構成の硬貨繰出装置と、その硬貨繰出装置から繰出されたコインに対して処理を行う硬貨処理手段とを有することを特徴とする。ここで、処理とは、例えば硬貨の識別処理、硬貨の入金搬送処理、硬貨の振分処理等である。
既述の通り、本発明に係る硬貨繰出装置によれば、コインの繰出し不良があった場合に回転盤の逆回転によってその繰出し不良を解消しようとするときに、コインのロック停止を防止することができる。従って、硬貨繰出装置を使用している硬貨処理装置を長期間にわたって正常に動作させることができる。
本発明に係る硬貨繰出装置によれば、コインの繰出し不良があった場合に回転盤の逆回転によってその繰出し不良を解消しようとするときに、コインのロック停止を防止することができる。
本発明に係る硬貨繰出装置によれば、コインの繰出し不良があった場合に回転盤の逆回転によってその繰出し不良を解消しようとするときに、コインのロック停止を防止することができる。従って、本発明に係る硬貨処理装置によれば、長期間にわたって正常な動作を継続して行うことができる。
本発明に係る硬貨繰出装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1の矢印Aに従った正面図である。 図1の矢印Bに従った平面図である。 図1の矢印Cに従った側面図である。 本発明の硬貨繰出装置で用いる制御系のブロック図である。 図1の硬貨繰出装置の主要な構成要素である規制部の基準位置状態を示す図である。 図1の硬貨繰出装置の主要な構成要素である規制部の変位状態を示す図である。 上記規制部材の変位動作を幾何学的に示す図である。 上記規制部材の変位動作を機能的に示す図である。 図5の制御装置が実現する機能を示すフローチャートである。 本発明に係る硬貨処理装置の一実施形態を示すブロック図である。
以下、本発明に係る硬貨繰出装置を実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
図1は、本発明に係る硬貨繰出装置の一実施形態を示している。本実施形態の硬貨繰出装置1では、コインとして硬貨が取り扱われるものとし、特に、10円、50円、100円、500円の各硬貨が本硬貨繰出装置に供給され、それらが1枚ずつ後段の機器へ繰り出されるものとする。なお、上記の4個の金種に1円、5円を加えて6個の金種を扱えるようにすることも可能である。
自動販売機等といった自動機器の内部には硬貨処理装置が設けられ、この硬貨処理装置は、硬貨を搬送する処理や、硬貨の種類を識別する処理や、硬貨を金種別に振分ける処理や、その他硬貨に対して必要な各種の処理を行う。図1の硬貨繰出装置1はこの硬貨処理装置を構成する1つの構成機器として用いられるものであり、利用者が自動機器へ一括で入金した複数枚の硬貨を収納すると共に、それらの硬貨を1枚ずつ硬貨処理装置内の後段の機器、例えば硬貨搬送処理部へ繰出す機能を奏する。
図2は、図1の矢印Aに従って主たる構成要素である回転盤を正面から示している。図3は、図1の矢印Bに従って硬貨繰出装置の平面構成を示している。図4は、図1の矢印Cに従って硬貨繰出装置の側面構成を示している。
これらの図において、硬貨繰出装置1は、複数の硬貨を収納するための容器である収納部2と、その収納部2の内部に設けられた回転盤3と、硬貨を1枚だけ通過させるように硬貨の通過を規制する規制部4とを有している。なお、図2及び図3においては、構成を分かり易く示すために収納部2の図示を省略している。
また、図1において、符号SE5は硬貨投入センサを模式的に示している。硬貨投入センサSE5は自動販売機といった自動機器に投入された硬貨を検知するセンサである。硬貨投入センサSE5は、例えば光センサである。硬貨投入センサSE5は、通常は、自動機器の硬貨投入口の裏側の近傍に設置される。硬貨投入センサSE5は硬貨を検知したときに信号を出力する。この信号は、図5において制御装置6へ伝送される。
収納部2は、ホッパと呼ばれることもあり、複数の硬貨を収納できる金属製又はプラスチック製の容器によって形成されている。収納部2の下部には残留検知センサSE2及びSE3が設けられている。これらの検知センサは、例えば透過型の光センサによって構成されており、収納部2の内部を透過する光の光量に基づいて、収納部2内に硬貨が有るか無いかを判別する。判別結果は残留検知センサSE2及びSE3の出力端子に電気信号として出力され、その出力信号は図5において制御装置6へ伝送される。
制御装置6は、硬貨繰出装置1の制御を司る制御装置であっても良いし、硬貨繰出装置1を1つの構成要素とする硬貨処理装置の制御を司る制御装置であっても良いし、あるいは、自動販売機等といった自動機器の制御を司る制御装置であっても良い。また、制御装置6は、コンピュータを含んだ制御装置であっても良いし、コンピュータを含まないシーケンス・コントローラによって構成された制御装置等であっても良い。
図4において、収納部2の底部には開閉移動可能な底部部材7が設けられている。レバー機構によって構成された開放機構8を例えばモータの回転により動作させることにより、底部部材7を開位置へ開いたり、閉位置へ閉じたりすることができる。この場合、モータの回転(底部部材の開閉動作)は、制御装置6により制御される。底部部材7を開位置へ開くことにより、硬貨に混入した異物等といった残留物を収納部2の外部へ排出できる。
回転盤3は、例えば金属製の円板によって形成されている。この回転盤3は水平面及び鉛直面に対して所定の角度で傾斜して収納部2の内部に配置されている。従って、収納部2の中に投入された硬貨は回転盤3の盤面の下部に自重で接触する状態となる。この回転盤3は電動モータ9(図3参照)によって駆動されて盤面に直角な軸線X0を中心として回転する。符号11は電動モータ9の出力軸の回転を減速するためのギヤボックスを示している。
