JP2010211445A - 硬貨繰出し装置、残留硬貨検知方法および硬貨滞留解消方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】残留媒体を検出することができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる硬貨繰出し装置の提供を目的とする。
【解決手段】搬送手段31上に位置し、搬送手段31の動きに伴って移動可能な検知部材38と、検知部材38の移動時間を測定する検出手段39,40とを設け、搬送手段31を動作させ、検出手段39,40で測定した検知部材38の移動時間が、予め設定した規定時間と略等しいか否かで検知部材38が移動する搬送空間に残留媒体が存在するか否かを判定する判定手段を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6
【解決手段】搬送手段31上に位置し、搬送手段31の動きに伴って移動可能な検知部材38と、検知部材38の移動時間を測定する検出手段39,40とを設け、搬送手段31を動作させ、検出手段39,40で測定した検知部材38の移動時間が、予め設定した規定時間と略等しいか否かで検知部材38が移動する搬送空間に残留媒体が存在するか否かを判定する判定手段を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6
Description
この発明は、金融機関の現金自動取扱装置や自動両替装置または釣銭機などに適用され、硬貨を1枚ずつ分離して繰出す装置や硬貨を搬送する搬送手段上に残留する硬貨を検知する方法または搬送手段上に滞留する硬貨の滞留を解消するような硬貨繰出し装置、残留硬貨検知方法および硬貨滞留解消方法に関する。
一般に、銀行などの金融機関では、現金の入出金を自動的に行なう現金自動取引装置(いわゆるATM)が設置されており、この現金自動取引装置には、硬貨処理を行なう硬貨入出金機構が搭載されている。
上述の硬貨入出金機構は、利用者が一括で投入した複数枚の硬貨を、収納部に保管し、該収納部に保管した硬貨から指定金額の硬貨を払出し効果入出金機構の中を還流させるように構成されている。
このような硬貨入出金機構においては、入出金口や一時保留部などにおいて一括で投入された複数枚の硬貨を、一時スタックし、この一時スタックした硬貨を1枚ずつに分離して繰出し処理を行なう硬貨繰出し装置を備えている。
従来の硬貨繰出し装置は、特許文献1に開示されているように、搬送ベルトの搬送面で繰出すべき硬貨を分離ローラにて一層状態に規制し、固定ガイドと、分離ローラの下方位置に設けた可変ガイドとで、搬送ベルトを支持しており、搬送ベルトと分離ローラとの間に複数枚重なり合った状態で硬貨が進入した時、この硬貨により搬送ベルトの搬送面と共に可変ガイドが降下することで、分離ローラで硬貨を分離し、該硬貨の繰出し部において硬貨詰まりを防止し、信頼性の向上を図っている。
すなわち、この特許文献1に開示された従来構造においては、複数枚の硬貨を一括して取扱う硬貨入出金機構において、複数枚の硬貨を1枚ずつに分離する繰出し部で、分離ローラの下に複数枚重なった状態で進入した硬貨により、搬送ベルトと搬送面と共に可変ガイドが降下することにより、繰出し部での硬貨詰まりを防止して、信頼性の向上を図るものである。
しかし、上述の繰出し部では、複数枚の硬貨が堆積され、硬貨が山積み状態となる場合が多々あり、複数の硬貨同士が互に寄りかかって、上記搬送ベルトから浮いた状態で残留することがある。
上記特許文献1では、多数枚の硬貨を繰出す場合の硬貨詰まりについては、これを解消するよう充分配慮されているが、多数枚の硬貨が堆積した場合に発生する硬貨の残留、例えば、複数枚の硬貨が搬送ベルトに接触せず、硬貨同士が互にブリッジ状に寄りかかることによって発生するブリッジ残留などの硬貨の残留、硬貨の滞留については考慮がなされていない。
したがって、このような従来構造においては、繰出し部に硬貨が残留した状態で正常終了するという問題点があった。
つまり、繰出し部からの硬貨の繰出し枚数については枚数チェックにより異常であることが検出できる反面、この異常を解消するための係員の処理作業においては、搬送ベルト上に残留する硬貨を確実に除去することなく復旧処理が行なわれる場合があり、搬送ベルト上に硬貨が残留した状態で正常終了するという不具合が発生する。
このような問題点を解決するためには、繰出し部内に残留検知センサを追加することが考えられるが、この場合、繰出し部内の全域(硬貨が搬送される搬送空間の広い範囲)を該センサで検出することが必要となるので、コスト高を招き、現実性がないものである。
そこで、この発明は、残留媒体を検出することができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる硬貨繰出し装置の提供を目的とする。
この発明は、また、上記硬貨繰出し装置により残留硬貨を検知する方法であって、搬送手段の動作時に検出手段で測定した検知部材の移動時間が規定時間と略同等か否かで搬送空間に残留硬貨があるか否かを判定することにより、残留硬貨の検出ができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる残留硬貨検知方法の提供を目的とする。
