JPH10299749A - 一体型シールワッシャ - Google Patents

一体型シールワッシャ

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JPH10299749A
JPH10299749A JP10873897A JP10873897A JPH10299749A JP H10299749 A JPH10299749 A JP H10299749A JP 10873897 A JP10873897 A JP 10873897A JP 10873897 A JP10873897 A JP 10873897A JP H10299749 A JPH10299749 A JP H10299749A
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JP
Japan
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seal washer
bridge
seal
washers
integrated
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JP10873897A
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Takahisa Ishida
隆久 石田
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一体型シールワッシャの組付性の向上、脱落
を防止して自動組付を可能にすると共にシールワッシャ
の変形量を少なくしシール性を向上すること。 【解決手段】 二つのシールワッシャ3を上下に重なる
ように一致させてブリッジ12で連結し、このブリッジ12
を二つのシールワッシャ3間の間隔H2 よりも長くして
屈伸変形可能なようにする。これにより、ボルトの締め
付けにより回されるシールワッシャの回動方向および二
つのシールワッシャの離間接近方向の移動を自由にし、
シールワッシャの変形量を少なくしてシール性を向上す
ると共に、ブリッジ12自体にスプリング効果を持たせ
て、一体型シールワッシャの位置合わせを容易にして組
付性を向上し、かつ、一体型シールワッシャの取付部品
からの脱落を防止して自動組付を可能にし生産性を向上
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の両面にシー
ルワッシャを介在して部品の両面をシールする一体型シ
ールワッシャの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】部品の両面をシールワッシャでシールす
る一つの使用例としては、図8に示すように、自動車の
ブレーキ装置の接続部1にブレーキオイル配管を接続す
るものがあげられる。このようなオイル配管の接続部に
おいては、図9に示すようなアイジョイント2が使用さ
れている。そして、アイジョイント2の両面にシールワ
ッシャ3を位置させて、アイジョイント2を取付座4に
定置し、ボルト5をアイジョイント2にあけた孔6に挿
通して、取付座4に設けた雌螺子7に螺合し締結する。
これにより、アイジョイント2に接続されたホース7か
ら流入した流体は、アイジョイント2に設けた孔8、ボ
ルト5に設けた孔9、10を経て、取付座4に設けた流路
11へと流出するようになっている。
【0003】このように、アイジョイント2はオイル配
管やエアー配管などの接続に用いられている。そして、
自動車のように大量生産する場合には、膨大な数のアイ
ジョイント2が使用され、かつ、アイジョイント2の両
面をシールするシールワッシャ3の数も膨大なものとな
る。そこで、図9に示すように二つのシールワッシャ3
が分離された状態になっていると、アイジョイント2の
両面にシールワッシャ3を介在させて、ボルト5にて締
結する作業が煩雑になり、また、シールワッシャ3が足
りなくなったりする(欠品)ことがある。
【0004】このような作業の煩雑さや欠品をなくすた
めに、従来のシールワッシャ3は図10に示すように、シ
ールワッシャ3が上下に重なるように一致させた状態
で、真っ直ぐなブリッジ12により二つのシールワッシャ
3を連結し、一体型シールワッシャを形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図10に示した一体
型シールワッシャは次のような改良すべき問題がある。
すなわち、図9において図10に示した一体型シールワッ
シャを使用して、アイジョイント2をボルト5にて取付
座4に締結する場合に、一体型シールワッシャのシール
ワッシャ3をアイジョイント2の両面に沿わせて嵌着し
なければならない。また、二つのシールワッシャ3がブ
リッジ12で連結されているので、アイジョイント2にあ
けた孔6と両面にあるシールワッシャ3との位置合わせ
を同時に一致させなければない。
【0006】そこで、この一体型シールワッシャのブリ
ッジ12は真っ直ぐであって、スプリング効果がないの