電動モータ9は、回転速度及び回転方向を制御可能な直流モータ又は交流モータによって構成されており、図5において、制御装置6からの指令に従って動作する。モータ9が正回転すると、図1及び図2において回転盤3が反時計方向へ回転する。モータ9が逆回転すると、回転盤3は図1及び図2において正時計方向へ回転する。
図2において、回転盤3の盤面上には、突部としての複数の突起12及び同じく突部としての複数の隆起13が設けられている。これらの突起12及び隆起13は、例えば金属製の回転盤3にエンボス加工を施すことによって形成される。突起12及び隆起13は図2の紙面の手前方向へ突出している。なお、突起12及び隆起13はエンボス加工以外の任意の方法によって形成でき、例えば、回転盤3の盤面に乗せた突起物を回転盤3の背面からネジによって固定する方法によって形成することもできる。
回転盤3は鉛直方向に対して傾斜しているので、収納部2内に複数の硬貨が収納されている場合、それらの硬貨は図2の符号14で示すように、回転盤3の反時計回転に従って突起12及び隆起13によって貯留領域から1枚ずつ掻き上げられて円軌跡上を搬送される。回転盤3の上部領域には、規制部4が設けられ、その近傍に送出レール16が設けられている。送出レール16は、回転盤3に対して微小間隙を形成するように、機枠によって位置不動に固定配置されている。回転盤3によって搬送された硬貨14は送出レール16の上辺に乗って1枚ずつ回転盤3の外部へ送出される。
送出レール16の下流側に排出検知センサSE4が設けられている。この排出検知センサSE4は、例えば光センサである。排出検知センサSE4は硬貨を検知したときに信号を出力する。この出力信号は、図5において、制御装置6へ伝送される。
送出レール16の近傍に動作検知センサSE1が設けられている。この動作検知センサSE1は機枠28によって支持されて回転盤3に対して間隔をおいて固定配置されている。動作検知センサSE1は例えば透過型光センサによって構成されており、その光の進行路と交差する部分の回転盤3に複数の光通過穴29が設けられている。これらの穴29は共通の円軌跡上に複数個、本実施形態では16個、等角度間隔で設けられている。
回転盤3の光通過穴29と動作検知センサSE1は、回転盤3が回転するときにパルスエンコーダとして機能し、回転盤3の回転速度に対応したパルス信号が動作検知センサSE1の出力端子に出力される。この出力信号は、図5において、制御装置6に伝送される。制御装置6は、伝送されてきたパルス信号に基づいてモータ9の回転を制御する。
図2の突起12は、回転盤3の盤面上の外周付近に等間隔に配置されている。具体的には、突起12は、直径がわずかに異なっている2つの同心円のそれぞれの上に互いに等角度間隔で8箇所、合計で16箇所配置されている。すなわち、突起12は回転盤3の直径方向で2列に配置されている。外側の円周列を構成している突起12は内側の円周列を構成している突起12に対して、回転盤3の正回転方向と逆方向(すなわち正時計方向)にわずかにずれて配置されている。これは、硬貨14が送出レール16によって案内されるときに、内周側の突起12に引っ掛かって搬送されてきた硬貨14を、引続いて外周側の突起12によって円滑に送出できるようにするためである。
隆起13は、回転盤3の中心から放射状に形成されている。個々の隆起13は、円周方向で互いに隣り合う2つの突起12の中間の位置に配置されている。この結果、隆起13は回転盤3の円周方向に沿って等角度間隔で8個、設けられている。個々の隆起13は回転盤3の中心から外周方向へ向かって高さが増すように形成されており、外周端の最大高さは突起12よりも低くなっている。個々の隆起13は内周側の突起12と協働して、収納部2内に貯留された複数枚の硬貨から1枚の硬貨を載せた状態で掻き上げる。
規制部4は金属板製の取付部材15によって硬貨繰出装置1の本体機枠に、回転盤3と別体に取付けられている。規制部4は取付部材15に装着された次の各部材によって構成されている。すなわち、取付部材15には、図6に示すように、回転盤3に対して間隔を空けて配置される規制部材17と、規制部材17を回動可能に支持する軸部材18と、規制部材17の位置を決めるための位置決めピン19と、軸部材18の周囲に設けられた弾性部材としてのコイルばね21と、位置決めピン19の底部の周囲に設けられていて回転盤3を受けるためのガイド部材22とが設けられている。
本明細書において、軸部材18を中心として回動する規制部材17の回動中心軸線をX1と呼ぶことにする。また、本実施形態においては、軸部材18、ばね21、及び位置決めピン19によって、規制部材17を所定位置に支持するための規制部材支持手段が構成されている。
図6(c)に示すように、位置決めピン19は略円柱形状のピンであり、規制部材17に対向する部分に切欠き26を有している。規制部材17の一部がこの切欠き26内に位置している。コイルばね21は規制部材17が軸部材18を中心として図6(b)の反時計方向(回転盤3の中心へ向かう方向)へ弾性力で付勢している。そして、規制部材17は弾性力で付勢された状態で上記切欠き26により形成された壁の一方(図6(c)における下側の壁)に突き当たって止まっている。通常の自然状態時においては、規制部材17はばね21の弾性付勢力により、この位置に置かれている。この止まった位置を本明細書では規制部材17の「基準位置」ということにする。
