JP7190131B2 - 鋼製内外装下地材及びその製造方法 - Google Patents
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Description
なお、鋼製内外装下地材100~500は、鋼製胴縁の他、鋼製母屋又は建造物の間仕切りとしても使用されるものとする。
図1に示すように、鋼製内外装下地材100は、取付け側の部材である第一胴縁1に接続される第二胴縁2を有する。また、鋼製内外装下地材100は、この第二胴縁2を第一胴縁1に接続させる第一接合板30及び第二接合板40と、第二胴縁2を第一接合板30及び第二接合板40に締結させる段付ボルト20とを備えている。第一胴縁1はC形鋼である。また、第二胴縁2は、略正方形状の閉鎖断面S1を有する角形鋼管である。また、第一接合板30及び第二接合板40は、各々が略L字形状の断面を有する板状の部材であり、間に第二胴縁2を挟んで互いに対向している。また、第一接合板30及び第二接合板40は、各々、2本ずつ設けられた締結ボルト4によって第一胴縁1に締結されている。さらに、第二胴縁2は、第二胴縁2の閉鎖断面S1と第一接合板30及び第二接合板40とを貫通する段付ボルト20によって、第一接合板30及び第二接合板40に対して締結される。
ここで、第二胴縁2は鋼製下地部材を構成する。そして、第一胴縁1は、鋼製下地部材としての第二胴縁2が接続される他の部材である。
また、段付ボルト20は固定部材を構成する。
また、第一接合板30及び第二接合板40は接合部材を構成する。
また、第一胴縁1、第二胴縁2、第一接合板30及び第二接合板40は、溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム系合金めっき鋼板により形成される。
なお、第一接合板30には、段付ボルト20の挿入側であることを示す表示が、プレス加工で刻印されていてもよい。
この発明の実施の形態2に係る鋼製内外装下地材200の構成を図4に示す。なお、以下の説明において、図1~3の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、鋼製内外装下地材200は、接合部材として第一接合板30のみを有している。従って、第二胴縁2は第一接合板30を介して第一胴縁1に接続される。ここで、段付ボルト20は第一接合板30の挿入側ボルト孔31から挿入され、第二胴縁2のボルト孔2a,2bを貫通して閉鎖断面S1を横断するように延びる。そして、第二胴縁2のボルト孔2bから突出した段付ボルト20のネジ部22にはナット23が螺合される。また、第二胴縁2とナット23との間にはワッシャ25が設けられる。ここで、ワッシャ25の内周面25aの径は、段付ボルト20の円筒部21の外径R1より小さく、ネジ部22の外径R2よりも大きい。
この発明の実施の形態3に係る鋼製内外装下地材300の構成を図5に示す。鋼製内外装下地材300は、取付け側の他の部材である柱Pに取付けられている。
図5に示すように、鋼製内外装下地材300は、柱Pに固定される接合部材としての接合板130と、段付ボルト20によって接合板130に締結される鋼製下地部材110とを有する。鋼製下地部材110は、閉鎖断面S2を有する角形鋼管である。また、接合板130には挿入側ボルト孔131が形成される。また、鋼製下地部材110にはボルト孔110a,110bが形成される。挿入側ボルト孔131の径D4及びボルト孔110a,110bの径D5は、各々、段付ボルト20の円筒部21の外径R1よりも大きい。段付ボルト20は接合板130の挿入側ボルト孔131から挿入され、鋼製下地部材110のボルト孔110a,110bを貫通して閉鎖断面S2を横断するように延びる。そして、鋼製下地部材110のボルト孔110bから突出した段付ボルト20のネジ部22にナット23が螺合される。なお、鋼製下地部材110とナット23との間にはワッシャ25が設けられる。
また、鋼製下地部材110は、溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム系合金めっき鋼板により形成される。
また、段付ボルト20のナット23のサイズをボルト頭24のサイズと同一のものとすることにより、現場作業性を向上させることができる。
この発明の実施の形態4に係る鋼製内外装下地材400の構成を図6に示す。
鋼製内外装下地材400は、第二胴縁2を第一胴縁1に接続させる第一接合板60及び第二接合板70と、第二胴縁2を第一接合板60及び第二接合板70に締結させる段付ボルト50とを備えている。
なお、片側施工ボルトとは、一方向側からの締付作業のみで部材を連結することができるボルトをいう。
また、第一接合板60及び第二接合板70は溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム系合金めっき鋼板により形成される。