で、アイジョイント2の厚さH1 とシールワッシャ間の
間隔H2 との関係がH1 <H2 であると、一体型シール
ワッシャをアイジョイント2に嵌着した時に、アイジョ
イント2の両面とシールワッシャ3との間に隙間ができ
てずれ易くなり、孔6とシールワッシャ3との間の位置
合わせがずれることがあり、組付作業能率の点で改良す
べき問題がある。
【0007】特に、アイジョイント2に一体型シールワ
ッシャを嵌着した状態で、これをロボットで把持し自動
組付するような場合に、アイジョイント2を常に水平の
姿勢で把持するとは限らず、あらゆる姿勢で把持される
ことから、一体型シールワッシャがアイジョイント2か
ら脱落することがあり、自動組付をすることができない
という改良すべき問題がある。
【0008】また、H1 <H2 の関係でアイジョイント
2をボルト5で取付座4に締結した場合に、ブリッジ12
は真っ直ぐであって、屈伸変形しないことから、ブリッ
ジ12の圧縮力がシールワッシャ3をアイジョイント2の
シール面から離れる方向に働くことになる。そして、H
2 −H1 の値がある限度を越えるとシールワッシャ3の
変形量が大きくなって、シール性の点で改良すべき問題
があると共に、寸法H2 の精度が要求されて生産性の点
で改良すべき問題があり、かつ、一つのアイジョイント
に対して、一つの一体型シールワッシャを対応させなけ
ればならないことから、汎用性の点で問題がある。
【0009】また、逆にH1 >H2 の場合にはブリッジ
12とシールワッシャ3との間の付け根部のスプリング効
果により、アイジョイント2から一体型シールワッシャ
の脱落は防止されるが、H1 −H2 の値がある限度を越
えると、ボルト5によって締結した時の、シールワッシ
ャ3とアイジョイント2のシール面との間の面圧が不均
一になり、シール性の点で改良すべき問題がある。
【0010】また、ボルト5で締結した場合に、ボルト
の頭部裏面に接触する側のシールワッシャが回され、取
付座4とアイジョイント2との間に介在されているシー
ルワッシャは回されない。そして、ブリッジ12は真っ直
ぐであることから、ブリッジ12には捩じれと引っ張り力
が働くことになり、これによってシールワッシャが変形
し、シール性の点で改良すべき問題がある。
【0011】本発明は、一体型シールワッシャの位置合
わせを容易にして組付性を向上し、かつ、一体型シール
ワッシャの脱落を防止して自動組付を可能にし生産性を
向上すると共に、更に一体型シールワッシャの加工精度
を緩くして汎用性を拡大し、シールワッシャの変形量を
少なくしてシール性を向上した一体型シールワッシャを
提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、
部品の両面にシールワッシャを介在させて、この部品を
取り付け座にボルトで締結することにより、部品の両面
をシールする一体型シールワッシャにおいて、二つのシ
ールワッシャを上下に重なるように一致させてブリッジ
で連結し、該ブリッジを二つのシールワッシャ間の間隔
よりも長くして屈伸変形可能なようにしたことを特徴と
する。
【0013】次に、請求項2の記載から把握される手段
は、ブリッジにノッチを設け、該ブリッジが切断可能な
ようにしたことを特徴とする。
【0014】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、二つのシールワッシャのどちらか一方に爪を設け、
該爪とブリッジとで、一体型シールワッシャを装着する
部品に一体型シールワッシャを固定できるようにしたこ
とを特徴とする。 【】次に、請求項4の記載から把握される手段は、ブリ
ッジを二本設けたことを特徴とする。
【0015】次に、各請求項の記載から把握される本発
明によって、課題がどのように解決されるかについて説
明する。まず、請求項1の記載から把握される本発明に
おいて、二つのシールワッシャを上下に重なるように一
致させてブリッジで連結し、このブリッジを二つのシー
ルワッシャ間の間隔よりも長くして屈伸変形可能なよう
にすることにより、シールワッシャの回動方向および二
つのシールワッシャの離間接近方向の移動を自由にし、
かつ、ブリッジ自体にスプリング効果を持たせる。
【0016】次に、請求項2の記載から把握される本発
明において、ブリッジにノッチを設け、このブリッジが
切断可能なようにすることにより、ボルトの締め付けに
よるシールワッシャの回動を自由にする。
【0017】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、二つのシールワッシャのどちらか一方に爪
を設け、この爪とブリッジとで、一体型シールワッシャ
を装着する部品に一体型シールワッシャを固定できるよ
うにすることにより、一体型シールワッシャの位置ずれ
を防止し、かつ、脱落を防止する。
【0018】次に、請求項4の記載から把握される本発
明において、二本のブリッジを設けたので、シールワッ
シャ間の剛性力を高め、ボルトによる締結時にシールワ
ッシャが回らないようにする。
【0019】