規制部材17は図6(b)において正時計方向の力を受けると、ばね21の弾性力に抗して正時計方向(回転盤3の中心から離れる方向)へ回動するが、その回動は図7(c)に示すように位置決めピン19の側面切欠き26により形成された壁のもう一方(図6(c)における上側の壁)に突き当たるまでの範囲に規制される。すなわち、規制部材17の回動は切欠き26の大きさの範囲に規制されている。これにより、規制部材17の回動限界位置が規定され、それ以上の過剰な回動が防止される。本実施形態では、切欠き26によって規定される規制部材17の軸線X1を中心とした回動範囲は、約25°となっている。
図6(c)において、軸部材18に支持されて回動可能である規制部材17の回動中心軸線X1は、水平方向から見て回転盤3の回転中心軸線X0に対して平行である。さらに、当該軸線X1は、図6(a)において、鉛直方向から見て回転盤3の回転中心軸線X0に対して傾斜している。その軸線X1の傾斜方向は、軸線X1が硬貨の送出方向Gの下流側へ傾く方向である。換言すれば、軸線X1の傾斜方向は、軸線X1が円形である回転盤3の最上部の接線方向で、且つ回転盤3の正回転時の回転方向へ傾く方向である。さらには、軸線X1の傾斜方向は、図6(a)に示すように鉛直上方から見て軸線X1の回転盤3よりも前方側の部分が軸線X0に近づくような傾斜方向である。
規制部材17の回動中心軸線X1を回転盤3の回転中心軸線X0に対して上記のように傾斜させたことにより、図8(c)の右上部に示すように、規制部材17の規制先端Pは、回転盤3の正面から見て楕円の回動軌跡Q上を移動する。この回動軌跡Qは、これを硬貨繰出装置の上方位置から平面的に見ると、図8(b)に示すように、回転盤3の中心に近い側が回転盤3に近づき、回転盤3の中心から離れる側が回転盤3から遠ざかるように傾斜している。
規制部材17の回動軌跡Qが上記のように傾斜しているので、規制部材17が図6(c)に示す基準位置にある状態から、図7(c)に示す変位位置へ動いたとき、規制部材17と回転盤3との間隔は狭くなる。具体的には、規制部材17が準位置にあるとき(図6(c),図8(b)参照)の間隔をD0とし、規制部材17が変位位置にあるとき(図7(c),図8(b)参照)の間隔をD1としたとき、D1<D0となる。
規制部材17に関するこのような回転軸線の傾斜配置及びそれに起因した回動時の間隔狭小動作により、自身の厚み方向に不正に変形した硬貨が規制部材17の裏面に進入した場合、その不正硬貨は規制部材17の裏面に接触してこれを押して回動させる。規制部材17が回動すると、上記の通り規制部材17の裏面側間隔がD0からD1へと狭まるので、不正硬貨は規制部材17によって強制的に噛み込まれた状態となり、その結果、不正硬貨の送出方向Gへの進行が確実に阻止される。これにより、不正硬貨が硬貨繰出装置の後段側へ送り出されることが確実に防止される。
例えば、軸線X1の回転盤3の回転中心軸線X0に対する傾斜角度は15°程度に設定される。また、図9において、規制部材17のうち回転軸線X1からの距離が離れた部分であって硬貨が接触する部分Mの回転盤3に対する間隔が2mmに設定される。そして、不正に変形した硬貨14Aの接触部を硬貨自身の円形の右上部Nに想定し、規制部材17が約2.5°回動するとすれば、規制部材17が硬貨14Aによって押されて回動したときに、規制部材17と回転盤3との間隔は1.8mmへと狭くなる。1.8mmは正常な500円硬貨の厚さである。従って、不正硬貨14Aは狭まった規制部材17に噛み込んでそれ以上の進行を阻止される。なお、このような噛み込み状態は一例であり、噛み込み状態は硬貨の変形状態に応じて種々の状態となる。
なお、規制部材17の回動中心軸線X1の傾斜方向及び傾斜角度は、硬貨繰出装置1の能力に応じて適宜に設定されるが、少なくとも規制部材17が硬貨の送出方向Gに移動したときに、回転盤3と規制部材17との間隔が狭くなるように設定すれば良い。
図6、特に図6(c)において、ガイド部材22は、ベアリングのように外輪部分が回転自在な部品によって形成されている。このガイド部材22は、規制部材17に対向した位置に設けられており、回転盤3の裏面の周縁部分に当接して、回転盤3が撓みその他の変形を生じることを防止する補強部品として機能する。ガイド部材22の外輪部分は回転盤3の回転に従動して回転する。
本実施形態において、軸部材18、ばね21、及び位置決めピン19によって構成された規制部材支持手段は、規制部材17を、(i)回転盤3の盤面に対して正常な硬貨1枚を通過させる間隔を空けて支持し、(ii)回転盤3による硬貨の送出方向Gに変位可能に支持し、さらに、(iii)規制部材17が硬貨の送出方向Gに変位するときに同時に規制部材17と回転盤3との間隔が狭くなるように支持する、という機能を奏する。
(硬貨繰出装置の動作)
以下、上記構成より成る硬貨繰出装置1の動作を説明する。硬貨繰出装置1は当初、待機状態に置かれている。例えば、自動販売機等といった自動機器に硬貨が投入されると、図1の硬貨投入センサSE5がその硬貨を検知する。その後、図1の収納部2内に硬貨が収納され、そして図5の制御装置6、すなわち自動機器の制御部、硬貨処理装置の制御部、又は硬貨繰出装置1自身の制御部が動作を開始して、硬貨の繰出し処理が開始される。
処理が開始されると、図3のモータ9が作動して回転盤3が図2の反時計方向へ正回転を開始し、さらに動作検知センサSE1の出力信号に基づいて、その回転盤3の回転速度が所定の速度に制御される。回転盤3が所定速度で正回転すると、収納部2内に溜まった硬貨は、回転盤3の盤面上の内周側の突起12と中心部の隆起13とによって1枚ずつ引っ掛けられて、掻き揚げられるようにして上方へ搬送される。
