JPH10299431A - 内燃機関用バルブタイミング調整装置 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング調整装置

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JPH10299431A
JPH10299431A JP9108890A JP10889097A JPH10299431A JP H10299431 A JPH10299431 A JP H10299431A JP 9108890 A JP9108890 A JP 9108890A JP 10889097 A JP10889097 A JP 10889097A JP H10299431 A JPH10299431 A JP H10299431A
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hydraulic
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俊介 深谷
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    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非拘束状態における当接部の動きを規制し、
当接部と他部材との衝突を避け打音の発生を抑制するバ
ルブタイミング調整装置を提供する。 【解決手段】 ストッパピストン30は最遅角位置にお
いてテーパ穴34aに嵌合することにより、シューハウ
ジング11とベーンロータ14との相対回動を拘束す
る。油圧室36、37はストッパピストン30にテーパ
穴34aとの拘束を解除する方向に油圧を加える。最遅
角位置において、背圧室38は連通路50、51、52
を介して油潤滑空間3aに連通している。シューハウジ
ング11に対しベーンロータ14が最遅角位置から進角
側に回転すると、油圧室37に接するストッパピストン
30の先端部31aの受圧面積が減少するとともに、連
通路50と連通路51との連通が遮断される。これによ
り、非拘束状態においてストッパピストン30が他部材
と衝突することを抑制するので、打音の発生が抑制され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁および排気弁
の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、
「開閉タイミング」をバルブタイミングという)を運転
条件に応じて調整するためのバルブタイミング調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのクランクシャフトと同
期回転するタイミングギアやチェーンスプロケットを介
してカムシャフトを駆動し、タイミングギアやチェーン
スプロケットとカムシャフトとの相対回動による位相差
により吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の
バルブタイミングを制御するベーン式のバルブタイミン
グ調整装置として、英国特許出願公開第2302391
号公報に開示されているものが知られている。
【0003】このようなベーン式のバルブタイミング調
整装置には、例えばカムシャフト側回転体であるベーン
ロータにロック部材を往復移動可能に収容し、クランク
シャフト側回転体であるハウジングに設けた穴にロック
部材を嵌合することにより、カムシャフト側回転体とク
ランクシャフト側回転体との相対回動を拘束するものが
ある。両回転体の相対回動が拘束されることにより、吸
気弁または排気弁の駆動に伴いカムシャフトが正負のト
ルク変動を受けてもクランクシャフト側回転体とカムシ
ャフト側回転体との打音発生を防止することができる。
【0004】クランクシャフト側回転体に対するカムシ
ャフト側回転体の位相を変化させるときには、クランク
シャフト側回転体に対してカムシャフト側回転体を相対
回動駆動する作動油圧をロック部材に加えることにより
ロック部材がハウジングから抜け出し、クランクシャフ
ト側回転体とカムシャフト側回転体との相対回動が可能
になる。
【0005】タイミングギアやチェーンスプロケットで
クランクシャフトの駆動力を受けるバルブタイミング調
整装置はエンジンの油潤滑空間内に収容できるので、ロ
ック部材が拘束位置において容易に移動できるように、
タイミングギアに設けた連通路を介してロック部材の背
圧室をエンジンの油潤滑空間に開放している。また、背
圧室から排出される作動油は油潤滑空間に還流される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイミ
ングプーリでクランクシャフトの駆動力を受けるバルブ
タイミング調整装置は油潤滑空間の外に配置されるの
で、タイミングプーリに設けた連通路から背圧室の作動
油を装置外に排出すると、作動油が油潤滑空間外に排出
