JP6836926B2 - 硬貨繰出装置及び硬貨処理装置 - Google Patents
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(b) 収納部に収納された硬貨は、回転円盤の回転により、回転円盤に設けられた突起と隆起により、掻き上げられる。
(d) 規制部を通過した硬貨は送出レールに到達し、この送出レールによって硬貨繰出装置の外部へ排出、すなわち繰出される。
(f) 繰出し不良又はロック停止が発生した場合には、それらの状態を解消するために、回転円盤を逆転させる処理を行っていた。所定回数の逆転処理を行っても問題が解消しない場合には、異常が発生したものと判断して硬貨繰出装置の動作を停止していた。
(1)規制板と突起との位置関係を考慮しない処理
繰出し不良が発生したと判断されたときに、正転していた回転円盤を逆転させることにした。このときの正転から逆転への移行時間は、回転円盤の回転制御を行い易い、切りの良い時間を設定していた。回転円盤の回転制御は、タイマの設定によって行っていたが、従来、このタイマの設定に際して、規制板と突起との位置関係は考慮していなかった。
また、従来、繰出し不良を解消するためには逆転時間を長く設定することが効果的であると考えられていた。そのため、回転円盤を逆転させる際には、回転円盤のロック停止を検出することは行っていなかった。
さらに、回転円盤を逆転させる時間については次のように考えていた。すなわち、規制部を通過した後にその規制部の下流側に配置された搬送路板金へ到達した硬貨があった場合を考慮して、回転円盤を逆転させる時間を設定していた。具体的には、搬送路板金へ到達した硬貨が回転円盤の逆転によって逆方向へ戻るときに、その硬貨が規制板を通過し終わるだけの時間を確保していた。
本発明に係る硬貨繰出装置によれば、コインの繰出し不良があった場合に回転盤の逆回転によってその繰出し不良を解消しようとするときに、コインのロック停止を防止することができる。従って、本発明に係る硬貨処理装置によれば、長期間にわたって正常な動作を継続して行うことができる。
以下、上記構成より成る硬貨繰出装置1の動作を説明する。硬貨繰出装置1は当初、待機状態に置かれている。例えば、自動販売機等といった自動機器に硬貨が投入されると、図1の硬貨投入センサSE5がその硬貨を検知する。その後、図1の収納部2内に硬貨が収納され、そして図5の制御装置6、すなわち自動機器の制御部、硬貨処理装置の制御部、又は硬貨繰出装置1自身の制御部が動作を開始して、硬貨の繰出し処理が開始される。
図5の制御装置6は上記の正常な硬貨繰出し処理の他に、残留硬貨の監視処理、噛み込み発生の判断処理、噛み込み解除処理、繰出し不良の判断処理等の各処理を行う。
(1)排出検知センサSE4が所定時間経っても硬貨を検知しないこと、
(2)動作検知センサSE1で回転盤3の回転速度が遅いことを検知したこと、
(3)図3のモータ9の回転速度が遅いことを検知したこと。
なお、本実施形態では、ロック停止状態も繰出し不良に含まれるものとする。ロック停止とは、回転盤3の回転が停止することである。
繰出し不良が発生していない場合(ステップS3でNO)には、図1の収納部2の内部に硬貨が残っているかどうかを判断する(ステップS4)。硬貨が残っていなければ(ステップS4でNO)、ステップS5へ進んで繰出し処理を終了する。硬貨が残っていると判断された場合には(ステップS4でYES)、通常の繰出し処理を継続して行う。この繰り出し処理の際、ステップS3において繰出し不良の発生を監視する。
ステップS3で繰出し不良が発生していると判断された場合(ステップS3でYES)には、図2の排出検知センサSE4が硬貨の通過を検知したかどうかを判断する(ステップS6)。排出検知センサSE4が硬貨を検知しなかった場合(ステップS6でNO)には、ステップS8へ進んでロック停止かどうかを判断する。
ステップS3で繰出し不良があったと判断され(ステップS3でYES)、さらにステップS6で硬貨排出が検知された場合(ステップS6でYES)には、繰出し不良を解消することと、繰出し不良の解消処理の際にロック停止が発生することを防止することのために第1の制御を実施する(ステップS7)。以下、第1の制御について説明する。