搬送された硬貨は、回転盤3の上部に設けられた規制部4の規制部材17の裏側を通過する。このとき、不正に変形した硬貨や、2枚重なって搬送されてきた硬貨は、規制部材17によって通過を阻止されて、規制部材17から落下したり、規制部材17へ噛み込まれたりする。
規制部材17を通過した正常な硬貨は、回転盤3によって更に搬送されて、送出レール16の上辺の先端に当接し、さらに送出レール16の上辺に乗って移動する。この硬貨は、さらに、回転盤3の外周側の突起12によって押されて送出レール16上で搬送され、回転盤3の外部へ繰出される。繰出された硬貨は、後段の各種の処理装置へ搬送されて、所定の処理を受ける。繰出された硬貨は、排出検知センサSE4によって検知される。
(付加的な処理)
図5の制御装置6は上記の正常な硬貨繰出し処理の他に、残留硬貨の監視処理、噛み込み発生の判断処理、噛み込み解除処理、繰出し不良の判断処理等の各処理を行う。
(1)残留硬貨の監視処理は、図1の残留検知センサSE2及びSE3の遮光状態を監視することによって行われる。具体的には、残留検知センサSE2及びSE3が硬貨によって遮光されなくなったときに、硬貨の残留が無くなったものと判断する。
(2)噛み込み発生の判断処理は、モータ9の出力軸の回転速度の変化又は停止の検知や、モータ9への過電流の検知によって判断する。回転速度及び過電流の両方から総合的に判断することもできる。例えば、回転盤3が停止していない場合でも、過電流が継続的に検出されたときには、規制部材17による硬貨の噛み込みが発生したと判断できる。
(3)噛み込み解除処理は、例えば、規制部材17への硬貨の噛み込みが発生したと判断された場合に、回転盤3の出力軸を逆回転させることにより、硬貨を戻し移動させることによって行われる。この逆転は予め定められた所定時間行うが、それでも噛み込みが解消しない場合には、すなわち回転盤3を再度、正回転させる。また噛み込みが繰り返して発生する場合には、回転盤3を再度、逆回転させる。この再逆転処理を所定回数繰り返して行っても噛み込みが解消しない場合は、異常が発生していると判断して、硬貨の繰出し処理を終了する。
(4)繰出し不良の判断処理は、例えば次のようにして行なわれる。すなわち、残留検知センサSE2,SE3によって残留硬貨が有ると判断されている状態で、回転盤3が正回転しているにも関らず、所定時間経っても排出検知センサSE4によって硬貨の繰出しが検知されない場合に、繰出し不良と判断する。繰出し不良と判断した場合には、モータ9の逆回転及び回転速度の変速の両方又はいずれか一方を行う。
以下、図5の制御装置6によって実行される制御を、より具体的に、図10のフローチャートに基づいて説明する。制御装置6は、まず、図1の硬貨投入センサSE5の出力信号を受信することにより繰出し処理を開始する(ステップS1)。そして、通常の硬貨繰出し処理を継続させる(ステップS2)。通常の硬貨繰出し処理とは、回転盤3を通常の回転速度で正転させながら硬貨の繰出しを行うという処理である。
制御装置は、正常な繰出し処理が行われている間に、繰出し不良が発生したかどうかを判断する(ステップS3)。繰り出し不良とは、本実施形態では、次の3つの状態の少なくとも1つとする:
(1)排出検知センサSE4が所定時間経っても硬貨を検知しないこと、
(2)動作検知センサSE1で回転盤3の回転速度が遅いことを検知したこと、
(3)図3のモータ9の回転速度が遅いことを検知したこと。
なお、本実施形態では、ロック停止状態も繰出し不良に含まれるものとする。ロック停止とは、回転盤3の回転が停止することである。
1.≪繰出し不良が発生しない場合:≫
繰出し不良が発生していない場合(ステップS3でNO)には、図1の収納部2の内部に硬貨が残っているかどうかを判断する(ステップS4)。硬貨が残っていなければ(ステップS4でNO)、ステップS5へ進んで繰出し処理を終了する。硬貨が残っていると判断された場合には(ステップS4でYES)、通常の繰出し処理を継続して行う。この繰り出し処理の際、ステップS3において繰出し不良の発生を監視する。
2.≪繰出し不良が発生して、排出検知が無い場合:≫
ステップS3で繰出し不良が発生していると判断された場合(ステップS3でYES)には、図2の排出検知センサSE4が硬貨の通過を検知したかどうかを判断する(ステップS6)。排出検知センサSE4が硬貨を検知しなかった場合(ステップS6でNO)には、ステップS8へ進んでロック停止かどうかを判断する。
ステップS8でロック停止が発生したと判断された場合(ステップ8でYES)には、ロック解除処理として、所定の逆回転処理を行う(ステップS9)。具体的には、回転盤3を停止し、次いで低速で所定時間だけ逆転させ、次いで通常速度で所定時間だけ逆転させ、その後、停止させる。低速での逆転を行うのは、図2の規制部材17のところで硬貨の噛込みが発生しないようにするためである。
制御装置6(図5)はステップS9における回転盤3の逆転の際において、ロック停止があったかどうかを判断する(ステップS10)。ロック停止があった場合(ステップS10でYES)、すなわち、繰出し不良が有り、排出検知がなく、ロック停止が発生し、回転盤3が逆転され、その逆転時にロック停止が発生した場合には、第2の制御として直ちに回転盤3の逆回転を停止し(ステップS11)、異常処理のカウント値をインクリメントし(ステップS22)、合計のカウント値を基準回数と比較する(ステップS16)。異常処理の回数が所定の基準回数に達していない場合(ステップS16でNO)には、ステップS2へ戻って通常の繰出し処理を継続する。