この発明は、さらに、複数の硬貨の接触により搬送手段の搬送面上で硬貨の滞留が発生した時、該搬送手段の搬送面上に位置して搬送手段の動きに伴って移動する部材により、上記硬貨の滞留を解消することで、低コストでありながら、ブリッジ残留などの硬貨の滞留を簡単に解消することができる硬貨滞留解消方法の提供を目的とする。
この発明による硬貨繰出し装置は、硬貨を堆積するホッパ部と、該ホッパ部の底部に設けられ硬貨を搬送する搬送手段と、上記硬貨の厚みと略同等の隙間を有して上記ホッパ部に堆積した硬貨を1枚ずつ分離するゲート部とを備えた硬貨繰出し装置であって、上記搬送手段上に位置し、該搬送手段の動きに伴って移動可能な検知部材と、上記検知部材の移動時間を測定する検出手段とを設け、上記搬送手段を動作させ、上記検出手段で測定した検知部材の移動時間が、予め設定した規定時間と略等しいか否かで上記検知部材が移動する搬送空間に残留媒体が存在するか否かを判定する判定手段を備えたものである。
上述の搬送手段としては、エンドレス状の搬送ベルトを用いてもよく、上述の検知部材としては立方体形状の部材を用いることが望ましく、また、上述の検出手段としては、光学センサ、反射型光学センサ、または超音波センサなどのセンサを用いてもよい。
上記構成によれば、搬送手段の駆動により検知部材を移動させた時、搬送手段上に残留媒体が存在すると、検知部材がこの残留媒体に接触して、該検知部材の移動時間が本来の移動時間よりも長くなるので、検出手段で測定した検知部材の移動時間と、上記規定時間とを比較し、判定手段により移動時間が規定時間と略等しいか否かを判定することで、上記搬送空間に残留媒体が存在するか否かを判定することができる。
この結果、残留媒体存在の有無を確実に検出することができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ゲート部の隙間に対して上記検知部材のサイズを大きく設定したものである。
上記構成によれば、検知部材がゲート部の隙間を通過しないので、この検知部材と、検出手段と判定手段とによる残留媒体の検出を恒久的に実行することができる。
この発明の一実施態様においては、上記搬送手段の搬送面下部に、該搬送面上の硬貨を検出する磁気検出手段を配設し、該磁気検出手段による硬貨検出が完了した時、上記検知部材による残留媒体の検知を実行するものである。
上述の磁気検出手段は、磁気センサに設定してもよい。
上記構成によれば、磁気検出手段による硬貨検出が完了(終了)した時に、検知部材による残留媒体の検知が実行されるので、残留媒体の検知が容易な条件下にて、誤検知となることなく、残留媒体の検知を行なうことができる。すなわち、磁気検出手段による硬貨検出が未完了の場合には、上記搬送手段の搬送面上に繰出されるべき硬貨が残っている状態であり、この状態下で残留媒体の検知を実行すると、誤検知の要因となるので、硬貨検出完了時に上記残留媒体の検知を実行するものである。
この発明による残留硬貨検知方法は、硬貨を堆積するホッパ部と、該ホッパ部の底部に設けられ硬貨を搬送する搬送手段と、上記硬貨の厚みと略同等の隙間を有して上記ホッパ部に堆積した硬貨を1枚ずつ分離するゲート部とを備え、上記搬送手段上に位置し、該搬送手段の動きに伴って移動可能な検知部材と、上記検知部材の移動時間を測定する検出手段とを設けた硬貨繰出し装置により残留硬貨を検知する残留硬貨検知方法であって、上記搬送手段を動作させ、上記検出手段で測定した検知部材の移動時間が、予め設定した規定時間と略等しいか否かで上記検知部材が移動する搬送空間に残留硬貨が存在するか否かを判定するものである。
上記構成によれば、搬送手段上に残留硬貨が存在する場合には、搬送手段の動きに伴って移動する検知部材が該残留硬貨に接触するので、この検知部材の移動時間は本来の移動時間に対して長くなる。
そこで、搬送手段を動作させ、検出手段で測定した検知部材の移動時間が、規定時間と略等しいか否かで、上記搬送空間に残留硬貨が存在するか否かを判定する方法により、適切に残留硬貨有無の検出ができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる。
この発明による硬貨滞留解消方法は、硬貨を堆積するホッパ部と、該ホッパ部の底部に設けられ硬貨を搬送する搬送手段とを備えた硬貨繰出し装置での硬貨の滞留を解消する硬貨滞留解消方法であって、上記ホッパ部は上記搬送手段の搬送面の上部両サイドから上方に向けて立設配設され、複数の硬貨の接触により上記搬送面上で硬貨の滞留が発生した時、上記搬送手段の搬送面上に位置して該搬送手段の動きに伴って移動可能な部材により、上記硬貨の滞留を解消するものである。
上記構成によれば、搬送手段の搬送面上に位置して該搬送手段の動きに伴って移動する部材を、搬送面上で滞留する硬貨に当接させることにより、該硬貨の滞留を解消することができる。
この場合、上記部材を既存の搬送手段にて搬送することができるので、特別な搬送手段を別途設ける必要がなく、しかも、該部材には搬送手段により滞留を解消する搬送力が付与されるので、ブリッジその他の硬貨の滞留現象を崩壊することができる。
このように、低コストでありながら、ブリッジ残留などの硬貨の滞留を簡単に解消することができる。
