JP2632284B2 - 伸縮可撓管継手 - Google Patents
伸縮可撓管継手Info
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- JP2632284B2 JP2632284B2 JP16864593A JP16864593A JP2632284B2 JP 2632284 B2 JP2632284 B2 JP 2632284B2 JP 16864593 A JP16864593 A JP 16864593A JP 16864593 A JP16864593 A JP 16864593A JP 2632284 B2 JP2632284 B2 JP 2632284B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス,水,油等の輸送
管を伸縮可能かつ撓曲可能に接続する管継手に関する。
管を伸縮可能かつ撓曲可能に接続する管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の伸縮可撓管継手としては、「ガ
ス工作物の技術上の基準の細目を定める告示」(通産
省)の第86条の図(m)に示されるものが、本発明者
によって既に提案されている。
ス工作物の技術上の基準の細目を定める告示」(通産
省)の第86条の図(m)に示されるものが、本発明者
によって既に提案されている。
【0003】前記図(m)に示されるものは、本書図6
に示すごとく、被接続管A,Bの管端C,Dを間隔Eを
存して対向させ、両管端C,Dに跨らせて、その外周に
ソケット管Fを外嵌し、ソケット管Fの両端に配置した
締付環G,Hを複数本のボルトIでボルト結合し、被接
続管A,Bの外周面J,Kとソケット管Fの両端内面の
テーパ面L,Mとの間に挟装したパッキング環N,O
を、前記締付環G,Hによって圧縮し、前記外周面J,
Kに圧接させたものである。
に示すごとく、被接続管A,Bの管端C,Dを間隔Eを
存して対向させ、両管端C,Dに跨らせて、その外周に
ソケット管Fを外嵌し、ソケット管Fの両端に配置した
締付環G,Hを複数本のボルトIでボルト結合し、被接
続管A,Bの外周面J,Kとソケット管Fの両端内面の
テーパ面L,Mとの間に挟装したパッキング環N,O
を、前記締付環G,Hによって圧縮し、前記外周面J,
Kに圧接させたものである。
【0004】図6に示す前記構造の管継手によると、被
接続管A,Bは、間隔Eの範囲内で収縮可能であり、ま
た管端C,Dがパッキング環N,Oの直下近傍に達する
範囲内で伸長可能であると共に締付環G,Hの内周端面
P,Qと前記外周面J,Kとの間の間隔R,Sの範囲内
で双矢印T,U方向に撓曲が可能である。
接続管A,Bは、間隔Eの範囲内で収縮可能であり、ま
た管端C,Dがパッキング環N,Oの直下近傍に達する
範囲内で伸長可能であると共に締付環G,Hの内周端面
P,Qと前記外周面J,Kとの間の間隔R,Sの範囲内
で双矢印T,U方向に撓曲が可能である。
【0005】しかし、前記告示によると、使用圧力が5
Kg/cm2〜10Kg/cm2の範囲である管は抜け出
し防止構造を付加することが義務付けられている。
Kg/cm2〜10Kg/cm2の範囲である管は抜け出
し防止構造を付加することが義務付けられている。
【0006】このため、図6に示される伸縮可撓管継手
においては、図6に示されるように、被接続管A,Bの
外周面J,KにロックリングVを溶接し、締付環G,H
に固着したフック片WのフックXをロックリングVに係
止する構造が採用されることがある。
においては、図6に示されるように、被接続管A,Bの
外周面J,KにロックリングVを溶接し、締付環G,H
に固着したフック片WのフックXをロックリングVに係
止する構造が採用されることがある。
【0007】ところで、地下埋設管,地上配設管,屋内
配設管等は、地震の際に、長さ方向への圧縮,伸長ある
いは半径方向への撓曲等の作用を受けるため、図6に示
す従来の管継手では震度は大きくなくとも、振幅の方向
によりフック片Wの破断、ロックリングの剥脱を生じ、
管継手部分で被接続管が外れる事故が生ずる可能性が大
きい。
配設管等は、地震の際に、長さ方向への圧縮,伸長ある
いは半径方向への撓曲等の作用を受けるため、図6に示
す従来の管継手では震度は大きくなくとも、振幅の方向
によりフック片Wの破断、ロックリングの剥脱を生じ、
管継手部分で被接続管が外れる事故が生ずる可能性が大
きい。
【0008】地下埋設管に、前記管継手部分での事故が
生ずると、その場所の検出と再接続作業とに著しく長い
作業時間を要する問題が存する。
生ずると、その場所の検出と再接続作業とに著しく長い
作業時間を要する問題が存する。