ステップS16で異常処理回数が基準回数に達したと判断された場合(ステップS16でYES)には、異常が発生していると判断して、硬貨の繰出し処理を終了する(ステップS17)。
3.≪繰出し不良が発生し、排出検知があった場合:≫
ステップS3で繰出し不良があったと判断され(ステップS3でYES)、さらにステップS6で硬貨排出が検知された場合(ステップS6でYES)には、繰出し不良を解消することと、繰出し不良の解消処理の際にロック停止が発生することを防止することのために第1の制御を実施する(ステップS7)。以下、第1の制御について説明する。
従来、繰出し不良を解消するために、次のように回転盤3を逆回転させることが行われていた。
(ア)規制板と突起との位置関係を考慮しない処理:
繰出し不良が発生したと判断されたときに、正転していた回転円盤を逆転させることにした。このときの正転から逆転への移行時間は、回転円盤の回転制御を行い易い、切りの良い時間を設定していた。回転円盤の回転制御は、タイマの設定によって行っていたが、従来、このタイマの設定に際して、規制板と突起との位置関係は考慮していなかった。
(イ)回転円盤のロック停止を考慮しない逆転:
また、従来、繰出し不良を解消するためには逆転時間を長く設定することが効果的であると考えられていた。そのため、回転円盤を逆転させる際には、回転円盤のロック停止を検出することは行っていなかった。
(ウ)硬貨を長い距離にわたって戻し移動させる処理:
さらに、回転円盤を逆転させる時間については次のように考えていた。すなわち、規制部を通過した後にその規制部の下流側に配置された搬送路板金へ到達した硬貨があった場合を考慮して、回転円盤を逆転させる時間を設定していた。具体的には、搬送路板金へ到達した硬貨が回転円盤の逆転によって逆方向へ戻るときに、その硬貨が規制板を通過し終わるだけの時間を確保していた。
従来から、繰出し不良を解消するために、上記のように回転盤を逆回転させる処理を行っていたが、この逆回転の際に回転盤がロック停止する現象がまれに起こっていた。ロック停止は通常の逆転動作では解除できないことであって、装置の完全停止に繋がってしまう。本実施形態では、このようなロック停止を回避するために第1の制御を実行している。すなわち、この第1の制御において、図2の排出検知センサSE4が硬貨の通過を検知したタイミングに応じて制御装置6が規制部材17に対する突起12の位置を特定する。次に、回転盤3を所定時間、正転させて突起12を規制部材17から離れる方向へ適宜の距離だけ進行させる。この正転の後に、回転盤3を逆転させることにより、繰出し不良を解消する。
従来は、回転盤3を逆転させるにあたって、規制部材17に対する突起12の位置を考慮していなかった。このため、回転盤3が逆転しているときに、回転盤3上の突起12が規制部材17の近傍において硬貨の下に潜り込み、その結果、規制部材17のところで硬貨の噛込みが発生してロック停止が発生するという事態が発生することがあった。
本実施形態では、排出検知センサSE4が硬貨を検知したときに制御装置6が規制部材17に対する突起12の位置を特定し、回転盤3が逆転したときに突起12が硬貨の下に潜り込まないように規制部材12と突起12との間に十分な距離が確保されるように、回転盤3を所定時間、正転させている。例えば、本発明を確認する際に従来装置を確認したところ、従来は、規制部材17に対して突起12が1000ms程度、正転した位置で、繰出し不良の解消のための回転盤3の逆転を開始していたようであった。このような状況下で突起12の硬貨への潜り込みが発生していたことは既述の通りである。
これに対し、本実施形態では、回転盤3の正転を停止させるタイミングすなわち時点を調整することにより、例えば排出検知センサSE4が硬貨を検知してから1050ms後に回転盤3の正転を停止させ、その位置から回転盤3の逆転を開始した。これにより、規制部材17と突起12との間に十分な距離が確保でき、その結果、繰出し不良の解消のために回転盤3を逆転させたときに突起12が硬貨へ潜り込むことを回避できるようになった。
4.≪第1の制御において正転時のロック停止を制御する:≫
ステップS3で繰出し不良があったと判断され(ステップS3でYES)、さらに排出検知があった場合(ステップS6でYES)には、排出検知があったタイミングにより突起12の位置を特定して第1の制御としての所定時間の正転を行う(ステップS7)。ステップS7における第1の制御により所定位置での停止に至る正転時においてもロック停止があったかどうかを判断する(ステップS8)。
ステップS8でロック停止があったと判断された場合(ステップS8でYES)には、低速逆転及び通常逆転を行い(ステップS9)、ロック停止があれば(ステップS10でYES)、逆転を停止し(ステップS11)、異常カウントをインクリメントし(ステップS12)、カウント値が所定の基準値に到達したら(ステップ16でYES)、処理を終了する(ステップS17)。
ステップS8でロック停止がないと判断された場合(ステップS8でNO)には、ステップS12で図1の収納部2に硬貨が残っているか否かを判断する。硬貨が残っていないと判断された場合(ステップS12でNO)、すなわち、第1の制御の正転時にロック停止が無く、硬貨が残っていない場合には、ステップS13へ進んで低速での逆転及びそれに続く高速での逆転を行う。この逆回転は硬貨の残留を確認するために行うものである。