(ア)規制板と突起との位置関係を考慮しない処理:
繰出し不良が発生したと判断されたときに、正転していた回転円盤を逆転させることにした。このときの正転から逆転への移行時間は、回転円盤の回転制御を行い易い、切りの良い時間を設定していた。回転円盤の回転制御は、タイマの設定によって行っていたが、従来、このタイマの設定に際して、規制板と突起との位置関係は考慮していなかった。
また、従来、繰出し不良を解消するためには逆転時間を長く設定することが効果的であると考えられていた。そのため、回転円盤を逆転させる際には、回転円盤のロック停止を検出することは行っていなかった。
さらに、回転円盤を逆転させる時間については次のように考えていた。すなわち、規制部を通過した後にその規制部の下流側に配置された搬送路板金へ到達した硬貨があった場合を考慮して、回転円盤を逆転させる時間を設定していた。具体的には、搬送路板金へ到達した硬貨が回転円盤の逆転によって逆方向へ戻るときに、その硬貨が規制板を通過し終わるだけの時間を確保していた。
ステップS3で繰出し不良があったと判断され(ステップS3でYES)、さらに排出検知があった場合(ステップS6でYES)には、排出検知があったタイミングにより突起12の位置を特定して第1の制御としての所定時間の正転を行う(ステップS7)。ステップS7における第1の制御により所定位置での停止に至る正転時においてもロック停止があったかどうかを判断する(ステップS8)。
第1の制御を実現するソフトウエアを完成させるにあたっては、まず、硬貨の噛込みを発生し難い規制部材17と突起12との位置関係(すなわち、両者間の距離や、回転盤3の回転時間、等)を発明者が実測によって予め確認しておく(以下、確認されたこの位置関係を「噛込み回避位置関係」という)。
以上のように、本実施形態においては、繰出し不良の発生を防止するための回転盤3の正転から逆転への反転のタイミングを、上記の「基準特定位置」を基準として上記の「噛込み回避位置関係」が実現できるようなタイミングに設定した。この結果、本実施形態によれば、突起12が硬貨の下に潜り込むことを防止でき、回転盤3がロック停止することを防止できる。
本実施形態においては、上記の第1の制御(ステップS7)における逆転時(ステップ9)には、所定条件の回転盤3のロック停止を監視する(ステップS10)。回転盤3のロック停止を検出したら(ステップS10でYES)、直ちに回転盤を停止させる(ステップS11)。この停止によって発生する硬貨の挙動を利用するため、所定時間の停止から通常の正転へ移行する(ステップS16、ステップS2)。これにより、ロック停止状態の悪化を抑制することができた。さらに、正転へ移行して、硬貨の挙動を利用することで回転盤3のロック停止の解除に対応する。
本実施形態では、上記の第1の制御(ステップS7)において硬貨の残留を確認する(ステップS12)。硬貨の残留を確認した場合(ステップS18でYES)、通常の速度と異なる低速の正転を行う(ステップS18)。この正転は、残留硬貨の繰り出し不良を改善するものであり、更に、所定時間の停止を行い、逆転へ移行する(ステップ18)。この逆転は硬貨が手前の突起12に潜り込む前の位置となる時間で行う。具体的には、取り扱い最大外径の硬貨(500円硬貨)を搬送状態から逆転した場合、手前の突起12がその硬貨に接触するまでの位置(『動作角度』)となる時間での逆転となる。これにより、残留防止に有効な正転および逆回転は残しつつ、それによって発生する可能性のあるロック停止は抑制することができた。
さらに、上記の第3の制御による逆転を行った場合(ステップS18)には、上記の第1の制御(ステップS7)の動作を有効とするために規制部材17と突起12との位置関係となる正転を行う必要がある。そこで、適正な規制部材17と突起12との位置関係となる時間での正転を行う。具体的には、前述した取り扱い最大外径の硬貨(500円硬貨)を搬送状態から逆転した場合、手前の突起12がその硬貨に接触するまでの位置(『動作角度』)となる時間での正転となる。これにより、第3の制御によって、残留の対策をしたために発生し得る2次的なロック停止は抑制できた。
