JPH10301987A - 建築物保守管理支援システムと建築物保守管理のためのプログラム記録媒体 - Google Patents

建築物保守管理支援システムと建築物保守管理のためのプログラム記録媒体

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JPH10301987A
JPH10301987A JP10745397A JP10745397A JPH10301987A JP H10301987 A JPH10301987 A JP H10301987A JP 10745397 A JP10745397 A JP 10745397A JP 10745397 A JP10745397 A JP 10745397A JP H10301987 A JPH10301987 A JP H10301987A
Authority
JP
Japan
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inspection
building
management
maintenance
repair
Prior art date
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Pending
Application number
JP10745397A
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English (en)
Inventor
Shoichi Sakashita
祥一 坂下
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SHIYOUHEI FUDOSAN KK
Original Assignee
SHIYOUHEI FUDOSAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の保守管理をコンピュータ上で支援す
る場合において、建築物のより綿密かつ計画的な保守管
理を実現する。 【解決手段】 建築物において保守管理の対象としてい
る機器・施設の部位毎の耐用年数、期待年数、補修間
隔、補修費用などを予め登録しておき、ユーザからの要
求に従って機器・施設毎及び部位毎の、各年の修繕にか
かる費用や、耐用年数分、期待年数分の修繕費用の累計
をまとめた長期修繕計画を作成し表示する。また、点検
区分毎に、その点検周期、保守点検1回当たりの点検負
荷などを予め登録しておき、ユーザからの要求に従って
点検区分毎の年間総負荷84、機器・施設毎の年間総負
荷83、更には建築物全体の年間点検負荷を求めて表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の保守管理
をコンピュータ上にて支援するための建築物保守管理支
援システムと建築物保守管理のためのプログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物特に大規模建築物の保守管
理はその重要性を益々高めてきており、特に空調設備や
電気設備など設備の充実した建築物において、それら設
備機器やその他の施設などに対する標準化された保守点
検業務の必要性が認識されつつある。ところが、標準化
された保守点検業務は、建築物毎、機器・施設毎に保守
点検項目が違ってくるなどの様々な理由により、その実
現は困難とされ、多くの場合、管理者等の経験に基づく
人為的な管理の下で保守点検業務が実施されることに止
まっている。
【0003】しかしながら、このように人為的な管理の
下に行われる建築物の保守管理業務では、保守管理計画
時当初の保守点検項目の設定誤りなどによる点検漏れが
生じやすく、また、将来においてかかる修繕費用の試算
やその修繕時期の確認、更には保守点検員を常駐させる
場合の必要人員数の算定など、綿密な建築物保守管理計
画を立てるための情報を入手することは極めて困難とさ
れていた。このため、長期的な修繕計画を作成したり、
計画的な建築物保守管理を実現することは、現状におい
ては困難とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情を鑑みて実現されたものであり、その主な目的は、
建築物の保守管理をコンピュータ上で支援する場合にお
いて、建築物のより計画的な保守管理を実現することの
できる建築物保守管理支援システムと建築物保守管理の
ためのプログラム記録媒体を提供することにある。
【0005】また、本発明のより具体的な目的は、建築
物の保守管理をコンピュータ上で支援する場合におい
て、建築物の機器・施設毎/部位毎の長期修繕計画を自
動的に作成して表示したり印刷することのできる建築物