本実施形態では、ステップS13において逆回転を行っている間に、ロック停止が発生したかどうかを判断する(ステップS14)。ロック停止が発生しなかった場合(ステップS14でNO)の場合、すなわち、第1の制御の正転時にロック停止が無く、硬貨が残っておらず、所定の逆転を行って、その逆転時にロック停止がない場合には、ステップS15において硬貨が残留しているか否かを判断する。
ステップS15で硬貨が残っていないと判断された場合(ステップS15でNO)、すなわち、第1の制御の正転時にロック停止がなく、硬貨が残っておらず、所定の逆転が行われ、その逆転時にロック停止がなく、そして硬貨が残っていないと判断された場合には、ステップS5へ戻って処理を終了させる。
ステップS15で硬貨が残っていると判断された場合(ステップS15でYES)には、異常処理のカウントをインクリメントし(ステップS23)、異常カウント値の合計が所定の基準回数に達していない場合(ステップS16でNO)には、ステップS2へ戻って通常の繰出し処理を行う。すなわち、回転盤3を正転させて硬貨の繰出し処理を行う。ステップ16において異常カウント値が所定の基準回数に達した場合(ステップS16でYES)には、異常が発生していると判断して硬貨の繰出し処理を終了させる(ステップS17)。
ステップ14でロック停止が発生したと判断された場合(ステップ14でYES)、すなわち、第1の制御の正転時にロック停止がなく、硬貨が残っておらず、所定の逆転が行われ、その逆転時にロック停止があった場合には、直ちに第2の制御として逆転を停止させる(ステップS20)。
この逆転の停止後、ステップS21において後述する第4の制御と同様の正転をさせて(ステップS21)、異常カウント値をインクリメントし(ステップS24)、異常カウント値の回数を判断する(ステップS16)。異常処理の回数が所定回数に達していない場合(ステップS16でNO)には、ステップS2へ戻って通常の繰出し処理(正転)を行う。異常処理の回数が所定回数に達していた場合(ステップS16でYES)には、異常が発生していると判断して硬貨の繰出しを終了させる。
ステップS8でロック停止が発生していないと判断され(ステップS8でNO)、さらにステップS12で硬貨が残っていると判断された場合(ステップS12でYES)、すなわち第1の制御での正転時にロック停止が発生せず、硬貨が残っている場合には、第3の制御として掻き上げを促すための処理を行う。具体的には、所定時間だけ低速の正転を行った後にその正転を停止し、次いで低速の逆転を行う(ステップS18)。
ステップS18における第3の制御において正転が行われている間も、ステップS19においてロック停止が発生したか否かの判断を行う。ステップS18の正転時においてステップS19においてロック停止が発生したと判断された場合(ステップS19でYES)、すなわち第1の制御における正転時にロック停止が発生せず、硬貨が残っており、低速の正転が行われ、その低速正転の間にロック停止が発生した場合には、ステップS9へ進んでロック解除処理として所定の逆回転、すなわち低速の逆転及びそれに続く通常の逆転を行う(ステップS9)。この逆回転を行う間、ステップS10、S11、S22、S16、S2及びS17を実施する。
ステップS18の正転時においてステップS19においてロック停止が発生しないと判断された場合(ステップS19でNO)、すなわち第1の制御の正転時にロック停止が発生せず、硬貨が残っており、低速の正転が行われ、その正転時にロック停止が発生しない場合には、ステップS20へ進んで第2の制御を行う。すなわち、所定の時間、正転を停止させる。
次に、ステップS18において掻上げを促すために行った逆回転分に対応させてステップS21において第4の制御として所定時間の正転を行う(ステップS21)。続けて、通常の正転に移行する前に異常回数のカウント値をインクリメントし(ステップS24)し、リトライ回数を判断する(ステップS16)。リトライ回数の判断に応じて、ステップS2へ戻って通常の正転を続けるか、あるいはステップS17へ進んで異常処理を行う。
以上に挙げた、第1の制御、第2の制御、第3の制御及び第4の制御を要約すれば、次の通りである。
(第1の制御)
第1の制御を実現するソフトウエアを完成させるにあたっては、まず、硬貨の噛込みを発生し難い規制部材17と突起12との位置関係(すなわち、両者間の距離や、回転盤3の回転時間、等)を発明者が実測によって予め確認しておく(以下、確認されたこの位置関係を「噛込み回避位置関係」という)。
そして、硬貨繰出し処理が実行されている際に、硬貨繰出装置から硬貨が排出されたことを検知したタイミングを基準として、規制部材17に対する突起12の位置が、例えば回転盤3の回転時間によって、特定される。規制部材17及び突起12はいずれも回転盤3上に固定された部材である(以下、このようにして特定された突起12の位置を「基準特定位置」という)。
そして、硬貨繰出し処理が実行されている際に繰出し不良が発生した場合には、この繰出し不良を解消するために回転盤3を所定時間、正転させた後に、回転盤3を逆転させる。この場合の回転盤3の正転を停止するタイミング(すなわち時点)は、上記の「噛込み回避位置関係」が実現されるように、回転盤3の上記の「基準特定位置」を基準として制御装置6が決定する。
従来は、この正転の停止のタイミングについて特に考慮が払われていなかったが、発明者の実験によれば、従来の停止ための時間は1000ms程度であった。本発明に関する発明者の実験によれば、突起12が硬貨の下に潜り込むことを回避するために好ましい回転盤3の正転の停止時間は1050msであった。つまり、従来の正転に比べて硬貨を規制部材17に対してより遠くへ正転移動させることが好ましいことが分かった。