この発明の硬貨繰出し装置によれば、残留媒体を検出することができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる効果がある。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図面は硬貨繰出し装置、残留硬貨検知方法および硬貨滞留解消方法を示すが、まず、図1を参照して、硬貨繰出し装置を備えた現金自動取引装置の構成について説明する。
現金自動取引装置1は、金融機関等に設置され、顧客の操作によって現金の預入、引出などの取引を行ない、顧客の要求する種々の取引を自動的に実行する装置である。
この現金自動取引装置1は、入力機能および表示機能を有する操作部2と、カードおよび明細票機構を備えたカード機構部・明細票機構部3と、通帳機構部4と、紙幣入出金機構部5と、硬貨処理装置6とを備えている。
図2は硬貨処理装置6を示す概略図であって、この硬貨処理装置6は図1で示した現金自動取引装置1に内蔵されて、硬貨7(ばら状態の硬貨7)を取扱い対象としている。
この硬貨処理装置6は、受皿10およびシャッタ11を備えた入出金口部12と、繰出し部13と、硬貨識別部14と、一時保留部15と、入金搬送部16と、金種別スタッカ17と、一括スタッカ18と、運用カートリッジ19と、縦搬送部20と、硬貨繰出し装置21と、出金搬送部22とを備えている。ここで、硬貨繰出し装置21は出金搬送部22の一部を構成するものである。
入出金口部12は、投入された硬貨7を一時的に保持した後に、硬貨処理装置6の内部に取込んだり、また、出金する硬貨7を一時的に保持した後に、外部に取出せるようにする。
上記シャッタ11は、入出金口部12を開放または閉塞する。
繰出し部13は、入出金口部12の下部に位置して、この繰出し部13は入出金口部12から送られてきた硬貨7を一枚ずつに分離して送出す。
硬貨識別部14は上記繰出し部13の次段に位置して、この硬貨識別部14は、繰出し部13から送られてきた硬貨7の真偽および金種を識別する。
上記硬貨識別部14の次段に位置する一時保留部15は、硬貨7を一括して一時的に保留する。
入金搬送部16は金種別スタッカ17の上部に位置し、この入金搬送部16は入金すべき硬貨7を金種別スタッカ17に金種別に搬送する。
入金搬送部16の下部に位置する金種別スタッカ17は、入金搬送部16から搬送されてくる硬貨7を金種別に収納する。
一括スタッカ18は、一時保留部15などから排出される硬貨を一括して収納する。
硬貨処理装置6の下部内奥に位置する運用カートリッジ19は、補充用の硬貨7をセットするためのカートリッジである。
運用カートリッジ19の側部に沿って硬貨繰出し装置21まで上下方向に配設された縦搬送部20は、一括スタッカ18や運用カートリッジ19の硬貨7を硬貨繰出し装置21に搬送する。
硬貨繰出し装置21は、硬貨7を1枚ずつに分離して繰出すが、この硬貨繰出し装置21の詳細構造については後述する。
硬貨繰出し装置21と入出金口部12との間に略上下方向に設けられた出金搬送部22は、硬貨繰出し装置21から繰出された硬貨7を入出金口部12に搬送する。
次に、図2で示した硬貨処理装置6の主な動作について説明する。
まず、顧客による入金取引について説明する(図3参照)。
入金取引では、顧客が金種混合の硬貨7を入出金口部12に投入する。入金された硬貨7を入出金口部12の受皿10で一時的に保留した後、この受皿10を180度回転して、受皿10上の硬貨7を繰出し部13に受け渡す。
繰出し部13は硬貨7を1枚ずつ分離して、次段の硬貨識別部14に搬送し、この硬貨識別部14で、硬貨7の真偽判定、金種判定を行なう。この時、硬貨識別部14で正常であると識別された硬貨7は一時保留部15に搬送して、一時的に保留するが、正常でないと識別された硬貨7はリジェクト搬送路(図示せず)を介して出金搬送部22から入出金口部12に搬送して、顧客に返却する。
投入された全ての硬貨7の識別が終了し、その搬送が完了すると、預入金額の計数を行ない、預入金額を図1の操作部2に表示する。
その後、顧客が計数結果を確認し、上記操作部2において預入操作がなされると、硬貨処理装置6は収納動作を行なう。
収納動作は次のように行なわれる。
すなわち、一時保留部15に一時的に保留した硬貨7を、硬貨繰出し装置21を介して、出金搬送部22に送り、この出金搬送部22で硬貨7を1枚ずつ分離して入出金口部12に送った後に、繰出し部13を介して再度硬貨識別部14で真偽判定と金種判別とを実行して、入金搬送部16にて搬送して、金種別に金種別スタッカ17に収納する。
上述の出金搬送部22から入出金口部12に搬送される時、該出金搬送部22の出口に設けたカウントセンサ(図示せず)で、通過した硬貨7の金種を判別し、通過枚数のカウントを行なう。全ての硬貨が入出金口部12に送られると、一時保留部15に一時保留していた枚数と、カウントセンサ(図示せず)でカウントした枚数が一致しているか否かの判定を実行すると共に、後述する残留検知動作を行なって出金搬送部22の硬貨残留の有無を確認する。
上述の入金取引乃至収納動作における硬貨7の流れは、図3に太線矢印で示すようになる。
次に、顧客による出金取引について説明する(図4参照)。