【0009】他方、管継手部分のロック強度を大とし、
予想される震度の地震では管継手部分での被接続管の外
れが生じないようにすると、管路で結ばれている貯槽,
ポンプ,各種弁機構等の主要機材の破損を惹起する問題
がある。
予想される震度の地震では管継手部分での被接続管の外
れが生じないようにすると、管路で結ばれている貯槽,
ポンプ,各種弁機構等の主要機材の破損を惹起する問題
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、予想される
震度の地震では、振幅の方向如何に拘らず、管継手部分
での被接続管の外れを生ずることのないロック機能を有
し、しかもそのロック強度は、前記主要機材に破損を生
じさせない限度値に、設計的に容易に設定できる伸縮可
撓管継手を提供することを課題としている。
震度の地震では、振幅の方向如何に拘らず、管継手部分
での被接続管の外れを生ずることのないロック機能を有
し、しかもそのロック強度は、前記主要機材に破損を生
じさせない限度値に、設計的に容易に設定できる伸縮可
撓管継手を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、2本の被接続管の管端が間隔
を存して対向させられ、両管端に跨って、その外周にソ
ケット管が外嵌され、ソケット管の両端に配置した締付
環同士がボルト結合され、ソケット管の端部内面と被接
続管の外周面との間に、挟装されたパッキング環が締付
環によって被接続管外周面に圧接させられている伸縮可
撓管継手に次の構成を付加した。
め、請求項1の発明では、2本の被接続管の管端が間隔
を存して対向させられ、両管端に跨って、その外周にソ
ケット管が外嵌され、ソケット管の両端に配置した締付
環同士がボルト結合され、ソケット管の端部内面と被接
続管の外周面との間に、挟装されたパッキング環が締付
環によって被接続管外周面に圧接させられている伸縮可
撓管継手に次の構成を付加した。
【0012】すなわち、前記両締付環より、軸方向外側
の両被接続管外周位置に、複数条の食込み歯列を内周面
に有するロックリングが、食込み歯列を被接続管外周面
に食い込ませて固着されており、該ロックリングの外径
より小径のストッパー部を、前記ロックリングより軸方
向外側に位置させたストッパー環が、前記締付環同士を
結合しているボルト中の少なくとも複数本のボルトによ
り、締付環に固定されているという構成を付加したもの
である。
の両被接続管外周位置に、複数条の食込み歯列を内周面
に有するロックリングが、食込み歯列を被接続管外周面
に食い込ませて固着されており、該ロックリングの外径
より小径のストッパー部を、前記ロックリングより軸方
向外側に位置させたストッパー環が、前記締付環同士を
結合しているボルト中の少なくとも複数本のボルトによ
り、締付環に固定されているという構成を付加したもの
である。
【0013】請求項2の発明では、更に、ロックリング
が少なくとも二つ割り構造でありボルト結合によりリン
グ形状とされているという構成を付加した。
が少なくとも二つ割り構造でありボルト結合によりリン
グ形状とされているという構成を付加した。
【0014】また請求項3の発明では、請求項1または
請求項2の発明に、更に、ロックリングの外周面が外端
から内端に向けて徐々に拡径された円弧面とされ、スト
ッパー環のストッパー部が、ロックリングの最大外径よ
り小径のテーパ内周面を有する環体とされているという
構成を付加した。
請求項2の発明に、更に、ロックリングの外周面が外端
から内端に向けて徐々に拡径された円弧面とされ、スト
ッパー環のストッパー部が、ロックリングの最大外径よ
り小径のテーパ内周面を有する環体とされているという
構成を付加した。
【0015】
【作用】請求項1の発明によると、被接続管は、継手部
分において、設計された長さ範囲内で、相互に軸方向に
近接したり離間したりする伸縮作動と、ソケット管の端
部とパッキング環とに圧接している周面部分を支点とし
て、自由な方向へ、該端部とパッキング環とによって許
容される範囲で、管継手の軸線に対し被接続管の軸線が
交叉するよう変位するいわゆる撓曲作動を行う。
分において、設計された長さ範囲内で、相互に軸方向に
近接したり離間したりする伸縮作動と、ソケット管の端
部とパッキング環とに圧接している周面部分を支点とし
て、自由な方向へ、該端部とパッキング環とによって許
容される範囲で、管継手の軸線に対し被接続管の軸線が
交叉するよう変位するいわゆる撓曲作動を行う。
【0016】またロックリングは、内周面の食込み歯列
を被接続管の外周面に食い込ませて固着されているの
で、周面母線方向への係止力が強く被接続管同士が離間
する方向へ変位すると、ロックリングの外径より小径と