され作動油が減少する。さらに、背圧室から排出された
作動油によりタイミングベルトが濡れるという問題があ
る。タイミングベルトが作動油に濡れると、タイミング
ベルトがタイミングプーリおよびクランクシャフトとの
噛み合い部で滑る恐れがあるとともに、作動油に濡れた
タイミングベルトが劣化するという問題がある。
【0007】また、クランクシャフト側回転体とカムシ
ャフト側回転体との相対回動位置に関わらずロック部材
の背圧室が油潤滑空間に開放されているとロック部材の
動きが規制されないので、ロック部材が他部材と衝突し
て打音を発生することがある。また、クランクシャフト
側回転体とカムシャフト側回転体とが相対回動してもロ
ック部材を拘束解除方向に押し出す作動油を供給する油
圧室にロック部材が常に接していると、油圧源から供給
される作動油の脈動によりロック部材が振動し、ロック
部材が他部材と衝突して打音を発生することがある。
【0008】本発明の目的は、非拘束状態における当接
部の動きを規制し、当接部と他部材との衝突を避け打音
の発生を抑制するバルブタイミング調整装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エンジン用バルブタイミング調整装置によると、駆動側
回転体と従動側回転体との相対回動を拘束する当接部と
被当接部とを有し、当接部の背圧室は、両回転体の少な
くともいずれか一方に設けられシール部材でシールされ
た油路を通って油潤滑空間と連通しているので、背圧室
から排出する作動油は油潤滑空間に還流される。したが
って、作動油の減少を防止できる。さらに、背圧室から
排出する作動油がバルブタイミング調整装置の外周を濡
らさないので、例えばクランクシャフトの駆動力をタイ
ミングプーリで受ける場合、タイミングベルトが作動油
に濡れることを防止する。これにより、タイミングベル
トがクランクシャフトおよびタイミングプーリとの噛み
合い部で滑ることを防止するとともに、作動油によるタ
イミングベルトの劣化を防止できる。
【0010】さらに、当接部と被当接部とが非拘束状態
にあるとき弁機構が背圧室を閉塞するので、背圧室がダ
ンパ室となり非拘束状態において当接部の動きが規制さ
れる。したがって、当接部が他部材と衝突することを抑
制し、打音の発生を抑制する。本発明の請求項2記載の
エンジン用バルブタイミング調整装置によると、当接部
と被当接部との拘束位置において、背圧室は駆動側回転
体と従動側回転体との摺動面を通って油潤滑空間と連通
しているので、駆動側回転体に対して従動側回転体が相
対回動すると確実に背圧室が閉塞される。
【0011】本発明の請求項3記載のエンジン用バルブ
タイミング調整装置によると、当接部と被当接部との拘
束位置から駆動側回転体に対し従動側回転体が相対回動
すると、背圧室が閉塞されることに加え、拘束解除方向
の力を加える油圧室と接する当接部の受圧面積が減少す
るか、または当接部と油圧室とが非接触になる。したが
って、当接部に接する油圧室に供給する作動油に脈動が
発生しても、当接部の振動をさらに抑制することができ
る。したがって、当接部が他部材と衝突することを抑制
し、打音の発生を抑制する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるエンジン用バ
ルブタイミング調整装置を図1〜図5に示す。第1実施
例のバルブタイミング調整装置1は油圧制御式であり、
吸気弁のバルブタイミングを制御するものである。バル
ブタイミング調整装置1は隔壁としてのエンジンカバー
3の内側に形成される油潤滑空間3aの外に配置されて
いる。
【0013】タイミングプーリ10は、エンジンの駆動
軸としてのクランクシャフトとタイミングベルトで接続
してクランクシャフトの駆動力を伝達され、クランクシ
ャフトと同期して回転する。リア部材15はプレート部
15aおよび軸受部15bからなり、軸受部15bの外
周にタイミングプーリ10が嵌合している。リア部材1
5の軸受部15bとエンジンカバー3との接合部はオイ
ルシール43によりシールされている。従動軸としての
カムシャフト2は、タイミングプーリ10から駆動力を
伝達され、図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャ
フト2は、タイミングプーリ10に対し所定の位相差を
おいて相対回動可能である。タイミングプーリ10およ
びカムシャフト2は図1の左方向からみて時計方向に回
転する。以下この回転方向を進角方向とする。
【0014】シューハウジング11は周壁12およびフ
ロント部13からなる。ベーンロータ14の軸方向両端
面はリア部材15のプレート部15aとシューハウジン
グ11のフロント部13により覆われている。タイミン
グプーリ10、シューハウジング11およびリア部材1
5は駆動側回転体を構成し、互いに図2に示すボルト4
1により同軸上に固定されている。
【0015】シューハウジング11は周方向にほぼ等間