保守管理支援システムと建築物保守管理のためのプログ
ラム記録媒体を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の目的は、建築物の保守管
理をコンピュータ上で支援する場合において、建築物の
点検区分、機器・施設等の単位で正確な年間点検負荷を
算出でき、この年間点検負荷から保守点検のための必要
人員数を求めることのできる建築物保守管理支援システ
ムと建築物保守管理のためのプログラム記録媒体を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の建築物保守管理支援システムは、請求
項1に記載されるように、コンピュータ上で建築物の保
守管理を支援するシステムにおいて、建築物において保
守点検すべき機器・施設を構成する部位毎の修繕周期及
び修繕費用に関する情報を含む管理情報を登録する手段
と、所定の指令が与えられたとき、前記登録された情報
に基づいて、機器・施設毎及び/又は部位毎の、各年の
修繕にかかる費用及び指定年数分の費用累計をまとめた
長期修繕計画を作成する手段と、前記作成された長期修
繕計画を出力する手段とを具備してなるものである。
【0008】また、本発明の建築物保守管理のためのプ
ログラム記録媒体は、請求項2に記載されるように、コ
ンピュータ上で建築物の保守管理を支援するシステムを
構築するためのプログラムを記録した記録媒体におい
て、建築物において保守点検すべき機器・施設を構成す
る部位毎の修繕周期及び修繕費用に関する情報を含む管
理情報を登録する手段と、所定の指令が与えられたと
き、前記登録された管理情報に基づいて、機器・施設毎
及び/又は部位毎の、各年の修繕にかかる費用及び指定
年数分の費用累計をまとめた長期修繕計画を作成する手
段と、前記作成された長期修繕計画を出力する手段とを
具備するプログラムが記録されてなるものである。
【0009】このように本発明は、建築物内の機器・施
設毎及び/又は部位毎の、各年の修繕にかかる費用及び
指定年数分の費用累計をまとめた長期修繕計画を自動的
に作成して表示したり、印刷したりすることができるの
で、将来においてかかる修繕費用の試算や修繕時期を容
易に確認することができ、建築物の綿密な計画的保守管
理を実現することが可能となる。
【0010】さらに、本発明の建築物保守管理支援シス
テムは、請求項3に記載されるように、コンピュータ上
で建築物の保守管理を支援するシステムにおいて、建築
物における点検区分毎の点検周期及び点検1回当たりの
負荷に関する情報を含む管理情報を登録する手段と、所
定の指令が与えられたとき、前記登録された管理情報に
基づいて、点検区分毎及び/又は機器・施設毎の年間総
負荷を算出する手段と、前記算出された年間総負荷を出
力する手段とを具備してなるものである。
【0011】また、本発明の建築物保守管理のためのプ
ログラム記録媒体は、請求項4に記載されるように、コ
ンピュータ上で建築物の保守管理を支援するシステムを
構築するためのプログラムを記録した記録媒体におい
て、建築物における点検区分毎の点検周期及び点検1回
当たりの負荷に関する情報を含む管理情報を登録する手
段と、所定の指令が与えられたとき、前記登録された管
理情報に基づいて、点検区分毎及び/又は機器・施設毎
の年間総負荷を算出する手段と、前記算出された年間総
負荷を出力する手段とを具備するプログラムを記録して
構成されたものである。
【0012】このように本発明は、点検区分毎及び/又
は機器・施設毎の年間総負荷を算出してこれを表示した
り、印刷したりすることができ、この年間総負荷から例
えば保守点検員を常駐させる場合の必要人員数を試算で
きるなど、建築物のより計画的な保守管理を実現するこ
とが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態を図面を参照して説明する。
【0014】本発明にかかる建築物保守管理支援システ
ム(以下、単にシステムと呼ぶ。)は、例えば、データ
ベースおよび制御プログラムなどを一つのソフトウェア
としてCD−ROM、フロッピーディスクなどの記録媒
体に格納し、この記録媒体からソフトウェアを汎用のコ
ンピュータにインストールして実現される。
【0015】コンピュータの周辺機器としては、MOな
どの大容量型の外部記憶装置、キーボード及びマウスな
どの入力装置、画像入力を行うためのスキャナやその他
の画像データ伝送系、ディスプレイ、プリンタなどの出
力装置などが必要となる。
【0016】図1に示すように、このシステムの主な機
能としては、「建物管理」1、「管理台帳」2、「保守
点検基準」3、「保守点検表作成」4、「図面管理」5
などの機能がある。
【0017】「建物管理」1の機能は、管理を行う建物
