JP2622943B2 - ユニオンナット継手用管離脱防止金具 - Google Patents

ユニオンナット継手用管離脱防止金具

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JP2622943B2
JP2622943B2 JP6111647A JP11164794A JP2622943B2 JP 2622943 B2 JP2622943 B2 JP 2622943B2 JP 6111647 A JP6111647 A JP 6111647A JP 11164794 A JP11164794 A JP 11164794A JP 2622943 B2 JP2622943 B2 JP 2622943B2
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秀人 川西
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
    • F16L27/127Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position
    • F16L27/1275Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管又は継手本体の受口
部に、ねじの刻設されていない接合管の端部を挿入し、
ゴムパッキンを介在させてユニオンナットで締結する方
式の管継手の管離脱防止金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記管端無ねじの管継手は、その簡便安
価な点の外に、継手部に伸縮可撓性を有すること、その
ため配管の振動、伸び、歪み等をよく吸収する保護機能
を有しているところから、呼び径が13〜50mmの比
較的小径で、かつ、常用圧力がせいぜい5Kg/cm
程度までの低圧用配管の接合工法に好んで用いられてき
た。
【0003】ところが、前記従来の管継手は、接合施工
時にユニオンナットの締付力に応じてゴムパッキンの接
合管に対する保持力が決まるため、圧力がかかる所では
大きなパイプレンチ等で強く締め付ける必要があった。
また管の上に防錆油,螺子切り加工時の油等が付着して
いると、極端に接合管を保持する力が低下し、接合管の
抜け出しを確実に防止することは極めて困難な状況であ
った。
【0004】そのため、従来にあっては、接合管と管継
手本体とが可撓伸縮可能な状態において、逸脱しないた
めの管離脱防止金具を開発し、管継手部分へ装着するよ
うにしている。ところが、従来の管離脱防止金具は、伸
縮性と可撓性とを充分に発揮させることができず、一方
の機能を確保すれば他方の機能が犠牲になるという相反
する問題があった。また伸縮可撓性を確保しようとする
と、継手全体の長さが長くなり、狭い領域の所では使用
できないという欠点やボルトの締結作業数が多くなり、
非常に面倒な作業となる等の欠点があった。
【0005】更に、従来の管離脱防止金具にあっては、
各部品をセットとして組み立てる必要上から紛失しない
ように、工場出荷の段階で仮組立を行い、現場において
これを分解した後、再度、組み立てる必要があり、面倒
な作業であった。
【0006】本出願人は、従来の管離脱防止金具の欠点
を解決するものとして、特願平5−210821号(特
開平7−12276号)の技術を既に出願済みである。
この先願技術を示せば、図9及び図10の通りである。
同図に示すように、この先願の管離脱防止金具1は、円
周上の途中が切り欠かれた止輪としての割りリング2
と、該割りリング2を接合管3の外周面上へ締結するボ
ルト4及びナット5と、円形状の係止リング6と、前記
割りリング2と係止リング6とを連結する二本のアーム
7,7とで構成されている。
【0007】割りリング2は、図10で明らかなよう
に、円周上の途中が切り欠かれたC字状を呈し、接合管
3に外嵌装着される。一方、円形状の係止リング6は、
継手本体8の外径よりも大きく、且つ、ユニオンナット
9の外径よりも小さい寸法の挿通孔10を有している。
【0008】そして、割りリング2と係止リング6と
は、二本のアーム7,7で連結されており、その他の割
りリング2と係止リング6との間の空間は、工具等を挿
入することのできる自由空間11となっている。また割
りリング2の内周面には、滑り止め用の凹凸部が形成さ
