JP3361660B2 - 管体の接続構造 - Google Patents

管体の接続構造

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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、第1の管体と第2
の管体とを相互に接続するための管体の接続構造に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、排気管と排気管との接続のように
管体と管体との接続は、例えば、実開昭59−1835
85号公報に開示されるような管体の接続構造を用いて
行なわれている。図4は、この公報に開示される管体の
接続構造を示すもので、この管体の接続構造では、第1
の管体11の端部に、先端に向けて拡径する第1のテー
パ部11aが形成され、この第1のテーパ部11aに、
第2の管体13の端部に先端に向けて縮径して形成され
る第2のテーパ部13aが嵌挿されている。 【0003】そして、図示しない治具を用いて、締結部
材15を第2の管体13側に押圧することにより、締結
部材15の先端に形成される嵌合凹部15aが、第2の
管体13に形成される環状凸部13bに嵌合され、同時
に、第1のテーパ部11aに形成される嵌合凸部11b
が、第2のテーパ部13aに形成される嵌合凹部13c
に嵌合され、第1の管体11と第2の管体13とが接続
される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の管体の接続構造では、第1のテーパ部11a
に形成される嵌合凸部11bを、第2のテーパ部13a
に形成される嵌合凹部13cに嵌合して、第1の管体1
1と第2の管体13とを接続しているため、嵌合凸部1
1bと嵌合凹部13cの位置に加工誤差が生じると、第
1のテーパ部11aと第2のテーパ部13aとを確実に
密着することが困難になり、シール性能が低下する虞が
あるという問題があった。 【0005】また、第1のテーパ部11aの外側に締結
部材15を嵌挿するためには、特別な治具が必要であ
り、締結部材15の着脱に多大な工数が必要になるとい
う問題があった。本発明は、かかる従来の問題を解決す
るためになされたもので、第1のテーパ部と第2のテー
パ部とを容易,確実に密着させることができる管体の接
続構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の管体の接続構
造は、第1の管体と第2の管体とを相互に接続するため
の管体の接続構造において、前記第1の管体の端部に先
端に向けて拡径して形成される第1のテーパ部と、前記
第1の管体に外側に向けて突出して形成される第1の突
出部と、前記第2の管体の端部に先端に向けて縮径して
形成され前記第1のテーパ部に嵌挿される第2のテーパ
部と、前記第2の管体の前記第2のテーパ部の後方に外
側に向けて突出して形成される第2の突出部と、前記第
1の突出部と第2の突出部の外側に配置され前記第1の
突出部と第2の突出部とを対向する方向に押圧し前記第
1のテーパ部と第2のテーパ部を相互に押圧して密着さ
せる連結手段とを備えてなり、前記第1の突出部を、前
記第1のテーパ部の立ち上がり部に形成するとともに、
前記第2の突出部を、前記第2のテーパ部の根元部を前
記第2の管体より大径にすることにより形成される段部
により形成し、前記連結手段を、前記第1の突出部と前
記第2の突出部の外側に配置されるクランプ部材を連結
することにより、前記クランプ部材の両縁に形成される
テーパ状の爪部により前記第1の突出部と第2の突出部
とを挟持し対向する方向に押圧するよう構成してなるこ
とを特徴とする。 【0007】 【作用】請求項1の管体の接続構造では、第1の突出部
と第2の突出部の外側に配置される連結手段により、第
1の突出部と第2の突出部とが対向する方向に押圧さ
れ、これにより、第1のテーパ部と第2のテーパ部とが
密着される。すなわち、クランプ部材を連結し、クラン
プ部材を締め付けていくと、クランプ部材の両縁に形成
されるテーパ状の爪部により第1の突出部と第2の突出
部とが対向する方向に徐々に押圧され、第1の突出部と
第2の突出部とが押圧状態で固定される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施例について説明する。 【0009】図1は、本発明の管体の接続構造の一実施
例を示しており、図において符号21は第1の管体を、
符号23は第2の管体を示している。第1の管体21お
よび第2の管体23は、ステンレス鋼等の金属からな
り、例えば、エンジンの排ガスが流通される排気管とし