出金取引では、顧客が出金する金額を図1の操作部2に入力すると、現金自動取引装置1の制御部(図示せず)が、出金すべき金額に応じて硬貨処理装置6に対して、それぞれの金種の硬貨7を所定枚数払出す指令を出力する。
硬貨処理装置6は、指定された金種の所定枚数だけ金種別スタッカ17から硬貨7を1枚ずつ繰出して、該金種別スタッカ17下部のエンドレスベルト23および硬貨繰出し装置21を介して、硬貨7を出金搬送部22に送る。
この出金搬送部22は、金種別スタッカ17から送られてきた硬貨7を、入出金口部12に1枚ずつ、繰出す。この時、出金搬送部22の出口に設けたカウントセンサ(図示せず)で通過した硬貨7の金種を判別すると共に、通過枚数のカウントを行なう。
全ての硬貨7が入出金口部12に送られると、出金すべき金額と一致しているか否かの判定を行なうと共に、後述する残留検知動作を行なって、出金搬送部22の硬貨残留の有無を確認する。
上述の出金取引動作における硬貨7の流れは、図4に太線矢印で示すようになる。
次に、係員による硬貨補充時の動作について説明する(図5参照)。
硬貨処理装置6に対する硬貨7の装填は、係員が補充すべき硬貨7を運用カートリッジ19に投入し、この運用カートリッジ19を硬貨処理装置6にセットする。
運用カートリッジ19のセット後において、係員が補充コマンド操作を実施すると、運用カートリッジ19から硬貨7が繰出される。
運用カートリッジ19から繰出された硬貨7を、縦搬送部20で一枚ずつ分離し、硬貨繰出し装置21を介して、出金搬送部22へ搬送する。
この出金搬送部22から入出金口部12に硬貨7を1枚ずつ搬送した後に、該硬貨7を繰出し部13で集積し、この集積した硬貨7を1枚ずつ分離して繰出し部13から硬貨識別部14に搬送する。
硬貨識別部14では、硬貨7の真偽判定、金種判定を実行し、正常であると判定された硬貨は、入金搬送部16で金種別スタッカ17に搬送され、金種別に振分けて金種別スタッカ17に収納する。
なお、正常でないと判定された硬貨7は、一時保留部15に搬送された後に、リジェクト搬送路(図示せず)を通って運用カートリッジ19の収納部に収納される。
運用カートリッジ19の全ての硬貨7が繰出され、金種別スタッカ17への収納が終了すると、出金搬送部22は後述する残留検知動作を行なう。
上述の係員による硬貨補充時の硬貨7の流れは、図5に太線矢印で示すようになる。
上述の硬貨繰出し装置21は出金搬送部22の一部を構成するものであって、その詳細構造を図6、図12(但し、図12は図11のA−A線矢視断面図)に示す。
図6、図12に示すように、硬貨繰出し装置21は、硬貨7を堆積するホッパ部30と、このホッパ部30の底部に設けられ硬貨7を正逆双方向に搬送する搬送手段としてのエンドレス状の搬送ベルト31と、この搬送ベルト31の搬送面31aにおける上部一側に設けられたゲートローラ32(いわゆる逆転ローラ)とを備えている。
図12に示すように、上述のホッパ部30は、搬送ベルト31の搬送面31aの上部両サイドから上方に向けて立設配設された縦壁33,33を有しており、この縦壁33,33の下端部は、搬送ベルト31の搬送面31aとの間に隙間が形成されないように内方へ円弧状に折曲げたアール部33a,33aに形成している。
また、上述の搬送ベルト31は、複数のローラ34,35,36間にエンドレス状に張架された搬送手段である。
さらに、上述のゲートローラ32は、搬送面31aに対して硬貨7の厚みと略同等の隙間gを有して配置されており、この隙間gとゲートローラ32と搬送ベルト31の搬送面31aとにより、ホッパ部30に堆積した硬貨7を一枚ずつ分離するゲート部37が形成されている。
ここで、搬送ベルト31の正転駆動方向は図6に矢印aで示す方向であり、上述のゲートローラ32の回転方向は図6に矢印bで示すように、搬送ベルト31の移動方向と逆方向に回転するように構成されている。
しかも、搬送ベルト31の搬送面31aには、該搬送ベルト31の動きに伴って移動可能な検知部材38を上載している。この検知部材38は立方体形状に形成されると共に、ゲート部37の隙間gに対して該検知部材38のサイズが充分大きく設定されている。
また、ホッパ部30の対向配置された一対の縦壁33には、検知部材38の移動時間を測定する検出手段の一例として、各一対の検出センサ39,39、40,40を取付けている。
さらに、搬送ベルト31の搬送面31aの下部には、該搬送面31a上の硬貨7を検出する磁気検出手段としての磁気センサ41を配置している。
上述の検知部材38としては、磁気センサ41が反応しない非磁性体のものを用い、検出センサ39,40としては光学的な検出能力を有するもの、例えば光学センサを用いる。
なお、検出センサ39,40として光学センサを用いる場合には、上記検知部材38は遮光機能を有するように構成する。
また、上記検出センサ39,40の配置高さは、ゲートローラ32の下端(1枚の硬貨の厚み)よりも上方で、かつ検知部材38の上端よりも下方に位置するように配置されており、一方の検出センサ39は縦搬送部20に近接する側に配置され、他方の検出センサ40はゲートローラ32に近接する側に配置されている。さらに、検知部材38は搬送面31aに上載した時、その上面が各検出センサ39,40よりも上方に位置する高さに設定されている。