れている。なお、前記アーム7,7との間の内径寸法
は、ユニオンナット9の工具装着部の最大外径寸法より
も大きく設定されている。
【0009】このように構成された先願に係る管離脱防
止金具1にあっては、接合管3と継手本体8とは環状の
パッキン12によりシールされ、該環状のパッキン12
を中心にして相互に可撓することが可能である。また接
合管3が、継手本体8に対して図9の左方向へ逸脱しよ
うとする動きをした場合、係止リング6がユニオンナッ
ト9の先端面に当接し、抜け止めがなされる。
【0010】係止リング6は、全体が一つのリングであ
り、接合管3と継手本体8との間に撓みが生じた状態で
逸脱しようとする動きがあった場合でも、該係止リング
6がユニオンナット9を乗り越えることは決してなく、
接合管3の確実な逸脱を防止することが可能である。
【0011】また予め接合管3に管離脱防止金具1とユ
ニオンナット9及び環状のパッキン12とを装着してお
いて、継手本体8との接続作業を行うことが可能であ
り、現場における接続作業が極めて簡単である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記本出願
人が先に出願した技術にあっては、接合管3が硬質塩化
ビニール管や鋼管等のように、硬質管である場合には問
題はないけれども、接合管3が軟質ポリエチレン管等の
ように、軟質管の場合には、次のような問題があった。
【0013】すなわち、接合管3が直径60mmの軟質
管である場合には、図11及び図12に示すように、締
結前の状態では割りリング2の内周面の直径は61mm
となるように設定されており、係止リング6の中心と一
致するようになされている。
【0014】然しながら、軟質管の場合には所定の離脱
阻止力を発揮するためには、直径の6%以上縮径させる
必要がある。このような離脱阻止力を発揮させるべくボ
ルト4及びナット5を締め付けていくと、図13及び図
14に示すように、軟質の接合管3が直径56.3mm
に縮径し、割りリング2の中心と係止リング6の中心と
が心ズレを起こすようになる。心ズレが起こる原因は、
割りリング2が形成する円弧を、アーム7,7の連結部
を境にして上半分の円周と下半分の円周とに分けた場
合、図14の上半分円周においてのみ短くなり、下半分
円周においては変化しないことに起因する。
【0015】更に、このことを詳しく説明すると、締結
前の状態である図12において、直径が61mmに設定
された割りリング2が形成する円周上の点をa,b,
c,dとし、係止リング6のアーム7,7の取付部を
A,Bとする。この状態から割りリング2のボルト4及
びナット5を締め付けると、接合管3が軟質管であるた
めに、割りリング2は接合管3に食い込むようになり、
直径が56.3mmになるまで縮径する。この縮径にお
いて、割りリング2のa,c,bを結ぶ円弧の長さ
は、アーム7,7が連結固定されているために不変であ
るけれども、残りのa,d,bを結ぶ円弧の長さ
は、割りリング2の切欠部分の間口が狭くなることで短
くなる。
【0016】そのため、アーム7,7の割りリング2
は、図14で示すように、その中心であるOが係止リ
ング6の中心Oから下方へ4.74mmだけ移動するよ
うになり、偏心する。またアーム7,7は、その両端部
が係止リング6と割りリング2とにそれぞれ連結固定さ
れているために、前記偏心した分だけ捩じれるようにな
り、その途中は図15に示すように、ユニオンナット9
の外周面に当接するようになる。しかも、接合管3は、
図13に示すように、継手本体8に対して可撓した姿勢
で連結されていた。
【0017】それ故、これをそのまま使用すると、アー
ム7,7には、捩じれた状態から更に水圧による応力が
作用するようになり、試験水圧35Kgf/cm程度
でアーム7,7が折損するという事故が発生し、接合管
3が容易に逸脱するという欠点があった。また接合管3
が継手本体8に対して可撓した姿勢で連結されるため
に、使用状態において一方向側へはそれ以上の可撓及び
伸縮ができなくなるという欠点もあった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みて本出願人が先に出願した技術を更に改良したも
のであって、取付作業が極めて簡単で且つ軟質管であっ
ても偏心して接続されることのない管離脱防止金具を提
供せんとするものである。
【0019】前記課題を解決するために本発明が採用し