されているストッパー環のストッパー部がロックリング
に係合し、その位置以上の被接続管の変位を防止する。
を被接続管の外周面に食い込ませて固着されているの
で、周面母線方向への係止力が強く被接続管同士が離間
する方向へ変位すると、ロックリングの外径より小径と
されているストッパー環のストッパー部がロックリング
に係合し、その位置以上の被接続管の変位を防止する。
【0017】前記ストッパー環は、ソケット管とパッキ
ング環との締付環同士を結合しているボルト中の複数本
のボルトにより締付環に固定されているので、前記ロッ
クリングに対する係止力は著しく強力となる。
ング環との締付環同士を結合しているボルト中の複数本
のボルトにより締付環に固定されているので、前記ロッ
クリングに対する係止力は著しく強力となる。
【0018】さらに前記ストッパー環のストッパー部
は、ロックリングの外径より小径とされているので、ス
トッパー部とロックリングとが係合したのち、さらに被
接続管に離間する方向の外力が作用すると、ストッパー
部はロックリングを被接続管外周面へ向けて押圧する押
圧力を作用させるので、ロックリングの食込み歯列の食
い込みが維持され、ロックリングを前記外周面母線方向
へ摺動させる力を抑止する。
は、ロックリングの外径より小径とされているので、ス
トッパー部とロックリングとが係合したのち、さらに被
接続管に離間する方向の外力が作用すると、ストッパー
部はロックリングを被接続管外周面へ向けて押圧する押
圧力を作用させるので、ロックリングの食込み歯列の食
い込みが維持され、ロックリングを前記外周面母線方向
へ摺動させる力を抑止する。
【0019】またストッパー環各部の強度、該環を固定
しているボルトの強度、ロックリングの食込み歯列の構
造等の設計値により、係止力を任意の値に設定できるの
で、一定値以上の外力の作用時に、所定場所の管継手に
のみ、被接続管の分離を生じさせ、管路端部の主要機材
の破損を防止させ、かつ管路修復箇所を予知させること
もできる。
しているボルトの強度、ロックリングの食込み歯列の構
造等の設計値により、係止力を任意の値に設定できるの
で、一定値以上の外力の作用時に、所定場所の管継手に
のみ、被接続管の分離を生じさせ、管路端部の主要機材
の破損を防止させ、かつ管路修復箇所を予知させること
もできる。
【0020】請求項2の発明によると、内周面の食込み
歯列を有するロックリングの嵌着,固定作業を容易とす
ると共に、食込み歯列の食い込み度合の調節も可能とな
る。
歯列を有するロックリングの嵌着,固定作業を容易とす
ると共に、食込み歯列の食い込み度合の調節も可能とな
る。
【0021】請求項3の発明によると、被接続管同士が
管継手部分で前記したごとく撓曲する場合でもロックリ
ングの円弧面とストッパー部のテーパ内周面との作用で
撓曲を円滑に行わせうると共に、撓曲状態でもロックリ
ングとストッパー部との確実な係合を維持できる。
管継手部分で前記したごとく撓曲する場合でもロックリ
ングの円弧面とストッパー部のテーパ内周面との作用で
撓曲を円滑に行わせうると共に、撓曲状態でもロックリ
ングとストッパー部との確実な係合を維持できる。
【0022】
【実施例】図1ないし図5は請求項1,請求項2および
請求項3の各発明を併せ適用した実施の一例を示してい
る。
請求項3の各発明を併せ適用した実施の一例を示してい
る。
【0023】本発明に係る管継手本体は、図6に示す従
来の伸縮可撓管継手と同じく、2本の被接続管1,2の
管端3,4が間隔Eを存して対向させられ、両管端3,
4に跨って外周にソケット管5が外嵌されている。
来の伸縮可撓管継手と同じく、2本の被接続管1,2の
管端3,4が間隔Eを存して対向させられ、両管端3,
4に跨って外周にソケット管5が外嵌されている。
【0024】ソケット管5の両端内面はテーパ面6,7
とされ、被接続管1,2の外周面8,9と、テーパ面
6,7との間にパッキング環10,11が挟装されてい
る。
とされ、被接続管1,2の外周面8,9と、テーパ面
6,7との間にパッキング環10,11が挟装されてい
る。
【0025】またソケット管5の両端には、締付環1
2,13が配置されて複数のボルト14,15群でボル
ト結合され、前記パッキング環10,11が強く押圧さ
れ、テーパ面6,7の作用で外周面8,9に圧接させら
れている。
2,13が配置されて複数のボルト14,15群でボル
ト結合され、前記パッキング環10,11が強く押圧さ
れ、テーパ面6,7の作用で外周面8,9に圧接させら
れている。
【0026】前記締付環12,13の内周端面16,1
7と被接続管1,2の外周面8,9との間には間隔1
8,19が形成されており、被接続管1,2が双矢印
T,U方向に屈折可能とされている。