隔に台形状に形成されたシュー11a、11b、11c
を有している。シュー11a、11b、11cの周方向
の三箇所の間隙にはそれぞれベーン部材としてのベーン
14a、14b、14cを収容する収容室としての扇状
空間部60が形成されている。シュー11a、11b、
11cの内周面は断面円弧状に形成されている。
【0016】ベーンロータ14は周方向にほぼ等間隔に
ベーン14a、14b、14cを有している。図2に示
す遅角方向、進角方向を表す矢印は、シューハウジング
11に対するベーンロータ14の遅角方向、進角方向を
表している。図1に示すように、ベーンロータ14およ
びブッシュ20は、ボルト40によりカムシャフト2に
一体に固定されており、従動側回転体を構成している。
カバー21はボルト42によりフロント部13に取付け
られており、ブッシュ20とフロント部13との摺動部
等から漏れ出た作動油がバルブタイミング調整装置1か
ら排出されることを防止している。
【0017】カムシャフト2およびブッシュ20はそれ
ぞれリア部材15の軸受部15bおよびフロント部13
の内周壁13aに相対回動可能に嵌合しているので、カ
ムシャフト2およびベーンロータ14はタイミングプー
リ10およびシューハウジング11に対して同軸に相対
回動可能である。図2に示すように、シュー11aとベ
ーン14aとの間に遅角油圧室61が形成され、シュー
11bとベーン14bとの間に遅角油圧室62が形成さ
れ、シュー11cとベーン14cとの間に遅角油圧室6
3が形成されている。また、シュー11cとベーン14
aとの間に進角油圧室64が形成され、シュー11aと
ベーン14bとの間に進角油圧室65が形成され、シュ
ー11bとベーン14cとの間に進角油圧室66が形成
されている。図示しない切換弁を切り換えることによ
り、各遅角油圧室、各進角油圧室の一方に作動油を供給
し、他方を大気に開放することができる。
【0018】図示しない切換弁を介し油圧源としての油
圧ポンプまたはドレインと連通する図示しない油路と遅
角油圧室61、62、63は連通している。また、図3
に示す油圧室36は油路67を介して遅角油圧室61と
連通している。図2に示す油路55はベーンンロータ1
4のボス部14dに形成された円弧状の油路56と連通
しており、油路56は油路57、58、59を介して進
角油圧室64、65、66と連通している。また、図3
に示す油圧室37は油路68を介して進角油圧室64と
連通している。
【0019】図2に示すように、シール部材22はベー
ンロータ14の外周壁に嵌合している。ベーンロータ1
4の外周壁とシューハウジング11の内周壁との間には
微小クリアランスが設けられており、このクリアランス
を介して油圧室間に作動油が漏れることをシール部材2
2により防止している。シール部材22はそれぞれ板ば
ねの付勢力によりシューハウジング11の内周壁に向け
て押されている。
【0020】図1に示すように、ガイドリング33はベ
ーン14aの内壁に圧入保持され、このガイドリング3
3に当接部としてのストッパピストン30が往復移動自
在に挿入されている。ストッパピストン30は有底の円
筒部31と円筒部31の開口端部に設けられた環状のフ
ランジ部32とからなる。ストッパピストン30はカム
シャフト2の軸方向に摺動可能にガイドリング33に収
容され、かつ付勢手段としてのスプリング35によりフ
ロント部13側に付勢されている。フロント部13に形
成された嵌合穴に被当接部としてのテーパ穴34aを有
する嵌合リング34が圧入保持されており、ストッパピ
ストン30はテーパ穴34aに嵌合可能である。ストッ
パピストン30がテーパ穴34aに嵌合した状態ではシ
ューハウジング11に対するベーンロータ14の相対回
動は拘束される。ストッパピストン30、テーパ穴34
aおよびスプリング35は拘束手段を構成している。
【0021】図3に示すように、フランジ部32とガイ
ドリング33との間に形成された油圧室36はガイドリ
ング33に形成した連通孔39、ベーン14aに形成し
た油路67を介して遅角油圧室61と連通している。ま
た、円筒部31の先端部31a側に形成された油圧室3
7は、油路68を介して進角油圧室64と連通してい
る。油圧室36および油圧室37の作動油からストッパ
ピストン30が受ける力はテーパ穴34aからストッパ
ピストン30を抜け出させる方向に働く。遅角油圧室6
1または進角油圧室64に所定圧以上の作動油が供給さ
れると、これら作動油の油圧によりスプリング35の付
勢力に抗してストッパピストン30はテーパ穴34aか
ら抜け出す。
【0022】ストッパピストン30の位置とテーパ穴3
4aの位置とは、シューハウジング11に対してベーン
ロータ14が図2および図3に示す最遅角位置にあると
き、つまりクランクシャフトに対してカムシャフト2が
最遅角位置にあるときにスプリング35の付勢力により
ストッパピストン30がテーパ穴34aに嵌合可能なよ
うに設定されている。シューハウジング11に対しベー
ンロータ14が最遅角位置から進角側に回転すると、ス