の概要の登録・参照を行い、当該システムで実際に処理
を行うべき建物の選択を行うための機能である。このシ
ステムでは複数例えば10棟の建物について管理を行うこ
とを可能としている。
【0018】「管理台帳」2の機能は、保守点検の対象
となる全ての機器や施設(以下、これらを「機器」と総
称する。)の名称、設置場所、能力などの機器仕様2
a、修理や修繕、交換などを行った日付、内容、費用な
どの修繕履歴2b、機器の部位毎の耐用年数や補修間隔
などの部位耐用2cなどの管理情報を管理する機能であ
る。また、この「管理台帳」2の機能には、部位耐用2
cから機器毎及び部位毎の長期修繕計画を作成する「長
期修繕計画作成」2dの機能も含まれている。
【0019】「保守点検基準」3の機能は、管理台帳に
登録された個々の機器に対応する保守点検基準を管理す
る機能であり、ユーザ側において点検周期や点検備考を
修正することにより独自の保守点検基準の作成を可能と
している。また、この「保守点検基準」3の機能には、
その保守点検基準に基づいて1年間の保守点検にかかる
負荷を自動的に集計する「年間点検負荷集計」3aの機
能が含まれており、集計された年間点検負荷からメンテ
ナンス員の必要人員数、年間作業負荷及び年間作業金額
等を試算することを可能としている。
【0020】「保守点検表作成」4の機能は、各機器の
保守点検を行うとき、該当する機器の保守点検基準から
保守点検チェックリストを作成する機能である。作成さ
れた保守点検チェックリストは印刷された文書(保守管
理指示書)として出力することが可能である。また、保
守点検表の画面においては、保守点検チェックリストを
もとにメンテナンス員が行った保守点検により不良事項
が発見された場合の不良事項の入力と、その不良事項を
修理(修繕)した際の対処内容の情報入力を可能として
いる。その修繕内容は管理台帳の修繕履歴2bに転記さ
れる。
【0021】「図面管理」5の機能は、管理台帳と図面
や写真などの画像データとのリンク(関連付け)を行
い、このリンク定義に従って管理台帳と画像データとの
間での表示の切り替えを実現する機能である。
【0022】その他、このシステムには取引先台帳、消
耗品管理、法定届出情報などの機能があるが、ここでは
その説明は省略する。
【0023】次に、このシステムの動作をいくつかの代
表的な機能を例に説明する。
【0024】図2に処理選択メニュー20を示す。この
処理選択メニュー20には「図面管理」「建物管理」
「管理台帳」「保守点検基準」「保守点検表」などの処
理項目群が表示され、このメニュー20から一つの処理
項目を選択操作することによって、その処理項目に対応
する機能モジュールが起動される。
【0025】ソフトウェアインストール後の初期作業と
しては、管理する建築物の概要の登録、管理台帳(機器
仕様、部位耐用)の登録、保守点検基準の登録、管理台
帳と図面や写真などの画像データとのリンクを行うオブ
ジェクトの登録などがあり、これらの登録作業は、処理
選択メニュー20から目的の処理項目を順次選択して登
録機能を起動することによって行われる。登録された情
報はコンピュータに接続されている外部記憶装置例えば
MO等にデータベースとして蓄積される。
【0026】以上の登録を完了し、例えば「建築管理」
の機能により目的の建築物を選択した後、処理選択メニ
ュー20に戻し、「管理台帳」の処理項目が選択される
と管理台帳の初期画面が表示される。
【0027】図3に管理台帳の初期画面を示す。この管
理台帳画面には、機器リスト選択ボタン32、33や、
「修繕履歴」「管理図面」「検索」「一覧」「印刷」
「新規」「削除」「移動」「点検基準へ」「メニュー
へ」の各種選択ボタン34〜43が表示される。「修繕
履歴」のボタン34は「移動」のボタン41の選択操作
により、表示が「部位耐用」「機器仕様」「修繕履歴」
の間で切り替われる。
【0028】上側のリスト選択ボタン32を操作すると
機器条件として空調、衛生、消防、搬送、その他などが
リストアップされ、下側のリスト選択ボタン33を操作
すると設備条件として冷凍機設備、ボイラ設備、熱交換
機設備、冷却設備、送排風設備、貯蔵設備、その他設備
などがリストアップされる。これらの機器リスト選択条
件の中から、所望の機器リスト選択条件、例えば空調、
冷凍機設備などを選択し、「一覧」ボタン37を選択操
作すると、図4に示すように、選択された建築物につい
ての管理台帳の一覧が表示される。この管理台帳の一覧
の中から、所望の台帳の行のID項目を選択操作する
と、その機器の管理台帳の内容がデータベースから検索
され、図5に示すような機器の名称、設置場所、能力な
どの機器仕様情報31を挿入した管理台帳−仕様画面が
表示される。
【0029】この管理台帳−仕様画面で「修繕履歴」ボ