7と被接続管1,2の外周面8,9との間には間隔1
8,19が形成されており、被接続管1,2が双矢印
T,U方向に屈折可能とされている。
【0027】被接続管1,2の外周面8,9において、
前記締付環12,13より軸方向外側の被接続管外周位
置には、ロックリング20,21が配設されている。
前記締付環12,13より軸方向外側の被接続管外周位
置には、ロックリング20,21が配設されている。
【0028】図示例のロックリング20,21は同一構
造とされているので、ロックリング20について、図
2,図3について説明する。
造とされているので、ロックリング20について、図
2,図3について説明する。
【0029】図示のロックリング20は、直径線上で2
分割され、ボルト22,23で一体に結合される。
分割され、ボルト22,23で一体に結合される。
【0030】またロックリング20の内周面24に、図
示例では図1および図3に示されるごとく、内周両端縁
に食込み歯列25,26が形成されているが、食込み歯
列は2条に限定されず、また連続した三角断面歯ではな
く、鋸歯状の食込み歯であってもよい。
示例では図1および図3に示されるごとく、内周両端縁
に食込み歯列25,26が形成されているが、食込み歯
列は2条に限定されず、また連続した三角断面歯ではな
く、鋸歯状の食込み歯であってもよい。
【0031】前記ロックリング20,21は、ボルト2
2,23による締め付け力で、被接続管1,2の外周面
8,9の金属層に食い込まれて固定されている。
2,23による締め付け力で、被接続管1,2の外周面
8,9の金属層に食い込まれて固定されている。
【0032】またロックリング20,21の外周面2
7,28は外端29から内端30に向けて徐々に拡径さ
れた円弧面とされている。
7,28は外端29から内端30に向けて徐々に拡径さ
れた円弧面とされている。
【0033】前記締付環12,13の左右両外側には、
ボルト14,15群中の複数本のボルトを利用してスト
ッパー環31,32が固定されている。
ボルト14,15群中の複数本のボルトを利用してスト
ッパー環31,32が固定されている。
【0034】ストッパー環31,32は同一構造とされ
ているので 以下図4,図5により、ストッパー環31
について説明する。
ているので 以下図4,図5により、ストッパー環31
について説明する。
【0035】図示例のストッパー環31は、角度60度
の位相差を有する均等配置の位置に結合フランジ32を
有し、この結合フランジ32のボルト穴33により、前
記のごとく締付環12,13にボルト14,15で結合
されている。
の位相差を有する均等配置の位置に結合フランジ32を
有し、この結合フランジ32のボルト穴33により、前
記のごとく締付環12,13にボルト14,15で結合
されている。
【0036】前記結合フランジ32の内周端からは、複
数本、図示例では左右両端辺から各1本の支腕34が軸
方向外側へ張り出され、前記ロックリング20より軸方
向外側に位置させたストッパー部35が支腕34の端部
に一体に形成されている。
数本、図示例では左右両端辺から各1本の支腕34が軸
方向外側へ張り出され、前記ロックリング20より軸方
向外側に位置させたストッパー部35が支腕34の端部
に一体に形成されている。
【0037】前記ストッパー部35は環状とされ、外端
36から内端37に向かって徐々に拡径されたテーパ内
周面38を有し、該テーパ内周面38の大部分の内径
は、前記ロックリング20の最大外径より小径とされて
いる。
36から内端37に向かって徐々に拡径されたテーパ内
周面38を有し、該テーパ内周面38の大部分の内径
は、前記ロックリング20の最大外径より小径とされて
いる。
【0038】既述のごとく、ストッパー環32も全く同
一構造である。
一構造である。
【0039】本発明に係る伸縮可撓管継手は、被接続管
1,2の管端3,4にストッパー環31,32を嵌入さ
せ、次いでロックリング20,21を挿入し、設定位置
でボルト22,23で固定し、食込み歯列25,26を
所定の食い込み状態とする。
1,2の管端3,4にストッパー環31,32を嵌入さ
せ、次いでロックリング20,21を挿入し、設定位置
でボルト22,23で固定し、食込み歯列25,26を
所定の食い込み状態とする。
【0040】その後は従来の手法により伸縮管継手を組
み付けボルト14,15の中のストッパー環31,32
の固定に関与しないボルトにより仮留めしたのち、スト
ッパー環31,32の固定、締付環14,15の固定を
行い被接続管1,2の接続が完了する。
み付けボルト14,15の中のストッパー環31,32
の固定に関与しないボルトにより仮留めしたのち、スト
ッパー環31,32の固定、締付環14,15の固定を