トッパピストン30とテーパ穴34aとの位置がずれる
のでストッパピストン30はテーパ穴34aに嵌合しな
い。
【0023】背圧室38は、ベーン14a、ガイドリン
グ33およびストッパピストン30のそれぞれの内周壁
により油圧室36、37に対するストッパピストン30
の反受圧側に画成されている。背圧室38は、フランジ
部32とガイドリング33の内周壁との摺動部により油
圧室36と遮断され、円筒部31とガイドリング33の
内周壁との摺動部により油圧室37と遮断されている。
背圧室38はベーン14aのリア部材15側に形成され
た連通路50と連通している。
【0024】図1に示すように、連通路51はタイミン
グプーリ10を軸方向に貫通して形成されており、シュ
ーハウジング11に対してベーンロータ14が最遅角位
置にあるとき、つまりストッパピストン30とテーパ穴
34aとが嵌合可能な拘束位置にあるときだけベーン1
4aに形成された連通路50を介して背圧室38と連通
する。連通路50と連通路51は、弁機構としてのベー
ン14aとプレート部15aとの摺動面を介して連通可
能である。
【0025】連通路52はエンジンカバー3に形成され
油潤滑空間3aと連通している。連通路51、52はい
ずれか一方の端部が軸受部15bとエンジンカバー3と
の結合部において環状に形成されているので、リア部材
15の回転位置に関わらず常に連通している。連通路5
1と連通路52との連通部はオイルシール43によりシ
ールされている。ストッパピストン30がテーパ穴34
aに嵌合可能な拘束位置にあるとき、背圧室38は、連
通路50、51、52を介して油潤滑空間3aに開放さ
れるので、ストッパピストン30の移動が妨げられな
い。さらに、背圧室38内の作動油はストッパピストン
30の移動に伴い、連通路50、51、52を介して油
潤滑空間3aに排出される。プレート部15aの端面に
おいて連通路51は径方向に延びる細い溝として形成さ
れているだけであるので、ベーンロータ14が最遅角位
置から進角側に移動すると、連通路50がこの径方向溝
と一致しなくなってプレート部15aの端面で閉塞され
る。このため、連通路50と連通路51との連通は遮断
され背圧室38は閉塞される。
【0026】次に、バルブタイミング調整装置1の作動
を説明する。エンジン始動時、油圧ポンプから作動油が
油圧室36および37にまだ導入されていないとき、ク
ランクシャフトの回転に伴いベーンロータ14はシュー
ハウジング11に対して図2および図3に示す最遅角位
置にある。ストッパピストン30の先端部31aはスプ
リング35の付勢力によりテーパ穴34aに嵌合してお
り、この嵌合によりベーンロータ14とシューハウジン
グ11とは強固に拘束されている。したがって、吸気弁
を駆動する際にカムシャフト2が正・負のトルク変動を
受けても、ベーンロータ14はシューハウジング11に
対して遅角側および進角側への動きを規制されることに
より相対的な回転振動を発生することはなく、シューハ
ウジング11とベーンロータ14とが衝突して打音を発
生することを防止する。
【0027】エンジン始動後、まず各遅角油圧室に作動
油が供給される。油圧ポンプから図示しない油路を介し
て遅角油圧室61、62、63に作動油が供給され、さ
らに遅角油圧室61から油路67を介して油圧室36に
作動油が供給される。遅角油圧室61に供給される作動
油の油圧が所定圧以上になると、油圧室36からストッ
パッピストン30の受圧面が受ける力により、スプリン
グ35の付勢力に抗してストッパピストン30はテーパ
穴34aから抜け出し、ベーンロータ14はシューハウ
ジング11との拘束を解除される。
【0028】ストッパピストン30がテーパ穴34aか
ら抜け出しても、ベーンロータ14は遅角油圧室61、
62、63から遅角方向に油圧を受けるとともに、カム
シャフト2が受ける正・負のトルク変動の平均はシュー
ハウジング11に対してベーンロータ14を遅角側に付
勢するので、ベーンロータ14はシューハウジング11
に対して依然として図2および図3に示す最遅角位置、
つまり扇状空間部60の一方の周方向端部側に保持され
る。このため、ベーンロータ14とシューハウジング1
1との打音の発生は抑制される。
【0029】次に、図1、図2および図3に示す状態か
ら切換弁を切換えて遅角油圧室61、62、63を大気
開放し、進角油圧室64、65、66に作動油を供給す
ると、進角油圧室64から油圧室37に作動油が供給さ
れストッパピストン30がテーパ穴34aから抜け出た
非拘束状態でシューハウジング11に対しベーンロータ
14が図1の左から見て時計回り方向、つまり進角方向
に移動する。このように各油圧室の油圧を調整すること
により、シューハウジング11に対するベーンロータ1
4の相対位相差、つまりクランクシャフトに対するカム
シャフト2の相対位相差を制御することができる。
【0030】図4および図5に示すように、シューハウ
ジング11に対しベーンロータ14が最遅角位置から進