図6に示すように、上述のホッパ部30は、一時保留部15、金種別スタッカ17下部のベルト23、および縦搬送部20から搬送された硬貨7を堆積する機能を有し、搬送ベルト31の正転駆動時にゲート部37で硬貨7を1枚ずつに分離して繰出すように構成している。
図7は硬貨繰出し装置21の制御回路ブロック図を示し、CPU50は、検出センサ39,40、磁気センサ41からの入力に基づいて、ROM51に格納されたプログラムに従って、搬送ベルト31を正逆駆動すると共に、表示部52を駆動する。またRAM53は、検知部材38が図9に示す始点位置にある状態から搬送ベルト31を正転方向に駆動し、この検知部材38が図10に示す終点位置に達するのに要する規定時間Toのデータなどの、必要なデータを記憶する。
ここで、上述のCPU50は搬送ベルト31、表示部52を駆動制御する制御手段と、搬送ベルト31を動作させ、検出手段としての検出センサ39,40で測定した検知部材38の実際の移動時間Tが、予め設定した規定時間Toと略等しいか否かで上記検知部材38が移動する搬送空間に残留媒体としての残留硬貨や異物が存在するか否かを判定する判定手段(図8に示すフローチャートのステップS10参照)と、を兼ねる。
上述の規定時間Toは、搬送ベルト31の搬送速度Vと、検出センサ39,40の離間距離Lとから理論的に求めることができる。
また、図7で示した表示部52は別途設けてもよく、或は、図1の操作部2で兼用するように構成してもよい。
図6に示す硬貨繰出し装置21の通常の繰出し動作は、以下の通りである。
すなわち、硬貨繰出し装置21に搬送された硬貨7を、搬送ベルト31の正転駆動によりゲートローラ32まで搬送し、このゲートローラ32と搬送ベルト31の搬送面31aとの間の隙間gを、硬貨7、1枚のみが通過することで、硬貨7を1枚ずつに分離して繰出す。
このような動作を繰返し、硬貨繰出し装置21から硬貨7が一定時間繰出されなくなり、硬貨7を全て繰出したと判断すると、硬貨繰出し装置21はその繰出し動作が終了する。
なお、搬送ベルト31の駆動時には、この搬送ベルト31の動きに伴って検知部材38が硬貨繰出し方向へ移動するが、この検知部材38がゲートローラ32に接触すると、この検知部材38は該ゲートローラ32で弾かれて硬貨を飛び越えて後方斜め上方に移行した後に、後方側(検出センサ39が配設された方向)に移動するので、該検知部材38の存在が硬貨7の1枚出しに対して支障となることはない。
さらに、図12に示すように、搬送ベルト31の横幅は、硬貨1枚分の直径よりも大きく、硬貨2枚分の直径の合計よりも小さく設定されると共に、検知部材38の一辺の長さは、図12に示すような硬貨のブリッジ現象が発生した時、このブリッジを潰すことができる所定の長さに設定されている。
次に、上述の入出金動作終了後、補充動作終了後において硬貨繰出し装置21が行なう残留検知動作を、図8のフローチャート、図9〜図14の説明図を参照して、以下に詳述する。ここで、この実施態様においては、磁気検出手段としての磁気センサ41による硬貨検出が完了した時、検知部材38による残留媒体の検知を実行するように構成している。
図8に示すフローチャートのステップS1で、磁気センサ41により搬送ベルト31の搬送面31a上の硬貨7を検出し、次のステップS2で、CPU50は磁気センサ41からの入力に基づいて、該磁気センサ41で硬貨を検出しなくなったか否かを判定し、NO判定時(硬貨検出中)にはステップS1にリターンする一方、YES判定時(硬貨検出完了時)には、次のステップS3に移行する。
搬送ベルト31上において検知部材38が何れの位置に存在しているか不定であるため、このステップS3で、CPU50は搬送ベルト31を逆方向(図9の矢印c方向)に駆動させる。
搬送ベルト31の搬送面31a上に残留硬貨7が存在しない場合には、検知部材38は円滑に検出センサ39対応位置(図9参照)に搬送される一方、搬送ベルト31の逆転による検知部材38の先方に図13に示すように残留硬貨7が存在する場合には、この残留硬貨7が検知部材38の搬送抵抗となり、検知部材38の移動速度が遅くなる。
そこで、ステップS4で、CPU50は検出センサ39が検知部材38を検知したか否かを判定し、検知部材38が図9に示す始点位置に達したYES判定時には次のステップS5に移行する一方、検知部材38が図13に示すように始点位置に達しない場合(NO判定時)には、別のステップS14に移行する。
このステップS14で、CPU50は所定時間が経過したか否かを判定し、NO判定時にはステップS3にリターンする一方、YES判定時にはステップS13にスキップする。
このステップS13での処理については後述する。
上述のステップS5で、CPU50は搬送ベルト31を正方向(図10の矢印a方向)に駆動させる。
搬送ベルト31の搬送面31a上に残留硬貨7が存在しない場合には、検知部材38は円滑に検出センサ40対応位置(図10参照)に搬送される一方、搬送ベルト31の正転による検知部材38の先方に図11、図12に示すように残留硬貨7が存在する場合には、この残留硬貨7が検知部材38の搬送抵抗となり、検知部材38の移動速度が遅くなる。
図11、図12においては、複数の硬貨7,7の接触により搬送面31a上での硬貨7の滞留が発生した場合の一例として、硬貨7のブリッジ現象を図示している。