【発明の実施の形態】上記各請求項の記載から把握され
る本発明について、実施の形態を説明する。まず、請求
項1の記載から把握される本発明の実施の形態は、図7
に示すように、アイジョイント2の両面にシールワッシ
ャ3を介在させて、このアイジョイント2を取付座4に
ボルト5で締結することにより、アイジョイント2の両
面をシールする一体型シールワッシャであって、図1に
示すように、二つのシールワッシャ3を上下に重なるよ
うに一致させてブリッジ12で連結する。そして、このブ
リッジ12は二つのシールワッシャ3間の間隔H2 よりも
長くして屈伸変形可能なように、くの字状に曲げられて
いる。
【0020】次に、請求項2の記載から把握される本発
明の実施の形態は、図6に示すように、ブリッジ12にノ
ッチ13を設け、ボルトの締め付けによってシールワッシ
ャ3が回された時に、ブリッジ12がこのノッチ13の部分
から切断可能なようにする。
【0021】次に、請求項3の記載から把握される本発
明の実施の形態は、図1に示すように、二つのシールワ
ッシャ3のどちらか一方に爪14を設け、図7に示すよう
に、この爪14とブリッジ12とで、一体型シールワッシャ
を装着するアイジョイント2に一体型シールワッシャを
固定できるようにする。
【0022】次に請求項4の記載から把握される本発明
の実施の形態は、図3に示すように二本のブリッジ12を
設ける。
【0023】以下本発明の実施の形態を更に詳しく説明
する。図1において、二つのシールワッシャ3が重なる
ように、シールワッシャ3の内側をH2 離間させて、ブ
リッジ12で連結し、一体型シールワッシャを形成する。
そして、このブリッジ12はくの字形に外側に曲げられて
いる。また、ブリッジ12をこのようにくの字に曲げるこ
とにより、ブリッジ12の長さはH2 よりも長くなってい
る。
【0024】爪14は図2に示すように、ブリッジ12に対
向した位置に二個設けられており、その位置関係は図7
に示すように、アイジョイント2に一体型シールワッシ
ャを装着した時に、一体型シールワッシャがアイジョイ
ント2に三点支持されるようになっている。そして、こ
の実施の形態では、爪14は一方のシールワッシャ3に設
けられており、アイジョイント2への一体型シールワッ
シャの装着を容易なようにしている。また、上記三点支
持を確実にするために、爪14は対向しているシールワッ
シャ3側に曲げられている。
【0025】図3はブリッジ12を二本設けたものであ
り、この場合には二本のブリッジ12に対して一個の爪14
が設けられ、図1の一体型シールワッシャで説明したの
と同様に、二本のブリッジ12と一個の爪14にて三点支持
できるようになっている。また、このように二本のブリ
ッジ12を設けることにより、二つのシールワッシャ3間
の剛性力が高められる。すなわち、図7に示すようにボ
ルト5にて締結した時の、ボルト5の頭部下面に圧接さ
れる側のシールワッシャ3が、ボルト5のねじ込みによ
って回わされる回転力を二本のブリッジ12で受けるよう
にし、シールワッシャ3が回るのを防止するようにして
いる。これにより、ブリッジ12の捩じれによるシールワ
ッシャ3の変形をなくし、シール性を向上することがで
きる。このブリッジ12も図1に示したのと同様に、くの
字形に外側に曲げられている。その他の部分について
は、図1に示した実施の形態と同じであるので、同一部
分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0026】次に、図4に示す実施の形態は、図1に示
したブリッジ12のように外側にくの字形に曲げる代わり
に、上下のシールワッシャ3間の同一平面内で湾曲させ
ている。この場合も同様にシールワッシャ3間の間隔H
2 よりも、ブリッジ12の長さを長くすることができ、か
つ、屈伸変形させることができる。また、この実施の形
態の場合には、ブリッジ12が外側に突出していないの
で、狭い場所への適用が可能になる。この実施の形態も
図1に示したのと同様に、二つの爪14が設けられてい
て、ブリッジ12との間で三点支持する点については同じ
であるので、その説明は省略する。
【0027】次に、図5に示す実施の形態はブリッジ12
を斜めに設けている。そして、このままの状態でブリッ
ジ12を座屈させると、上下のシールワッシャ3の中心が
ずれるので、図1に示したブリッジ12のように外側にく
の字形に曲げ、このくの字の曲げにより屈伸変形を吸収
するようにしている。また、このブリッジ12の斜めの方
向を、ボルトの締付回転方向とは逆の方向に傾斜させる
ことにより、ボルトの締付によってシールワッシャ3が
回されると、ブリッジ12に座屈荷重がかかるようにな
り、この座屈荷重は外側にくの字形に曲げられた曲げ部
で吸収するようにして、ブリッジ12とシールワッシャ3
との間の接合部にかかる力を少なくし、シールワッシャ
3の変形を少なくして、シール性を損なわないようにし
ている。その他の部分については、図1に示した実施の
形態と同じであるので、同一部分には同一の符号を付し
てその説明は省略する。