角側に回転するとストッパピストン30とテーパ穴34
aとの周方向位置がずれることにより、ストッパピスト
ン30はテーパ穴34aに嵌合しなくなる。さらに、油
圧室37に接するストッパピストン30の先端部31a
の受圧面積は最遅角位置にあるときに比べ減少している
ので、油圧室37の作動油からストッパピストン30が
受ける力は小さくなっている。したがって、図示しない
油圧ポンプから油圧室37に供給される作動油に油圧変
動、つまり脈動が生じてもガイドリング33内でストッ
パピストン30が振動することを抑制できる。したがっ
て、ストッパピストン30がフロント部13やプレート
部15aの他部材と衝突することを抑制するので、打音
の発生が抑制される。シューハウジング11に対しベー
ンロータ14がさらに進角側に回転し、油圧室37がベ
ーン14aに閉塞され先端部31aが油圧室37と接し
なくなる。先端部31aが油圧室37と非接触状態にな
ると、ストッパピストン30は油圧室37の作動油の脈
動の影響を受けなくなる。したがって、ストッパピスト
ン30の振動が防止されるので、ストッパピストン30
がフロント部13やプレート部15aの他部材と衝突す
ることを防止し、打音の発生が防止される。
【0031】また、シューハウジング11に対しベーン
ロータ14が最遅角位置から進角側に回転すると、連通
路50と連通路51との連通がベーン14aとリア部材
15のプレート部15aとの摺動面により遮断される。
つまり、背圧室38が閉塞され略密封されるので、図4
および図5に示すように、ストッパピストン30の先端
部31aが油圧室37に接している状態においても、油
圧室37に供給される作動油の脈動の影響を受けにく
い。したがって、ストッパピストン30がガイドリング
33内で振動することを抑制し、ストッパピストン30
がフロント部13やプレート部15aの他部材と衝突す
ることを抑制するので、打音の発生が抑制される。
【0032】また第1実施例では、リア部材15を貫通
して連通路51を形成しているので、連通路51内の異
物が軸受部15bとカムシャフト2との摺動部に入り込
みにくい。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図6に示す。第2
実施例のバルブタイミング調整装置4において、第1実
施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0033】連通路53の一部は、軸受部15bの内周
壁に溝状に形成されている。連通路53は、連通路52
と連通するとともに、シューハウジング11に対しベー
ンロータ14が最遅角位置、つまりストッパピストン3
0がテーパ穴34aに嵌合可能な拘束位置にあるとき連
通路50を介して背圧室38と連通する。第2実施例に
おいても、シューハウジング11に対しベーンロータ1
4が最遅角位置から進角側に回転すると、背圧室38が
閉塞されるとともに、油圧室37と接する先端部31a
の受圧面積が減少するか、または先端部31aが油圧室
37と非接触になる。したがって、油圧室37に供給さ
れる作動油に脈動が生じてもストッパピストン30がフ
ロント部13やプレート部15aの他部材と衝突するこ
とを抑制され、打音の発生が抑制される。
【0034】(第3実施例)本発明の第3実施例を図7
に示す。第3実施例のバルブタイミング調整装置5にお
いて、第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号
を付す。タイミングプーリ16は、図示しないタイミン
グベルトによりクランクシャフトと接続しているととも
に、カムシャフト2の外周に嵌合している。つまり、タ
イミングプーリ16は第1実施例のタイミングプーリ1
0とリア部材15とを兼ねて形成されている。連通路5
4はタイミングプーリ16を軸方向に貫通して形成され
ている。連通路54は、連通路52と連通するととも
に、シューハウジング11に対しベーンロータ14が最
遅角位置、つまりストッパピストン30がテーパ穴34
aに嵌合可能な拘束位置にあるとき連通路50を介して
背圧室38と連通する。そして、タイミングプーリ16
のベーンロータ14側の端面16aにおいて連通路54
は径方向に延びる細い溝として形成されているだけであ
るので、シューハウジング11に対しベーンロータ14
が最遅角位置から進角側に回転すると、連通路50がこ
の径方向溝と一致しなくなってタイミングプーリ16の
端面16aで閉塞される。このため、連通路50と連通
路54との連通は遮断され背圧室38は閉塞される。
【0035】第3実施例においても、シューハウジング
11に対しベーンロータ14が最遅角位置から進角側に
回転すると、背圧室38が閉塞されるとともに、油圧室
37と接する先端部31aの受圧面積が減少するか、ま
たは先端部31aが油圧室37と非接触になる。したが
って、油圧室37に供給される作動油に脈動が生じても
ストッパピストン30がフロント部13やタイミングプ