た手段は、外周面に雄ねじを刻設した受口部を有する管
又は継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、環状のゴム
パッキンを挿嵌介在せしめてユニオンナットを前記受口
部に螺合緊締する構造の管継手において、円周上の途中
が切欠されて成り、ユニオンナットよりも後端側の接合
管に外嵌装着されてボルト等により緊締される割りリン
グと、管又は継手本体の外径よりも大きく且つユニオン
ナットの外径寸法よりも小径の挿通孔を備え、ユニオン
ナットの先端側の管又は継手本体の外周面側に遊合状態
で装着される円形状の係止リングと、前記割りリングと
係止リングとを対向する二箇所で連結するアームとより
成り、該アームは係止リング側が一体的に連結され、割
りリング側はアーム先端と割りリング外周面とのいずれ
か一方に設けたフックと、他方に設けたフランジどうし
の間に形成される凹部との係合により遊合状態で連結さ
れていることを特徴とするユニオンナット継手用管離脱
防止金具である。
【0020】
【作用】本発明にあっては、本出願人が先に出願した管
離脱防止金具において、割りリングとアームとの連結構
造を改良したものであって、割りリングとアームとは遊
合状態で連結されるようになっている。
【0021】すなわち、割りリング側のアーム先端に
は、内径方向へ突出するフックを設け、割りリングの外
周面には突出状に設けたフランジどうしの間に凹部を形
成している。そして、前記アームのフックを割りリング
の凹部へ遊合状態で嵌合させることにより、両者を連結
している。つまり、アームと割りリングとを分離独立さ
せて連結している。なお、前記フックと凹部とは、フッ
クを割りリングの外周面側に設け、凹部をアーム先端の
内周面側に設けるようにしても同じである。
【0022】これにより、接合管が軟質ポリエチレン管
等のように軟質管であっても、割りリングを締め付けて
いくと、割りリングはその外周面においてこれを拘束す
るものがないために、全周から平均して縮径するように
なり、中心位置がズレることはない。
【0023】それ故、軟質の接合管であっても継手本体
に対して直線状の姿勢で接続することができ、しかも、
継手の各部材がほぼ同心円状を維持するので、硬質管の
接続の場合と同じように、充分な可撓伸縮性を付与した
状態で接続することが可能である。また接続時に、アー
ムに無理な力が加わらないので、大きな水圧が作用した
場合であっても、アームの折損や接合管の逸脱がなく、
優れた管継手となるものである。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合
と同一符号は同一部材である。図1乃至図3は本発明の
一実施例に係るものであり、図1は組立後の状態を示す
管継手の部分縦断面図、図2は締め付け前の状態を示す
管離脱防止金具18の正面図、図3は同締め付け後の状
態を示す正面図である。
【0025】同図に示すように、この実施例の管離脱防
止金具18は、円周上の途中が切欠された止輪としての
割りリング2と、該割りリング2を接合管3の外周面上
へ締結するボルト4及びナット5と、円形状の係止リン
グ6と、前記割りリング2と係止リング6とを連結する
二本のアーム7,7とで構成されている。
【0026】割りリング2は、図2及び図3で明らかな
ように、円周上の途中が切り欠かれたC字状を呈し、接
合管3に外嵌装着される。一方、円形状の係止リング6
は、継手本体8の外径よりも大きく、且つ、ユニオンナ
ット9の外径よりも小さい寸法の挿通孔10を有してい
る。そして、割りリング2と係止リング6とは、上下二
本のアーム7,7で連結されており、その他の割りリン
グ2と係止リング6との間の空間は、工具等を挿入する
ことのできる自由空間11となっている。また割りリン
グ2の内周面には、滑り止め用の凹凸部が形成されてい
る。なお、前記アーム7,7との間の内径寸法は、ユニ
オンナット9の工具装着部の最大外径寸法よりも大きく
設定されている。
【0027】而して、この実施例におけるアーム7,7
は、割りリング2との連結は遊合状態で行われ、係止リ
ング6との連結は一体的に連結固定されている。すなわ
ち、アーム7,7の割りリング2側の先端には、内径方
向へ突出するフック13,13が形成されており、割り
リング2の外周面にはこれに対応してフランジ14,1
5,16が形成され、これらのフランジ14,15,1