以上のように、本実施形態においては、繰出し不良の発生を防止するための回転盤3の正転から逆転への反転のタイミングを、上記の「基準特定位置」を基準として上記の「噛込み回避位置関係」が実現できるようなタイミングに設定した。この結果、本実施形態によれば、突起12が硬貨の下に潜り込むことを防止でき、回転盤3がロック停止することを防止できる。
(第2の制御)
本実施形態においては、上記の第1の制御(ステップS7)における逆転時(ステップ9)には、所定条件の回転盤3のロック停止を監視する(ステップS10)。回転盤3のロック停止を検出したら(ステップS10でYES)、直ちに回転盤を停止させる(ステップS11)。この停止によって発生する硬貨の挙動を利用するため、所定時間の停止から通常の正転へ移行する(ステップS16、ステップS2)。これにより、ロック停止状態の悪化を抑制することができた。さらに、正転へ移行して、硬貨の挙動を利用することで回転盤3のロック停止の解除に対応する。
(第3の制御)
本実施形態では、上記の第1の制御(ステップS7)において硬貨の残留を確認する(ステップS12)。硬貨の残留を確認した場合(ステップS18でYES)、通常の速度と異なる低速の正転を行う(ステップS18)。この正転は、残留硬貨の繰り出し不良を改善するものであり、更に、所定時間の停止を行い、逆転へ移行する(ステップ18)。この逆転は硬貨が手前の突起12に潜り込む前の位置となる時間で行う。具体的には、取り扱い最大外径の硬貨(500円硬貨)を搬送状態から逆転した場合、手前の突起12がその硬貨に接触するまでの位置(『動作角度』)となる時間での逆転となる。これにより、残留防止に有効な正転および逆回転は残しつつ、それによって発生する可能性のあるロック停止は抑制することができた。
(第4の制御)
さらに、上記の第3の制御による逆転を行った場合(ステップS18)には、上記の第1の制御(ステップS7)の動作を有効とするために規制部材17と突起12との位置関係となる正転を行う必要がある。そこで、適正な規制部材17と突起12との位置関係となる時間での正転を行う。具体的には、前述した取り扱い最大外径の硬貨(500円硬貨)を搬送状態から逆転した場合、手前の突起12がその硬貨に接触するまでの位置(『動作角度』)となる時間での正転となる。これにより、第3の制御によって、残留の対策をしたために発生し得る2次的なロック停止は抑制できた。
(硬貨繰出装置のその他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記の実施の形態では、規制部材17が硬貨の送出方向に変位するときに同時に規制部材17と回転盤3との間隔が狭くなるように支持する構造のものを採用した。この構造では不正硬貨や変形硬貨の排除に有用ではある。ただし、硬貨の挙動によって規制部材17への噛み込みが、突起12が硬貨の下に潜り込んだ状態のものであると、各事象における逆転の継続が噛み込みを助長してロック停止を招く原因となり得る。そこで、ソフトウエアを前述したような時間タイミングに設定することで、突起12が硬貨の下に潜り込むことを防止できる。しかしながら、規制部材は固定されていて回動しない構造や規制部材17が硬貨の送出方向に変位するときに同時に規制部材17と回転盤3との間隔が広くなるように支持する構造のものであっても、各硬貨繰出装置の硬貨の噛込みを発生し難い規制部材と突起との位置関係(すなわち、両者間の距離や、回転盤の回転時間、等)を実測してソフトウエアを完成させることで採用することもできる。
(硬貨処理装置の実施形態)
次に、本発明に係る硬貨処理装置を実施形態に基づいて説明する。
図11は、本発明に係る硬貨処理装置の一実施形態をブロック図によって示している。この硬貨処理装置51は、硬貨の投入を受ける入金口52と、入金口52から一括して投入された複数枚の硬貨(すなわちコイン)を受け入れてそれらを1枚ずつ後段機器へ繰出す入金繰出部53とを有している。この入金繰出部53は、例えば、以上に説明した図1に示した硬貨繰出装置1によって構成される。
硬貨処理装置51は、さらに、入金繰出部53から繰出された硬貨をベルトにより振分部へ搬送する入金搬送部54と、入金搬送部54による搬送路の途中に設けられていて硬貨を識別する識別部55と、入金された硬貨を金種別に所定の収納部へ振分ける振分部56と、利用者が投入した入金硬貨や係員が投入した補充硬貨を保留するための一時保留部57とを有している。振分部56は、識別部55からの情報に基づいて、処理対象でない硬貨、例えば外国硬貨、偽硬貨、その他の異物等、をリジェクト硬貨として、他の正規の硬貨と別に振分ける。
硬貨処理装置51は、さらに、スタッカ部58を有している。このスタッカ部58は、硬貨を金種毎に大量に収納する収納部と、収納した硬貨を1枚ずつ繰出す(すなわち、放出する)放出機構とを備えている。この放出機構は、取引に応じて出金が必要な場合や、硬貨の回収時に作動する。この放出機構は、出金硬貨を出金搬送部へ放出し、また、回収硬貨を回収庫へ放出する。このスタッカ部58において硬貨を1枚ずつ他の処理部へ向けて繰出す際には、以上に説明した図1に示した硬貨繰出装置1を適用できる。
硬貨処理装置51は、さらに、スタッカ部58から放出された出金硬貨を搬送する出金搬送部59を有している。この出金搬送部59は、上記のリジェクト硬貨や、入金繰出部53の残留物(例えば、残留硬貨、異物等)や、利用者による返却硬貨等も搬送する。硬貨処理装置51の接客部には出金口61が設けられており、この出金口61は出金搬送部59によって搬送された硬貨を保留し、さらに出金、すなわち返却する。