ーリ16の他部材と衝突することを抑制され、打音の発
生が抑制される。
【0036】第3実施例では、タイミングプーリ16が
直接カムシャフト2の外周に嵌合しているので、部品点
数が減少し組付工数が低減する。また、タイミングプー
リ16を貫通して連通路54を形成しているので、連通
路54内の異物がタイミングプーリ16とカムシャフト
2との摺動部に入り込みにくい。 (第4実施例)本発明の第4実施例を図8に示す。第4
実施例のバルブタイミング調整装置6において、第3実
施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0037】連通路55の一部はタイミングプーリ16
の内周壁に溝状に形成されている。連通路55は、連通
路52と連通するとともに、シューハウジング11に対
しベーンロータ14が最遅角位置、つまりストッパピス
トン30がテーパ穴34aに嵌合可能な拘束位置にある
とき連通路50を介して背圧室38と連通する。第4実
施例においても、シューハウジング11に対しベーンロ
ータ14が最遅角位置から進角側に回転すると、連通路
50がタイミングプーリ16の端面16aで閉塞される
ので背圧室38が閉塞される。さらに、油圧室37と接
する先端部31aの受圧面積が減少するか、または先端
部31aが油圧室37と非接触になる。したがって、油
圧室37に供給される作動油に脈動が生じてもストッパ
ピストン30がフロント部13やタイミングプーリ16
の他部材と衝突することを抑制され、打音の発生が抑制
される。
【0038】また、タイミングプーリ16が直接カムシ
ャフト2の外周に嵌合しているので、部品点数が減少し
組付工数が低減する。以上説明した第1実施例〜第4実
施例では、油圧室36および油圧室37を設け、遅角油
圧および進角油圧のいずれでもストッパピストン30が
テーパ穴34aから抜け出るように構成したが、例えば
ストッパピストンの円筒部を同一径にし、円筒部の先端
部が受ける進角油圧だけでストッパピストンがテーパ穴
から抜け出るように構成してもよい。
【0039】(第5実施例)本発明の第5実施例を図9
および図10に示す。第1実施例と実質的に同一構成部
分には同一符号を付す。第5実施例のバルブタイミング
調整装置7は、排気弁のバルブタイミングを制御するも
のである。油路75はベーンロータ14のボス部14d
に形成された円弧状の油路76と連通しており、油路7
6は油路77、78、79を介して遅角油圧室61、6
2、63と連通している。また、油圧室37は油路71
を介して遅角油圧室61と連通している。油圧室36
は、連通孔39、油路70を介して進角油圧室64と連
通している。
【0040】図9および図10に示すように、シューハ
ウジング11に対してベーンロータ14が最進角位置に
あるときにストッパピストン30はテーパ穴34aに嵌
合可能である。ストッパピストン30がテーパ穴34a
に嵌合すると、シューハウジング11に対するベーンロ
ータ14の相対回動が拘束される。シューハウジング1
1に対しベーンロータ14が最進角位置から遅角側に回
転するとストッパピストン30とテーパ穴34aとの周
方向位置がずれることにより、ストッパピストン30は
テーパ穴34aに嵌合しなくなる。さらに、シューハウ
ジング11に対しベーンロータ14が最進角位置から遅
角側に回転すると、油圧室37に接するストッパピスト
ン30の先端部31aの受圧面積は最進角位置にあると
きに比べ減少しているので、油圧室37の作動油からス
トッパピストン30が受ける力は小さくなっている。し
たがって、図示しない油圧ポンプから油圧室37に供給
される作動油に油圧変動、つまり脈動が生じてもストッ
パピストン30はガイドリング33内で振動することを
抑制できる。したがって、ストッパピストン30がフロ
ント部13やプレート部15aの他部材と衝突すること
を抑制するので、打音の発生が抑制される。シューハウ
ジング11に対しベーンロータ14がさらに遅角側に回
転し、油圧室37がベーン14aに閉塞され先端部31
aが油圧室37に接しなくなると、ストッパピストン3
0は油圧室37の作動油の脈動の影響を受けなくなる。
【0041】また、シューハウジング11に対しベーン
ロータ14が最進角位置から遅角側に回転すると、連通
路50と連通路51との連通がベーン部材14aとリア
部材15のプレート部15aとの摺動面により遮断され
る。つまり、背圧室38が閉塞され略密封されるので、
ストッパピストン30の先端部31aが油圧室37に面
した状態においても、油圧室37に供給される作動油の
脈動の影響を受けにくい。したがって、ストッパピスト
ン30がガイドリング33内で振動することを抑制し、
ストッパピストン30がフロント部13やプレート部1
5aの他部材と衝突することを抑制するので、打音の発
生が抑制される。
【0042】第5実施例では、油圧室36および油圧室
37を設け、進角油圧および遅角油圧のいずれでもスト
ッパピストン30がテーパ穴34aから抜け出るように