6どうしの間に凹部17が形成されている。
【0028】フランジ14は、割りリング2のユニオン
ナット9寄りの端面に形成された円周方向のものであ
り、フランジ15及び16は前記環状のフランジ14か
ら連続して軸心線と平行な方向へ設けられたものであ
る。前記アーム7,7のフック13,13は、前記割り
リング2の凹部17へ遊合状態で嵌合されている。而し
て、これらの割りリング2と、アーム7,7と、ユニオ
ンナット9とは、図1に示すように、E>F+G+Hの
寸法関係になるように設定されている。このことについ
ては後述する。また割りリング2のフランジ14の外径
寸法は、アーム7,7の内径寸法よりも小さくなるよう
に設定されている。更に、フック13,13の内径寸法
は、凹部17の底面の外径寸法よりもよりも小さくなる
ように設定されている。
【0029】次に、このように構成された管離脱防止金
具18の使用態様を、図4〜図7を参照して説明する。
先ず、図4の図(a)及び図(b)に示すように、係止
リング6とアーム7,7とが連結固定されたものを準備
し、これに割りリング2をその上下を前後方向へずらし
てアーム7,7の間へ装着し、直立した姿勢に直す。同
図の図(a)及び図(b)はこの状態を示すものであ
る。そして、図5の図(a)及び図(b)で示すよう
に、アーム7,7のフック13,13を割りリング2の
凹部17,17へ嵌合させる。
【0030】然る後は、図6の(a)及び(b)に示す
ように、係止リング6と、アーム7,7と、割りリング
2とで形成される空間内へ、アーム7,7の自由空間1
1からユニオンナット9を挿入する。なお、ユニオンナ
ット9の内周面へは、予めパッキン12を嵌合装着して
おく。そして、この状態でユニオンナット11内周面の
雌螺子へ継手本体8の外周面に刻設した雄螺子を螺着す
る。螺着は、前記アーム7,7の自由空間11へスパナ
等の工具を挿入して行えばよい。
【0031】工場から出荷する場合は、このように割り
リング2と、係止リング6及びアーム7,7と、パッキ
ン12及びユニオンナット9と、継手本体8とを組み立
てて一つのセットにした状態で行えばよい。セット状態
に組み立てた後は、これらの各部品がバラバラになるこ
とはない。
【0032】これは、各部品の組み立て寸法関係を、前
述したE>F+G+Hとしたからであり、これにより、
係止リング6がユニオンナット9の端面へ当接し、また
割りリング2の端面がユニオンナット9の後端面へ当接
した状態でもフック13,13は凹部17,17へ嵌合
装着保持されており、割りリング2はフック13,13
から逸脱することがないためである。そのため、工場出
荷から施工現場の間において、各部品が紛失することは
なく、現場において、各部品を調達する等の面倒は不要
である。
【0033】最後に、施工現場において、図7の(a)
及び(b)に示すように、接合管3の管端を割りリング
2側から挿通し、接合管3の管端がユニオンナット9及
びこれに装着されたパッキン12を通過し、継手本体8
の内部へ位置させる。然る後に、ユニオンナット9を工
具で締め付け、この状態で、割りリング2のボルト4及
びナット5を締結し、割りリング2を接合管3の外周面
上の所定位置へ固定すればよい。
【0034】この場合にあって、本実施例では、アーム
7,7と、割りリング2とを分離独立して連結している
ため、接合管3が軟質ポリエチレン管等のように軟質管
であっても、割りリング2を締め付けていくと、割りリ
ング2はその外周面においてこれを高速するものがない
ために、全周から平均して縮径するようになり、その中
心が係止リング6の中心とズレることはない。
【0035】それ故、軟質の接合管3であっても継手本
体8に対して直線状の姿勢で接続することができ、しか
も、継手の各部材がほぼ同心円状を維持するので、硬質
管の接続の場合と同じように、充分な可撓伸縮性を付与
した状態で接続することが可能である。また接続時に、
アーム7,7に無理な力が加わらないので、大きな水圧
が作用した場合であっても、アーム7,7の折損や接合
管の逸脱がなく、優れた管継手となるものである。
【0036】更に、接合管3と継手本体8とは環状のパ
ッキン12によりシールされ、該環状のパッキン12を
中心にして相互に可撓することが可能である。また接合
管3が、図8に示すように、継手本体8に対して同図の
左方向へ逸脱しようとする動きをした場合、係止リング