て使用される。この実施例では、第1の管体21と第2
の管体23とは、略同一径を有している。 【0010】また、第1の管体21と第2の管体23と
の肉厚が、例えば、0.5mm〜1mmの薄肉とされてい
る。第1の管体21の端部には、先端に向けて拡径する
第1のテーパ部21aが形成されている。 【0011】この第1のテーパ部21aの立ち上がり部
には、断面半円状の第1の突出部21bが、外側に向け
て環状に突出して形成されている。この第1の突出部2
1bは、ビード加工により形成されている。一方、第2
の管体23の端部には、先端に向けて縮径する第2のテ
ーパ部23aが形成されている。 【0012】この第2のテーパ部23aは、第1のテー
パ部21aに嵌挿されている。この実施例では、第2の
テーパ部23aの根元部は、第2の管体23より大径と
され、根元部と第2の管体23との間に形成されるテー
パ状の段部が第2の突出部23bとされている。第1の
突出部21bと第2の突出部23bの外側には、第1の
突出部21bと第2の突出部23bとを対向する方向に
押圧する連結手段25が配置されている。 【0013】連結手段25は、第1の突出部21bと第
2の突出部23bの外側に配置されるC型のクランプ部
材27を有している。このクランプ部材27は、ステン
レス鋼等の金属からなり、図2に示すように、C字形状
の本体部27aの両端に連結部27bが一体形成されて
いる。連結部27bには、ボルト穴27cが形成されて
いる。 【0014】また、クランプ部材27の両縁に沿って、
第1の突出部21bと第2の突出部23bとを挟持押圧
するテーパ状の爪部27dが形成されている。上述した
管体の接続構造では、図3に示すように、第2の管体2
3の第2のテーパ部23aが、第1の管体21の第1の
テーパ部21aに、第1のテーパ部21aと第2のテー
パ部23aが相互に当接するまで嵌挿される。 【0015】そして、この状態で、クランプ部材27
を、第1の突出部21bと第2の突出部23bの外側に
配置し、図2に示したように、これ等をボルト29とナ
ット31により連結し、クランプ部材27を締め付けて
いくと、クランプ部材27の両縁に形成されるテーパ状
の爪部27dにより第1の突出部21bと第2の突出部
23bとが対向する方向に徐々に押圧され、第1の突出
部21bと第2の突出部23bとが押圧状態で固定され
る。 【0016】これにより、第1のテーパ部21aと第2
のテーパ部23aとが押圧状態で相互に密着された状態
で、第1の管体21と第2の管体23とが接続される。
以上のように構成された管体の接続構造では、第1の突
出部21bと第2の突出部23bの外側に配置される連
結手段25により、第1の突出部21bと第2の突出部
23bとが対向する方向に押圧されるため、第1のテー
パ部21aと第2のテーパ部23aとを容易,確実に密
着させることができ、シール性を高めることができる。 【0017】また、上述した管体の接続構造では、クラ
ンプ部材27を締め付けていくと、クランプ部材27の
両縁に形成されるテーパ状の爪部27dにより第1の突
出部21bと第2の突出部23bとが対向する方向に徐
々に押圧されるため、第1の突出部21bと第2の突出
部23bとを押圧状態で確実に固定することができる。
さらに、上述した管体の接続構造では、第2のテーパ部
23aの根元部と第2の管体23との間に形成される段
部を第2の突出部23bとしたので、段部を有効利用す
ることができる。 【0018】また、上述した管体の接続構造では、第1
の突出部21bを第1のテーパ部21aの立ち上がり部
にビード加工により形成したので、第1のテーパ部21
aの強度を増大することができる。さらに、第1のテー
パ部21aと第2のテーパ部23aを密着することによ
りシールが行われるため、ゴム等の弾性体からなるシー
ル部材を不要にすることができ、従って、長年の使用に
よりシール部材が劣化することがなくなり、シール性を
確実に維持することができる。 【0019】また、クランプ部材27の装着が容易なた
め、第1の管体21と第2の管体23の接続,取り外し
を容易に行うことができる。さらに、上述した管体の接
続構造では、溶接箇所が無いため、第1の管体21と第
2の管体23が薄肉の場合にも容易に適用することがで
きる。なお、以上述べた実施例では、クランプ部材27
の本体部27aの両縁に沿って爪部27dを形成した例
について述べたが、本発明は、かかる実施例に限定され
るものではなく、本体部27aの両縁の一部にのみ爪部
を突出形成しても良い。 【0020】また、以上述べた実施例では、第1の管体
21と第2の管体23とを略同一径にした例について述
べたが、本発明は、かかる実施例に限定されるものでは
なく、第1の管体21と第2の管体23とを異なる径に