構成したが、例えばストッパピストンの円筒部を同一径
にし、円筒部の先端部が受ける遅角油圧だけでストッパ
ピストンがテーパ穴から抜け出るように構成してもよ
い。
【0043】以上説明した本発明の上記複数の実施例で
は、吸気弁のバルブタイミング調整装置のときはシュー
ハウジング11に対してベーンロータ14が最遅角位置
にあるとき、排気弁のバルブタイミング調整装置のとき
はシューハウジング11に対してベーンロータ14が最
進角位置にあるとき、背圧室38がエンジン内の油潤滑
空間3aに連通路を介して連通する。したがって、最遅
角位置または最進角位置にあるときストッパピストン3
0の移動が妨げられない。さらに、ストッパピストン3
0の移動に伴い背圧室38から排出される作動油がバル
ブタイミング調整装置の外周を濡らすことなく油潤滑空
間に戻される。したがって、作動油の減少を防止する。
さらに、タイミングベルトが作動油に濡れないので、ク
ランクシャフトまたはタイミングプーリとの噛合い部で
タイミングベルトが滑ることを防止する。
【0044】しかも、上記複数の実施例に示したバルブ
タイミング調整装置は、リア部材15またはタイミング
プーリ16のエンジン側端面からのみ作動油が漏れだす
ように構成されており、このリア部材15またはタイミ
ングプーリ16のエンジン側端面に背圧室38からの連
通路が開口していることが重要である。かかる構成を採
用することで、回転するバルブタイミング調整装置と静
止したエンジンカバー3との間を唯一のオイルシール4
3でシールすることができる。さらに、図1に図示され
るようなエンジンカバー3側の連通路52を最も高い位
置にのみ設ける等の構成により、油潤滑空間3aへ溢れ
出る作動油の流れを調整することができる。
【0045】このようなバルブタイミング調整装置の密
封構造は、プレート部15aを一体に備えたリア部材1
5、あるいはタイミングプーリ10とリア部材15とを
兼ねたタイミングプーリ16を採用するとともに、周壁
12とフロント部13とを一体としたシューハウジング
11を採用することで、多数のシール箇所を設けること
なく実現することができる。上記複数の実施例では、シ
ューハウジング11とリア部材15またはタイミングプ
ーリ16との間に図1または図7に図示されるようにO
リングシールを介装し、さらにシューハウジング11の
先端側開口を図1または図7に図示されるようにOリン
グシールを介装してカバー21で閉塞するという二箇所
のゴム製Oリングシールの使用のみで実現することがで
きる。しかも、回転部と静止部とのシールは唯一オイル
シール43のみである。このようなOリングシールの使
用箇所の低減は、装置の信頼性を向上させる。
【0046】また、シューハウジング11に対しベーン
ロータ14の位置がずれストッパピストン30とテーパ
穴34aとが被拘束状態になると、油圧室37に接する
ストッパピストン30の先端部31aの受圧面積はスト
ッパピストン30とテーパ穴34aとが拘束状態にある
ときに比べ減少するか、またはストッパピストン30は
油圧室37と非接触になるので、油圧室37の作動油か
らストッパピストン30が受ける力は少なくとも小さく
なっている。したがって、図示しない油圧ポンプから油
圧室37に供給される作動油に脈動が生じても、ストッ
パピストン30がフロント部13やプレート部15aま
たはタイミングプーリ16の他部材と衝突することを抑
制するので、打音の発生が抑制される。
【0047】また、シューハウジング11に対しベーン
ロータ14の位置がずれストッパピストン30とテーパ
穴34aとが被拘束状態になると、連通路50と連通路
51との連通がベーン14aとリア部材15またはタイ
ミングプーリ16との摺動面により遮断される。つま
り、背圧室38が閉塞され略密封されるので、ストッパ
ピストン30の先端部31aが油圧室37に面した状態
においても、油圧室37に供給される作動油に脈動が生
じてもストッパピストン30が振動しにくい。したがっ
て、ストッパピストン30がフロント部13やプレート
部15aまたはタイミングプーリ16の他部材と衝突す
ることを抑制するので、打音の発生が抑制される。
【0048】また上記複数の実施例では、ストッパピス
トン30がベーンロータ14の軸方向に移動しシューハ
ウジング11に配設したテーパ穴34aに嵌合する構成
としたが、例えばストッパピストンがベーンロータの径
方向に移動してシューハウジングに配設したテーパ穴に
嵌合する構成としてもよい。また、シューハウジングに
ストッパピストンを収容してもよい。
【0049】また本発明の上記複数の実施例では、駆動
軸としてのクランクシャフトの駆動力をタイミングプー
リで受けてシューハウジング11と一体に回転させ、従
動軸としてのカムシャフト2とベーンロータ14とを一
体に回転させたが、タイミングプーリとベーンロータ1
4とを一体に回転させ、カムシャフト2とシューハウジ
ング11とを一体に回転させることも可能である。
【0050】また本発明の上記複数の実施例では、吸気