この硬貨7のブリッジ現象は、図12に示すように、複数の硬貨7,7の下端がホッパ部30における縦壁33下部のアール部33a上に位置し、複数の硬貨7,7の上端が互に接触または当接し、搬送面31a上から浮き上がってブリッジ状態となる現象である。
上記ステップS5での搬送ベルト31の正転後、次のステップS6で、CPU50は内蔵タイマによる計時をスタートさせ、次のステップS7で、CPU50は検出センサ40が検知部材38を検知したか否かを判定し、図10に示すように検知部材38が終点位置に達したYES判定時には次のステップS8に移行する一方、検出センサ40による検知部材38の未検知時(NO判定時)には、別のステップS9に移行する。
このステップS9で、CPU50は所定時間が経過したか否かを判定し、NO判定時にはステップS7にリターンする一方、YES判定時にはステップS13に移行する。
上述のステップS8で、CPU50は内蔵タイマによる計時を終了し、検知部材38が検出センサ39対応位置から検出センサ40対応位置に移動するのに要した時間(移動時間)TをRAM53の所定エリアに読出し可能に記憶する。
次にステップ10で、CPU50は検出センサ39,40で測定した検知部材38の移動時間Tが、予め設定した規定時間Toと略等しいか否かを判定し、搬送ベルト31の搬送面31a上に残留硬貨が滞留することなく、T≒Toの場合(YES判定時)には次のステップS11に移行する一方、上記搬送面31a上に残留硬貨が滞留することで、移動時間が長くなったT>Toの場合(NO判定時)には、別のステップS13に移行する。
上述のステップS11で、CPU50は表示部52に残留硬貨がなく正常である旨の表示(正常表示)を実行し、上述のステップS13では、CPU50は表示部52に残留硬貨が存在し、エラーである旨の表示(エラー表示)を実行する。
これら各ステップS11,S13での処理終了後には次のステップS12に移行して、このステップS12で、CPU50は搬送ベルト31を停止させる。
ところで、図11、図13で示したように、搬送ベルト31の搬送面31a上における検知部材38の移動方向先方に硬貨7が滞留して残留している場合、検知部材38には該搬送ベルト31により滞留を解消する搬送力が付与されるので、移動時間Tが長くなるものの、この検知部材38を残留硬貨、滞留硬貨に当接させることにより、図11、図12で示したブリッジ現象などの硬貨の滞留を解消することができる。
一方、図3に示すように、入金取引時において顧客が投入した硬貨7の中に紙片60などの異物が混入している場合がある。
この場合、紙片60などの異物は硬貨7と一緒に硬貨処理装置6に取込まれ、図3に太線矢印で示す硬貨の流れ経路に沿って硬貨繰出し装置21に搬送される可能性がある。
図14に示すように折曲がった紙片60はゲートローラ32と搬送ベルト31の搬送面31aとの間の隙間gを通過することができないので、搬送ベルト31上に残り続ける。
この状態において残留動作を行ない、搬送ベルト31を正転方向に動作させると、紙片60は検知部材38で押され、搬送ベルト31の動きに合わせて検知部材38と一緒に移動しながら検出センサ40対応部を通過する。
この場合、移動時間Tは規定時間Toより短い時間となり残留媒体があると判断することができ、また、磁気センサ41は、紙片60が非磁性体であるため、紙片60の検出はできず、これにより残留媒体は硬貨7以外の異物であると判断することができる。
このように、上記実施形態による硬貨繰出し装置は、硬貨7を堆積するホッパ部30と、該ホッパ部30の底部に設けられ硬貨7を搬送する搬送手段(搬送ベルト31参照)と、上記硬貨7の厚みと略同等の隙間gを有して上記ホッパ部30に堆積した硬貨7を1枚ずつ分離するゲート部37とを備えた硬貨繰出し装置21であって、上記搬送手段(搬送ベルト31参照)上に位置し、該搬送手段(搬送ベルト31参照)の動きに伴って移動可能な検知部材38と、上記検知部材38の移動時間Tを測定する検出手段(検出センサ39,40参照)とを設け、上記搬送手段(搬送ベルト31参照)を動作させ、上記検出手段(検出センサ39,40参照)で測定した検知部材38の移動時間Tが、予め設定した規定時間Toと略等しいか否かで上記検知部材38が移動する搬送空間に残留媒体が存在するか否かを判定する判定手段(ステップS10参照)を備えたものである(図6、図8参照)。
この構成によれば、搬送手段(搬送ベルト31参照)の駆動により検知部材38を移動させた時、搬送手段(搬送ベルト31参照)上に残留媒体(硬貨7および紙片60などの異物参照)が存在すると、検知部材38がこの残留媒体に接触して、該検知部材38の移動時間Tが本来の移動時間よりも長くなるので、検出手段(検出センサ39,40参照)で測定した検知部材38の移動時間Tと、規定時間Toとを比較し、判定手段(ステップS10参照)により移動時間Tが規定時間Toと略等しいか否かを判定することで、上記搬送空間に残留媒体が存在するか否かを判定することができる。
この結果、残留媒体存在の有無を上記搬送空間の広い範囲にわたって確実に検出することができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる。
また、上記ゲート部37の隙間gに対して上記検知部材38のサイズを大きく設定したものである(図6参照)。