【0028】次に、図6に示す実施の形態は、ブリッジ
12にノッチ13を設け、ボルトの締め付けによって、シー
ルワッシャ3が回された時に、このノッチ13からブリッ
ジ12が切断できるようになっている。このブリッジ12も
図1に示したものと同様に、外側にくの字状に曲げられ
ている。その他の部分については、図1に示した実施の
形態と同じであるので、同一部分には同一の符号を付し
てその説明は省略する。
【0029】次に、作用について説明する。図7におい
て、アイジョイント2の両面に、ブリッジ12によって一
体にされたシールワッシャ3を沿わせて嵌着し、次にこ
の一体型シールワッシャを嵌着したアイジョイント2を
取付座4にセットし、ボルト5をシールワッシャ3、孔
6、孔8、シールワッシャ3に挿通して、取付座4に設
けた雌螺子7に螺合し締結する。
【0030】図1〜図6に示した実施の形態において、
ブリッジ12はシールワッシャ3の内面間の間隔H2 より
も長く、かつ、屈伸変形可能になっているので、ブリッ
ジ12自体にスプリング効果を持たせることができる。こ
れにより、アイジョイント2の厚みH1 よりもH2 を小
さくすれば(H1 >H2 )、ブリッジ12のスプリング力
により、シールワッシャ3をアイジョイント2の両面に
圧着した状態で嵌着することができ、アイジョイント2
とシールワッシャ3との間の位置合わせがずれることも
なく、かつ、一体型シールワッシャが脱落することもな
い。また、ブリッジ12のスプリング力を利用して、シー
ルワッシャ3をアイジョイント2のシール面に圧着する
ので、ボルト5で締結した時にシールワッシャ3の面圧
をほぼ均一にすることができる。
【0031】また、爪14を設けて、ブリッジ12との間で
三点支持した場合には、ブリッジ12のスプリング力を利
用して、アイジョイント2に一体型シールワッシャを嵌
着するだけで、アイジョイント2の両面とシールワッシ
ャ3との間の位置合わせができ、かつ、三点支持によっ
て固定されることから、アイジイント2とシールワッシ
ャ3との間のずれをより確実に防止すると共に、一体型
シールワッシャの脱落をもより確実に防止することがで
きる。また、ブリッジ12のスプリング力を利用すること
から、H2 −H1 の許容差を大きくすることができ、ア
イジョイント2の各種厚みH1 寸法に対して対応するこ
とができ、かつ、一体型シールワッシャには高い加工精
度が要求されず安価なものにすることができる。また、
ブリッジ12の長さはH2 よりも長くなっているので、こ
のH2 の寸法はブリッジ12の曲げ量により任意に調整す
ることができ、各種部品への対応が可能となる。
【0032】次に、ボルト締めした時のシールワッシャ
3の変形量について作用を説明する。図7において、ア
イジョイント2の両面にシールワッシャ3を介在させ
て、ボルト5にて取付座4に締結した場合に、ボルト5
の頭部裏面とアイジョイント2との間に介在されたシー
ルワッシャ3は、ボルト5の締め付けにより回され、ア
イジョイント2と取付座4との間に介在されたシールワ
ッシャ3は回されない。したがって、ブリッジ12の長さ
がH2 (図1参照)に等しい場合には、このブリッジに
捩じれあるいは引っ張り方向の力がかかることになる。
【0033】しかしながら、図1〜図6に示した実施の
形態において、ブリッジ12の長さはシールワッシャ3間
の間隔H2 よりも長く、かつ、屈伸変形ができるので、
ボルト5の締結により一方のシールワッシャ3が回され
ても、ブリッジ12には引っ張り力がかからず、シールワ
ッシャ3の回動により発生する、ブリッジ12とシールワ
ッシャ3との間の付け根部のずれに相当する曲げの力が
かかるようになる。この曲げの力は、ブリッジ12とシー
ルワッシャ3との間の付け根部よりも強度が小さいブリ
ッジ12の捩じれで吸収することができ、上記付け根部に
働く力を軽減して、シールワッシャ3の変形量を少なく
することができる。
【0034】また、図5に示すようにボルト5の締め付
け回転方向とは逆の方向に、ブリッジ12を傾斜させて設
けることにより、シールワッシャ3がボルト5の締め付
けにより回動されると、傾斜して設けられているブリッ
ジ12の傾斜が立つようになり、ブリッジ12に圧縮力が働
くことになる。そして、ブリッジ12は屈伸変形ができる
ようになっているので、上記圧縮力によりブリッジ12が
座屈し、このブリッジ12の座屈によりシールワッシャ3
とブリッジ12との間の付け根部に働く圧縮力を軽減し、
シールワッシャ3の変形量を軽減することができる。
【0035】また、図6に示すように、ブリッジ12にノ
ッチ13を設けた場合には、シールワッシャ3の回動によ
り発生するブリッジ12の捩じれにより、ノッチ13の部分
から早い段階でブリッジ12を破断し、シールワッシャ3
の変形を最小限にすることができる。
【0036】また、図3に示すようにブリッジ12を二本
設けて、一体型シールワッシャの剛性力を高めることに
より、ボルト5の増し締めの段階までシールワッシャ3
の回動を拘束し、シールワッシャ3の回動回転角度を最
小限にする。このシールワッシャ3の回転角度を最小限