弁または排気弁のいずれかのバルブタイミングを調整す
るバルブタイミング調整装置について説明したが、一つ
のバルブタイミング調整装置で吸気弁および排気弁の両
方のバルブタイミングを調整してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す片側断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1実施例のストッパピストン周囲を示す縦断
面図である。
【図4】ベーンロータが進角側に回転したバルブタイミ
ング調整装置を示す横断面図である。
【図5】図4におけるストッパピストン周囲を示す縦断
面図である。
【図6】本発明の第2実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す片側断面図である。
【図7】本発明の第3実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す片側断面図である。
【図8】本発明の第4実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す片側断面図である。
【図9】本発明の第5実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す横断面図である。
【図10】図9におけるストッパピストン周囲を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 バルブタイミング調整装置 2 カムシャフト(従動軸) 3 エンジンカバー(隔壁) 3a 油潤滑空間 10 タイミングプーリ 11 シューハウジング(駆動側回転体) 11a、11b、11c シュー(駆動側回転体) 12 周壁(駆動側回転体) 13 フロント部(駆動側回転体) 14 ベーンロータ(従動側回転体) 14a、14b、14c ベーン(従動側回転体) 15 リア部材(駆動側回転体) 20 ブッシュ(従動側回転体) 30 ストッパピストン(当接部) 35 スプリング(付勢手段) 34a テーパ穴(被当接部) 43 オイルシール(シール部材) 50、51、52、53、54、55 連通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動軸から内燃機関の吸気弁
    および排気弁の少なくともいずれか一方を開閉する従動
    軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系において、内燃機関
    の油潤滑空間の外に配置されるバルブタイミング調整装
    置であって、 前記駆動軸とともに回転する駆動側回転体と、 前記従動軸とともに回転し、作動油圧により前記駆動側
    回転体に対し相対回動可能な従動側回転体と、 前記油潤滑空間を形成する隔壁と前記両回転体の少なく
    ともいずれか一方との間に配設されたシール部材と、 前記両回転体にそれぞれ設けられる当接部および被当接
    部であって、互いに当接することにより前記両回転体の
    相対回動を拘束する当接部および被当接部、ならびに前
    記両回転体を拘束する方向に前記当接部を付勢する付勢
    手段を有し、作動油圧により前記付勢手段の付勢力に抗
    し拘束解除方向に前記当接部を変位可能に構成される拘
    束手段とを備え、 前記当接部の反受圧側に形成された背圧室は、前記両回
    転体の少なくともいずれか一方に設けられ前記シール部
    材でシールされた連通路を通って前記油潤滑空間と連通
    可能であり、前記当接部と前記被当接部とが非拘束状態
    にあるとき前記背圧室を閉塞する弁機構を有することを
    特徴とする内燃機関用バルブタイミング調整装置。
  2. 【請求項2】 前記弁機構は前記駆動側回転体と前記従
    動側回転体との摺動面により構成され、前記背圧室は前
    記当接部と前記被当接部とが拘束位置にあるとき前記摺
    動面を介して前記油潤滑空間と連通し、前記拘束位置か
    ら前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体が相対回動
    すると前記背圧室は前記摺動面により閉塞されることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関用バルブタイミング
    調整装置。
  3. 【請求項3】 前記拘束位置から前記駆動側回転体に対
    し前記従動側回転体が相対回動すると、拘束解除方向に
    作動油圧を加える油圧室と接する前記当接部の受圧面積
    が減少するか、または前記当接部と前記油圧室とが非接
    触になることを特徴とする請求項1または2記載の内燃
    機関用バルブタイミング調整装置。
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