この構成によれば、検知部材38がゲート部37の隙間gを通過しないので、この検知部材38と、検出手段(検出センサ39,40参照)と判定手段(ステップS10参照)とによる残留媒体の検出を恒久的に実行することができる。
さらに、上記搬送手段(搬送ベルト31参照)の搬送面31a下部に、該搬送面31a上の硬貨7を検出する磁気検出手段(磁気センサ41参照)を配設し、該磁気検出手段(磁気センサ41参照)による硬貨検出が完了した時、上記検知部材38による残留媒体の検知を実行するものである(図6、図8参照)。
この構成によれば、磁気検出手段(磁気センサ41参照)による硬貨検出が完了(終了)した時に、検知部材38による残留媒体の検知が実行されるので、残留媒体の検知が容易な条件下にて、誤検知となることなく、残留媒体の検知を行なうことができる。すなわち、磁気センサ41による硬貨検出が未完了の場合には、搬送ベルト31の搬送面31a上に繰出されるべき硬貨7が残っている状態であり、この状態下で残留媒体の検知を実行すると、誤検知の要因となるので、硬貨検出完了時に上記残留媒体の検知を実行するものである。
上記実施形態による残留硬貨検知方法は、硬貨7を堆積するホッパ部30と、該ホッパ部30の底部に設けられ硬貨7を搬送する搬送手段(搬送ベルト31参照)と、上記硬貨7の厚みと略同等の隙間gを有して上記ホッパ部30に堆積した硬貨7を1枚ずつ分離するゲート部37とを備え、上記搬送手段(搬送ベルト31参照)上に位置し、該搬送手段(搬送ベルト31参照)の動きに伴って移動可能な検知部材38と、上記検知部材38の移動時間Tを測定する検出手段(検出センサ39,40参照)とを設けた硬貨繰出し装置21により残留硬貨を検知する残留硬貨検知方法であって、上記搬送手段(搬送ベルト31参照)を動作させ、上記検出手段(検出センサ39,40参照)で測定した検知部材38の移動時間Tが、予め設定した規定時間Toと略等しいか否かで上記検知部材38が移動する搬送空間に残留硬貨が存在するか否かを判定するものである(図6、図8参照)。
この構成によれば、搬送手段(搬送ベルト31参照)上に残留硬貨が存在する場合には、搬送手段(搬送ベルト31参照)の動きに伴って移動する検知部材38が該残留硬貨に接触するので、この検知部材38の移動時間Tは本来の移動時間に対して長くなる。
そこで、搬送手段(搬送ベルト31参照)を動作させ、検出手段(検出センサ39,40参照)で測定した検知部材38の移動時間Tが、規定時間Toと略等しいか否かで、上記搬送空間に残留硬貨が存在するか否かを判定する方法により、上記搬送空間の広い範囲にわたって、適切に残留硬貨有無の検出ができ、低コストでありながら、高い信頼性を確保することができる。
上記実施形態による硬貨滞留解消方法は、硬貨7を堆積するホッパ部30と、該ホッパ部30の底部に設けられ硬貨7を搬送する搬送手段(搬送ベルト31参照)とを備えた硬貨繰出し装置21での硬貨7の滞留を解消する硬貨滞留解消方法であって、上記ホッパ部30は上記搬送手段(搬送ベルト31参照)の搬送面31aの上部両サイドから上方に向けて立設配設され、複数の硬貨7,7の接触により上記搬送面31a上で硬貨7の滞留が発生した時、上記搬送手段(搬送ベルト31参照)の搬送面31a上に位置して該搬送手段(搬送ベルト31参照)の動きに伴って移動可能な部材(検知部材38参照)により、上記硬貨7の滞留を解消するものである(図6、図8参照)。
この構成によれば、搬送手段(搬送ベルト31参照)の搬送面31a上に位置して該搬送手段(搬送ベルト31参照)の動きに伴って移動する部材(検知部材38参照)を、搬送面31a上で滞留する硬貨7に当接させることにより、該硬貨7の滞留を解消することができる。
この場合、上記部材(検知部材38参照)を既存の搬送手段(搬送ベルト31参照)にて搬送することができるので、特別な搬送手段を別途設ける必要がなく、しかも、該部材(検知部材38参照)には搬送手段(搬送ベルト31参照)により滞留を解消する搬送力が付与されるので、ブリッジその他の硬貨の滞留現象を崩壊することができる。
このように、低コストでありながら、ブリッジ残留などの硬貨7の滞留を簡単に解消することができる。
また、上記実施形態で開示したように、検知部材38を立方体形状(いわゆるキュービック形状)に構成すると、この検知部材38がゲートローラ32に接触して後方側へ弾かれて、該検知部材38の何れの面が前後方向に向いても、常に同一寸法を確保することができるので、該検知部材38の姿勢に起因して測定される移動時間Tにばらつきが発生することがない。この結果、常に安定して残留媒体存在の有無を判定することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の搬送手段は、実施形態のエンドレス搬送帯としての搬送ベルト31に対応し、
以下同様に、
検出手段は、光学センサなどから成る検出センサ39,40に対応し、
磁気検出手段は、磁気センサ41に対応し、
判定手段はCPU50制御によるステップS10(図8参照)に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではない。
この発明の搬送手段は、実施形態のエンドレス搬送帯としての搬送ベルト31に対応し、