タン34を選択操作すると管理台帳−修繕履歴の画面が
表示され、「移動」ボタン41の選択操作によって34
の位置に現れる「部位耐用」ボタンを操作すると、図6
に示すように、管理台帳−部位耐用の画面61が管理台
帳画面上にマルチウィンドゥ画面として表示される。部
位耐用の情報には、機器を構成している部位毎に、その
部位名、耐用年数(法定耐用年数)、期待年数(ユーザ
の期待する耐用年数)、補修間隔(年単位)、補修費
用、改修間隔(年単位)、改修費用及び法定検査の有無
(1=有り,0=無し)などがある。かかる部位耐用の
画面61には「長期修繕計画表示」のボタン62が設け
られており、このボタン62が選択操作されることによ
って管理台帳2における「長期修繕計画作成」2dの機
能が起動され、機器の部位毎の耐用年数、期待年数、補
修間隔、補修費用などから機器毎及び部位毎の長期修繕
計画の作成が行われ、その結果が画面に表示される。
【0030】図7にこの長期修繕計画の表示例を示す。
この長期修繕計画の画面には、部位毎に各年の修繕にか
かる費用が表示され、また、図には示されていないが部
位毎の耐用年数分、期待年数分の修繕費用の累計が表示
される。さらに、機器毎の各年の修繕にかかる費用71
や、図には示されていないが機器毎の耐用年数分の補修
費用の累計が表示される。なお、この長期修繕計画はス
クロール表示によって全体の長期修繕計画の参照を可能
としている。
【0031】このように、この建築物保守管理支援シス
テムでは、機器の部位毎の耐用年数、期待年数、補修間
隔、補修費用などをユーザが登録しておくことで、機器
毎や部位毎の長期修繕計画を自動的に作成して表示した
り、勿論印刷したりすることもできる。この長期修繕計
画から将来発生する補修・修繕を行う年や費用を容易に
把握できるようになり、また、部位毎にデータ登録を行
うので、過去の実績データに則った正確かつ具体的なデ
ータ登録が可能となり、信頼性の高い長期修繕計画が得
られる。
【0032】また、図5の管理台帳画面の「点検基準
へ」ボタン42が選択操作されると、図8に示すよう
に、当該機器に関連する保守点検基準の画面81が表示
される。保守点検基準の情報には、機器の場所の概要を
示す点検区分、保守点検を行う内容の概要を示す点検分
類、保守点検を行う内容を示す点検内容、点検周期、保
守点検1回当たりの点検負荷などがあり、そのなかで点
検周期と点検負荷はユーザが自由に値を選ぶことができ
る。点検周期は、無し、都度、日、週、週2回、月、
…、年、2年など、予め定められた周期候補の中からの
選択によって設定できる。点検負荷は点検周期に応じて
年間の総負荷が変わるため、点検周期の種類毎に年間の
点検負荷周期別換算値を設定しておくことで、点検周期
と点検負荷の値から点検区分毎の年間総負荷84及び機
器毎の年間総負荷83の自動算出を実現することができ
る。
【0033】この点をさらに詳しく説明すると、保守点
検基準の画面81には「負荷換算値設定」のボタン82
が設けられており、このボタン82を選択操作すると、
図9に示すような点検負荷周期別換算値の設定画面が表
示される。ユーザは例えばシステム導入後にこの点検負
荷周期別換算値の設定画面を呼び出し、そこに表示され
ている、無し、都度、日、週、週2回、月、…、年、2
年などの点検周期の種類毎に点検負荷周期別換算値の設
定を行っておく。この点検負荷周期別換算値によって、
ユーザが設定した点検周期と点検負荷の値から点検区分
毎の年間総負荷84と機器毎の年間総負荷83を求める
ことができる。
【0034】例えば、一人の保守点検員による1時間の
点検作業の負荷の値を「1」と仮定し、ある点検区分に
ついての点検周期が「月」、点検負荷が「1」、月の点
検負荷周期別換算値が「12」だとすると、その点検区
分の年間総負荷は「12」となり、よって当該点検区分
の年間の保守点検には、一人の保守点検員による約12
時間の労働時間が費やされることが求められる。
【0035】また、保守点検基準の画面81には「年間
点検負荷」のボタン85が設けられており、これを選択
操作すると、図10に示すような年間点検負荷集計画面
が表示される。この年間点検負荷集計画面には、建築物
の全ての機器毎の年間点検負荷101と建築物全体の年
間点検負荷102が表示される。この建築物全体の年間
点検負荷から、例えば建築物を1年間保守管理するため
に必要な人員算出がユーザ側にて可能になる。例えば、
建築物全体の年間点検負荷のポイントが仮に「8,000 」
であったとし、一人の保守点検員の年間の作業時間を仮
に2000時間とすると4人の保守点検員を必要とすること
が分かる。
【0036】このように、この建築物保守管理支援シス
テムでは、建物全体、建物内の機器、点検区分といった