6がユニオンナット9の先端面に当接し、抜け止めがな
される。係止リング6は、全体が一つのリングであり、
接合管3と継手本体8との間に撓みが生じた状態で逸脱
しようとする動きがあった場合でも、該係止リング6が
ユニオンナット9を乗り越えることは決してなく、接合
管3の確実な逸脱を防止することが可能である。
【0037】しかも、接合管3に逸脱方向の力が作用し
た場合、図8に示すように、割りリング2のフランジ1
4とアーム7,7のフック13,13との係合により、
係止リング6には同図の左方向への引張力が作用し、変
形する。ところが、係止リング6がユニオンナット9の
端面と接触する部位については、同図の右方向への力が
作用することになり、これら相反する方向の応力によっ
てアーム7,7のフック13,13には縮径方向の力が
作用するようになる。つまり、接合管3に逸脱方向の力
が作用すると、アーム7,7のフック13,13には縮
径方向の力が作用するようになり、フック13,13は
外れない構造となっている。
【0038】ところで、本発明は上述の実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、フック13,13と、凹部
17,17とは、取付位置関係が逆であってもよい。即
ち、フック13,13を割りリング2の外周面側に外径
方向へ突出状に形成し、アーム7,7の先端内周面側に
内径方向へ突出状にフランジ14,15及び16を形成
して凹部17,17を設け、フック13,13と凹部1
7,17とを遊合状態で係合させるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
一端側が係止リングへ連結固定されたアームの他端側
に、内径方向へ突出するフックを設け、割りリングの外
周面に突出成形したフランジどうしの間に凹部を設け
て、前記アームのフックを割りリングの凹部へ遊合状態
で嵌合させることにより、アームと割りリングとを分離
独立させて連結しているため、接合管が軟質ポリエチレ
ン管等のように軟質管であっても、割りリングを締め付
けていくと、割りリングはその外周面においてこれを拘
束するものがないために、全周から平均して縮径するよ
うになり、係止リングと割りリングの中心位置が相互に
ズレることはない。
【0040】そのため、軟質の接合管であっても継手本
体に対して直線状の姿勢で接続することができ、しか
も、継手の各部材がほぼ同心円状を維持するので、軟質
管の接続の場合と同じように、充分な可撓伸縮性を付与
した状態で接続することが可能である。また接続時に、
アームに無理な力が加わらないので、大きな水圧が作用
した場合であっても、アームの折損や接合管の逸脱がな
く、優れた管継手となるものである。
【0041】更に、接合管に逸脱方向の力が作用する
と、アームのフックには縮径方向の力が作用するように
なるので、フックが割りリングから外れることはなくな
り、接合管の耐逸脱力を向上させることが可能である。
【0042】それに加えて、本発明は本出願人が先に出
願した技術を改良したものであり、この先願技術の効果
をも併せ持つものであることは言うまでもない。すなわ
ち、割りリングと係止リングとの間における二本のアー
ム以外の部分は、自由空間であり、スパナ若しくはパイ
プレンチ等の工具でユニオンナットを締結することが可
能である。それ故、予め接合管に管離脱防止金具とユニ
オンナット及び環状のパッキンとを装着して1組のセッ
トにしておくことができ、これを分解せずともそのまま
接合管を挿通して締結するだけで継手本体との接続作業
を行うことが可能であり、現場における接続作業が極め
て簡単である。
【0043】また、本発明の管離脱防止金具は、全体が
半割り状のものでなく、大きな引抜き力が作用したとし
ても先端の係止リングが拡径することは皆無であり、耐
引抜力も向上し、管継手としての信頼性においても優れ
ている。このように拡径の心配が不要であるため、係止
リング及び二本のアームを薄肉化でき、ボルト及びナッ
トも小さなものを使用することができ、結果として安価
で且つ信頼性に優れた離脱防止金具の提供が可能であ
る。
【0044】更に、ユニオンナットは従来の汎用品を使
用することができ、施工業者は離脱防止金具のみを新た
に購入すればよく、しかも既設の管継手へ本発明の離脱
防止金具を適用することも可能である。
【0045】更にまた、ユニオンナットは漏水を起こさ
