JP5258452B2 - 硬貨放出装置および硬貨処理装置 - Google Patents
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しかし、単にキャリングディスク5の回転数を上げると、以下のような問題が生じることが本願発明者の永年の開発経験で明らかになっている。即ち、
(1)キャリングディスク5と補充硬貨2とが互いに噛み合いキャリングディスク5の回転がロックして補充硬貨2の放出が停止することがある(このような状態を以下「噛み込み不良」と言う)。
(2)また、補充硬貨2の状態が後に詳述するブリッジ状態、俵状態、同期状態のような、キャリングディスク5は回転するが、補充硬貨2が外部に放出されないことがある(このような状態を以下「掻き揚げ不良」と言う)。
このような(1)、(2)の異常状態は、単一の金種だけを取り扱うようにし、特定の金種に対して寸法等を最適化するとある程度防ぐことができる。しかし、金種別に放出装置を設ける構成では硬貨処理装置全体が大型化する欠点がある。また、硬貨補充では異なる金種をまとめて処理できることが作業上の理由から要求されており、上記問題点の解決は重要である。
更に、本発明では、突起から回転中心Oの距離の少なくとも1つを他の突起の距離と相違させたので硬貨の攪拌の不規則化(ランダム化)が促進され、上記ロック状態等の異常状態を効果的に回避することができる。また、これに加えて、突起6の形状や高さ、太さについても互いに他の突起と相違させたので攪拌の不規則化が促進される。
以上説明した動作は、突起6の作用がない時の動作である。大量の硬貨を種々の金種を混在させて高速で処理するために、キャリングディスク5の回転数を上げると、以下の問題が生じることが本願発明の発明者の永年の開発経験により明らかになった。即ち、
(ア)処理硬貨2とキャリングディスク5の間で噛みこみが生じ(噛み込み不良)、キャリングディスク5が回転不能となる(ロック状態)、
(イ)キャリングディスクは回転可能であるが、何らかの理由で硬貨が外部に放出されない場合(掻き揚げ不良)、である。
図5にブリッジ状態の典型的な例を示す。この状態は、バラ積された硬貨2が補充庫19の相対する内壁を橋渡しするようになる状態で、硬貨2とキャリングディスク5の上面との間に空間(S)が生じているものである。このような場合、キャリングディスク5自身は回転可能であるが硬貨2はキャリングディスク5の上面に接していないのでキャリングディスク5の孔4に落ち込むことが出来ず硬貨が放出されない。このような場合では、ロック状態での回復処理と同じようにキャリングディスク5を逆回転させても空回りするだけで回復することはできない。図5では、硬貨2が中央凸部14に接触している場合を示している。この場合、完全なブリッジ状態ではないが、キャリングディスク5は回転可能の場合があり、掻き揚げ不良となることがある。
以上説明した掻き揚げ不良の大半は複数の異なった突起6を有するキャリングディスク5の正回転動作で回避することが出来る。しかし、硬貨2の堆積状況によっては掻き揚げ不良が維持されることがある。この状態を解消するにはキャリングディスク5を少し逆方向回転させ、再び正方向回転させると解決できることが多い。逆回転により正方向回転の場合とは別の態様の衝突が生じるからである。次に、この方法により回復させる具体的な手順について説明する。尚、噛み込み不良(ロック状態)の回復についても同様の手順が有効であるので併せて説明する。
次に、図11を参照して、上述した硬貨放出装置1を使用する硬貨処理装置10の構成について説明する。硬貨処理装置10は、入金口27、入金繰出部28、識別部29、入金搬送部30、硬貨振分部31、一時保留部32、スタッカ部33、補充リジェクト庫34、出金搬送部35、金庫部36、出金口37、硬貨補充部26並びに制御部40を備えている。
入金繰出部28は、入金口27に一括投入された複数の硬貨を一枚ずつ分離し入金搬送部30へ繰出す。
入金搬送部30は、入金搬送路(不図示)、駆動手段(不図示)、プーリ(不図示)、識別部29などからなり、入金繰出部28から繰出された硬貨を識別し、硬貨振分部31へ搬送する。入金搬送路は、板金や搬送ベルトの組み合わせにより、入金繰出部28より繰出された硬貨を搬送し、搬送ベルトは、略中央に硬貨を挟みこむようにして搬送する。駆動手段は、プーリ、駆動モータなどからなり搬送ベルトを駆動する。識別部29は、投入された硬貨の識別を行うセンサで、内部に検出回路、CPU、データ格納部などを備え、硬貨の真偽と種類を識別し、その識別情報が制御部40に出力される。
以下に、硬貨処理装置10の動作を説明する。図11(a)は入金および返却の場合の硬貨の流れを示したもので各々実線および破線で示す。
入金、返却の収納手順は以下の通りである。
(ア)利用者からの入金に対して待機する。
(イ)利用者が入金口27へ硬貨を投入すると、図示しない検知器がそれを検知し、硬貨処理装置10の制御部40からの指令により入金処理を開始する。
(ウ)入金口27に投入された硬貨は入金繰出部28に供給される。入金繰出部28は供給された硬貨を収納し、収納した硬貨を1枚ずつ入金搬送部30に繰り出す。
(エ)入金繰出部28から1枚ずつ繰り出された硬貨は入金搬搬送部30で搬送され、入金搬送部30に設けられた識別部29に到達する。
(オ)識別部29は搬送されてきた硬貨の真偽を識別し、識別結果を制御部40に出力する。識別部29を通過した硬貨は引き続き入金搬搬送部30により硬貨振分部31に搬送される。
(カ)硬貨振分部31まで搬送された硬貨は制御部40の信号により、前記(オ)の識別結果に基づいて真硬貨と判別されたものを一時保留部32に一時保留し、それ以外の外国硬貨,処理対象以外の硬貨などを入金リジェクト硬貨として返却する。