様々な単位で、より正確な年間点検負荷を算出すること
ができ、この年間点検負荷から保守点検員の必要人数を
ユーザ側にて概算的に求めることが可能となる。
【0037】次に、このシステムの図面管理の動作につ
いて説明する。
【0038】このシステムでは、各機器の管理台帳と図
面や写真などの画像データとをリンクして、双方間での
表示の切り替えを実現している。すなわち、管理台帳の
画面から該管理台帳の管理対象としている機器の設置場
所を示す図面やその外観写真などの画像データの表示画
面への切り替えを簡単なボタン選択操作で行え、逆に画
像データから管理台帳への表示の切り替えを行うことが
できる。
【0039】画像データの登録及び管理台帳とのリンク
設定は次のようにして行われる。まず、図2に示す処理
選択メニュー20から「図面管理」の処理項目を選択す
る。すると図11に示すような図面管理画面が現れる。
この図面管理画面には「新規作成」「参照・編集」「削
除」などの各種処理ボタン111、112、113が設
けられており、画像データを登録するために「新規作
成」ボタン111を選択操作すると、図12に示すよう
な新規図面登録画面が現れる。この新規図面登録画面
に、図面のタイプ(単独か貼り合わせか)、種別(例え
ば平面図、写真など)、設備(建築、衛生、空調、電気
など)、図面名称、ファイル名などを入力することによ
って画像データの登録が行われ、図11に示した図面管
理画面に登録内容が反映される。
【0040】次に、登録された画像データと目的の建物
及び機器の管理台帳とをリンクするために、「建物管
理」1の機能により目的の建物を選択した後、「管理台
帳」2の機能により目的の機器の管理台帳を指定してそ
の管理台帳の画面を表示させる。ここで、図13に示す
ように、管理台帳画面上の「管理図面」ボタン35を操
作すると、管理図面のリンクメニュー131が表示され
る。このリンクメニュー131には、「図面の参照」
「図面のリンク定義」「図面のリンク変更」「図面のリ
ンク削除」などの処理項目が表示されており、このなか
から「図面のリンク定義」の処理項目を選択することに
よって、前記登録画像データと表示中の管理台帳とのリ
ンク設定が達成される。
【0041】ところで、フロアー平面図などの広範囲に
及ぶ図面の場合、単に図面を表示しただけでは管理台帳
にリンクしている機器の位置を一目で識別することが困
難である。そこでこのシステムでは、画像データと管理
台帳とのリンク定義の際、図14に示すように、管理台
帳の管理対象としてる図面中の機器の位置にシンボル1
41(例えば図形線とは異なる色の枠線で機器を囲った
マークなど)を付けて各機器の位置を強調表示し、この
シンボル141を通じて管理台帳と図面中の機器とのリ
ンクを実現している。シンボル141を付ける処理は、
マウスなどの操作によって位置、枠線の色、太さ、線種
などのシンボルパターンを設定して行われる。
【0042】このように、管理台帳とリンクされた画像
データは、図13に示す管理台帳画面の「管理図面」ボ
タン35を操作することによってデータベースから検索
されて表示される。したがって、ある機器の管理台帳を
参照中に、この管理台帳によって管理している機器の設
置場所などを確認したくなった場合など、即座にその確
認を行うことができる。また、図面や写真から管理台帳
の参照する場合は、シンボル141をマウス操作によっ
て指定することによって、自動的にそのシンボル141
にリンクされている管理台帳の画面142に表示が切り
替わる。
【0043】なお、一つの管理台帳に複数の画像データ
をリンクさせることもこのシステムでは可能としてお
り、この場合、リンク定義の際に各画像データに順位を
設定して、この順位に従って順次画像データを表示する
ものとしている。例えば、図14に示した平面図の中の
シンボル部分141の詳細図や写真をリンク定義してお
き、平面図中でシンボル141が指定されたときに、平
面図からシンボル部分の詳細図や写真143への表示の
切り替えを実現している。下位の画像データへの表示の
切り替えは、例えば図14の画像データ画面に設けられ
ている「次を検索」のボタン144を選択操作した後、
目的のシンボル141を指定することなどによって行う
ことができる。
【0044】このように表示された画像データはプリン
タにより印刷して、保守点検基準から作成された保守点
検チェックリストと共に建築物保守管理のための指示書
の一部として利用することができる。
【0045】なお、上記実施形態では、データベース及
び制御プログラムなどを一つのソフトウェアとしてCD
−ROM、フロッピーディスクなどの記録媒体へ格納
し、記録媒体から汎用のコンピュータにソフトウェアを
インストールして実現される建築物保守管理支援システ
ムについて説明したが、データベース及び制御プログラ