しても良い。さらに、以上述べた実施例では、クランプ
部材27を、ボルト29とナット31により連結した例
について述べたが、本発明は、かかる実施例に限定され
るものではなく、例えば、溶接により連結しても良く、
また、他の締結手段により連結しても良い。 【0021】また、連結手段25は、C型のクランプ部
材27に限られるものではなく、例えば、一対の半割り
クランプ部材でも良い。さらに、以上述べた実施例で
は、金属からなる第1の管体21および第2の管体23
に本発明を適用した例について述べたが、本発明は、か
かる実施例に限定されるものではなく、例えば、樹脂か
らなる管体にも適用することができる。 【0022】また、以上述べた実施例では、断面円形状
の第1の管体21および第2の管体23に本発明を適用
した例について述べたが、本発明は、かかる実施例に限
定されるものではなく、例えば、断面楕円状、矩形状等
の管体にも適用することができる。 【0023】また、ビード状の第1の突出部21bは、
必ずしも外周に沿って環状に形成する必要はなく、所定
の角度で、複数に分散して形成しても良い。 【0024】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1の管体の接
続構造では、第1の突出部と第2の突出部の外側に配置
される連結手段により、第1の突出部と第2の突出部と
が対向する方向に押圧されるため、第1のテーパ部と第
2のテーパ部とを容易,確実に密着させることができ
る。 【0025】また、クランプ部材を締め付けていくと、
クランプ部材の両縁に形成されるテーパ状の爪部により
第1の突出部と第2の突出部とが対向する方向に徐々に
押圧されるため、第1の突出部と第2の突出部とを押圧
状態で確実に固定することができる。さらに、第2のテ
ーパ部の根元部と第2の管体との間に形成される段部を
第2の突出部としたので、段部を有効利用することがで
きる。 【0026】また、第1の突出部を第1のテーパ部の立
ち上がり部に形成したので、第1のテーパ部の強度を増
大することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の管体の接続構造の一実施例を示す断面
図である。 【図2】図1のクランプ部材を示す断面図である。 【図3】図1の第2のテーパ部を第1のテーパ部に嵌挿
した状態を示す断面図である。 【図4】従来の管体の接続構造を示す断面図である。 【符号の説明】 21 第1の管体 21a 第1のテーパ部 21b 第1の突出部 23 第2の管体 23a 第2のテーパ部 23b 第2の突出部 25 連結手段 27 クランプ部材 27d 爪部 29 ボルト 31 ナット

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1の管体(21)と第2の管体(2
    3)とを相互に接続するための管体の接続構造におい
    て、 前記第1の管体(21)の端部に先端に向けて拡径して
    形成される第1のテーパ部(21a)と、 前記第1の管体(21)に外側に向けて突出して形成さ
    れる第1の突出部(21b)と、 前記第2の管体(23)の端部に先端に向けて縮径して
    形成され前記第1のテーパ部(21a)に嵌挿される第
    2のテーパ部(23a)と、 前記第2の管体(23)の前記第2のテーパ部(2
    a)の後方に外側に向けて突出して形成される第2の突
    出部(23b)と、 前記第1の突出部(21b)と第2の突出部(23b)
    の外側に配置され前記第1の突出部(21b)と第2の
    突出部(23b)とを対向する方向に押圧し前記第1の
    テーパ部(21a)と第2のテーパ部(23a)を相互
    に押圧して密着させる連結手段(25)と、 を備えてなり 前記第1の突出部(21b)を、前記第1のテーパ部
    (21a)の立ち上がり部に形成するとともに、前記第
    2の突出部(23b)を、前記第2のテーパ部(23
    a)の根元部を前記第2の管体(23)より大径にする
    ことにより形成される段部により形成し、 前記連結手段(25)を、前記第1の突出部(21b)
    と前記第2の突出部(23b)の外側に配置されるクラ
    ンプ部材(27)を連結することにより、前記クランプ
    部材(27)の両縁に形成されるテーパ状の爪部(27
    d)により前記第1の突出部(21b)と第2の突出部
    (23b)とを挟持し対向する方向に押圧するよう構成
    してな ることを特徴とする管体の接続構造。
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