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
次に、本発明に係る硬貨処理装置を実施形態に基づいて説明する。
図11は、本発明に係る硬貨処理装置の一実施形態をブロック図によって示している。この硬貨処理装置51は、硬貨の投入を受ける入金口52と、入金口52から一括して投入された複数枚の硬貨(すなわちコイン)を受け入れてそれらを1枚ずつ後段機器へ繰出す入金繰出部53とを有している。この入金繰出部53は、例えば、以上に説明した図1に示した硬貨繰出装置1によって構成される。
Claims (5)
- 受け取った複数枚のコインを1枚ずつ繰り出す硬貨繰出装置において、
複数枚のコインを収納する収納部と、
前記収納部内に収納された複数枚のコインに接触すると共に傾斜して設けられた盤面を有しており、該盤面に直交した軸線を中心として回転可能である回転盤と、
前記回転盤の盤面上に設けられており、コインの周縁を載せることができる複数の突部と、
前記回転盤の盤面に対向して設けられており、1枚の正常なコインの通過を許容し、2枚の重なった正常なコインのうちの上側のコインの通過を阻止する規制部材と、
当該規制部材を通過し、さらに前記回転盤の盤面の外側へ送り出されたコインを検知して排出コイン信号を出力する排出検知センサと、
コインの繰出し不良を検知して繰出し不良信号を出力する繰出し不良検知センサと、
前記排出検知センサ及び前記繰出し不良検知センサの出力信号に基づいて前記回転盤の回転を制御する制御手段と、を有しており、
前記制御手段は、
前記突部によってコインを搬送するために前記回転盤を正転させ、
前記突部のうち前記回転盤の正転方向に関して前記規制部材の下流側で当該規制部材に最も近い位置にある突部の当該規制部材に対する位置を前記排出コイン信号に基づいて特定し、
前記繰出し不良信号を受け取ったときに、所定の停止時間の経過後に前記回転盤の正転を停止させ、
繰出し不良を解消するための前記回転盤の逆転を前記回転盤の停止後に開始させる、制御を行い、
前記回転盤の正転を停止させるための前記所定の停止時間は、前記排出検知センサによって検知されたコインの次に前記規制部材に到来するコインに、前記回転盤の逆転によって移動する前記突部がコインの下に入り込むことを防止できる長さであって前記特定された前記突部の位置を基準とした長さの時間である
ことを特徴とする硬貨繰出装置。 - 回転盤がロック停止したことを検知するロック停止検知手段をさらに有しており、
前記制御手段は、前記回転盤の所定の停止時間の正転後の逆転の間に、前記ロック停止検知手段によってロック停止が発生したことを検知したときに、直ちに逆転を停止する
ことを特徴とする請求項1記載の硬貨繰出装置。 - 前記収納部にコインがあるかどうかを検知する残留コイン検知手段をさらに有しており、
前記制御手段は、前記回転盤の所定の停止時間の正転後の逆転の間に、前記ロック停止検知手段によってロック停止が発生したことを検知せず、さらに前記残留コイン検知手段によって前記収納部内におけるコインの残留を検知したときに、回転盤を低速で所定時間だけ正転させ、その後に正転を停止し、その後に回転盤を低速で逆転させる、という制御を行うことを特徴とする請求項2記載の硬貨繰出装置。 - 前記回転盤を低速で逆転させた後に、その逆転による突部の移動距離と同じ距離となる時間だけの正転を行うことを特徴とする請求項3記載の硬貨繰出装置。
- 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の硬貨繰出装置と、
前記硬貨繰出装置から繰り出されたコインに対して処理を行う硬貨処理手段と、
を有することを特徴とする硬貨処理装置。
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JP2017025723A JP6836926B2 (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 硬貨繰出装置及び硬貨処理装置 |
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