行い被接続管1,2の接続が完了する。
【0041】地震等により、被接続管1,2に長さ方向
への圧縮力が作用した際は間隔Eの範囲で、被接続管
1,2は互いに近接し、該管1,2の外周面8,9とパ
ッキング環10,11との間で滑りが生ずるものの接続
部の密封は維持される。
への圧縮力が作用した際は間隔Eの範囲で、被接続管
1,2は互いに近接し、該管1,2の外周面8,9とパ
ッキング環10,11との間で滑りが生ずるものの接続
部の密封は維持される。
【0042】逆に両管が離れる方向の伸長力が作用する
と、ロックリング20,21の外周面27,28がスト
ッパー環31,32のストッパー部35のテーパ内周面
38に当接した位置で、伸長力が阻止される。
と、ロックリング20,21の外周面27,28がスト
ッパー環31,32のストッパー部35のテーパ内周面
38に当接した位置で、伸長力が阻止される。
【0043】ストッパー環31,32の支腕34および
ボルト14,15の強度を、所定値の外力の作用時に破
断する強度に設定しておけば、管路で結ばれている貯
槽,ポンプ,弁機構等の主要機械に破損が生ずる前に管
継手部分で管路を切り離すことが可能となる。
ボルト14,15の強度を、所定値の外力の作用時に破
断する強度に設定しておけば、管路で結ばれている貯
槽,ポンプ,弁機構等の主要機械に破損が生ずる前に管
継手部分で管路を切り離すことが可能となる。
【0044】本発明に係る管継手の場合、管継手自体に
破断が生じた場合には、組み付けと逆順に各部材を取り
外し、新部品と交換することが簡単にでき、修復作業が
きわめて容易となる。
破断が生じた場合には、組み付けと逆順に各部材を取り
外し、新部品と交換することが簡単にでき、修復作業が
きわめて容易となる。
【0045】管路に撓曲外力が作用した際には、従来の
継手と同様に撓曲するが、その状態で前記伸長外力が作
用しても、ロックリング20,21の外周面27,28
が円弧面とされているので、ストッパー部35のテーパ
内周面38のどこかに当接し、強いロック作用を生ず
る。
継手と同様に撓曲するが、その状態で前記伸長外力が作
用しても、ロックリング20,21の外周面27,28
が円弧面とされているので、ストッパー部35のテーパ
内周面38のどこかに当接し、強いロック作用を生ず
る。
【0046】なお請求項1の発明では、ロックリングが
分割型であることやロックリングの外周面が円弧面であ
ること、ストッパー環のストッパー部の内周面がテーパ
面であること等は必須条件ではない。
分割型であることやロックリングの外周面が円弧面であ
ること、ストッパー環のストッパー部の内周面がテーパ
面であること等は必須条件ではない。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明では、被接続管は設計さ
れた長さ範囲で、設計された外力の作用時に軸方向で、
互いに接近したり、離間したり、あるいは撓曲したりで
きる効果を保持する。
れた長さ範囲で、設計された外力の作用時に軸方向で、
互いに接近したり、離間したり、あるいは撓曲したりで
きる効果を保持する。
【0048】ロックリングは食込み歯列が被接続管の外
周面に食い込んで固着されているので係止力が強く、し
かも被接続管が離間する方向の外力の作用を受けると、
ロックリングの外径より小径とされているストッパー環
のストッパー部が、ロックリングの外周面に係合し、前
記食込み歯列の食い込みをより強力とするので、係止力
が強力となる効果を奏する。
周面に食い込んで固着されているので係止力が強く、し
かも被接続管が離間する方向の外力の作用を受けると、
ロックリングの外径より小径とされているストッパー環
のストッパー部が、ロックリングの外周面に係合し、前
記食込み歯列の食い込みをより強力とするので、係止力
が強力となる効果を奏する。
【0049】加えて、ストッパー環各部の強度、該環を
固定しているボルトの強度、ロックリングの食込み歯列
の構造等の設計値により、管継手の係止力を任意の値に
設定できるので、一定値以上の外力の作用時に、所定場
所の管継手にのみ被接続管の分離を行わせ、管路に接続
されている主要設備の破損を防止させると共に、管路修
復箇所を予知させうる効果も有している。
固定しているボルトの強度、ロックリングの食込み歯列
の構造等の設計値により、管継手の係止力を任意の値に
設定できるので、一定値以上の外力の作用時に、所定場
所の管継手にのみ被接続管の分離を行わせ、管路に接続
されている主要設備の破損を防止させると共に、管路修
復箇所を予知させうる効果も有している。
【0050】請求項2の発明によると、内周面に食込み
歯列を有するロックリングの嵌着、食い込みを伴う固定
作業を容易とし、かつ食い込み度合の調節も可能とする