ない程度に軽く締結するだけでよいので大きなパイプレ
ンチを必要とすることがない。またボルト及びナットも
小さなものでよく、しかも締付箇所が1か所のみである
ため、施工作業性を大幅に改善することができ、作業能
率の飛躍的な向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管離脱防止金具を装着した継手部
分の縦断面図である。
【図2】本発明に係る管離脱防止金具の締結前を示す正
面図である。
【図3】本発明に係る管離脱防止金具の締結時の状態を
示す正面図である。
【図4】本発明に係る管離脱防止金具の組立途中を示す
ものであり、図(a)は平面図、図(b)は側面図であ
る。
【図5】本発明に係る管離脱防止金具の組立途中を示す
ものであり、図(a)は平面図、図(b)は側面図であ
る。
【図6】本発明に係る管離脱防止金具の組立途中を示す
ものであり、図(a)は平面図、図(b)は側面図であ
る。
【図7】本発明に係る管離脱防止金具の組立後の状態を
示すものであり、図(a)は継手部の平面図、図(b)
は継手部の側面図である。
【図8】本発明に係る管離脱防止金具を装着した継手
に、引張力が作用した場合の状態を示す平面図である。
【図9】本出願人の先願に係る管離脱防止金具を装着し
た継手部分の縦断面図である。
【図10】本出願人の先願に係る管離脱防止金具を示す
正面図である。
【図11】本出願人の先願に係る管離脱防止金具を装着
した継手部分の締結前の状態を示す側面図である。
【図12】本出願人の先願に係る管離脱防止金具の締結
前の状態を示す正面図である。
【図13】本出願人の先願に係る管離脱防止金具を装着
した継手部分の締結後の状態を示す側面図である。
【図14】本出願人の先願に係る管離脱防止金具の締結
後の状態を示す正面図である。
【図15】本出願人の先願に係る管離脱防止金具を軟質
管へ装着し、ボルト及びナットを締結したときにアーム
が変形した状態を示す平面図である。
【符号の説明】 2…割りリング 3…接合管 4…ボルト 5…ナット 6…係止リング 7…アーム 8…継手本体 9…ユニオンナッ
ト 10…挿通孔 12…パッキン 3…フック 14…フランジ 15…フランジ 16…フランジ 17…凹部 18…管離脱防止
金具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に雄ねじを刻設した受口部を有する
    管又は継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、環状のゴ
    ムパッキンを挿嵌介在せしめてユニオンナットを前記受
    口部に螺合緊締する構造の管継手において、円周上の途
    中が切欠されて成り、ユニオンナットよりも後端側の接
    合管に外嵌装着されてボルト等により緊締される割りリ
    ングと、管又は継手本体の外径よりも大きく且つユニオ
    ンナットの外径寸法よりも小径の挿通孔を備え、ユニオ
    ンナットの先端側の管又は継手本体の外周面側に遊合状
    態で装着される円形状の係止リングと、前記割りリング
    と係止リングとを対向する二箇所で連結するアームとよ
    り成り、該アームは係止リング側が一体的に連結され、
    割りリング側はアーム先端と割りリング外周面とのいず
    れか一方に設けたフックと、他方に設けたフランジどう
    しの間に形成される凹部との係合により遊合状態で連結
    されていることを特徴とするユニオンナット継手用管離
    脱防止金具。
  2. 【請求項2】アームの割りリング側は、アーム先端に設
    けた内径方向へ突出するフックと、割りリングの外周面
    に突出状に設けたフランジどうしの間に形成される凹部
    との係合により遊合状態で連結されていることを特徴と
    する前記請求項1に記載のユニオンナット継手用管離脱
    防止金具。
  3. 【請求項3】アームの割りリング側は、割りリングの外
    周面に設けた外径方向へ突出するフックと、アーム先端
    の内周面に突出状に設けたフランジどうしの間に形成さ
    れる凹部との係合により遊合状態で連結されていること
    を特徴とする前記請求項1に記載のユニオンナット継手
    用管離脱防止金具。
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