(キ)硬貨振分部31と一時保留部32の間に設けた不図示のセンサにより通過枚数を計数する。計数結果は入金データとして制御部40に出力される。
(ク)一時保留部32に保留された硬貨は取引終了によりスタッカ部33へ収納される。ここで、「取引」とは、例えば発券における、入金→発券→つり銭返却、のような一連の行為を言う。
(ケ)利用者が取引を取り消す操作がなされた場合は、一時保留部32に保留された硬貨は出金搬送部35を経由して出金口37に返却される。
(コ)係員により硬貨処理装置10の回収操作がなされる。
(サ)スタッカ部33の放出機構で振分爪(不図示)を作動させ回収側として硬貨を放出する。
(シ)スタッカ部33から放出された硬貨は金庫部36に収納される。
(ス)係員により硬貨処理装置10の補充部26(硬貨放出装置1を含む部分)に補充硬貨が収納される。
(セ)硬貨補充装置26は供給された硬貨を収納し、収納した硬貨を1枚ずつ図示しない補充搬送部に繰出す。1枚ずつ繰出すのは識別部29において振分の確実性を確保するためである。
(ソ)硬貨は補充搬送路から入金搬送部30に合流して搬送され、入金搬送別部30に設けられた識別部29に到着する。
(タ)識別部29は搬送されてきた硬貨の真偽を識別し、識別結果を制御部40に出力する。識別部29を通過した硬貨は硬貨振分部31へ搬送される。
(チ)硬貨振分部31まで搬送された硬貨は制御部40の指令に基づき、真硬貨と判別されたものを一時保留部32に一時保留し、それ以外のものは補充リジェクト硬貨として補充リジェクト部34に振り分けられる。
(ツ)硬貨振分部31と一時保留部32の間には図示しないセンサが設けられており、通過硬貨の枚数を計数する。この計数結果は補充データとして制御部40へ出力される。
(テ)一時保留部32に保留された硬貨は、補充終了または所定補充枚数ごとにスタッカ部33へ収納される。尚、ここでの「所定補充枚数」は、本発明では30枚程度である。
(ト)何らかの理由により補充が中止された場合には、一時保留部32に保留されている硬貨(補充搬送路に残っているものを含む)は補充リジェクト部34に収納される。
(ナ)制御部40は入金された金額と、例えば利用者の操作で確定された取引に必要な金額とを比較して、余剰金額即ち出金に必要な硬貨の金種と各々の金種の枚数を算出する。
(ニ)制御部40は上記算出結果に基づいて、出金が不要の場合には出金処理を行わず動作を終了し、入金に対して待機する。
(ヌ)制御部40は出金が必要な場合には、該当する金種のスタッカ部33へ必要枚数の繰り出しを指示する払い出し指示信号を出力する。これによりスタッカ部33の各スタッカは必要枚数の硬貨を出金搬送部35に放出する。
(ネ)出金搬送部35に放出された硬貨は出金口37まで搬送され、出金処理が終了する。
2 硬貨
3 ベース部
3a 摺動面
4 孔
5 キャリングディスク
6 突起
7 放出口
8 凹部
9 モニタ手段
10 硬貨処理装置
11 ギアヘッド
12 駆動モータ
13 エンドセンサ
14 中央凸部
15 送出ローラ
16 送出ガイド
17 駆動軸
19 補充庫(硬貨収納部)
19a 補充庫底部
20 補充口
21 段差
22 手裏剣状の部位
23 段差
24 ゲートピン
25 溝
26 補充部
27 入金口
28 入金繰出部
29 識別部
30 入金搬送部
31 硬貨振分部
32 一時保留部
33 スタッカ部
34 補充リジェクト庫
35 出金搬送部
36 金庫部
37 出金口
38 補充計数センサ
39 駆動電流検出部
40 制御部
Claims (3)
- 硬貨が摺動して移動する平坦な摺動面を有するベース部と;
前記摺動面に平行に配置され、前記摺動面に沿って予め定められた正方向に回転運動をし、前記硬貨が納まる複数の孔が形成され、該孔に納まった前記硬貨を前記回転運動により前記摺動面に沿って移動することで前記硬貨を1枚ずつ、外部に放出するキャリングディスクと;
前記摺動面と対向する面と反対側の前記キャリングディスクの面に、前記回転運動の中心以外に固定配置された複数の突起であって、該突起のうち少なくとも1つの前記回転運動の中心からの距離が他の突起の前記回転中心からの距離と異なり、かつ、前記突起のうち少なくとも1つの形状、高さ、または太さが他の突起と異なる突起と;
を備える、硬貨放出装置。 - 前記硬貨放出装置の放出動作をモニタするモニタ手段と;
該モニタ手段により、前記放出動作が異常であると判断される場合、前記キャリングディスクの回転方向を逆方向に回転させて、前記放出動作を正常状態に回復させる手段;
を備える、請求項1記載の硬貨放出装置。 - 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の硬貨放出装置と;
前記硬貨放出装置を含む補充部から1枚ずつ放出された硬貨を、硬貨振分部に搬送する入金搬送部;
を備える硬貨処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2008213788A JP5258452B2 (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | 硬貨放出装置および硬貨処理装置 |
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JP2008213788A JP5258452B2 (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | 硬貨放出装置および硬貨処理装置 |
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Family Applications (1)
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