効果を奏する。
歯列を有するロックリングの嵌着、食い込みを伴う固定
作業を容易とし、かつ食い込み度合の調節も可能とする
効果を奏する。
【0051】請求項3の発明によると、被接続管に撓曲
と伸長という2外力が同時に作用した際に、ロックリン
グの円弧面とストッパー部のテーパ内周面とが確実に係
合し、強い係止力を発揮する効果を奏する。
と伸長という2外力が同時に作用した際に、ロックリン
グの円弧面とストッパー部のテーパ内周面とが確実に係
合し、強い係止力を発揮する効果を奏する。
【図1】請求項1,請求項2および請求項3の各発明を
併せ実施した一例の一部を破断として示した側面図であ
る。
併せ実施した一例の一部を破断として示した側面図であ
る。
【図2】ロックリングを一部破断として示した拡大分解
正面図である。
正面図である。
【図3】図2に示される下部のロックリングの左端面図
である。
である。
【図4】ストッパー環の正面図である。
【図5】図4中X−X線断面図である。
【図6】従来の伸縮可撓管継手の一例の一部を断面とし
て示した側面図である。
て示した側面図である。
1,2 被接続管 3,4 管端 5 ソケット管 8,9 外周面 10,11 パッキング管 12,13 締付環 14,15 ボルト 20,21 ロックリング 24 内周面 25,26 食込み歯列 27,28 ロックリングの外周面 29 外端 30 内端 31,32 ストッパー環 35 ストッパー部 38 テーパ内周面
Claims (3)
- 【請求項1】 2本の被接続管の管端が間隔を存して対
向させられ、両管端に跨って、その外周にソケット管が
外嵌され、ソケット管の両端に配置した締付環同士がボ
ルト結合され、ソケット管の端部内面と被接続管の外周
面との間に挟装されたパッキング環が締付環によって被
接続管外周面に圧接させられている伸縮可撓管継手にお
いて、前記両締付環より、軸方向外側の両被接続管外周
位置に、複数条の食込み歯列を内周面に有するロックリ
ングが、食込み歯列を被接続管外周面に食い込ませて固
着されており、該ロックリングの外径より小径のストッ
パー部を、前記ロックリングより軸方向外側に位置させ
たストッパー環が、前記締付環同士を結合しているボル
ト中の少なくとも複数本のボルトにより、締付環に固定
されている伸縮可撓管継手。 - 【請求項2】 ロックリングが少なくとも二つ割り構造
であり、ボルト結合によりリング形状とされている請求
項1記載の伸縮可撓管継手。 - 【請求項3】 ロックリングの外周面が外端から内端に
向けて徐々に拡径された円弧面とされ、ストッパー環の
ストッパー部が、ロックリングの最大外径より小径のテ
ーパ内周面を有する環体とされている請求項1または請
求項2記載の伸縮可撓管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16864593A JP2632284B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 伸縮可撓管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16864593A JP2632284B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 伸縮可撓管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074575A JPH074575A (ja) | 1995-01-10 |
JP2632284B2 true JP2632284B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=15871878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16864593A Expired - Fee Related JP2632284B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 伸縮可撓管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2632284B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP16864593A patent/JP2632284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH074575A (ja) | 1995-01-10 |
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