第二胴縁2を第一接合板60及び第二接合板70を介して第一胴縁1に接続させる際は、まず、段付ボルト50を第一接合板60の挿入側ボルト孔61から挿入する。そして、段付ボルト50は、第二胴縁2のボルト孔2a,2bを通り第二胴縁2の閉鎖断面S2を貫通する。そしてさらに、段付ボルト50のネジ部52を第二接合板70の締結側ボルト孔71に挿入する際は、矢印Aに示すように段付ボルト50を回転させ、ネジ部52のネジ山によって締結側ボルト孔71の内周面に塑性変形により雌ねじ部が形成される。これにより、挿入側ボルト孔61には段付ボルト50の円筒部51が挿通されるとともに、締結側ボルト孔71にはネジ部52が螺合された状態で挿通されることとなる。
また、締結側ボルト孔71がバーリング加工によって形成されていることにより、段付ボルト50により充分な軸力を作用させることができ、ナットやワッシャがなくとも、第二胴縁2の変形を防止するとともに段付ボルト50を緩みにくくすることができる。
なお、この実施の形態において、固定部材は、段付ボルト50に限定されず、半ネジボルトの片側施工ボルトであってもよい。固定部材として、半ネジボルトの片側施工ボルトを使用することにより、段付ボルト50を用いる場合と比べて、鋼製内外装下地材400の施工に係るコストを削減することができる。
この発明の実施の形態5に係る鋼製内外装下地材500の構成を図7に示す。なお、以下の説明において、図1~6の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、鋼製内外装下地材500は、タッピング型の片側施工ボルトである段付ボルト50を有するとともに、接合部材として第二接合板70のみを有している。従って、第二胴縁2は第二接合板70を介して第一胴縁1に接続される。ここで、段付ボルト50は第二胴縁2のボルト孔2aから挿入され、第二胴縁2の閉鎖断面S1を貫通する。そして、段付ボルト50を回転させることにより、ネジ部52は第二接合板70の締結側ボルト孔71の内周面に塑性変形により雌ねじ部を形成するとともに締結側ボルト孔71に螺合された状態で挿通される。
なお、段付ボルト50は固定部材を構成する。
なお、この実施の形態において、固定部材は、段付ボルト50に限定されず、半ネジボルトの片側施工ボルトであってもよい。固定部材として、半ネジボルトの片側施工ボルトを使用することにより、段付ボルト50を用いる場合と比べて、鋼製内外装下地材500の施工に係るコストを削減することができる。
Claims (4)
- 取付け側の他の部材に固定される接合部材と、
閉鎖断面を有するとともに、前記接合部材を介して他の部材に接続される鋼製下地部材と、
前記鋼製下地部材の前記閉鎖断面及び前記接合部材を貫通する固定部材とを備え、
前記固定部材は、前記鋼製下地部材の前記閉鎖断面を横断して延びる円筒部と、ネジ山が形成されるネジ部とを有するボルトであり、
前記固定部材は段付ボルトであり、前記段付ボルトの前記円筒部の外径は前記ネジ部の外径よりも大きく、
前記接合部材は、前記鋼製下地部材を挟んで互いに対向するように配置される第一接合板及び第二接合板を有し、
前記第一接合板には、前記段付ボルトの前記円筒部の外径よりも大きい径を有する挿入側ボルト孔が形成され、
前記第二接合板には、前記段付ボルトの前記円筒部の外径よりも小さい径を有する締結側ボルト孔が形成され、
前記挿入側ボルト孔には前記段付ボルトの円筒部が挿通されており、前記締結側ボルト孔には前記段付ボルトのネジ部が挿通されている鋼製内外装下地材。 - 取付け側の他の部材に固定される接合部材と、
閉鎖断面を有するとともに、前記接合部材を介して他の部材に接続される鋼製下地部材と、
前記鋼製下地部材の前記閉鎖断面及び前記接合部材を貫通する固定部材とを備え、
前記固定部材は、前記鋼製下地部材の前記閉鎖断面を横断して延びる円筒部と、ネジ山が形成されるネジ部とを有するボルトであり、
前記固定部材は段付ボルトであり、前記段付ボルトの前記円筒部の外径は前記ネジ部の外径よりも大きく、
前記接合部材は1枚の接合板からなり、前記接合板には前記段付ボルトの前記円筒部の外径よりも小さい径を有する締結側ボルト孔が形成され、前記締結側ボルト孔には前記段付ボルトのネジ部が螺合された状態で挿通されている鋼製内外装下地材。 - 前記鋼製下地部材は溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム系合金めっき鋼板により形成される、請求項1又は2に記載の鋼製内外装下地材。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の鋼製内外装下地材の製造方法であって、前記段付ボルトはタッピング型の片側施工ボルトであり、前記段付ボルトを回転させることにより、前記ネジ部が挿通する前記締結側ボルト孔の内周面には塑性変形により雌ねじ部が形成され、前記鋼製下地部材が前記接合部材に締結される鋼製内外装下地材の製造方法。
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JP4585224B2 (ja) * | 2004-04-28 | 2010-11-24 | 新日本製鐵株式会社 | 高耐食性亜鉛系合金めっき鋼材用塗料 |
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