硬貨処理装置51の適所には補充部62が設けられている。この補充部62は、係員によって補充された硬貨を収納する部分であり、収納した硬貨をスタッカ部58へ補充するために放出する放出機構をさらに有している。この放出機構として、以上に説明した図1に示した硬貨繰出装置1を適用することができる。硬貨処理装置51は、さらに、金庫部63を有している。係員はスタッカ部58に収納された硬貨を回収でき、その回収した硬貨をこの金庫部へ収納できる。
以上に述べた各機能部は、制御部64からの指令に従って所定の動作を行う。この制御部64は、本発明に係る硬貨繰出装置によって構成された入金繰出部53の制御部としても機能する。
以上の構成からなる本実施形態の硬貨処理装置51は、入金繰出部53として図1に示した硬貨繰出装置1を用いている。既述の通り、本実施形態の硬貨繰出装置1は、回転盤13と規制部材17との間に硬貨が噛み込むことを防止できるので、回転盤13がロック停止することを抑制できる。従って、硬貨繰出装置1を使用している硬貨処理装置51を長期間にわたって正常に動作させることができる。
1.硬貨繰出装置、 2.収納部、 3.回転盤、 4.規制部、 6.制御装置、 7.底部部材、 8.開放機構、 9.電動モータ、 11.ギヤボックス、 12.突起(突部)、 13.隆起(突部)、 14.硬貨、 14A.不正に変形した硬貨、 15.取付部材、 16.送出レール、 17.規制部材、 18.軸部材、 19.位置決めピン、 21.コイルばね(弾性部材)、 22.ガイド部材、 26.切欠き、 28.機枠、 29.光通過穴、 51.硬貨処理装置、 52.入金口、 53.入金繰出部、 54.入金搬送部、 55.識別部、 56.振分部、 57.一時保留部、 58.スタッカ部、 59.出金搬送部、 61.出金口、 62.補充部、 63.金庫部、 64.制御部、 G.硬貨の送出方向、 M.はなれた部分、 N.接触部、 P.規制先端、 Q.回動軌跡、 SE1.動作検知センサ、 SE2,SE3.残留検知センサ、 SE4.排出検知センサ、 SE5.硬貨投入センサ、 X0.中心軸線(回転盤)、 X1.回転中心軸線(規制部材)

Claims (5)

  1. 受け取った複数枚のコインを1枚ずつ繰り出す硬貨繰出装置において、
    複数枚のコインを収納する収納部と、
    前記収納部内に収納された複数枚のコインに接触すると共に傾斜して設けられた盤面を有しており、該盤面に直交した軸線を中心として回転可能である回転盤と、
    前記回転盤の盤面上に設けられており、コインの周縁を載せることができる複数の突部と、
    前記回転盤の盤面に対向して設けられており、1枚の正常なコインの通過を許容し、2枚の重なった正常なコインのうちの上側のコインの通過を阻止する規制部材と、
    当該規制部材を通過し、さらに前記回転盤の盤面の外側へ送り出されたコインを検知して排出コイン信号を出力する排出検知センサと、
    コインの繰出し不良を検知して繰出し不良信号を出力する繰出し不良検知センサと、
    前記排出検知センサ及び前記繰出し不良検知センサの出力信号に基づいて前記回転盤の回転を制御する制御手段と、を有しており、
    前記制御手段は、
    前記突部によってコインを搬送するために前記回転盤を正転させ、
    前記突部のうち前記回転盤の正転方向に関して前記規制部材の下流側で当該規制部材に最も近い位置にある突部の当該規制部材に対する位置を前記排出コイン信号に基づいて特定し、
    前記繰出し不良信号を受け取ったときに、所定の停止時間の経過後に前記回転盤の正転を停止させ、
    繰出し不良を解消するための前記回転盤の逆転を前記回転盤の停止後に開始させる、制御を行い、
    前記回転盤の正転を停止させるための前記所定の停止時間は、前記排出検知センサによって検知されたコインの次に前記規制部材に到来するコインに、前記回転盤の逆転によって移動する前記突部がコインの下に入り込むことを防止できる長さであって前記特定された前記突部の位置を基準とした長さの時間である
    ことを特徴とする硬貨繰出装置。
  2. 回転盤がロック停止したことを検知するロック停止検知手段をさらに有しており、
    前記制御手段は、前記回転盤の所定の停止時間の正転後の逆転の間に、前記ロック停止検知手段によってロック停止が発生したことを検知したときに、直ちに逆転を停止する
    ことを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。
  3. 前記収納部にコインがあるかどうかを検知する残留コイン検知手段をさらに有しており、
    前記制御手段は、前記回転盤の所定の停止時間の正転後の逆転の間に、前記ロック停止検知手段によってロック停止が発生したことを検知せず、さらに前記残留コイン検知手段によって前記収納部内におけるコインの残留を検知したときに、回転盤を低速で所定時間だけ正転させ、その後に正転を停止し、その後に回転盤を低速で逆転させる、という制御を行うことを特徴とする請求項記載の硬貨繰出装置。
  4. 前記回転盤を低速で逆転させた後に、その逆転による突部の移動距離と同じ距離となる時間だけの正転を行うことを特徴とする請求項3記載の硬貨繰出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の硬貨繰出装置と、
    前記硬貨繰出装置から繰り出されたコインに対して処理を行う硬貨処理手段と、
    を有することを特徴とする硬貨処理装置。
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