以下同様に、
検出手段は、光学センサなどから成る検出センサ39,40に対応し、
磁気検出手段は、磁気センサ41に対応し、
判定手段はCPU50制御によるステップS10(図8参照)に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記検出手段としては、超音波センサや反射型光学センサなどの他のセンサを用いてもよい。
7…硬貨
21…硬貨繰出し装置
30…ホッパ部
31…搬送ベルト(搬送手段)
31a…搬送面
37…ゲート部
38…検知部材(部材)
39,40…検出センサ(検出手段)
41…磁気センサ(磁気検出手段)
g…離間
S10…判定手段
21…硬貨繰出し装置
30…ホッパ部
31…搬送ベルト(搬送手段)
31a…搬送面
37…ゲート部
38…検知部材(部材)
39,40…検出センサ(検出手段)
41…磁気センサ(磁気検出手段)
g…離間
S10…判定手段
Claims (5)
- 硬貨を堆積するホッパ部と、
該ホッパ部の底部に設けられ硬貨を搬送する搬送手段と、
上記硬貨の厚みと略同等の隙間を有して上記ホッパ部に堆積した硬貨を1枚ずつ分離するゲート部とを備えた硬貨繰出し装置であって、
上記搬送手段上に位置し、該搬送手段の動きに伴って移動可能な検知部材と、
上記検知部材の移動時間を測定する検出手段とを設け、
上記搬送手段を動作させ、上記検出手段で測定した検知部材の移動時間が、
予め設定した規定時間と略等しいか否かで上記検知部材が移動する搬送空間に残留媒体が存在するか否かを判定する判定手段を備えた
硬貨繰出し装置。 - 上記ゲート部の隙間に対して上記検知部材のサイズを大きく設定した
請求項1記載の硬貨繰出し装置。 - 上記搬送手段の搬送面下部に、該搬送面上の硬貨を検出する磁気検出手段を配設し、
該磁気検出手段による硬貨検出が完了した時、上記検知部材による残留媒体の検知を実行する
請求項1または2記載の硬貨繰出し装置。 - 硬貨を堆積するホッパ部と、
該ホッパ部の底部に設けられ硬貨を搬送する搬送手段と、
上記硬貨の厚みと略同等の隙間を有して上記ホッパ部に堆積した硬貨を1枚ずつ分離するゲート部とを備え、
上記搬送手段上に位置し、該搬送手段の動きに伴って移動可能な検知部材と、
上記検知部材の移動時間を測定する検出手段とを設けた硬貨繰出し装置により残留硬貨を検知する残留硬貨検知方法であって、
上記搬送手段を動作させ、上記検出手段で測定した検知部材の移動時間が、
予め設定した規定時間と略等しいか否かで上記検知部材が移動する搬送空間に残留硬貨が存在するか否かを判定する
残留硬貨検知方法。 - 硬貨を堆積するホッパ部と、
該ホッパ部の底部に設けられ硬貨を搬送する搬送手段とを備えた硬貨繰出し装置での硬貨の滞留を解消する硬貨滞留解消方法であって、
上記ホッパ部は上記搬送手段の搬送面の上部両サイドから上方に向けて立設配設され、
複数の硬貨の接触により上記搬送面上で硬貨の滞留が発生した時、上記搬送手段の搬送面上に位置して該搬送手段の動きに伴って移動可能な部材により、上記硬貨の滞留を解消する
硬貨滞留解消方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009055984A JP2010211445A (ja) | 2009-03-10 | 2009-03-10 | 硬貨繰出し装置、残留硬貨検知方法および硬貨滞留解消方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009055984A JP2010211445A (ja) | 2009-03-10 | 2009-03-10 | 硬貨繰出し装置、残留硬貨検知方法および硬貨滞留解消方法 |
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JP2010211445A true JP2010211445A (ja) | 2010-09-24 |
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JP (1) | JP2010211445A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10643419B2 (en) | 2016-01-29 | 2020-05-05 | Fuji Electric Co., Ltd. | Coin processing apparatus |
-
2009
- 2009-03-10 JP JP2009055984A patent/JP2010211445A/ja active Pending
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US10643419B2 (en) | 2016-01-29 | 2020-05-05 | Fuji Electric Co., Ltd. | Coin processing apparatus |
TWI734731B (zh) * | 2016-01-29 | 2021-08-01 | 日商富士電機股份有限公司 | 硬幣處理裝置 |
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