にすることにより、ブリッジ12に働く曲げあるいは捩じ
れの力を最小限にすることができ、シールワッシャ3の
変形量を最小限にすることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の記載に基づ
いて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、二つのシールワッシャを上下に重なるように一致さ
せてブリッジで連結し、このブリッジを二つのシールワ
ッシャ間の間隔よりも長くして屈伸変形可能なように
し、シールワッシャの回動方向および二つのシールワッ
シャの離間接近方向の移動を自由にすると共に、ブリッ
ジ自体にスプリング効果を持たせることにより、一体型
シールワッシャの位置合わせを容易にして組付性を向上
し、かつ、一体型シールワッシャの取付部品からの脱落
を防止して自動組付を可能にして生産性を向上すると共
に、更に一体型シールワッシャの加工精度を緩くして汎
用性を拡大し、シールワッシャの変形量を少なくしてシ
ール性を向上することができる。
【0038】次に、請求項2の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、ブリッジに
ノッチを設け、ボルトの締め付けによるシールワッシャ
の回動を自由にすることにより、シールワッシャの変形
をなくし、シール性を向上することができる。
【0039】次に、請求項3の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、二つのシー
ルワッシャのどちらか一方に爪を設け、この爪とブリッ
ジとで、一体型シールワッシャを装着する部品に一体型
シールワッシャを固定できるようにし、一体型シールワ
ッシャの位置ずれを防止すると共に、脱落を防止するよ
うにしたので、一体型シールワッシャの位置合わせを容
易にして組付性を向上し、かつ、一体型シールワッシャ
の脱落を防止して自動組付を可能にして生産性を向上す
ることができる。
【0040】次に、請求項4の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、二本のブリ
ッジを設けて、シールワッシャ間の剛性力を高め、ボル
ト締結時にシールワッシャが回されないようにしたの
で、シールワッシャの変形がなくなり、シール性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である一体型シールワッシャ
の斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の一実施例である一体型シールワッシャ
の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例である一体型シールワッシャ
の斜視図である。
【図5】本発明の一実施例である一体型シールワッシャ
の斜視図である。
【図6】本発明の一実施例である一体型シールワッシャ
の斜視図である。
【図7】図1における一体型シールワッシャの使用状態
を示す縦断面図である。
【図8】本発明の一使用態様を示す正面図である。
【図9】シールワッシャを両面に介在させる部品の一例
を組み立て分解図で示した説明用図である。
【図10】従来の一体型シールワッシャの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 接続部 2 アイジョイント 3 シールワッシャ 4 取付座 5 ボルト 12 ブリッジ 13 ノッチ 14 爪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品の両面にシールワッシャを介在させ
    て、この部品を取り付け座にボルトで締結することによ
    り、部品の両面をシールする一体型シールワッシャにお
    いて、二つのシールワッシャを上下に重なるように一致
    させてブリッジで連結し、該ブリッジを二つのシールワ
    ッシャ間の間隔よりも長くして屈伸変形可能なようにし
    たことを特徴とする一体型シールワッシャ。
  2. 【請求項2】 ブリッジにノッチを設け、該ブリッジが
    切断可能なようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の一体型シールワッシャ。
  3. 【請求項3】 二つのシールワッシャのどちらか一方に
    爪を設け、該爪とブリッジとで、一体型シールワッシャ
    を装着する部品に一体型シールワッシャを固定できるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の一
    体型シールワッシャ。
  4. 【請求項4】 ブリッジを二本設けたことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の一体型シールワッシ
    ャ。
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