ムなどを一つのソフトウェアとして固定的に記憶装置に
格納してなる、建築物保守管理支援専用のシステムとし
ても実現できることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、建
築物内の機器・施設毎及び/又は部位毎の、各年の修繕
にかかる費用及び指定年数分の費用累計をまとめた長期
修繕計画を自動的に作成して表示したり、印刷したりす
ることができるので、将来においてかかる修繕費用の試
算や修繕時期を容易に確認することができ、建築物の計
画的な保守管理を実現することが可能となる。
【0047】また、本発明によれば、点検区分毎及び/
又は機器・施設毎の年間総負荷を算出してこれを表示し
たり、印刷したりすることができ、この年間総負荷か
ら、例えば保守点検員を常駐させる場合の必要人員数を
試算することなどによって、建築物のより計画的な保守
管理を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である建築物保守管理支援シ
ステムの機能ブロック図
【図2】図1のシステムにおいて表示される処理選択メ
ニューを示す図
【図3】管理台帳の初期画面を示す図
【図4】管理台帳の一覧画面を示す図
【図5】管理台帳−仕様画面を示す図
【図6】管理台帳−部位耐用画面を示す図
【図7】長期修繕計画の表示例を示す図
【図8】保守点検基準画面を示す図
【図9】点検負荷周期別換算値の設定画面を示す図
【図10】年間点検負荷集計画面を示す図
【図11】図面管理画面を示す図
【図12】新規図面登録画面を示す図
【図13】管理台帳と図面とのリング定義の手順を説明
するための図
【図14】管理台帳から検索された図面の表示例を示す
【符号の説明】
1……建物管理 2……管理台帳 3……保守点検基準 4……保守点検表作成 5……図面管理 2a……機器仕様 2c……部位耐用 2d……長期修繕計画作成 3a……年間点検負荷集計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ上で建築物の保守管理を支
    援するシステムにおいて、 建築物において保守点検すべき機器・施設を構成する部
    位毎の修繕周期及び修繕費用に関する情報を含む管理情
    報を登録する手段と、 所定の指令が与えられたとき、前記登録された管理情報
    に基づいて、機器・施設毎及び/又は部位毎の、各年の
    修繕にかかる費用及び指定年数分の費用累計をまとめた
    長期修繕計画を作成する手段と、 前記作成された長期修繕計画を出力する手段とを具備す
    ることを特徴とする建築物保守管理支援システム。
  2. 【請求項2】 コンピュータ上で建築物の保守管理を支
    援するシステムを構築するためのプログラムを記録した
    記録媒体において、 建築物において保守点検すべき機器・施設を構成する部
    位毎の修繕周期及び修繕費用に関する情報を含む管理情
    報を登録する手段と、 所定の指令が与えられたとき、前記登録された管理情報
    に基づいて、機器・施設毎及び/又は部位毎の、各年の
    修繕にかかる費用及び指定年数分の費用累計をまとめた
    長期修繕計画を作成する手段と、 前記作成された長期修繕計画を出力する手段とを具備す
    るプログラムが記録されていることを特徴とする建築物
    保守管理のためのプログラム記録媒体。
  3. 【請求項3】 コンピュータ上で建築物の保守管理を支
    援するシステムにおいて、 建築物における点検区分毎の点検周期及び点検1回当た
    りの負荷に関する情報を含む管理情報を登録する手段
    と、 所定の指令が与えられたとき、前記登録された管理情報
    に基づいて、点検区分毎及び/又は機器・施設毎の年間
    総負荷を算出する手段と、 前記算出された年間総負荷を出力する手段とを具備する
    ことを特徴とする建築物保守管理支援システム。
  4. 【請求項4】 コンピュータ上で建築物の保守管理を支
    援するシステムを構築するためのプログラムを記録した
    記録媒体において、 建築物における点検区分毎の点検周期及び点検1回当た
    りの負荷に関する情報を含む管理情報を登録する手段
    と、 所定の指令が与えられたとき、前記登録された管理情報
    に基づいて、点検区分毎及び/又は機器・施設毎の年間
    総負荷を算出する手段と、 前記算出された年間総負荷を出力する手段とを具備する
    プログラムが記録されていることを特徴とする建築物保
    守管理のためのプログラム記録媒体。
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